第13話 永遠なる勇者(前編) Nemesis |
地球が怒っている。 円盤の中身は身の毛もよだつ人類への警告だった。 地上は大混乱状態となり、UMAももう まったく手の施しようがない。
もはやどうにもならないのか? 地球上の人類はこの2匹の怪獣によって滅びるしかないのか。 しかも予言では、まだこの2匹の他に第3のものが目覚めると ある。 第3のものとはいったいなにか?
暴れ続ける2大怪獣の前に死を決意したウルトラマンが 立ちはだかった。 1度コダラーに敗れたウルトラマンに勝算はあるのだろうか?
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街で暴れるコダラーとシラリーをUMAが攻撃するが、全く通用しない。
隊員「なんてこった!撃てば撃つほどでかくなる!」「やつらは攻撃のエネルギーを吸い込んでしまうんだ!」
アーサー「ウルトラマンも敗れた」
キム「今度こそ地球はおしまいなんでしょうか…隊長!」
市街地。
暴れる二大怪獣を睨むジャック。
ジャックの精神世界で、ジャックとグレートが交信する──。
ジャック(どうするんだウルトラマン?一匹でもかなわないというのに、もう一匹、新しいのが現れたぞ!) グレート(…………)
グレート(戦うとも……それが私の使命なのだ!) ジャック(ウルトラマン……)
ジャック(勝ち目のない戦いになるぞ) グレート(…………)
グレート(私はこの戦いによってどうなろうとも悔いはない……しかし)
グレート(勝てなくては意味はない!たとえ命を失ってもだ!)
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ジャック、意を決してデルタ・プラズマーを取り出す。
ジャック(わかった!)
デルタ・プラズマーを掲げるジャック。
ジャック(ウルトラマン!いざという時には、ぼくの命も使ってほしい!)
デルタ・プラズマーの光がジャックを包み、その姿がウルトラマングレートへと変わってゆく──!
ジャック「ぼくたちは、二人で一人なのだ!」
爆発を思わせる激しいエネルギーの奔流と共にウルトラマングレートが巨大化。だが、前回のダメージの影響で左上半身が焼けただれている。
コダラーがグレートに気付き、グレートとコダラーが再び相対する。
グレート「ジュワッ」
グレートが必殺光弾、バーニング・プラズマを放つ。
コダラ―はバーニング・プラズマを受け止めグレートに撃ち返してきた。
グレートはバーニング・プラズマを受け止め、再度コダラーに放ったが、コダラーも再度それを受け止め、撃ち返す。
コダラーの手で増幅され、巨大な光の球と化したバーニング・プラズマを受け止めきれず、グレートがビルに叩きつけられる。
グレート「ジュワッ」
カラータイマーが点滅。
グレート(だめだ!このままでは負ける……やつに勝つ方法は……)
カラータイマーの点滅が激しくなる。
グレート「シャアア」
隊員「ウルトラマンのバーニング・プラズマが大きくなっていく。体内の全エネルギーをだしているんだ!」
ジャックの精神世界──
ジャック(なにをするウルトラマン!死んでしまうぞ) グレート(ジャック、ジャック…!)
グレート(あとはたのむ……!!)
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巨大化したバーニング・プラズマを掲げるグレートのカラータイマーの輝きが、消えた。
キム「ああっ、ウルトラマンのカラータイマーが」
アーサー「消えた!」「ウルトラマンが死んでしまった!」
その時!
ジャックの魂が──
ウルトラマンの体内に入った!
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グレートのカラータイマーに、再び光がともる。
ジーン「あっ」
キム「まさか、ウルトラマンが……よみがえった!?」
ジャック「こいつを受け止めてみろ!コダラー!」
ウルトラマンの命を込めたバーニング・プラズマがコダラーに炸裂!
バーニング・プラズマを受け止めきれず、コダラーは爆発四散した。
ジャック(ウルトラマンの使命は……このジャックが継ぐ!)
ウルトラマングレートそのものとなったジャックが、残るシラリーを睨む──!
ジャック(ゆくぞシラリー!地球を決してきさまたちの手に渡すものか!)
最終更新:2019年09月08日 21:26