戦闘ルールについて

この頁は、戦闘時のマニューバの取り扱いルールで、特に難しいものについて解説するものです。
なお、ネクロニカは戦闘ルールに矛盾を抱えており、本頁の内容も厳密に正ではありません。
あくまで、初心者NCが参考にすることを目的としたものです。

0.注意事項

本頁の内容は、暫定解決ルールを適用したものとします。
具体的に言うと、「ラピッド」タイミングのマニューバは「ジャッジ」「ダメージ」タイミングのマニューバに対して割り込むことはできない。
というルールを適用しています。

これはマニューバの発動タイミングの簡略化の為です。
このルールを適用せずとも、以下の縦積み、横積みの概念は「ジャッジ」「ダメージ」に対して適用可能です。*1

1.同時行動

大体の初心者NCはここで詰まるかと思います。
アクションタイミングのマニューバを同時に宣言して適用する、というのは分かりにくいルールです。
また、ラピッドタイミングのマニューバは後入れ先出しの積み上げから解決されるため、二つのマニューバの処理方法の違いに戸惑うのではないでしょうか。

さて、ネクロニカのマニューバの処理順は、大きく分けて二種類存在します。
便宜上、縦に積まれるものと、横に積まれるものとして説明します。

  • 縦に積まれるもの
 ほぼ全てのラピッドマニューバです。
 宣言時に射程距離と対象が合っていれば、宣言した順に積み重なっていき、積み終わった後で上から順に解決します。
 この時、下のマニューバの解決時に改めて射程距離とマニューバの損傷をチェックし、射程距離外またはマニューバが損傷していた場合はそのマニューバをパスします。
 後入れ先出し、MTGのスタックルール、と言えば分かる人もいるのではないでしょうか。

 例えば、姉妹が【二丁拳銃】で攻撃→【発剄】で対象を動かすことで回避→【テンタクル】で移動妨害、と動いた場合、以下の3つのラインにマニューバが積み上がります。

 Ⅰ:【二丁拳銃】
 Ⅱ:【発剄】
 Ⅲ:【テンタクル】

 この順で積み上げた場合、処理順はラインⅢ→ラインⅡ→ラインⅠとなります。
 この上に更に【アサシンブレード】等を積み上げて【テンタクル】や【発剄】を破壊した場合、そのマニューバは飛ばされることになります。

  • 横に積まれるもの
 連撃、同カウント内に使用されるアクションマニューバ、【死の手】などの他のマニューバをラピッド化するマニューバが上げられます。
 これも宣言した順に積み重なりますが、このタイプの積み上げは積んだ順に解決します。
 この際、同じラインに積まれているマニューバであれば、同じラインのマニューバによる移動や損傷などによる射程距離の変更とマニューバの損傷の有無を無視して効果を適用します。
 また、連撃など、マニューバによっては同ライン上の割り込みを発生させます。

 例えば、地獄と煉獄の姉妹A,B,Cが同カウント内に地獄に居る対象に(煉獄、A)【単分子繊維】→(地獄、B)【パイルバンカー】→(煉獄、C)【マシンガン】の順で攻撃した場合を考えます。
 この場合は、このように処理します。

 Ⅰ:【単分子繊維】→【パイルバンカー】→【マシンガン】

 この順で積み上げ、矢印の順に処理します。簡単のため、すべて命中したものとします。
 まず、Aの【単分子繊維】が命中、これによって連撃が発生します。
 したがって、この順番は以下の様に積み直されます。

 Ⅰ:【単分子繊維】→【単分子繊維(連撃)】→【パイルバンカー】→【マシンガン】

 続いて、Bの【パイルバンカー】が命中します。これによって地獄に居た対象は移動し、【マシンガン】の射程外に移動します。
 しかし、同ライン上のマニューバの効果による移動であるため、【マシンガン】は問題なく地獄にいる(いた)対象に命中します。
 そして、【マシンガン】の効果による全体攻撃が適用され、地獄に居る全キャラクターに射撃攻撃1が適用されます。
 攻撃対象は既に煉獄か奈落ですが、全体攻撃の効果は同時行動ルールにより地獄に適用されるのに注意してください。
 また、【パイルバンカー】の時点で手駒が完全解体されていても【マシンガン】の効果は適用されます。
 この場合、完全解体された手駒は基本的にダメージを受けることはありません。

