Sneak Attack!!(後編) ◆PJfYA6p9PE
――頭が、痛い。
――気持ちが、悪い。
――気持ちが、悪い。
石畳の無機質な味を感じながらベルカナが考えていたのは、そんなことだった。
気だるい足に力を込めて、腕を突っ張り、よろよろと立ち上がる。
顔を上げ、敵を見据えようとしたところで、
気だるい足に力を込めて、腕を突っ張り、よろよろと立ち上がる。
顔を上げ、敵を見据えようとしたところで、
「発射」
何度目かの砲撃が炸裂した。
軽く跳んで直撃だけは避けるが、それでも衝撃波の影響を免れることはできない。
軽く跳んで直撃だけは避けるが、それでも衝撃波の影響を免れることはできない。
「かはっ」
体が吹き飛び、石壁に背中をしたたかに打ちつける。
肺から搾り出された空気が声にならない声になった。
肺から搾り出された空気が声にならない声になった。
今度は倒れたまま、目だけで前方を睨み付ける。
すると、それは悠然と現われた。
コツコツと石畳を歩く音を廊下一杯に響かせ、
薄明けの闇の中から浮かび上がるようにやってきた。
テンガロン・ハットをかぶり、銀色の外套を身につけた怪人。
それは今やベルカナを一方的に蹂躙していた。
すると、それは悠然と現われた。
コツコツと石畳を歩く音を廊下一杯に響かせ、
薄明けの闇の中から浮かび上がるようにやってきた。
テンガロン・ハットをかぶり、銀色の外套を身につけた怪人。
それは今やベルカナを一方的に蹂躙していた。
「発射」
抑揚のない声が響くと、哀れな被弾者はまた後方へと吹き飛んだ。
だが、朦朧とした頭で、それでもベルカナは思考を紡ぐ。
だが、朦朧とした頭で、それでもベルカナは思考を紡ぐ。
倒れた怪人の喉に終わりの一撃を叩き込もうとした瞬間、放たれた発射の一言。
その一言で、勝機は泡と消えた。
謎の衝撃が襲い、壁との接吻を強要されたからだ。
それ以降、彼女は途切れなく放たれる謎の衝撃波に翻弄され続けている。
その一言で、勝機は泡と消えた。
謎の衝撃が襲い、壁との接吻を強要されたからだ。
それ以降、彼女は途切れなく放たれる謎の衝撃波に翻弄され続けている。
手品のネタはもう八割がた割れている。
着弾までの僅かなタイムラグと伝わる衝撃波の指向性、
怪人方向への防御をものともしないその性質から、凡その見当をつけた。
着弾までの僅かなタイムラグと伝わる衝撃波の指向性、
怪人方向への防御をものともしないその性質から、凡その見当をつけた。
おそらく、この攻撃の正体は壁をすり抜けてやってくる見えない砲弾。
支給品を使っているのか、それとも仲間がいるのか、その辺りは定かではないが、
いぜれにせよ、怪人の発射の号令にあわせて砲撃が行われていることは間違いない。
いぜれにせよ、怪人の発射の号令にあわせて砲撃が行われていることは間違いない。
「発射」
「ッッ!」
「ッッ!」
またもかかる声にベルカナは必死の回避行動をとるが、努力も空しく宙を舞い、地を滑る。
正体は分かっているにもかかわらず、有効な対策がとれないのがもどかしい。
正体は分かっているにもかかわらず、有効な対策がとれないのがもどかしい。
完全な回避はできないのか。
難しい、というのが結論だ。
その原因は二つ。
一つは、砲撃が正確で、迅速であること。
そしてもう一つは、彼女があまりに疲労していることだ。
先程繰り広げた激しい近接戦と度重なる砲火は、体からもうすっかり体力を奪いつくしている。
今できるのろのろとした動きでは、せいぜい急所をかばうのが精一杯だ。
難しい、というのが結論だ。
その原因は二つ。
一つは、砲撃が正確で、迅速であること。
そしてもう一つは、彼女があまりに疲労していることだ。
先程繰り広げた激しい近接戦と度重なる砲火は、体からもうすっかり体力を奪いつくしている。
今できるのろのろとした動きでは、せいぜい急所をかばうのが精一杯だ。
では、反撃は。
これも望み薄。
この状態から起死回生を狙うなら、古代語魔法を極めるしかない。
しかし、古代語魔法の詠唱には、立った状態からの複雑な身振りが必要不可欠だ。
それを知ってか知らずか、銀の怪人はこの身振りを許してはくれない。
何せ、立ち上がり、何らかのアクションを起こそうとすると、すかさず撃ちこんでくるのだ。
これではいつまで経っても転倒状態から快復できず、埒が空かない。
これも望み薄。
この状態から起死回生を狙うなら、古代語魔法を極めるしかない。
しかし、古代語魔法の詠唱には、立った状態からの複雑な身振りが必要不可欠だ。
それを知ってか知らずか、銀の怪人はこの身振りを許してはくれない。
何せ、立ち上がり、何らかのアクションを起こそうとすると、すかさず撃ちこんでくるのだ。
