シャイニング・フォース外伝~遠征・邪神の国へ~のオープニング

(ガーディアナ城内にて)

兵士「アンリ王に申し上げます!
   ただいまルーン大陸の南
   サイプレス国よりの使者がご挨拶にと参っております」

ロウ「なんと サイプレスよりの使者?
   アンリ様 どういたしましょうか?
   サイプレスは未開拓の場所 好戦的な土地と聞きますぞ」

その時 表の方から争う物音がした

兵士「お待ちください!
   ただいま お取次ぎをしている所です」

ウォルドル「うるさい!こんな所でおめおめと待っていられるか!
      おまえらこそ 黙るがいい!くらえ! スパークレベル3!」

(阻んでいた兵士たちが消滅する)

ウォルドル「馬鹿め!大人しくしていれば手荒な真似をせずに済んだものを
      さて アンリ王に会うとするか」

ケン「控えろ!狼藉者め!
   我がガーディアナ王の前で勝手な振る舞いは許さんぞ!」

ケンは槍を持って身構えた

ウォルドル「グフッ グフッ グフフフッ
      噂では…ガーディアナは皆 礼節を弁えるとか…
      しかし噂はあてにならぬな
      ダントム!フレーベル!」

ダントム「ウォォォーッ!
     グシュー…グシュー…
     我らに刃向かうとは馬鹿な奴!
     さあ来るがいい 遠慮はいらぬ」

フレーベル「その騎士はあたしのもんだよ
      さあ おいでシャイニングフォース
      光の力を見せておくれ」

アンリ「待って!みんな お退きなさい!」

(アンリ女王が前に出る)

アンリ「私がこの国を統治する者
    ガーディアナの王アンリです
    南方よりの使者に対する数々の無礼お赦しください」

ウォルドル「これはこれは ご丁寧な…
      わたくしは サイプレス国の使者
      そして大神官のウォルドル
      控えるのは精鋭達です
      我々が本日参ったのは アンリ王にサイプレス国王の贈り物をお届けするため
      我が国の友好の証として
      さあ どうか お受け取りください
      そしてどうか お確かめください」

アンリは小箱を開いた…
小箱から黒いガスが噴き出した

(倒れるアンリ女王)

ロウ「あっ!アンリ様ーっ!」

ウォルドル「グフッ グフッ グフフフッ
      ガーディアナの者どもーっ 心して聞くがよいぞ
      アンリ王は永久の眠りについた
      しかしながら 我が神の力で再び目を覚ますこともできる
      そのためには 我がサイプレスに服従を誓わねばならぬ
      それとも 我が国に攻め込むか?
      いずれにしろ よく考えることだ
      アンリ王を助けるためには サイプレスまでやってくることだ」

(ウォルドル・ダントム・フレーベルは消える)

かくてガーディアナ国は 邪悪なる者との戦いに巻き込まれていくのだった

(タイトル画面になるのでゲームを始める)

アンリ女王にかけられた永久の眠りを覚ますため
ガーディアナはサイプレスに選りすぐりの精鋭達を差し向けたのだった…が…

ケン「遅い!…遅すぎるぞ!
   ロウどの!そう思いませんか?」

ロウ「ふむー…たしかに…
   あれからひと月の間 何の連絡もありませんね
   精鋭軍が破れたとしたら 我らの力の及ばぬ話だ
   ケンどの どうなさるおつもりですか?」

ケン「このまま むざむざとサイプレスに服従を誓えと言われるか!
   しかし我らは留守を守る身 仰る通りかもしれません…
   他に派遣できる者もいない」

「待ってください!」

(BGMが勇壮に変わる)

ルース「どうか 私達に行かせてください!」

ケン「おまえはラグの一人息子の 戦士見習いのルースではないか
   私達にとはどういうことだ」

ルース「はい それはこういうことです」

ルースは指笛を吹いた

(四人が進み出てくる)

ケン「おお なんとお前達は…」

ケン「久しぶりだな エルフのシェイド
   お父上のハンスはお元気か?」

シェイド「オフコース エルフの森にて父の命令で参りました
     父からもくれぐれもよろしくと」

ケン「君は巨人族のモンクだね
   僕の知っている光の戦士によく似ているような気がするが?」

シグ「ゴングおじさんのことですか?
   貴方のお噂は聞いています とても勇敢な方だったと
   おじさんの代わりに役に立とうとこの悪巧みに参加しました
   シグといいます どうぞよろしく」

ケン「君達にはいつも驚かされる
   美人姉妹の末っ子だったね
   ウェンディ 君までどうしたんだ?」

ウェンディ「タオ達がいつも自慢するの
      もちろん光の戦士のことよ
      今度のことは いいチャンスよね」

ケン「騎士アピス…我が息子よ
   おまえ…本当にいいのだな
   危険な遠征になるぞ」

アピス「はい父上!あっ いえっ ケン騎士長!
    覚悟の上です
    どうか 我々にお任せください」

ケン「そして君は…父親を 遠征指揮官のラグ隊長を助けに行くとそういう訳だな
   ルース!リーダーは誰なんだ
   お前たちだけの悪巧みでないことはないことぐらいはお見通しだ」

ルース「それが…
    おーいっ ちょっとたのむよ
    ばれちまった 出てきてくれよ」

(主人公ニックが進み出てくる)

ケン「きっ きみは! あなたはマックス?
   いや…似ているが…違うようだ」

ルース「ふう…驚かさないでくださいよ
    彼が伝説の光の戦士のリーダーだった人なのかと思った
    彼はプロンプトのニック!
    古代人の国から諸国に修行の旅をしているそうです
    僕らが話し合いをしている時 口添えしてくれたのが彼でした
    おかげで決心が付きました!
    どうか お願いします
    僕らに行かせてください」

ロウ「彼らがこれほどまでに言うのだ
   行かせてやろうではないですか?」

ロウ「その代わり 私も参ります
   そして サイプレスの奴らに一泡吹かせてやりましょうぞ!」

ニック達は 港からサイプレスに向かって旅立った
この先 彼らを待つものは…
辛く長い旅の始まりだった

(第一章の開始)

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最終更新:2022年02月14日 09:17