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第1幕


(ジル伯爵邸の瀟洒な広間。奥に扉と窓、左右に扉。ジルは外出着姿で、帽子を額の上に押し上げ、奥から慌ただしく入って来る)


ジル(伯爵)
灰色のヴェール、桃色の小帽子……
すらりとした姿……これで謎が解ける!……

(そのまま急いで左手前の部屋へ入る)

スザンナ(伯爵夫人)
(ジルが舞台から去る間に、スザンナが奥から入る。外出着に灰色のヴェールと桃色の小帽子。扉口でサンテに小声で話しかける)
今戻ったの? これを持って、何も言わないで!

(ヴェールと帽子、それに紙包みをサンテに渡す。サンテはすぐにそれを懐へ入れ、奥へ去る)

まあ危ないところだったわ!

(左手前の部屋を覗き込み、大きく息をつく)

寝室にいるわ。

(右手前の部屋へ入る)

ジル
(入った部屋から動揺して戻り、すぐに右奥の部屋を覗き込む。彼も大きく息をつく)

居間にいる。

(帽子を脱ぎ、汗を拭いて座る)

きっと見間違えたのだ……
あれは妻ではなかった、当然ではないか!

(突然、驚いて周囲の匂いを嗅ぐ)

だが……目が間違うことはあっても、
匂いを感じ取る鼻は間違えない……
この匂いは、まったく、
タバコの匂いだ!
タバコだ!

(立ち上がって)

そうだ……この不快な匂いはよく知っている、
本能的に避け、嫌悪している匂いだ!
いったい誰が我が家にこの匂いを漂わせた?
私か? 私は吸わない。妻か? 妻も吸わない!
それなのに、ああ、匂いは確かにある!
匂いがあるのだ、ああ、確かに!
おお, 突然心に浮かんだ
忌まわしい考え……警告のように!
それは膨らみ、膨らみ……巨大になり、
身の毛もよだつ疑いを投げかける!
女たらし!
喫煙者!
神よ! なんという恐ろしさ!
それでも必要なのは
慎重さと冷静さ、
この厄介な疑惑を解くためだ。
幾人もの夫が……哀れな男が!
夫となった……運命づけられた、
ただそれは、
あまりにも恐れたからだ、
自分が……ああ!
調べ始めよう! おい、サンテ!

(奥へ呼びかける。サンテが入って来る)

本当のことを言え、サンテ!……お前は……吸うな?

(突然問い詰められたサンテは動揺を抑え、急いで否定の身振りをする)

では、吸うのは……
もしや……伯爵夫人か?

(サンテはさらに動揺し、いっそう強く否定の身振りをする)

では、ここに漂うこの匂いは何だ?

(サンテは大げさに肩をすくめる。スザンナの部屋から、優しいチェンバロの音が聞こえる。その間サンテは、スザンナの部屋を指し、煙を吸う身振りを加えながら、ジルに匂いを嗅ぎつけられたこと、そして居間からは誰も気にしていないことを伝えようと必死になる)


ジル
(独白)

召使いに、
私が疑っていると悟らせるのは避けよう!
ああ!……匂いは確かにある。
お前は何も知らないようだな!

(サンテに)

もうよい、下がれ!

(主人が再び声をかけると, サンテはすぐに恭しく無表情な姿勢で立ち止まる)

ジル
(独白)

嗅覚の妄想なのだろう。

(サンテに)

チョコレートを用意しろ。

(サンテは先ほどと同じように居間の方へ身振りをしながら、奥へ去る。ジルは興奮して歩き回り、ときおり立ち止まる)

妻は演奏し、
私は身悶え、思い悩む!
私を裏切っているのかもしれない……
まだ一か月だというのに?

(居間の方を見て)

静かになった……チェンバロを片付けたな……

(スザンナが入って来て、卓上の瀟洒な花瓶に花を生け始める。ジルはそれを見て衝立の後ろに隠れる)

見ろ……あの無邪気で率直な様子、
美しい顔に浮かぶあの表情、
まるで無垢そのものではないか!
そんなにも私は愚かで、
妻を疑うというのか?
いや……私を納得させたのはサンテだ、
あの老いたずる賢い男が、
主人を尻目に、こっそり吸っているのだ!
そうだ、あいつだ、あいつに違いない!

(ジルはふざけた様子で、気づかれぬようスザンナに近づき、両手でその目を覆う)

スザンナ
(驚いたふりをし、やがて優雅に)

まあ!……ここにいらしたの、私のジル?
こんばんは!

ジル
私の可愛いスザンナ、私はここにいるよ。

(独白)

これが夫を裏切る女の顔なのか?

(愛情を込めて彼女の手を取り)

私のそばに座って話そう、
私の純白の鳩、
いつもそこに輝く私の澄んだ星、
旅人を導く灯台のように、
私の目の前にいる君!

(スザンナとともにテーブルのそばへ座り、わざと冗談めかした調子で)

本当にそう思っているのだが……笑っておくれ、愛しい人!
君が一人で外出しないことは知っているが、
さっき、君のように見えたのだ……笑っておくれ、愛しい人!

スザンナ
笑うって、何がおかしいの?

ジル
(続けて)
遠くから見たら、
道を歩く君を見たようだった……すらりとした姿、
灰色のヴェールに桃色の小帽子!

(スザンナは動揺を隠そうと無理に微笑み、その間に思わず顔を赤らめる)

スザンナ
まあ、それなら笑う理由があるわ! 一人で外出するなんて、
あなたの禁じたことに逆らって?

(素早く独白)

見られたのだわ!

ジル
(立ち上がり、スザンナも立ち上がる)

私が思い違いをしたのは分かっている……だが……
なぜ赤くなる?

スザンナ
だって……あなたの口から初めて、
そんなことを聞くのが悲しいのよ、
考えるべきでも、口にすべきでもないことを!

ジル
そうだ、そうだ、君の言うとおりだ、
君はそんな女ではない!
善良な女たちの中でも最も善良で、
美しい女たちの中でも最も美しい!
愛しい人よ、君を百合の花になぞらえよう、
その比喩に間違いはない、
澄んだ鏡に映る
君の姿はまさにそのもの。
敵意ある疑いの影が、
たとえ束の間のかすかなものでも、
鏡も、可憐な花も、
汚してはならない!

スザンナ
あなたはなんて巧みに、
人の機嫌を取る術を知っているの!

