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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • でにをは、そして正しすぎる拳(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

でにをは、そして正しすぎる拳(後編)

最終更新:2010年10月19日 23:24

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だれでも歓迎! 編集

でにをは、そして正しすぎる拳(後編)◆CFbj666Xrw


(…………死んだ、かな)
少なくとも普通の人間なら4階の教室から墜ちただけで死因としては十分だ。
その前の打撃に至っては……普通でない人間でも耐えきれない気がする。
(殺す事は無かったんだけど)
いくら変態の性犯罪者――彼女達のこの誤解は完全に定着していた――とはいえ、
殺し合いに乗っていたとは限らない。
それなら殺すほどの理由とは言い切れない。
……殺しても心がそれほど痛まない位の理由では有ったが。
(とにかく生死を確認して、それからここを離れなきゃまずいわね)
さっきの騒音は1階から4階まで聞こえたほどだ。
恐らくは無惨な情景を晒し人を怯ませているだろうが、逆に集まる者も居る。
リンクも心配するかも知れない。
だけどその前に……

「本当に助かったのですよ、灰原哀」
危機を脱する事が出来た功労者に改めて礼を言う。
あの時に灰原が勇者の拳を手渡してくれなければどうなっていた事か。
「あなたのおかげなのです」
「……そう。良かったわ」
哀は冷淡に答え、それに相反する熱っぽい笑みを浮かべた。
梨花は眉を顰める。
(まだ薬の効果は抜けてないようね。慎重に対応しないと)
とにかくこれを聞かなければならない。
成り行きで捕縛してしまった灰原哀を連れて歩くか決めるために。
「一つ、哀に訊きたいのです。良いですか?」
「……内容によるわ」
「哀は、これからどうするつもりなのですか?」
「………………」
灰原哀は対価として梨花に質問しようかと思った。
灰原にとっては梨花の方が謎の塊だ。
なぜ自分を生かしたのか。
目的が読めない。
なぜその幼い外見にそぐわないものを内に秘めているのか。
素性が判らない。

――だけどそんな事はどうでも良いとも思った。
(今更、興味や好奇心を持ってどうなるというの。
 “これからどうする?”、ね。正鵠を射た問い掛けだわ)
「それは私にとってとても重要な問いよ」
「……答えてもらえないのですか?」
「そのブレスレットを貸してくれれば答えるわ。気になる事が有るの」
灰原哀の指差したソレは言うまでもなく、“勇者の拳”だ。
巨大な拳の形は攻撃の後すぐに消え去り、元のブレスレット型に戻っている。
限定された相手に対しては武器として使える支給品。
(…………どうしたものかしらね)
確かに先程一休に使用した時の威力は驚異的な物だった。
あれだけツッコミ甲斐がある相手だったのだから当然だろう。
逆に言えばあんなぶっ飛んだ敵にしか使えないはずだ。
だけどもしも使えたら……
(私の腕力は低下している。
 哀はあのリングで何かをしようとしている。攻撃かもしれない。
 でも哀は這い蹲って体勢が悪く、手錠も掛かっている。
 ブレスレットを向けてツッコミを叫ぶまでには先手を打てる。
 それに……あまり長く問答していられる状況じゃない)
結論は出た。
梨花は先程落としたモップを拾い上げて保険を張ってから、灰原に勇者の拳を差し出した。
「……どうぞなのです」
「ありがとう」
灰原哀はブレスレットを受け取り、それを腕に填めた。
梨花の警戒する中、灰原哀はその腕を誰にも向けず静かに語り始める。
「それじゃ話しましょうか。私のこれからと、それに連なる理由をね」
「手短にお願いしますのです」
「ええ、判ったわ。手短にしましょう」
哀はその場の緊張に似合わない陶然とした笑みを浮かべて、話し出した。

