アクマイザー3の最終回

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アクマイザー3の最終回 - (2014/01/06 (月) 04:18:56) の1つ前との変更点

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#center(){|BGCOLOR(blue):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){なぜだ?!&br()明日へのカプセル}}}&br()&br()|} アクマ族の総師団長ゲベルが、大魔王ガルバーから「不滅の盾」を受け取る。 大魔王「ゲベルよ、不滅の盾は王者の盾なのだ」 ゲベル「ありがたく頂戴致します、大魔王ガルバー様」 大魔王「では行け、アクマイザー3を倒し、全地球を基地にしなければ、ダウンワールドを追われたお前たちに、もう生きる場所はないのだ!」 ゲベル「ははっ!」 都会のビル街に、ゲベルが現れる。 ゲベル「&ruby(あくまりき){悪魔力}・大爆破!」 ビル群が次々に爆破されてゆく。さらにゲベルは住宅街にも現れる。 ゲベル「フフフ、次はこの団地だ」 声「待てぇ!!」 アクマイザー&ruby(スリー){3}の仲間となったアクマ族のバスカル、ナメナメーダ、ノッペラー親子が現れる。 ゲベル「また出たか、うるさい虫ケラめ」 一同「子連れ浪人ノッペラー!」「その一子、ノッペラー&ruby(ジュニア){Jr.}!」「続いて、ナメナメーダ!」「ダウンワールド平和党委員長、バスカル!」「我ら、平和党4人衆!」 ゲベル「貴様たちなどに、用はない!」 バスカル「そっちになくても、こちらにはある! その不滅の盾をよこせ! 行くぞ!」 ゲベル「この身の程知らずめが! 悪魔力・竜巻起こし!」 バスカルたち4人がゲベルに立ち向かうが、不滅の盾の巻き起こした竜巻で、はるか遠くへ吹き飛ばされる。 さらに、ゲベルのもとから兵士アグマーたちが現れる。 ゲベル「お前たちは行って、今の4人衆の始末をせよ」 バスカル「くッ、小癪な! 追撃隊とはな!」 無数に群がるアグマーたちを、バスカルたちは連携して蹴散らす。 バスカル「大丈夫か?」 ノッペラー「あぁ、大丈夫だ」 ゲベル「見事だ、4人衆……と褒めてやりたいところだが、わしから見ればまだほんの子供。悪魔力・金縛り!」 不滅の盾の力により、バスカルたちの動きが封じられる。 一同「くそぉ、気をつけろ!」「体が動かない……!」 ゲベル「そぉら、ゲベル軍団、思う存分串刺しにしてやれ」 兵士アグマーたちが次第に、身動きできないバスカルたちに迫る。 そこへ光彦が、なぜか杖を手にして現れる。 ゲベル「まま、待て、小僧」 光彦「なぁに、おじさん?」 ゲベル「お、おじさん!? 貴様、ここへ何しに来た?」 光彦「僕? へへっ、たいしたことじゃないよ。たとえば、こんなこと。えぇい!」 光彦が杖を振るうや、たちまちバスカルたちの金縛りが解ける。 ゲベル「ぬぬっ!? 小僧、貴様何者だ!?」 光彦「魔法力・戻るんだらぁ~!」 光彦に化けていたザビタンが、正体を現す。 ゲベル「むむっ!?」 杖の声「驚くのはまだ早いぞ。魔法力・戻るんだらぁ~! イビルッチョ!」 杖に化けていたイビルが正体を現し、ザビタンとともにアグマーたちを蹴散らす。 ノッペラー「ははっ、ザビタンにイビルか!」 バスカル「ザビタン、恩に着るぞ!」 ザビタン「礼はゲベルを倒してからだ」 一同「心得た!」「行くぞ、父ちゃん!」「行くぞ!」 ゲベル「子供騙しはそのくらいにせぇ! 悪魔力・地獄ゴマ!」 ゲベルが盾を振るうと、ザビタンたちの体がコマのように回り始める。 一同「何だ、これは!?」