管尾「うぅ・・・違うのに・・・って、城島さん?
何してるんですか?
中条&大和久「・・・は?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
三人が目にしたのは、手で目を覆っているJOYの姿。
JOY「・・・・
・・・・・見ざる(ボソッ)
・・・・聞かざる(ボソッ)
・・・・言わざる(ボソッ)
っつー訳だ、へへへ・・・ッ!
三人「・・・・・は?
JOY「は?って・・・三猿知らない?
管尾「いや、知ってますけど・・・
中条「なる程、良かったじゃねえか、管尾・・・見逃してくれるってよ。
大和久「なかなか話の分かるおっさんじゃねえか。
JOY「いや、おっさんっておま・・・
俺まだ20代だぜ?
大和久「俺らは10代だぜ?
JOY「・・・・はぁ~。
確かにお前らから見たら俺はおっさんかァ~・・・なんかヘコむわぁ~。
管尾「城島さん・・・ありがとうございます。
ところで中条くん。三猿で思い出したんだけど・・・
中条「あぁ~・・・飼育員か。けど大和久の彼女がまだ・・・
大和久「どうせう○こでもしてんじゃねえか?
女は便秘が多いからな、時間がかかるんだろ。
猿見に行く事は知ってんだからサッサと見に行こうぜ。
JOY「お、猿なら俺の担当だぜ。もう一服したら、俺も猿のとこ行くから先行ってろよ。解説してやるよ。
管尾「(まさか、城島さんが・・・・?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
女「ん゛~~~ッ!!
?「このアマッ!静かにしろ!!
―バシッ!
人気のない場所で猿轡をかまされ、頬を叩かれる女・・・
?「・・・んだよ、その目はッ!!
―バシッ!
更にもう一発・・・
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
?「・・・ヘヘッ。備府町最凶のスケ番【蠍の京子】っつってもこんなモンか・・・!
京子「・・・・
?「何でって顔してるなぁ?
・・・決まってんだろ!
お前がアイツに助太刀を頼みに来たことは調べがついてんだよッ!!
カミカゼがいなくなった今!
備府町を支配するのは俺たち【チーム・ビッグボス】だッ!!
京子「・・・!
?「さて、と。そんじゃあ行ってくるか。
大人しくしてろよ・・・?
―・・・タンッ
京子「・・・・
・・・・・ッ!?
男が軽くジャンプをしたかと思うと、次の瞬間その姿は消えていた・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!
「450円丁度お預かりします。
「はい、美海ちゃんアイスだよ~
「わ~い!ありがとうパパ~!
―パシッ
?「・・・いただきィ~。
「わ、私のアイス・・・!
びぇ~~ッ!!
「おいアンタ!何やってんだッ!!
子供のアイスを取り上げるなん・・・・て?
いないッ?
?「ククク・・・自分で言うのも何だが、俺の能力って超便利だよなぁ~?
アイス売場から100m程離れたベンチで男はアイスをほおばる・・・
―ハム・・ハムハム・・・
?「やっぱりガキから奪ったアイスは最高だなぁ~。
・・・(とは言え、真っ正面からぶつかって始末出来るか・・・・
大和久がスタンド使いだって情報は入ってねえし・・・
あの女が喋ったかってのを確認して来なかったのは迂闊だったな・・・
今更聞きに戻るのもダッせえよなぁ~・・・
一旦女を備府町に連れて帰って吐かせるか・・・いや、それだと手柄を誰かに横取りされる可能性も・・・
―バッキイィイッ!!
?「ぐわあぁ~ッ!?
―ズザー・・・
突然、後ろから誰かに殴られた男は地面を舐めるかのように倒れ込む。
?「い、痛ぇッ!な・・なんだァ~ッ!?
―ガシッ!
顔を上げようとした男は髪の毛を掴まれ、そのまま数回・・・地面とキスを強要させられる!!
?「ごふッ・・・!
大和久「よぉ、猿田ぁ~。
随分と久しぶりじゃねえか・・・あ゛ぁ?
猿田「お、大和久ッ!?(いつの間に見つかって・・・って言うか、俺まだ何もしてないのにぃ!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
中条「・・・アイツで間違いないですかねぇ?
「あいつだ!間違いないッ!娘のアイスを奪いやがったゲス野郎だ!!
管尾「・・・(今、確認とる前に殴ってたような・・・)
大和久「ビンゴだな・・・!
てめぇ、こんなとこで何してんだ?
猿田「な、何もしてねぇよ!(もう一回、瞬間移動しとくべきだった・・・さすがに100mじゃ近すぎた。
あ、いや、それより今の状態をどうやって乗り切るか・・・!
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
猿田「・・・(いや、て言うか何で俺はコイツにビビってちまってんだ?
・・・俺は無敵のスタンドを持ってるじゃねえかッ!!
大和久「おし、とりあえず財布出せ。
アイス代と迷惑料でしめて3万。オラ、出せよ。
管尾「ひいぃ~!これがカツアゲって奴ですか・・・
猿田「・・・ボソボソ・・
大和久「あ゛ぁ!?
何言ってんのか聞こえねぇぞッ!?
ナメてんのかお前・・・?
さっさと財布出せ。
猿田「・・・てめぇに渡す金なんか無ぇわ!!
大和久「な・・!てめぇ~ッ!殴られ足りな
「ムヒーーッ!!
―バッキイィイイッ!!
大和久「ぐはぁッ!?
―ドサッ
ドドドドドドドドド・・・
猿田「・・・クククッ!
何があったか分からねえって顔してんなぁ~?大和久ゥ・・・
俺がここに来た目的はなぁ~!
てめぇをぶっ殺して備府町を俺たちのモノにするためだよぉ~ッ!!
大和久「俺・・・たち?
まさかてめぇ、ビッグボスの手下になったって訳か・・・!
中条「え
猿田「ご名答~!
ちなみに、既に蠍の京子は捕らえてあるぜ?
大和久「ゲスっぷりは健在だな・・・!猿田よぉ。
猿田「そのゲスにお前は叩き潰されるんだよぉ~ッ!!!
てめえにゃあ何が起こってるか分かりゃあしねえぜッ!!
喰らえぃいやぁあッ!!
「ムヒーッ!!
―グオォオッ!
猿田の肩辺りから、毛むくじゃらの腕が現れ大和久へ向けて拳を振り上げるッ!!
―・・・スカッ。
猿田「・・・あら?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
O・C「猿田 弥彦・・・
また懐かしいのが出てきましたね、マスター。
かつての手下にブン殴られた気分はいかがですか?・・・フフッ。
大和久「・・・ハッ!
