蟹道楽 作者(匿名可):匿名
マスタリング難易度:ふつう シナリオ難易度:ふつう
『イントロダクション』
レギュレーション
一話完結型の単発シナリオ。
NCは「箱庭の物語」「歪曲の舞踏」を所持していること。
参加PL人数:2~4人
必要時間:2,3時間前後
合計悪意点:
- PL2人/24点
- PL3人/36点
- PL4人/48点
あらすじ(トレーラー)
「蟹食べたい」
誰が言い出したのかは覚えてないが、考え出したら止まらない。
茹で蟹。焼き蟹。蟹しゃぶ。蟹刺し。蟹鍋。かにみそ。
もう頭の中は蟹を食べることでいっぱいだ!海行くぞ海!
シナリオを行う上での予備知識
本シナリオはネタよりのシナリオになります。
また手駒の悪意が少し高めになっているため、1回分成長したドールで挑むのが良いでしょう。
もちろん初期制作ドールで挑んでも構いません。
ハンドアウト
シナリオ中、姉妹たちは常に「蟹を食べたい」と言う欲求を感じています。
残念ながらエンドパートで蟹を食べるまでこの欲求が晴れることはありません。
『アドベンチャーパート』
カルマの設定
アドベンチャーパート開始時に公開されるカルマは以下の2つです。
「記憶のカケラを得る」
このカルマはドール共通のものです。エンドパートに突入すれば自動的に達成されるでしょう。
「蟹を食べる」
このカルマはドール共通のものです。エンドパートに突入すれば自動的に達成されるでしょう。
1.蟹食べたい
姉妹たちは海岸にいます。
海岸で目覚めても、継続としてどこか別の場所から訪れても構いません。
起動したばかりの状態であるならお互い自己紹介もかねて対話させると良いでしょう。
海岸にいる姉妹たちにはある欲求が渦巻いています。
それは「蟹を食べたい」と言う食欲です。
味覚が無かろうが食事の必要が無かろうが構いません。
とりあえず蟹を食べたいという思いがしこりのように残っています。
これは起動したばかりの姉妹でも変わりません。
会話が一段落した、もしくは海の状態について聞かれたなら
- 打ち上げられたゴミや海藻で汚れていること
- 辺りが非常に静かであること
- 岩場が多く生き物が隠れられそうな場所が多いこと
以上三点の情報を伝えてください。
また姉妹が望むのであれば海岸に行動判定を行っても構いません。
成功した場合は「アンデッドや変異生物を全く見かけないこと」を伝えてください。
なお「食べられるような蟹が海岸に居るのか?」と言った質問に関しては、
「こまけぇことはいいんだよ」と巧みに放置しておいてください。
最もな理由付けをするなら、
「シデムシやヘビトンボなど大型昆虫がいるのだから甲殻類だっているはず」
とでもしておいてください。
ある程度会話した、もしくは海岸の描写が終わったなら、
姉妹たちを蟹の捜索へと向かわせ、イベント「蟹狩り」に続けてください。
2.蟹狩り
早速蟹を探しましょう。
姉妹たちがどう探せばいいのか困っているようであれば
以上三つを選択肢として提示してください。
各自で別行動するか、全員で同じ行動をするかは姉妹たちの判断に任せます。
全員なら一つ、別行動ならそれぞれイベントを起こした後、イベント「蟹襲来」へと続けてください。
なお別行動にするなら、それぞれを同時系列とし、最終的に合流するようにしてください。
2-1.海に潜る
油やゴミが浮いていたり、色自体がドロッとしていたりなど、非常に汚い海であることを描写しましょう。
潜るようであれば、水中の視界は全くないことを伝えてください。
またその際に行動判定を行わせてください。
成功した場合は指先に棘のようなものが付いた固いものが触れたことに気付きます。
それをどうするかは姉妹の判断に任せますが、あまり弄り過ぎた場合は失敗時と同じようにしてください。
なお失敗した場合はバキリと音を立てて【こぶし】を損傷させてください。
2-2.海岸や岩場を探す
汚い海岸の様子をしばらく描写した後、対象の姉妹に行動判定をさせてください。
成功した場合は姉妹たちは蟹ではなくモンスターを見つけます。
