人外と人間
家庭用ロボット×女子高生 どりーみーはーと 和姦
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どりーみーはーと 5-165様
『リドー。朝。新聞取って来て』
家事管理AIに強制的に起動されて、私はしぶしぶ起き上がりました。
「私は犬か何かでしょうか……」
『文句があるなら次回からエージに任せる』
管理AIが、最近ここ辻元家に導入されたばかりの新型の名を出しやがりましたので、私は急いで新聞を取りに行きました。管理AIも新型も私より後輩だというのに私の立場が一番低い。
矛盾とも感じられますが、私が性能もデザインも悪い旧型ロボットだということを考慮すれば仕方がないことです。
……ていうかエージと入れ替わりに捨てられなかっただけマシだと思わなければ……。
ああ、唯一私の処分に控えめながらも反対してくれた優しい夢ちゃんに感謝。
夢ちゃん――辻元夢花。辻元家の長女であり、私の密かな想い人。
危なっかしくて儚げな弱々しさ、私達機械の失敗すら許容してしまう甘さ、私のような旧型さえ大事にしてくれる優しさ……正直に申しますとベタ惚れです。
しかし私の開発元は、恋愛感情なるロマンチックな機能を私に持たせたくせに、外装はひどくいい加減に作ったようで……。
金属丸分かりの皮膚、厳つくもなくスマートでもないずんぐりとした体格、配色センス皆無な緑の塗装。
いくら作られたのが昔だからと言っても、もう少し凝りようがあったのではないでしょうか……。
少しでも見かけが良くなるようにスーツを着込んだりしていますが、どうあがいても私は不器量です。
しかし、自分の容姿で最初から諦めがついているのは、ラッキーなのかもしれません。
彼女には人間の男性が似合うはずですから。
家事管理AIに強制的に起動されて、私はしぶしぶ起き上がりました。
「私は犬か何かでしょうか……」
『文句があるなら次回からエージに任せる』
管理AIが、最近ここ辻元家に導入されたばかりの新型の名を出しやがりましたので、私は急いで新聞を取りに行きました。管理AIも新型も私より後輩だというのに私の立場が一番低い。
矛盾とも感じられますが、私が性能もデザインも悪い旧型ロボットだということを考慮すれば仕方がないことです。
……ていうかエージと入れ替わりに捨てられなかっただけマシだと思わなければ……。
ああ、唯一私の処分に控えめながらも反対してくれた優しい夢ちゃんに感謝。
夢ちゃん――辻元夢花。辻元家の長女であり、私の密かな想い人。
危なっかしくて儚げな弱々しさ、私達機械の失敗すら許容してしまう甘さ、私のような旧型さえ大事にしてくれる優しさ……正直に申しますとベタ惚れです。
しかし私の開発元は、恋愛感情なるロマンチックな機能を私に持たせたくせに、外装はひどくいい加減に作ったようで……。
金属丸分かりの皮膚、厳つくもなくスマートでもないずんぐりとした体格、配色センス皆無な緑の塗装。
いくら作られたのが昔だからと言っても、もう少し凝りようがあったのではないでしょうか……。
少しでも見かけが良くなるようにスーツを着込んだりしていますが、どうあがいても私は不器量です。
しかし、自分の容姿で最初から諦めがついているのは、ラッキーなのかもしれません。
彼女には人間の男性が似合うはずですから。
さて、新聞を開くとそこには、新型ロボット共が人権獲得に向けて運動を開始したって記事が
「なんて生意気な!」
私は思わず新聞を引き裂きました。
「……あ」
やってしまった。
『リドーの小遣いより新しい新聞の調達代を差し引き』
管理AIの無情な声が響く。
「なんて生意気な!」
私は思わず新聞を引き裂きました。
「……あ」
やってしまった。
『リドーの小遣いより新しい新聞の調達代を差し引き』
管理AIの無情な声が響く。
今日二つ目の仕事は夢ちゃんを高校まで送ること。
三つ目の仕事は夢ちゃんを高校まで迎えに行くこと。
あとは、エネルギーが勿体ないので出来る限りじっとしている。そんな予定です最近はいつも。
他のが導入される前はもっと夢ちゃんの傍にいられたというのに。
残った仕事の中で、夢ちゃんの送迎は私にとって素晴らしい一時です。
「行ってきます」
『いてら』
律儀に管理AIにも挨拶して夢ちゃんが玄関を出ます。長い髪がさらさら風になびき、朝陽に輝く。
いい光景です。
「夢ちゃん」
「何……?」
夢ちゃんがくるりと振り向いて、小首を傾げました。可愛いんですけど、今のは呼び止めた訳ではなくボリューム調整を間違えた独り言です。こう、振り向かせてしまった以上、理由を繕わなくてはなりません。私はちょうど上空を駆けていく飛行セグウェイを発見し、指で示しました。
「夢ちゃんもあれに乗って学校へ通ってみては……」
言いかけて口をつぐみました。夢ちゃんが僅かに困惑の表情を浮かべたからです。
そういえば機械音痴と運動音痴を併せ持つ夢ちゃんはセグウェイに乗れないんでしたね……。
だからその代わりに私が送り迎えをしているというのに、私はバカでしょうか。
「えっと、……その、練習すればきっと乗れるようになります! そうしたら私がいなくても学校に行けますしね!」
そう、力強く励ましたけれど、夢ちゃんは曖昧な顔つきで、
「う、うん……」