「これでは戦えん!」 そこへ、ガブラの化けたガブラッチョが顔を出す。 ガブラッチョ「ありゃりゃ、遅かったのぉ~」 ガブラッチョが参戦してゲベルに挑むが、逆に弾き飛ばされ、変身が解ける。 ゲベル「地獄パ──ンチ!」 さらにゲベルの盾の攻撃で、ザビタンたちが次々に吹き飛ばされる。 ゲベル「ハハハ、所詮ムダなことよ」 ザビタン「おのれ、ゲベル! ザビタンノヴァ!」 ゲベル「ノヴァ返し!」 ザビタンの必殺攻撃もまた、盾に跳ね返される。 ゲベル「フハハハハハ!」 そのとき、花吹雪とともにダルニアが現れる。 ダルニア「ハハハハ! しばらくね、ゲベル」 ゲベル「むっ、ダルニア!?」 ザビタン「ダルニア!?」 ダルニア「ゲベル。あなた、副師団長が欲しくない?」 ゲベル「何?」 ザビタン「何、まさか!?」 ゲベル「ハハハ! ダルニア、お前も利口な女だ。ザビタンに勝ち目はないと見て、このゲベル様の部下になるというのか?」 ダルニア「その返事は、2人きりになってからするわ」 一同「ダルニア!?」「なんちゅうことを!?」 ゲベル「グフフフ、こいつらの前では言いにくいというのか? よかろう」 ゲベルが魔法で、自動車を出現させる。 ゲベル「さぁ、行くぞ。さぁ、乗るがいい、ダルニア」 ダルニア「ありがと」 ゲベルがダルニアとともに車で走り出すが、ザビタンたちもバイクで追う。 ゲベル「えぇい、うるさいハエどもめ。悪魔力・尾行返し!」 不滅の盾が一閃。爆発が起き、ザビタンたちは足止めされる。 ザビタンたちの追撃を撒き、ダルニアと2人きりとなったゲベル。 ゲベル「さぁ、ダルニアちゃん、返事を聞かせてもらおうか?」 ダルニア「やぁねぇ、今さら聞くまでもないでしょ? 返事は『ノー』よ」 ゲベル「な、何だと!?」 ダルニア「だぁれが、あんたなんかの部下に? ドロンコで顔を洗って来るといいわ」 ゲベル「むぅ! 貴様、ザビタンたちを救うために!?」 ゲベルが不滅の盾を構える。 ダルニア「おっと! ゲベル、私にはダルニアビームがあることを忘れないでね」 ゲベル「くッ!」 ダルニア「その不滅の盾、ダルニアビームに勝てるかしらね?」 ゲベル「……この不滅の盾は、どんな力にも負けないはずだ。行くぞ!」 ダルニア「あいにくね。だったらダルニアビームも、負けることはないの。やってみればわかるわ。行くわよ、ダルニアビーム!」 ダルニアがビームを放つが、不滅の盾に跳ね返され、ビームがダルニア自身の足元に炸裂する。 ダルニア「きゃあっ!?」 ゲベル「ハハハ! 大口を叩きよって、ダルニア! 貴様の命もこれまでだ!」 ゲベルが剣を抜いてダルニアに迫るが、そこへザビタンたちが追いついて来る。 ザビタン「待て、ダルニアに触るな!」 ダルニア「ザビタン!」 ゲベル「おのれぇ!」 一同「正義の貴公子、イビル参上!」「良い子の味方、ガブラちゃんも来たでぇ!」 ゲベル「えぇい、しぶといヤツらめ!」 ザビタン「ゲベル、ダルニアから離れろ!」 ゲベル「フフフ、性懲りもなくまだやるというのか?」 ザビタン「よし、ニューライトアタック! 行くぞ!」 3人の連携技、ニューライトアタック。ザビタンが剣撃でゲベルに挑むが、不滅の盾で跳ね返される。 一同「ザビタン!」「大丈夫か!?」 ザビタン「大丈夫だ!」 ゲベル「ハハハ! もう貴様らとの戦いには飽きた。盾の力で片付けてやるわ。悪魔力・火炎の舞い!」 ザビタンたちを、炎の壁が取り囲む。 一同「熱い!」「熱い!」「この火から外に出られん!」 ゲベル「ハハハ、仲良く黒焦げになれ!」 ザビタン「くッ! イビル、頼む!」 イビル「任してくれ! 魔法力・変わるんだらぁ~! イビルッチョ! イビル消火器!」 イビルが消火器に化けて火を消す。危機を脱したザビタンたちは、ひとまず一平の家へ帰還する。 