thedoll~終わった世界と最後の楽園~

「thedoll~終わった世界と最後の楽園~」作者:かなたそ



<はじめに>

このシナリオは、とある国擬人化アニメのキャラクターが登場します。自分の推しがどのように使われていても許せるという心の広い方はどうぞ画自由にお使いください。また、初心者の思いつきで作った低クオシナリオとなっておりますので、あらかじめご了承ください。

<あらすじ>

ほとんど記憶の残っていない状態でドールたちが目覚めた場所は、すべてが滅んでしまった世界で唯一残った最後の花園。青い空、美しい花々。そこにあるのは、どこまでも己を包み込む安心感。

……のはずなのに。ドールたちを待っているのは、陰謀か、絶望か。

<NPCデータ>

とある北の大国がモデルになっています。というか、ご本人様です。
原作知らない方は、自分のRPしやすい口調に変えていただいてかまいません。

生前のドールたちの友人でした。そして、最終戦争時にアンデッド化されたPCたちの力の暴走に巻き込まれた結果、PCたちに殺されてしまったのです。その後、彼の死体を拾ったNCによって彼もアンデッドにされました。しばらくの間NCの寵愛をその身に受けた彼でしたが、しばらくして飽きたNCに捨てられ、永い年月一人ぼっちで花園の花の世話を続け、いつか誰かが助けに来てくれると信じ続けていたのでした。そして、ようやく彼の元に現れたのは、彼を殺してしまった張本人であり、生前の彼の数少ない友人であったPCたちだったのです。彼は無邪気にPCたちに話しかけます。ようやく会えたと喜びます。己を殺した本人たちだと知っていてもなお、PCたちは自分の友人であると信じ、もう一度やり直せるはずだと希望を抱いていたのです。PCたちにとって、彼が敵として認識されているなんて夢にも思わずに……

<アドベンチャーパート>

カルマ:花園の住人と会う


鼻先をくすぐる、むせ返るような花の香りに、君たちは目を覚ます。おはよう、僕のかわいいドールたち。
ここがどこか?自分が誰か?何もわからない。ただただ断片的な記憶のかけらと自分の名前だけが頭の中にある。
当たり前だろう?最初から何もかもわかっていたら、そんなのただのチートじゃないか。そんなのつまらないだろう?
とはいっても、僕も鬼じゃないからね。君の隣に、ほら、仲間を用意してあげただろう?まずは自己紹介でもして、せいぜい仲良くやってくれ。

  ・未練の決定
  ・対話判定なども可。

君たちのいるそこは、広い広い花園。多種多様の花が咲き乱れ、地面を色とりどりに彩っている。
綺麗だろう?君たちのために特別に用意したんだ。気に入ってくれたかい?

  ・行動判定(めだま、スコープなどの視覚系パーツが使用可。)

(成功した場合)あーあ、すばらしい君たちの目は、ごまかせなかったようだね。
(失敗した場合)ハア。君たちの実力はそんなものじゃないだろう?まあいい。しばらく探索すればすぐに見つけられるだろう。

花園の端のほうに、一見の小さな小屋を見つけられる。そして、その小屋のそばで花に水をやる少年の姿も。
ああ、おぞましい!こんな失敗作のゴミが、僕のすばらしいドールたちの視界に入るなんて!
彼は、地被いてくる君たちに気がつくと、笑顔を浮かべて立ち上がる。君たちの目は、彼の下半身に奪われるだろう。彼の下半身には、2本の脚の変わりに無数の触手がうねうねと生えていた。

  ・狂気判定(修正なし)

君たちの目線など気にも留めず、彼はおこがましくも話しかけてくる。

「〇(ドールの数)人とも、助かったんだねぇ。また逢えて、嬉しいなぁ」

  ・会話例    「えぇ~、忘れちゃったの?ひどいなぁ、僕は、イヴァンだよ」
   ・何で私たちのことを知っているの?
    「うふふっ、面白い冗談だね。忘れるわけないじゃない。お友達だったのに」
   ・君は誰?

   ・ここはどこ?
    「ここは、僕のお花畑。きれいでしょう?」

「ねえねえ、ここ、きれいでしょ?一緒に暮らそうよ。きっと楽しいよ?また、昔みたいに、みんなで笑い合って、たくさん遊んで、楽しいこといっぱいやって、もう一度、お友達……そうだよ、お友達なんだから。忘れちゃったんなら、もう一回やり直そうよ。大丈夫、あんなこと、僕も忘れるから。ね?次はきっとうまくいく。痛いのも怖いのも寒いのも赤いのも赤いのも赤いのも赤いのも赤いのも全部、ぜんぶ、だいじょうぶ、いや、助け、へいき、わすれる、ともだち、さむい、やりなおす、ぜったい、こわ、あ、あああああああああああああああああ」

「僕は、いい子。いい子にしてたんだから、大丈夫。きっと助けてもらえる。そうだよね、姉さん。怖くない、平気、きっと助けてもらえる。怖くない、怖くない、助けて、ナターリヤ、姉さん。助けて、怖くない、助けて、もういやだよ、ねえ、何で、僕、ずっといい子に、して、た、のに、何で?たす、けて、いや、たす、け」

あ~あ、もうだめだね。所詮は自我の保てない失敗作だったってことだよ。完全に自我が崩壊しているにもかかわらず、彼は君たちに問いかけ続けるのをやめない。

「ねえ、一緒に暮らそうよ。どこかにいったりしないでさ。それとも、また、僕をおいていくの?ねえ、一緒にいてよ。ずっと君たちを待ってたんだよ?ずうっと一人で待ってたんだ。ねえいかないで。一人にしないで。一緒にいようよ。ねえ、お願いだから」

     ・一緒にいることを選ぶ
           →エンド1へ
     ・断る
→「また、僕を一人にするんだね。前と同じだ。また、僕、一人かあ。……あは。僕、また、一人で、うふふ。また,一人ぼっち。ずうっとずうっと、一人ぼっち。うふ、うふふ、あはははははははははははははh」

「僕のこと、おいてっちゃうなんてひどいや。そんなことする人は、悪い子だよね?悪い子には、おしおきしないと、いけないよねっ?」

完全に自我を失い、狂った瞳で彼は笑った。なんて汚らしい笑みだろうね。彼の足元に生えた花々は醜く腐敗し、茶色くなっていった。ああ、汚らわしい。さあ、ドールたち、君たちのすばらしい力を彼に見せ付けてやるんだ。そして、いかに己が醜く汚らわしいかを、「それ」に思い知らせてやろうじゃないか。もしかしたら、そんな失敗作でも君たちを引き立てるぐらいのことはできるかもしれないからね。

<バトルパート>

カルマ:敵の攻撃・移動手段を奪う。

勝利条件:敵の完全解体

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最終更新:2018年09月17日 15:19