粒金(りゅうきん)とは、金属の表面に極小の粒(直径1mm以下)にした金を接着し装飾の部分としたもの、またはその工芸法のこと。グラニュレーション(granulation)ともいう。
メソポタミアやエジプトで紀元前3000年頃から用いられ、紀元前8~4世紀頃イタリア北部に栄えたエトルリア文明により極められた技術。エトルリア文明や隣接していたトラキア文明の衰退と共にその技法は断絶した。19世紀に、イタリアのカステラーニ一族により当時の技術が復元されたが、三代続いたのみで再度途絶え、20世紀後半に手塚巌により再度復元された。
(復元された際の)具体的な手法は以下の通り。
- 金の小片を融解点まで熱して金の粒を作る。
- 水酸化銅や過酸化銅と有機物の糊を用いて金の粒を地金に接着する。
- 金の融点に達しない温度で熱すると、有機物が酸化されて水酸化銅または過酸化銅を還元し、地金と金の粒が銅で接合される。
日光や佐渡ではカステラに極小の粉にした金をあしらったものが売られている。
Eternity is in love with the productions of time.
-William Blake "Marriage of Heaven and Hell"
永遠は時が生み出す物に恋をする
-ウィリアム・ブレイク「天国と地獄の結婚」
最終更新:2009年09月25日 20:39