これではいつまで経っても転倒状態から快復できず、埒が空かない。
仲間が救援に来る可能性は。
実のところ、これに一番期待したい。
だが、戦闘が始まってから既にある程度の時間が経過しているにもかかわらず、音沙汰がないこと、
仲間の存在を知っているはずの怪人が焦りを見せていないことなどから、
何らかの形で無効化されている可能性が高い。
最悪の場合、全員、アルルゥのように……というのは、悲観が過ぎると思いたい。
実のところ、これに一番期待したい。
だが、戦闘が始まってから既にある程度の時間が経過しているにもかかわらず、音沙汰がないこと、
仲間の存在を知っているはずの怪人が焦りを見せていないことなどから、
何らかの形で無効化されている可能性が高い。
最悪の場合、全員、アルルゥのように……というのは、悲観が過ぎると思いたい。
ということは、もう勝機はないのか。
そうではない、とベルカナは考える。
現在のところ、圧倒的に優勢に見える敵だが、実はこの状態をずっと維持していること自体に、弱点が垣間見えている。
敵の弱点、それは決定打が無いこと。
不可視の砲撃は確かに強力な攻撃であるが、被るダメージの量はたいして大きくない。
衝撃波に煽られ、転倒は免れないが、逆に言えば被害はそれだけ。
急所さえ守れば、致命傷にはなり得ない。
だから、敵は必ずベルカナにとどめを刺すため、いつか砲撃を止める。
そこが、つけ入る隙。
逆転の手を打つチャンスだ。
そうではない、とベルカナは考える。
現在のところ、圧倒的に優勢に見える敵だが、実はこの状態をずっと維持していること自体に、弱点が垣間見えている。
敵の弱点、それは決定打が無いこと。
不可視の砲撃は確かに強力な攻撃であるが、被るダメージの量はたいして大きくない。
衝撃波に煽られ、転倒は免れないが、逆に言えば被害はそれだけ。
急所さえ守れば、致命傷にはなり得ない。
だから、敵は必ずベルカナにとどめを刺すため、いつか砲撃を止める。
そこが、つけ入る隙。
逆転の手を打つチャンスだ。
「発射」
だが、ベルカナは自分のその考えが間違いだったことをすぐに思い知った。
吹っ飛んだ自分の背中が何かを突き破るのを感じて、
突然の光に一瞬、目が眩んだ後、
突然の光に一瞬、目が眩んだ後、
「そう……きましたか……」
見えたのは昇り来る太陽だった。
感じたのは吹き渡る風だった。
聞こえたのは打ち寄せる潮騒だった。
感じたのは吹き渡る風だった。
聞こえたのは打ち寄せる潮騒だった。
ベルカナに巻き込まれて破れたのは城外への扉。
先程の砲撃で、彼女は外へと放り出されてしまったのだ。
これは偶然の結果か。
いや、違う。
先程の砲撃で、彼女は外へと放り出されてしまったのだ。
これは偶然の結果か。
いや、違う。
銀の怪人によって、意図的に外界へと運ばれたのだ。
だが、何のために?
「発射」
その答えは、再び宙に舞った彼女が今まさに目撃している。
回る視界に映し出されたのは、朝焼けに照らされた黒い海と……切り立った崖。
回る視界に映し出されたのは、朝焼けに照らされた黒い海と……切り立った崖。
「狙い……は……落下ダメージ……ですか」
敵には始めから、とどめを刺すために砲撃を止める気などなかった。
何故なら、あとほんのニ、三度衝撃波で吹き飛ばしてやれば、
相手は足場を失い、崖下の岩で頭を叩き割る運命にあるのだから。
何故なら、あとほんのニ、三度衝撃波で吹き飛ばしてやれば、
相手は足場を失い、崖下の岩で頭を叩き割る運命にあるのだから。
(これは……………………………………………………チャンスですわね)
だが、この恐ろしい計画を悟ったベルカナは内心ほくそ笑んでいた。
彼女には自らの落下速度を自由に調整する魔法『フォーリング・コントロール』がある。
この魔法を使って崖を覆う木々の間に降り、敵の視線を外せば、
忌々しい砲撃地獄から脱出することができると考えたのである。
彼女には自らの落下速度を自由に調整する魔法『フォーリング・コントロール』がある。
この魔法を使って崖を覆う木々の間に降り、敵の視線を外せば、
忌々しい砲撃地獄から脱出することができると考えたのである。
(一度、この状態から抜け出してしまえば、あとはこっちのもの。
反撃するなり逃げるなり、いくらでもやりようはあります)
反撃するなり逃げるなり、いくらでもやりようはあります)
転倒状態から快復し、古代語魔法が使えるようになれば、採れる選択肢は非常に多彩だ。
来るべき逆転の時を思い浮かべ、僅かに頬を緩めたところに
来るべき逆転の時を思い浮かべ、僅かに頬を緩めたところに
「発射」
ベルカナを崖の端に追い込む、最後の砲撃が炸裂した。
(さあ、ここが正念場ですわ!)
