孤独なサーカス

孤独なサーカス 作者(匿名可):匿名

マスタリング難易度:ふつう シナリオ難易度:ふつう

『イントロダクション』

レギュレーション

一話完結型の単発シナリオ。
NCは「箱庭の物語」「歪曲の舞踏」を所持していること。

参加PL人数:3~5人

必要時間:4時間前後
合計悪意点:
  • PL3人/33点
  • PL4人/44点
  • PL5人/55点

あらすじ(トレーラー)

荒野を歩く姉妹は、ボロボロのテントにたどり着く。
そこで出会ったのは、様々なサーカス芸を身に着けた独りのサヴァント。
始めは楽しかった交流の時間。
だが、別れの時が来たとき……。

シナリオを行う上での予備知識

本シナリオはPLがどのような行動を行うか、によって大きくボスの戦闘力が上下します。
NCは、ヒロインであるサヴァント「クラウンフラワー」がPLに対して敵意を持っていないことを大切に表現してください。

NPCデータ

外見や語り口調については、NCの趣味で適宜変更してください。
ただし、性格や人格を改変する時は「基本的に良い子である」「追い詰められている」という事を大切にしてください。

  • サヴァント「クラウンフラワー」について
明るい花柄の服を着こんだサヴァント、クラウンフラワー(以後、クラウンと表記)は姉妹とは別に生み出されたサヴァントです。
彼女はこのテントで他のサヴァント姉妹とともに、「ネクロマンサーをサーカスの芸で楽しませる」為に生み出されました。しかし、彼女は他の姉妹に比べて芸が下手であったため、ネクロマンサーはテントの老朽化に合わせ、彼女を放棄して去ってしまいます。

残った彼女は、「サーカスの芸を磨き上げれば姉妹やネクロマンサーにまた会える」という、強迫観念にも似た希望を必死で抱え込むことで、辛うじて自我を維持してきました。長い時の果て、ネクロマンサーや姉妹の姿すら薄れた後で、PL姉妹がやってくる、という形で遂に彼女の希望は実現しました。

彼女は再び「孤独になる」ことを心の底から恐れています。一度救われ、また落ちる孤独には彼女の心は耐えられません。ゆえに、彼女はPL姉妹を最大限の力を持ってもてなします。

しかし、それでもPL姉妹が彼女を置いて去ろうとした時、精神の限界を超えた彼女は、狂気から生まれる驚異的な力を持ってPL姉妹を抑え込もうとするでしょう。

ハンドアウト

ありません。しかし、【ボイスエフェクト】のように会話判定ができるマニューバがあると便利です。

『アドベンチャーパート』

導入

以下の文章を読み上げてください。
  • 荒野を行く君たちは、古びたテントを見つける。ボロボロになったテントの入り口には、掠れた文字で『CIRCUS』と書かれている。中を覗き見ると、そこには沢山の客席と、丸いステージがあります。丸いボールに猫の耳と目を付けたようなアンデッドが、かいがいしくステージや客席の掃除を行っている。

なお、このシナリオの開始時に、既に姉妹は自己紹介を終わらせているものとしてください。

カルマの設定

アドベンチャーパート開始時に公開されるカルマは以下の1つです。

「クラウンの歓待を受ける」
このカルマはドール共通のものです。「イベント:クラウンのショー」が始まった時点で達成となります。

イベント:サーカスの入り口で

アドベンチャーパートを開始します。 以下の文章を読み上げてください。
  • テントの入り口で佇む君たちを見て、ボール型アンデッドの一体がテントの奥に走り去っていきます。どうやら、ボール型アンデッドは貴方達への敵意があるわけは無いようです。

姉妹たちには、「アンデッドは何をしているのか?」などの対話判定をさせるといいでしょう。なお、このボール型アンデッドを見たことによる狂気点の増加はありません。彼らはまるで愛玩動物かぬいぐるみの様なかわいらしさを持っています。

また、対話判定が終わった後は、姉妹全員に行動判定(修正-1)を行わせてください(【めだま】【のうみそ】使用可能)。成功した姉妹がいる場合は以下のことが分かります。

  • このテントの骨組みは腐りかけている。派手に攻撃・破壊すれば壊れて崩れる可能性があるだろう。

その他にも、姉妹が望むことを調べることができます。基本的には『テントはボロボロ』ということと『ボールアンデッドは姉妹に敵対しない』ということは分かります。
なお、姉妹が立ち去ろうとしたり、中に入ろうとしたら以下の「イベント:サーカスの始まり」を発生させてください。