と頷くばかりです。私は人間の表情を読み取るのが苦手なので判断が難しいのですが、この表情は、よほど運転に自信がないという意でしょうか。
「簡単ですってば」
夢ちゃんの小さな肩に、私の角ばったカビ色の手を伸ばしました。
しかし、寸胴な指先が夢ちゃんに首筋に触れた瞬間、私の中におぞましい感情が湧き上がりました。
私はぎょっとして手を引っ込めました。
「……?」
夢ちゃんが不思議そうにしています。
「な、なんでもないです! ああ、もう学校着きましたね!」
「そうだね……。ねえ、リドー」
「なななんでしょうっ?」
「今日の帰りも、迎えに来てくれるよね?」
「もちろ……いや、私ちょっと行くところが出来たので帰りはエージに任せます!」
私は後輩ロボットの名を挙げると、手を振るのもそこそこに、逃げるようにその場を去りました。
三つ目の仕事は夢ちゃんを高校まで迎えに行くこと。
あとは、エネルギーが勿体ないので出来る限りじっとしている。そんな予定です最近はいつも。
他のが導入される前はもっと夢ちゃんの傍にいられたというのに。
残った仕事の中で、夢ちゃんの送迎は私にとって素晴らしい一時です。
「行ってきます」
『いてら』
律儀に管理AIにも挨拶して夢ちゃんが玄関を出ます。長い髪がさらさら風になびき、朝陽に輝く。
いい光景です。
「夢ちゃん」
「何……?」
夢ちゃんがくるりと振り向いて、小首を傾げました。可愛いんですけど、今のは呼び止めた訳ではなくボリューム調整を間違えた独り言です。こう、振り向かせてしまった以上、理由を繕わなくてはなりません。私はちょうど上空を駆けていく飛行セグウェイを発見し、指で示しました。
「夢ちゃんもあれに乗って学校へ通ってみては……」
言いかけて口をつぐみました。夢ちゃんが僅かに困惑の表情を浮かべたからです。
そういえば機械音痴と運動音痴を併せ持つ夢ちゃんはセグウェイに乗れないんでしたね……。
だからその代わりに私が送り迎えをしているというのに、私はバカでしょうか。
「えっと、……その、練習すればきっと乗れるようになります! そうしたら私がいなくても学校に行けますしね!」
そう、力強く励ましたけれど、夢ちゃんは曖昧な顔つきで、
「う、うん……」
と頷くばかりです。私は人間の表情を読み取るのが苦手なので判断が難しいのですが、この表情は、よほど運転に自信がないという意でしょうか。
「簡単ですってば」
夢ちゃんの小さな肩に、私の角ばったカビ色の手を伸ばしました。
しかし、寸胴な指先が夢ちゃんに首筋に触れた瞬間、私の中におぞましい感情が湧き上がりました。
私はぎょっとして手を引っ込めました。
「……?」
夢ちゃんが不思議そうにしています。
「な、なんでもないです! ああ、もう学校着きましたね!」
「そうだね……。ねえ、リドー」
「なななんでしょうっ?」
「今日の帰りも、迎えに来てくれるよね?」
「もちろ……いや、私ちょっと行くところが出来たので帰りはエージに任せます!」
私は後輩ロボットの名を挙げると、手を振るのもそこそこに、逃げるようにその場を去りました。
えーと! ……人間の体というのは脆く、最も傷つけてはならないもの。そのため、私のような固いロボットの体が人間の肌に触れる時の触感は、より敏感に働くように出来ている。
……しかし決して性的興奮を誘発するものではなかったはず!
というか『性的欲求』プログラムが私に備わっているのが驚きでしたよ。あー初めて知った……。
……しかし決して性的興奮を誘発するものではなかったはず!
というか『性的欲求』プログラムが私に備わっているのが驚きでしたよ。あー初めて知った……。
夢ちゃんと別れて数十分は経つのに、まだどぎまぎしています。
何の故障ですか一体!頭の奥にあった仕様書を読み込んでみました。
ほんの隅に少しだけ記載があっただけですが、私には一応セクサロイド機能がある……ようです。
なんて無駄な! これただの排水管じゃなかったんですか!
私は頭を抱えました。新型ならともかく旧型の不細工なロボにそんなもの付けたって使い道ないでしょうが。無意味どころかこうして日常生活に支障が出るほどの故障を起こすし!
製造元に文句を言おうにも、もう潰れてしまっているので不可能です。
とにかく機械病院へ行って、私の無意味な……間違いだって起こしかねない不気味な、この性的欲求を取り除いてこないと……。出来るかなー……?
……もしかすると夢ちゃんへの恋愛感情も一緒に消えてしまうかもしれないですね。
それは淋しいことですが、夢ちゃんを襲ってしまうよりはよっぽどマシ。
……夢ちゃんを襲う? 夢ちゃんに襲い掛かる? ……可能性を考えるだけで恐ろしい!
何の故障ですか一体!頭の奥にあった仕様書を読み込んでみました。
ほんの隅に少しだけ記載があっただけですが、私には一応セクサロイド機能がある……ようです。
なんて無駄な! これただの排水管じゃなかったんですか!
私は頭を抱えました。新型ならともかく旧型の不細工なロボにそんなもの付けたって使い道ないでしょうが。無意味どころかこうして日常生活に支障が出るほどの故障を起こすし!
製造元に文句を言おうにも、もう潰れてしまっているので不可能です。
とにかく機械病院へ行って、私の無意味な……間違いだって起こしかねない不気味な、この性的欲求を取り除いてこないと……。出来るかなー……?