丹田に気合を込め、必要なアクションに取り掛かる。
萎え切った手足を叱咤し、もう一度だけ撃たれるために立ち上がる。
だが、あくまで自然に、相手に悟られぬよう、さりげなく。
萎え切った手足を叱咤し、もう一度だけ撃たれるために立ち上がる。
だが、あくまで自然に、相手に悟られぬよう、さりげなく。
「発射」
声を放つ怪人。
空を飛ぶベルカナ。
「くっ、フォーリング・コントロールッ!!」
動作とともに呪文を唱えて――――
「え」
――――しかし、なにもおこらなかった。
それは、彼女の故郷、アレクラストの魔法使いにあまねく課せられた厳しい掟。
三十六度に一度の割合で、魔法の発動は失敗に終わるという奇妙な法則。
どんな大魔道士にも避けることはできない絶対的な不幸。
確率の神の残酷な悪戯。
人はそれを
三十六度に一度の割合で、魔法の発動は失敗に終わるという奇妙な法則。
どんな大魔道士にも避けることはできない絶対的な不幸。
確率の神の残酷な悪戯。
人はそれを
ファンブルと呼んだ。
呆けた顔のまま
落ちていく
落ちていく
やがて海が近づいて
ぞぶりと
肉の裂ける音がした。
◆
彼女は崖の端に膝を付き、眼下に広がる海を眺めていた。
立ち上がって見ないのは、ギリギリのところでそうすると、そのまま落ちてしまいそうで怖いから。
立ち上がって見ないのは、ギリギリのところでそうすると、そのまま落ちてしまいそうで怖いから。
こんな高いところから落ちたら大変だ。
こんな高いところから落ちたら――――ああ、なってしまう。
こんな高いところから落ちたら――――ああ、なってしまう。
彼女は崖の端に膝を付き、眼下の海から突き出た岩を眺めていた。
岩の先には人間が引っかかっている。
岩の先には人間が引っかかっている。
「ハ」
尖った岩の先端で少女の腹は無残に引き裂かれ、だらしなくはみ出た桃色の小腸が波に洗われている。
「ハハハ」
信じられないとでも言いたげに大きく見開かれた瞳は、もう二度と瞬きをしない。
「ハハハハハ!」
手と足が変な方向に曲がっているのが、何だかとても滑稽だ。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
哀れな姿になったベルカナを見て、南千秋は心の底から笑い声を上げていた。
実際のところ、千秋の奇襲は全く巧みなものだった。
無敵砲台を設置した後、コンチュー丹を飲み、光学迷彩を使用。
首輪探知機で城内を動き回る二つの首輪――アルルゥとベルカナの位置を確認し、殺害を開始した。
アルルゥは杖で床を叩く音とわざと目立つように落とした探知機とを用いておびき寄せ、
背後から首をへし折った。
こちらから近づいていかなかったのは、足音で存在を看破されないため。
ベルカナはアルルゥの死体で動揺させた隙に撲殺する予定だったが、
思いのほか相手の勘がよく、失敗してしまった。
慌てているうちにコンチュー丹の効果が切れ、危うく逆襲されるところだったが、
そこは、事前に用意しておいた無敵砲台でフォロー。
結果は見てのとおりだ。
首輪探知機で城内を動き回る二つの首輪――アルルゥとベルカナの位置を確認し、殺害を開始した。
アルルゥは杖で床を叩く音とわざと目立つように落とした探知機とを用いておびき寄せ、
背後から首をへし折った。
こちらから近づいていかなかったのは、足音で存在を看破されないため。
ベルカナはアルルゥの死体で動揺させた隙に撲殺する予定だったが、
思いのほか相手の勘がよく、失敗してしまった。
慌てているうちにコンチュー丹の効果が切れ、危うく逆襲されるところだったが、
そこは、事前に用意しておいた無敵砲台でフォロー。
結果は見てのとおりだ。
全てを思い通りに成し遂げた彼女の心に浮かぶ想いは、ただ一つ。
「ざまあみろ、ざまあみろイヴ!!
お前の仲間はみんな殺してやったぞ!!
一人だけいい子ぶってズルするからだ!!
お前のせいでみんな死んだんだ!!」
お前の仲間はみんな殺してやったぞ!!
一人だけいい子ぶってズルするからだ!!
お前のせいでみんな死んだんだ!!」
心臓の鼓動が速い。
背筋がゾクゾクして、凄く興奮しているのを感じる。
背筋がゾクゾクして、凄く興奮しているのを感じる。
(やっぱり、この島で仲間を作ろうなんて考える奴は、どいつもこいつも大バカ野郎だ!)