イベント:サーカスの始まり

以下の文章を読み上げてください。
  • 「やっと、やっと来てくださったんですね!」君たちの前に、テントの奥から一人の少女が駆けてきます。少女は満面の笑顔を浮かべ、親しげに君たちに話しかけてきます。「ようこそ、そしてお帰りなさい! 私達のサーカスへ!」少女はくるり、と一回転します。

登場した少女はとても親し気に姉妹に話しかけてきます。そして、一番年が小さい姉妹の手を取り、ぐいぐいとテントの中に引き込もうとします。如何に、少女の台詞の例を提示します。

  • 「どうしたんですか? 早く私達のショーを見てください! それとも、皆さんも私達のショーに参加なさるのですか?」(姉妹が疑問を呈したら)
  • 「ここは私達のテントです! 私たちは終わらないサーカス団なのです!」(ここはどこ?)
  • 「私はこのテントを護っていたクラウンフラワーです! 皆さんはどんなショーを担当なさるのですか? それとも観客なのですか?」(貴方は誰?)
  • 「彼らはねこだまです! 私が主から製作法を教わったのです! 私達と一緒にショーを行うのです!」(あのアンデッドは)
  • 「勿論、我らがネクロマンサー様です!」(主って?)

なお、クラウンに捕まっている姉妹は逃げ出せません。クラウンの腕力は異常に強いのです。捕まっているPLに行動判定(修正なし)を行わせてください(【のうみそ】使用可能)。成功した場合は以下のことが分かります。

  • このクラウンというサヴァントは見た目とは裏腹に強大な力を秘めている。そして、誰かに必要とされたいという強い渇望を秘めている。

姉妹に会話判定をさせ、「イベント:クラウンのショー」に進んでください。

イベント:クラウンのショー

以下の文章を読み上げてください。
  • 君たちはクラウンに有無を言わさずテントに引っ張り込まれた。直ぐに軽快な音楽が流れだし、華麗で見事なショーが始まる。始めは不信感もあった君たちだが、芸を見ているうちにそんなことは忘れてしまっていた。

クラウンのショーは荒んだ現実に疲れていた姉妹の心を癒すのに十分な力を持っています。姉妹の任意の狂気点を1点軽減してください(これはパートごとの狂気点減少の上限に引っかかります)。また、姉妹に「記憶のカケラ」を取得させ、望むなら姉妹に対話判定を行わせてください。

対話が一段落済んだら、以下の文章を読み上げてください。
  • 始めは楽しんでみていた君たちだが、流石に同じショーを何度も見ていては疲れてしまう。そろそろ終わりにしたいのだが…。

それを受け、姉妹がそろそろ帰りたい…などの台詞を言った場合、以下の文章を読み上げて、バトルパートに移ってください。

  • クラウンの動きが止まり、かたかたと瞳が揺れる。「…だめ、ですよ。そんなの。せっかくがんばったのに、せっかく帰ってきてくれたのに、せっかく認められたのに、また…」クラウンはボロボロと涙を流しながら、うわごとを呟いている。戦慄する君たちの後ろで、扉が閉じる音が聞こえた。「…そうだ。あの芸を見せれば、きっと心変わりしてくれるはず…」振り向いた君たちの耳に、ひどく平坦な声が聞こえた。

『バトルパート』

勝利条件の設定

1:『サーカスゲートを完全解体し、全姉妹が奈落に到達する』

姉妹のうちだれかが「ほね」「かた」を全損した場合、この勝利条件は満たせなくなります。
ただし、クラウンと和解した場合はサーカスゲートを完全解体すれば、クラウンに運んでもらうことでクリアできます。

2:『クラウンとサーカスゲートを完全解体する』

クラウンと和解した状態では、この勝利条件は満たせなくなります。

カルマの設定

1:『クラウンと和解する』

ギミック欄にて説明している通り、この戦闘においてクラウンと同じか隣接するエリアにいるドールは、アクションのタイミングで行動値2点を減らすことで、クラウンへの対話判定を行うことができます(あまり長い発言はできません)。また、クラウンを姉妹扱いとして【ボイスエフェクト】などのマニューバの対象にすることができます。

ここで、孤独なクラウンを気遣う演出をした場合、対話判定に+1の修正を加えて構いません。アリスのポジションを持った姉妹の場合、対話判定に+2の修正を加えて構いません。クラウンは姉妹が欲しいのです。
対話判定に成功すれば、狂気点を1点減らすことができます。また、クラウンはその時点で姉妹への攻撃を停止します。

