少女、花寺のどかが、母親のやすこの運転する車の中から
新しく引っ越してきた町を眺めていた。
のどか「ふわあ~!見て見てお母さん!今ね、波がザバーンとなって、しぶきがキラキラーってなって・・・新しいお家、まだ遠い?」
やすこ「ううん、もうすぐ」
車が坂道を昇っていく。
新しい家で、父親のたけしが、白い旗を振っていた。
のどか「うわーっ!うわ――っ!うわーははっ!」
たけし「ここがのどかの部屋だよ」
やすこ「どう、気にいった?」
のどか「うん!ありがとう!お父さんお母さん!」
のどか「お庭も広―い!」
たけし「ここなら犬でも猫でも飼えちゃうぞ」
のどか「あ!ハートだ!私ちょっと見てくる!」
たけし「おい。のどか」
やすか「気を付けて、あんまり遠くまで行かないで」
のどか「はーーーい!」
のどかが家から出ていった。
たけし「はしゃいでるな、俺達おいでけぼりだ。はは」
やすこ「しょうがないよ。だってあの子・・・やっと自由に走れるようになったんだから」
異世界、ヒーリングガーデン。
赤と黒に染まった大地に動物の姿をした妖精、ヒーリングアニマルが傷つき、倒れている中、
残された場所に犬の姿の女王テアティーヌと子犬の姿の王女ラテがいた。
テアティーヌ「ラテ・・・お母さんの代わりに王女の務めをお願いね」
ラビリン「テアティーヌ様、ラテ様はラビリン達が絶対絶対お守りするラビ!」
ニャトラン「地球のお手当も任せろって!」
ペギタン「でもちょっと不安だペン・・・でも僕達まだ見習いの半人前ペン・・・」
テアティーヌ「大丈夫。人間のパートナーを探すのです」
ラビリン「人間のパートナー・・・それってあの伝説の・・・」
テアティーヌ「ラビリン、ペギタン、ニャトラン」
ウサギ型のラビリン、ペンギン型のペギタン、猫型のニャトランの前にエレメントボトルというアイテムが来た。
テアティーヌ「心の肉球にキュンと来た人間にそれを渡しなさい」
ラビリン・ニャトラン・ペギタン「「「はい!」」」
ラテと風呂敷を抱えたラビリン達はハートの形の光に包まれ、浮かび上がっていった。
テアティーヌ「頼みましたよ・・・あの子達を見守っていてね」
ラテとラビリン達は、のどかが見たハートの建物の上に来た。
ラビリン「これからここで、運命の出逢いが待ってるラビ!」
その下に、のどかがいた。
のどか「ふふふ、これからここでどんな出会いが待ってるのかな・・・今日が私の第一歩!」
手と手でキュン! ふたりでプリキュア♡キュアグレース
|
のどかは町を歩いていた。
のどか「日帰り温泉、ハーブョップ、鍼灸院、リフレクサロジー。聞いてた通り、身体に良さそうな町だ。あ、足湯もある」
足湯の近くで写真を撮ろうとしている外国人の男女の元にのどかが駆け寄った。
のどか「ハロー!」
外国人女性「オー、コンニチハ」
のどか「ワタシ、シャシン、トリマスヨ」
外国人女性「オウ!」
外国人男性「サンキュー」
のどか「レッツ、スマイール」
のどかが外国人の男女の写真を撮った。
のどか「オーケー」
外国人男性「センキュ、センキュー」
外国人の男女は、今度はのどかも入れて、写真を撮った。
のどか「アニマルクリニックか、カフェもあるんだ・・・」
のどか・ひなた「「おわぁ!」」
のどかはアニマルクリニックから飛び出てきた少女、平光ひなたとぶつかって。2人とも倒れた。
先に起きたひなたはのどかを揺さぶった。
ひなた「ごめんねごめんね!大丈夫!?めっちゃ痛いよね!怪我とか平気!?」
のどか「うん、全然・・・ワタシもよそ見してたのでお気にならず・・・」
ひなた「ええ!?うそ優しい!めっちゃ優しい!めっちゃいい人!今度遊び来て!ウチのジュースご馳走するし!じゃあ!」
のどか「はい、あの・・・」
ひなたが走り去って行った。