ここに至り、南千秋は明確にそう考えるようになっていた。
そもそも、最後に残った一人しか助からないこの場所に、仲間なんて概念が馴染むわけがないのだ。
なのに、どいつもこいつもこぞって寄り集まり、群れたがる。
何故か。
なのに、どいつもこいつもこぞって寄り集まり、群れたがる。
何故か。
(みんな、心が弱いからだ)
怖い、寂しい、辛い、不安だ、誰かに助けて欲しい。
そんな感情が、本来、場違いな仲間作りという行為に皆を走らせる。
そして、昨日までは顔も見たことのなかった他人に対して、
あたかも古くからの親友であるかのような態度を示すのだ。
優しい言葉をかけ、好意を伝え、共に泣き、共に笑う。
それは一見、とても暖かい光景だ。
だが。
そんな感情が、本来、場違いな仲間作りという行為に皆を走らせる。
そして、昨日までは顔も見たことのなかった他人に対して、
あたかも古くからの親友であるかのような態度を示すのだ。
優しい言葉をかけ、好意を伝え、共に泣き、共に笑う。
それは一見、とても暖かい光景だ。
だが。
(そんなのはただの現実逃避だ)
生きて帰れるのはたった一人だけであるという現実を忘れ、偽物のつながりに酔いしれる。
そんなのはただのおままごとで……タチの悪い裏切りだ。
そう、それは故郷にいる、本当に大切な人たちに対する裏切り。
誰だって、多かれ少なかれ、元の世界に自分のことを待ってくれている人がいる筈だ。
その人たちのもとに帰るため、最後の一人になる努力もしようとせずに、
死ぬのは嫌だ、殺すのも嫌だ、悲しいのも嫌だと一時の温もりに縋り続ける。
そんなのは……汚らわしい。
そんなのはただのおままごとで……タチの悪い裏切りだ。
そう、それは故郷にいる、本当に大切な人たちに対する裏切り。
誰だって、多かれ少なかれ、元の世界に自分のことを待ってくれている人がいる筈だ。
その人たちのもとに帰るため、最後の一人になる努力もしようとせずに、
死ぬのは嫌だ、殺すのも嫌だ、悲しいのも嫌だと一時の温もりに縋り続ける。
そんなのは……汚らわしい。
(……私は、もう、そんな風にはならない)
殺し合いに参加しない子たちを減らすためとはいえ、イヴに心を許したのは失敗だった。
ほんの僅かでも、一緒に何かを分かち合える存在だと考えたのは浅はかだった。
だから、あんなつまらないところで危うく死にそうになったのだ。
ほんの僅かでも、一緒に何かを分かち合える存在だと考えたのは浅はかだった。
だから、あんなつまらないところで危うく死にそうになったのだ。
(だけど、もう迷わない。
私が心を開くのは、元の世界のみんなだけだ。
ハルカ姉様や、カナや、内田や、吉野や……みんなだけなんだ)
私が心を開くのは、元の世界のみんなだけだ。
ハルカ姉様や、カナや、内田や、吉野や……みんなだけなんだ)
気を引き締めて、そして、思い知らせてやろう。
仲間を作るバカ野郎どもに、この島のルールを思い出させてやろう。
一時の暖かさに縋るような弱い子は、みんな死ぬんだってことを。
生きて本当の暖かい世界に戻れるのは、南千秋、ただ一人だけだってことを。
仲間を作るバカ野郎どもに、この島のルールを思い出させてやろう。
一時の暖かさに縋るような弱い子は、みんな死ぬんだってことを。
生きて本当の暖かい世界に戻れるのは、南千秋、ただ一人だけだってことを。
「そうと決まれば、長居は無用だな」
千秋は踵を返す。
安全な逃避ルートを確認しようと、ランドセルから首輪探知機を取り出して……
ディスプレイに映る二つの動く点に、彼女の目は、大きく見開かれた。
ディスプレイに映る二つの動く点に、彼女の目は、大きく見開かれた。
◆
「…………」
視界一杯に広がる巨石と鉄に圧倒されて、蒼星石は思わず息を呑んだ。
暁の光を受けて、灰色に照らされた城は耳が痛いくらいに静まり返っている。
暁の光を受けて、灰色に照らされた城は耳が痛いくらいに静まり返っている。
北東の街を目指していた彼女がここに立ち寄ったのには理由がある。
森を抜け、さらに東へ進もうとしていたときに、ふと聞こえたあの音。
確かにこの城からしていたあの音は、大砲が発射されるときに出るもののように低く、重かった。
一度ではなく、続けて何度か打ち鳴らされたそれは、きっと戦いの音。
蒼星石の探し人――タバサがそこにいる可能性を考えると、無視することなどとてもできなかった。
森を抜け、さらに東へ進もうとしていたときに、ふと聞こえたあの音。
確かにこの城からしていたあの音は、大砲が発射されるときに出るもののように低く、重かった。
一度ではなく、続けて何度か打ち鳴らされたそれは、きっと戦いの音。
蒼星石の探し人――タバサがそこにいる可能性を考えると、無視することなどとてもできなかった。
今、城からは何も聞こえない。
多分、戦いは終わったのだろう。
誰がいて、どんな決着がついたのか。
いくらでも想像することはできるが、おそらく、それをする意味はない。
多分、戦いは終わったのだろう。
誰がいて、どんな決着がついたのか。
いくらでも想像することはできるが、おそらく、それをする意味はない。
だから、蒼星石は一歩を踏み出した。
大きな声で名前を呼びたい衝動を、冷静な判断で打ち消して。
敵がいてもいいように鋏を構え、慎重に進む。
大きな声で名前を呼びたい衝動を、冷静な判断で打ち消して。
敵がいてもいいように鋏を構え、慎重に進む。
(……タバサ、無事でいて)
開け放たれた暗い門扉が、息を潜めた獣の口のように見えた。
◆
「はー……はー……はー……」
墨汁を塗りこめような闇の中、少女の息づく声だけが木霊する。
荒い呼吸の主は、南千秋。
首輪探知機の放つ、無機質な光の白だけが、
闇の黒の中、彼女の顔を幽鬼めいた青に浮かび上がらせていた。
首輪探知機の放つ、無機質な光の白だけが、
闇の黒の中、彼女の顔を幽鬼めいた青に浮かび上がらせていた。
(くそっ、もう戻ってきたのかよ!?)
