フューチャー・アベンジャーズの第1話

攻撃をかわす一同

ビームを繰り出すウルティモ

雷撃を繰り出すソー


光線を食らうソー

ミサイルが撃ち落とされる


ウルティモに攻撃するキャップとハルク



「今だ!」


巨大な竜巻を起こす



アベンジャーズを狙え




「ターゲット発見」

「よーし、行くか」
「今日こそ勝たせて貰うぜ、マコト」
「あのなあ、ブルーノ。これ、そう言うトレーニングじゃねえから。協力プレイって奴だから。」
「…。」
「まっ、今日も俺が勝つけどね。」
「言ってろ。」
「ああっ!」

飛び降りる少年


「待ちやがれー!」
「待つかよ。」

着地する少年


加速する少年

「エアリアルアクト・参式 フロート!」

着地する少年

「まっ、ハンデって事にしとくぜ。」

クラウチングの体勢に入る少年

「エアリアルアクト・五式 スピード!」


「ターゲットを補足!」
「逃がさねえぞ!」

「俺が先に!」
「いいや、俺が先にー!」
「捕まえてやる!」

ミサイルが放たれる


左足に異常が発生する

「! しまった!」

壁に叩き付けられる

「このポンコツめ」

手を差し出す、がそれを拒む

「お前さあ、ここは空気を読んでライバル同士がガッと握手する熱いシーンだろ?」
「そう言うの趣味じゃねえし」
「可愛くねえの。」

「魔法使い系のヴィランと戦う場合はさ、敵に電撃の魔法を使わせるのがポイントな訳。
お前のボディは鋼鉄製だから、電撃の魔法は自動的にお前に向かう。その隙に俺が五式で一機に距離を詰める!」
「いや、その作戦、穴だらけだろ。俺が普通に死ぬし。」
「そこは根性、気合で耐えろ。」
「無理。」
「で、後はワンパン・ガーン!あいつら、防御力はしょぼいから、一発で決まりっしょ。どうよ?」
「くっだらね。」
「俺とお前が組めばどんなヴィランも余裕だな。」
「どんなヴィランも?」
「! 分かってるって。あの最強最悪のヴィランチームだけは攻略法は編み出せていねえんだよな。
でも、首洗って待っていやがれ! アベンジャーズ!」



自室にて

「レディース&ジェントルメン! ご覧ください! 邪悪なる隊長、キャプテン・アメリカ!雷の邪神、ソー! 暴走破壊獣、ハルク! 毒蜂女、ワスプ!そして、殺人マシーン、アイアンマン!最強最悪のヴィランチーム、アベンジャーズ!
しかし、世界は今日奴らの脅威から解放されました。たった二人のヒーローの手によって!」
「どうも、どうも。」
「ありがとう、マコト様。」
「ブルーノ、最高!」
「最強ヴィラン、アベンジャーズを倒したヒーローがこんな可愛い少年達だなんて信じられません!」
「マコト。」
「ああ、サインは順番、順番。」
「マ・コ・ト。」
「だから順番だって。」
頭部を叩く


「痛ってえ!折角いい所だったのに、誰だよ!」

二人の少年と少女が

「クロエ!そっちはアディじゃん。マジ、いつ基地に帰って来たの?」
「声が大きい。島を出るわよ。」
「えええっ!?痛ったたたた!何々だよ、もう。つうか、島を出るって何?」
「質問は後で、いいね?」
「オ、オッケー。」
「あんたはボスに騙されてる。」
「…。やっぱ、今説明して!」
強い形相で睨むクロエ
「聴く聴く、黙って聴きます。」
「よし。」
「アベンジャーズはヴィランチーム何かじゃない。僕達こそがヴィラン。」
「え?」
「お前を助けに来た」


寿司屋にて


「飛んで火にいる夏の虫とはお前の事だな。死んで貰うぞ、トニー・スターク。」
「失礼。オーダーの行き違いがあるんじゃないか?頼んだのは最高の握り。食えない連中はお呼びじゃないんだが。」


「その手は握り向きじゃなさそうだな。」
「減らず口はそこまでだ。」
「! ヒドラ。」
「イタリア製の高級スーツではなく、例のスーツを着て来るべきだったな。」
「どのスーツ?色々あってね。」

