『ネコジャラ市の11人』は、NHK総合テレビジョンで1970年4月6日から1973年3月16日まで放送されたミュージカル人形劇。カラー放送。
概要
最高視聴率40%を記録したNHK人形劇の代表作『ひょっこりひょうたん島』と同じ、作/井上ひさし、山元譲久 人形/ひとみ座の布陣による制作。
前番組『空中都市008』が1年で打ち切られたのを受けてか、ミュージカル路線への回帰を図っている。
その一方、70年代当時流行していたサイケデリックの要素を採り入れ、怪しい大人達による「対立と破壊」をテーマとするなど、牧歌的なひょうたん島とは全く異なるシュールな物語が展開された。
しかし肝心の子供にはあまり受け入れられなかったらしく、1クール目終了の第90回で火山が爆発しそれまでのキャラクターが行方不明になるという形で登場人物が刷新され、大胆に路線変更。
物語も災害からの復興と新たな街づくりという前向きなものに変わり、以降668話まで続けられた。
前番組『空中都市008』が1年で打ち切られたのを受けてか、ミュージカル路線への回帰を図っている。
その一方、70年代当時流行していたサイケデリックの要素を採り入れ、怪しい大人達による「対立と破壊」をテーマとするなど、牧歌的なひょうたん島とは全く異なるシュールな物語が展開された。
しかし肝心の子供にはあまり受け入れられなかったらしく、1クール目終了の第90回で火山が爆発しそれまでのキャラクターが行方不明になるという形で登場人物が刷新され、大胆に路線変更。
物語も災害からの復興と新たな街づくりという前向きなものに変わり、以降668話まで続けられた。
この年代のNHK番組の例に漏れず、本作も再利用のために放送終了後はテープの内容が消去されており、NHKには本編のマスターテープが現存していない。
ストーリー
ネコジャラ市では、ガンバルニャンが初代市長になった後はゴタゴタ続き。ネズミのアルチュール・ランボーに実権を奪われたガンバルニャンは、外部に助けを求める。それに応えて一日一本6時5分発ネコジャラ行きのズダボロ列車しかないネコジャラ鉄道に乗って人々が集まるが、ネコジャラ火山が噴火して町は壊滅状態、その後、復興を目指すネコジャラ市には次々と試練が降りかかる。
捜索状況
NHKに残っているのは番組放送前に流された1分30秒ほどの番宣映像のみ。後年のDVDなどに収録された紹介映像ではこちらが使用されている。
2015年、本作の演出に関わったスタッフが保管していた初期オープニングのフィルムが発見された。音声は記録されていなかったもののNHKに残されていた音源を合成して復元し、同年5月26日に関東地区で放送された情報番組『ひるまえほっと』内の『発掘!お宝番組』のコーナーで放送。NHKアーカイブスのサイトでも視聴できる。
2019年には日本テニス協会が、テニス中継の録画ミスで第255回冒頭の4分48秒間が記録されていたテープをNHKに寄贈した(ただし白黒映像)。
シナリオも散逸したとされていたが、ズズチャズ・ズチャーズ役で出演した若山弦蔵が、自分が出演した回の脚本を早稲田大学演劇博物館に寄贈していたことが判明した。
後期オープニングテーマの「オー・マイ・ホームタウン」は伴奏しか音源が現存しておらず、こちらも視聴者がテープに録音したものが存在するだけの半ばロストメディアとなっている。
メディアギャラリー
2015年に発掘された初期オープニング映像
後期OP「オー・マイ・ホームタウン」の録音
リンク
- NHK番組発掘プロジェクトの記事
- その他の番組紹介サイト
〜NHK連続人形劇〜「ネコジャラ市の11人」覚え書きのページ 2011年7月2日時点のアーカイブ(part2・3はリンク切れ)。