光彦「ゲベルって、そんなに強いの?」 一平「アクマイザー3は無敵だ。なぁ、ザビタン?」 ザビタン「うむ…… あの不滅の盾がある限り、ゲベルを倒すことは不可能だ」 一平「なんだよ、なんだよ。まったく、だらしがねぇぞ、おい。よく考えてみろよ。何か手はあるはずだ」 バスカル「一平くん。君は、あの盾の恐ろしさを知らないのだ」 ダルニア「あ~あ、お父さんさえ来てくれたらな」 一平「お父さん?」 ザビタン「あぁ。ダウンワールド平和党の、大臣さ」 一平「ダルニアのお父さんが?」 バスカル「魔法陣アタックに代るニューライトアタックを教えてくれたのも、大臣なんだ。大臣は、ゲベル軍団との戦い方をすべて研究し尽くしている」 一平「呼べばいいじゃないの。呼びましょ、呼びましょ! なんだったら俺、その人に電報でも打ってこようか?」 ダルニア「お父さんは今、病気で歩くこともできないのよ」 バスカル「『不滅の盾との戦い方だけでも教えてくれ』と、使いを出したんだが……」 ザビタン「……伏せろ!」 窓から奇妙な鳥が飛びこむ。 大臣の声「ダルニア── バスカル── そしてザビタン──」 ダルニア「お父さんの声だわ!」 ザビタン「大臣の声の通信か!」 大臣の声「君たちの質問に答えよう── 不滅の盾を破る方法は、ひとつだけある──」 ザビタン「そ、それは!?」 大臣の声「ただし、これを行なう者は、死を覚悟しなければならない──…… 不滅の盾には、大魔王ガルバーの呪いがかけられている── 盾を破る者は、その魂を小さなカプセルに閉じ込められ、永遠に葬り去られてしまうのだ── だがザビタン、私は君たちに、これをやってもらいたい──」 ダルニア「お父さん、ザビタンに死ねって言うの!?」 大臣の声「地球を救うにはゲベルを敗るしかないのだ──」 ザビタン「大臣…… やらせて頂きます!」 ダルニア「ザビタン!?」 大臣の声「聞け、ザビタン── 不滅の盾を破る方法は── アクマイザーアタックだ!」 ザビタン「アクマイザー……アタック?」 大臣の声「そのやり方は──」 ザビタン、イビル、ガブラの3人は、その日から、 血の出るようなアクマイザーアタックの訓練を始めた。 草原で特訓を続ける3人。 「行くぞ!」「よっしゃ!「それぃ!」 「ジョイント、行くぞ! ジョイント・&ruby(ワン){1}!」「&ruby(ツー){2}!」「&ruby(スリー){3}!」 3人が大ジャンプし、空中でフォーメーションを組むが、体勢が崩れ、そのまま墜落する。 ザビタン「組み立て方がもうひとつ、よくわからん。やり直しだ。行くぞ!」 「さぁ、行くぞ!」「行くぞ!」「行くぞ!」 時を同じくして…… ただ一人、ゲベルの基地へ向かうダルニアの姿があった。 (不滅の盾を破る方法は、ひとつだけある── ただし、これを行なう者は、死を覚悟しなければならない──) 声「待てぇ、ダルニア!」 バスカル、ナメナメーダ、ノッペラーの3人が現れる。 ダルニア「あなたたち!?」 バスカル「ザビタンを死なせまいと、君1人で行く気だな? よせ、ダルニア!」 ダルニア「イヤよ」 バスカル「アクマイザーアタックは、私たちがやる!」 ダルニア「えっ、あなたたちが!?」 バスカル「私たち3人、充分訓練した。私たちならできる」 ダルニア「そんな……!? あれをやると、死ぬわよ!?」 バスカル「ザビタンたちは、これからの地球になくてはならぬ人物だ。ゲベルは私たちで倒す!」 ダルニア「待って! ノッペラー、あなたには子供が、Jr.がいるじゃないの?」 ノッペラー「ダルニア、Jr.はとても強い子だ。あとはよろしく頼むぜ」 一同「幸せにな、ダルニア」「ザビタンと、仲良くやるんだぞ」 ダルニア「そんな……」 一同「ザビタンたちに、よろしく伝えてくれたまえ。お父さんにもよろしく」「じゃ!」 