仮面ライダーウィザードこと操真晴人は、
賢者の石を封印するための旅で、海外のある国を訪れていた。
公園で少年たちが、サッカーで遊んでいる。
1人の蹴ったボールが、石像の上に乗ってしまい、とても手が届かない。
晴人「あっ、やっちゃったな」
『コネクト・プリーズ』
晴人「さぁ、ショータイムだ」
晴人が魔法でボールを取り寄せ、少年たちに蹴って渡す。
少年「Are you a magician ?」
晴人「No... I am a wizard !」
日本。警視庁国家安全局0課の木崎、凛子、そして仁藤が、古びた建物の中へと突入する。
建物内のカプセルの中に眠っているファントムの姿。
ファントムの首領ワイズマンこと、白い魔法使い・笛木奏のものと同じ人造ファントム、カーバンクル。
凛子「あっ!」
仁藤「どうした? わぁっ!?」
カプセルの中から、数体のカーバンクルが出現する。
木崎「下がれ! やはりここが、人造ファントム研究所だったか」
カーバンクルたちが攻撃を放つが、真由、譲、山本が、魔法の防御壁で食い止める。
譲「ムチャしないでよ、攻介兄ちゃん」
山本「何のために僕らがついて来たと思ってるんだ?」
真由「木崎さんたちは、下がっていてください」
木崎「頼む」
『♪シャバドゥビタッチ・ヘンシ~ン』
真由たち「変身!」
『チェンジ・ナウ!』
真由メイジ「さぁ、終わりの時間よ!」
メイジ3人とカーバンクルたちとの戦いが始める。
『イエス・ブリザード!』『アンダスタンド?』
山本メイジがカーバンクルを凍結させるが、カーバンクルは凍結を破って反撃に出る。
山本メイジ「こいつら、一筋縄じゃいかなそうだな!」
そのとき。仁藤たちの背後に現れる謎の男、大須賀。
大須賀「やっと見つけたぜ。あれが人造ファントムか」
仁藤「おぉ? 危ねぇ、危ねぇ」
制止する仁藤たちを突き飛ばし、大須賀は戦いの場へ。
大須賀「どけぇ!」「ジャマだ!」
さらにメイジの戦いに割って入り、メイジたちを突き飛ばし、カーバンクルたちを次々に蹴散らす。
大須賀「うぅおおぉぉ──っっ!!」
絶叫とともに、大須賀が新たなファントム、オーガに変身する。
真由メイジ「別のファントム!?」
メイジ3人がオーガに挑むも、あっさりと吹き飛ばされる。
オーガ「さぁ、このオーガ様にその身を捧げろ」
オーガの胴が巨大な口となり、カーバンクルの1体を飲み込んでしまう。
オーガ「カーバンクル…… 全身に染み渡るぜ。新たな力、早速試してやろう! うおぉぉっ!!」
真由メイジ「危ない!」
オーガが仁藤たちを目がけ、無数の弾丸のような攻撃を放つ。
とっさにメイジたちが盾となるが、変身を解除され、傷だらけの真由たち3人が倒れる。
仁藤「譲!?」
凛子「真由ちゃん、山本さん!?」
地面に、オーガが弾丸のように放ったものが転がっている。それは魔法石。
木崎「魔法石!?」
仁藤「こいつ、食らったファントムの力を自分のものにできんのか!?」
仁藤がビーストドライバーを手にするが、凛子がそれを制止する。
凛子「やめなさい、仁藤くん!」
仁藤「でも!」
凛子「もう一度キマイラを捕まえたのは、研究のためでしょう? ベルトを着けちゃったら、またいつ死ぬかわからないのよ!」
さらにオーガは、残りのカーバンクルたちもすべて飲み込んでしまう。
オーガ「これで俺はまた、最強に一歩近づいたぁ!」
オーガが四方八方に攻撃を放ち、建物が倒壊してゆく。
オーガ「ハハハハ! さて、残るはあいつだ。ハハハハハ!」
最終更新:2016年07月19日 02:28