atwiki-logo
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このウィキの更新情報RSS
    • このウィキ新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡(不具合、障害など)
ページ検索 メニュー
ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
ページ検索 メニュー
  • 新規作成
  • 編集する
  • 登録/ログイン
  • 管理メニュー
管理メニュー
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • このウィキの全ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ一覧(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このwikiの更新情報RSS
    • このwikiの新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡する(不具合、障害など)
  • atwiki
  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 幻影(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

幻影(後編)

最終更新:2010年10月18日 18:06

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

幻影(後編) ◆wlyXYPQOyA



タバサの提案からしばらく時は経って……俺らは街を西へと進んどった。
この俺、犬上小太郎の左隣には棺桶を引き摺るタバサと待機状態とやらのバルディッシュが。
右隣の方には蒼星石が不満そうに歩いている。なんかこんな顔ばっかりや、こいつ。
――なんでこんな事になっとんのか。俺は独り回想を始めた。



「た、タバサ? どうしてなんだい?」
「レックスが生きてるってわかったけど、今安全かどうかわからないじゃない」
「いや、それは僕が夢の扉を開けば……」
「ここにレックスがいないのはわかったんだから、すぐ移動するべきだよ」
「でもこんなしっかりした家があるのに……それに休憩したいって言ったじゃないか」
「休憩は街の外でも出来るわ。それに私にはわかる。レックスはきっと今も起きてるよ」
「……いつ寝てるんだ、君のお兄さんは」

ほっかほかのタバサは風呂場から現れるや否や、蒼星石と議論し始めよった。
要約したら「レックスが心配や。兄のためにも出発した方が良い」って事らしい。
蒼星石の方は「夢の扉を開いたら良い」とか「肉体的に無理をするな」とか言って引きとめようとする。
でも残念ながら――やっぱりなのはと同じや。一度言うた事を全ッ然曲げへんかった。
蒼星石は気づいてへんやろうけど……タバサは無理を道理で通そうとしとる。止めるのは無理や。
やけど蒼星石も引かんかった。トリエラは何も言わん。当人で解決せえやって言うみたいに静観しとる。

「タバサ、お前にはお前の考えがあるんやな? 人に迷惑かけようとか、そんなんちゃうよな?」
「うん」
「小太郎君!」

泥沼になりそうな気配を察して、仕方なく助け舟を出そうと俺は会話に入り込んだ。
タバサの言葉を肯定した俺にカチンと来た様で、蒼星石が声を荒げた。
でもそんなん気にしてたら話が続かんから、続ける。悪い、恨むな。

「街の外、か……俺が送ったるわ。すまんトリエラ、待っとってくれるか?」
「良いけど、その間にここで何かあったら逃げるわよ?」
「おっしゃわかった。あ、じゃあ代わりに金槌君置いとくわ。なんかあったら使え」
「はいはい」

俺の言葉にトリエラも賛同してくれたらしい。短く俺の言葉に答えた。
トリエラに感謝の意って奴を述べて勢いに任せる。やけでもその間も蒼星石は困惑中やったらしい。
俺はそんなあいつの肩に手を置き、「察したれや」と出来る限り優しい声色を使って言う。
ついでに「悪意が無いのはわかってんねやろ? お前がついとったら大丈夫やて」と付け加えた。
そうやってやっとこさ蒼星石の不服の声が収まった。ようやった俺、と自分を褒める。
直後にタバサが「ありがとう」と言ってきたんで「構わへん」と返しておいた。
――そう。後でゆっくり話すから、今は別に構わん。俺には俺の考えがあるんや。

「……トリエラ、金糸雀の腕を渡してくれないかい? 大事なものなんだ」
「そう……まぁ良いわ。本来なら対価を要求するところだけれど……」
「恩に切るよ……ところで、この手袋は?」
「ああ、じゃあ対価はそれで。手袋は貰うわよ」

タバサとやりとりをしとる内に、蒼星石は金糸雀の腕をトリエラから受け取ったらしい。
受け取ったそれを蒼星石は棺桶に入れる。そういや……ククリも入っとるんやったか。
正直、辛いな。このままにするのは、ホンマに……。



とまぁ、そんな事があってから今に至る。
真っ直ぐ西に向かっていると、街はすぐに終わりを見せる。順調に歩いてたらしい。
バルディッシュが気ィ聞かせてくれて定期的に索敵をしてくれたおかげか。
まぁそれ以前に俺も周りに意識集中して様子を窺っとったけどな!