のどか「光の速さで行っちゃった・・・」
ひなたが行った方とは逆側から、重そうに、荷物を持ったお婆さんが出てきた。
のどか「こんにちは、お荷物持ちましょうか?」
のどかはお婆さんの荷物を持った。
お婆さん「重いでしょ、悪いわね」
のどか「平気ですよ、私今、みんなの役に立ちたくってしょうがないんです」
のどかが通り過ぎた茂みにラビリン達が隠れていた。
ペギタン「心の肉球がキュン・・・ってどういうことペン、そんな人間どこにいるペン」
ニャトラン「どこって、こんなにたくさんいるんだぜ。選びほうだいじゃん」
ペギタン「だからどうやって選ぶんだペン」
ラビリン「決まっているラビ!地球のお手当を頼むんだからお医者さんを探すべきラビ!」
ニャトラン・ペギタン「「人間の、お医者さん?」」
ラビリン「ラビ、ラビリンは大人で強くて格好良くて、絶対失敗しないお医者さんがいいラビ!」
ペギタン「そんなの居るわけないペン。ボク、パートナーはお医者さんでなくてもいいから、とにかく優しい人がいいペン」
ニャトラン「あ、俺も適当にノリの合う奴探すわ」
ラビリン「ダメラビ!それじゃビョーゲンズに負けちゃうラビ!人間界がやられたた地球はおしまいラビ・・・」
ニャトラン「分かってるって」
ラビリン「とにかく理想は高くラビ!絶対見つけるラビよね、ラテ様!」
「さあ行くラビ!」
ラビリンが人の行き交う通りに出た。
ラビリン「すみませんラビ!この中にお医者さんはいませ・・・ラビ!
あのー!」
「あなた、ぶへっ!」
女性の眼前に飛び上がったラビリンは買い物袋で殴り飛ばされた。
連れの女性「何、虫?」
叩いた女性「何か、デッカイのが急に・・・」
ラビリンの所にペギタンが来た。
ペギタン「ラビリン大丈夫ペン!」
ラビリン「何のこれしきラビ!」
ラビリンが通りに戻った。
ラビリン「あのー!この辺りにお医者さんいないラビ!?」
通行人たち「何だあれ?ぬいぐるみ?」
「よく出来てるなー」
ラビリン「ぬいぐるみじゃないラビ!ラビリン達はヒーリングガーデンから来たお手当部隊・・・」
3人の男の子たちがラビリン達の前に来た。
男の子たち「変なウサギ見っけ!」
「ペンギンもいるぞ」
「動物園から逃げたのかな?」
「やべーじゃん!捕まえねーと!」
捕まえようとする男の子達からラビリンとペギタンは逃げ出した。
ラビリン「何で話聞いてくれないラビ―――!」
そんな2人の様をニャトランとラテは眺めていた、
ニャトラン「ラテ様、オレ達猫型と犬型で良かったっスね」
のどかはお婆さんを家まで送った。
お婆さん「ありがとうね、のどかちゃん」
のどか「どういたしまして、またねー」
のどか「随分遠くまで来ちゃったみたい、今日は調子にのって歩きすぎたかな・・・」
のどかの横をランニングウェア姿の少女が通り過ぎていった。
のどか「うわー、キレイ・・・」
走る少女の髪からシュシュが落ちた。
のどか「あの!落ちました!あのーー!シュシュ!落ちました!―――」
のどかに呼び止められ、少女、沢泉ちゆは立ち止まった。
ちゆ「ごめんなさい、ありがとう」
のどか「・・・どういたしまして・・・」
ちゆ「大丈夫・・・?」
のどかはちゆの用意したスポーツドリンクを飲んだ。
のどか「ご馳走様でした」
ちゆ「少しは回復した?」
のどか「はい。あっ、引き留めちゃってすみません。どうぞ続き走ってください」
ちゆ「あなたは?」
のどか「大丈夫です、少し休んでいくので」
ちゆ「それがいいわ。じゃ、私はお先に」
のどか「ああそうだ」
ちゆ「なに?」
のどか「近くに大きな公園ありますか?緑がたくさんあるような」
公園。
のどかは、草の上に寝っ転がっていた。
のどか「う――――ん、うわあ・・・生きてるって感じ・・・」
その公園には、青い肌をした少年、ダルイゼンがいた。