てめえは黙って敵をブン殴れば良いんだよ・・・
オーバーチュアーッ!!
―ブオォンッ!
鈍色の拳が顔面に向けて真っ直ぐ向かって来ている。
その光景を、猿田は想像すらしていなかった。
その為、ソレが大和久のスタンドだと理解するのに少しの時間がかかる。
・・・そして理解に至った時は既に回避も防御も間に合わないタイミングだった。
猿田「・・・ッ!
―ガッシィイインッ!!
猿田「・・・・・
・・・・!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
大和久「中条ぉお・・・ッ!
てめえ、何の真似だ?
中条「M・T・B・・・!
その男、俺が預からせてもらう。
O・Cの腕にはM・T・Bの触手が絡み付き、その一撃を防いでいる・・・
ドドドドドドド・・・・
中条「猿田っつったか・・・
お前ビッグボスの手下って話だが、会った事あんのかよ?
そのビッグボスに・・・
猿田「・・・は?
馬鹿かお前、ボスは誰の前にも姿を現さね~ッ!
昔からそうだった!備府町のビッグボスって言ったら伝説級の超不良だぜ!!
てめぇも話くらいは聞いたことあんだろ?
そのボスがッ!
こいつが・・・カミカゼが居なくなった備府町を、支配しようと動き出したんだッ!!
大和久「余計な事喋ってんじゃねぇッ!
―ドバッギイィッ!!
猿田「うぼぁッ!?
絡め取られていない方の拳が、猿田の横っ面を捉える!
―ゴロゴロゴロ・・・!
猿田「・・・ち、ちくしょうッ!痛えよぉッ!!
大和久「猿田ァ・・・!辞世の句は読んだかよ?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
猿田「はわッ!はわわわわわわわ~!?
―・・・ザッ
倒れ込む猿田を見下ろす大和久・・・
その眼光は鋭く、そしてどこまでも冷たかった・・・
猿田「・・ひっ!(ヤバい!マジギレ寸前だ・・・殺されるッ!!
中条「・・・・大和久。
お前もしかして備府町出身な訳か?
大和久「あ゛ぁッ!?それがどうしたってんだよ!?
中条「で、あだ名がカミカゼ・・・・まさか、お前が?
大和久「・・・・ちッ。
管尾「二人の出身地が同じ?
「あ・・・・アイス代は?
ドドドドドドドドド・・・!
中条「お前がカミカゼだったとはな・・・!
どうりで凶暴だと思ったぜ。
大和久「(バレちまった・・これで俺の青春エンジョイ計画も全て水の泡・・・・)
猿田「な、何だか分からねえがこれはチャ~ンスッ!
―ダンッ!!
猿田が強く足踏みをするとその姿が一瞬にして消えるッ!
大和久&中条「ッ!!?
管尾「き・・・消えたッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
―・・・タッ。
猿田「痛てて・・・
クソ大和久の野郎~!おもくそブン殴りやがって。
洋服が血まみれじゃねえか・・・ッ!
猿田の立っている場所は、先ほど大和久たちが休憩した自販機の前・・・
突然真っ赤な自販機から飛び出してきた男に驚き、側にいた別の男が煙草の灰をこぼす。
―・・・ポロッ
JOY「どわッ!灰落としちった!!
つーかアンタどこから出てきたんだよッ!?
猿田「・・・・・んん~?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「うるせーぞオッサン。
俺が自販機から出てきたら悪いってのか?
JOY「いや別に。悪い訳じゃねえよ。
猿田「だったら黙ってろ・・・!ぶち殺すぞッ!
―ガンッ!
猿田が自販機を蹴飛ばすと、またもその姿が消える!
ドドドドドドドドド・・・・
JOY「・・・!こいつは驚いたぜ。
一瞬で消えちまった・・・
―・・・タッ。
猿田が再び現れたのは、蠍の京子が囚われている林の中・・・
京子「・・・ッ!
猿田「よぉ・・!
状況が変わっちまってよぉ~、悪いが逃げ切るまで人質になってもらうぜ。
―スッ・・・。
そう言って京子に噛ませてある猿轡と、木に縛り付けていた縄をほどく・・・
が、両腕を拘束している縄はほどかれない。
あくまで人質として移動させるだけのつもりなのだ。
京子「猿田てめぇッ!!ぶっ殺して
「ムヒーッ!!
―バキイィッ!!
京子「きゃあッ!?
猿田「おぉっといけねぇ・・・思わずグーで殴っちまったぜぇ・・・!
フヒヒ・・!に、しても抵抗出来ねえ女をいたぶるって癖になっちまいそうだなぁ~。
―ポタ・・ボタボタ・・・ッ
鼻孔から流れ出る血は、彼女の服を赤く染める。
猿田「フヒヒヒヒ・・・・ん?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
京子「・・フー。
ヒッ・・ヒッ・・フーー・・!
猿田「・・・何だ?何やってんだお前?
京子「痛みを・・抑える呼吸法よ・・・ッ!
あんた、どうして私が蠍の異名を持ってるのか知らないみたいだから教えて上げるわ・・・ッ!
ドドドドドドドド・・・
―・・ゴキッ
―ゴキ・・・ゴキキッ!!
―グバアァッ!!
猿田「な、な、なな・・・何だあぁ~ッ!!?
京子「腕の関節を外して縄を抜けるッ!
そして、間接を外す痛みは妊婦の呼吸法で和らげるッ!!
あり得ない角度から伸びてくる腕が猿田の首もとを狙う!
―ッドッスウゥゥッ!!
猿田「ぴぎいぁやぁッ!!?
猿田「ぐぁ・・・ッ!
この・・・アマ・・・!!
ドドドドドドドドド・・・・
猿田の首もと、鎖骨の間に
深々と突き刺さるボールペン・・・
猿田「・・・てめぇは俺を怒らせたッ!
京子「・・・はっ!
怒らせたから何だってんだい!?
くらえッ!スコーピオンテイルッ!!
―ゴキゴキ・・・グバアァッ!!
猿田「タネがバレてちゃ大した技じゃあねえッ!!
―ドスウゥッ!!
京子「・・・・え?
また消えたッ!!
―ガシッ!!
京子「きゃッ!
突然後ろから羽交い締めにされ動きを封じられる京子・・・
京子「く・・そ!ほどけないッ!
猿田「フヒヒヒッ!
当然だろうが!
てめえは女で俺は男だ!
腕力で勝てる訳が無えだろうがッ!!
そして俺はこの状態でもてめえをブン殴れる!!