だが、事実は異なる。
探知機が示す二つの点はそれぞれ、
砲撃の音が聞こえなくなったせいで、行き場を見失ったさくらと
探し人がいるかもしれないという推測のもと、城に踏み込んできた蒼星石だ。
探知機が示す二つの点はそれぞれ、
砲撃の音が聞こえなくなったせいで、行き場を見失ったさくらと
探し人がいるかもしれないという推測のもと、城に踏み込んできた蒼星石だ。
誤認を招いた原因は二つ。
千秋の認識では、さくらは既に殺されていることと、
レックスとイヴに対する憎悪と警戒の念があまりにも強かったことだ。
千秋の認識では、さくらは既に殺されていることと、
レックスとイヴに対する憎悪と警戒の念があまりにも強かったことだ。
今、二人に遭遇してしまうことは、千秋にとって大きな懸念だった。
ベルカナとの激戦で予定よりも消耗してしまったため、今の彼女に二人と戦う体力は残っていない。
仲間を殺されたと知ったイヴの顔を見たい気持ちはあったが、
そのためだけにノコノコ顔を出して、殺されては元も子もない。
ベルカナとの激戦で予定よりも消耗してしまったため、今の彼女に二人と戦う体力は残っていない。
仲間を殺されたと知ったイヴの顔を見たい気持ちはあったが、
そのためだけにノコノコ顔を出して、殺されては元も子もない。
二人をやりすごす方法として、当初、千秋は光学迷彩服を使おうと考えていた。
だが、ここで一つトラブルが起こる。
シルバースキンを解除した後、起動しようとした光学迷彩が何の反応も示さなかったのだ。
あまりにもタイミングの悪い故障に、彼女は憤慨した。
実際は故障ではなく、支給品の説明書に小さな文字で書かれた一文、
『ただし、本製品は一時間の使用につき、三時間のチャージが必要です』
を見逃しただけなのだが、焦っている彼女がそんなことに気づく筈もない。
だが、ここで一つトラブルが起こる。
シルバースキンを解除した後、起動しようとした光学迷彩が何の反応も示さなかったのだ。
あまりにもタイミングの悪い故障に、彼女は憤慨した。
実際は故障ではなく、支給品の説明書に小さな文字で書かれた一文、
『ただし、本製品は一時間の使用につき、三時間のチャージが必要です』
を見逃しただけなのだが、焦っている彼女がそんなことに気づく筈もない。
結局、光学迷彩服の使用を諦め、隠れてこの場を切り抜けることにした。
二人と入れ違いざまに城から出るという手もあったが、
一人が唯一の出口付近をうろうろしていたためこの案は却下。
少しずつ近づいてくるもう一人から身を守るため、慌てて隠れる場所を探し始めた。
二人と入れ違いざまに城から出るという手もあったが、
一人が唯一の出口付近をうろうろしていたためこの案は却下。
少しずつ近づいてくるもう一人から身を守るため、慌てて隠れる場所を探し始めた。
だが、ここで千秋に思わぬ幸運が舞い降りる。
身を隠す場所として、階段の下のスペースを検討していたとき、
何と、床の石板の下に、秘密の地下道があることを発見したのだ。
藁をもすがる思いで、地下へ潜りこんだ彼女が見たものは、あまりに広大で、あまりに複雑な地下迷宮。
予想外の大物の出現に、千秋はふと、昔、テレビで見た歴史番組のことを思い出していた。
何と、床の石板の下に、秘密の地下道があることを発見したのだ。
藁をもすがる思いで、地下へ潜りこんだ彼女が見たものは、あまりに広大で、あまりに複雑な地下迷宮。
予想外の大物の出現に、千秋はふと、昔、テレビで見た歴史番組のことを思い出していた。
(そういえば聞いたことがあるぞ。
昔のお城には、戦争に負けたとき、偉い人が逃げるための地下通路が掘ってあるって。
……もしかして、ここは、そういうところなんじゃないか。
だとしたら、この通路を通って、どこか別の場所に抜けられるかも……)
昔のお城には、戦争に負けたとき、偉い人が逃げるための地下通路が掘ってあるって。
……もしかして、ここは、そういうところなんじゃないか。
だとしたら、この通路を通って、どこか別の場所に抜けられるかも……)
手元のレーダーと、眼前に広がる暗い通路とを見比べて、千秋が下した決断は……
◆
打ち寄せる波が囁くように音を立てる。
白銀色の怪人が去った後、断崖は何事もなかったことように、静けさを取り戻していた。
聳える城は古ぶるしき石の灰色。
城の足元から伸びる地面は土の焦げ茶と草の緑。
崖は堅い黄色の岩肌をむき出し、その表面を燃えるように赤く色づいた木々が覆っていた。
白銀色の怪人が去った後、断崖は何事もなかったことように、静けさを取り戻していた。
聳える城は古ぶるしき石の灰色。
城の足元から伸びる地面は土の焦げ茶と草の緑。
崖は堅い黄色の岩肌をむき出し、その表面を燃えるように赤く色づいた木々が覆っていた。
その木々の間に、異質に紅く、されど黒くくすんだ色の物体がほの見える。
太い幹の上、身じろぎのせずに横たわるそれは二本の腕、二本の足を持つ人間。
彼女は海上の岩場に突き刺さった自らの死体と、誰もいない崖の上とを交互に見ると、
緊張を解き、大きく溜め息をついた。
太い幹の上、身じろぎのせずに横たわるそれは二本の腕、二本の足を持つ人間。