ジル
いや、愛しい人、私はこう答えるよ、
私にできるのは……君を崇めることだけだ!
私には悪癖などない……賭け事も、
酒も、タバコも……

(独白)

しまった!

スザンナ
(独白)

ああ、それは本当に残念だわ!

ジル
女のことなら、君も知っているだろう、
愛し、望む女は
ただ一人、それを誇りに思っている。
君を私のすべてと考えている、
半分だけではない、すべてを。

(情熱を次第に高めて)

いつも恋に燃え、
スザンナ、決して満たされることはない……

(激しい思いで、再び彼女の手を取ろうとする)

スザンナ
(そのとき、チョコレートの道具を持って奥から来るサンテを指し示す)
サンテがチョコレートを持って来たわ。

ジル
(不機嫌に、ぶっきらぼうに)
まったく、ありがたいことだ。

(ジルはスザンナから離れ、杖の柄を弄びながら神経質に歩き回る。その間サンテは、主人に見つかったタバコの匂いの身振りを繰り返し、スザンナに必死で合図を送りながら、テーブルにチョコレートを用意する)

スザンナ
(動揺するサンテに向けて独白)
あの身振りからすると、私にも分かる気がする……

ジル
(歩くのをやめてテーブルに近づき、カップにチョコレートを注ぎながら)
サンテ!

(サンテは身振りをやめ、すぐに直立する)

もう行ってよい!

(それからスザンナに)

私が自分で君に給仕しよう!

(サンテは一礼して去る。ジルは疑い深くその後ろ姿を見送るが、すぐに調子を変え、ソファに座って動揺を抑えているスザンナに、優雅にチョコレートのカップを差し出す。スザンナは微笑んで礼を言い、少しずつ飲み始める。ジルも別のカップを手に彼女の隣へ座り、同じように飲みながら優しく語りかける)

あの甘い恋の日々を、覚えているかい、
私たちの愛の初めの日々を?

スザンナ
まるで蘇るよう、
あのひとときのすべてが、
あの恋の燃える情熱の中で!

ジル
あの庭で……

スザンナ
……陽の光に満ちた……

ジル
ため息は数多く……

スザンナ
……言葉はわずか……

ジル
私は君から逃げ……

ジル
私は君を追いかけた、
そしてそうして、
ある日、
初めての
密かな口づけを奪った!

スザンナ
(茶目っ気たっぷりに。ジルがカップを受け取り、自分のカップと一緒にテーブルへ置く)
まあ、大胆な人! 私から盗んだのね!

ジル
そのあと何度返したことか! 百回はあっただろう?

(彼もふざけた調子で)

だから私は、正直な泥棒だったのさ!

二人
(情熱的に)
愛しい思い出!
清らかな微笑み、
楽園の
私たちを幸福で満たした!

(ジルは感情の高まりの中で、スザンナを優しく引き寄せて抱きしめる)

ジル
(突然抱擁を解き、怯えたように立ち上がる。独白)
ああ! 服にまであの忌まわしい匂いが!

スザンナ
(ジルの動揺に動揺し、立ち上がって独白)
嗅ぎつけた……感じ取ったのだわ!

ジル
(彼女を見つめ、ますます動揺して独白)
妻が動揺している!
疑いではない……確信だ!

スザンナ
(その間、絶望した調子で独白)
ああ、どうしましょう!
でも、私が本当に
悪いことをしているというの?

ジル
(彼女の手をつかんで)
スザンナ! 否定するな!
何か隠しているな!

スザンナ
(途方に暮れて)
私が?

ジル
……そうだ! 秘密を!
白状しろ!

スザンナ
(覚悟を決め、震えながら)
ええ。

ジル
言え!

スザンナ
もし……本当だったら?

ジル
(怯えて後ずさりし)

スザンナ!

スザンナ
もし、私の意志よりも
強いものだとしたら……

ジル
スザンナ!

スザンナ
ある悪癖……
ある欲望……でも、それには理由があるの。

ジル
スザンナ!

スザンナ
あなたが友人たちの
社交クラブへ出かけている間……
私は時間を過ごしているの。

ジル
これ以上ひどい話があるか?

スザンナ
もし、ほかの夫たちのように、
あなたが片目をつぶってくれるなら……
私の秘密に?

ジル
(怒りに目がくらみ、跳ね起きて)
私が?……そんなもの、叩き潰してやる!

スザンナ
(苛立ちを交え、活気づいて)
見つけられるものなら、探してごらんなさい!
どんなに念を入れても隠し通すわ。

ジル
(声を張り上げ、憤慨して)
この悪女め! お前の母親のところへ
すぐに訴えに行ってやる!
あの模範的な女性、
厳格な品位を誇る、
決して自分に許さなかった
こんな破廉恥なことを!

スザンナ
まあ、神様! ひょっとして母も……

ジル
(怒りが頂点に達して)
もう我慢ならん! 黙れ!

(泣き出しそうな憤りを込めて)

そんな恐ろしいことを……私に言うのか、
そんな無邪気な調子で?
何でもないことのように言うのか……
なんという偽りの見本だ!

スザンナ
(傷つき、泣きながら)
何もしていないのに、ひどいわ!
ほかの女たちだってしているでしょう?
あなたは意地悪、暴君だわ、
愛もなく……情けもない!

ジル
私が? この不幸な女め!
私は愚か者だった、
お前に鼻面を引き回されていた!
だが、もうたくさんだ、たくさんだ!
私はもう愚か者ではない!

スザンナ
私にそんな無礼な口を利くの?

ジル
もっとひどい言葉を使ってやる!

スザンナ
私を脅すの? そんな勇気があるの?

ジル
口先だけではないぞ! お嬢さん、覚悟しろ!

(舞台を駆け回り、目につくもの――カップ、盆、飾り物、書物など――を手当たり次第に狂ったように壊す)

ええい! ええい! ええい! ええい!

スザンナ
(怒りを募らせて)
やめて!……何をするの?
やめなさい、破壊魔!

ジル
(テーブル、肘掛け椅子、椅子をひっくり返し)
ええい! ええい!

(椅子を片足で踏みつけ)

ああ、あの分からず屋を
こうして足の下に押さえつけられたら!

(椅子を叩き壊す)

スザンナ
あなたなんか知らなければよかった!

ジル
それは私が君に言うことだ!

スザンナ
(ますます腹を立てて)
それなら出て行くわ!

ジル
道なら分かるだろう、
二枚舌の女め!

スザンナ
(右手前の部屋を指し示し)
私はあちらで泣くわ!