飛来するアーマー
「格闘戦特化スーツ、大気圏外活動スーツ、ステルススーツ、海中探査スーツ、アタッシュケース型変形スーツ、最新式は何だと思う?」
「!」
「遠隔操作スーツ。」

右腕が装着される

「リパルサー!」
「何?」

完全装着し、一掃する
「このっ。」
何かを取り出そうとする

「おっと、動くんじゃない。そいつは大人しく渡して貰おう。」
「貴様。」


アベンジャーズタワー

「解析の結果は?」
「データは高度な暗号化処理が施されています。」
「読み取れた分で構わん。」
「ヒドラは遺伝子操作の実験を行っている模様です。」
「遺伝子操作…。」
「もう一つ。詳細は不明ですが、"エメラルドレイン計画"と言うワードを幾つか確認しました。」
「ん。」
「トニー様。」
「ん?」
「飛翔体が高速で接近中です。」
「?」
外を見るトニー


「ん?」

「人…。」
張り付くマコト

「フライデー、この状況を説明してくれないか?」
「トニー様、本人に訊いて頂けますか?」


「アポなし営業にしちゃユニーク過ぎる。君はどうやって空を?いや、それより君は一体何者だ?」
「…。」
「名刺交換でもするかい、坊や。」
「必要ない。俺はあんたの名前を知っている。トニー・スターク。取引だ。あんたの宿敵、ヒドラの秘密基地の場所を教えてやる。代わりに俺の仲間を助けろ!」


遡る事数時間


「緊急連絡、脱走者はA4エリアに潜伏中。繰り返す、A4エリアに潜伏中。総員、警戒せよ!」
「脱走何て無理だって。」
「シッ!テクニカル・アクト。」

ジープが走り出す

「止まれ!」


「爆発したぞ!」


「よし、もう少しだ。」
「待てよ、アディ。」
「話はもう終わった筈だ。」
「終わってねえよ。俺らがヴィラン何て話、信じられる訳ねえし。」
「だろうね。」
「だろ、クロエ。」
「でも、信じな。」
「ええ?」
「1年前にこの島を出てからボスの司令で僕達はミッションに就いた。それは口では言えない汚い仕事ばかりだったんだ。」
「…。」
頷くクロエ
「あんな思いをするのは僕達だけで充分だ。お前には同じ思いをさせたくない。」
「で、でも。」
爆発が発生する

「入り江に小型潜水艇を隠してある。」
「行くよ。」
「ええっと、そのー。! ブルーノは?それがほんとだったとしたら、ブルーノだけここに置いてく訳には行かねえよ。」
「でも、ブルーノは…。」
「あいつは俺の相棒だ。絶対、連れて行く。」
「よし、僕が戻って連れ出す。」
「!」
「クロエも手伝ってくれ。」
「…分かったわ。」
「俺も一緒に。」
「駄目だ!お前は先に入り江に向かうんだ。」
「で、でも…。」
「拙い、こっちだ!」
「この近くにいるぞ、捜せ!」
「ちっ、しつこいわね。」

鉄パイプを披露クロエ
「カモフラージュ・アクト。」
「ク、クロエ…。」
「ん、何?」
「頭。」

「こっちにはいないぞ。」
「分かった。」
「!」
「捜索を続ける。」
「待て!」

「IDを見せろ。」
「今、何て。」

「何?」

ヒドラ兵を一蹴するアディ

「いたぞ!」
「クロエ。」
「エアリアルアクト!」

竜巻を飛ばす

「壱式 インパクト。やりぃ。」
「この裏切り者め。」
「煩え、てめえらが先に撃って来たんだろ!大丈夫か、アディ。」
「マコト、今の内に入り江へ向かうんだ。」
「俺も戦う。」
「脱走者を発見。全員、A4エリアに向かえ!繰り返す、総員、A4エリアに向かえ!」
「マコト、この島での事は全部忘れて自由に生きるんだ。分かったね?」
「馬鹿野郎!そんなのできるかよ!俺も一緒に…。」
マコトの胸倉を掴むアディ
「マコト、言う事を聞くんだ。」
「…。」
「これを島に出る時にはめられた。ボスの命令に逆らったら爆発する。」
「…!」
「いつスイッチを入れられるか分からないの。」
「このままじゃ無駄死にだ。」
「アディ…。」
「僕達の為にも行ってくれ。」
「アディ…。クロエ…。」
頷くクロエ