「ねえ、あなたはこの夢をどう思う?」
「……夢、ですか?」
「ええ、夢よ。……私にはそれ以外にこの世界を説明できる言葉を知らないわ。
 世の中には、にわかに信じられない事があるのは知っている。
 私や探偵君がこの身で体験した事だって常識の枠の外にある。
 それでもこれは夢よ。信じがたい夢……」
「………………」
確かにこの世界は余りに非現実的だ。
魔法。冥王。救世主。異世界。殺し合い。
どれをとっても常識人の理解を超えている。
(……ある意味、当然か。
 例えば悪の組織の陰謀といった理屈の上では現実に起こりうる話でさえ、普通の人なら信じない。
 神の実在は目の前に現れ、あるいは何かを為さねば信じられない。
 荒唐無稽な予言は当たった後で顧みられる)
信じないなら、どこかで辻褄を合わせなければならない。
狂った歯車で動き出した世界がおかしいのか。
それとも世界が狂って見える自分がおかしいのか。
灰原哀は後者、自らの視点に原因を求めたのだ。
世界は何事も無く回っていて、これは自分が見ている夢幻に過ぎないのだと。
(でも……それじゃおかしい)
梨花の疑問を気にもせず、灰原は話を続ける。
陶然とした笑みを浮かべたまま。
「私はこれを、罰だと思うの。私の罪に対する、罰」
「罪と、罰?」
「そう。私は罪人だもの。人殺しの薬を作ってしまった、罪人」
……涙を流して。
陶然とした笑みを崩さぬままに涙を流して。
言った。
「そんな私が……他を押し退けて生き残って良いはずがない」
「な……っ!!」
すっと。
灰原は勇者の拳を身につけた手を、抱え込むように自らに向ける。
そして、叫んだ。

「どうして私なんかが生きてるのよ!」

それは彼女の定義した“過ち”を誅す言葉。

     * * *

「あいたたた……まったく、ひどい目に遭いました……」
そこは1階の廊下。
正確には窓から1階の廊下に入った所だ。
一休はそこに居た。
しっかりと、生きて。
「九死に一生を得るというのはこういう事を言うのでしょうね」
人間は簡単に壊れる一方で意外な頑丈さを見せる事も有る。
頭に被っていた赤ブルマや懐に入れていた教科書は、勇者の拳の衝撃を緩和してくれた。
それは僅かなものだが、それにより跳ね飛ばされた背後に扉が有った事も幸いした。
一休と共に弾け跳んだ扉はその後に窓を割った時もガラスから身を護り、
更に植え込みの樹に向かって墜ちた時、百舌のはやにえになる事を防ぎ、
それどころか衝撃を広く吸収し、樹をよくしなるクッションに変えてしまった。
結果、普通の人間なら5回位は死ねそうな経緯を生き延びるに至ったのだ。
『奇跡の生還!』などという特集が組めそうな悪運である。
ついでに赤ブルマや保健の教科書やリコーダーを失ったのも本人は知らないが幸運だ。
しかも墜ちた近くの窓から廊下に入ると、目の前に有ったのは保健室である。
どうやら簡単な治療を行う部屋らしいという事は調べがついている。
「いやはや、運が良いのか悪いのか」
意味不明な理由と手段で叩きのめされ死にかけたのはどう考えても不運だろうが、
それを抜けて無事だったのは運が良いと言って良いだろう。
苦笑いしながら一休は保健室の扉を開けた。
――中に居た二人の少年と対面した。

「お、おや。先客ですか」
流石に一休の顔が強張る。
奇跡的に生き残ったとはいえ軽傷とは到底言えない状態だ。
こんな状態で、しかも年下に見えるが“まともな武器を携帯している二人”に襲われたら絶体絶命だ。
しかし眼鏡(一休にはギヤマンと金具の奇妙な組み合わせとしか判らなかったが)の少年が言う。
「そういう事だな。まあ、オレ達は用が有るからすぐ出ていくけどな」
幸いにも、警戒している様子は有るものの戦うつもりは無いらしい。
不干渉。
彼らが今求めるのはそういう事のようだ。一休はホッと安堵の息を吐いた。
「待ってください。さっきの凄い音はあなたですよね。一体何が有ったんですか?」
「それは……」
もう一人の少年の問いに一休は少し考え、すぐに結論する。
ここは明かした方が良いだろう。ただし部分的に。
「先程、4階で襲われてしまいまして。いやはや危ないところでした」
「襲われた? どんな人ですか?」
「ネギ、気になるのは判るが今は急がないと……」
「黒い髪の女の子でしたね。
 ああ、それとそこのあなた位の……少し赤っぽい茶髪の子も居ましたっけ。
 手枷のような物を付けられていましたが」
「な……っ!」
二人の少年、ネギとコナンは息を呑んで目を合わせる。
「確かコナン君が捜してるのって……」
「ああ。……お坊さん、その子の名前とか判らないか?」
「名前……ですか?」
そういえば最後に襲ってくる直前、何か聞こえた気がする。
あの時はそれどころではなくなってしまったが、確かそう……
「古手梨花……それと…………灰原哀、でしたか」
「――――!」