ジル
泣き真似のワニめ!

スザンナ
虎!

ジル
気をつけろ! 爆発するぞ……

スザンナ
爆発しなさい!

二人
なるようになれ!

(スザンナはすすり泣きながら右手前の部屋へ駆け込み、閉じこもる。ジルは頭を両手で抱え、肘掛け椅子に崩れ落ちる。奥からサンテが現れ、舞台を見て、滑稽なほど驚愕する。続く間奏曲の間、サンテはジルに気づかれぬよう滑稽なほど慎重に、部屋を元通りに片づける。その間ジルはじっと動かないが、ときおり身震いし、それがサンテを驚かせる。片づけ終えると、サンテは警戒しながら奥へ退き、去る)

ジル
(スザンナの部屋へ、低い声で)
捕まえねば……必ず捕まえる!

スザンナ
(右手前の部屋から戻る。すっかりしおらしく、ジルの手袋、帽子、傘を持ち、彼に近づきながらゆっくり話す)
あなたの手袋です……
帽子……傘も!

ジル
(動揺し、顔を見ないまま立ち上がって)

なぜだ?

スザンナ
(ゆっくり)
今夜は
お友達の社交クラブへ行くはずではなかった?

ジル
(歯を食いしばって)

私を追い出したいのか?

スザンナ
(おずおずと)

いいえ……反対です。

ジル
(絶えず苛立ちながら独白)
だが、私を追い出そうとしている!
明らかだ! 私は邪魔なのだ。
芝居をしてやろう! 戻って来るぞ。

(その間に手袋をはめ、帽子をかぶる。スザンナが傘を差し出す)

なぜ傘を?

スザンナ
(窓の方を指して)

雨が降りそうだわ……
夜空もどんよりしているもの。

ジル
(皮肉と凄みを込め、言葉を強調して)

そのとおり! 嵐になるだろう!

(奥へ去ろうとする)

スザンナ
(ジルの退場を優しく遮り、彼は立ち止まる)
まあ! そんなふうに私を置いていかないで!
一人で、ずっと泣いていたのよ!
そして、あなたがあなたが私に向けてくださるのを待っている、
ひとつの眼差し、ひとつの言葉を。
それを待っているの、ほら、
悔いているこの私が、
許しのしるしとして、
どうか私に与えてほしいの。
あなたの心が優しいことは知っている、
その心が変わっていないことも!

ジル
(感情に負けて座り、傘をテーブルに置く)
ああ、なんて甘い声だ!

スザンナ
(常に優雅で、優しくすり寄るように)
もし悪気なくあなたを傷つけたのなら、
私の過ちがあなたをひどく悲しませたのなら、
やめるわ! 約束する、
だから、仲直りしましょう。
私はいつも変わらぬ、
あなたを慕う哀れな妻、
ただ一度の口づけを乞う、
この上なく甘い報酬を!
私はあなたのスザンニーナ、
本当は悪い女ではないのよ!

ジル
(不本意ながら心を解かされ、独白)
ああ、なんて甘い声だ!
その魔力が私の中で続いている!

(立ち上がり、相反する感情に戸惑いながらしばし間を置き、スザンナの額に口づけする決心をする)

スザンナ
(元気を取り戻して)
ありがとう! もう満足よ。それでは、
行ってらして……戻るときには、
強くベルを鳴らしてね!

(右手前の部屋を指して)

あの部屋には、
音があまり聞こえないの。

ジル
(再び苛立って)
先に知らせておこうか?

スザンナ
もちろん。

(残念そうにジルを見て)

でも、あなた、
なぜまだそんな目で見るの?

ジル
(多くを語ろうとするが、最後には帽子を深くかぶり)
スザンナ! さらば!

(奥から退場)

スザンナ
(夜になり、優雅な笠のついたランプを灯す)
なんという動悸! なんという胸の高鳴り!
ああ、情熱とはなんと恐ろしいもの、
意志も理性も、
もはやそれを抑えられなくなったときには!
そして、さらに悪いことに……あの人をあれほど愛しているのに、
私たち二人の間には秘密などないはずなのに……
その一つを、彼に隠しているなんて!
なんと多くの嘘をつき、私は恥じていることか、
すべて私の秘密がもたらした結果だわ!
ああ、怒り狂ったのも無理はないわ。
でも、どうすればいいの? 私にできるのは、
ますます愛想よく、慎重になることだけ!

(サンテが奥から用心深く、秘密めかして入って来る)

よく来たわ、サンテ。すべての扉を閉めましょう。

(サンテは念入りに扉を閉め、その後、第1場で受け取った紙包みを彼女に渡す。スザンナはそこからシガレットを一本取り出す)

これが香り高い小さな悪癖、
あれほどの騒ぎの原因!
あの人はこれを嫌っているのね!
残念だわ!

(座る。サンテはポケットからマッチを取り出して差し出し、スザンナはその一本でシガレットに火をつけ、満足そうに吸い始める。サンテもタバコを吸い、二人は楽しげに互いに微笑み合う。奥の扉が何度も叩かれる)

スザンナ
(驚き、怯えて立ち上がる)
誰なの?

ジル
(扉の外から叩きながら)
私だ、スザンナ!

スザンナ
夫だわ!

ジル
(先ほどと同じように)
開けろ!

スザンナ
(ひどく狼狽して)
どこに隠せばいいの?

(シガレットと紙包みを懐に入れ)

ここ!

(左の窓の鎧戸をサンテに指し示す。サンテはひどく困惑しながら、そこへ駆け込んで隠れる)

あなたはそこ!

ジル
(先ほどと同じように)

何をしている?

スザンナ
今開けるわ!

(怯えながら独白し、奥の扉を開けに行く)

まあ!

ジル
(激怒して入って来る。周囲を見回し、匂いを嗅ぎながら独白)
手間取ったせいで……
走る足音……
いっそう強い匂い……
喫煙者はここにいる!
臆病にも隠れたのだ。
無駄な逃げ場だ!
見つけ出し、探し当て、
踏み潰してやる!

(右側の部屋を次々に駆け回り、失望して戻る)

いない!

スザンナ
どうしたの?
何にそんなに苦しんでいるの?

ジル
いない!

スザンナ
何が?

ジル
いない!……

スザンナ
何がなの?

ジル
黙れ、黙れ!

スザンナ
ああ!

ジル
おお、貞淑なスザンナ!

(拳でテーブルを叩き、叫ぶ)

おい、サンテ! 間抜け!
ここへ来い! 怠け者め! 耳が聞こえないのか?