ダルニア「あっ…… ザビタンに知らせなくちゃ!」 特訓を続けるザビタンたちのもとへ、ダルニアが駆けて来る。 ザビタン「どうもうまくいかんな…… もう一度だ」 ダルニア「ザビタ──ン! ザビタァン!」 ザビタン「どうした、ダルニア?」 ダルニア「あ、あのね、バスカルが、バスカルたちが!」 ザビタン「バスカルたちがどうしたんだ?」 事情を知ったザビタンたちは、特訓を中止し、ザイダベック号で飛び立つ。 ザビタン「幽霊船からザイダベックへチェンジ!」「スクリュースイッチ・オン」 イビル「高度34000、進路1620」 ザビタン「目標、ゲベル基地!」 バスカルたち3人が、ゲベルに立ち向かう。 ゲベル「ハハハ、さぁ来い!」 バスカル「よし、アクマイザーアタックだ!」 地面に魔法陣が浮かび上がり、バスカルたちはそれに沿って三角形を描きつつ走り、さらに3人が宙に舞う。 一同「行くぞ! ジョイント・1!」「2!」「3!」「アクマイザーアタッ──ク!!」 バスカルたち3人が、ゲベルの盾目がけて連続攻撃。だが攻撃は通じず、逆に吹き飛ばされてしまう。 バスカルたち「うぅぅっ!?」 ゲベル「ハハハ、やったぞ!」 ようやくザビタンたちが到着。しかしすでに時は遅く、バスカルたちは大爆発とともに最期を遂げる。 一同「バスカル……」「みんな、えぇヤツやったのになぁ」「負けた…… アクマイザーアタックでも勝てなかったわ」 ザビタン「いや、違う」 ダルニア「えっ?」 ザビタン「見たか?」 ガブラ「あぁ、見たでぇ」 イビル「バスカルたちは、魔法陣の組み立て方をほんの少し間違えたんじゃ」 ザビタン「彼らは、魔法陣のクロスする2つの三角形のうち、1つしか使用しなかったのが原因だ。そうだ…… これで、どうにもわからなかったコツが掴めた! 行くぞ!」 ダルニア「あぁっ、待って!」 ザビタン「止めるな、ダルニア。わかってくれ…… 地球の平和を守るにはもう、最後のこの手しかないんだ。イビル、ガブラ!」 ゲベル「ハハハ! まだ、かかってくるというのか! よほど死にたいと見えるな。やれぇ!」 ザビタン「ゲベル、貴様の悪だくみもこれまでだ! 行くぞ!」 ゲベルの部下たちが、襲いかかるが、ザビタンたちは1人残らず蹴散らす。 残るはいよいよ、ゲベル1人。 ゲベル「このぉ……!」 ザビタン「よし、アクマイザーアタックだ!」 イビル「よっしゃ!」 ガブラ「おぅ!」 地面に魔法陣が浮かび上がり、ザビタンたちは三角形を描きつつ走る。 さらに交錯する三角形を描いて3人が走り、その軌跡が六芒星を成し、3人が宙に舞う。 ザビタン「ジョイント1!」 ガブラ「2!」 イビル「3!」 3人「アクマイザーアタック!!」 大回転した3人が巨大な火の玉と化し、ゲベルに炸裂。 ダルニア「ザビタン……!」 ゲベル「ぐわあああっっ!?」 その威力は不滅の盾をも破り、ゲベルを吹っ飛ばす。 ゲベル「おのれ、アクマイザー3……め……」 ゲベルが大爆発。 しかしザビタンたちもその威力で吹き飛ばされ、大地に叩きつけられる。 そして、大爆発── ダルニア「あぁっ……!?」 爆炎がやみ、地面には3つのカプセルが転がっている。 ザビタンは勝った。 しかし3人は大魔王ガルバーの呪いを受け、その魂を 小さなカプセルの中へ閉じ込められてしまったのである。 3つのカプセルはひとりでに宙に浮き、空の彼方へと飛んでゆく。 ダルニア「……ザビタァァ──ン!!」 一平、光彦、ノッペラーJr.も駆けつける。 一平「イビル──っ!」 光彦「ガブラぁ──!」 #center(){|CENTER:&br()再び アクマイザー3が帰ることはない。&br()だが、泣くのはよそう。&br()ザビタン、イビル、ガブラの魂は、いつまでも&br()いつまでも生きているのだから──&br()&br()|} #center(){&big(){&bold(){おわり}}}