     * * *

「…………チッ。また人が増えちまった」
「ケケケ、ゴ愁傷様ダナ」
メロとチャチャゼロ。
悪党と悪人形は少し離れた場所からそれを見ていた。
静かに密かに物陰に潜んでいる。
「しかし四階から叩き落とされて無事とはどういうガキだ。
 運が良いのか、それとも何か魔法の品でも持ってやがるのか」
「魔法ッテ感ジハシナカッタゼ? 多分ダケドナー」
「ラッキーボーイだろうと、何かを持っている可能性は有るな。
 四階の方は……動きが無いなら放っておくか。教室の扉ごと外まで吹き飛ばす火力だ。
 そんな怪物を相手に出来るかよ」
「ケケッ、慎重ダナ。ケドヨ」
チャチャゼロがケラケラと笑って囃し立てる。
「ソンナ調子ジャア、三人殺ルノニ日ガ暮レチマウゼ?
 にあッテ奴ニ負ケチマウンジャネーノ?」
確かにこれまでにメロが敬遠した獲物の数は十指に届こうかという程だ。
襲った数は二名、仕留められたのは一名だけ。
慎重で着実な成果と言えるが、十分な早さとは言い難い。
ニアより先にジェダをやりこめるメロの目的からすればもう少し殺害数を稼ぎたい。
「別に狙ってる奴が居ないわけじゃない。何処かで危ない橋も渡らないといけないからな」
「ホウ? デ、ドコヲ狙ウンダ?」
「保健室だ」
「オイオイ、ソコハヤベェンジャネーカ?」
そこは現時点の情報において最大戦力であるネギと、それ以外に二人もの人が居る。
同じ三人でも漁夫の利を狙える裏校庭の方が一見マシに思えるほど。だが。
「今すぐ襲うわけじゃない。
 ……正確には今保健室に居る連中の、ネギって小僧以外が狙いだ。
 どうやらネギと眼鏡のガキは他にも仲間が居るみたいだ。
 多分、裏校庭に駆け付けた二人のどっちかがそうなんだろう。
 そっちの方に行こうとしている様子が見てとれるからな」
「向コウカラ来ルカモシレネーゾ?」
「駆け付けるなら保健室から戦場に、だ。逆は無い。
 考えてもみろ、どうして奴らは仲間を一人戦場に行かせて保健室に居る?」
「アア、ナルホドナー」
それはつまり、ネギと同行している一人は単独行動に不安が残る戦力なのだ。
だから応急処置の為にネギという戦力が付いた。
無防備になってしまう応急処置の最中に襲われても対抗できるように。
「それでも剣は持っているし、支給品ならこの天罰の杖の様に特殊な力が有るかもしれない。
 だがそれでも“戦力的に不安がある”事は間違いない。
 小坊主の方に至っては武器は懐に有るか無いか、しかもあの怪我だ。
 あの二人なら不意を突けば十分狙える」
メロは合理的に狙いを定めていく。