「うん、ここで良いよ小太郎君。ありがとう」

しばらく歩いているとタバサは立ち止まり、また感謝の言葉を俺に向けた。
今更気づいたけど、どうやら橋を渡りきって尚しばらく歩いてたらしい。
確かに街の外には出た。区切りとしては丁度ええ、ここまでの様やな。
「このまま城に行くんやったな?」ともう一度確認をすると、肯定の言葉が返ってきた。
そして二人は俺にまた礼を言って、そのまま歩き始めようとした。が、それは拙い。

「ああ、ちょい待て! 特にタバサ、すまん!」
「……今度はなんだい?」

いい加減我慢の限界なのか、蒼星石は低い声で呟きながら立ち止まってくれた。
タバサも立ち止まってくれた。このまま行かれたんやったら、俺の行動は無意味になる。
俺は「話したいことあんねん。ちょっと、来てくれ」とタバサの手を取る。すまん、時間をくれ。

「え? い、良いけど……蒼星石は?」
「そうだよ、僕はどうなるのさ!」
「待っとってくれ」

どんどん俺への評価を下げていってる(ように見える)蒼星石の視線に刺されながら、タバサを離れた場所に連れ出した。
少し歩くと、大きな桜の木が姿を現した。ひらひらと落ちる桜の花が夜を舞う幻想的な空間。
振り向けば小さく蒼星石の存在が視認出来た。丁度ええ、ここにしよう。二人で揃って立ち止まった。

「綺麗……これを見せたかったの?」
「違う。そうやない……訊きたいことがある」

場所として選んだそこは……俺とのび太が初めて出会い、話をした場所やった。
しかし俺はそこで、また大事な話をしようとしとる。因果なもんや。

俺はタバサがシャワーを浴びとる間に決意をした。タバサをどうするかの問いの答えを決めた。
そうして初めて、もう俺にはこの方法しかないと気づいた。そして、逆にこの方法は俺にしか出来んとも思う。
もし”予感が当たった”らどうするかも考えとる。やけども基本はたった一つ、単純なこと。それがようやくわかった。

俺は、高町なのはにしてやれんかったことをするしかない。

タバサを助けるために、俺はこの現実にリベンジをする。
だから蒼星石からタバサを引き剥がした。もう戻れへん。やるしかない。これが俺なりの想いやから。
そやから言う。躊躇わずに、言葉を紡いだ。

「無理、しとるやろ」

タバサの顔が、凍りついた。



       ◇       ◇       ◇



「無理、しとるやろ」

突然の小太郎君の言葉に、私は顔が引きつったのを感じた。
笑みを浮かべて動じないふりをしていたのに。昼間の様に上手く出来なかった。
だって、まさかこんな事を言われるとは思わなかったから。

――否定しなきゃ。違うって言わなきゃ……。

「無理って、何の話? そんなこと全然……」
「声が震えとるぞ」

小太郎君に指摘されて、私は慌てて両手で口を塞いだ。
けれど、今頃そんなことをしたって意味が無いのはわかってる。
手を静かに、ゆっくりと下ろした。今の私はどんな顔をしてるだろう。

「今、”まさかばれた?” って不安に思うてるやろ」

また小太郎君に指摘される。まさしく、その通りだ。
よりによって蒼星石に嘘の自分を押し付けている事がばれたのかと頭がいっぱいになる。
ボロは出していないはずだった。蒼星石には気づかれていないとは絶対に言える。
蒼星石がいる手前、私は今までの様に”強い私”を小太郎君達にも見せたし、それも上手くいったと思っていた。
上手くいくはずだった。蒼星石も私に懐疑的な表情を浮かべなかったし、何とかなったと思った。
なのにどうして、小太郎君は……。

「どうして……」

私はつい、疑問を口に漏らしてしまった。
はっとして気づくがもう遅い。私は彼の前で弱さを見せてしまった。
疑問の言葉が弱さの証だ。小太郎君は察してしまった。互いに、笑顔は無い。