#center(){|BGCOLOR(blue):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){なぜだ?!&br()明日へのカプセル}}}&br()&br()|} アクマ族の総師団長ゲベルが、大魔王ガルバーから「不滅の盾」を受け取る。 大魔王「ゲベルよ、不滅の盾は王者の盾なのだ」 ゲベル「ありがたく頂戴致します、大魔王ガルバー様」 大魔王「では行け、アクマイザー3を倒し、全地球を基地にしなければ、ダウンワールドを追われたお前たちに、もう生きる場所はないのだ!」 ゲベル「ははっ!」 都会のビル街に、ゲベルが現れる。 ゲベル「&ruby(あくまりき){悪魔力}・大爆破!」 ビル群が次々に爆破されてゆく。 さらにゲベルは、住宅街にも現れる。 ゲベル「フフフ、次はこの団地だ」 声「待てぇ!!」 アクマイザー&ruby(スリー){3}の仲間となったアクマ族のバスカル、ナメナメーダ、ノッペラー親子が現れる。 ゲベル「また出たか、うるさい虫ケラめ」 一同「子連れ浪人ノッペラー!」「その一子、ノッペラー&ruby(ジュニア){Jr.}!」「続いて、ナメナメーダ!」「ダウンワールド平和党委員長、バスカル!」「我ら、平和党4人衆!」 ゲベル「貴様たちなどに、用はない!」 バスカル「そっちになくても、こちらにはある! その不滅の盾をよこせ! 行くぞ!」 ゲベル「この身の程知らずめが! 悪魔力・竜巻起こし!」 バスカルたち4人がゲベルに立ち向かう。 しかし、不滅の盾の巻き起こした竜巻で、はるか遠くへ吹き飛ばされる。 さらにゲベルのもとから、兵士アグマーたちが現れる。 ゲベル「お前たちは行って、今の4人衆の始末をせよ」 バスカル「くッ、小癪な! 追撃隊とはな!」 バスカルたちは連携して、無数に群がるアグマーたちを蹴散らす。 バスカル「大丈夫か?」 ノッペラー「あぁ、大丈夫だ」 ゲベル「見事だ、4人衆……と褒めてやりたいところだが、わしから見ればまだほんの子供。悪魔力・金縛り!」 不滅の盾の力で、バスカルたちの動きが封じられる。 一同「くそぉ、気をつけろ!」「体が動かない……!」 ゲベル「そぉら、ゲベル軍団、思う存分串刺しにしてやれ」 兵士アグマーたちが、身動きできないバスカルたちに迫る。 そこへ光彦が、なぜか杖を手にして現れる。 ゲベル「まま、待て、小僧」 光彦「なぁに、おじさん?」 ゲベル「お、おじさん!? 貴様、ここへ何しに来た?」 光彦「僕? へへっ、たいしたことじゃないよ。たとえば、こんなこと。えぇい!」 光彦が杖を振るうや、バスカルたちの金縛りが解ける。 ゲベル「ぬぬっ!? 小僧、貴様何者だ!?」 光彦「魔法力・戻るんだらぁ~!」 光彦に化けていたザビタンが、正体を現す。 ゲベル「むむっ!?」 杖の声「驚くのはまだ早いぞ。魔法力・戻るんだらぁ~! イビルッチョ!」 杖に化けていたイビルが正体を現し、ザビタンと共にアグマーたちを蹴散らす。 ノッペラー「ははっ、ザビタンにイビルか!」 バスカル「ザビタン、恩に着るぞ!」 ザビタン「礼はゲベルを倒してからだ」 一同「心得た!」「行くぞ、父ちゃん!」「行くぞ!」 ゲベル「子供騙しはそのくらいにせぇ! 悪魔力・地獄ゴマ!」 ゲベルが盾を振るうと、ザビタンたちの体がコマのように回り始める。 一同「何だ、これは!?」「これでは戦えん!」 ガブラの化けたガブラッチョが顔を出す。 ガブラッチョ「ありゃりゃ、遅かったのぉ~」 ガブラッチョが参戦してゲベルに挑むが、逆に弾き飛ばされ、変身が解ける。 ゲベル「地獄パ──ンチ!」 ゲベルの盾の攻撃で、ザビタンたちが次々に吹き飛ばされる。 