遠上家

遠上家(とおかみ)は、「十神家(とおがみ)」が番号を剥奪され、数字落ちした家系である。

表向きには、旧第十研(魔法技能師開発第十研究所)の目的は首都防衛と要人保護の魔法の開発だったが、十神の個体障壁魔法「リアクティブ・アーマー」は自分自身にしか魔法障壁を展開できなかったためにその目的と合致せず、研究所から追放された。

裏では、無敵の装甲を纏い敵陣深くに突入可能な十神の魔法に特攻用、暗殺用の使途を見出した軍の幹部により表舞台から隠されたと十文字家には伝えられている。

実際のところは、特攻用としても戦局を左右するほどの決定力を期待できなかったことから放逐されたが、それまでの間にさらなる改良が加えられ、装甲の能力は他の十の家に劣らない。

追放されたのは、遠上良太郎及び彼の父である。