あらすじ
父の厳しさで傷をつけられたクオイルはそれを背負い落ち込み続ける中、ペタルと交際し娘バニーを儲けるも束の間、ペタルが娘の人身売買の発覚で言い逃れできなくなったのか自殺による事故死となり、なんとかクオイルは娘を取り返すが大きな借金を背負い、その中で父の異父妹アグニスならびに娘と共に一緒に祖先の地であるニューファンドランド島の祖先の家に移住し、地元紙に就職して湾岸情報の記事を書く中で様々な事故・事件など向き合う中、似た境遇の息子がいる託児所の園長のウェイヴィと仲良くなり、クオイル自身が海賊の先祖だと判明した一方、海で漁をして嵐に巻き込まれて死亡した編集長であるジャック・バグジットの葬儀の中で参列者が手をかけた事で息を吹き返すという大きなハプニングを見る。
大事に至らなかったジャックは救急車へと搬送される。
編集部「アグニス、呪いは解けた。」
一方でクオイルの娘・バニーはジャックが救急車へと搬送する光景を自宅の窓から見る。
クオイル「バニー、行くよ」
バニー「見てるもん、起こしたい。何でお通夜しなかったの?何で起こさなかったの?バグジットさんみたいに」
クオイル「バニー、バグジットさんはまだ…つまり…眠ってただけなんだ。冷たい水のせいで意識を失ってた」
バニー「え?うそでしょ?眠ってるって言ったじゃない!」
クオイル「バニー、確かにそうだけど本当に眠ってたんだ」
バニー「眠ってる!嘘つき!」
バニーはジャックが死んでないことを怒鳴る。
クオイル「わかってる!バニーいいか!確かに言った。なあ、パパの話しに聞いてくれ。本当の事を言うのが怖かったんだ。ペタルは死んだ。わかってるね?わかってるはずだ」
バニーはペタルの死を知ると涙を流すとともにクオイルに抱き着いた。
クオイル「大丈夫」
バニー「私のせい?」
クオイル「何?」
バニー「ペタルが行っちゃったの?」
クオイル「どうしてそんなことを?」
バニー「だって…私が退屈だから…」
バニーは再びクオイルに抱き着く。
クオイル「違う、お前のせいじゃない。僕が退屈なもんか。おいで、パパと一緒だ。バニー、パパを信じろ」
バニー「パパは信じてない…私はあのお家の事を…」
変わってクオイル一家があった海岸沿い。
バニーの予知夢通りにその家は老朽化の果てに嵐で飛ばされ、すっかりなくなっており、クオイルとアグニスはそれを見てた。
バニー「言ったでしょ?」
アグニス「いいの。もっと酷い目に合ってる。お互いにね。いつかここに夏用の家を建てましょう」
クオイル「夏?」
バニー「ここにも夏があるの?」
アグニス「夏になると、ヒメコウジが赤い実になるのよ」
ウェイヴィ「その実を積んでお菓子を作るの。甘くておいしいわ」
バニー「作り方教えて」
ウェイヴィ「ええ、いいわ。きっとね」
クオイルとウェイヴィはウェイヴィの息子が家の跡地を遊び回ってるのを見てた。
クオイル「この世に分からないことがたくさんある。結び目を作った紐が嵐を呼び、溺れた男が生き返るなら。壊れた心も蘇った。見出し『恐怖の嵐、家を奪う、驚くべき景色を残して』」 |
クオイルが語り手としてそれを言った後、バニーがクオイルとウェイヴィの元へ駆け寄った所で終わる。
(終)
最終更新:2017年11月09日 20:31