ゲベル「ハハハ。所詮、無駄なことよ」 ザビタン「おのれ、ゲベル! ザビタンノヴァ!」 ゲベル「ノヴァ返し!」 ザビタンの必殺攻撃もまた、盾に跳ね返される。 ゲベル「フハハハハハ!」 花吹雪と共に、ダルニアが現れる。 ダルニア「ハハハハ! しばらくね、ゲベル」 ゲベル「むっ、ダルニア!?」 ザビタン「ダルニア!?」 ダルニア「ゲベル。あなた、副師団長が欲しくない?」 ゲベル「何?」 ザビタン「何、まさか!?」 ゲベル「ハハハ! ダルニア、お前も利口な女だ。ザビタンに勝ち目はないと見て、このゲベル様の部下になるというのか?」 ダルニア「その返事は、2人きりになってからするわ」 一同「ダルニア!?」「なんちゅうことを!?」 ゲベル「グフフフ、こいつらの前では言いにくいというのか? よかろう」 ゲベルが魔法で、自動車を出現させる。 ゲベル「さぁ、行くぞ。さぁ、乗るがいい、ダルニア」 ダルニア「ありがと」 ゲベルがダルニアと共に、車で走り出す。 ザビタンたちも、バイクで追う。 ゲベル「えぇい、うるさいハエどもめ。悪魔力・尾行返し!」 不滅の盾が爆発を起こし、ザビタンたちは足止めされる。 ゲベルはザビタンたちの追撃を撒き、ダルニアと2人きりとなる。 ゲベル「さぁ、ダルニアちゃん、返事を聞かせてもらおうか?」 ダルニア「やぁねぇ、今さら聞くまでもないでしょ? 返事は『ノー』よ」 ゲベル「な、何だと!?」 ダルニア「だぁれが、あんたなんかの部下に? ドロンコで顔を洗って来るといいわ」 ゲベル「むぅ! 貴様、ザビタンたちを救うために!?」 ゲベルが不滅の盾を構える。 ダルニア「おっと! ゲベル、私にはダルニアビームがあることを忘れないでね」 ゲベル「くッ!」 ダルニア「その不滅の盾、ダルニアビームに勝てるかしらね?」 ゲベル「……この不滅の盾は、どんな力にも負けないはずだ。行くぞ!」 ダルニア「あいにくね。だったらダルニアビームも、負けることはないの。やってみればわかるわ。行くわよ、ダルニアビーム!」 ダルニアがビームを放つ。 ビームは不滅の盾に跳ね返され、ダルニア自身の足元に炸裂する。 ダルニア「きゃあっ!?」 ゲベル「ハハハ! 大口を叩きよって、ダルニア! 貴様の命もこれまでだ!」 ゲベルが剣を抜いてダルニアに迫る。 そこへ、ザビタンたちが追いついて来る。 ザビタン「待て、ダルニアに触るな!」 ダルニア「ザビタン!」 ゲベル「おのれぇ!」 一同「正義の貴公子、イビル参上!」「良い子の味方、ガブラちゃんも来たでぇ!」 ゲベル「えぇい、しぶといヤツらめ!」 ザビタン「ゲベル、ダルニアから離れろ!」 ゲベル「フフフ、性懲りもなくまだやるというのか?」 ザビタン「よし、ニューライトアタック! 行くぞ!」 3人の連携技、ニューライトアタックが炸裂する。 ザビタンが剣撃でゲベルに挑むが、不滅の盾で跳ね返される。 一同「ザビタン!」「大丈夫か!?」 ザビタン「大丈夫だ!」 ゲベル「ハハハ! もう貴様らとの戦いには飽きた。盾の力で片付けてやるわ。悪魔力・火炎の舞い!」 ザビタンたちを、炎の壁が取り囲む。 一同「熱い!」「熱い!」「この火から外に出られん!」 ゲベル「ハハハ、仲良く黒焦げになれ!」 ザビタン「くッ! イビル、頼む!」 イビル「任してくれ! 魔法力・変わるんだらぁ~! イビルッチョ! イビル消火器!」 イビルが消火器に化けて火を消す。 ザビタンたちは危機を脱して、ひとまず一平の家へ帰還する。 光彦「ゲベルって、そんなに強いの?」 一平「アクマイザー3は無敵だ。なぁ、ザビタン?」 ザビタン「うむ…… あの不滅の盾がある限り、ゲベルを倒すことは不可能だ」 一平「なんだよ、なんだよ。まったく、だらしがねぇぞ、おい。よく考えてみろよ。何か手はあるはずだ」 バスカル「一平くん。