  • 縦と横の複合
 さて、いよいよ実戦で起こりうる状況について説明します。
 上の例で説明しました、【パイルバンカー】に【テンタクル】を打ち込むことを考えます。
 この場合、この様にマニューバが積まれます。

 Ⅰ:【単分子繊維】→【単分子繊維(連撃)】→【パイルバンカー】→【マシンガン】
 Ⅱ:                   →【テンタクル】

 【テンタクル】は【パイルバンカー】に対して宣言されるため、既に【単分子繊維】の効果は適用された後に宣言することになります。
 それに対して【号令】で姉妹全員が対象に対する【パイルバンカー】を含む何らかのマニューバで割り込んだ場合、このようにマニューバは積まれます。

 Ⅰ:【単分子繊維】→【単分子繊維(連撃)】→【パイルバンカー】→【マシンガン】
 Ⅱ:                   →【テンタクル】
 Ⅲ:                   →【号令】→【パイルバンカー】→【攻撃A】→…

 ここで終わった場合、ラインⅢに位置する【号令】関係のマニューバを横に積まれたマニューバの処理ルールに従って処理し、対象をラインⅢの【パイルバンカー】の効果で煉獄か奈落に移動させます。
 その後、【テンタクル】の処理を行い、ラインⅠの【パイルバンカー】の処理に戻りますが、既に【パイルバンカー】の射程外に対象が移動しているため自動失敗となります。
 また、その後に控える【マシンガン】も対象が攻撃範囲外に移動してしまっているため自動失敗となります。
 結果的に、対象は【単分子繊維】によるダメージを受けるだけとなります。*2

 以上が同時行動に関する簡単な説明となります。


2.特殊なラピッドと連撃

3レベル改造マニューバ【キャンサー】と、手駒用マニューバ【突進】は「ラピッド」でありながらルールに従わないタイミング、「他のマニューバの効果解決時」に効果が適用されます。
同様に、タナトスのスキル【無限解体】も「ダメージを与えた」という発動条件を持ち、同時行動ルールには従いません。
暫定解決を適用するにしても、「アクションマニューバでダメージを与えた」や、「移動に成功した」というタイミングはラウンド終了時と同義です。
そこで、これらのマニューバは上記の「連撃」と同様に処理すると良いでしょう。
例えば、【ほね】で移動したときに【キャンサー】からの【こぶし】で割り込みたい場合は

 Ⅰ:【マニューバA】→【ほね】→【マニューバB】

と積んだのち、【ほね】の解決に成功した直後に連撃として

 Ⅰ:【マニューバA】→【ほね】→【キャンサー】→【こぶし】→【マニューバB】

と積み直して処理すると、矛盾を起こしにくくなります。*3

3.【看破】

コートのスキル【看破】は暫定解決を適用すると発動タイミングを失い、何が何だかわからないことになります。
そこで、このようにエラッタする事を推奨します。


ラピッド/0/0~3
対象の「ラピッド」「ジャッジ」「ダメージ」マニューバ一つの効果を打ち消す。


オート/0/0~3
「ラピッド」「ジャッジ」「ダメージ」タイミングでマニューバの使用が宣言された時に適用可能。
そのマニューバの効果を打ち消す。このマニューバの効果は、1ターンに1度しか適用できない。

なお、こうなると【背徳の歓び】で使用回数を回復できなくなるため、NC諸君は采配に注意してください。

基本的にはこれらを組み合わせて、行動判定をしてください。
それでは、良い後日談を。

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最終更新:2015年07月24日 19:08

*1 ただしNCは死ねます。

*2 厳密には、【テンタクル】の効果は【単分子繊維】より前に適用されます。また、【号令】なども同様です。従って、上記のラインⅢでの【パイルバンカー】で移動した対象は、本来【単分子繊維】によるダメージも受けないのですが、「ラピッド」ならともかく「ジャッジ」の【銃型】でラインⅠの【パイルバンカー】に割り込まれたりすると非常に困ったことになりますので、NC諸君は処理したアクションの効果は処理後に割り込まれても受ける、としてしまった方が楽です。

*3 本当は、下記の【看破】も含めたこれらのマニューバの為に「特定のマニューバの効果処理後」という新しいマニューバの発動タイミングを用意してやるべきなのですが。