ダルイゼン「やれやれ、生きてるって感じだね・・・まっ、これから俺達ビューゲンズが星ごと蝕んじゃうだけどね」
のどかと同じ言葉を言ったダルイゼンは、髪をかき上げて、黒い小さな塊を出した。
ダルイゼン「進化しろ、ナノビョーゲン」
黒い塊、ナノビョーゲンが花壇の中に入り、花壇の花が黒い光に覆われていき、
その中にいた妖精、エレメントさんも取り込まれていった。
花のエレメントさん「わわわわ・・・・」
そして、花の意向を持つ鎧と黒い光の人型を組み合わせたような怪物、メガビョーゲンが誕生した。
メガビョーゲンは口から光線を吐き出し、人々は逃げ惑う。
のどか「何あれ!?」
ラテの額の宝石が黄色に変わり、ラテがくしゃみして、ぐったりした。
ニャトラン「ラテ様!」
ペギタン「この症状、ビョーゲンズが現れたペン!」
ラビリンが風呂敷の中から、聴診器を取り出した。
ラビリン「ラテ様失礼するラビ!」
聴診器がラテの言葉を翻訳した。
ラテ「町の方・・・お花が泣いてるラテ・・・」
ラビリン「行くラビ!」
ラビリン達はラテを抱えて、公園に向かった。
ラビリン・ペギタン・ニャトラン「「「わっしょいわっしょいわっしょい!」」」
人々が逃げ惑う中、のどかは逃げ遅れた老人を助けていた。
のどか「大丈夫ですか!」
メガビョーゲンの元にラビリン達がやって来た。
ラビリン「メガビョーゲン!止めるラビ!」
ラビリンが飛び出していった。
ニャトラン「あ、おい!」
ペギタン「ムチャペン!」
弾き飛ばされたラビリンがニャトランとペギタンの間を通り過ぎていった。
ニャトラン・ペギタン「「ラビリン!」」
ラビリンは木々にぶつかって、地面に落ち、その横にダルイゼンがいた。
ダルイゼン「やれやれ無駄なことを」
ラビリン「ダルイゼン!」
ダルイゼン「ただでさえ見習いのお前達が俺達に勝てるワケないじゃん」
ラビリン「やってみなきゃ分かんないラビ!」
ラビリンが再度メガビョーゲンに向かっていき、
メガビョーゲンの指を殴るが全く効かず、デコピンでまた吹っ飛ばされた。
木々に何度もぶつかって落ちていくラビリンをニャトランとペギタンが受け止めた。
ニャトラン「おい生きてるか!」
ペギタン「パートナーも見つけてないのに無理ペン!」
ラビリン「だからって・・・ほっとけないラビ」
ラビリン「地球が・・・こんなに苦しんでるのに・・・・!」
のどかはお爺さんを連れの女性の元まで送った。
のどか「ちょっと休憩・・・」
メガビョーゲンの方に向かう子供を止める母親がのどかの目に止まった。
母親「こっちよ!どこ行くの!」
ユウ「だって!あっちにワンちゃんいたもん!怪物に食べられちゃうよ!」
母親「まずユウ君が逃げなきゃなの!」
ユウ「や―――だ!」
のどか「ワンちゃん・・・」
「大丈夫・・・私はもう、走れる!」
ラビリン「ラテ様!ラテ様!ラテ様しっかりラビ!」
ニャトラン「やばいニャ・・・」
ペギタン「やっぱり、人間の協力が必要なんだペン!このままじゃラテ様は・・・」
ラビリンが飛び出した。
ニャトラン「あ、おい!」
ラビリン「誰か-!誰かいないラ・・・」
倒れてきた木が、ラビリンの足を挟んだ。
ダルイゼン(ただでさえ見習いのお前達が、俺達に敵うわけないじゃん)
ラビリン「誰か・・・お医者さんはいないラビーーーーー!?」
のどか「いた―――!」
のどかが来た。
のどか「ワンちゃん!大丈夫!?」
のどかがラビリンを挟んでいた木をどかして、ラテの元に向かう。
ラビリン「お医者さんじゃないラビ・・・」
のどかはラテを抱きかかえた。
のどか「早く病院に連れて行かないと・・・」
ニャトラン「行ってもムダニャ!」
ニャトランがのどかを呼び止めた。
ニャトラン「病院じゃダメニャ!」
ペギタン「ラテ様を治すにはあっちで暴れてるメガビョーゲンを浄化して、地球をお手当するしかないペン!」