【フット・プリント】!!
F・P「ムヒーッ!!
―ドバアァアーンッ!
勢いよく猿田から飛び出してきたのはヘルメットを被った猿であった。
非スタンド使いである京子にその存在を気取られる事なく、悠然と拳を作りどこを殴ろうかとゆらゆらと腕を動かしている・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
京子「何よ!何もないじゃないッ!!
猿田「(フヒヒ!ブン殴られて吠え面かけ・・・ッ!!
F・Pがゆっくりと拳を振り上げ、顔面に向けて振り下ろしたその瞬間!!
―ガシイィイッ!!
猿田「ぐぶうっ!?
毛むくじゃらの腕が猿田の首をガッシリと掴み、そのまま締め上げる・・・
猿田「・・・~!?(な、何だ?俺のスタンドじゃあねえッ!?)
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「・・・ッ!?
その毛むくじゃらの腕は自分の服から・・・赤い血の付いた部分から伸びていた。
そして、その赤い部分の中にいる男と目が合う。
まるで水鏡の様に写っている男は猿田ではない・・・
―・・・ズルズルウゥッ!!
血の赤の中から男が現れる!
傍らにはギターケースを背負った・・・またしても猿。
「【アークティック・モンキーズ】!!
「ムッッヒィイイイッ!!!
―ゴガッ!ゴッ!ゴッ!
猿田「うぶぁっ・・!
片手で首を絞めたまま、残る手で拳骨を三発。
猿田「てめ・・!フット・プリントッ!!
F・P「ムヒャーーッ!!
「・・・ッ!
―ドゴンッ!
高く飛び上がり、そのまま男を踏みつけようとするが
男はそれよりも早く京子を抱えて転がって回避する!
だが、地面に出来た足跡を見て男は背中に冷たいものが流れるのを感じた・・・
「この蹴りは、喰らったらヤバそうだな。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
京子「あ、あなたは・・・さっきの・・・!
猿田「自販機のオッサン・・・!
―・・・カチッ。
「・・・・・フーッ。
世界中の全ての女子の味方・・・城島丈衣。参上だぜッ!
ドドドドドドドドドド・・・!
猿田「ジョ・・・ジョ?
・・何だか分からねえが邪魔すんじゃねぇーーッ!!
フット・プリントッ!!
JOY「アークティック・モンキーズッ!!
「「ムヒーーッ!!
JOY「オラオラオラオラオラオラオラオラアァアアッ!!
―ゴガガガガガガッ!!
――――――――――――
―――――――――
――――――
中条「成る程な・・・
まぁ、お前がカミカゼだったかどうかなんて、今はどうでもいいんだがよ。
大和久「・・・・どうでもいい?
中条「あぁ、カミカゼは思ってたよりもマトモな奴だって分かったしな。
それにカミカゼだったとしたってお前はお前だろ?
気にすんなよ。
大和久「・・・すまねぇな。
管尾「(ここに一つ・・・男同士の友情が芽生えた・・・!)
中条「・・・で、それに関して俺もお前に言わなきゃならない事があるんだが。
大和久「・・・何だよ?
中条「備府町のビッグボスな・・・
あれは俺の事だ。
大和久&管尾「・・・・
・・・・・
・・・・え?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「伏せてた理由はお前と同じ・・・
青春エンジョイの為だ。
大和久「あ、あぁ~っと・・
突然どうした?
つか猿田はお前の手下って事か?
中条「いや、何か同じ理由で同じ学校同じクラスってよ・・・
なんか運命的じゃねえか?
そう思ったら、お前に近親感が湧いたっつ~か何て言うか・・・
あぁ、それと俺は奴を知らない。
・・・てことはつまり?
大和久「・・・偽物って事か。
まぁ、お前がマジでビッグボスだとすればの話だけどな?
でも、そういやお前のスタンド【ビックボス】っていうよな。
中条「まぁそういう事だ。
大和久「フフ・・フハハハ!
中条「ハハハハハッ・・・!!
管尾「あ、そういえば彼女助けてあげないといけないよッ!
大和久「いけねぇ・・そうだったぜ
中条「どうやって探す?
管尾「・・・ッ!二人とも見て!
この靴跡ッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田が消えた場所にはくっきりと見覚えのある足跡がついていた・・・
管尾「自販機の靴跡と同じだ・・・
この足跡を使ってワープするんだよ!きっと!!
大和久「これが起動スイッチな訳か。
管尾「だとすればアイス屋さんの前にも・・・
中条「・・・あったぞ!
中条がアイス屋の側に足跡を見つけ、叫ぶ。
大和久「・・・ビンゴだな。
冴えてんじゃねえか、管尾!
管尾「フッ・・・まぁね。
でも、この足跡。
足でこすっても消えないんだ。
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
靴で地面をこすり足跡を消そうとする管尾だが、足跡は消えない・・・
大和久「見せてみろ・・・
―ゴシゴシ・・・
大和久がこすってもやはり消えない・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
大和久「これはアレだな・・・スタンド能力で出来た足跡だな。
だったらこうすりゃあ良いッ!
―ッバガアァッ!!
管尾には見えてはいなかったが、O・Cが地面を強く踏み砕き足跡を破壊するッ!
大和久「中条ッ!スタンドでなら足跡を壊せるぞッ!!
中条「おうよッ!!M・T・B!!
―・・バゴオォッ!!
―――――――――――――
「「ムヒーッ!!
―グググ・・・ッ!
A・MとF・P。大小二匹の猿が互いの手を組みがっぷり構える。
猿田「ぐ・・・ッ!俺のスタンドがパワー負けしているだと!?
JOY「ヘイヘイ・・!!
どうしたどうしたぁッ!?
―ググググ・・・ッ!
猿田「ま・・ずい!
―・・ガクッ!
猿田の膝が圧力に屈し、折れる。
ドドドドドドドドド・・!
京子「・・・(な、何が起こっているか分からないけど、これだけは言えるッ!
例えるなら子供がドラゴンボールごっこをしていての、撃てもしないエネルギー弾での押し合いッ!!
溢れ出る気を口でシュゥンシュゥンって言ってるあの感じッ!!
間違いない!こいつはとんだ茶番だわッ!!
猿田「(くそッ!・・一旦ここは引くしかないか・・・
・・・ッ!?
突然、猿田の足に妙な違和感が走る。
猿田「うおぁッ!?
(これはッ!俺の足跡が破壊されたのかッ!?)
JOY「もらったアァーッ!!
アークティック・モンキーズ!!