モンスターは海岸をうろうろしています。見つかるか見つからないかは姉妹たちの行動次第です。
もし見つかった場合はモンスターに向けて走り出すでしょう。
しかし姉妹たちに近付く前に突如砂の中から現れた巨大なハサミによって捕まり、
そのままブチブチと音を立ててまっぷたつに千切れてしまいます。
その様子を見た姉妹には狂気判定を行わせてください。
判定に失敗した場合はタラバガニ程度の大きさの蟹がうじゃうじゃと何かに群がっているのを見つけます。
蟹は姉妹たちが近付くと猛スピードでカサカサと逃げ出し、後には食べ散らかされたヒトの死体が残ります。
死体を目撃した姉妹には狂気判定をさせてください。
姉妹に嗅覚があるなら腐敗臭でマイナス補正を入れても良いでしょう。
狂気判定後は海岸の砂の中や物陰から次々と蟹が現れます。
大きさは千差万別、大きいものは車ほどの大きさになります。
もし別行動中であれば、数人だけでは対処のしようがないことを伝え、他の姉妹と合流するように促しましょう。
2-3.釣る
木の棒や銃に糸をくくり付けたり、竿や餌の準備は姉妹たちにさせましょう。
望むなら餌は最悪姉妹の【はらわた】でも良いですし、
予めつり小屋などを用意してそこに竿を置いていてもかまいません。
3.蟹襲来
蟹に遭遇した、あるいは合流した姉妹たちは次第に海側へと追い詰められていきます。
うじゃうじゃと集まってきた蟹によって逃げ場はありません。
軽く会話を行った後、一人の姉妹に蟹を一匹襲い掛からせましょう。
剥がす際には行動判定を行わせてください。
成否にかかわらず剥がすことはできますが、失敗した場合は襲われた姉妹のパーツを1つ損傷させましょう。
また剥がした際に襲ってきた蟹の甲羅が剥がれ、中身を撒き散らします。
その際甲羅の中にヒトに似た脳みそが詰まっているのが見えます。
確認した姉妹には狂気判定を行わせてください。
狂気判定後、蟹たちに襲われ戦闘開始となります。
『バトルパート』
同エリアの姉妹を攻撃するのが基本戦術となります。
凝った仕掛けもパーツも無いシンプルな手駒なので動かしやすいかと思います。
また【はさみ】の中身として【どくばり】と【シザーハンズ】のうち、
本シナリオでは【シザーハンズ】を採用していますが、そのあたりはNCの好みで判断してください。
勝利条件:敵の全滅
カルマ:「切断」効果の攻撃でとどめを刺す(最低1体)
◆レギオン
名前:稚蟹(スウォーム)×5
行動値:9
パーツ:
【無差別攻撃】
【押し寄せる大群(ほね)】
悪意:2
概要:
蟹の群れ。生まれて間もないせいか食欲旺盛。
外見:
普通のタラバガニくらいの大きさの蟹が無数に集まっている。
運用:
スウォームを参照。
◆ホラー01
名前:親蟹(メス)
行動値:6+5=11
パーツ:
【のうみそ】
【めだま】
【生存本能(アドレナリン)】
【かにみそ(リフレックス)】
【不動】
【はさみ(シザーハンズ)】
【たまご(育児嚢)】
【複脚(はりつき)】
【握力(アームバイス)】
【ふじつぼ(ほとけかずら)】
【あわふき(しびとだけ)】
【外骨格(サイボーグ)】
【甲羅(合金トランク)】
パーツ数:13
悪意:-3.5+16.5=13
概要:
海岸に生息していた巨大な蟹の親玉。
はしご状神経ではなく脳を持つため、非常に知能が高い。
車と見違えるほどの大きさ。抱える卵の中には沢山の稚蟹が蠢いている。
外見:
ドールの身の丈を超える巨大な蟹。
腹部に卵を抱えているので、おそらくメス。
運用:
自ら攻撃するより【たまご】での「稚蟹」増援と、
各種支援妨害で出目を操作するのが主な役割となります。
基本的にサポート型の手駒として考えてください。
◆ホラー02
名前:親蟹(オス)
行動値:6+5=11
パーツ:
【のうみそ】
【めだま】
【生存本能(アドレナリン)】
【かにみそ(リフレックス)】
【不動】
【ふなむし(うじむし)】
【こはさみ(あご)】
【おおはさみ(大鋏)】
【複脚(はりつき)】
【握力(アームバイス)】
【ふじつぼ(ほとけかずら)】
【あわふき(しびとだけ)】
【外骨格(サイボーグ)】