スザンナ
聞こえていないわ、
ますます怒っている……
いったい何が彼を駆り立てるの?
あの煙?
でも、違うわ!

(サンテはこっそり隠れ場所を出て、奥から駆けつけたふりをする。ジルは彼を怒鳴りつける)

ジル
(サンテの腕をつかんで揺さぶり)

敵を捕らえるのだ!
家の中で、
今度こそ我々を欺くことはできない。

スザンナ
何ですって?

ジル
急いで探せ、
屋根裏から地下室まで。

スザンナ
えっ?

ジル
屋根も煙突も、
食料庫も台所も。
穴ひとつ、隅ひとつ、
見逃すな! 行け! 行け!
必ず見つけ出せ!

スザンナ
でも、ジル!

(ジルに急かされ、サンテはテーブルの燭台に火をつけ、奥へ出て行く)

ジル
(左の部屋へ駆け込み、戻って来る)
いない!

スザンナ
何が?

ジル
(舞台中を慌ただしく探し回り)
やはり、いない。

スザンナ
何がなの?

ジル
(窓のカーテンの中、テーブルの下、あらゆる場所を探す)
あの女は私を嘲り、
あいつを安全な場所に隠したのだ、
私は無駄に身をすり減らしている……
いない! いや、いない!

スザンナ
いったい、何を探しているの?

ジル
何を探しているかだって?

(滑稽な凄みを利かせて彼女を見つめるが、怒りを抑え)

傘だ!

スザンナ
あなたの帽子と一緒に、
ここへ持って来たわ。

ジル
ああ、そうだった!

スザンナ
覚えているでしょう?

(テーブルの上の傘を指し示す)

ほら、ここにあるわ!

ジル
(激怒して)

誰だ?

スザンナ
(無邪気に、穏やかに)

傘よ。

ジル
(狂ったように傘を乱暴に扱い)
この悪党め!
卑劣漢! 悪党! ろくでなし! 道化者め!

(傘を二つに折り)

さらば! 私は出て行く!

スザンナ
さようなら!
落ち着いて!

ジル
(独白)

だが、待っていろ! すぐに……

スザンナ
何ですって?

ジル
(独白)

おお、貞淑なスザンナ、
私は戻って来るぞ……
そのときこそ……捕まえてやる!
ああ! はは!

(壊れた傘を振り回しながら、奥へ慌ただしく退場)

スザンナ
ジル!……ああ!
息がつける! 行ってしまったわ。
針のむしろだった。
なんて怖かったこと、
神様! あの傘ときたら!

(物思いに沈んで)

傘ですって! 夫はあまりにも変になったわ……
私の夫はすっかりおかしくなった……
いったい何を考えているのかしら?
でも、ようやく自由になったわ、
ずっと望んでいたとおり、
大好きな楽しみに身を委ねられる!

(隠していたシガレットをポケットから取り出して火をつけ、揺り椅子に座り、満足げに楽しそうに吸う)

ああ、なんという喜び、軽やかな雲が
細めた目に追いかけられる、
青い渦を描きながら昇り、
薄いヴェールのように舞い上がる、
そして、金色の幻のように見える、
澄んだ空へ消えてゆく!
細い煙よ、私を優しく撫で、
揺りかごのように揺らし、夢を見させる……
ゆっくりとした甘美さで、
私はあなたの渦を味わいたい!
あの青い渦の中に、
私は見つめる、
愛しい人の姿さえ、
私の可愛い夫の姿を!
でも、もっと優しく、もっと愛らしく、
いっそう美しく見える……
そのように淡い輪郭に、
私は魅了されてしまう!

(煙を吸いながら空想に耽り、ほとんど眠りかける。その間にランプは燃え尽き、次第に消えてゆく)

ジル
(傘を手に、窓から現れる)
今度こそ捕まえたぞ!

スザンナ
(驚いて急いで立ち上がり、シガレットを持つ手を背中に隠す)
ああ! ジル!

ジル
(部屋へ飛び込んで)

あの恥知らずはどこだ?……

スザンナ
誰のこと?

(ここでランプが完全に消える)

ジル
(続けて)

お前が隠している男、
私がいない間に!

(彼女が隠している手を力づくでつかみ、火傷する)

しまった!
火傷した! 裏切り者め!
そこに何を隠している?

スザンナ
(全身を震わせながらシガレットを見せ)

これ……シガレットよ!

ジル
(呆然として)

君が吸っていたのか?

スザンナ
(ひざまずいて)

許して!
私を許して!
それを買うために、
サンテまで罪を犯させないよう、
私自身が買いに行っていたの……

ジル
(彼もひざまずく)
私の天使!
むしろ君が私を許してくれ!
私は……ああ……そうだ……嫉妬していた!

(頭を垂れて)

スザンナ
(床に座り、いたずらっぽく笑って)
嫉妬していたの? 私の煙に?
あはははは!
お互いに許し合いましょう!
あなたが嫌なら、もう吸わないわ!
私に大切なのは、あなたの愛だけ!

ジル
いや! 二人で吸おう!

スザンナ
(大きな喜びを込めて)
一緒に? あまりの嬉しさに、
あなたの手に口づけしたいわ!

(彼にシガレットを一本渡し)

さあ、どうぞ!

ジル
もう一本も?

スザンナ
それは……明日の分!

(自分のシガレットで、口と口を寄せるようにジルのシガレットへ火を移す)

ジル
(立ち上がって)
いたずらっ子め!

スザンナ
(立ち上がって)
愛しいあなた!
吸ってみる?

ジル
試してみよう!

スザンナ
(少し皮肉を交え、優雅に)

もう嫉妬なんてしないわね?

ジル
しないよ、愛しい人、私は吸う!

二人
この世のすべては煙、
風とともに消えてゆく、
だが、誠実で深い愛は、
絶え間なく、煙を上げ続ける!

(シガレットを口にくわえ、両手をつないで、二人の子供のように輪になって回り始める)

スザンナ
(踊りを止め、シガレットを指して)
でも、ほら、喜びに夢中になって、
私の火が消えたわ!