「ナア、ミンナシテ裏ニ行ッタラドースンダ?」
「その時は……また次の獲物捜しだ」
「ナンダヨ、マタソレカヨー」

息を潜めて待っている。

     * * *

カツ、という音がして。
次の瞬間、木の棒がへし折れる音がした。
「く……っ」
「え……?」
二種類の音が漏れる。
梨花の振り下ろしたモップは灰原の手錠の鎖を引っかけてその方向をねじ曲げた。
その腕に纏われた勇者の拳は梨花のモップを叩き折る。
灰原哀は、また生かされた。
古手梨花によって。
梨花は内心で冷や汗を流す。
「そういう使い方も出来るわけね……思ったよりも強力な代物じゃない」
勇者の拳の本質は『おかしい(と感じた)事におかしいと言う事』だ。
多少こじつけでも発動するし、おかしいと思う事は人それぞれだ。
例えばこの殺し合い自体を間違っているとするならば、殺し合いに乗った者達も否定できる。
今回の威力は先程よりは遥かに見劣りしたが、それでも当たる所に当たれば人が死ぬ。
(この使い方さえ判っていればリンクに渡しておいたけれど……そうすれば変態に負けていた。
 それにリンクならきっと大丈夫、だから今はそれよりも――!)
――それよりも今、彼女はなんて言った?

「『どうして私なんかが生きてるのよ』?
 ふざけないで。あなたを生かしてくれた人が居たからでしょう?」
「それは……」
何故判るのか。
灰原の顔に驚愕が浮かぶ。
「そんな言葉が出てくるなら居なかったわけがない!
 『私なんか』と言うのなら、あなたを護り助けた人が居たはずだ!
 それを全部放り出して死ぬつもり!? 願いも遺志も踏み躙って!」
「………………」
そう、確かに灰原は助けられて生きている。
『組織』から逃げた時、阿笠博士に助けられなければ死んでいた。
だから……もしも『組織』に正体がバレそうになれば自分の存在を消してでも巻き込みたくないと思っている。
江戸川コナンこと工藤新一にも助けられた。
だから……この島で彼が生き残る可能性を自らの一人分だけでも高めたいと思った。
そして……灰原哀の姉は…………。

「だから、そんな理由で死を選ぶなんて私は許さない。許すものか」
古手梨花が近寄り手を差し伸べ。

灰原哀は絶叫した。
「どうして私なんかを助けるのよ!」

――暴発した。
跳ね飛ばされた小さな体はくるくると宙を舞い、机の群に叩きつけられた。
飛び散った血が灰原の顔に……かかった。

「……あ…………」

     * * *

「ネギ、おまえは急いで小狼の方に向かえ」
その言葉にネギはギョッとなる。
「コナン君!? ダメだよ、一人でなんて!」
「バーロー、罠の方に一人で行ってる小狼の方がヤバイっての。
 無茶はしねーよ。様子を見て、必要だったら動くだけだ」
「必要だったらって……」
それでもネギには不安が残る。
小狼はどうやら東洋系の魔術師のようだった。
ネギ自身は言うまでもなく魔法使いだ。
しかしコナンはそういった特別戦い慣れた人間ではない。
単独行動で、それも危険人物の様子を窺うのは危険なのではないだろうか?
コナンは笑って首を振った。
「心配いらねーよ。
 確かにオレはおまえみたいな魔法は使えないし、格闘技だって大した事無い。
 ただの人間だ。そう、オレは……」
江戸川コナンこと工藤新一はただの人間だ。
サッカーが得意なスポーツマンではあったが、格闘技も魔法も学んでいない。
その上にその体は子供と化していて、荒事には随分と頼りない。
もしも一休の言葉が本当なら殺し合いに乗った危険人物が相手になるのにだ。
(違うな。この坊主は全てを語っていないか、嘘を吐いている。あるいは誤認している)
少なくとも古手梨花という少女は全参加者を無差別に殺すつもりは無いだろう。
灰原哀に手錠を掛けて捕らえていたという事は、生かしているという事だ。
少なくともすぐに殺すつもりが無い事だけは明白だ。
目の前の坊主が何故四階から叩き落とされたのかは判らないが、そこには必ず理由が有る。
その理由を導き出せば自ずとどうすれば良いかも明白となる
コナンはそこまでの推論を短い時間で弾き出す。
コナンにはこの武器がある。名探偵工藤新一の頭脳がある。
体は子供、頭脳は大人。
それが彼の今の名。

