マスタリング難易度:ふつう~NC経験者向け シナリオ難易度:初心者~PL経験者向け
『イントロダクション』
レギュレーション
全3話構成のショートキャンペーン
プレイには『基本ルールブック』『箱庭の物語』が必要
一部に『歪曲の舞踏』データ使用あり
キャンペーン概要
参加PL人数:2~4人
必要時間:各話シナリオ概要参照
背景と真相
以下の情報はキャンペーンの真相であり、第3話エンドパートまでPLには公開しないようにお願いします。
終末戦争による文明滅亡より間もなく、欧州のある地方で一人のネクロマンサーは孤独に喘いでいた。
そのネクロマンサーの名は、ソフィア。大戦時の軍技術者であり、優秀なネクロマンサーであった彼女は、文明滅亡後は欧州の片隅でひっそりと無為な日々を送っていた。
ある日、孤独に耐えかねたソフィア博士は、自身の技術を用いて数体のドールを創り出し、彼女達を「娘」として愛し始めた。
歪だが、平穏な死者達の家族ごっこ。ソフィア博士は、その日々にどこか満たされない感情を覚えつつも、愛しいドール達と幸福な時を過ごした。
しかし、その安らかな日々も長くは続かなかった。当時、まだ多くのネクロマンサーたちが個々の箱庭に篭る以前、“サロン”と呼ばれるネクロマンサーの秘密結社が存在した。ある時、“サロン”はソフィア博士の優秀な技術に興味を示し、彼女の最高傑作ともいえるドール達を簒奪しようと画策した。
しかし、ソフィア博士の技術とドールの異様なまでの戦闘能力に、“サロン”のネクロマンサーやアンデッドらは無残に敗北。しかし、その事件はソフィア博士の奥底に眠る残虐性を開花させてしまう。
ソフィア博士は狂っていた。“サロン”による襲撃事件を契機に、彼女は「暴力や官能といった負の側面にこそ自身の偏執的な愛情の本質がある」ことを見出してしまった。気づいてしまえば、それはもう留めようのない衝動として彼女の心を苛んだ。
『愛する娘達を、滅茶苦茶にしてやりたい。』
その狂気的な愛情表現の発露は、しかしドールとして創り出された彼女達にはあまりにも受け入れがたいものであった。
ソフィア博士は、理性と欲望の葛藤の末に、ドール達の記憶を封じ、ひとつの箱庭を作り上げた。
それはドール達に自身の歪んだ愛情を示し、愛しい娘達の審判を受けるために創り出した箱庭であった。
もはや、ソフィア博士は愛しいドール達と離れることが不可能なほどに、彼女達を溺愛していた。自身の劇薬に等しい母性が受け入れられればよし。もし、それが叶わぬときは・・・
かくして、恐るべき暴虐的な愛を抱えたネクロマンサーの人形劇が幕を開けた。
トレーラー
親愛なる貴女達へ
世界はもう終わってしまいました。
深い眠りから目を覚ましたとき、貴女達は何を思うでしょうか。
戸惑うでしょうか、泣いてしまうでしょうか。
この不幸に嘆くのでしょうか。
楽しかった日々は遠い過去のもの。
目の前に広がるは、絶望の闇。
貴女達に3つの悲しみが訪れるでしょう。
- 『第1話 享楽オークション』 無知なる貴女達に祝福を。
- 『第2話 屠殺カジノ』 傷つき抗う貴女達に希望を。
- 『第3話 絶望ダンスホール』 答えを求める貴女達に真実を。
舞台の幕は開きました。
どうか、息災でありますように。
永い後日談のネクロニカ
『常闇のミューズは嗤う』
そして、少女達は鳥籠で目を覚ます――。
キャンペーンを行う上での予備知識
特にありません。
NPCデータ
外見や語り口調については、NCの趣味で適宜変更してもかまいません。
- ソフィア博士・・・ドール達を創り出したネクロマンサーです。設定は「背景と真相」を参照してください。外見は30歳代程度の美しい科学者で、ドール達にとっては暖かな母性の象徴です。しかし、その内面にはドール達も知りえない深い闇を抱えています。データは特にありません。
▼イラストを表示
- ミューズ・・・本キャンペーンのネクロマンサーです。ソフィア博士と同一人物ですが、その狂気的な愛欲に歯止めが利かなくなった状態です。ミューズは箱庭の主としての偽名です。ドール達の記憶を封じ、惜しみない愛情表現をぶつけてきます。その痛すぎる愛が、ドールに如何なる選択をもたらすのか、その審判の時を彼女は待っています。データは特にありません。
▼イラストを表示
- ドルチェ・・・ミューズ(=ソフィア博士)のサヴァントです。外見はゴスロリドレスに身を包んだ少女です。かつてはドール達の姉妹でしたが、箱庭の試練の結果、母の愛を受け入れサヴァントに堕ちています。データは第1話を参照してください。
▼イラストを表示(※微グロ注意)
- ビジュー・・・ミューズ(=ソフィア博士)のサヴァントです。外見はクールな執事服少女です。ドルチェと同様に箱庭の試練の結果、母の愛を受け入れサヴァントに堕ちています。データは第2話を参照してください。
▼イラストを表示
- ウィリアム・ストーカー・・・“サロン”の有力なネクロマンサーです。本人は気づいていませんが、ミューズの箱庭で手駒としていいように使われています。データは第2話でリッパーとして変貌を遂げます。
▼イラストを表示(※グロ注意)
ハンドアウト
特になし
最終更新:2013年11月18日 21:22