ジル
(笑いながら、自分のシガレットを指して)
ほら、私のもだ。

(二人はどうしたものかと迷って立ち尽くす。そこへ、火のついた燭台を持って奥からサンテが戻って来る。二人の様子を見て事情を察し、笑いながら火を差し出す。二人はそれを受け、シガレットに火をつける。スザンナはジルの肩に頭を預ける。ジルは左の部屋を指し、行くかと尋ねるような仕草をする。スザンナはうなずく。サンテは事情を察し、二人に先立って扉を開け、一礼する。スザンナとジルは退場。サンテは明かりを消す)

サンテ
フーッ……

(舞台が暗くなる。窓から月明かりが差す。サンテが四跳びほどで、煙の雲に包まれながら奥から飛び出して来る)
ATTO UNICO


(Elegante salone in casa di Gil, porta e finestra nel fondo; porte laterali. Gil, in abito da passeggio, il cappello rialzato sulla fronte, entrando frettoloso dal fondo)

GIL
Mantiglia grigia, cappellino rosa...
Figura snella... chiariro la cosa!...

(entra sempre in fretta nella prima stanza a sinistra)

SUSANNA
(entrando dal fondo mentre Gil esce di scena, in abito da passeggio, mantiglia grigia e cappellino rosa, e parlando sotto voce a Sante al limitare delta porta)
Tomato adesso? Prendi, non far motto!

(Consegna mantiglia, cappello, e un involtino di carta a Sante, die I'intasca subito e riparte per fondo)

Che gran paura!

(Corre a guardare verso la prima stanza a sinistra e respira forte)

E in camera.

(Entra nella stanza a dritta)

GIL
(tornando agitato dalla stanza dov’è e entrato, e andando subito a guardare nella seconda a dritta, respira forte anche esso)
E in salotto.

(Si cava il cappello, s'asciuga il sudore e siede)

Avrò di certo veduto male...
Non era lei ma e naturale!

(a un tratto fiutando d'intorno sorpreso)

Pero... se 1' occhio cadde in errore,
Non erra il naso, che avverte odore...
Odor, per Bacco,
Ch'e di tabacco!
È di tabacco!

(alzandosi)

Si... ben lo conosco, l'odor molesto,
Che per istinto schivo e detesto!
Chi la mia casa dunque profuma?
lo? se non fumo? Lei? ma non fuma!
Frattanto ahimè, 1' odore c'e!
L'odore c'e, frattanto, ahimè!
Oh il rio pensiero, che d'improvviso
il nasce in mente... come un avviso!
E cresce cresce... si fa gigante...
Lancia un sospetto raccapricciante!
Un seduttore!
Un fumatore!
Dio! quale orrore!
E pure occorre
prudenza e flemma,
Perché si sciolga 1' aspro dilemma.
Più d'uno sposo... lui disgraziato!
sposo divenne... predestinate,
Solo perché
Troppo teme
D'essere... ahimè!
Ad indagare incominciamo! Ehi! Sante!

(chiamando verso il fondo. Sante entra)

Dimmi la verità, Sante!... Tu... fumi.

(Sante, frenando il suo turbamento alai domando a truciapelo, s'affretta a fare un gesto negative)

Fuma f orse...
per caso... la Contessa?

(Nuovo turbamento di Sante, e gesto anche più negative)

E allora, quest'odor die qui si sente?

(Sante si stringe nelle spalle con fare esagerato. Dalla stanza di Susanna perviene un suono delicato di cembalo. Sante intanto s'affanna a far del segni verso la stanza di Susanna, aggiungendovi il gesto del fumo, di cui Gil ha sentito l'odore e dando a dividere che dal salotto non gli si bada)

GIL
(da se)
Evitiam che un domestico
Sospetti... ch'io sospetto!
Ahimè!... l'odore c'e.
M'avveggo che sai niente!

(a Sante)

Basta, via!

(Alla prima parola che gli volge nuovamente il padrone, Sante immediatamente si pianta in atto ossequioso e impassibile)

GIL
(da se)
Sara una fantasia dell'odorato.

(a Sante)

Prepara il cioccolato.

(Sante, gestendo ancora come prima verso il salotto, esce dal fondo. Gil passeggia concitato, sostando di quando in quando)

Ella suona,
ed io fremo, e m'arrovello!
E tradirmi potrebbe...
dopo un mese?

(Guardando verso il salotto)

Silenzio... lascia il cembalo...

(Vedendo entrar Susanna, che va a metier e dei fiori in un elegante vaso sul tavolino, si nasconde dietro un paravento)

Guardala... con quell'aria ingenua e franca
Sul bel vizino impressa,
La si direbbe 1'innocenza istessa!
E si tristo sarei
Da dubitar di lei?
No... mi convince, e Sante,
E quel vecchio volpone,
Che se la fuma in barba al suo padrone!
Si, e lui, e lui!

(Gil, scherzoso., avvicinandosi non visto a Susanna, le chiude gli occhi colle mani)

SUSANNA
(simulando maraviglia, indi con somma grazia)
Oh!... siete qui, mio Gil?
Buona sera!

GIL
Mia piccola Susanna, sono qui

(da se)

E volto quello di chi un marito inganna?

(prendendole le mani affettuosamente)

Sedete a me vicino, e discorriamo,
Mia Candida colomba,
Limpida stella mia, presente sempre,
Come faro ai viandanti,
agli occhi miei!

(Sedendo intanto insieme a Susanna presso il tavolo e assumendo un tuono volutamente scherzoso)

Tanto e cio vero che... ridete, o cara!...
Benché sappia che sola non uscite,
Poc'anzi mi sembro... ridete, o cara!

SUSANNA
Rido, ma di che cosa?

GIL
(continuando)
Mi sembro da lontano
Di vedervi per via... figura snella,
Mantiglia grigia e cappellino rosa!

(Susanna sforzandosi a sorridere per nascondere la sua agitazione, e arrossendo frattanto involontariamente )

SUSANNA
Or si, rido a proposito! Uscir sola,
Contro il vostro divieto?

(Da se, rapidamente)

M'ha veduta!

GIL
(s'alza e cost'anche Susanna)
So che m'illusi... ma...
perché arrossire?

SUSANNA
Perché... mi spiace udir la prima volta
Delle cose da voi,
Che non dovreste ne pensar, ne dire!...

GIL
Si, si, vi do ragione,
Non siete già di quelle!
Voi, buona fra le buone,
Voi, bella fra le belle!
V'uguaglio, o cara, a un giglio,
E il paragon non fallo,
A specchio v'assomiglio
Dal limpido cristallo.
L'ombra d'un dubbio ostile
Sia pur fugace e lieve,
Lo specchio, e il fior gentile,
Contaminar non deve!

SUSANNA
Come sapete a fondo
La scienza d'ingraziarvi!