のどか「地球をお手当・・・メガビョーゲンってあれのこと・・そんなの、どーやって・・・」
のどかはかっての記憶を思い返す――――
たけし「大丈夫だよ、のどか」
やすこ「お母さん達がついてるからね」
両親に見舞われていた、人工呼吸器を付けていた自分のことを―――――
のどか(決めたじゃない・・・今度は私の番)
「ワンちゃん、大丈夫だよ。私が、みんながついてるからね。ねえ、あなた達がその、お手当の方法知ってるんだよね。私に何か出来ることない!私、何でもする!」
のどか達の方にメガビョーゲンの光線が撃たれ、ラビリン達がのどかを押しのけ、さっきまで居た所に光線が当たった。
のどか「あっ・・・」
ラビリン「あなたには無理ラビ!早くここから逃げるラビ!」
のどか「いやだ・・・」
ラビリン「危ないって今ので分かったラビ!」
のどか「だからってほっとけないよ!この子・・・こんなに苦しんでるのに・・・」
ラビリン「あっ・・・」
ラビリン(だからって、ほっとけないラビ!地球がこんなに苦しんでるのに!)
先程の自分の言葉と同じ言葉を聞いたラビリンの目に涙が溜まり、手の、いや心の肉球が光った。
のどか「私、この子を助けたい」
ラビリンは涙をぬぐって、のどかに歩み寄った。
ラビリン「私はラビリン。あなた、名前は?」
のどか「のどか、花寺のどか」
ラビリン「のどか、本当にあいつに立ち向かう勇気はあるラビ!」
のどか「この子を助けられるなら、いくらでも」
ラビリン「のどか・・・・ラビリンと一緒にプリキュアになるラビ!」
のどか「ありがとうラビリン!・・・え、プリキュア?」
ラビリンの手に光が集まりだした。
のどか「ああ・・・・」
ダルイゼン「あれは・・・」
のどかとラビリンの前に、一本のステッキが現れた。
ニャトラン「それは伝説の!」
ペギタン「ヒーリングステッキペン!」
ラビリンはのどかに自分のエレメントボトルを渡した。
ラビリン「のどか!この花のエレメントボトルをステッキにセットするラビ!」
のどか「分かった!」
ラビリン「スタート!」
ラビリンがヒーリングステッキと一体化した。
のどか「プリキュア!オペレーション!」
光のアンダーウェアに包まれたのどかが花のエレメントボトルをヒーリングステッキにセットする。
ラビリン「エレメントレベル上昇ラビ!」
のどか・ラビリン「「キュアタッチ!」」
のどかがヒーリングステッキの肉球部分をタッチすると、
光の花びらが集まって、コートとなってのどかに被さった。
手袋とブーツ、そしてコートがのどかの体に装着され、
髪がピンク色となって、伸びていき、
最後に花の髪飾りとピアスが付き――――
グレース・ラビリン「「重なる2つの花!キュアグレース!!」」
ラビリン「ラビ!」
のどかは、キュアグレースへと変身した。
ニャトラン「やったニャ!」
ペギタン「プリキュアになったペン!」
ダルイゼン「プリキュア!あの伝説の・・・いや、人間がそんなに長生きできるはずがない。
あいつは別人だ・・・」
グレース「何これ!どうやって着替えたの?」
ラビリン「着替えって!もっと言葉とかがあるラビ!」
ダルイゼン「メガビョーゲン!やっちゃいな」
メガビョーゲンがキュアグレースに向かってきた。
ラビリン「グレース!飛ぶラビ!」
グレース「う、うん!」
キュアグレースがジャンプし、町を見渡せる程の高さまで飛び上がった。
ダルイゼン「っ!」
グレース「うわあ―――。凄―い!」
空中のキュアグレースを狙って、メガビョーゲンが手から光弾を連射してきた。
グレース「うわっ!」
ラビリン「プニシールド!」
ヒーリングステッキから肉球の形をした光の盾が出て、光弾を防いだ。
グレース「スゴイ!」