「江戸川コナン。探偵さ」
コナンは不敵な笑みを浮かべて、宣言した。

「…………判った。それじゃコナン君も、気を付けて」
「おまえもな、ネギ!」
パンっと手を打ち合わせ、二人はそれぞれの目的を持って…………散った。

――悪党はそれを見ていた。

     * * *

「あ………………………あはっ…………」

灰原哀は………………笑っていた。
「は……はは…………くすっ、ふふふ………………ふふ…………」
甘美で破滅的な熱情に身を焦がされて……笑っていた。
古手梨花に一時的に吹き飛ばされ、殺意への緊張が凍らしていた炎が、溶けていく。
薬のもたらす発情に呑まれていく。
フォクシーの効果は3~6時間。まだ効果は持続している。
手錠が填ったままの不自由な手で体を抱き締める。
鎖が食い込む。
身も心も縛られる
とてつもなく濃密で甘ったるい……絶望へと溶けていく。
「本当に……なんて罪深いのかしらね…………」
その罪悪感すらも苦痛に変わり、更に快感へと変わり果てる。
罪に快感を感じている事さえも新たな罪悪感の火種に変わる。
終わらない悪循環。
罪と罰の両方が心を溶かして犯していく。
灰原は吹き飛ばされた梨花を見た。
机の群に叩き込まれた梨花はピクリとも動かない。
小さな体が動く事はなく、その体の方々には無数の傷がついている。
そう、あれは……

「私が……………………………………………………殺した…………」

その言葉を口にした瞬間、全身に電流が走った。
体がおこりのように震えて視界が真っ白に明滅する。
「…………あ………………は………………」
その心地よさに笑えてしまう。
涙がぽろぽろと止まらない。
掠れた笑い声が止まらない。
「……は…………は……は…………は………………」
思考は千々に乱れて纏まらなかった。
それでもやらなければならない事だけは判っていた。
「私は……夢の中でまで…………罪深いのね…………」
これは夢だと、自らにそう言い聞かせながら。
ゆっくりと、ブレスレットに戻っている勇者の拳を向けた。
自分自身へと。
「本当に……なんておろか…………」
そして叱責の言葉を紡いで。
それを舌に。





――乗せようとした。
「そう、あなたは本当に馬鹿ね、哀」
「……………………え?」

幻聴だと思った。
だってそんな事が有る筈がない。
そんなに都合の良い事が有る筈がない。
「何を驚いているの? この世界があなたの夢だというなら都合の良い事が起きるのは当然でしょう」
だけど灰原の視界に映ったのは確かに。
体の所々から血を流し、全身に打ち身を作りながらも。
「それなのに驚いているのはどうして?
 ……それはあなたが最初から判っていたから。
 この世界が紛れもない現実だって事が判っていたからよ!」
しっかりと自らの足で立っている古手梨花の姿だった。

喜ぶべき事の筈だった。……だけど灰原哀はその姿に、怯えた。
「こ、来ないで……」
動揺する灰原哀の言葉を意に関さず、古手梨花は歩き出す。
机の間の通路をゆっくりと進み往く。
「この世界は夢なんかじゃない。そして例え夢だったとしても……死んで良いわけがない」
「私は罪人よ。人殺しの為の薬を作ってしまった、今もあなたを殺しかけてしまった罪深い罪人」
その足取りは確かなものとは言えなくて。
節々が痛むのか、時折揺らぎもするけれど。
「それなら私が赦しましょう」
「な…………!?」
それでもその足取りは止まらない。
その想いは止まらない。
「私は私を傷つけたあなたを赦す事が出来る。だからあなたを赦しましょう」
「……それでも私の罪は……残るわ」
それどころか一歩一歩進む毎に歩みは力を取り戻す。
足取りは確かに、その言葉は力強い響きを増していく。
「それなら哀のやるべき事は自らを滅ぼす事じゃない。罪を滅ぼす事。自らの罪と戦い滅ぼす事よ」
「――――っ!!」
遂に梨花は灰原へと辿り着く。
伸ばした手はブレスレットを抜き取って、万が一にも暴発しないようポケットへとしまい込む。
「……誰もが強いわけじゃないわ。私は……」
今だ弱音を吐く灰原の弱さを。
「変えられないと諦めていたら何時まで経っても変われない!」
梨花はその襟首に手を掛けて。

