タムリン

ロクシア各地を放浪する、フォレエルフ出身(という事にしている)の冒険者。
緑、あるいは青の衣服に身を包んだハーフエルフにも見える金髪碧眼の青年。
妖精界を襲ったとされる『黒い何か』の手がかりを探しているらしい。

片手剣の使い手であるが魔法にも精通している。
更に白毛のペガサス『ケイト』を駆っての騎馬戦の他、『蔦が伸び出る腕輪』や『魔力爆弾を生成する腕輪』等の魔法道具を織り交ぜた戦法は非常に強力。

自覚していないが、各地で魔物や魔族と戦い打ち破って来た経緯から勇者候補として見られているようだ。
最近では黒羊討伐戦にも参加したが、本人は戦いよりも遺跡等の探索を好むらしい。

普段は物静かだが、探索や宝探しをしている時には子供のように目を輝かせる事も多いと言う。
しかし責任感がとても強く、『面倒事を抱え込んでいく』という性格から彼を知る者からはもう少し人を頼るべきだと評される事も。


幼少の頃に妖精界へと連れ去られた人間であり、妖精の一族として育てられた亜妖精
武勇教養共に優れ、将来は妖精界の女王直属騎士となる筈であった。

そして当人の年齢において十六歳となり、城で騎士としての叙任を受けるその日。
突如『空から落ちてきた黒い何か』が妖精界を襲い、世界は抗う間もなく壊滅状態へと陥った。

妖精女王はタムリンを含む若き騎士達に王命を与える。
この『空から来た黒いもの』の正体を探り、妖精界を修復する為の手がかりを探せと。
そうして彼らは『黒き物』が開けた時空の穴を通り、全ての元凶たる『ロクシア』へと送り込まれたのである。

しかし瘴気の渦を超え、無事にロクシアに辿り着けた騎士はタムリン一人のみ。
だが到着直後に運悪く『勇者の静謐殿』に迷い込み、時の砂の効力が無くなるまでの約1800年間、彼の時間は停止させられたのであった。

やがて勇者の静謐殿が崩れ去り、時の牢獄からタムリンが解放されたのは今から十年程前である。
だが本人は1800年も経過した事に気付いておらず、奇妙なまでの時代のズレは妖精界とロクシアとの時間軸の違いによるものと認識しているようだ。

タムリン曰く、自身が出発した頃の妖精界の状況は世界の約四分の一が暗闇に覆われ崩壊を始めている状態だったとの事。
(ちなみにこれは『1800年前』の状況であり、現在の妖精界は女王の結界と封印によって王城周辺のみが瘴気の中に島のように浮いている状態である。だがタムリンは現状を知る由もない)



関連



最終更新:2024年02月15日 22:02