「言ってなかったか? 学校での”高町なのは”の話……お前見て、そいつを思い出した」

私が漏らした疑問に、小太郎君はゆっくりと答え出した。

「そいつ、自分だけは強くあろうと決心してるっぽくてな。
 仲間を死なせん為に修羅になったんや。周りからどう思われても構わん風してな」

そう語る小太郎君の瞳は、とても哀しそうだった。

「お前の話し方やら内容やら、喧嘩の時の事とか思い出したら、すぐに気づいた。
 お前は仲間の前で無理をしとる――特に蒼星石の前では、ってな。
 今までやってきたおかしなやり方も……蒼星石のおる手前、仕方ないと思うてたんやろ?」

小太郎君の答えと問い。それに私は小さく頷いた。
何も言えなかった。その通りだからだ。

「……アホやな。辛いだけやろ?」

また私は頷く。その拍子に雫が一粒零れた。
駄目なのに。こんなの、見せちゃ駄目なのに。

「ちなみに、高町なのははお前と同じように我慢して我慢して……結局、戻れんなったわ。
 そんで重圧感じたんやろな……悪魔呼ばわりされて、独りでどっか行ってもうた。消えてもうた」

小太郎君はそこまで言うと、一旦言葉を切る。
そして一歩二歩と私へ足を進め――私の胸倉を掴んだ。
小太郎君の顔が勢い良く近づき、目の前に迫る。その瞳は怒りを灯していた。
でもその怒りは、きっと私だけに向けたモノじゃないってわかった。

「あいつが俺に弱みを見せてくれた癖に、俺はあいつを止められへんかった! 結局大惨事や!
 だから今、俺はお前にこうやって話してんねや……よく聞け。もうええから、もうええから無理はすんな!」

小太郎君の叫びにも似た悲痛な言葉が私を刺す。私と小太郎君自身に怒りが放たれる。
高町なのはという子が辿った道を聞いて、私自身の今の道を思い出して、私は背筋が冷えるのを感じた。
けれど現実から逃避するのは許されないし、小太郎君が許してくれない。

「もっと他人を信用したらどうや! 自分をそう強く見せんでも、他の奴らは助けてくれるやろ!
 ここに来る前にネギと何度も一緒に戦って……それからここで色々と見てきたおかげでわかってんねん!
 独りで背負うな! お前は強がりで自分を殺しやがって……皆に強く見て貰ぉて、何かの教祖にでもなる気かッ!?」

小太郎君の言葉が深く深く突き刺さっていく。
ずぶずぶと私の臆病な胸の中へ埋もれていく。
悲痛なその叫びは、天空の剣よりも鋭い切れ味を見せた。

「ホンマはお前を放っとけんけど! 放っとけんけど……俺はシャナを探さなあかん。
 それにお前が兄貴を探したいってのは痛いほどわかるから、俺は無理にお前を連れて行かん。
 だから……俺の言葉はしっかり刻め! 絶対や! 刻んで刻んで忘れるな! ……ええな?」
「…………」

けれど、答えられなかった。
答えてしまえば、今までの積み重ねが消えてしまう。
小太郎君が正しいのはわかってる。けど、でも!

「ええな?」

無言のままの私に、小太郎君が更に問いかけてくる。
でも、答えられない。

「…………でも、」
「ええな!?」

再び強い口調で、私に返事を促した。
小太郎君が力強く私に問う。返事を促す。

「…………うん」

――心が、折れた。

「わかったら……ええねん……」

胸倉を掴みっ放しだった小太郎君の手から放された。
鬼気迫る表情での説得――私は、忘れようにも忘れられないだろう。
掴まれた体勢から開放され、私達はしばらく沈黙した。

ひらひらと、桜の花弁がお構いなしに踊っている。

結局、小太郎君に弱みを見せてしまった。
甘えてはいけないって思ってたのに。自分がしっかり無いといけないと思ってたのに。
自分の意志が貫けなくなってしまって悔しい。けれど、嬉しいと思ってしまった。
そんなこと考えるな、と自分に命令するけど止まらない。嬉しさがこみ上げる。
流されるように、口が勝手に開いた。