君は、あの盾の恐ろしさを知らないのだ」 ダルニア「あ~あ、お父さんさえ来てくれたらな」 一平「お父さん?」 ザビタン「あぁ。ダウンワールド平和党の、大臣さ」 一平「ダルニアのお父さんが?」 バスカル「魔法陣アタックに代るニューライトアタックを教えてくれたのも、大臣なんだ。大臣は、ゲベル軍団との戦い方をすべて研究し尽くしている」 一平「呼べばいいじゃないの。呼びましょ、呼びましょ! なんだったら俺、その人に電報でも打ってこようか?」 ダルニア「お父さんは今、病気で歩くこともできないのよ」 バスカル「『不滅の盾との戦い方だけでも教えてくれ』と、使いを出したんだが……」 ザビタン「……伏せろ!」 窓から、奇妙な鳥が飛びこむ。 大臣の声「ダルニア── バスカル── そしてザビタン──」 ダルニア「お父さんの声だわ!」 ザビタン「大臣の声の通信か!」 大臣の声「君たちの質問に答えよう── 不滅の盾を破る方法は、ひとつだけある──」 ザビタン「そ、それは!?」 大臣の声「ただし、これを行なう者は、死を覚悟しなければならない──…… 不滅の盾には、大魔王ガルバーの呪いがかけられている── 盾を破る者は、その魂を小さなカプセルに閉じ込められ、永遠に葬り去られてしまうのだ── だがザビタン、私は君たちに、これをやってもらいたい──」 ダルニア「お父さん、ザビタンに死ねって言うの!?」 大臣の声「地球を救うにはゲベルを敗るしかないのだ──」 ザビタン「大臣…… やらせて頂きます!」 ダルニア「ザビタン!?」 大臣の声「聞け、ザビタン── 不滅の盾を破る方法は── アクマイザーアタックだ!」 ザビタン「アクマイザー……アタック?」 大臣の声「そのやり方は──」 ザビタン、イビル、ガブラの3人は、 その日から、血の出るような アクマイザーアタックの訓練を始めた。 ザビタンたち3人が、草原で特訓を続ける。 「行くぞ!」「よっしゃ!「それぃ!」 「ジョイント、行くぞ! ジョイント・&ruby(ワン){1}!」「&ruby(ツー){2}!」「&ruby(スリー){3}!」 3人が大ジャンプし、空中でフォーメーションを組むが、体勢が崩れ、そのまま墜落する。 ザビタン「組み立て方がもうひとつ、よくわからん。やり直しだ。行くぞ!」 一同「さぁ、行くぞ!」「行くぞ!」「行くぞ!」 時を同じくして…… ただ一人、ゲベルの基地へ向かう ダルニアの姿があった。 (大臣『不滅の盾を破る方法は、ひとつだけある── ただし、これを行なう者は、死を覚悟しなければならない──』) 声「待てぇ、ダルニア!」 バスカル、ナメナメーダ、ノッペラーの3人が現れる。 ダルニア「あなたたち!?」 バスカル「ザビタンを死なせまいと、君1人で行く気だな? よせ、ダルニア!」 ダルニア「イヤよ」 バスカル「アクマイザーアタックは、私たちがやる!」 ダルニア「えっ、あなたたちが!?」 バスカル「私たち3人、充分訓練した。私たちならできる」 ダルニア「そんな……!? あれをやると、死ぬわよ!?」 バスカル「ザビタンたちは、これからの地球になくてはならぬ人物だ。ゲベルは私たちで倒す!」 ダルニア「待って! ノッペラー、あなたには子供が、Jr.がいるじゃないの?」 ノッペラー「ダルニア、Jr.はとても強い子だ。あとはよろしく頼むぜ」 一同「幸せにな、ダルニア」「ザビタンと、仲良くやるんだぞ」 ダルニア「そんな……」 一同「ザビタンたちに、よろしく伝えてくれたまえ。お父さんにもよろしく」「じゃ!」 ダルニア「あっ…… ザビタンに知らせなくちゃ!」 特訓を続けるザビタンたちのもとへ、ダルニアが駆けて来る。 ザビタン「どうもうまくいかんな…… もう一度だ」 ダルニア「ザビタ──ン! ザビタァン!」 ザビタン「どうした、ダルニア?」 