エル・ドラド (1966年の映画) (吹替版)のエンディング

水の権利を巡って対立していたジェイソン一味とマクドナルド家の抗争の果てに、コールを筆頭にはマクドナルド家らの加勢により、バート・ジェイソンは射殺され一味は壊滅した。

エル・ドラドでコールを筆頭とした仲間らはマクロードや他の仲間などの心配に酒場へ向かう。

モーディ「ソートンは何処?」
ブル「中だ。けがはねえ」
ケヴィン「出過ぎた真似するな」
ジョーイ「でも父…」
ハラー「お前さんが出過ぎてくれて、助かったよ。礼を言うぜジョーイ」
ジョーイ「ありがとうね」
ブル「コール」
コール「マクロード…」

右手で抑え止血してるマクロードは起きあがる。

マクロード「おめえは俺に時間をくれなかった」
コール「ああ、当然だ。黒が負けたら終わりか?違うか」
マクロード「ああ俺もまだまだあめえや…」

マクロードは息を引き取る。

変わって酒場の個室。
コールは治療しており、ハラーと話していた。

コール「JP見ろよ、もうこいつの必要はなくなって、今頃動き出したぜ」
ハラー「世の中、そんなもんだ」

するとブルがやってくる。

ハラー「やあブル、外はどんな様子だ」
ブル「明かりの付いてねえ、家はねえ。酒場は満員、男や女もどんちゃ騒ぎよ。足の傷はどうだ?」
コール「先生に聞きなよ」
医師「ただのかすり傷ですよ。これは散弾の傷ですが?」
コール「だと思ったぜ」
医師「ショットガン?」
コール「俺の知ってる若い奴?」
ミシシッピー「ショットガンを使ったのは俺ですよ」
医師「あなたが?でも味方でしょ?」
コール「一応な」
ミシシッピー「銃は辛口、下手なんです。」
ブル「悪いな先生、前にいたコールって奴はミシシッピーが銃を撃った時に後ろしかねえ」
ミシシッピー「あんたも同じだろ?ちょっと一歩きしてくるよ」
ブル「あの子に会うのか?」
ミシシッピー「あの子って?」
ブル「帽子のない方が生かすって言ってくれた事は?」
コール「何で帽子の矢根を外さないんだ?」
ブル「必要ねえ、わしが話しといた。彼女、感激しとったぞ。女っぽくなりおったわ」
ミシシッピー「じゃあ脈はあるのかな?あれで結構かわいいもんだね。その足ごめん」
コール「気にすんな」
ミシシッピー「それじゃあね」

ミシシッピーは外に出る。

医師「ソーントンさん、2・3日に痛むかもしれないが。すぐに治ります」
コール「どうも」
医師「あなたも急いだ方がいいですよ」
コール「この足が治ったら、お願いするよ先生」
医師「わかりました」

医師が立ち去ると、コールは足の痛みに耐えながら起きあがる。

ハラー「おい、コール。モーディはどうした?\」
コール「いや、俺も気になってたんだ。撃ち合いが始まる前に通りで馬車を下したが…まあ心配あるまい。そのうちやってくるさ」
ブル「わしゃ来ねえほうに賭ける」
コール「ああ?」
ブル「さっき、彼女の所で話してきた」
コール「それで?」
ブル「おめえが大統領に立候補して、モーディの票は取れねえ」
コール「俺が何をしたんだよ?」
ブル「もう待つ女でいるのには耐えきれなったんだと。愛する男がならず者と銃で命のやりとりをしてる間、ずっとそいつの無事を祈るのにな」
コール「そう言ったのか?」
ブル「ああ、そう言った。他にも愚痴をこぼしたが、用はドアは閉ざされたってって事は結論だわ」
コール「そんな…」
ハラー「さて、どうする?コール」
コール「どうもこうもねえよ、ドアを閉めろといっちゃ仕方ねえだろ」
ハラー「それを聞いて安心だ。きれいさっぱり忘れろよ」
コール「いや、忘れろと言われても…」
ハラー「もう一人の男がドアをノックしにいく、他人に振られるってのはきついぜ。言ってるだろ」
コール「何を…お前と一緒にしないでくれ」
ハラー「別に一緒にしたつもりはねえ」
コール「おれがおまえみたいに自分を失うと思ってんのか?」
ハラー「コール、俺はおめえに1カ所に縛られるのはごめんだといったな?」
コール「11丁を頼りにガンマンの苦労がわかるか?ほどほど疲れてきたぜ」
ハラー「お前はこの机にケツを降ろしてって言っただろ?」
コール「俺を嘘つき呼ばわりする気か?」
ハラー「確かにこの耳で聞いた」
コール「お前に耳がついてんだ、第一お前にこんなことを言える資格はねえんだよ!。モーリィはどこだ?」
ブル「自分で家におるよ」

コールは支えの杖を抱える。

ハラー「それ、俺の杖だよ」
コール「もう一つはどこだ?」
ハラー「向こうに、ストーブの前だ。自分でケチがつかねえんだ。支える腕が逆だよ」
コール「どうして逆と言い切れる?お前だって最初は左で次は右でやってただろ?余計な御世話だよ。ほっといてくれ。俺の死体よりある」

コールは杖で支えて外に出ると、ハラーは笑う。

ブル「あの男になんかやらせるには逆に止めればいいんだな」
ハラー「本当にやりたくない事は別だがな」
ブル「落ち着くかな?」
ハラー「ああ、きっとな」
ブル「言ってくれると、助かるわい。おめえの事はどうせそのうち新しい女に惚れてまたまたてめえが見失うんだ」
ハラー「あんな事、もしおまえが俺を見捨てちまえばな」
ブル「いつも、おめえを見捨てると言ったよ」
ハラー「でも、わかる」
ブル「本気で言ってると怒るぞJP」
ハラー「そう言えねえと、駄目なんだよ。必要なんだよ、必要なんだ」
ブル「何だって?」
ハラー「おめえが必要なんだ」
ブル「そんなに急に優しくされたら、逃げたくなるじゃねえか。そっちが落ち着くわい。飲んでる頃のお前が懐かしくなってきたわ」
ハラー「それで思い出した。一杯どうだ?」

ハラーは机の引き出しからウイスキーとグラスを取り出す。

ブル「いやーやったーあ、ここに隠したのかよ」

ブルがウイスキーをクラスに注いで、変わってエル・ドラドの夜の街中。
ハラーとコールが杖で支えて歩いていた。

コール「お大事に、保安官」
ハラー「ああ、どうも」
コール「もう保安官どうやら首がつながったようだな」
ハラー「ああ、お前が出て行けば、ここもいい街になる」
コール「どうしておれが出ていくと?」
ハラー「もうこの街にはガンマンは不要だ。」

(終)

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最終更新:2017年11月09日 20:50