「あのね……不安なこと、まだあるの……」
「……なんや? 聞くで」
「イシドロの、事」
「……あいつか」

蒼星石の方を小太郎君が見る。思わず置いてきてしまった棺桶がある。

「不安、なの。シャワーの時に気づいたの……もしかしたら、死んだ人は生き返らないんじゃないかって!
 魔法の一部が抑制されて……ひょっとしたらって、でも、実際はわからない、から……不安、なの……」

小太郎君が頭を悩ますような表情を浮かべる。
けれどそれはすぐに無くなり、真剣な表情で答えた。

「殺し合いのゲームを楽しんでるジェダが、参加者の復活を許すとは思えん。
 そんなことが出来たとしても……それは俺らや無い、ジェダだけやろうな」
「……そう、思うんだ……」
「普通に考えてそうや。そういうコト、あんま期待すんな」

小太郎君の推理と結論に対して、私は絶望を覚える。
だからつい、私は小さく反論してしまった。


「でも……蒼星石にそんなコト、言えないよ……」


その言葉を聞いた小太郎君の表情が険しくなった。
しまった、と気付く。私は小太郎君の言葉を結局また否定していた。
相手の怒りに謝罪をする間もなく私の手首が小太郎君に掴まれた。そのままぐいと引っ張られる。
強制的に地面を足で歩かされる。彼が私を無理矢理引っ張って連れて行く先には――蒼星石がいる。

「もう、ええ。わかった。じゃあ蒼星石なんか知らん。
 お前の異変に気づかへんような奴、知らん! お前と一緒に付いていかせるか!
 あいつがお前の枷になるんやったら、あいつの存在は必要ないわ! ようわかった!」
「な、なんでッ! どうして、そんな、なんで……!」

混乱する頭で、小太郎君の言葉を頭の中で復唱してやっと気付いた――このままじゃ、蒼星石と私は離れ離れになってしまう!
必死に手を振り解こうと抵抗するけど、小太郎君の力はとても強い。ならば、バイキルトを唱えて……という発想は浮かばない。
今の私は泣きじゃくって小太郎君の言葉を否定することで精一杯で。何も、出来なかった。そうだ、これが本当の弱い私だ。

「やだっ、やめて……やめて!」
「やめん! 路線変更や、俺が蒼星石の代わりについてったる! そんでお前をゆっくり矯正したるわ!
 お前にプレッシャー与えるような奴とはお別れや! 別に路頭に迷わそうとかそんなつもりやないから安心しろ!」
「そんな! じゃあ、蒼星……石は」
「トリエラの所にでも置いてもろうたらええわ! 俺が説明する!」
「嫌! 蒼星石とお別れなんて……だめっ、だめえ!」
「駄目やない! お前の言葉を借りたら『仕方の無いこと』なんや!」
「…………っ!」

手が引っ張られる。脚が縺れそうになる。そうやって歩いて、蒼星石の元へと到着した。
丁度後ろを向いていた蒼星石が振り向いて、私に笑顔を向ける。けれどすぐにそれは消えてしまった。

「……タバサに、何をしたんだい?」

泣きじゃくる私を見て、蒼星石は不安を感じたに違いない。
敵意が混じった瞳を小太郎君に向けている。

「何もしてへん。ほんまや……それよりも蒼星石。すまんな」
「やだ、やだ! やだぁ! 言わないでえ! いわないでこたろぉく……っ」

まともに声を出せずに、私は泣き叫びながら止めようとする。
でも私の手は相変わらず小太郎君にしっかりと掴まれていて……!


「頼む……お前、もうタバサと別れてくれ」



       ◇       ◇       ◇



どれだけ言っても、何度言っても間違った方向に自ら足を突っ込もうとするタバサ。
それを見た小太郎は「蒼星石がタバサを縛って苦しめる存在になるなら、もうこの方法しかない」と、行動を起こした。
彼も、一応はシミュレートしていた。蒼星石という束縛から逃げられず、こんな事になるかもしれないという予感はしていた。
そして予感は外れず、現実となって襲い掛かってきた。もう止められない、止まらない、止まることが出来ない。