「必ずブルーノは俺達で連れ出す。だから行くんだ、マコト。」
「畜生!」

打ち拉がれるマコト

「ヒドラに遺伝子操作された能力者か…。」
「もう一回言うぞ。ヒドラの秘密基地を教えてやる。代わりに俺の仲間を助けろ。」
「アディとクロエか…。フライデー。」
「はい、トニー様。」
「能力者のリストを。」
「表示します。」
「!」
「人工知能フライデー、俺がプログラムしたアシスタントだ。ヴィラン・ティーンエイジャー・ヒドラ絡みの事件に限定。
テクノプリーストにアクトレス、売り出し中の新人ヴィランだな。で、君の事は何と呼べばいい?微風キッド、台風ボーイ。」
「マコトって名前がある。」
「それじゃあ、マコト。」
「気安く呼ぶんじゃねえ!言っとくがてめえを信用した訳じゃねえからな!
ただ、このままじゃアディとクロエは何をされるか分からねえし、外の世界で阿呆みたいにヒドラの場所を晒してるヒドラの敵はお前だから仕方なく、本当に仕方なく手を組むだけだ。
基地の場所を教えてやるんだから感謝しろ。」
「マコト様の靴に付着していた泥の分析が終了しました。」
「靴?」

「地中海の一部に生息する海鳥の排泄物が含まれています。その他の情報と総合し、ヒドラ基地の位置を予測します。」
(こいつ、見た目はちゃらいけど、基地で教わった通りの天才だ。)
「どうやら君にお願いしますという必要もなくなったようだな。」
「ば、馬っ鹿じゃねえの?俺が言った事は全部嘘で実はあんたを誘き寄せてやっつける作戦だったらどうすんだよ!」
「そうなのか?」
「可能性の話だ!馬鹿!馬鹿!」
「やれやれまあ、確かにそうだな。念の為に知り合いに声をかけるとしよう。」
「知り合い?…!」
「…。」
「アベンジャーズ…!」
「そう怖がるな。アベンジャーズは子供を取って食いやしない。礼儀知らずの悪い子はどうだか分からんがね。」
「むかーっ!作戦の指揮は俺が執る。」
「はあ?」
「上陸後、アベンジャーズはとにかく大暴れしろ。その隙に俺が仲間を助け出す。名付けてオペレーション俺!」




「出しやがれー!」
「申し訳ありませんが、リクエストにお応えできません。」
「黙れ、ウェンズデー!」
「フライデーです。」
「どっちでもいいよ!」

下がるマコト

「見てろよ、エアリアルアクト・零式!ダブルインパクト!」

「ふふん、誰も俺を止める事はできねえ。あれ?」

扉はものともせず
「セラミックチタン製ですので。」

「空気読め!ここはあっさり壊れて俺のパワーの凄さを照明するシーンだろ!」



「まさか戻って来るとはな。あんたら兄妹には時間と金がかかってる… 簡単には処分されない。そう踏んでこんな事をやらかしたって訳か…。」
「ブルーノ、お前にも真実を話しておくべきか…。」
「そいつは無用だ。」
「ボス。」
「レッド・スカル。」
「ヒドラは悪の組織、ブルーノは全て承知の上でヒドラに忠誠を誓っている。とっくの昔にな。」
「緊急警報!緊急警報!総員、警戒態勢を取れ!島に接近する機影あり!」
「…。」


「警戒態勢をレベル4に移行!あらゆる兵器の使用を許可する。」



「ハルクスマーッシュ!」

ヒドラ兵を一掃するハルク

「アベンジャーズ・アッセンブル!」

「シールドタックル!」

体当たりで蹴散らすキャップ

「ムジョルニアスロー!」

縮小し、かわす

「ワスプスティング!」


「アームミサイル!」

「準備はいいか?」
「愚問だぞ、キャプテン・アメリカ。」
「ふん、ハルクがびびってるとでも?」
「だってさ。」
「やれやれ、俺が言い直そう。ド派手に行くぞ、アベンジャーズ!」
「おう!」



(続く)

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最終更新:2017年11月04日 09:09