「運命と戦え! 罪を滅ぼせ、灰原哀!!
 だって私達は生きている! だから最後まで生き足掻こう!
 私達はまだ何も終わってなんかないんだから!!」

――魂の叫びで打ち破った。

(生きて……いる……)
灰原哀の胸を過ぎったのは、彼女を助けようとしてくれていた姉の姿。
……姉は死んでしまった。
組織に始末されて死んでしまった。
(だけど私はまだ生きている。だから……生きろっていうの?
 まだそっちに行っちゃダメなの……?
 そうなの? ……教えて。
 教えて……姉…………)
「……………………さん…………」
灰原は俯いて。

声もなく静かに、泣いた。

【D-4/学校4階、4-2教室内/1日目/昼】
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:色々と疲労困憊。全身に無数の打ち身と擦り傷(骨折などは無い)。腕力低下(ワブアブの毒)
[装備]:勇者の拳(すぐ取り出せるポケットに入れている)
[道具]:基本支給品、5MeO-DIPT(24mg)、エスパー錠の鍵@絶対可憐チルドレン 、平常時の服
[服装]:体操服。体操着に赤ブルマ着用。
[思考]:灰原の様子を見たい。
第一行動方針:灰原を連れてこの場から離れたい。
第二行動方針:リンクを待つか合流に向かうか。
第二行動方針:同行者を増やす。
基本行動方針:生き延びて元の世界に帰る。ゲームには乗らない。
参戦時期:祭囃し編後、賽殺し編前
[備考]:一休さんの事は変態性犯罪者と認識しました。

【灰原哀@名探偵コナン】
[状態]:健康、目覚め、催淫薬の効果はまだ続いているがほぼ切れかけ
[装備]:エスパー錠@絶対可憐チルドレン
[道具]:基本支給品、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)
[服装]:子供服。着方が乱暴でなんか汚れてる。
[思考]:罪を……滅ぼす……?
第一行動方針:罪を償うため……私は…………
参戦時期:24巻終了後
[備考]:この世界を現実だと認識しました。
    一休さんの事は変態性犯罪者と認識しました。


【D-4/学校本校舎1階保健室→裏校庭へ移動中/1日目/昼】
【ネギ・スプリングフィールド@魔法先生ネギま!】
[状態]:胸に斜めに大きく浅い傷痕(ダメージ小)。魔力を相当使ってだいぶ疲労。
[装備]:指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[道具]:なし(共通支給品もランドセルもなし)
[思考]:とにかく急がなきゃ。
第一行動方針:小狼の元へと急行する。
第二行動方針:そちらを解決した後でコナンの方に急行する。
第三行動方針:出来る事なら魔力回復の為休みたい。
第四行動方針:二人(エヴァ&小太郎)と、小狼の仲間(桜)を探す。
第五行動方針:18時のリリスとの約束に遅れずに行く。
最終行動方針:ロワから脱出する
[備考]:
リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
催淫作用は解けましたが、襲ってくる存在には容赦するつもりはないようです。

【D-4/学校本校舎1階保健室→4階教室へ移動中/1日目/昼】
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:右腕骨折(応急処置済み)
[装備]:はやぶさの剣@ドラクエ
[道具]:支給品一式、バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、
   シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL
   蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン
   殺虫剤、リリスの食料と飲み掛けの飲料水
[思考]:灰原哀の居るらしい四階教室に向かう。
第一行動方針:四階教室の古手梨花と灰原哀を捜索し、見つけたら様子を見て慎重に行動。
第二行動方針:ネギ、小狼の仲間を早めに見つけたい。
第三行動方針:リリスを倒す為に協力してくれそうな人物を探す。
最終行動方針:ロワから脱出する。
[備考]:リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
 バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
 一休さんの情報は部分的にのみ信じています(灰原哀が手錠を掛けられ囚われているなど)。