A・M「ムッヒイィイイアァアーーッ!!
―ゴシャアァアアアッ!!!
猿田「ぶッべぁああ~~ッ!!?
渾身の一撃を受け吹き飛んた猿田の体は、放物線を描いて地面へ落ちる・・・
―・・・ドシャッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
―ザッ・・・
JOY「俺の勝ちだな・・・!彼女に謝るっつーんなら、これで勘弁してやるぜ?
京子「・・・(動きは見てて恥ずかしいけど、言うことは漢なのね・・・)
猿田「・・・ゲホッ!
・・・フヒ・・・・
フヒヒヒヒヒヒッ!!
ドドドドドドドドド・・・
JOY「・・・?
どうした?頭でも打ったか?
猿田「思い出したぜ・・・!
俺にはまだ切り札があったんだ。
馬鹿だなぁ~俺、足跡が壊されるまで忘れてたぜッ!
足跡を・・・解放するッ!!
JOY「は?何を・・・
―ドズン・・ッ
みぞおちの辺りに重い衝撃が走る。
JOY「うぉえッ・・ぷ!
胃からこみ上げる液体を抑えることが出来ず、反射的に体を前屈みにするJOY。
猿田「ウヒヒヒャアァーッ!!
―ドッバアァアーー!!
JOY「ッ!?
JOYの目に映ったのは・・・空中から繰り出される蹴りの雨。
JOY「A・Mッ!!
―バッ!
―ドガガガガガッガガガガガッ!!
A・Mは蹴りの雨を両手で捌くが、捌ききれなかった蹴りはJOYの背中へと降り注ぐッ!
JOY「が・・ッ!
おぁああああッ!!
―ガシィッ!!
猿田「うおッ!?
足を掴まれる猿田。
JOY「捕まえたぜ・・・ッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「・・・捕まえた所で何が出来るってんだぁ~?
自分の体をよく見てみろよ!
JOY「!?これは・・・
足跡!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「冥土の土産に教えてやるよッ!
その足跡は、一度だけつけた時と同じ衝撃を発生させる事が出来るッ!!
お前にはいくつの足跡が付いてるんだぁ~ッ!?
JOY「・・・・ッ!!
アークティック・モン
猿田「遅いッ!足跡解放ッ!!!
―ズッドガガガガァッッ!!!!
衝撃でJOYを中心に土埃が巻き上がり、JOYの姿が見えなくなる。
京子「・・・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
猿田「フッ・・・!フッ!
フヒヒヒヒヒヒィィアッ!!
思い知ったか金髪チャラオがぁ~ッ!!
土煙がだんだんと薄まり、そこには倒れているJOYの姿が・・・・ある筈だった。
猿田「んなッ!?
野郎ッ!!どこに消えやがったッ!!
JOY「ここだぜ。
「ムヒーッ!!
―ゴツゥッ!
猿田「あ痛ッたぁ!!
どこから・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
JOY「ブチノメすだけならこれが一番手っ取り早い・・・
変な情けをかけずに最初っからこうすりゃあ良かったな・・・!
―ボゴォオッ!!
猿田「ひぶッ!?
ま、また服の中に・・・!?
JOY「正確には【赤色】の中・・・だな。
お前の服には血の赤がベッタリ付いている。
俺はここからお前を一方的にブン殴る事が出来るッ!!
―ドゴォッ!
猿田「うがッ!?
鼻を殴られ血を流す。
流した血は猿田の服や体にべったりと付き、その赤から更に殴られる・・・
―バキイィッ!
―ドカッ!
―ゴスゥッ!!
・・・・・・・・・・
猿田「(やられた・・・!
反撃も出来ねえ・・ッ!
あの時、奴の側には血の跡があった・・
俺と同じ様な能力だとしたら、赤の中に俺の足跡は入れない!
それで攻撃をやり過ごし、そして今ッ!俺をタコ殴りにしてやがる・・・!
JOY「・・・・終わりだッ!
―ゴォオオッ!!
猿田の手のひらからA・Mの腕が現れ顔面に向けて一直線に伸びるッ!
猿田「(ウォオオッ!?F・Pッ!!
―ブオンッ!!
JOY「何ッ!?
―ドサドサドサッ・・・
赤から這い出たJOYは京子の無事を確認すると、猿田が立っていた場所を確認する。
JOY「こいつぁ・・・
逃げられたみたいだな。
京子「え?
何なの・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
―・・・ダンッ
猿田「ぶはァッ!・・ハァッ!
やった・・・やってやったぞッ!!
奴だけ置いてこられた!
フヒヒヒッ!!
あぁ~・・ホッとしたら喉が渇いたぜぇ~。
こんな所に飲みかけのジュースがあんじゃねえか、いただきィ~!
―・・・ゴキュ・・ゴクゴク・・・!
―パシャッ・・・
猿田「・・・・ん?
ふと気が付くと、近くにいる何人かがこちらを見ている・・・
猿田に携帯を向け、好奇の眼差しを浴びせかける。
猿田「てめぇらァ・・・見せモンじゃねえぞッ!何見てんだゴラァッ!!!
猿田の凄みによって蜘蛛の子を散らす様に逃げ出す一般人の中に、一人だけ逃げ出さない男がいる・・・
猿田「・・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
中条「よぉ、変態・・・
靴下は羞恥心の現れか?
ドドドドドドド・・・
猿田「てめぇ、何訳の分からない事を・・・
中条「下・・・見てみろよ。
猿田「あぁ?下が何だってぇ!?
中条に促され猿田は足下に視線を移す・・・・
―――――――
JOY「イチゴ柄ねぇ・・・
なかなか良い趣味してるが、男ならバナナ柄だろうに。
京子「うわ・・・下ネタとかキモい。・・ってか、汚い!
いつまでそんなパンツ持ってんのよ!?
――――――――――
中条「全裸に靴下・・・充分変態だし、見たくもねえが仕方ねぇな。
マーラ・ザ・ビックボスッ!!
―ムワアァア・・・
猿田「ぐ・・・この臭いは・・!
てめぇ~ッ!
チ○コみてえなスタンドしやがって!ぶっ潰
・・・・ひぐッ!?
ドドドドドドドド・・・!
猿田「お、俺の・・・
俺の息子が
エレクトしてやがるッ!?
中条「はぁ・・・とりあえず一枚。
―・・パシャッ
猿田「んなッ!?
お前今、写メ取っただろッ!
消せ!今すぐ消せッ!
―グバアァッ!!
全裸に靴下。そして自身をエレクトさせた変態が中条の携帯を奪おうと飛びかかるッ!
