❶大外をぶん回して勝った。または健闘した
❷トラックバイアスに逆らって勝った
❸上がり3ハロンが速い
❹直線の長いコースで先行して勝った
❺直線の短いコースで差しまたは追い込んで勝った
❻レース展開に逆らって勝った
❼先行力がある
❽着差をつけて勝った
❾昇級初戦で勝った
❷トラックバイアスに逆らって勝った
❸上がり3ハロンが速い
❹直線の長いコースで先行して勝った
❺直線の短いコースで差しまたは追い込んで勝った
❻レース展開に逆らって勝った
❼先行力がある
❽着差をつけて勝った
❾昇級初戦で勝った
私が強い馬を見分ける際、特に重視しているポイントはこんな感じ。
❶に関しては、実際にその馬のレースぶりを見ないと確認できません。なので、競馬の情報番組とか、JRAのパトロールビデオを見るなり、なんならYouTubeでもいいです
必ずご自身の目で見て確かめてみてください
じゃあその他はどうすればいいのか、順番に説明したいと思います。
大外をぶん回して勝った、または健闘した

道中

4コーナー

ゴール前直線

ゴール前直線
これは京都大賞典2022、ヴェラアズールの道中の位置取りである(※上記画像参照)
①道中はやや後方にいて→②ジョッキーと折り合いながら徐々に前に進出→③4コーナーではいつの間にか外につけ→④無理のない程度に回りながらも先団に迫り→⑤直線を向くと一気にゴボウ抜きする
このようなレースをする馬はだいたい強く、昇級後も期待が持てます
4コーナーで外を回ると距離ロスどころか、内の馬よりは速い上がりを出せないと、物理的に届きません
特に追い込み馬なんかは、最後方から猛然と追い込むタイプが多いので、惜しくも届かなかったというシーンをよく見かけます
4コーナーで大外をぶん回して健闘した馬は意外とバカにできないのです
最近のレースだと、ヴェラアズールが次走のジャパンカップG1で優勝していますし
短距離戦ではトウシンマカオが重賞に初挑戦して、京阪杯G3を勝っています
一方、逆のパターンになるとどうでしょう。
速い流れになると、前の馬がバテた中、後ろからインコースを突いて伸びてきた場合なんかは
意外と通用せず、昇級後も期待が持てません。最近のレースだと、若駒のダノンベルーガが良い例ですね
同馬は天皇賞秋G1で3着と実績はあるのの、ジャパンカップG1では惜しくも4着に敗れています
展開はハイペースで速かったのに、ゴール前直線では内を突いて伸びていました
本当に強い馬というのは大外をぶん回して勝った馬こそ価値があるのです
トラックバイアスに逆らって勝った