【D-4/学校本校舎1階保健室/1日目/昼】
【一休さん@一休さん】
[状態]:軽くはない傷(勇者の拳で吹き飛ばされ四階から転落し奇跡的に助かった)
[装備]:シャインセイバー(サモナイト石)@サモンナイト3
    体操着(着物の下)、教科書(服の下に仕込んである。保健は無くした)
[道具]:エルルゥの薬箱の中身(ワブアブの粉末(残2)、カプマゥの煎薬(残3)、ネコンの香煙(残3)、紅皇バチの蜜蝋(残3)) @うたわれるもの
体操着袋、チョーク数本、雑巾、ブリキのバケツ、ホース数m、教科書数冊
[思考]:さて、どう動いたものでしょう。さっきの少女は危険人物と考えるべきでしょうか。
第一行動方針:あわてない、あわてない。
第二行動方針:どう立ち回るか考える。
第三行動方針:驚く事ばかりだけれど、周囲への理解と食料の確保をしたい。
第四行動方針:余裕があれば、森にでも骨格標本を埋葬し供養したい。
基本行動方針:ゲームをうまく脱出する。
[備考]:懐と体操着袋とバケツに細かい荷物を分けて入れています。
水道の使い方、窓や扉のカギの開け方を理解しました。
ブルーを不思議な力(スタンガン)を持った神仙または学術者の類と思っています。
※:負傷の程度は軽傷や即死物で無いという事以外は不明です。次の話で決定どうぞ。


【D-4/学校本校舎1階、保健室より少し離れた場所/1日目/昼】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。
[装備]:天罰の杖@ドラゴンクエストⅤ、賢者のローブ@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:基本支給品(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
   ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
[思考]:機は熟した!
第一行動方針:ネギと別行動になった江戸川コナンと一休さんを襲い、殺害する。
第二行動方針:保健室で物資を調達する。
第三行動方針:『3人抜き』を達成し、『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる。
第四行動方針:どうでもいいが、ドラ焼きでなく板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。



【勇者の拳@魔法陣グルグル】
普段は綺麗なブレスレットの形をしている。
勇者専用装備の一種だが、『勇者しか装備できない』のではなく、
これを『使いこなす事で勇者と認められる』言うならば勇者の証である。
このロワイアルにおいては誰でも使えるようになっている。

使用方法は腕に身につけ、拳を突き出しながらツッコミを叫ぶ事。
瞬時に1mほどもある巨大な石のゲンコツと化す。
重そうにする様子は無く重量は軽いようだが、威力も腕力に寄らずツッコミの強さで決まる。
追い回されて「イタチごっこかよ!」、ゴーレムに向かって「岩かよ!」など、実は割と応用が効く。
ただしツッコミである以上、一つのツッコミ所に対するツッコミは一回までである。
ちなみにツッコミとはいうがこれはニケ達の意訳であり、『おかしい事におかしいと言う』事がその本質である。

余談だが、ニケがこれを入手し記録天使に勇者の名前及び拳の名前を聞かれた時、
神様がお読みになるだけでなく永遠に記録されるという説明にニケが慌てふためいた為、
『恥ずかしの拳(勇者ああああ銘々)』というとんでもない名前になってしまった。
この名前は説明書きにもしっかり記載されている。

≪110:CAN TAKE YOUR EYES OFF YOU 時系列順に読む 115:少女が歩けば勇者にぶつかる≫
≪111:Muddy Blood 投下順に読む 113:君と共に弾幕を(前編)≫
≪107:デカイ悩みなら抱えて進め ネギの登場SSを読む 119:混沌の学び舎にて(1)≫
江戸川コナンの登場SSを読む 119:混沌の学び舎にて(3)≫
メロの登場SSを読む
≪100:別れ、そして…… 一休さんの登場SSを読む 119:混沌の学び舎にて(4)≫
古手梨花の登場SSを読む 119:混沌の学び舎にて(5)≫
灰原哀の登場SSを読む

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