キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編の第308話

第308話 最強を越えたツープラトン!!


実況「万太郎とケビンマスク、`世界五大災厄`に仕掛けた技はこの20世紀ではお目にかかったことのない技~~~っ、恐らくは21世紀でもふたりの超必殺技と思われます―――っ!」

ロビン「わ・・・わが息子が・・・こ・・・こんなすごい技を・・・」
スグル「私のキン肉バスター、キン肉ドライバーをはるかに凌ぐのかも―――っ!」

フードの男「・・・・・」


真弓「長いキン肉王族の歴史の中でワシを含む王位継承者の誰も会得するものがいなく、スグルにも伝えてなかった幻の秘技を・・・わが孫、万太郎が今、完成させようとしている―――っ!」

ミート(今は口に出せませんが、王子あなたは近い将来、このマッスル・スパークの`天と地`を合わせた完璧盤をマスターすることになる・・)

スカーフェイス「いけ―――っ、万太郎――っ、太陽の塔での特訓で仕上げた技の体勢には完全に入っている―――っ。ケビン―――っ、お前のビッグベン・エッジも完璧だ―――っ!」

ケビン「いいぞ万太郎、そのままキャンバスに落下すれば、悪行・時間超人を完全に破ることができる―――っ!」

万太郎「グ・・・・グッ・・・」
ケビン「どうした万太郎!?」

万太郎「た・・・太陽の塔特訓のときは、み・・・みんなが積極的に技にかかってくれようときょ・・・協力的だったので容易にマッスル・スパークをかけることはできたが・・・そ・・そこからひ・・・必死に逃れようとするものには・・・すさまじい体幹が必要となり、か・・・簡単にかけさせてもらえない~~~っ」
ライトニング「ジョ・・・ジョワ~~~ッ、オ・・・オレは、ま・・・まだこの戦い、勝つ気でいるぜ~~~っ」

実況「あ―――っと、キン肉万太郎、完璧に必殺技の体勢にライトニングをセットアップしていたが徐々にその形が崩れていく―――っ」
ミート「あ・・ああ~~~っ」
真弓「ど・・・どうしたというんじゃ。あんなにも見事に極まっておったのにぃ~~~っ」

ジェイド「か・・・完璧盤ではないマッスル・スパーク`地`だけとはいえ、やはりキン肉王族の王位継承者が何代にもわたって、会得できなかった幻の秘技をたった3日で万太郎が会得するのは無理だったのか――――っ!」
キッド「い・・・いや、オレは万太郎のマッスル・スパーク`地`を最初にかけられた者として信じている。きっと万太郎があの技を決めてくれることを~~~っ」


万太郎「グ・・・グワガァ~~~ッ」
実況「お―――っと、万太郎の`火事場のクソ力`を示す肉ゲージが消えていく~~~っ!」
ライトニング「あきらめろ~~~っ、ま・・・万太郎・・み・・未来のちょ・・・超人界はや・・・やはり時間を自在に操れる・・あ・・悪行・時間超人のものとなるのだ~~っ」

ケビン「万太郎―――っ!」
万太郎「か・・・構うな・・・ボ・・ボクに・・ま・・・まずはサンダーをKOするんだ」

サンダー「ヌ・・ヌワ~~ッ」
ケビン(サ・・・サンダーが技から逃れようともがき出した!ここはやつに逃げられないうちにオレのビッグベン・エッジだけでも・・・)
ラーメンマン(何を迷っているのだケビン!)
ケビン「!」(ラ・・・ラーメンマン・・・)

ケビンの体に埋め込まれたラーメンマンの弁髪が光り、ラーメンマンの幻影が浮かんだ。
ラーメンマン「これはタッグマッチだ、ひとりだけ勝ち残っても意味はない。ふたりが足りないものを補い支え合い、勝利するのが真骨頂・・・いわばタッグマッチこそ`友情パワー`という正義超人として一番大切な魂が発揮できる試合方法。見せてもらおう、`新世代正義超人`の友情パワーという鉄壁の絆を!」

ラーメンマンの幻影が消えた。
ケビン(ラ・・・ラーメンマン!)「!」

万太郎「ンググ~~~ッ」
ケビン「万太郎―――っ!」
万太郎「!」
ケビン「こ・・・このオレをもってしても、巨漢のサンダーに100%ビッグベン・エッジを決められるかどうかは・・・しかしふたりならできる!オ・・オレが・・・縦移動から横移動へ変化するから、おまえも横移動してくれ!」
万太郎「よ・・・横移動っておまえ何を?」
「ハッ、そ・・・そうか・・・!」
「腹は決まった、いくぜ~~~っ、ケビン~~っ」
ケビン「ようし!」
実況「さっきまで縦移動していたふたつの必殺技が突然真横に移動を始めた――――っ!」