例えば先行馬が33秒台の速い上がりを出せる、前残り傾向が強い、硬い高速馬場では
最初から前めのポジションが取れた逃げ・先行馬が有利になるので
中団より後方にいた馬は、どんなに速い上がりを出して追い込んだとしても物理的に届きません。
なので、やや後方から差し、または追い込んで勝った馬は高く評価するべきなのです。
因みに名馬アーモンドは、前残り傾向が強い安田記念2019で、やや後方から32.4の上がりを出して猛然と追い込んだものの、3着が精一杯でした。(※画像参照)
他にも内伸び馬場で大外をぶん回して勝った馬などは、一定の評価を与えていいと思います。
先行して上位の上がりを出し好走した馬は強い
逃げ・先行馬は上位の上がりをマークしづらく、レースぶりにも派手さがないので
どうゆう訳か競馬ファンからは過小評価されやすい傾向にある
ではなぜ逃げ・先行馬は上位の上がりを出せないのでしょうか?
それは前半で脚を使うぶん、どうしても脚が溜まりにくいからです
レースの前半で脚を使ってしまうと、後半はバテるのが当然です
それにもかかわらず、先行して上位の上がりをマークした、先行馬こそ希少価値があり注目に値する
特に前走か、または2走前で、上位の上がりを出して好走した先行馬は無条件で評価したい
また、上がり3ハロンが33秒というのは、短距離でもなかなか出せない時計です
だから、上がり3ハロンが33秒という速い上がりを出せるのは、限られた一流馬しかいません
直線の長いコースで先行して勝った
これは言わずもがな、あえて言わなくても
競馬ファンの方ならだいたいわかるでしょう
直線の長いコースでは差し追い込み馬が有利なのは、皆さんご存じですよね?
東京芝だと直線の長さは約525.9m
新潟芝の直線だと長さは約658.7mにもなります
新潟芝の直線だと長さは約658.7mにもなります
とうぜん直線が長いコースで逃げ先行して押し切るには、相当なスタミナがないと
後半はガス欠して、いずれは差し馬の餌食にされてしまいます
その逆も然り
レース展開に逆らって勝った
ペース | 有利な脚質 |
スローペース | 逃げ先行馬 |
ハイペース | 差し追い込み馬 |
◎スローペースで勝った差し・追い込み馬は瞬発力のある証拠
◎ハイペースで勝った逃げ・先行馬は高く評価しましょう
◎ハイペースで勝った逃げ・先行馬は高く評価しましょう
前半のペースが遅ければ、楽をしたぶん、どの馬も余力はタップリ残っているはず、後半は速く走れて当然ですし、上がりも速くなる。
逆に前半のペースが速ければ、そのツケは後半に回ってくるので、とうぜん上がりは遅くなる。
要はレース展開に逆らって好走した馬を高く評価すればいいのです。
逆に前半のペースが速ければ、そのツケは後半に回ってくるので、とうぜん上がりは遅くなる。
要はレース展開に逆らって好走した馬を高く評価すればいいのです。
例えば、ハイペースで後方に控えていた追い込み馬が、4コーナーを回ってからグングン伸びて、最後の直線で先行馬を一気にゴボウ抜き、なんていうシーンをよく目にする。
一見すると華々しく見えるゴボウ抜きだが、前を行く馬がすっかりバテて勝手に下がってしまい、その結果、追い込み馬がトップに押し出されたような場合は、あまり評価することはできない。
このケースは展開のアヤで勝てただけなので、こういう馬はたいてい次走では人気を背負って凡走します。
一見すると華々しく見えるゴボウ抜きだが、前を行く馬がすっかりバテて勝手に下がってしまい、その結果、追い込み馬がトップに押し出されたような場合は、あまり評価することはできない。
このケースは展開のアヤで勝てただけなので、こういう馬はたいてい次走では人気を背負って凡走します。
逃げ先行馬の場合、速いペースになるのは前半から逃げ先行馬が競り合っている場合が多いので、どうしても前で競馬をする馬は無理をすることになる。
その結果、最後の直線に来るとバテてしまう可能性が高い。逆に遅いペースなら、逃げ馬はじゅうぶん余力を残して勝負どころへ入ることができるし、平均ペースであればバテる可能性は低い。
特にハイペースで好走した逃げ先行馬は高く評価しましょう。
その結果、最後の直線に来るとバテてしまう可能性が高い。逆に遅いペースなら、逃げ馬はじゅうぶん余力を残して勝負どころへ入ることができるし、平均ペースであればバテる可能性は低い。
特にハイペースで好走した逃げ先行馬は高く評価しましょう。
先行力がある
例えば、天皇賞秋の過去の走破タイムを調べてみると
20年前は1分58秒5だったが、2019年のおよそ3年前の時計は1分56秒2と、非常に速い時計が出ている
これは馬場造園技術が向上したことによって、馬場の高速化が進んだ影響だと思われる
それにしても速すぎる...。
日本の競馬は、海外と違って時計が早く、前にいる馬が圧倒的に有利になるので
後方待機の馬は何もできず、ますます苦戦を強いられている
だから、オーバーペースにならない限り、先行力のある逃げ先行馬が圧倒的に有利なのです
差し馬を狙うなら中団よりも前めのポジションで、競馬ができるタイプを狙うのが鉄則です
着差をつけて勝った
ブッチギリは通称チギるともいうが
後続馬に1秒以上、つまり6馬身〜7馬身ぐらい
大差をつけて勝つような馬は、G1級の強い馬でない限り、そうそうお目にかかれない
大差をつけて勝つような馬は、G1級の強い馬でない限り、そうそうお目にかかれない
名馬のアーモンドアイさえも、後続馬に4馬身差をつけるのがやっとである
ブッチギリで勝つぐらいなので、相手が弱かった可能性も否定できないが
それでもブッチギリで勝つ馬は能力が高い証拠
ズバ抜けた能力を持っていたことも考えられるため、着差をつけて勝った馬は高く評価しましょう
昇級初戦で勝った
競馬というのはピラミッドのような仕組みになっており
上のクラスに行くほど相手も強くなるし
道中のペースも段違いです
それにも関わらず、昇級初戦で勝った、あるいは健闘した馬は賞賛に値する
特にG1馬を相手に好走した馬は無条件で高く評価したい
