アメリカ・ニューヨークで記者として働いていたリズ・ギルバートは夫のデヴィッドと暮らす中で恋愛関係の中で発した確執を切欠に自分自身を再び探し求めることになり、イタリア、次にインドで転々として暮らした中で様々な人と交流した末に故郷となるアメリカへ帰ろうとする。
リズは帰る支度の準備をしていた中で旅先で撮った写真を見た後、クトゥリエがいる寺へと訪れ、クトゥリエに風呂敷に包まれていた何かを渡す。
リズ「受け取って…もうお別れだから…」
クトゥリエは風呂敷を開けると中身はクトゥと書かれてあった本であった。
クトゥリエ「クトゥ!」
クトゥリエがそういった後、リズは笑顔になり、クトゥリエは本の内容を見る。
クトゥリエ「あんたに…癒されたよ…」
リズ「私もあなたに癒されたわ。あなたがいなかったらバリには戻らなかったし、自分を取り戻せなかった…」
クトゥリエの妻「コーヒー?それとも焼き豚?」
リズ「コーヒーを…テリマカシ」
クトゥリエの妻「今、入れてくるわ」
クトゥリエ「もうアメリカに帰るのか?」
リズ「2時間後に…飛行機に乗ったことある?」
クトゥリエ「クトゥリエは飛行機に乗れないんだ。クトゥには…葉がないからね」
リズは笑い声を上げる。
クトゥリエ「いい友達だ。あんたは…娘のように思える…私が死に火葬にされる時…またバリにおいて…バリの火葬の儀式は楽しいから…気に入るぞ…」
リズ「分かった…」
クトゥリエ「微笑んでいるかね…?教えた通りに?感情でも…インドのグルに教わったに瞑想しているか」
リズ「ええ」
クトゥリエ「神を感じる?」
リズ「ええ」
クトゥリエ「新しい恋人とはどうだ…?」
リズ「もう別れたの」
クトゥリエ「わからんな…どうしてだ?」
リズ「調和を保てなかったから」
クトゥリエ「リズ…よーくお聞き…愛のために調和が崩れるのは調和ある人生の一部でもあるんだ」
クトゥリエがそう言うと、リズは涙を流した後、寺を出発して自転車に乗る。
リズ(結局、あたしが信じることにしたのは。探求の力学だった。 万有引力の法則と同様、自然界に存在する法則だ。探求の力学の法則とはこう、勇気を出して自分が慣れ親しんだもの。例えば家とか古い恨みの感情とか捨て去り、真実を求めて外の世界へ…あるいは魂への内側へと向かう。そしてその旅の途中で起こったことを聞き全て切欠として受け止めるのなら、出会った人達を皆、教師として受け止めるのなら…)
リズ自身が経験したことが回想として映った後、変わってリズは竹やぶが多い家周辺の階段を降りる。
リズ(そして何より自分自身の受け入れがたい欠点と正面から向き合い、それを許せば真実は必ず見えてくる)
アメリカに帰る中で何らかの理由でリズはフェリペの家に行き入る。
リズ「フェリペ!」
リズはフェリペの家の周辺を見渡す中で机にあったメモに「日没時に浅橋で」と書き、そのメモを貼り付ける。
リズ(私は自分の経験から、そう信じるに至った)
変わってフェリペはリズが書いたメモを見たのか桟橋へと向かうと、そこにはリズがおり近づいた後、両者は互いに手を触れ合う。
リズ「あたしの言葉を決めたわ。アットラベルシアーモ。意味はね…さ、渡りましょう…」
最後にリズがそう言って笑顔になった後、夕焼けを背景に互いにキスし、最後に二人がボートに乗って海を航行する場面で終わる。
最終更新:2020年12月26日 18:25