ダルニア「あ、あのね、バスカルが、バスカルたちが!」 ザビタン「バスカルたちがどうしたんだ?」 ザビタンたちは事情を知って、特訓を中止し、ザイダベック号で飛び立つ。 ザビタン「幽霊船からザイダベックへチェンジ!」「スクリュースイッチ・オン」 イビル「高度34000、進路1620」 ザビタン「目標、ゲベル基地!」 バスカルたち3人が、ゲベルに立ち向かう。 ゲベル「ハハハ、さぁ来い!」 バスカル「よし、アクマイザーアタックだ!」 地面に魔法陣が浮かび上がる。 バスカルたちはそれに沿って三角形を描きつつ走り、さらに3人が宙に舞う。 一同「行くぞ! ジョイント・1!」「2!」「3!」「アクマイザーアタッ──ク!!」 バスカルたち3人が、ゲベルの盾目がけて連続攻撃を繰り出す。 だが攻撃は通じず、逆に吹き飛ばされてしまう。 バスカルたち「うぅぅっ!?」 ゲベル「ハハハ、やったぞ!」 ようやくザビタンたちが到着する。 しかしすでに時は遅く、バスカルたちは大爆発と共に、最期を遂げる。 一同「バスカル……」「みんな、えぇヤツやったのになぁ」「負けた…… アクマイザーアタックでも勝てなかったわ」 ザビタン「いや、違う」 ダルニア「えっ?」 ザビタン「見たか?」 ガブラ「あぁ、見たでぇ」 イビル「バスカルたちは、魔法陣の組み立て方をほんの少し間違えたんじゃ」 ザビタン「彼らは、魔法陣のクロスする2つの三角形のうち、1つしか使用しなかったのが原因だ。そうだ…… これで、どうにもわからなかったコツが掴めた! 行くぞ!」 ダルニア「あぁっ、待って!」 ザビタン「止めるな、ダルニア。わかってくれ…… 地球の平和を守るにはもう、最後のこの手しかないんだ。イビル、ガブラ!」 ゲベル「ハハハ! まだ、かかってくるというのか! よほど死にたいと見えるな。やれぇ!」 ザビタン「ゲベル、貴様の悪だくみもこれまでだ! 行くぞ!」 ゲベルの部下たちが、襲いかかるが、ザビタンたちは1人残らず蹴散らす。 残るはいよいよ、ゲベル1人。 ゲベル「このぉ……!」 ザビタン「よし、アクマイザーアタックだ!」 イビル「よっしゃ!」 ガブラ「おぅ!」 地面に魔法陣が浮かび上がり、ザビタンたちは三角形を描きつつ走る。 さらに交錯する三角形を描いて3人が走り、その軌跡が六芒星を成し、3人が宙に舞う。 ザビタン「ジョイント1!」 ガブラ「2!」 イビル「3!」 3人「アクマイザーアタック!!」 大回転した3人が巨大な火の玉と化し、ゲベルに炸裂する。 ダルニア「ザビタン……!」 ゲベル「ぐわあああっっ!?」 その威力は不滅の盾をも破り、ゲベルを吹っ飛ばす。 ゲベル「おのれ、アクマイザー3……め……」 ゲベルが大爆発し、最期を遂げる。 しかしザビタンたちもその威力で吹き飛ばされ、大地に叩きつけられる。 そして、大爆発── ダルニア「あぁっ……!?」 爆炎がやみ、地面には3つのカプセルが転がっている。 ザビタンは勝った。 しかし3人は大魔王ガルバーの呪いを受け、 その魂を小さなカプセルの中へ 閉じ込められてしまったのである。 3つのカプセルはひとりでに宙に浮き、空の彼方へと飛んでゆく。 ダルニア「……ザビタァァ──ン!!」 一平、光彦、ノッペラーJr.も駆けつける。 一平「イビル──っ!」 光彦「ガブラぁ──!」 #center(){|CENTER:&br()再び アクマイザー3が帰ることはない。&br()だが、泣くのはよそう。&br()ザビタン、イビル、ガブラの魂は、いつまでも&br()いつまでも生きているのだから──&br()&br()|} #center(){&big(){&bold(){おわり}}}

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