【甲羅(合金トランク)】
パーツ数:14
悪意:-3.5+16.5=13
概要:
海岸に生息していた巨大な蟹の親玉。
はしご状神経ではなく脳を持つため、非常に知能が高い。
車と見違えるほどの大きさ。巨大なハサミはヒトの体など容易に千切ってしまいそう。
外見:
ドールの身の丈を超える巨大な蟹。
片方のハサミが大きいため、おそらくオス。
運用:
切断特化型の手駒となります。
近場のドールへ向けて【おおはさみ】でひたすら攻撃しましょう。
大鋏の効果で切断判定の出目が-2。
それに加え各種妨害手段により更にマイナス補正をかける事ができます。
ドール一体の一部位くらいはそれで切り取ってしまいましょう。
◆ホラー03
名前:子蟹(大)
行動値:6+4=10
パーツ:
【のうみそ】
【めだま】
【かにみそ(リフレックス)】
【こはさみ(あご)】
【はさみ(シザーハンズ)】
【複脚(はりつき)】
【握力(アームバイス)】
【みずてっぽう(ちみどろ)】
【甲羅(合金トランク)】
パーツ数:9
悪意:-3.5+9.5=6
概要:
海岸に生息していた巨大な蟹。
はしご状神経ではなく脳を持つため、非常に知能が高い。
アンデッドでもなければ手に負えない大きさだが、まだ成長途中。
外見:
胸ほどの高さがある大きな蟹。
運用:
近場のドールへ向けて【はさみ】でひたすら攻撃しましょう。
各種妨害手段や【甲羅】の効果で思ったより長く残れると思います。
◆ホラー04
名前:子蟹(小)
行動値:6+3=9
パーツ:
【のうみそ】
【めだま】
【こはさみ(あご)】
【はさみ(シザーハンズ)】
【複脚(はりつき)】
【みずてっぽう(ちみどろ)】
【甲羅(合金トランク)】
【はらわた】
パーツ数:8
悪意:-3.5+7.5=4
概要:
海岸に生息していた巨大な蟹。
はしご状神経ではなく脳を持つため、非常に知能が高い。
まだまだ大きくなる途中。
外見:
膝ほどの高さがある大きな蟹。
運用:
子蟹(大)と同じです。
手駒の配置:
配置/参加人数 |
2人(悪意24点) |
3人(悪意36点) |
4人(悪意48点) |
楽園 |
|
|
|
花園 |
稚蟹×5 |
稚蟹×5 |
稚蟹×10 |
|
|
子蟹(幼)×2 |
子蟹(幼)×1 |
煉獄 |
子蟹(幼)×2 |
親蟹(メス)×1 |
子蟹(成)×2 |
|
|
親蟹(オス)×1 |
親蟹(オス)×1 |
地獄 |
親蟹(メス)×1 |
|
親蟹(メス)×1 |
|
|
|
稚蟹×5 |
修復:
参加人数 |
基本パーツ |
強化パーツ |
2人 |
6個 |
3個 |
3人 |
9個 |
5個 |
4人 |
12個 |
6個 |
『エンドパート』
6.蟹道楽
勝利時:
敗れた蟹たちはギチギチと不快な音と泡を吐き出して動かなくなります。
親蟹までも倒した姉妹たちに恐れをなしたのか、残った蟹たちは一斉に逃げ出し始めます。
逃げ出した蟹を狩るかどうかは姉妹たちの判断にお任せします。
ただし食べられる量は増やせますが、全て狩り尽くすことは不可能でしょう。
狩るとなった場合、それだけは提示してください。
ある程度狩った、もしくは蟹が全て逃げ出した後はお楽しみタイムです。
好きなように調理し、好きなだけ蟹を食べましょう。
カルマを達成したなら上手い具合に食べやすい大きさにカットされています。
敗北時:
姉妹たちが敗北した場合、蟹たちは一斉に姉妹たちへと群がり、その肉を貪り喰らいます。
仮にまだ意識があるようなら、しっかり最期の言葉を述べさせましょう。
後には骨と武器、金属のような食べられないパーツだけが残り、海岸はまた元のような静けさを取り戻してシナリオ終了です。
シナリオに関係ないあれこれ
このシナリオについて:
スレで出た話をある程度まとめたもの。
詳細とかまだ決めてないので後々補填して完成させます。
稚ガニ:
稚ガニの状態で生まれてくるので多分海もいけるようになったサワガニ。
(普通カニはプランクトン形態を経由してからよく知るカニの姿となるため)
最終更新:2018年09月15日 01:32