ギリシャの大陸を中心とする地図が映し出されると共にナレーションが語り始める。
エーゲ海の中央に位置する、 ナバロン島は1943年、連合軍の脇腹に突きつけられた、刃の如き存在だった。
ドイツ軍はここに最新のレーダーを備えた、巨大な大砲を設立。戦略上絶対的優位を埃誇っていた。
ナバロンの要塞に対する我々連合軍の空と海からの攻撃はことごとく沈没に逸機した。
ナバロンの要塞で大砲が発射されようとする場面がうつる。
そこで最後の手段として連合軍は私、マロリー少佐を指揮官として、爆弾の専門家ミラー伍長等の特殊工作班を送り込んだ。
マロリー少佐を筆頭とする部隊がエレベーターの柱に爆弾を設置する場面となる。
我々は潜入に成功し、 巨大な砲弾に巻き上げ装置に高性能の爆弾を仕掛け直ちに要塞を離れイギリス海軍の救援を待った。
イギリス海軍がナバロンの要塞に向かう中で指揮していたジェンセンは船員らに指示をする。
ジェンセン「速度を落とせ」
船員「わかりました、速度落とせ」
ドイツ軍の兵隊らは大砲にミサイルを搭載する準備に入っていた。
ドイツ軍指揮官「攻撃用意!」
「攻撃用意!」
「撃て!」
ドイツ軍指揮官がそう言って、大砲がイギリス海軍の艦隊に向けて放つ中、下降しているエレベーターの車輪が粘度式爆弾に接触しナバロンの要塞は火薬庫の爆発の連鎖で破壊され2門の大砲は海に沈む。
変わってジェンセンはマロリーとミラーに飲み物が入っているマグカップを渡す。
ジェンセン「マロリー、ミラー、ご苦労だったな。無事に帰れてよかった」
変わってその戦争の光景の白黒写真がテロップと共に映る中で映画のタイトルが表示される。
イギリスの作戦本部内。
そこにマロリーとミラーがやってきて司令官のいる指令室へと入る。
司令官「やぁ、マロリー少佐。かけたまえ、足はどうだ。それからミラーだったな」
ミラー「はっ」
司令官「チャーチルのお持ち屋のメンバーだったそうだな。名人級の専門家ばかり揃っているが、君の評判は素晴らしい。またまた二人にやってもらいたいことがある。この写真はあまり取れていないが。この男を覚えてるかな?」
司令官はミラーに白黒写真を渡す。
司令官「ナバロンを思い出してくれ」
ミラー「思い出したくないですね」
司令官「ニコライだ。彼には苦い思いをさせられたぞ。」
マロリー「彼がどうしたんです?裏切り者としてギリシャで処刑されたんじゃ?」
司令官「我々もそう聞いてた。だが実は逃げた彼はドイツの腕利きのスパイだったんだ。そして今はユーゴスラビアで試しの中に潜り込んでいる。ディスコバー隊と名乗ってな。君たちはニコライを知ってる、というより彼を確認できるのは君たちしかいない。そこで現地に行って、やってほしい」
ミラー「やるといいますと?」
マロリー「殺すんだよ」
司令官「できれば隠密にな」
ミラー「しかしあの私はもう軍を引いております…」
司令官「そのことは考えた。そこで現役再招集、軍曹に昇進だ」
ミラー「それはどうも」
マロリー「具体的にはどうやって軍人を?」
司令官「フォース10のメンバーと一緒に。これは連合軍が言うように送る工作班の暗号名だ」
マロリー「で、チームの目的は何なんですか?」
司令官「それは君たちとは関係ないので知る必要はない」
司令官がそういう中、 バーンズビー中佐が入ってくる。
司令官「ああ、バーンズビー入れ」
バーンズビー「お呼びで」
司令官「中佐、フォース10は今夜出発だ。大丈夫だ二人も同行してる」
バーンズビー「どういうことですか?」
司令官「輸送手段の問題だ。二人乗客が増え、それだけのことだ。マロリー少佐、ミラー軍曹、バーンズビー中佐」
バーンズビー「準備はすでに終わりました。最後まで打ち合わせ済みです。いきなり外部の者を乗せろと言われても困りますが」
司令官「二人ともその経験は積んでる」
バーンズビー「そうでしょうか?」
司令官「これはチャーチル主将の特別命令だ。2300時にユーゴに向けて出発だ」
ハーンズビー「わかりました」
司令官「ご苦労。それだけだ」
マロリー「何事よろしくな。足手まといにならんように気をつけましょう」
ミラー「そうしましょう…」
3人は司令官の元を離れ司令室を出る。
最終更新:2020年12月26日 18:26