……もしかすると夢ちゃんへの恋愛感情も一緒に消えてしまうかもしれないですね。
それは淋しいことですが、夢ちゃんを襲ってしまうよりはよっぽどマシ。
……夢ちゃんを襲う? 夢ちゃんに襲い掛かる? ……可能性を考えるだけで恐ろしい!
「リドー」
いきなり後ろから呼ばれました。
「うわあああああッ!」
飛びのいて振り向くとそこには眩ゆいばかりの美形男が立っていました。
「あ……なんだ、エージですか」
後輩のエージ。不気味の谷をあっさり乗り越えた、人間そっくりの新世代ロボットです。
私のゴーグルアイはあんまり精度が高くないので時々彼らを人間だと誤認してしまいます。
それがまたムカついて仕方ないです。ロボットのくせに、外見が人間なんて中途半端すぎます。
中身は私と同じで、機械が詰まっているのに……。
「っていうか、あなたならここに直接通信してくださいよ」
私は自分の頭のアンテナを差して言いました。
「何度も送ったし、夢花もメールしたらしいが」
「夢ちゃんが?」
私は慌ててメールボックスを確認しました。
『さっきはあんなにいそいでどうさたの?』という件名で、本文が空のメールが入っていました。
貴重な夢ちゃんからのメールには即座にロックをかけ、その上下に入っていたエージのメールは読まずに全削除しました。
「夢花に心配をかけるな」
エージが険しい顔つきで私を見るので、私は口をへの字にひん曲げて対抗しました。私の出来る最大限の感情表現です。
言われなくても分かっています、っていうかあなたに言われたくない。
新世代型は、私のように人間に仕える目的で開発されたのではなく、「人間のパートナー」というコンセプトで作られていて、人間と仲良くすること、人間に近づくことを目標としているらしいです。
そのうち彼ら新世代型は人間と変わらない権力までもを手に入れてしまうでしょう。
ふと私は、目の前のイケメンと、夢ちゃんのイメージを重ね合わせました。
もしエージが、夢ちゃんの心を射止めることがあったら。中途半端な似非人間のこいつが夢ちゃんと恋仲になってしまったら……。そんな可能性が唐突に浮上しました。
急激な嫉妬心が巻き起こる。
夢ちゃんへの劣情も絡まり、エージに怒りの矛先を向けてしまいそうに、
「うぐっ……」
暴走しかかっている頭を押さえてうずくまる。次々湧き上がる感情の処理がしきれない。
「エージ!私はもう駄目なんです!すぐに機械病院へ連れてってください!」
こう言い残して私は自らの機能を一旦停止させました。
いきなり後ろから呼ばれました。
「うわあああああッ!」
飛びのいて振り向くとそこには眩ゆいばかりの美形男が立っていました。
「あ……なんだ、エージですか」
後輩のエージ。不気味の谷をあっさり乗り越えた、人間そっくりの新世代ロボットです。
私のゴーグルアイはあんまり精度が高くないので時々彼らを人間だと誤認してしまいます。
それがまたムカついて仕方ないです。ロボットのくせに、外見が人間なんて中途半端すぎます。
中身は私と同じで、機械が詰まっているのに……。
「っていうか、あなたならここに直接通信してくださいよ」
私は自分の頭のアンテナを差して言いました。
「何度も送ったし、夢花もメールしたらしいが」
「夢ちゃんが?」
私は慌ててメールボックスを確認しました。
『さっきはあんなにいそいでどうさたの?』という件名で、本文が空のメールが入っていました。
貴重な夢ちゃんからのメールには即座にロックをかけ、その上下に入っていたエージのメールは読まずに全削除しました。
「夢花に心配をかけるな」
エージが険しい顔つきで私を見るので、私は口をへの字にひん曲げて対抗しました。私の出来る最大限の感情表現です。
言われなくても分かっています、っていうかあなたに言われたくない。
新世代型は、私のように人間に仕える目的で開発されたのではなく、「人間のパートナー」というコンセプトで作られていて、人間と仲良くすること、人間に近づくことを目標としているらしいです。
そのうち彼ら新世代型は人間と変わらない権力までもを手に入れてしまうでしょう。
ふと私は、目の前のイケメンと、夢ちゃんのイメージを重ね合わせました。
もしエージが、夢ちゃんの心を射止めることがあったら。中途半端な似非人間のこいつが夢ちゃんと恋仲になってしまったら……。そんな可能性が唐突に浮上しました。
急激な嫉妬心が巻き起こる。
夢ちゃんへの劣情も絡まり、エージに怒りの矛先を向けてしまいそうに、
「うぐっ……」
暴走しかかっている頭を押さえてうずくまる。次々湧き上がる感情の処理がしきれない。
「エージ!私はもう駄目なんです!すぐに機械病院へ連れてってください!」
こう言い残して私は自らの機能を一旦停止させました。
無事、すぐに機械病院に入れられたという情報を感知したので、起動することにしました。
服装が元着ていたスーツのままだということ、頭部を開かれた形跡がないことを考えると診察はまだのようです。私の体はベッドの上に寝かされていました。旧型には無意味な好待遇です。
身を起こすと夢ちゃんと目が合あいました。そうそう、彼女のような、か弱く美しい人間にこそふかふかのベッドは似合っているのであり、
「って、なんで夢ちゃんが来てるんですかっ?」
「気がついたんだね!良かった!」
制服のままの夢ちゃんが私に駆け寄ってきました。
「この時間……まだ、学校のはずでは……?」
「でも、リドーがもう死んじゃうかもしれないってエージ君が……!」
「は?」
そこまで深刻な事態に陥った覚えはない。しかし、私の様子を目にしたエージが妙な勘違いをして夢ちゃんを連れてきた可能性は充分にありますね。
「死んだりしませんよ。ちょっといじってもらえばすぐに直りますから」
「ほん……と?」
ああ、まだ直ってはいないんだから、そんな不安げな可愛い顔をしないでください!