中条「オラァッ!
―ゴシャアァッ!
猿田「うぐぇ・・ッ!?
(痛く・・ないッ?逆に気持ちいいッ!!
ちょ!やばいやばいやばい!出ちまうッ!!
中条「まぁ落ち着けよ、俺の出身も備府町なんだ・・・
当然知り合いだっている。
・・・意味分かるか?
ドドドドドドド・・・
猿田「言うこと聞かなきゃばらまくぞ・・・か。
てめえの望みは何だ?
中条「一つ、お前のボスをこの町に連れてこい。夏休みにな。
二つ、それが終わったら俺たちの前に二度と姿を見せるな。
猿田「・・・あんま調子に乗ってんじゃねえぞッ!
フット・プリントッ!!
F・P「ムヒーーッ!
―バキィッ!
中条「ぐぁッ!
一撃をモロに喰らった中条は、完全に足に来ていた・・
―ガクガクゥ・・・ッ!
猿田「(何だコイツッ!
てんで弱えじゃねえか!!)
フヒヒヒヒッ!雑魚がイキがんじゃねえよ!
さっさと携帯よこしなッ!
中条「・・・・・
ドドドドドドド・・・
猿田「・・・んだよ、その目はッ!?
顔面を殴られたにも関わらず、中条の目に怯えの色は無い・・・
逆に、勝利を確信しているかのようである。
中条「分かってねえな・・・
今殴らせたのは【わざと】だぜ・・!
先に手ェ出したのはお前だからな?
猿田「ハッ!負け惜しみを!!
フット・プリント!もう一発お見舞いしてやれッ!!
F・P「ムッヒッヒィイーッ!
―グンッ!!
猿田「なッ!?
中条「ビックボスは既にお前のスタンドを捕らえている・・・
F・Pの腕にはM・T・Bの触手が絡まり、ガッチリと捕まえている。
そして、その触手らは一本一本がまるで意思があるかの様に猿田の身体をまさぐった・・・!
猿田「・・・は!
はあぁああぁあぁああああんッ!!
―ガクガクゥ・・・ッ!
猿田「は・・・はッ!
(な、何なんだ・・・コイツの能力は・・・ッ!
このまま受け続けるのはマズいぞッ!!
中条「どうした?
足がガクついて立ってるのもキツいのか・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「だがこのままぶっ飛ばす!
猿田「フ・・フヒヒッ!
だがまだ奥の手が残ってるぜ!
F・P「ムヒー!
―スッパアァッ!!
F・Pの手刀がビックボスの触手を切り裂き、拘束が解かれるッ!
中条「な・・・奥の手だとッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
―・・パカァッ
中条「痛・・・!
触手が断たれた事のフィードバックが中条の腕に切り傷を作る・・・
当然、傷からは真っ赤な血が流れ出る。
猿田「・・・ッ!(しまった!赤を作っちまった・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「・・・?
何だよ。奥の手があんじゃねえのか?
猿田「あ、あぁ・・・奥の手ね。
今見せてやるよッ!!
―ダッ!!
猿田が走り出す!
・・・中条とは反対の方向に。
中条「・・・
・・・・・は?
猿田「逃げるが勝ちって言うだろうがぁ~ッ!!
(あの血からパーマ野郎が出てくる前に身を隠すッ!
ほとぼりが冷めたら服を回収して帰宅だぜぇ~!!
中条「ちょ!ま、待てッ!
しかし猿田ははすでにビックボスの射程外・・・
猿田「待てと言われて、待つ馬鹿がいるかぁ~ッ!!
(あの自販機から林に飛ぶッ!
パーマ野郎は女を連れてるからいつまでも林にはいない筈だッ!!
大和久「大丈夫か?
・・・今どこだ?
・・・トイレ?あぁ、向かってる。
管尾「あ!あそこッ!
大和久「おぅ、見えたから切るぞ・・・
京子「礼司ッ!
大和久「大丈夫か?血が出てるじゃねえか・・・
京子「平気よ、これ位・・・
それより、さっきジュース奢ってくれた人が助けてくれたんだけど・・・
管尾「城島さんが・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
猿田「たどり着いたッ!俺様の勝ちだぜッ!!
自販機に付けられた足跡に触れるべく猿田は跳躍する!
中条「(FUCKッ!間に合わねぇ・・・!)
猿田「フヒヒヒヒヒッ!あばよ~ッ!
猿田の足裏が、足跡にたどり着くその瞬間
―バギャァーッ!
ドドドドドドドド・・・・
猿田「う・・・べ!?
―ドサッ・・・
中条「・・・・ッ!?
JOY「・・・ここは満席だぜ、他を当たりな。
自販機から身体を半分だけ覗かせ現れたのはJOY・・・
猿田「て、てめぇはッ!?
どうしてここ・・・ってこの自販機ッ!
―・・・ガシッ!
JOY「あぁ、コーラの自販機だよ・・!
自販機の赤から現れたA・Mにより、猿田は自販機に張り付けにされ身動きが取れない。
中条「何だか分からねえがチャンスだぜッ!!
―ダダダダダッ!
猿田の背後に中条が迫る!
猿田「うおぉおおおーッ!?
離せェ~ッ!!
中条「てめえには聞きたいことがあるからな!
特別サービスだぜッ!!
FUCK UP!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオララァッ!!!
―ドゴドゴドゴドゴドゴ・・・ッ!!
猿田「~~ッ!!
(い、痛・・・くないッ!?
逆に気持ちいいッ!!
まさか、またあの能力・・・?
中条「オラオラオラオラァッ!!
―ドガドゴドゴドゴドゴッ!!
猿田「(あ・・・・駄目だッ!
やめろッ!!・・やめっ!!
き・・・き・・・・!!
んぎいいぃいいんもぢいいいぃいッ!!!??)
あ・・あべぱあぁあ~ッ!!
JOY「え
(な・・・何か手についたぞッ!)
―ガクッ・・・
自販機に拘束されたまま、失神をする猿田・・・
ドドドドドドドドド・・・!
中条「激流を制するは静水・・・これが、魔羅有情拳。
JOY「な・・・何か知らねえが勝ったって事か。
猿田「・・・・(ピクッピク・・)
――――――――――――
――――――
京子「オラッ!起きろ!
―ガッ
猿田「う・・・うぅ~ん・・・
こ、ここは・・・!?
中条「さて、お前のボスの事を、洗いざらい吐いてもらうぜ・・・!
大和久「言わなきゃどうなるか分かってんだろうな・・・!!
猿田「うわ何をするやめ・・・!