GIL
No, cara, vi rispondo:
Non so... che idolatrarvi!
Vizi non ho... ne gioco,
Ne vin, ne fump...

(da se)

Guai!

SUSANNA
(da se)
Ah, me ne duol non poco!...

GIL
E quanto a donne, il sai,
Non ne amo, ne desidero
Che una, e me ne vanto.
Mio tutto ti considero,
Non mia meta soltanto.

(con ardor e crescente)

E sempre innamorato,
Susanna e giammai sazio...

(facendo per riprenderle le mani, con gran trasporto)

SUSANNA
(indicandogli in tempo Sante, che giunge dal fondo con l’apparecchio pel cioccolato)
Sante col cioccolato.

GIL
(contrariato, bruscamente)
lo tanto lo ringrazio.

(Si scosta da Susanna, passeggiando nervosamente, e giocando col porno del suo bastone, mentre Sante, di furto, s'affatica a rifare i suoi segni d’intelligenza verso Susanna ripe tendo anche il gesto dell'odor di fumo scoverto dal padrone, ma nel contempo preparando sul tavolo il cioccolato)

SUSANNA
(da se, verso Sante turbato)
Dal suo gesticolare io credo di capir...

GIL
(occupandosi a versare il cioccolato in tazza dopo aver smesso il suo passeggiare ed essersi appressato al tavolo)
Sante!

(Sante., smettendo i sui gesti, si pianta immediatamente)

Potete andare!

(poi a Susanna)

Da me ti vo' servir!

(Sante s'inchina ed esce, seguito da uno sguardo diffidente di Gil, che poi cambia subito tuono, e va ad offrir galant'entente una tazza di cioccolato a Susanna, sedutasi sul sofà, e dedita a reprimere il suo turbamento. Susanna ringrazia con un sorriso, e comincia a centellinare il cioccolato, mentre Gil, con un altra tazza fra le mani, va a sederle vicino, centellinando poi anch’esso, e volgendo dolcemente la parola a Susanna)

II dolce idillio, dimmi, rammenti
Deprimi giorni del nostro amor?

SUSANNA
Parmi rivivere
Tutti i momenti
Di quell'idillio nel vivo ardor!

GIL
La nel giardino...

SUSANNA
... Pieno di sole...

GIL
Molti sospiri...

SUSANNA
... Poche parole...
lo ti sfuggivo...

GIL
lo t'inseguivo
E fu cosi
Che un certo di
Colsi il primissimo
Bacio furtivo!

SUSANNA
(con grazia scherzosa, mentre porge la tazza a Gil, che va a deporla, unita alla sua, sul tavolo)
L'intraprendente! me lo rubo!

GIL
Ten resi tanti! chi li cento?

(scherzoso anclie lui)

lo fui, per questo, un ladro onesto!

A DUE
(appassionatamente)
Care memorie!
Fresco sorriso
D'un paradiso,
Che ci beo!

(Gil, nella sua effusione, termina con l'attirare teneramente a se Susanna, per abbracciarla)

GIL
(d'un tratto sciogliendosi dall'abbraccio, e alzandosi come atterrito. Da se)
Ah! l'odore fatal sin nella veste!

SUSANNA
(turbata pel turbamento di Gil, alzandosi, da se)
Ha fiutato... e ha sentito!...

GIL
(da se, osservandola vieppiù agitato)
Ella si turba!...
Non sospetto... certezza!

SUSANNA
(da se intanto, con tono disperato)
Ahimè! ahimè!
Ma ch'io faccia sul serio
Qualche cosa di male?

GIL
(afferrandole le mani)
Susanna! non negarlo!
Tu covi!

SUSANNA
(smarrita)
lo?

GIL
... Si! Un segreto!
Confessa!

SUSANNA
(risolvendosi, tremante)
Ebben.

GIL
Disu!

SUSANNA
Se... fosse vero?

GIL
(retrocedendo spaventato)
Susanna!

SUSANNA
Se più forte
Delia mia volontà...

GIL
Susanna!!

SUSANNA
Un vizio...
Una voglia... che ha poi la sua ragione.

GIL
Susanna!!!

SUSANNA
Spesso al circolo
Tu ten vai degli amici...
io passo il tempo.

GIL
Udir si può di peggio?

SUSANNA
Se, come gli altri,
tu chiudessi un occhio...
Sul mio segreto?

GIL
(cieco d'ira scattando)
Io?... lo distruggerò!

SUSANNA
(con vivacità, mista di dispetto)
Resta a veder se trovi!
Con ogni cura lo nasconderò.

GIL
(gridando, formalizzato)
Scellerata! da tua madre
Andrò tosto a reclamare!
Quella femmina esemplare
Per austera dignità,
Che giammai non s'e permessa
Di siffatte enormità!

SUSANNA
Eh! mio Dio! chissà che anch'essa...

GIL
(esasperato all’accesso)
Questo e il colmo! Taci la!

(tra pianto e sdegno)

Tali orrori... me li dici
Con quel tuono da innocente?
Me li dici, come niente...
O model di falsità?

SUSANNA
(mortificata, e piangente)
Maltrattarmi, via, per nulla!
O che tante non lo fanno?
Sei cattivo... sei tiranno,
Senz'amor... senza pietà!

GIL
lo? sciagurata!
Un gonzo io fui,
Che pel naso tu menasti!
Ma cospetto! basti, basti,
lo più gonzo non sarò!

SUSANNA
Meco usar villan linguaggio?

GIL
Userò dell'altro ancora!

SUSANNA
Minacciarmi? ne hai il coraggio?

GIL
Ciarle no! fatti o signora!

(girando la scena, e fracassando forsennatamente quanta gli capita sotto gli occhi, tazze, guantiera, gingilli, libri ecc.)

Toh! Toh! Toh! Toh!

SUSANNA
(con indignazione crescente)
Pian!... che f ai tu?
Fermo, vandalo!

GIL
(rovesciando tavolo, poltrone e sedie)
Toh! Toh!

(Con un piede calcato su d'una sedia)

Ah! tener cosi potessi
Chi m'intendo... sotto il pie!

(fracassandola)

SUSANNA
Conosciuto mai t'avessi!

GIL
Debbo cio dir io di te!

SUSANNA
(punta sempre più)
Men vo' dunque!

GIL
Sai la strada,
Donna... doppia!

SUSANNA
(indicandogli la prima stanza a dritta)
Men vo' a piangere di la!