下半身が余計な熱を帯びている……。私は夢ちゃんの姿を視界から外しました。
夢ちゃんに私の症状を伝えて、別に死ぬような故障ではないと伝えたいところですが……、あなたに異様な性的欲求を抱くようになってしまいました、などと言えるわけありませんし。
「ねぇ、ほんとに大丈夫?」
夢ちゃんはなんだか泣きそうな顔になって私を覗き込んできました。至近距離です!
そして、私の顔に小さな手を差し伸べて……! 硬い頬に、そっと触れました。
ああ暖かい、柔らかい……。私はたまらず無言で夢ちゃんのほっそりした手首を取りました。
ぐいっと引っ張ると夢ちゃんは簡単に布団の上に倒れこむ。
「ふぇっ……?」
可愛く驚きの声をあげた口を塞ぐように、無理矢理口付けをしました。
長くさらさらした髪を手一杯に感じながら夢ちゃんの頭を固定。
「んんんっ……!」
呻くような声を漏らす小さな唇はとても柔らかかった。
ぐるぐると様々な考えが駆け巡ります。彼女は、人間の男性と幸せになるはずじゃなかったのか?
私の隠し切れると信じていた想いが、こんなにも最悪な形で現れてしまうとは!
恋愛感情とは、性的欲求と結びつくとこんなに醜くなるものなのでしょうか……。
夢ちゃんの反応は、知りたくなかったのでシャットアウトし、ただキスの気持ちよさだけを記憶する。
服装が元着ていたスーツのままだということ、頭部を開かれた形跡がないことを考えると診察はまだのようです。私の体はベッドの上に寝かされていました。旧型には無意味な好待遇です。
身を起こすと夢ちゃんと目が合あいました。そうそう、彼女のような、か弱く美しい人間にこそふかふかのベッドは似合っているのであり、
「って、なんで夢ちゃんが来てるんですかっ?」
「気がついたんだね!良かった!」
制服のままの夢ちゃんが私に駆け寄ってきました。
「この時間……まだ、学校のはずでは……?」
「でも、リドーがもう死んじゃうかもしれないってエージ君が……!」
「は?」
そこまで深刻な事態に陥った覚えはない。しかし、私の様子を目にしたエージが妙な勘違いをして夢ちゃんを連れてきた可能性は充分にありますね。
「死んだりしませんよ。ちょっといじってもらえばすぐに直りますから」
「ほん……と?」
ああ、まだ直ってはいないんだから、そんな不安げな可愛い顔をしないでください!
下半身が余計な熱を帯びている……。私は夢ちゃんの姿を視界から外しました。
夢ちゃんに私の症状を伝えて、別に死ぬような故障ではないと伝えたいところですが……、あなたに異様な性的欲求を抱くようになってしまいました、などと言えるわけありませんし。
「ねぇ、ほんとに大丈夫?」
夢ちゃんはなんだか泣きそうな顔になって私を覗き込んできました。至近距離です!
そして、私の顔に小さな手を差し伸べて……! 硬い頬に、そっと触れました。
ああ暖かい、柔らかい……。私はたまらず無言で夢ちゃんのほっそりした手首を取りました。
ぐいっと引っ張ると夢ちゃんは簡単に布団の上に倒れこむ。
「ふぇっ……?」
可愛く驚きの声をあげた口を塞ぐように、無理矢理口付けをしました。
長くさらさらした髪を手一杯に感じながら夢ちゃんの頭を固定。
「んんんっ……!」
呻くような声を漏らす小さな唇はとても柔らかかった。
ぐるぐると様々な考えが駆け巡ります。彼女は、人間の男性と幸せになるはずじゃなかったのか?
私の隠し切れると信じていた想いが、こんなにも最悪な形で現れてしまうとは!
恋愛感情とは、性的欲求と結びつくとこんなに醜くなるものなのでしょうか……。
夢ちゃんの反応は、知りたくなかったのでシャットアウトし、ただキスの気持ちよさだけを記憶する。
充分に唇の感触を堪能し、一旦夢ちゃんを解放しました。
「はあっ、はあはあ……」
荒く息を吐く彼女は色っぽく、更に私の劣情をかき立てる……!
「ごめんなさい大好きですごめんなさい!」
「……っ!」
そのまま夢ちゃんを乱暴にベッドの中へ引きずり込んだ。
怯えきった夢ちゃんの横に腕を立て、覆いかぶさる形になる。
「や……、リドー……」
「夢ちゃ……」
私のゴーグルに夢ちゃんの大きく見開いた瞳が映る。
「はあっ、はあはあ……」
荒く息を吐く彼女は色っぽく、更に私の劣情をかき立てる……!