や、やめてッ!
やめてぇ~~ッ!!
――――――――――――
――――――
JOY「・・・成る程ねぇ。俺の爺ちゃんがコイツの世話を・・・
管尾「・・・やっぱり、ご迷惑でしたか?
JOY「いや?
なかなか可愛い猿だし、気に入ってるよ。
管尾「それなら良いんですけど・・・
JOY「まぁ、また何かあれば遊びに来てくれよな。
これ携帯の番号。事前に連絡くれればタダで入れるから。
管尾「え?良いんですか?
JOY「おうよ!何か今の話切いて、この動物園に運命感じたから、このまま社員になろうかな~なんて。
社員の奴らはタダで友達連れて来てるんだからOKだろ。
そのうち偉くなって彼女にプロポーズしてやるぜッ!
管尾「・・・・・
(偉くなって・・・?
噂だと飼育員・・・・・偉くなると飼育員じゃなくなっちゃうから・・・・
これは・・・黙っておこう。
JOY「ん?どうかしたかい?
管尾「あ、いや・・・何でもないです!
(・・・今度、越智先輩に相談してみよう)
中条「管尾ッ!きゅ、救急車呼んでくれッ!!
突然、猿田を連れた三人が管尾達の元へ駆け寄ってくる。
管尾「な、何ッ?どうしたのッ!?
中条「それが・・・
大和久「何つーかよぉ・・・
潰しちまったんだよ・・・片っぽ。
管尾「片っぽ・・?
中条「今はM・T・Bの能力で痛みを抑えちゃいるが病院に行かなきゃマズいんだよ・・・
打撲や切り傷、骨折なんて目じゃねぇ位の大ダメージ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
―・・ピクッ
大和久の背中で何かが動く・・・
それは、蒼白い顔をした猿田であった。
管尾「あ・・・(気が付かなかったけど、大和久君がさっきの人を背負ってる・・・!
潰した・・・って、まさか!!
アレですかぁ~ッ!?
猿田「せ・・・聖人の遺体を集め・・るんだ・・・!
大和久「おいおいおいッ!何かおかしな事口走ってやがるぞ!!
猿田「レースを・・開け。
出走者に遺体を探させるんだ・・・!
中条「マズい!意識が混濁してるぞッ!!
猿田「そのレースの名前は・・・
ゴールデン・ボール・ラ
―ガシィイィッ!!
京子「じゃっかあしぃわあぁッ!!
口から訳の分からない糞垂れてんじゃねえぞッ!!
残った片方も潰したろうか!?あ゛ぁッ!!?
管尾「でぃいふぉーしぃいいいぃッ!!?(いともたやすく行われるえげつない行為ッ!?)
大和久「おいやめろ!
中条「ひぃ・・・ッ!
京子「うらがあぁああぁああッ!!!
園内に女の怒声と男達の悲鳴がこだまする・・・
―・・・カチッ
JOY「・・・フー・・。
(やっぱりコイツらには遊びに来ないで欲しいな・・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田 弥彦
【スタンド】 フット・プリント
――再起不能。(残った片方はなんとか再起可能)
今回使用させていただいたスタンド
No.229
【スタンド名】キャッツ・グローブ
考案者:ID:NgGp9gIn0様
絵:ID:gT1wZmr4O様
No.3020
【スタンド名】ダウン・タウン
考案者:ID:1eMMD.AO様
絵:ID:ncWb1Jgo様
No.113
【スタンド名】アークティック・モンキーズ
考案者:ID:7ECIZcHjO様
絵:ID:xaqPc3h30様
絵:ID:J/HVswa20様
No.1197
【スタンド名】フット・プリント
考案者:ID:zHqnj5co様
絵:ID:Igyl2Nld0様
何してるんですか?
中条&大和久「・・・は?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
三人が目にしたのは、手で目を覆っているJOYの姿。
JOY「・・・・
・・・・・見ざる(ボソッ)
・・・・聞かざる(ボソッ)
・・・・言わざる(ボソッ)
っつー訳だ、へへへ・・・ッ!
三人「・・・・・は?
JOY「は?って・・・三猿知らない?
管尾「いや、知ってますけど・・・
中条「なる程、良かったじゃねえか、管尾・・・見逃してくれるってよ。
大和久「なかなか話の分かるおっさんじゃねえか。
JOY「いや、おっさんっておま・・・
俺まだ20代だぜ?
大和久「俺らは10代だぜ?
JOY「・・・・はぁ~。
確かにお前らから見たら俺はおっさんかァ~・・・なんかヘコむわぁ~。
管尾「城島さん・・・ありがとうございます。
ところで中条くん。三猿で思い出したんだけど・・・
中条「あぁ~・・・飼育員か。けど大和久の彼女がまだ・・・
大和久「どうせう○こでもしてんじゃねえか?
女は便秘が多いからな、時間がかかるんだろ。
猿見に行く事は知ってんだからサッサと見に行こうぜ。
JOY「お、猿なら俺の担当だぜ。もう一服したら、俺も猿のとこ行くから先行ってろよ。解説してやるよ。
管尾「(まさか、城島さんが・・・・?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
女「ん゛~~~ッ!!
?「このアマッ!静かにしろ!!
―バシッ!
人気のない場所で猿轡をかまされ、頬を叩かれる女・・・
?「・・・んだよ、その目はッ!!
―バシッ!
更にもう一発・・・
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
?「・・・ヘヘッ。備府町最凶のスケ番【蠍の京子】っつってもこんなモンか・・・!
京子「・・・・
?「何でって顔してるなぁ?
・・・決まってんだろ!
お前がアイツに助太刀を頼みに来たことは調べがついてんだよッ!!
カミカゼがいなくなった今!
備府町を支配するのは俺たち【チーム・ビッグボス】だッ!!
京子「・・・!
?「さて、と。そんじゃあ行ってくるか。
大人しくしてろよ・・・?
―・・・タンッ
京子「・・・・
・・・・・ッ!?
男が軽くジャンプをしたかと思うと、次の瞬間その姿は消えていた・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!
「450円丁度お預かりします。
「はい、美海ちゃんアイスだよ~
「わ~い!ありがとうパパ~!
―パシッ
?「・・・いただきィ~。
「わ、私のアイス・・・!
びぇ~~ッ!!
「おいアンタ!何やってんだッ!!
子供のアイスを取り上げるなん・・・・て?
いないッ?
?「ククク・・・自分で言うのも何だが、俺の能力って超便利だよなぁ~?