ライトニング「ジョワジョワ~ッ、今さらどんな策があるってんだ・・・」
ケビン「ウオオ――――ッ」
万太郎「ンガガ~ッ」
ライトニング「ジョワジョワ、動け動け~っ。おまえらが苦しくなるだけだ~~~っ」

真弓「何をしようとしているんだ~っ、このままでは万太郎、ケビンともせっかくセットアップした技が空中分解してしまうぞ―――っ」
スカーフェイス「や・・・やめろ―――っ、ふたりとも―――っ!」
キッド「し・・・信じよう、オレたちの友がやろうとすることを」
スカーフェイス「キ・・・キッド・・・」

ケビン「ダ・・・ダメだ~~っ、位置が合わない、も・・もっと下だ~~っ、万太郎~~っ」
万太郎「こ・・・こうなったら体中の力がすべてなくなり死んでも本望!火事場のクソ力~~~っ!」
実況「おお―――っと万太郎の額の肉ゲージが再点火~~~っ!」

ライトニング「ジョ・・・ジョワ~~ッ、こ・・・こやつ、こんな力をまだ・・・」

実況「そしてケビンマスクと平行になるまで落下―――っ」
ケビン「ようし、今だ万太郎。メイルストロームパワ―――ッ!」

実況「再び万太郎のマッスル・スパークと、ケビンマスクのビッグベン・エッジが真横に移動していく―――っ!」

ケビンが爪先をライトニングの首に引っかけ、万太郎が爪先をケビンがクラッチしてないサンダーの右脚に引っかけた。

ケビン「ふたりというのはいいものだ。楽しい時は2倍楽しめる!」
万太郎「そして苦しい時は、半分で済む!」


スグル「こ・・・これは~~~っ!?」
実況「あ―――っと、万太郎の必殺技とケビンマスクの必殺技がひとつになり、より最強のツープラトン技が形成された―――っ」
ロビン「おお~~~っ」

万太郎「時間をどんなに操ることができても、正義超人の親と子の絆・・友との絆は絶対に断ち切ることはできないことを思い知れ―――っ!」

実況「万太郎とケビンの最強のツープラトン、キャンバスに向けて一気に落下―――っ!」

万太郎・ケビン「「マッスルキングダム―――ッ!!」」
万太郎とケビンは`世界五大災厄`をキャンバスに激突させた。

実況「技の衝撃と風圧で、トーナメント・マウンテン決勝ウォーキューブの天井が吹っ飛んだ―――っ」

ライトニング「ジョワジョワ~~~ッ、じ・・・時間を制するオ・・・オレたちが、ゆ・・・友情やき・・・絆などに屈するわけが・・」

そう言うライトニングとサンダーの体に、多数の球体が浮かんだ。
ライトニング「ジョ・・・」
サンダー「ヌワ・・・」

その球体が割れ、何かが2人の体から吹き出ていった。
ライトニング「ジョワ~~~ッ」
サンダー「ヌグワア~~~ッ」

そしてやせ細った姿になった2人がダウンした。
実況「ライトニングとサンダー、ダウンだ~~~っ!」

ノック「!」
委員長「ダウンカウントはいらん!」

委員長がゴングを鳴らした。
実況「あ―――と、二本目に続き三本目も万太郎&ケビン組が連取!この瞬間に、究極の超人タッグ戦決勝戦時間無制限三本勝負は、`世界五大災厄`を下した`ザ・坊ちゃんズ`の優勝で決まった―――っ!」


凛子「やった―――!」
キッド「あの誰も倒すことができないと思っていた、悪行・時間超人、ライトニング・サンダーをKOするなんて―――っ」

ビビンバ「万太郎―――っ」
アリサ「う・・・ケビン・・・」

スグル「よくやったぞ、未来のわが息子たち・・・」

フードの男も涙を流していて、やがて会場に背を向けて去って行った。


ケビン「ま・・・万太郎」
ケビンは倒れそうになった万太郎へ駆け寄り、支えた。

万太郎「!ン!?し・・・試合は?」
ケビン「勝ったんだよ、オレたちが」

万太郎「よかった~~~っ、人類の未来、正義超人界の未来が守れて~~~っ」
万太郎はケビンを抱きしめた。

ケビン「やつも入れてやろう」

万太郎はコーナーポストに置いていたカオスのヘッドギアを取った。
万太郎「カオスのヘッドギア・・・」

万太郎はケビンの肩にまたがり、カオスのヘッドギアを掲げた。
万太郎「この正義超人の勝利はカオス、おまえがいなくては成し得なかった」


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最終更新:2020年05月18日 15:54