「ごめんなさい大好きですごめんなさい!」
「……っ!」
そのまま夢ちゃんを乱暴にベッドの中へ引きずり込んだ。
怯えきった夢ちゃんの横に腕を立て、覆いかぶさる形になる。
「や……、リドー……」
「夢ちゃ……」
私のゴーグルに夢ちゃんの大きく見開いた瞳が映る。
……ようやく、私の安全装置が作動した
「……本当にごめんなさい」
やっと行動の抑制力と理知的な思考が帰ってきました。夢ちゃんの顔を直視するのは辛いので顔を背けました。
私は観念して、私の体に起きた異常と……、それに纏わるもろもろを、告白しました。
「やっぱり私は、捨てられた方が良かったのですよ」
夢ちゃんが小さく首を振る。ああ、夢ちゃんは優しいから、強姦紛いのことをしても怒らないのですね。
ただ、彼女の私を見る目は、確実に変わるでしょう。惰性で傍に置いている、不便な機械が……、性的欲求、嫉妬心、……そんな、醜い感情を抱いたことを知ってしまったら。
「あなたに対する恋心だけは大切にしまっておきたかったのですがね……」
それが夢ちゃんを傷つける行為に繋がってしまうのならば話は別、全て消すことに未練はない。
むしろ、消したい。
「リドー、あのね……」
遠慮がちに夢ちゃんが口を開く。無理に慰めの言葉をくれようとしなくても結構ですよ。
「……ありがと」
? 何故、この場でこの言葉?
表情からその意を汲み取ろうと彼女の顔を観察する。そこには私の予測していた軽蔑や失望は感じられず、ただ……熱っぽい、視線?
それは風邪の症状にも似ていて、不安も感じますが。
「わたしも、好き、だから……その……」
「!」
驚いて夢ちゃんに向き直りました。夢ちゃんは、泣き笑いに近い表情を浮かべ、私を見つめました。
「好き……」
呟くようにもう一度言われます。それでも信じられないので確認しました。
「あの、それは……私が、ですか?」
「うん……」
「この、ポンコツがですか?」
私は自分の頬を弾く。カーンと情けない金属音が響いたけれど、夢ちゃんは大きく首を縦に振ります。
夢ちゃんの好意が、他でもない私に向けられていた……?
全く想定していなかった。そんな有り得ないこと。可能性を計算しても空しくなるだけだと思っていました。
それが……それが…………。
旧型の回転の鈍い頭は、なかなか夢ちゃんの好意に対する方法を導き出せない。
ふと夢ちゃんを見ると、私のスーツの袖をきゅっと掴み、不安げに私を見てきました。
「……ああもう!」
私は夢ちゃんを思いっきり抱きしめた。
「んっ…………」
夢ちゃんが小さく声をあげる。そして、すぅっと息を吸い込むと言いました。
「さっきの続き、して……」
「……いいんですか? あなたは、その、バージンなのでは……」
「怖いけど……リドーなら、大丈夫……」
夢ちゃんはほんのりと赤らんだ顔を隠すように、私の胸に額をくっつけました。
私はこっそりとネット上のデータベースにアクセスしました。
性行為の詳しい知識までは持ち合わせておりませんので!
横で密かに別の処理をしているせいか、先程よりは落ち着いて夢ちゃんの頭を撫でることが出来ます。
細い髪は非常に触り心地が良いです。
「嬉しいな……なでなでしてくれるの……」
くぐもった声で聞かされます。
「あなたこれ好きなんですか?」
「うん、好き」
「……子供扱いみたいで嫌とかじゃないんですか?」
「ううん、リドーに撫でられるの、好きだよ?」
もうくしゃくしゃにしてしまいたいですね! しましたけど。
続いて驚く夢ちゃんの顔を上に向かせ、口付けました。
舌を夢ちゃんの唇の間に差し込み、小さな口の中を存分にかき回します。
唾液の粘性や口内の広さ、感触……新しいデータを取り入れていきます。
そのうちに夢ちゃんも舌をおずおずと伸ばしてきたので、絡みついてみました。
「んふ……ん、……ちゅぅ…………っ……」
私に押されながらも、夢ちゃんは積極的にそれを絡ませてくれました。
やっと行動の抑制力と理知的な思考が帰ってきました。夢ちゃんの顔を直視するのは辛いので顔を背けました。
私は観念して、私の体に起きた異常と……、それに纏わるもろもろを、告白しました。
「やっぱり私は、捨てられた方が良かったのですよ」
夢ちゃんが小さく首を振る。ああ、夢ちゃんは優しいから、強姦紛いのことをしても怒らないのですね。
ただ、彼女の私を見る目は、確実に変わるでしょう。惰性で傍に置いている、不便な機械が……、性的欲求、嫉妬心、……そんな、醜い感情を抱いたことを知ってしまったら。
「あなたに対する恋心だけは大切にしまっておきたかったのですがね……」
それが夢ちゃんを傷つける行為に繋がってしまうのならば話は別、全て消すことに未練はない。
むしろ、消したい。
「リドー、あのね……」
遠慮がちに夢ちゃんが口を開く。無理に慰めの言葉をくれようとしなくても結構ですよ。
「……ありがと」
? 何故、この場でこの言葉?
表情からその意を汲み取ろうと彼女の顔を観察する。そこには私の予測していた軽蔑や失望は感じられず、ただ……熱っぽい、視線?
それは風邪の症状にも似ていて、不安も感じますが。
「わたしも、好き、だから……その……」
「!」
驚いて夢ちゃんに向き直りました。夢ちゃんは、泣き笑いに近い表情を浮かべ、私を見つめました。
「好き……」
呟くようにもう一度言われます。それでも信じられないので確認しました。
「あの、それは……私が、ですか?」
「うん……」
「この、ポンコツがですか?」
私は自分の頬を弾く。カーンと情けない金属音が響いたけれど、夢ちゃんは大きく首を縦に振ります。
夢ちゃんの好意が、他でもない私に向けられていた……?
