「ヒントのヒントその2」の解き方(特別ページ)

このページは、株式会社ホームズのwebイベント
「ホームズくん史上最強の難問」に登場する
「ヒントのヒントその2」の解き方を解説する特別ページです。

概要

2010年8月2日、オカモーは通勤途中の車内で1枚の広告を目にした。
「『ホームズ難問』で検索!」と書いてあり、程なくして下記のサイトを発見した。
ホームズくん史上最強の難問(外部リンク)
とある間取り図らしき画像が暗号になっていて、
そこに隠されたメッセージを解読して応募すると、
抽選で1名に超高級マンションに2年間無料で住める権利が当たるというものであった。

ヒントのヒントその2

同サイトが発表されてから1週間ほどした頃、「ヒントのヒントその2」がUPされた。
それはナンバープレースあるいは数独と呼ばれるパズルの一種(以下、ナンプレと称する)であり、
オカモーでも10分強かかったなかなかの難問であった。
難しいナンプレは、解答を見ただけでは解き方がよく分からない事が多いため、
件の暗号自体の解読はわからないので他のサイトにお任せする事にし、
ここでは「ヒントのヒントその2」の解き方を詳述する事にする。

ナンプレ

簡単にナンプレのルールを説明する。
9×9マスの盤面の空いている所に、1~9の数字を一つずつ入れて、
全ての縦列、横列、太線で区切られた3×3のブロックに於いて
1~9の数字が1回ずつ現れる様にする。
ルールは以上である。
初めて知ったという方や、あまり慣れていない方は以下の記述に進む事はオススメできない。
申し訳ないが『ナンプレ 入門』でググり、基本的な解き方を身に着けてほしい。

解き方

いよいよここから、本題の「ヒントのヒントその2」の解き方を解説する。

<初期状態>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 23□ □□□
② □□8 □6□ 5□□
③ □□□ □□5 □□8

④ □□3 □□□ □29
⑤ □□□ 5□□ 4□□
⑥ 9□□ □□4 □3□

⑦ □6□ □□□ □□□
⑧ □□1 6□□ □7□
⑨ 8□□ □7□ □□4
見た目には、海の物とも山の物ともつかないただ配置が汚いだけのナンプレである。
さあ、解き始めてみよう。特に難しい事は考えなくても途中経過1までは行けるのではないだろうか。
ここでつまづいた方は申し訳ないが『ナンプ(以下同文)

<途中経過1>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② □□8 □67 5□□
③ □□□ □□5 □□8

④ □□3 □□6 □29
⑤ □□□ 593 4□□
⑥ 9□□ □24 □35

⑦ □6□ □□□ □□□
⑧ □□1 6□□ □7□
⑨ 8□□ ■7□ □□4
下段真中のブロックを見てほしい。
このブロックの右1列には、どれがどれかはまだ分からないが、1,2,9が入る。
という事は、このブロックの残りの4マスには3,4,5,8のどれかが入る。
ここで■に注目すると、右に4、上に5、左に8がある為、3しか入らない事が分かるのである。

<途中経過2>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② □□8 □67 5□23
③ □□□ □□5 23□8

④ □□3 □□6 □29
⑤ □□□ 593 4□□
⑥ 9□□ □24 □35

⑦ □6□ □□□ □□■
⑧ □□1 6□□ □723
⑨ 8□□ 37□ □□4
上段右のブロックを見てほしい。
このブロックで2と3が入る可能性のあるマスは、図に半角でメモしてある2マス(I②,G③)のみである。
どちらかに2が入り、その他方に3が入る為、これら2マスには2,3以外の数字が入る事は出来ないと分かる。
(これを定員確定という。)
ここでI⑧を見ると、周りの状況からここも2,3しか入らない事が分かる。
以上より、I②もI⑧も2か3しか入らない為、I列の他のマスには2や3が入る事は出来ない。
従って、■には2と3が入ることができず、ここには1しか入らない事が分かる。
ついでにF⑨の1が確定する。

<途中経過3>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② □□8 □67 5□23
③ □■□ □□5 23□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ □18□ 593 4□□
⑥ 918□ □24 □35

⑦ □6□ □□□ □□1
⑧ □□1 6□□ □723
⑨ 8□□ 371 □□4
中段左のブロックを見てほしい。
ここでは4と5の定員確定が発生し、それによって1と8の定員確定が起こる事が分かる。
そうすると、B列で7が入れるマスはB①とB③に限られるのだが、
上段右のブロックの定員確定によってG①かI①のどちらかに必ず7が入るから、B①に7を入れる事は出来ない。
従って、■に7が入る事が確定する。

<途中経過4>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② □□8 □67 5□23
③ □7□ □□5 23□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ □■□ 593 4□□
⑥ 9□□ □24 □35

