『 Young Alive ! iPS細胞がひらく未来』は、2010年にマッドハウスとダイナモピクチャーズによって制作された教育映画である。東京にある日本科学未来館のドームシアターガイアで独占上映された。当時のプログラムによると上映時間は28分。2010年7月17日からの期間限定上映であり、最後の上映は2011年9月1日~12月5日の週(訳注:元記事では開始日を「2010年7月27日」、最後の上映期間を「同年11月20日~12月28日」としているが誤り)だった。これはドームシアター上映スケジュールのアーカイブで確認できる。
あらすじ
日本科学未来館の特設サイトから提供されたあらすじは以下の通り。
「小学校6年生の七瀬のぞみは、ひと夏を地方で診療所を営む祖父のもとで過ごすことになる。
そこは動物や昆虫たちがたくましく生きる自然豊かな山村。
ある日、のぞみは、トカゲに体の一部を再生する特別な能力を持つ細胞があることを知る。
おじいちゃんから生きものの生態、人体のふしぎなどを教えてもらううち、のぞみは未来に大きな可能性を持つ人工多能性幹細胞──iPS細胞の存在を知るのだった」
(訳注:特設サイトアーカイブの「イントロダクション」より)
この28分間のアニメーションは、のぞみが祖父と夏休みを過ごす中で、観客とともに近年発見された人工多能性幹細胞(iPS細胞)について学んでいくものである。
発見状況
日本科学未来館のサイトにはこの映画に関するページがあるが、国際公開版に関する詳しい情報は見当たらない。
同館で上映された別の映画『ちきゅうをみつめて』もこのサイトに掲載されており、公式YouTubeチャンネルで公開されている。しかしこちらと異なり、本作はYouTubeチャンネルで公開されたことはなく、『ちきゅうをみつめて』における「Encounter With Earth」のような英語吹き替えの存在も確認されていない。
同館で上映された別の映画『ちきゅうをみつめて』もこのサイトに掲載されており、公式YouTubeチャンネルで公開されている。しかしこちらと異なり、本作はYouTubeチャンネルで公開されたことはなく、『ちきゅうをみつめて』における「Encounter With Earth」のような英語吹き替えの存在も確認されていない。
2024年現在、この映画の視聴可能な映像は、2012年10月8日にYouTuberのWhiskey Bowlによってアップロードされた映画の公式予告編(訳注:特設サイトで公開されていたものと同一)のみである。映画と同タイトルの主題歌「Young Alive!」は、主人公である七瀬のぞみの声も演じた声優兼歌手の水樹奈々によって歌われた。
訳注:追加情報
本作は日本科学未来館のイベントで2回リバイバル上映されている(2013年の「大人のナイトミュージアム」と2021年の「ドームで体感! スペースツアー~宇宙生命の探求編~」にて。ただし後者はクラブMiraikan会員限定)。よって館内限定であれば今後視聴できる可能性がある。
映画主題歌の「Young Alive!」は2010年発売のアルバム「IMPACT EXCITER」に収録。水樹奈々の公式YouTubeチャンネルでも聴くことができる。
本作とタイアップした書籍『iPS細胞がわかる本 : 未来をひらく最新生命科学』が2010年にPHP研究所から刊行されている。映画の説明は少ないが、数枚のスチール写真や水樹奈々のインタビューが見られる。
ギャラリー


「Yahoo!知恵袋」における、日本科学未来館に行って『 Young Alive !』を観ることについてのやりとり。
(訳注:日本語の原文は下記リンク先参照)

動画
映画の公式予告編
主題歌「Young Alive!」
外部リンク
- Young Alive! iPS Cells for a New Future (partially found educational anime film; 2010) 元記事
- 『 Young Alive ! iPS細胞がひらく未来』特設サイト
- イベント「iPS細胞がひらく未来週間」に関するフォーリン・プレスセンターの記事
- この映画に関する r/anime の Reddit スレッド (英語)
- 映画を見に行くことについて相談しているYahoo!知恵袋のリンク
- 日本科学未来館の公式YouTubeチャンネル。