攻撃を停止したクラウンは、姉妹への攻撃マニューバを使用せず、【ボロボロテント】や【だいばくはつ】によるダメージも受けません。【差し込む光】の効果でクラウンフラワーからクラウンビーストへの入れ替えのみ、通常のように行います。
また、【ほね】が残っているなら、姉妹の誰かと同じエリアに移動しようと試みます。

ただし、対話判定に成功したのち、一度でもクラウンを攻撃した(攻撃に巻き込んだ)場合、クラウンは再び姉妹を攻撃し始めます。攻撃した姉妹に限らず、全ての姉妹に同様です。以降、対話判定は不可能になります。

このアクションタイミングの対話判定はマニューバを使用したものではないので、【号令】や【よぶんなうで】によるタイミング変更はできません。

手駒の配置

配置/参加PL人数 3人 4人 5人
楽園 ねこだま×1 ねこだま×1
花園 ねこだま×1 ねこだま×2
煉獄 ねこだま×1 ねこだま×1 ねこだま×1
地獄 ねこだま×1 ねこだま×1 ねこだま×2
クラウンフラワー×1 クラウンフラワー×1 クラウンフラワー×1
奈落 ねこだま×1 ねこだま×1 ねこだま×1
サーカスゲート×15 サーカスゲート×20 サーカスゲート×25

戦術と演出

クラウンフラワーのデータを除く、全ての手駒データを開示します。特に、サーカスゲートのデータはしっかりと説明してください。

  • クラウンフラワーの【第二形態】が破壊されていない
クラウンフラワーが解体されていない場合、クラウンフラワーは【ねこだまコメット】を宣言し、姉妹のパーツをゆっくりと削ります。ダメージを受けすぎているようなら、【メイクアップ】で修復できるパーツを修復しましょう。

ねこだまは自分の手番が来た時点でランダムに移動し、クラウンフラワーはそれに合わせて【騎乗調整】の効果を使い、一番攻撃が当たらないだろうねこだまの上に移動します。どのねこだまが移動した場合でも、そのねこだまの上にクラウンフラワーは移動が可能です。

クラウンフラワーが攻撃を受けそうになった場合、攻撃の範囲外にフラワークラウンが入るようにねこだまが【超知覚反応】からの【ねことび】、或いはクラウンフラワーの【ひまわりぼうし】でねこだまもろとも移動することで躱してください。

ダメージを受けた場合、クラウンフラワーは【ねこだまコメット】を最優先で残してください。【第二形態】を先に破壊してかまいません。
ねこだまは一回目のダメージで【だいばくはつ】を使います。生き残った場合は【ねことび】を残し、以降は姉妹の誰かと同じ位置にいるようにしてください。第二形態の布石になります。

クラウンの台詞例
  • 「これが私の最高の芸です!」(【ねこだまコメット】使用時)
  • 「あう!?」(損傷)
  • 「玉乗りは得意なんですから!」(【騎乗調整】の効果適用時)
  • 「皆さんは私の芸を見ていればいいんです!」(対話判定失敗時)
  • 「本当に…一緒に居てくれるの?」(対話判定成功時)
  • 「酷い…信じてたのに…信じたのに!!!」(対話判定成功後に攻撃を受けた)

  • クラウンフラワーの【第二形態】が破壊された
クラウンビーストを、できるだけ真ん中に近い位置に登場させてください。以降は戦法が大きく変わります。

クラウンビーストは攻撃範囲に姉妹がいる場合は【抉る大爪】で姉妹を積極的に狙い、「煉獄」か「花園」に姉妹をかき集めようとします。
クラウンビーストの【抉る大爪】は【長い腕】【長い脚】の効果で射程と移動距離が延長されており、【死神】【失敗作】の効果でボーナスを受けています。
攻撃はそれなりに命中するでしょう。【超知覚反応】も積極的に使用します。

健在なねこだまはクラウンビーストの射程距離内に移動します。ただし、姉妹を集める位置とは別の位置に集まってください。
クラウンビーストは"乗り手"ではないので、クラウンフラワーの様な攻撃回避は不可能です。

そして、半数以上の姉妹が集まった時、クラウンビーストはねこだまを【抉る大爪】で攻撃して姉妹のいる場所に叩き込み、【だいばくはつ】で姉妹を巻き込もうとします。
自分が同じ場所に居ても、【対策装備】の効果でダメージを受けません。