最早方法は一つしかなく、犬上小太郎は「それ」を試みた。
タバサを鎖から解き放つ、絶対唯一の方法――哀しみという副作用を持った、最後の手段を。



       ◇       ◇       ◇



「……遅い」

変わらず待ち続けるトリエラが、ついぼやいた。
右手で頬杖を付き、左手はコップを持っている。
コップの中は空っぽ。既に何度中身を飲み干したか。
グラーフアイゼンはハンマーフォルムのまま壁に立てかけられている。
デバイスの形を変える方法を知らなかったトリエラの仕業だ。

「どこで油を売ってるのかしらね、あなたの仮マスターは。まさか……」
『敵影は無いようですが』

まさかこのまま帰ってこないんじゃないか、とふと不安になったがグラーフアイゼンの言葉を信じて気にしないことにした。
ゆっくりと床に寝転がる。気分はナマケモノだ。まさかこんな風に時間がぽっかりと空くとは思わなかった。

「まぁ、静かに休めるのはいいけど……ね」
『こちらとしても、久々にまともな方に従事できるので、安心して過ごせます』
「ああ……だからあなた、小太郎に自分を売ってたのね」
『Ja. 何方でも問題無かったのは事実ですが』
「ふぅん……私でも?」
『Ja.』



【F-1/桜の木と東の橋の間/1日目/真夜中】

【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:多少の疲労、魔力少々
[装備]:バルディッシュ・アサルト(待機状態)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2/後小一時間で破損部全快)
[道具]:支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]:やめて! 小太郎君っ、いわないで……やだぁ!
第一行動方針:小太郎を止めたいが無理だった。どうしよう。
第二行動方針:蒼星石と行動を共にしたかったのに。どうしよう。
第三行動方針:仲間を探したかったけどそれどころじゃない。どうしよう。
基本行動方針:蒼星石に対して「強い自分」を演じながら、レックスを捜索する。
最終行動方針:自分と仲間の安全を護り、レックス達とゲームからの脱出
[備考]
「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
蒼星石への強がりが元で、自分が彼女から誤解を受けていることに気付いていません。
死者の蘇生に期待していません。「自分達の力では不可能」と考えています。

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:多少の疲労、気が少々、背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける)
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品(水少量、パン1個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:蒼星石、悪く思うなよ……!
第一行動方針:タバサと蒼星石の繋がりを絶つ為に説得し、以降はタバサと共に行動する。
第二行動方針:トリエラはいつか一発殴りたい。つか勝手に色々決めてすまんわ。
第三行動方針:レックスと再会した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第四行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
基本行動方針:信頼できる仲間を増やし、ゲーム脱出(必ずしも行動を共にする必要はない)。
[備考]
紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、タバサに感化されて神経麻痺、激しい困惑
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×2、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、
     素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
     旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、棺桶
[思考]:なん……だと……?
第一行動方針:タバサと共に城へ行きたい。
第二行動方針:まずはタバサを休ませたい。
第三行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する。
基本行動方針:タバサをどんなことをしてでも守りつつ、レックス捜索。
[備考]
タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
タバサの性格や行動の多くを誤解している事に気付いていません。

[棺桶の中身]
基本支給品×3、イシドロ・ククリ・金糸雀の死体、真紅の腕、金糸雀の腕
さくらの杖@カードキャプターさくら、目覚まし時計@せんせいのお時間、レミリアの日傘@東方Project、生乾きの服


【G-1/民家/1日目/真夜中】

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、大きな疲労。
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
    ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図
    US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×23
    インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん
    グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0)
    回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:早く帰ってきなさいよ。グラーフアイゼンもそう思うでしょう?
第一行動方針:グラーフアイゼンとともに小太郎を待つ。誰かに襲われたら退避。
第二行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]
携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
携帯電話へ『温泉宿』の電話番号を新規登録しました。
トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。


【補足】
タバサ、蒼星石、小太郎、トリエラは全員が情報交換を行いました。
今までの生い立ちから現在までの状況、自分達の指針等を全て理解しています。


BACK

≪228:鉄鎚は語る 時系列順に読む 232:屏風の虎 -their roots-≫
≪230:ロボットは電気鼠の夢を見るか? 投下順に読む 232:屏風の虎 -their roots-≫
≪228:鉄鎚は語る タバサの登場SSを読む 244:ノーザンクロス≫
蒼星石の登場SSを読む
トリエラの登場SSを読む
小太郎の登場SSを読む