GIL
Coccodrillo!

SUSANNA
Tigre!

GIL
Bada! Scoppio...

SUSANNA
Scoppia!...

A DUE
E sarà quel che sarà!

(Susanna corre a rinchiudessi, singhiozzando, nella stanza a dritta: Gil si lascia cadere, il capo tra le mani, su una poltrona. Dal fondo compare Sante, che guarda, comicamente esterrefatto, la scena. Durante il seguente intermezzo, Sante sempre con comica precauzione perché Gil non s'avveda di nulla, torna a rimetter ordine nella stanza. Intanto Gil rimane sempre immobile, pure avendo di tratto in tratto dei sussulti che fanno scuotere Sante. Messe a posto le cose, Sante s'allontana guardingo dal fondo ed esce)

GIL
(sordamente, verso la stanza di Susanna)
Coglierla debbo... coglierla!

SUSANNA
(tornando dalla prima stanza a dritta, tutta umile, portando i guanti, il cappello e l'ombrello di Gil, verso il quale si avvicina, parlando lentamente)
Eccovi i vostri guanti...
II cappello... l'ombrello!

GIL
(scosso, ed alzandosi, senza guardala in viso)
Perché?

SUSANNA
(lento)
Non dovevate
Al circol degli amici andar stasera?

GIL
(a denti stretti)
Tenete a farmi uscire, eh?

SUSANNA
(timidamente)
Tengo... all'opposto.

GIL
(da se, sempre frentente)
Ma mi manda via!
Chiaro! le do fastidio.
Fingiamo! tornerò.

(Ha frattanto calzato i guanti, e messosi il cappello in testa. Susanna gli porge l'ombrello )

Perché 1'ombrello?

SUSANNA
(indicando verso la finestra)
Minaccia pioggia...
torbida e la sera.

GIL
(marcando la frase, tra ironico e feroce)
Precisamente! avremo una bufera!

(fa per andar via dal fondo)

SUSANNA
(impedendo dolcemente l’uscita a Gil che s'arresta)
Via! cosi non mi lasciate!
Piansi tanto sola, sola!
Ed aspetto mi volgiate
Uno sguardo, una parola.
Me l'aspetto, lo vedete
Da pentita, qual' io sono,
Come segno del perdono,
Che accordar vi prego a me.
So che buono il core avete,
E cangiato il cor non e!

GIL
(siede, vinto da emozione, poggiando l’ombrello sul tavolo)
Ah! che vocina dolce!

SUSANNA
(sempre con grazia e tenerezza insinuante)
Se v'offesi non volendo,
Se il mio torto assai vi spiace
Smetterò! 1'impegno prendo,
Ma facciamo, via, la pace.
Sono sempre la meschina
Vostra sposa, che v'adora,
Che d'un bacio solo implora
La dolcissima merce!
Son la vostra Susannina,
Che cattiva poi non e!

GIL
(da se, disarmato suo malgrado)
Ah! che vocina dolce!
La malia ne dura in me!

(S'alza e dopo certa pausa d'imbarazzante contrasto d'affetti, si decide a baciar sulla fronte Susanna)

SUSANNA
(rianimandosi)
Grazie! son paga. Ed ora
Andate... e nel tornare
Vogliate suonar forte!

(indicando la prima stanza a dritta)

Da quella stanza
il suon poco si sente.

GIL
(di nuovo fremente)
Volete vi prevenga?

SUSANNA
Certamente.

(guardando Gil, rincresciuta)

Ma perché, amico mio,
Di quelle occhiate ancor?

GIL
(come per voler dir molto, e infine calcandosi il cappello sul capo)
Susanna! Addio!

(esce pel fondo)

SUSANNA
(Essendosi fatta sera, accende una lampada con elegante paralume)
Che palpiti! Che palpiti!
Oh la terribil cosa una passione,
Quando più a dominarla non riesce
Ne voler, ne ragione!
E, cosa anche peggiore... amarlo tanto,
Fra noi due non esistere segreti...
E celarne frattanto uno per lui!
Quante menzogne, poi de che arrossisco
Son del segreto mio la conseguenza!
Ah! giustamente e nelle furie andato.
Ma come far? non posso
Che raddoppiar di garbo e di prudenza!

(Sante entra cautamente misterioso dal fondo)

Bravo Sante, chiudiam tutte le porte.

(Sante eseguisce accuratamente, dopo di che le consegna l'involtino ricevuto nella prima scena, ed essa ne cava un sigaretta)

Ecco il mio vizietto profumato,
Causa di tanti strepiti!
Ed ei l'odia!
Peccato!

(Siede. Sante le porge dei fiammiteri, che cava di tasca, ed essa accende con uno di quelli la sigaretta, cominciando a fumare saporitamente. Sante tabacca, e i due, deliziandosi, si sorridono vicendevolmente. Si picchia a più riprese alla porta di fondo)

SUSANNA
(alzandosi sorpresa e sgomenta)
Chi e la?

GIL
(di dentro, picchiando)
Son io, Susanna!

SUSANNA
Mio marito!

GIL
(come prima)
Apri!

SUSANNA
(confusa all'eccesso)
Dove la celo?

(intascando la sigaretta, e l’involtino)

Qui!

(indicando le lendine della finestra a sinistra a Sante, die corre a nascondervisi, anch'esso grandemente imbarazzato)

Tu, la!

GIL
(sempre come prima)
Ma che fate?

SUSANNA
Apro! Apro!

(Da se, trepidante, e andando ad aprir la porta in fondo)

Cielo!

GIL
(entrando, furente e guardando, e fiutandointorno, da se)
L'indugio frapposto...
De' passi di corsa...
Più acuto 1'odore...
E qua il fumatore!
Da vil, s'e nascosto.
Inutil risorsa!
Scovarlo, trovarlo,
Schiacciarlo s’apro!

(Corre nelle stanze a dritta una dopo l'altra. Torna deluso)

Non c’è!

SUSANNA
Ma che avete?
Che cosa v'affanna?

GIL
Non c'e!

SUSANNA
Che?

GIL
Non c'e!...

SUSANNA
Che cosa?

GIL
Tacete, tacete!

SUSANNA
Ahimè!

GIL
O casta Susanna!

(picchiando col pugno sul tavolo, e gridando)

Ehi! Sante! Balordo!
Qui dico! Poltrone! Sei sordo?

SUSANNA
Non m'ode
E più s'altera...
Qual grillo lo tenta?
Fel fumo?
Ma no!