彼女は海上の岩場に突き刺さった自らの死体と、誰もいない崖の上とを交互に見ると、
緊張を解き、大きく溜め息をついた。
「……やっと……行ってくれましたか」
息も絶え絶え、消えそうな声で呟いたのは、ベルカナ・ライザナーザ。
先の戦闘における敗北者だ。
フォーリング・コントロールの魔法に不幸にも失敗し、
そのまま墜落して臓物を晒したはずの彼女がどうして生きているのか。
先の戦闘における敗北者だ。
フォーリング・コントロールの魔法に不幸にも失敗し、
そのまま墜落して臓物を晒したはずの彼女がどうして生きているのか。
「うまく……誤魔化、されて……くれたみたい、ですわね」
その答えは古代語魔法『クリエイト・イメージ』。
この樹上に落下したとき、ベルカナは残りの体力と集中力を振り絞って、
幻覚映像を作り出すこの魔法を詠唱し、海の上に自らの偽死体を投影した。
敵が自らの死を誤認してくれるようにと、敢えて残酷な演出を施した幻は
見事に功を奏し、敵を遠ざけることに成功したのである。
この樹上に落下したとき、ベルカナは残りの体力と集中力を振り絞って、
幻覚映像を作り出すこの魔法を詠唱し、海の上に自らの偽死体を投影した。
敵が自らの死を誤認してくれるようにと、敢えて残酷な演出を施した幻は
見事に功を奏し、敵を遠ざけることに成功したのである。
「………………」
とはいえ、彼女の被ったダメージは決して小さくない。
ゴロンの服とレースのビスチェがダメージを軽減してくれたおかげで、
どうやら骨折は免れたようであるが、手足と胴体にはいくつかの打撲傷。
それから、落ちるときに切ったのか、額からこめかみにかけては大きな裂傷。
開いた傷からは骨が見え、流れる血は容易に止まる様子がない。
そして、何より辛いのは、木の幹に強打した腰。
クリエイト・イメージをかけた直後、強烈に痛み出し、そのまま立ち上がれなくなってしまった。
おそらく、しばらくして多少痛みが引いてくるまでは、移動もままならないだろう。
ゴロンの服とレースのビスチェがダメージを軽減してくれたおかげで、
どうやら骨折は免れたようであるが、手足と胴体にはいくつかの打撲傷。
それから、落ちるときに切ったのか、額からこめかみにかけては大きな裂傷。
開いた傷からは骨が見え、流れる血は容易に止まる様子がない。
そして、何より辛いのは、木の幹に強打した腰。
クリエイト・イメージをかけた直後、強烈に痛み出し、そのまま立ち上がれなくなってしまった。
おそらく、しばらくして多少痛みが引いてくるまでは、移動もままならないだろう。
(助かったのはいいですが……状況は厳しいですね)
やらなければいけないことは無数にある。
応急手当と当面の安全確保。
城にいたはずの仲間、レックス、イヴ、さくらの状況確認。
三度戻ってくるかもしれない白銀外套の怪人に対する備え。
エトセトラ。エトセトラ。
応急手当と当面の安全確保。
城にいたはずの仲間、レックス、イヴ、さくらの状況確認。
三度戻ってくるかもしれない白銀外套の怪人に対する備え。
エトセトラ。エトセトラ。
「とりあえず、できそうなのは応急手当と……」
ベルカナはランドセルから救急用品とともにメモ帳と鉛筆、それから名簿を取り出す。
いくら苦しい状態にあるとはいえ、これだけは聞き逃すわけにはいかない。
遠くにいる知り合いの安否を確かめるほぼ唯一の手段であり、憎き悪の魔人の数少ない手がかりなのだから。
いくら苦しい状態にあるとはいえ、これだけは聞き逃すわけにはいかない。
遠くにいる知り合いの安否を確かめるほぼ唯一の手段であり、憎き悪の魔人の数少ない手がかりなのだから。
間もなく、二回目の放送が始まった。
【アルルゥ@うたわれるもの 死亡】
【F-3/城内/2日目/早朝】
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、核鉄二つで回復中
[装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
クロウカード『水』『風』、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品×2
[服装]:梨々の普段着
[思考]:……行かなくちゃ。
第一行動方針:戦闘の現場に駆けつける。
第二行動方針:雛苺を止めたい、約束を守りたい、彼女にこれ以上殺人を起こさせないようにしたい
基本行動方針:状況を把握する。雛苺のそばにいてあげたい。
[リインフォースIIの思考・状態]:???、梨々の知り合いの情報を聞いている
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、核鉄二つで回復中
[装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
クロウカード『水』『風』、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品×2
[服装]:梨々の普段着
[思考]:……行かなくちゃ。
第一行動方針:戦闘の現場に駆けつける。