全く想定していなかった。そんな有り得ないこと。可能性を計算しても空しくなるだけだと思っていました。
それが……それが…………。
旧型の回転の鈍い頭は、なかなか夢ちゃんの好意に対する方法を導き出せない。
ふと夢ちゃんを見ると、私のスーツの袖をきゅっと掴み、不安げに私を見てきました。
「……ああもう!」
私は夢ちゃんを思いっきり抱きしめた。
「んっ…………」
夢ちゃんが小さく声をあげる。そして、すぅっと息を吸い込むと言いました。
「さっきの続き、して……」
「……いいんですか? あなたは、その、バージンなのでは……」
「怖いけど……リドーなら、大丈夫……」
夢ちゃんはほんのりと赤らんだ顔を隠すように、私の胸に額をくっつけました。
私はこっそりとネット上のデータベースにアクセスしました。
性行為の詳しい知識までは持ち合わせておりませんので!
横で密かに別の処理をしているせいか、先程よりは落ち着いて夢ちゃんの頭を撫でることが出来ます。
細い髪は非常に触り心地が良いです。
「嬉しいな……なでなでしてくれるの……」
くぐもった声で聞かされます。
「あなたこれ好きなんですか?」
「うん、好き」
「……子供扱いみたいで嫌とかじゃないんですか?」
「ううん、リドーに撫でられるの、好きだよ?」
もうくしゃくしゃにしてしまいたいですね! しましたけど。
続いて驚く夢ちゃんの顔を上に向かせ、口付けました。
舌を夢ちゃんの唇の間に差し込み、小さな口の中を存分にかき回します。
唾液の粘性や口内の広さ、感触……新しいデータを取り入れていきます。
そのうちに夢ちゃんも舌をおずおずと伸ばしてきたので、絡みついてみました。
「んふ……ん、……ちゅぅ…………っ……」
私に押されながらも、夢ちゃんは積極的にそれを絡ませてくれました。
「ぷはぁっ……」
夢ちゃんが大きく息をつきます。夢ちゃんの唾液と私の擬似唾液が混ざり、本物と偽物の区別がつかなくなった糸が伸びました。
夢ちゃんが大きく息をつきます。夢ちゃんの唾液と私の擬似唾液が混ざり、本物と偽物の区別がつかなくなった糸が伸びました。
キスをしながらも、夢ちゃんの制服をするする脱がしていきます。
「え……あ……」
戸惑っている夢ちゃんに、
「管理AIが導入される前は、私があなたの着替えを手伝っていたのですが覚えていませんか」
と尋ねてみると、夢ちゃんは
「えっ、ええっ!?」
と更に動揺します。
「昔よりも、体つきがすらりとして……美しく、なりましたね」
「そ、そうかな……?」
「夢ちゃんの体のデータを更新していくのがとても楽しいです」
「ふぇぇ……っ」
そして私は、夢ちゃんの肌に徐々に触れていきます。いわゆる愛撫という行為です。
人間の柔らかさのない、こんな手に触れられるなんて不快でしょうけど、私に慣れてもらうためにも、夢ちゃんの体にかかる負荷を計測するためにも必要な段階ですから……。
「ひゃぅ……、くすぐったい……」
……とは言え、目を細める夢ちゃんが可愛くていっぱい撫でてしまいたくなりますね。
「嫌だったら言ってくださいね?」
「ううん……もっと……」
甘い声でねだられてしまったので遠慮しません。
「リドーも、……!」
夢ちゃんが私のスーツに手をかけます。……いや、私なんか脱がせても、何の面白みのない平らな体しか出てきませんよ……。
しかし夢ちゃんははだけた私の体に楽しそうに触れてきます。緑の肌に夢ちゃんの白い美しい手が重なる。
……私の方が気持ちよくなってしまってどうするのでしょうか。
更に今は、やたら触覚が冴えていて、……敏感になってしまいがちです……。
私の体のうち、パーツの角張った所や、接合部……私が機械であることを、人間とかけ離れたものであることを、如実に示す箇所に夢ちゃんは特に触れてくるのでした。
「えへへ……リドー……たくましくってかっこいいと思うの……」
「う……」
うっとりと私を撫で回す夢ちゃんがまた、愛おしく思えます。
「え……あ……」
戸惑っている夢ちゃんに、
「管理AIが導入される前は、私があなたの着替えを手伝っていたのですが覚えていませんか」
と尋ねてみると、夢ちゃんは
「えっ、ええっ!?」
と更に動揺します。
「昔よりも、体つきがすらりとして……美しく、なりましたね」
「そ、そうかな……?」
「夢ちゃんの体のデータを更新していくのがとても楽しいです」
「ふぇぇ……っ」
そして私は、夢ちゃんの肌に徐々に触れていきます。いわゆる愛撫という行為です。
人間の柔らかさのない、こんな手に触れられるなんて不快でしょうけど、私に慣れてもらうためにも、夢ちゃんの体にかかる負荷を計測するためにも必要な段階ですから……。
「ひゃぅ……、くすぐったい……」
……とは言え、目を細める夢ちゃんが可愛くていっぱい撫でてしまいたくなりますね。
「嫌だったら言ってくださいね?」
「ううん……もっと……」
甘い声でねだられてしまったので遠慮しません。
「リドーも、……!」
