コア祭具

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nandayo

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目次

防性祭具

狩衣(ジャケット)

限定的な加護を帯びた防具。多層化された護符で編まれており、着用者を穢れから保護する。
加護の作用により、物理的な汚れや経年劣化がほとんど表出化しないという特徴がある。
欧州神祇官が装備するストラを参考に設計されたもので、実際のところ主だった機能は上半身部位に集約されている。
境界対策課の祓魔師にとっての標準装備であり、ユニフォーム。

形代紙(かたしろがみ)

消費型の護符。手のひらサイズの和紙でできた人形ヒトガタ
所有者に何らかの破滅が降りかかる際、自動的にその結末を肩代わりする。
発動した形代紙は該当部位が黒く変色し、効力を失う。
物理的な死だけでなく、精神の致命的汚染や存在喪失などにも対応する。
ただし存在喪失については発動した形代紙を所持していた事実ごと消滅する可能性があり、可視化のため境界対策課では出動時に必ず7枚の所有が義務付けられている。
単に形代とも。

攻性祭具

黒不浄(くろふじょう/こくふじょう)

結界のない状態でも界異かいいに作用する近接刀。物質化した穢れを忌み火で鍛えたもの。
国内の対界異かいい祭具の中ではその危険性に反して最もポピュラーで、様々な形状のバリエーションが存在する。
手に保持しているだけで霊体に悪影響を及ぼすため、使用時は狩衣ジャケットの着用が義務付けられている。
稀に物質化した穢れそのものを指して「黒不浄」という語が用いられることもある。

祓串(ペグ)

理法の下にほつれを縫い止める留め金。
摂理の標にして不可侵の鋼鉄。
打ち込むことで界異かいいの行動を阻害する鉄杭。
忌み火で鍛えられており高い浄化作用を持つが、界異かいいそのものに決定打を与えるという意味ではやや見劣りする。
黒不浄とは異なり単なる金属を素材としているため、安全性が高い。
土地の浄化作業等でも広く採用されるため、多くの場面で見かけることができる。

カラビナORZ-90

ローレンツ力を用いた祓串射出装置。炸薬式でない本製品の正式採用は国民感情を汲んだ結果と言われている。
ドイツの銃器メーカーが欧州の祓魔師向けに開発した鉄杭射出装置の国内ライセンス生産品。
ORZ90はバッテリーと祓串が装填されたカートリッジ式の弾倉マガジンを採用し、バースト射撃にも対応。
かつてこうした遠隔祭具には黒不浄の弾頭が用いられていた時期があったものの、周辺環境を汚染するという観点から現在は法律で禁止されている。

カラビナLW-2000

ORZ90の開発メーカー「カラビナ」による長距離祓串射出装置。
こちらはわば狙撃用モデル。
ORZ90と比較して生産数はやや少なく、コストも高い。
ライセンス生産はされていないため、国内に現存するものは直接輸入品となる。

MITAKAオールドバレル

国内の洋弓メーカー「MITAKA」による祓滅事業者向けのコンパウンドボウ。
「対象に向かって射る」操作により簡易儀式を成立させ、取り付けられた照準器に沿った指向性を与えることで加護で形成された矢を放つ機能を持つ。

AM10

浄化フラッシュバン。
高純度の加護を瞬間的に空間に充満させることで一時的に界異の顕現状態に影響を与える。
短時間ではあるが機能不全に陥らせることが可能。

補助祭具

注連鋼縄(ワイヤー)

修祓しゅうふつが施されたFRP樹脂と鋼線で編まれたワイヤー。
結界構築に用いられる。
限定的に境界を曖昧にする効果を持ち、この結界内では霊体への物理ダメージが有効化される。
注連鋼縄そのものが物質でありながら霊体へ直接干渉することができるため、様々な応用が可能。

疑似穢(ぎじえ)

発煙筒のような形状の使い捨て祭具。
起動することで一定時間の間、界異かいいを誘引する黒煙状の疑似的な穢れを生成する。
生成する穢れが有害であることには変わりなく、基本的には投擲して運用する。

名伏(なぶせ)

界異の疑似知覚を撹乱するアクティブステルス装置。
起動することで周囲に低出力の結界を生じさせ、結界内の生命体の反応を界異かいいから隠蔽する。
バッテリー駆動で出力は調整可能。最低出力に抑えれば最大で3時間程度の結界維持が可能。
民間人の保護などにも用いられる。
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