第二行動方針:雛苺を止めたい、約束を守りたい、彼女にこれ以上殺人を起こさせないようにしたい
基本行動方針:状況を把握する。雛苺のそばにいてあげたい。
[リインフォースIIの思考・状態]:???、梨々の知り合いの情報を聞いている
【F-3/城門前/2日目/早朝】
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、チャチャゼロの部品と人形契約により四肢を維持、
ローゼンメイデンとしての機能失調、泥塗れ、精神的に激しい衝撃、それでも進む意志
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン、戦輪×4@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×2、金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、素昆布@銀魂
旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、トンネル南側入り口の鍵
[思考]:……タバサ、無事でいて。
第一行動方針:城を探索する。
第二行動方針:タバサ達に謝りに行く。
第三行動方針:エヴァを引き戻すための何かを探す。
基本行動方針:人の心を護る。
[備考]:現在蒼星石の四肢はエヴァとの人形契約により動いています。
蒼星石の自由に動き、エヴァにとっての負担もほぼ有りませんが、
昼間のエヴァの魔力の減衰や、死亡によって影響を受ける可能性は有ります。
エヴァと情報交換しました。少なくとも島を覆う結界や地下に本拠地があるであろうことは聞いてます。
※ジェダ達に死亡したと思われています。首輪の中のP-Beeも眠っています。そのことに蒼星石は気付いていません。
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、チャチャゼロの部品と人形契約により四肢を維持、
ローゼンメイデンとしての機能失調、泥塗れ、精神的に激しい衝撃、それでも進む意志
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン、戦輪×4@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×2、金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、素昆布@銀魂
旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、トンネル南側入り口の鍵
[思考]:……タバサ、無事でいて。
第一行動方針:城を探索する。
第二行動方針:タバサ達に謝りに行く。
第三行動方針:エヴァを引き戻すための何かを探す。
基本行動方針:人の心を護る。
[備考]:現在蒼星石の四肢はエヴァとの人形契約により動いています。
蒼星石の自由に動き、エヴァにとっての負担もほぼ有りませんが、
昼間のエヴァの魔力の減衰や、死亡によって影響を受ける可能性は有ります。
エヴァと情報交換しました。少なくとも島を覆う結界や地下に本拠地があるであろうことは聞いてます。
※ジェダ達に死亡したと思われています。首輪の中のP-Beeも眠っています。そのことに蒼星石は気付いていません。
【F-3/城地下迷宮/2日目/早朝】
【南千秋@みなみけ】
[状態]:疲労(大)、極度の人間不信、仲間を持つ者への憎悪
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、シルバースキン《核鉄状態》@武装錬金
首輪探知機、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、
[道具]:基本支給品×7(食糧、水のみ六人分)、祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、光学迷彩(使用可能まであと3時間)@絶対可憐チルドレン
的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×2枚、
ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×4、100円玉×3) インデックスのメモ、ご褒美ランドセル
F2000R(残弾12/30)@とある魔術の禁書目録、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、
グラス×5、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、ヴォ―パルソード@TOS、スタンガン@ひぐらしのなく頃に
タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、
クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT
[思考]:地下通路を行ってみるか?