アイス売場から100m程離れたベンチで男はアイスをほおばる・・・
―ハム・・ハムハム・・・
?「やっぱりガキから奪ったアイスは最高だなぁ~。
・・・(とは言え、真っ正面からぶつかって始末出来るか・・・・
大和久がスタンド使いだって情報は入ってねえし・・・
あの女が喋ったかってのを確認して来なかったのは迂闊だったな・・・
今更聞きに戻るのもダッせえよなぁ~・・・
一旦女を備府町に連れて帰って吐かせるか・・・いや、それだと手柄を誰かに横取りされる可能性も・・・
―バッキイィイッ!!
?「ぐわあぁ~ッ!?
―ズザー・・・
突然、後ろから誰かに殴られた男は地面を舐めるかのように倒れ込む。
?「い、痛ぇッ!な・・なんだァ~ッ!?
―ガシッ!
顔を上げようとした男は髪の毛を掴まれ、そのまま数回・・・地面とキスを強要させられる!!
?「ごふッ・・・!
大和久「よぉ、猿田ぁ~。
随分と久しぶりじゃねえか・・・あ゛ぁ?
猿田「お、大和久ッ!?(いつの間に見つかって・・・って言うか、俺まだ何もしてないのにぃ!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
中条「・・・アイツで間違いないですかねぇ?
「あいつだ!間違いないッ!娘のアイスを奪いやがったゲス野郎だ!!
管尾「・・・(今、確認とる前に殴ってたような・・・)
大和久「ビンゴだな・・・!
てめぇ、こんなとこで何してんだ?
猿田「な、何もしてねぇよ!(もう一回、瞬間移動しとくべきだった・・・さすがに100mじゃ近すぎた。
あ、いや、それより今の状態をどうやって乗り切るか・・・!
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
猿田「・・・(いや、て言うか何で俺はコイツにビビってちまってんだ?
・・・俺は無敵のスタンドを持ってるじゃねえかッ!!
大和久「おし、とりあえず財布出せ。
アイス代と迷惑料でしめて3万。オラ、出せよ。
管尾「ひいぃ~!これがカツアゲって奴ですか・・・
猿田「・・・ボソボソ・・
大和久「あ゛ぁ!?
何言ってんのか聞こえねぇぞッ!?
ナメてんのかお前・・・?
さっさと財布出せ。
猿田「・・・てめぇに渡す金なんか無ぇわ!!
大和久「な・・!てめぇ~ッ!殴られ足りな
「ムヒーーッ!!
―バッキイィイイッ!!
大和久「ぐはぁッ!?
―ドサッ
ドドドドドドドドド・・・
猿田「・・・クククッ!
何があったか分からねえって顔してんなぁ~?大和久ゥ・・・
俺がここに来た目的はなぁ~!
てめぇをぶっ殺して備府町を俺たちのモノにするためだよぉ~ッ!!
大和久「俺・・・たち?
まさかてめぇ、ビッグボスの手下になったって訳か・・・!
中条「え
猿田「ご名答~!
ちなみに、既に蠍の京子は捕らえてあるぜ?
大和久「ゲスっぷりは健在だな・・・!猿田よぉ。
猿田「そのゲスにお前は叩き潰されるんだよぉ~ッ!!!
てめえにゃあ何が起こってるか分かりゃあしねえぜッ!!
喰らえぃいやぁあッ!!
「ムヒーッ!!
―グオォオッ!
猿田の肩辺りから、毛むくじゃらの腕が現れ大和久へ向けて拳を振り上げるッ!!
―・・・スカッ。
猿田「・・・あら?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
O・C「猿田 弥彦・・・
また懐かしいのが出てきましたね、マスター。
かつての手下にブン殴られた気分はいかがですか?・・・フフッ。
大和久「・・・ハッ!
てめえは黙って敵をブン殴れば良いんだよ・・・
オーバーチュアーッ!!
―ブオォンッ!
鈍色の拳が顔面に向けて真っ直ぐ向かって来ている。
その光景を、猿田は想像すらしていなかった。
その為、ソレが大和久のスタンドだと理解するのに少しの時間がかかる。
・・・そして理解に至った時は既に回避も防御も間に合わないタイミングだった。
猿田「・・・ッ!
―ガッシィイインッ!!
猿田「・・・・・
・・・・!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
大和久「中条ぉお・・・ッ!
てめえ、何の真似だ?
中条「M・T・B・・・!
その男、俺が預からせてもらう。
O・Cの腕にはM・T・Bの触手が絡み付き、その一撃を防いでいる・・・
ドドドドドドド・・・・
中条「猿田っつったか・・・
お前ビッグボスの手下って話だが、会った事あんのかよ?
そのビッグボスに・・・
猿田「・・・は?
馬鹿かお前、ボスは誰の前にも姿を現さね~ッ!
昔からそうだった!備府町のビッグボスって言ったら伝説級の超不良だぜ!!
てめぇも話くらいは聞いたことあんだろ?
そのボスがッ!
こいつが・・・カミカゼが居なくなった備府町を、支配しようと動き出したんだッ!!
大和久「余計な事喋ってんじゃねぇッ!
―ドバッギイィッ!!
猿田「うぼぁッ!?
絡め取られていない方の拳が、猿田の横っ面を捉える!
―ゴロゴロゴロ・・・!
猿田「・・・ち、ちくしょうッ!痛えよぉッ!!
大和久「猿田ァ・・・!辞世の句は読んだかよ?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
猿田「はわッ!はわわわわわわわ~!?
―・・・ザッ
倒れ込む猿田を見下ろす大和久・・・
その眼光は鋭く、そしてどこまでも冷たかった・・・
猿田「・・ひっ!(ヤバい!マジギレ寸前だ・・・殺されるッ!!
中条「・・・・大和久。
お前もしかして備府町出身な訳か?
大和久「あ゛ぁッ!?それがどうしたってんだよ!?
中条「で、あだ名がカミカゼ・・・・まさか、お前が?
大和久「・・・・ちッ。
管尾「二人の出身地が同じ?
「あ・・・・アイス代は?
ドドドドドドドドド・・・!
中条「お前がカミカゼだったとはな・・・!
どうりで凶暴だと思ったぜ。
大和久「(バレちまった・・これで俺の青春エンジョイ計画も全て水の泡・・・・)
猿田「な、何だか分からねえがこれはチャ~ンスッ!
―ダンッ!!
猿田が強く足踏みをするとその姿が一瞬にして消えるッ!
大和久&中条「ッ!!?
管尾「き・・・消えたッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
―・・・タッ。
猿田「痛てて・・・
クソ大和久の野郎~!おもくそブン殴りやがって。
洋服が血まみれじゃねえか・・・ッ!