馬キャラを調べるには中長距離戦がわかりやすい
❶前半は遅いほうがいい
❷前半は遅すぎると駄目
❸前半は速すぎると駄目
❹前半は速いほうがいい
❺遅すぎず早すぎずワンペースがいい
❷前半は遅すぎると駄目
❸前半は速すぎると駄目
❹前半は速いほうがいい
❺遅すぎず早すぎずワンペースがいい
お馬さんには個人差があり、それぞれ好みのペース(激走レンジ)があります。
例えばシャフリヤールの場合、同馬は瞬発力タイプなので、スローペースになると能力を発揮します
従って❶と❺が激走レンジになりそう
対してヴェラアズールは、スタミナが豊富なので、多少はペースアップしても大丈夫そうなので
激走レンジは❶と❹が合いそうですね
というように、馬キャラを調べるには1800〜2400m以上の中長距離戦がわかりやすいので、特にお勧めですよ♪
お時間のある方は是非お試しください
シャフリヤールの馬柱
年 | 月/日 | 場所 | 距離 | 回り | レース名 | 走破タイム | 位置取り | 前半 | 後半 | 全体 | ペース | 上がり | 位 | 頭 | 着差 | 場 | 着 |
2022 | 11.27 | 東京 | 2400 | 外 | ジャパンカップG1 | 2:23.8 | ⑫⑭⑭⑫ | 61.1 | 58.0 | 34.2 | S(+3.1) | 33.7 | 1 | 18 | 0.1 | 良 | 2 |
2021 | 11.28 | 東京 | 2400 | 外 | ジャパンカップG1 | 2:25.2 | ⑤⑤⑥⑤ | 62.2 | 58.6 | 35.3 | S(+3.6) | 34.4 | 4 | 18 | 0.5 | 良 | 3 |
2021 | 5.30 | 東京 | 2400 | 外 | 日本ダービーG1 | 2:22.5 | ⑦⑦⑪⑨ | 60.3 | 57.0 | 33.9 | S(+3.3) | 33.4 | 1 | 17 | 0.0 | 良 | 1 |
2021 | 3.27 | 阪神 | 1800 | 外 | 毎日杯G3 | 1:43.9 | ④④ | 45.9 | 46.3 | 34.4 | M(−0.4) | 34.1 | 2 | 9 | 0.0 | 良 | 1 |
2021 | 2.14 | 東京 | 1800 | 外 | 共同通信杯G3 | 1:48.0 | ⑦⑧⑧ | 49.6 | 45.7 | 33.8 | S(+3.9) | 33.4 | 2 | 12 | 0.4 | 良 | 3 |
2020 | 10.25 | 京都 | 1800 | 外 | 2歳新馬 | 1:49.9 | ⑥④ | 49.0 | 47.7 | 35.0 | S(+1.3) | 34.6 | 1 | 18 | 0.0 | 良 | 1 |
※わかりやすくするため、4着以下になったレースと中距離(1800m)以下のレースは省いています。
シャフリヤールは、レースの前半はなるべくゆっくり追走して、脚を溜めつつ、後半でキレ味の鋭い末脚を発揮する瞬発力タイプである。
同馬はスタミナにやや不安があるため、ペースアップしてタフさを問われると脆いので、ハイペースは不向き。
天皇賞秋では前半5ハロンが57.4のハイペースになり追走負けています。
同馬はスタミナにやや不安があるため、ペースアップしてタフさを問われると脆いので、ハイペースは不向き。
天皇賞秋では前半5ハロンが57.4のハイペースになり追走負けています。
ヴェラアズールの馬柱
年 | 月/日 | 場所 | 距離 | 回り | レース名 | 走破タイム | 位置取り | 前半 | 後半 | 全体 | ペース | 上がり | 位 | 頭 | 着差 | 場 | 着 |
2022 | 11.27 | 東京 | 2400 | 外 | ジャパンカップG1 | 2:23.7 | ⑪⑨⑩⑩ | 61.1 | 58.0 | 34.2 | S(+3.1) | 33.7 | 1 | 18 | 0.1 | 良 | 1 |
2022 | 10.10 | 阪神 | 2400 | 外 | 京都大賞典G2 | 2:24.3 | ⑩⑩⑪⑩ | 60.7 | 58.2 | 33.9 | S(+2.5) | 33.2 | 1 | 14 | 0.4 | 稍 | 1 |
2022 | 6.11 | 東京 | 2400 | 外 | 3勝クラス | 2:25.7 | ⑨⑧⑧⑥ | 63.8 | 57.8 | 34.3 | S(+6.0) | 33.9 | 1 | 15 | 0.3 | 良 | 1 |
2022 | 5.14 | 東京 | 2400 | 外 | 3勝クラス | 2:24.4 | ⑩⑪⑪⑪ | 60.9 | 58.7 | 35.1 | S(+2.2) | 33.8 | 1 | 12 | 0.1 | 良 | 3 |
2022 | 4.17 | 中山 | 2500 | 内 | 3勝クラス | 2:33.2 | ⑫⑫⑫⑦ | 58.8 | 61.6 | 35.5 | H(−2.8) | 34.0 | 1 | 13 | 0.4 | 良 | 3 |
2022 | 3.19 | 阪神 | 2600 | 外 | 3勝クラス | 2:38.4 | ⑥⑦⑦⑥ | 61.7 | 59.7 | 35.3 | S(+2.0) | 34.8 | 1 | 9 | 0.1 | 稍 | 1 |
※わかりやすくするため、3着以下になったレースと中距離(1800m)以下のレースは省いています。
ヴェラアズールは、先ほどのシャフリヤールとは違って、スタミナと瞬発力を兼ね備えた万能タイプで、多少はペースアップしても大丈夫。
ダート戦に実績があるようにパワーもあるので、急坂も苦にしません。
ジャパンカップG1では名手Rムーアに導かれ優勝しています。
ダート戦に実績があるようにパワーもあるので、急坂も苦にしません。
ジャパンカップG1では名手Rムーアに導かれ優勝しています。
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