夢ちゃんが私のスーツに手をかけます。……いや、私なんか脱がせても、何の面白みのない平らな体しか出てきませんよ……。
しかし夢ちゃんははだけた私の体に楽しそうに触れてきます。緑の肌に夢ちゃんの白い美しい手が重なる。
……私の方が気持ちよくなってしまってどうするのでしょうか。
更に今は、やたら触覚が冴えていて、……敏感になってしまいがちです……。
私の体のうち、パーツの角張った所や、接合部……私が機械であることを、人間とかけ離れたものであることを、如実に示す箇所に夢ちゃんは特に触れてくるのでした。
「えへへ……リドー……たくましくってかっこいいと思うの……」
「う……」
うっとりと私を撫で回す夢ちゃんがまた、愛おしく思えます。
いよいよ、胸の愛撫に取り掛かります。夢ちゃんの胸はその性格に似て控えめです。
ブラジャーを外すと、僅かな盛り上がりと、その頂上の桜色の乳頭が確認できました。
夢ちゃんの息遣いに合わせて上下しています。
私はその、柔らく脆そうな胸をそっと指先で触りました。
「ひゃん!」
夢ちゃんが高い声を上げます。データベースから取り入れた通りに、優しく揉んでいこうとすると、
「ひゃ! ああっ! ……ふぁあっ」
と、とても素晴らしい声の反応を示してくれました。
どうやら「小さい胸は感度が良い」というデータは、夢ちゃんにしっかり当てはまるようですね。
小さな乳頭を口に含んで吸引すると、更に良い声を発するので、じっくりと胸への愛撫を続けました。
ブラジャーを外すと、僅かな盛り上がりと、その頂上の桜色の乳頭が確認できました。
夢ちゃんの息遣いに合わせて上下しています。
私はその、柔らく脆そうな胸をそっと指先で触りました。
「ひゃん!」
夢ちゃんが高い声を上げます。データベースから取り入れた通りに、優しく揉んでいこうとすると、
「ひゃ! ああっ! ……ふぁあっ」
と、とても素晴らしい声の反応を示してくれました。
どうやら「小さい胸は感度が良い」というデータは、夢ちゃんにしっかり当てはまるようですね。
小さな乳頭を口に含んで吸引すると、更に良い声を発するので、じっくりと胸への愛撫を続けました。
夢ちゃんの足をそっとつかんで左右に広げると、性毛の奥でひくついている女性器があらわになりました。
「やっ……」
「どうしましたか」
「恥ずかしい、よ……」
言葉と共に膣液が私を誘うかのようにとろりと漏れてきます。
「きれいですよ」
「ううっ……」
知識として女性器の形状は知っていたものの、夢ちゃんにその構造が存在していることを、こうして目の当たりにすると……、高大な興奮が沸き起こります。
私は、女性の最も敏感な箇所であるらしい陰核に、そっと指を押し当てました。
「ひゃっ」
くにくにと柔らかなそれを刺激すると、更に蜜が溢れ出す。私の拙い触れ方であってもこれほど感じてくれるとは……。
私はたまらなくなって男性器を夢ちゃんの膣口へあてがいました。男性器からは潤滑油が滴り、私のシンプル過ぎてどうしようもない造りのそれでも妖しく輝いているように思えました。
夢ちゃんがびくっと肩を震わせる。
「やっ……」
「どうしましたか」
「恥ずかしい、よ……」
言葉と共に膣液が私を誘うかのようにとろりと漏れてきます。
「きれいですよ」
「ううっ……」
知識として女性器の形状は知っていたものの、夢ちゃんにその構造が存在していることを、こうして目の当たりにすると……、高大な興奮が沸き起こります。
私は、女性の最も敏感な箇所であるらしい陰核に、そっと指を押し当てました。
「ひゃっ」
くにくにと柔らかなそれを刺激すると、更に蜜が溢れ出す。私の拙い触れ方であってもこれほど感じてくれるとは……。
私はたまらなくなって男性器を夢ちゃんの膣口へあてがいました。男性器からは潤滑油が滴り、私のシンプル過ぎてどうしようもない造りのそれでも妖しく輝いているように思えました。
夢ちゃんがびくっと肩を震わせる。
「力、抜いててくださいね……」
念を押した上で、ゆっくり中へ進んでいきます。
念を押した上で、ゆっくり中へ進んでいきます。
「……ッ、痛ぁ…………っ!!」
夢ちゃんが悲鳴をあげる。
「大丈夫ですかっ?」
私の言葉に夢ちゃんは苦痛の表情を浮かべながらこくこくと頷く。ああ、健気な……。
「では、行きますからね……」
私はずぷずぷと夢ちゃんの中に侵入していきました。
「んんっ……ふああ……!」
きつい締め付けを感じるものの、私の固すぎる男性器は容赦なく夢ちゃんをこじ開けていきます。
夢ちゃんの中は温かく私を締め付けてきて、ひどく心地が良いです。脳に伝わる快楽量が跳ね上がりました。
やがて夢ちゃんの最奥に到達した。夢ちゃんと私の性器が完全に結合したのです。
「繋がりましたよ……」
「うん……」
伏し目がちだった夢ちゃんが顔を上げる。はにかみながらも私をまっすぐに見てくれる。
私は夢ちゃんの耳に近づき、尋ねました。
「動いて、いいですか……?」
「ゆ、ゆっくり、ね?」
私は静かに男性器の抜き差しを始めました。
「ぐっ…………」
往復するたびに体を走る快楽信号が増加していくようです。