ラビリン「グレース、落下の勢いで攻撃ラビ!」
グレース「分かった!」
グレース「たあーーーーーっ!」
グレースは回転してのかかと落としをメガビョーゲンに炸裂させた。
グレース「わあ!着地もバッチリ!」
ラビリン「喜んでる暇は無いラビ!あいつの体をスキャンするラビ!肉球に一回タッチするラビ!」
グレース「分かった!」
グレース「キュアスキャン!」
キュアグレースはメガビョーゲンの体内をスキャンし、左の脇腹に閉じ込められた花のエレメントさんを発見した」
グレース「ラビリンあれは?」
ラビリン「花のエレメント。メガビョーゲンが地球から奪った命のパワーみたいなものラビ!」
グレース「あれを取り戻さないといけないのね」
ラビリン「そういうことラビ!」
メガビョーゲンがキュアグレースにパンチを打ってきたが、
キュアグレースはそのパンチを受け止めた。
グレース「うわスゴイ!私力持ち!」
ラビリン「プリキュアだもん、当然ラビ!グレース!メガビョーゲンの動きを抑えるラビ!」
グレース「ようし!はああああああああ!!」
キュアグレースはメガビョーゲンの腕を掴んで投げ飛ばし、
メガビョーゲンは地面に頭から突っ込んだ。
ラビリン「今ラビ!メガビョーゲンを浄化するラビ!肉球を3回タッチするラビ!」
グレース「エレメントチャージ!」
キュアグレースはヒーリングステッキでハートマークを描き、
肉球を3回タッチした。
グレース・ラビリン「「エレメントレベル上昇!」」
グレース「プリキュア!ヒーリングフラワー!!」
ヒーリングステッキから放たれた光線がメガビョーゲンの左脇腹に当たり、手となって花のエレメントさんを包み、メガビョーゲンを貫いて、花のエレメントさんを外に解放した。
メガビョーゲン「ヒーリングッバイ・・・」
メガビョーゲンが安らかな表情で消滅していった。
グレース・ラビリン「「お大事に!」」
メガビョーゲンが汚染した花壇や木々が元に戻っていった。
ダルイゼン「ふーん、やるじゃん。とりあえず報告しといた方がいいな」
ダルイゼンが姿を消した。
キュアグレースは飛び跳ねて喜んでいた。
グレース「やったーーー!怖いの追い払ったよ!スゴイスゴイ!こんなに飛べる!私の身体じゃないみたい!」
ラビリン「はしゃぎすぎラビ!」
グレース「わっ!」
ラビリンがヒーリングステッキから離れ、キュアグレースの変身が解除され、のどかに戻った。
ラビリン「遊びじゃないラビよ」
のどか「はーい」
ニャトラン達が花のエレメントさんに聴診器を当てる。
花のエレメントさん「ありがとう、皆さん。ここのお花はもう大丈夫です」
ニャトラン「良かった良かった。な、ラテ様・・・・」
しかし、ラテはまだぐったりしていた。
ニャトラン「にょ――――っ!?」
のどか「なんで!怪物を浄化すれば治るんじゃなかったの!?」
ラビリン「すぐにお手当出来なかったから、症状が重くなったラビ・・・」
のどか「そんな・・・」
花のエレメントさん「大丈夫、心配いりません。私の力を分けて差し上げましょう。お嬢さん、エレメントボトルを」
のどか「え、これ?」
のどかの出した花のエレメントボトルに光が集まった。
花のエレメントさん「これをラテ様に」
花のエレメントボトルをラテの額に掲げると、ラテの額の水晶が元の青色に戻り、
ラテは元気になって、走り出した。
ニャトラン「ラテ様!」
ペギタン「良かったペン!」
ラビリン「ありがとう!のどかのお陰ラビ!」
のどか「ううん、ラビリンの・・・あれ?」
ラビリン「ん?どうかしたラビ?」
のどか「そう言えば・・・何でウサギが喋ってるの!?」
ラビリンがずっこけた。
ラビリン「今さらラビ!?」
のどか「あ―――っ!お花も喋ってたし!みんな一体何者――――!?」
(続く)
最終更新:2023年04月25日 16:05