クラウンビーストが攻撃された場合、クラウンビーストは【反射跳躍】で回避します。ダメージを受けても【しにものぐるい】の効果である程度戦闘は可能ですので、最優先で【しにものぐるい】を残してください。

そして、ターンが終わっても生き延びていた場合、【ユートビアニカ】の効果で自身のパーツや、ねこだまの【だいばくはつ】を復活させ、もう一度同様の【だいばくはつ】による攻撃を試みます。【ユートピアニカ】の効果では【しにものぐるい】と【ユートピアニカ】、そして移動マニューバを優先して修復してください。

クラウンの台詞例
  • 「扉が壊れちゃうよぅ…。いや…一人はもう、やだあああああッ!!」(【差し込む光】の効果で登場時)
  • 「いじわる…もう、お前たちなんて大っ嫌いだ!」(姉妹からのダメージで登場時)
  • 「まだまだぁッ!」(サーカスゲートの【ボロボロテント】によるダメージで登場時)
  • 「外に出るなんて、だめぇえええッ!」(姉妹攻撃時)
  • 「ねこだまシュート!」(ねこだま攻撃時)
  • 「黙れッ!」(対話判定失敗時)
  • おずおずと姉妹の服を摘まんで「もう、わたしを、ひとりにしない?」(対話判定成功時)
  • 「~~~~(言葉にならない悲鳴)!!!」(対話判定成功後に攻撃を受けた)


クラウンフラワー(サヴァント)

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
ねこだまコメット 歪曲P55 【具現する悪意】相当
第二形態 P141 クラウンビーストを配置
メイクアップ P74 【肉の宴】相当
ひまわりのぼうし P84 【発剄】相当
のうみそ P81
めだま P81

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
こぶし P81
かた P81
フラワーポンチョ P81 【はらわた】相当


パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
あれこれポーチ P81 【あご】相当
花柄の洋服 P81 【はらわた】相当

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
ほね P80
フラワーブーツ P81 【はらわた】相当

解説
一人ぼっちのサーカスのクラウン。
大量のねこだまを操り、ドールたちに永遠のショーを見せる。

悪意:5 行動値:9


クラウンビースト(サヴァント)

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
しにものぐるい P72 【平気】
超知覚反応 P87 【よぶんなうで】相当
ひまわりのぼうし P84 【発剄】相当
覚醒領域 P88 【よぶんなあたま】
けもみみ P87
のうみそ P81
めだま P81
接続端子 歪曲P43 【エナジーチューブ】相当

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
抉る大爪 P91 【パイルバンカー】
対策装備 P143
長い腕 P142
死神 P73
リフレックス P90

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
ユートピアニカ 歪曲P54 【念動接続】相当
失敗作 P72
こっかく P89 【アドレナリン】相当
しんぞう P86

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
けもあし P88
反射跳躍 P91 【ホッパー】相当
長い脚 P142
しっぽ P86

解説
猫の様な本性を見せたクラウン。
全ての余裕をかなぐり捨て、ただ孤独への怖れだけで姉妹と戦う。

悪意:20(配置時10) 行動値:18


ねこだま(ホラー)

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
騎乗調整 歪曲P53
超知覚反応 P87 【よぶんなうで】相当
ねことび P88 【けもあし】相当
強化脊髄 P81 【のうみそ】相当
だいばくはつ P90 【ゾンビボム】相当

解説
クラウンの生み出す猫の頭部型の風船ホラー。
主に足場として機能するのだが、攻撃を受けると大爆発を起こしてしまう。

悪意:5 行動値:8


サーカスゲート(レギオン)

パーツ名 参照先 効果(オリジナルパーツのみ)
鋼鉄の門 オリジナル 《オート/なし/自身》「移動」を無効化する。自身の最大行動値を0にする。自身が受けるダメージ(大成功、爆発、切断などによる計算後)を半分にする(端数切捨て)。
差し込む光 オリジナル 《オート/なし/0~4》自身の累計ダメージが初めて10以上になった時に効果を適用。射程内のサヴァント1体を指定し、対象が【第二形態】を所持していた場合、それを損傷させる。
ボロボロテント オリジナル 《オート/なし/0~4》自身が2点以上のダメージを受けた時に効果を適用。サイコロを振り、出目1~2「奈落」、3~4「地獄」、5~6「煉獄」、7~8「花園」、9~10「楽園」エリア内の自身以外の全存在にダメージ2点(命中箇所任意、防御不可)。