夢ちゃんを気持ちよくすることを第一に考えなくてはならないのに、もう思いっきり擦ってしまいたく、なる。
圧倒的な性感が他の機能にまで影響を及ぼし、データベースや言語の引き出しが遅れてきた……。
夢ちゃんをいたわる余裕が失われていく……。
夢ちゃんが悲鳴をあげる。
「大丈夫ですかっ?」
私の言葉に夢ちゃんは苦痛の表情を浮かべながらこくこくと頷く。ああ、健気な……。
「では、行きますからね……」
私はずぷずぷと夢ちゃんの中に侵入していきました。
「んんっ……ふああ……!」
きつい締め付けを感じるものの、私の固すぎる男性器は容赦なく夢ちゃんをこじ開けていきます。
夢ちゃんの中は温かく私を締め付けてきて、ひどく心地が良いです。脳に伝わる快楽量が跳ね上がりました。
やがて夢ちゃんの最奥に到達した。夢ちゃんと私の性器が完全に結合したのです。
「繋がりましたよ……」
「うん……」
伏し目がちだった夢ちゃんが顔を上げる。はにかみながらも私をまっすぐに見てくれる。
私は夢ちゃんの耳に近づき、尋ねました。
「動いて、いいですか……?」
「ゆ、ゆっくり、ね?」
私は静かに男性器の抜き差しを始めました。
「ぐっ…………」
往復するたびに体を走る快楽信号が増加していくようです。
夢ちゃんを気持ちよくすることを第一に考えなくてはならないのに、もう思いっきり擦ってしまいたく、なる。
圧倒的な性感が他の機能にまで影響を及ぼし、データベースや言語の引き出しが遅れてきた……。
夢ちゃんをいたわる余裕が失われていく……。
ついに快楽が全身を支配した。
私は腰を一心に振るだけの単調な運動しか出来なくなって……このままでは、夢ちゃんを壊し、かねません……。
「夢ちゃ……あ…………くっ……」
「リドー……リドー……!」
夢ちゃんが切なげな声で私を呼ぶ。
「リドー……わ、たし、も、もう…………」
私ははっとして腰の動きを早めた。
「あっ…………やぁっ!リドぉー……!あああああ……!!」
「夢ちゃん!夢ちゃぁぁん!!」
夢ちゃんが達したと思われる瞬間、私は擬似精液を一気に放出した。
「ふああああッ!熱い、よぉ…………!」
夢ちゃんは大きくびくびくっと痙攣して、それを受けいれました。
私は腰を一心に振るだけの単調な運動しか出来なくなって……このままでは、夢ちゃんを壊し、かねません……。
「夢ちゃ……あ…………くっ……」
「リドー……リドー……!」
夢ちゃんが切なげな声で私を呼ぶ。
「リドー……わ、たし、も、もう…………」
私ははっとして腰の動きを早めた。
「あっ…………やぁっ!リドぉー……!あああああ……!!」
「夢ちゃん!夢ちゃぁぁん!!」
夢ちゃんが達したと思われる瞬間、私は擬似精液を一気に放出した。
「ふああああッ!熱い、よぉ…………!」
夢ちゃんは大きくびくびくっと痙攣して、それを受けいれました。
・・・・・・
性行為を終えたあと、一応機械病院の診察を受けて来ました。
異常の直接原因は、夢ちゃんが先日十八歳になったことにより十八禁機能の誤作動が起こったということらしいです。それだけでした。
「情けな……」
私はふらつきそうになりながらも夢ちゃんの元へ戻ります。うつむいた私の顔を、夢ちゃんが不安げな顔で覗き込みます。
「……どうだった?」
「ええ別に大した異常ではありませんでしたよまったく……」
「良かった……」
夢ちゃんが、ほっと息を吐きます。
「それで、あの、これから……」
もじもじとしながら口ごもるのが可愛かったので、遠慮なく頭を撫でました。
「あ……」
これから、ですか。現在時刻は午後二時前、学校はまだ授業中でしょうけど。
「これからデートに行きましょうか?」
私の誘いに夢ちゃんが目を瞬かせる。
「いっぱい仲良くしましょうね」
口角を目一杯上げて微笑んでみせると、夢ちゃんは満面の笑みで返してくれました。
「うん!」
「では参りましょうか!」
私は彼女の手を取って、光の差す昼下がりの道を歩いていきました。
異常の直接原因は、夢ちゃんが先日十八歳になったことにより十八禁機能の誤作動が起こったということらしいです。それだけでした。
「情けな……」
私はふらつきそうになりながらも夢ちゃんの元へ戻ります。うつむいた私の顔を、夢ちゃんが不安げな顔で覗き込みます。
「……どうだった?」
「ええ別に大した異常ではありませんでしたよまったく……」
「良かった……」
夢ちゃんが、ほっと息を吐きます。
「それで、あの、これから……」
もじもじとしながら口ごもるのが可愛かったので、遠慮なく頭を撫でました。
「あ……」
これから、ですか。現在時刻は午後二時前、学校はまだ授業中でしょうけど。
「これからデートに行きましょうか?」
私の誘いに夢ちゃんが目を瞬かせる。
「いっぱい仲良くしましょうね」
口角を目一杯上げて微笑んでみせると、夢ちゃんは満面の笑みで返してくれました。
「うん!」
「では参りましょうか!」
私は彼女の手を取って、光の差す昼下がりの道を歩いていきました。
(終)