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「幻影(後編)」をウィキ内検索
LINE
シェア
Tweet
ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
記事メニュー
今日 - 昨日 - 総合 -
検索 :


wiki編集用

  • トップページ
  • メニュー


ロワ本編

本編SS目次(時系列順)
本編SS目次(投下順)
追跡表
追跡表(作品別)
追跡表(主催者)

番外編

各種資料

参加者紹介(名簿順)
参加者紹介(作品別)
作品紹介
主催者紹介

死亡者リスト

ルール
地図
登場アイテム
SSタイトル元ネタ
LSロワ用語集
絵置き場
オマケ

書き手紹介

書き手紹介

2ch関係

テンプレート
過去ログ

リンク

ロリショタバトルロワイアル26
ロリショタバトルロワイアル27
したらばBBS
お絵かき掲示板
お絵かき掲示板2

2chパロロワ事典@Wiki

最近の更新(20件)

取得中です。
記事メニュー2

更新履歴

取得中です。

ここを編集
人気記事ランキング
  1. 【うたわれるもの】からの出典
  2. 【ゼルダの伝説 時のオカリナ】からの出典
  3. 登場アイテム
もっと見る
最近更新されたページ
  • 318日前

    あ行
  • 2147日前

    メニュー2
  • 2813日前

    更新用ページ
  • 4160日前

    本編SS目次(時系列順)
  • 4222日前

    死亡者リスト
  • 4222日前

    【ベルセルク】からの出典
  • 4222日前

    【とある魔術の禁書目録】からの出典
  • 4222日前

    【東方Project】からの出典
  • 4222日前

    才賀勝※
  • 4222日前

    参加者紹介(作品別)
もっと見る
人気記事ランキング
  1. 【うたわれるもの】からの出典
  2. 【ゼルダの伝説 時のオカリナ】からの出典
  3. 登場アイテム
もっと見る
最近更新されたページ
  • 318日前

    あ行
  • 2147日前

    メニュー2
  • 2813日前

    更新用ページ
  • 4160日前

    本編SS目次(時系列順)
  • 4222日前

    死亡者リスト
  • 4222日前

    【ベルセルク】からの出典
  • 4222日前

    【とある魔術の禁書目録】からの出典
  • 4222日前

    【東方Project】からの出典
  • 4222日前

    才賀勝※
  • 4222日前

    参加者紹介(作品別)
もっと見る
ウィキ募集バナー
新規Wikiランキング

最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!

  1. 鹿乃つの氏 周辺注意喚起@ウィキ
  2. 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  3. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  4. R.E.P.O. 日本語解説Wiki
  5. シュガードール情報まとめウィキ
  6. ソードランページ @ 非公式wiki
  7. AviUtl2のWiki
  8. Dark War Survival攻略
  9. シミュグラ2Wiki(Simulation Of Grand2)GTARP
  10. 星飼いの詩@ ウィキ
もっと見る
人気Wikiランキング

atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!

  1. アニヲタWiki(仮)
  2. ストグラ まとめ @ウィキ
  3. ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
  4. 初音ミク Wiki
  5. 発車メロディーwiki
  6. 検索してはいけない言葉 @ ウィキ
  7. モンスター烈伝オレカバトル2@wiki
  8. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  9. Grand Theft Auto V(グランドセフトオート5)GTA5 & GTAオンライン 情報・攻略wiki
  10. パタポン2 ドンチャカ♪@うぃき
もっと見る
全体ページランキング

最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!

  1. 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
  2. Trickster - ストグラ まとめ @ウィキ
  3. 暦家 - ストグラ まとめ @ウィキ
  4. 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
  5. hantasma - ストグラ まとめ @ウィキ
  6. ギャング - ストグラ まとめ @ウィキ
  7. スーパーマン(2025年の映画) - アニヲタWiki(仮)
  8. RqteL - ストグラ まとめ @ウィキ
  9. 機体一覧 - 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  10. 過去の行動&発言まとめ - 鹿乃つの氏 周辺注意喚起@ウィキ
もっと見る

  • このWikiのTOPへ
  • 全ページ一覧
  • アットウィキTOP
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

2019 AtWiki, Inc.