「人との出会いは宇宙を司る壮大な計画の一つですが。」
「運命と言う事です。」
「あの小説家、この星の人間じゃない。この本に書かれているのは俺との戦いだ」
「ゼロさん!」
「よく耐えてくれたな!」
「どうしてそんなに頑張れるんですか?」
「守りたい大切な物があるからね。それは家を守る中で自分の中の大切な物を探して行く。そう言う運命を担っているのかも」
「何でだよ!」
一蹴されるジード
「若い。若いですよ、ウルトラマンジード。さて…」
フィンガークラップを鳴らすと同時に停止する
「怪獣が止まった」
「見て、ウルトラマンが!」
「何で? どうしてこんな事に?」
「言ったでしょう? ヒーローには強い悪役が必要なんです」
「ゼロさん… 僕を助ける為に身代わりに」
「レイトからウルトラマンゼロの反応が検出されません」
「死んだの?」
「或いは検知できない程エネルギーが低下しています」
「皆、見て!」
「ファンの皆さんには怪我しなかったそれだけは幸いでした。あの時、ウルトラマンがいてくれなかったら… 彼こそヒーローです。ありがとう。本当にありがとう」
TVの電源を切るリク
「あいつ、ぶっ飛ばして来る!」
「待ちなさい!」
「離せ! 離せよ!」
「まんまと罠に嵌められて! 出て来た怪獣には歯が立たない!今のあなたに何ができるの?」
「負けたものに悔しくないのかよ!」
「悔しいよ!目の前で知っている人が怪獣に教われて、何もできない。悔しくない訳ないでしょ!」
「だったら今直ぐあいつを」
「ごめん!僕のせいだ。僕のせいでゼロさんは死んだ」
「ゼロは必ず復活する!その時、一緒に戦うのはレイトさんだ」
「怖いんだよ!実際怪獣の前に立ったら、分かったんだ。」
「やっぱり僕には戦う何て無理だ」
「今、この街を守れるのは僕らだけ」
「勝てないのに!?あの時、君は負けていた。何でだかよく分からないけど、あの怪獣に伏井出ケイに見逃して貰えた。力の差は圧倒的。戦う何て馬鹿げる」
星雲荘を飛び出すレイト
「逃げるの?あなたはこの街をどうなってもいいの?」
「僕にどうしろって言うんだ!?もうゼロさんはいないんだ」
「僕はこの街を出ます。僕にできる事はルミナとマユを連れて逃げる事ぐらい。僕には家族が居るんだ。」
「君達みたいに無責任に命を懸ける事はできない。無駄死に何てしたくない」
平手打ちをするライハ
「無駄って… 本気で言ってんの?」
「家族が心配なんだ! ごめん」
星雲荘を後にするレイト
「待って!」
「放っときなさい」
「でも…」
「いいんだ、ペガ。レイトさんが死んじゃったら、マユちゃんのお父さんはいなくなっちゃう」
「これ以上無理は言えない。言えないんだ」
「レイト… よく耐えてくれたな」
著書を叩き付けようとするが、寸前で止める
「次の変身が可能になるまであと14時間です」
「ゼロは本当にいなくなっちゃったのかな?」
「ゼロは戻って来る。絶対。それまで僕が… 一人で戦って見せる」
「食べ過ぎじゃない?5杯目だよ」
「腹が減っては戦ができない!」
「作戦はあるの?」
「作戦?」
「レイトさんの言う通り。あの怪獣とあなたには圧倒的な力の差がある。ただ闇雲に突っ込んでも勝てない」
「レムとシミュレーションをした。戦いは17通りその内、失敗する可能性があるのは17個」
「全部じゃない!」
「そろそろだ。ウルトラマンジード、逆転の舞いを踊る時間だ」
怪獣が起動する
「ちょっと二人共、あれ!」
「ご馳走様、よし…」
「行くんだね?」
頷くリク
「僕はウルトラマンだ」
「マユ、何やってんの? 早く支度して!」
「大丈夫だよ」
「えっ?」
「ウルトラマンが来てくれるもん」