第一行動方針:安全な撤退の方法を考える。
第ニ行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。心は誰にも許さない。
第三行動方針:仲間を殺されたと知ったイヴの反応が見たい。
第四行動方針:グレーテルには、もうできる限り関わりたくない。
第五行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
基本行動方針:優勝狙い。優勝のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。
[備考]:グレーテルに対し、シルバースキン以外の手の内をほとんど明かしていません。
グレーテルの再生能力、エネルギードレイン能力を把握しています。
木之本桜はレックス達に殺されたと思っています。
首輪探知機に映る桜と蒼星石をレックスとイヴだと誤解しています。
【南千秋@みなみけ】
[状態]:疲労(大)、極度の人間不信、仲間を持つ者への憎悪
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、シルバースキン《核鉄状態》@武装錬金
首輪探知機、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、
[道具]:基本支給品×7(食糧、水のみ六人分)、祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、光学迷彩(使用可能まであと3時間)@絶対可憐チルドレン
的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×2枚、
ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×4、100円玉×3) インデックスのメモ、ご褒美ランドセル
F2000R(残弾12/30)@とある魔術の禁書目録、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、
グラス×5、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、ヴォ―パルソード@TOS、スタンガン@ひぐらしのなく頃に
タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、
クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT
[思考]:地下通路を行ってみるか?
第一行動方針:安全な撤退の方法を考える。
第ニ行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。心は誰にも許さない。
第三行動方針:仲間を殺されたと知ったイヴの反応が見たい。
第四行動方針:グレーテルには、もうできる限り関わりたくない。
第五行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
基本行動方針:優勝狙い。優勝のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。
[備考]:グレーテルに対し、シルバースキン以外の手の内をほとんど明かしていません。
グレーテルの再生能力、エネルギードレイン能力を把握しています。
木之本桜はレックス達に殺されたと思っています。
首輪探知機に映る桜と蒼星石をレックスとイヴだと誤解しています。
※F-3/城中庭に無敵砲台@ドラえもんが設置してあります。F-3エリア内なら自由に砲撃が可能です。
【G-3/城東の断崖中腹/2日目/早朝】
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:疲労(極大)、精神力消耗(大)、全身にいくつかの打撲、額に裂傷、腰に激痛(暫く移動不能)
[装備]:ネギの杖、果物ナイフ@DQ5、ゴロンの服@ゼルダの伝説、レースのビスチェ@DQ5、
[道具]:支給品一式×4、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、黙陣の戦弓@サモンナイト3
テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、爆弾石×1@ドラゴンクエスト5、魔晶石(15点分)@ソードワールド、
消毒薬や包帯等、ツーカー錠x3@ドラえもん、マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説
GIのスペルカード『交信』@HUNTER×HUNTER
[服装]:ゴロンの服。その下にレースのビスチェ
[思考]:とりあえず、放送を聞くしかありませんか。
第一行動方針:放送を聞き、仲間たちの安否を確かめる。
第ニ行動方針:イエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡したい。
第三行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第四行動方針:仲間を集めたい(イエローの友人、タバサの捜索。簡単には信用はしない)
第五行動方針:出来れば睡眠で精神力を回復させたいが……
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:疲労(極大)、精神力消耗(大)、全身にいくつかの打撲、額に裂傷、腰に激痛(暫く移動不能)
[装備]:ネギの杖、果物ナイフ@DQ5、ゴロンの服@ゼルダの伝説、レースのビスチェ@DQ5、
[道具]:支給品一式×4、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、黙陣の戦弓@サモンナイト3
テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、爆弾石×1@ドラゴンクエスト5、魔晶石(15点分)@ソードワールド、
消毒薬や包帯等、ツーカー錠x3@ドラえもん、マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説
GIのスペルカード『交信』@HUNTER×HUNTER
[服装]:ゴロンの服。その下にレースのビスチェ
[思考]:とりあえず、放送を聞くしかありませんか。
第一行動方針:放送を聞き、仲間たちの安否を確かめる。
第ニ行動方針:イエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡したい。
第三行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第四行動方針:仲間を集めたい(イエローの友人、タバサの捜索。簡単には信用はしない)
第五行動方針:出来れば睡眠で精神力を回復させたいが……
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?
※G-3/城東岸にベルカナの惨殺死体の幻覚が投影されています。
≪277:守るもの、奪うもの | 時系列順に読む | 279:死が二人を分かつとも≫ |
≪277:守るもの、奪うもの | 投下順に読む | 279:死が二人を分かつとも≫ |
≪276:蒼星石/Lapislazuri Stern | 蒼星石の登場SSを読む | 282:第二回定時放送≫ 283:死者への誓い≫ |
≪269:優しい微笑みを浮かべて | 木之本桜の登場SSを読む | 282:第二回定時放送≫ 283:死者への誓い≫ |
≪273:つながり(前編) | ベルカナの登場SSを読む | 282:第二回定時放送≫ |
≪277:守るもの、奪うもの | アルルゥの登場SSを読む | GAME OVER |
南千秋の登場SSを読む | 282:第二回定時放送≫ 283:死者への誓い≫ |