般若甲

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界異“般若甲”(はんにゃよろい)

「・・・・・・・・・嘘でしょ」

そして仕上げとばかりに面頬が蔵の方から飛んできたかと思えば、それは空いている手にしっかと収まると、彼女はそれを見せつけるかのように、ゆっくりと顔に取り付けた。恐らく、あれか太刀のどちらかが界異の本体なのだろう。

「よ、鎧になった・・・・・・!?」
「界異“般若甲”。実物をこの目で見られるだなんて、運が良いんだか悪いんだか・・・・・・」


基本情報


仮想全高 160~190cm
仮想質量 本体のみの場合は最大80kg。装着者が存在する場合、その体格によって増減する
存在規模 推定二~三号級
穢装等級 推定Ⅱ

ステータス

存在強度 C~B
疑似知覚
穢装出力 C~B
空間機動力 C+(徒歩、および跳躍)

概要

目撃例の少ない、鎧武者の姿をした界異。戦いを求めて夜な夜な彷徨うと言われている。
太刀や槍、長刀などの武具の他、甲冑や面頬、陣羽織などに宿った怨念や情念が穢れと結びつき、界異として顕現したもの。欧米では“リビングアーマー”、中華圏では“活鎧甲(ホォカイチア)”とも呼ばれている。
武器や防具のみがひとりでに動き回るケース以外にも、本体に触れた人間が宿った穢れに取り込まれ、それを依り代にして般若甲と化するケースもある。この場合、依り代にされた人間は至近距離で穢れに晒されることになるため、非常に危険。
所謂“魔剣”や“妖刀”の正体であると言う説があるが、まだ不明な部分も多い。

界異“武乱骸”との関係

般若甲自体の目撃例が少ない影響により、外見上の特徴や高い戦闘力を持つ、様々な武器を使うなど共通点の多さから、長らく混同されてきた。しかし近年は研究が進んだことにより亜種、もしくは収斂進化と似たプロセスで誕生した存在と考えられている。
明確な違いの一つは、『物理的な本体の有無』である。
武乱骸が穢れと怨念の集合体なのに対し、般若甲はまず情念が宿る本体が存在し、それらが穢れと結びつくことで界異と化する点で異なっている。
また、武乱骸が目に付いたものへ無差別に戦いを挑むのに対し、般若甲は明確な目的(依り代となった人間の守護など)を持っている点でも、相違が見られる。

推奨される対処法

武乱骸と同様に、単独での対処は困難であるため複数名による中遠距離攻撃での対応を推奨。
また、依り代とされた人間がいる場合、事実上の人質のような状態となるため慎重に対処すること。

関連項目



権利情報


権利者 レイキャスト@Samidare-mk2
コンタクト先 https://twitter.com/samidare_mk2
他作品での使用範囲 敵役、縁起化など自由に使用してOKです
登場作品 https://syosetu.org/novel/340317/1.html
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