「永い後日談のネクロニカ」について
「永い後日談のネクロニカ」とは、インコグラボから刊行されているSFホラーもののTRPGです。(主な略称は「ネクロニカ」)
大まかなストーリーは「核戦争によって人類が滅亡してしまった近未来を、ゾンビとなった少女たちが記憶を求めて旅をする」というものです。
ほぼ絶滅した人間たちに代わり、「ネクロマンシー」という死体を操る科学的技術を持った「ネクロマンサー」が世界の支配者となっています。
本作のPCたちはそんなネクロマンサーたちによって作り出された愛玩死体、通称「ドール」であり、自身の生前に関する記憶の大半が奪われています。
PCたちの大きな目的はこの滅んだ世界を旅しながら、自分たちの失われた過去を取り戻すことです。
プレイヤー(PL)はPCの少女として、崩壊した廃墟や延々と広がる荒野を探索し、「姉妹」である他のドールと心を癒しあいながらゲームを進めていきます。
一方、ゲームマスターはネクロマンサーとして、自身の退屈をまぎれさせるため、あるいはもっと大きな野望のため、ドールたちを観察し、利用し、弄びます。
そしてときには「悪意」を持って自身の「手駒」を差し向けてきますが、それも全てドールたちにそそぐ「寵愛」故なのです。
上記の理由から、ネクロニカではゲームマスターのことも「ネクロマンサー」(略称「NC」)と呼びます。
TRPGについて
TRPGとは、「テーブルトークロールプレイングゲーム」の略称です。
現代でRPGと聞くと、ドラクエやFFを想像しますが、TRPGはそれの起源となったものです。
コンピューターゲームでは、ダメージの計算やNPCとの会話は全て自動で行ってもらえます。
しかしTRPGでは、この役目を「ゲームキーパー」もしくは「ゲームマスター」という、ゲームの開催者=ゲームの司会進行役がつとめます。
これにより、プログラムされた通りの行動しかできないコンピューターゲームと比べて自由度が高く、融通が利くという特色があります。
本来はテーブルを囲んで行うものなのですが、現代ではプレイヤー人口はそれほど多くありません。
そのため、オンラインセッションという形でも行われています。
しかし、オンラインセッションは時間がかかるという欠点も存在します。
一つのシナリオをクリアするのに10時間以上かかることも珍しくありません。
そのため、何度かに分けてセッションを行うことが推奨されています。
最終更新:2016年02月12日 04:06