(Sante, che ha lasciato di furto il suo nascondiglio, finge accorrere dal fondo. Gil lo strapazza)

GIL
(scotendo per un braccio Sante)
Cogliam l'inimico!
E in casa, deluderci
Adesso non può.

SUSANNA
Che?

GIL
Esplora sollecito
Sola io e cantina.

SUSANNA
Eh?

GIL
E tetti e comignoli,
Dispensa e cucina.
Non buco, non angolo
Sfuggire ti de! Va! Va!
Scovare si de!

SUSANNA
Ma Gil!

(Sante, incitato da Gil, accende il candeliere die sul tavolo ed esce dal fondo)

GIL
(corre nella stanza a sinistra; poi torna)
Non c'e!

SUSANNA
Ma che?

GIL
(rovista precipitosamente in tutta la scena)
Pur troppo, non c’è

SUSANNA
Ma che?

GIL
(cerca nelle tendine della finestra, sotto il tavolo, dovunque)
Costei mi derise,
In salvo lo mise,
Invano mi logoro...
Non c'e! no! non c'e!

SUSANNA
Ma infin, che cercate?

GIL
Che cerco?

(fissandola con comica ferocia, ma reprimendosi)

L'ombrello!

SUSANNA
Col vostro cappello
Portato 1'ho qui.

GIL
Ah, si!

SUSANNA
Ricordate?

(additando L’ombrello sul tavolo)

Ma eccolo!

GIL
(furibondo)
Chi?

SUSANNA
(ingenua e placida)
L'ombrello.

GIL
(maltrattando convulsamente l’ombrello)
Ah brigante!
Furfante! Birbone! Cialtrone! Buff one!

(spezzandolo in due)

Addio! Me ne vo!

SUSANNA
Addio!
Tranquillatevi!

GIL
(da se)
Ma guai! tra un istante...

SUSANNA
Che mai?

GIL
(da se)
O casta Susanna,
Ritorno faro...
E allor... coglierlo!
Ah! ah!

(esce frettoloso pel fondo, coll'ombrello rotto gesticolando)

SUSANNA
Gil!... Ah!
Respiro! e andato.
Stavo su le spine.
Che paura mi fece,
Mio Dio! con quell'ombrello!

(pensosa)

L'ombrel! Strambo all'eccesso
Divenne mio marito...
E chi sa che gli rumina pel capo?
Ma libera alla fine
Posso, come anelavo,
Dedicarmi al mio svago favorite!

(Cava di tasca la sigaretta che rinascose, la accende, poi siede su una poltrona a dondolo, e fiuma soddisfatta e contenta)

Oh gioia, la nube leggera
Con gli occhi socchiusi seguire,
Che ascende con cerule spire,
Ascende per tenue d'un vel,
E sembra dorata chimera
Vanente nel limpido ciel!
Sottile vapor, mi carezza,
Mi culla, sognare mi fa...
Libare con lenta dolcezza
lo vo' la tua voluta!
In quelle spire cerule
Vedo vagar perfino
Un'amorosa immagine,
Quella del mio sposino!
Ma più gentil, più tenera,
Leggiadra più mi par...
Da i suoi profili eterei
Mi sento affascinar!

(Fumando e assorta nel suo fantasticare, quasi s'assopisce. Frattanto la lampada, consunta, va spagnendosi)

GIL
(comparendo dalla finestra, L’ombrello in pugno)
Ti colgo questa volta!

SUSANNA
(alzandosi spaventata in fretta, e nascondendo dietro le spalle la mano con la sigaretta)
Ah! Gil!

GIL
(predpitandosi giù nella stanza)
Dov'e 1'infame?...

SUSANNA
Chi?

(Qui la lampada si spegne affatto)

GIL
(proseguendo)
Quei che nascondete
Assente me!

(nel ghermirle con forza la mano che essa nasconde si scotta)

Disdetta!
Mi sono scottato! Perfida!
Cosa nascondi la?

SUSANNA
(tutta tremante mostrando la sigaretta)
La... sigaretta!

GIL
(inebetito)
Tu fumavi?

SUSANNA
(cadendo in ginocchio)
Perdono!
Perdonami!
A comprarne
Per non indurre Sante a farsi reo
Lui pure, andavo io stessa...

GIL
(anch'egli cade in ginocchio)
Angelo mio!
Tu a me perdona invece!
Ero... ahimè... si... geloso!

(chinando il capo)

SUSANNA
(maliziosamente ridendo seduto per terra)
Geloso? Del mio fumo?
Ah! ah! ah! ah!
Perdoniamoci a gara!
Ma più non fumerò, se tu non vuoi!
Sol Famor tuo mi preme!

GIL
No! Fumeremo insieme!

SUSANNA
(con viva gioia)
Insiem? Pel gran piacere,
Ti betterei le mani!

(dandogli una sigaretta)

Ah! Prendi!

GIL
Anche un'altra?

SUSANNA
Quella... di domani!

(Accende la sigaretta di Gil colla propria, bocca a bocca)

GIL
(alzandosi)
Biricchina!

SUSANNA
(alzandosi)
Caro sposo!
Fumerai?

GIL
Mi proverò!

SUSANNA
(con grazia un po' ironica)
Mi farai mai più il geloso?

GIL
No, mia cara, fumerò!

INSIEME
Tutto e fumo a questo mondo,
Che col vento si dilegua,
Ma 1'amor, sincer, profondo,
Fuma, fuma, senza tregua!

(Colla sigaretta in bocca e tenendosi per ambe le mani si mettono a girare in tondo come due bambini)

SUSANNA
(Interrompessi la danza indicando la sigaretta)
Ma, nella foga, ve', dell'allegria,
La mia s'e spenta!

GIL
(ridendo, e additando la sua)
E vedi, anche la mia.

(Restano, incerti sul da farsi, ma qui, dal fondo, col candeliere acceso, rientra Sante, che vede, capisce, ride, e offre ai due la fiamma. Essi accettano e accendono la sigaretta. Susanna appoggia il capo sulla spalla di Gil. Egli le accenna la stanza a sinistra come chiedendole: Vuoi? Susanna dice di sì col capo. Sante capisce e va precedendo i due ad aprir la portiera, poi s’inchina. Susanna e Gil escono. Sante smorza il lume)

SANTE
Ffff...

(La scena s’oscura. Luce di luna dalla finestra. In quattro salti esce Sante dal fondoin una nuvola di fumo.)


最終更新:2026年09月23日 23:16