⑦ □6□ □□□ □□1
⑧ □□1 6□□ □723
⑨ 8□□ 371 □□4
⑤列で1が入る事の出来るマスはB⑤かH⑤のどちらかであるが、
先ほどと同様に、上段右のブロックを見るとH②かH③のどちらかに1が入るからH⑧に1を入れる事は出来ない。
したがって■に1が入る事が確定する。
そうするとB⑥とH⑤に8が確定する。

<山場1>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② ◎●8 □67 5□23
③ □7□ □□5 23□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ □1□ 593 48□
⑥ 98□ □24 □35

⑦ □6□ □□□ □□1
⑧ ◎●1 6□□ ◎723
⑨ 8□□ 371 □□4
山場である。
実は今までのはまだまだ序の口。中級者を自負するのであれば是非自力で解いてほしい所であった。
さて、B列で3が入る事の出来るマスは●を付けたB②とB⑧の2箇所しかなく、
I列で3が入る事の出来るマスは(途中経過2でも説明したとおり)I②とI⑧の2箇所しかない。
これにより、②列と⑧列のその他のマスには3が入る事ができなくなる。(これを四角の対角線という。)
具体的には、◎を付けた3箇所から3の入る可能性が消える。

<山場2>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② ▲○8 □67 5□23
③ △7□ □□5 23□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ △1■ 593 48□
⑥ 98□ □24 □35

⑦ △6□ □□□ □□1
⑧ ▲○1 6□□ □723
⑨ 8□□ 371 □□4
山場の続き。
A列に注目する。A②とA⑧から3の入る可能性が消えた。
ということは、A②に入るのは2か4であり、A⑧に入るのは2か4か5である。そして既述の通りA④に入るのは4か5である。
A列の3つのマスについて、3種類しか入る候補がない状況になっている。3つの内どれかが2であり、3つの内どれかが4であり、エトセトラ。
したがってA列の他のマスには2も4も5も入らない事が分かる。
これにより、中段左のブロックで2の入るマスが■しかない事が分かる。

<山場3>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 □□□
② ▲◎8 □67 5□23
③ △7□ □□5 23□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ △12 593 48□
⑥ 98□ □24 □35

⑦ △6□ □□□ □□1
⑧ ▲◎1 6□◎ ◎723
⑨ 8□□ 371 □□4
まだ山は越えていない。
しつこくA列に注目する。△に2が入らないという事は、A列で2が入るのは▲(A②とA⑧)のどちらかである。
そしてI列で2が入るのはI②とI⑧のどちらかである。
従って再び四角の対角線が発生し、②列と⑧列のほかのマスに2は入らない。
具体的には、◎を付けたマスから2の入る可能性が消える。
するとまず上段左のブロックでA②以外に2の入れる場所がなくなり確定。
以下B⑨、G③、I⑧、F⑦と全ての2の場所が確定する。
ついでにI②の3、B⑧の3、F⑧の9辺りを埋めておこう。

<途中経過5>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 エ□ウ
② 2□8 □67 5□3
③ ア7イ □□5 2□8

④ 45453 □□6 □29
⑤ イ12 593 48ウ
⑥ 98ウ □24 □35

⑦ イ6□ □□2 □□1
⑧ 4531 6□9 □72
⑨ 82□ 371 □□4
もう大丈夫。数字は勝手に降ってくる。
参考までに埋まる順番の一例を示す。
ア→イ→ウ→エと埋めていき、

<途中経過6>
  ABC DEF GHI

① 1□□ 238 7□6
② 2□8 □67 5□3
③ 376 □□5 2□8

④ 45453 イイ6 イ29
⑤ 612 593 487
⑥ 987 ア24 ア35

⑦ 76□ □□2 ウエ1
⑧ 4531 6□9 ウ72
⑨ 82□ 371 ウエ4
ア→イ→ウ→エと埋めていき、

<途中経過7>
  ABC DEF GHI

① 1エエ 238 7カ6
② 2エ8 オ67 5カ3
③ 376 オオ5 2カ8

④ ウウ3 786 129
⑤ 612 593 487
⑥ 987 124 635

⑦ 76イ アア2 351
⑧ イ31 6ア9 872
⑨ 82イ 371 964
ア→イ→ウ→エトセトラ。

<完成>
  ABC DEF GHI

① 154 238 796
② 298 467 513
③ 376 915 248

④ 543 786 129
⑤ 612 593 487
⑥ 987 124 635

⑦ 769 842 351
⑧ 431 659 872
⑨ 825 371 964
完成。お疲れ様でした。

感想

慣れていない人は確実に解けない。MENSAの面目躍如といったところか。
数字が対称配置だったら尚良かったのに。と思うのは某せぶんや某馬房の影響であろうか


皆さんには結果ではなく、中身を見てほしい。結果だけを見るとがっかりするので、中身を見て元気を出してほしい。
 -イビチャ・オシム

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最終更新:2010年08月19日 18:28
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