解説
サーカステントの門

悪意:1 行動値:0


舞台効果

サーカスゲートのパーツ効果は、全て舞台効果として演出してください。
【差し込む光】はサーカスゲートが半壊して光が差し込む描写を表現したものです。
【ボロボロテント】はサーカステントが大きく揺れ、上からテントの一部が落下してくることによる攻撃です。

ギミック

この戦闘においてクラウンと同じか隣接するエリアにいるドールは、アクションのタイミングで行動値2点を減らすことで、クラウンへの対話判定を行うことができます(あまり長い発言はできません)。また、クラウンを姉妹扱いとして【ボイスエフェクト】などのマニューバの対象にすることができます。

ここで、孤独なクラウンを気遣う演出をした場合、対話判定に+1の修正を加えて構いません。アリスのポジションを持った姉妹の場合、対話判定に+2の修正を加えて構いません。クラウンは姉妹が欲しいのです。
対話判定に成功すれば、狂気点を1点減らすことができます。また、クラウンはその時点で姉妹への攻撃を停止します。

攻撃を停止したクラウンは、姉妹への攻撃マニューバを使用せず、【ボロボロテント】や【だいばくはつ】によるダメージも受けません。【差し込む光】の効果でクラウンフラワーからクラウンビーストへの入れ替えのみ、通常のように行います。
また、【ほね】が残っているなら、姉妹の誰かと同じエリアに移動しようと試みます。

ただし、対話判定に成功したのち、一度でもクラウンを攻撃した(攻撃に巻き込んだ)場合、クラウンは再び姉妹を攻撃し始めます。攻撃した姉妹に限らず、全ての姉妹に同様です。以降、対話判定は不可能になります。

このアクションタイミングの対話判定はマニューバを使用したものではないので、【号令】や【よぶんなうで】によるタイミング変更はできません。

『エンドパート』

修復

戦闘に勝利したら、ドールたちは以下のパーツを入手できます。無事に残った「たからもの」の数だけ、任意の未練から狂気点を減少させてください。
PL人数 基本パーツ 強化パーツ
3人
4人 11
5人 14

エンディング


バトルパートのカルマを取得し、勝利条件を達成


ゲートがゆっくりと壊れます。

「あのね…、お願いがあるの…。よかったら、私も連れて行って?」

クラウンは姉妹にはにかむような笑顔を浮かべます。

姉妹は、彼女を姉妹に加えても構いません。クラウンを姉妹に加えたなら、彼女はサーカステントの中を案内します。NCは姉妹に必要な情報、新たな「たからもの」、「記憶のカケラ」を獲得させましょう。
このテントはある程度の物資が残されており、またネクロマンシーに関わる情報も一定量残されています。どのような目的であっても、姉妹は役に立つ情報が得られます。

姉妹がクラウンを拒み、連れて行かなければ、クラウンは笑みを浮かべたまま、テントを支える大黒柱の破壊を試みます。「バトルパートのカルマを未取得で、勝利条件を達成」の場合を参照ください。

バトルパートのカルマを未取得で、勝利条件を達成


クラウンが指を鳴らすと、入り口前に現れた大量のねこだまが姉妹をテント内に押し戻します。

そして、クラウンがステージの奥にあるテントを支える大黒柱を破壊すると、テントは轟音を立てながら崩壊を始めます。逃げる暇はありませんし、逃げ場もありません。圧倒的な質量に押しつぶされ、姉妹たちは一瞬で完全解体されてしまいます。

テントが崩壊する前にクラウンを何とかしようとする姉妹がいるならば、判定値-2で行動判定を行ってください。最大行動値を上昇させる強化パーツを使用可能です。成功すれば、彼女を取り押さえられます。取り押さえた場合、クラウンを説得できます(対話判定を行います)。うまく説得に成功した場合、カルマを達成した場合と同様の展開を迎えます。失敗した場合、彼女を拘束して立ち去ることになります。

クラウンが完全解体された


姉妹が激闘の末にクラウンを完全解体した場合、残ったねこだま達はあらぬ方向に動き出し、テントはゆっくりと崩壊を始めます。急いで脱出すれば間に合うでしょう。テント内は探索できませんが、崩れゆくテントを見た姉妹は「崩壊」に関する記憶のカケラを得られるでしょう。


どの結末を迎えたとしても、寵愛を渡したうえでシナリオを終了してください。

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最終更新:2016年11月06日 09:39