「マユ… そうだね!いつだってウルトラマンは来てくれる。いつも必ず」
「行かなきゃ。」
「えっ?」
「ごめん、ルミナさん。マユと一緒に先に行っててくれない?」
「こんな時に何言って」
「こんな頼りない僕だけど、やっぱり守りたいんだ。君も、マユも、君の好きなこの街も全部」
「レイト君。」
「だから祈ってて… ヒーローの復活を。また後でね」
「時間です。変身が可能となりました」
「ジーっとしてても、ドーにもならねえ!」
ジードに変身するリク
走るレイト
飛び蹴りを繰り出すジード
躓き、転倒するレイト
「リク君!?」
「ライハさん?」
「普段あんまり頼りない子が、ウルトラマンなんてね。私にはリクのような強い力はない。私にその力があったらって思う事もある… だけど、ウルトラマンになった事は運命なんだよ。
そして、あなたにとっても」
「…」
「あなたはウルトラマンの力で何がしたいの?」
「守りたい。僕には2万年早過ぎますか?それでもやってみたいんです。皆を守るって事を。」
ゼロアイが輝き、元の色に戻る
「俺の相棒だったら、もう後30分判断しろ」
「ゼロさん?」
「行くぞ、レイト」
「はい!」
ゼロアイのスイッチ押し、変身するレイト
「俺はゼロ。ウルトラマンゼロだ!」
「ゼロ!」
「遅いよ!」
「よく言うだろ。主役は遅れて来るってな!行くぞ!」
「はい!」
「いいですね、こんなに楽しめるゲーム、未だかつてなかった!では、こちらも」
「ギャラクトロン」
ビームを回避する二人
「こっちは任せたぜ」
「おう!」
ギャラクトロンの攻撃で吹き飛ばされるゼロ
「大丈夫ですか?」
「レイト、目の前の敵に集中だ!」
精神世界
「…! あ、あなたは?」
「ウルトラマンヒカリ…」
「捜したぞ、ウルトラマンゼロ。新たな力を授けに来た」
「ニュージェネレーションカプセルだ。ゼロ専用のパワーアップアイテムだ。さあ、行け!」
頷き、ニュージェネレーションカプセルを手にする二人
「行くぜ、レイト」
「はい!」
「ギンガ!オーブ!」
「ウルトラマンギンガ!ウルトラマンオーブ!オーブオリジン!ニュージェネレーションカプセルα!」
「ビクトリー!エックス!」
「ウルトラマンビクトリー!ウルトラマンエックス!ニュージェネレーションカプセルβ!」
ゼロアイにライザーを装着するレイト
「ギンガ!オーブ!」
「ビクトリー!エックス!」
「ネオ・フュージョンライズ!」
「俺に限界はねえ!」
「ニュージェネレーションカプセルα、β!ウルトラマンゼロビヨンド!」
「俺はゼロ… ウルトラマンゼロビヨンドだ。」
「クワトロスラッガー。」
「ジード、今だ、反撃だ!」
「言われなくても! ユーゴー!アイ・ゴー!ヒア・ウィー・ゴー!」
「見せるぜ、衝撃!ハーーッ!ハッ!ジーード!」
斬撃を繰り出すアクロスマッシャー
ラッシュを繰り出し、浮かせ、落とすゼロビヨンド
「ジードクロー!」
「ディフュージョンシャワー!」
ギャラクトロンを撃破するジード
「これで決める。バルキリー・コーラス!」
ギャラクトロンを撃破するゼロビヨンド
「面白い」
「ごめん。リク君、本当にありがとう。」
「嫌だ。ちょっと、泣いてる?」
「ライハさんも、ごめん。本当にありがとう。」
「まあ… よかったじゃん。」
手を差し出すリク
それに応え、握手を交わすレイト
「パパー!」
「パパ!」
「マユ! ごめんな。」
「どこ行ってたの?」
「心配したんだから!」
力の差で泣いたり、大切な人を喪ったり。 "どうして自分が?"そう思う事もあるだろう。 でも、大切なのは運命を越えて行く事。 そうすれば、見える景色がきっとある。 |
最終更新:2020年04月17日 12:19