猿田の立っている場所は、先ほど大和久たちが休憩した自販機の前・・・
突然真っ赤な自販機から飛び出してきた男に驚き、側にいた別の男が煙草の灰をこぼす。
―・・・ポロッ
JOY「どわッ!灰落としちった!!
つーかアンタどこから出てきたんだよッ!?
猿田「・・・・・んん~?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「うるせーぞオッサン。
俺が自販機から出てきたら悪いってのか?
JOY「いや別に。悪い訳じゃねえよ。
猿田「だったら黙ってろ・・・!ぶち殺すぞッ!
―ガンッ!
猿田が自販機を蹴飛ばすと、またもその姿が消える!
ドドドドドドドドド・・・・
JOY「・・・!こいつは驚いたぜ。
一瞬で消えちまった・・・
―・・・タッ。
猿田が再び現れたのは、蠍の京子が囚われている林の中・・・
京子「・・・ッ!
猿田「よぉ・・!
状況が変わっちまってよぉ~、悪いが逃げ切るまで人質になってもらうぜ。
―スッ・・・。
そう言って京子に噛ませてある猿轡と、木に縛り付けていた縄をほどく・・・
が、両腕を拘束している縄はほどかれない。
あくまで人質として移動させるだけのつもりなのだ。
京子「猿田てめぇッ!!ぶっ殺して
「ムヒーッ!!
―バキイィッ!!
京子「きゃあッ!?
猿田「おぉっといけねぇ・・・思わずグーで殴っちまったぜぇ・・・!
フヒヒ・・!に、しても抵抗出来ねえ女をいたぶるって癖になっちまいそうだなぁ~。
―ポタ・・ボタボタ・・・ッ
鼻孔から流れ出る血は、彼女の服を赤く染める。
猿田「フヒヒヒヒ・・・・ん?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
京子「・・フー。
ヒッ・・ヒッ・・フーー・・!
猿田「・・・何だ?何やってんだお前?
京子「痛みを・・抑える呼吸法よ・・・ッ!
あんた、どうして私が蠍の異名を持ってるのか知らないみたいだから教えて上げるわ・・・ッ!
ドドドドドドドド・・・
―・・ゴキッ
―ゴキ・・・ゴキキッ!!
―グバアァッ!!
猿田「な、な、なな・・・何だあぁ~ッ!!?
京子「腕の関節を外して縄を抜けるッ!
そして、間接を外す痛みは妊婦の呼吸法で和らげるッ!!
あり得ない角度から伸びてくる腕が猿田の首もとを狙う!
―ッドッスウゥゥッ!!
猿田「ぴぎいぁやぁッ!!?
猿田「ぐぁ・・・ッ!
この・・・アマ・・・!!
ドドドドドドドドド・・・・
猿田の首もと、鎖骨の間に
深々と突き刺さるボールペン・・・
猿田「・・・てめぇは俺を怒らせたッ!
京子「・・・はっ!
怒らせたから何だってんだい!?
くらえッ!スコーピオンテイルッ!!
―ゴキゴキ・・・グバアァッ!!
猿田「タネがバレてちゃ大した技じゃあねえッ!!
―ドスウゥッ!!
京子「・・・・え?
また消えたッ!!
―ガシッ!!
京子「きゃッ!
突然後ろから羽交い締めにされ動きを封じられる京子・・・
京子「く・・そ!ほどけないッ!
猿田「フヒヒヒッ!
当然だろうが!
てめえは女で俺は男だ!
腕力で勝てる訳が無えだろうがッ!!
そして俺はこの状態でもてめえをブン殴れる!!
【フット・プリント】!!
F・P「ムヒーッ!!
―ドバアァアーンッ!
勢いよく猿田から飛び出してきたのはヘルメットを被った猿であった。
非スタンド使いである京子にその存在を気取られる事なく、悠然と拳を作りどこを殴ろうかとゆらゆらと腕を動かしている・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
京子「何よ!何もないじゃないッ!!
猿田「(フヒヒ!ブン殴られて吠え面かけ・・・ッ!!
F・Pがゆっくりと拳を振り上げ、顔面に向けて振り下ろしたその瞬間!!
―ガシイィイッ!!
猿田「ぐぶうっ!?
毛むくじゃらの腕が猿田の首をガッシリと掴み、そのまま締め上げる・・・
猿田「・・・~!?(な、何だ?俺のスタンドじゃあねえッ!?)
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「・・・ッ!?
その毛むくじゃらの腕は自分の服から・・・赤い血の付いた部分から伸びていた。
そして、その赤い部分の中にいる男と目が合う。
まるで水鏡の様に写っている男は猿田ではない・・・
―・・・ズルズルウゥッ!!
血の赤の中から男が現れる!
傍らにはギターケースを背負った・・・またしても猿。
「【アークティック・モンキーズ】!!
「ムッッヒィイイイッ!!!
―ゴガッ!ゴッ!ゴッ!
猿田「うぶぁっ・・!
片手で首を絞めたまま、残る手で拳骨を三発。
猿田「てめ・・!フット・プリントッ!!
F・P「ムヒャーーッ!!
「・・・ッ!
―ドゴンッ!
高く飛び上がり、そのまま男を踏みつけようとするが
男はそれよりも早く京子を抱えて転がって回避する!
だが、地面に出来た足跡を見て男は背中に冷たいものが流れるのを感じた・・・
「この蹴りは、喰らったらヤバそうだな。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
京子「あ、あなたは・・・さっきの・・・!
猿田「自販機のオッサン・・・!
―・・・カチッ。
「・・・・・フーッ。
世界中の全ての女子の味方・・・城島丈衣。参上だぜッ!
ドドドドドドドドドド・・・!
猿田「ジョ・・・ジョ?
・・何だか分からねえが邪魔すんじゃねぇーーッ!!
フット・プリントッ!!
JOY「アークティック・モンキーズッ!!
「「ムヒーーッ!!
JOY「オラオラオラオラオラオラオラオラアァアアッ!!
―ゴガガガガガガッ!!
――――――――――――
―――――――――
――――――
中条「成る程な・・・
まぁ、お前がカミカゼだったかどうかなんて、今はどうでもいいんだがよ。
大和久「・・・・どうでもいい?
中条「あぁ、カミカゼは思ってたよりもマトモな奴だって分かったしな。
それにカミカゼだったとしたってお前はお前だろ?
気にすんなよ。
大和久「・・・すまねぇな。
管尾「(ここに一つ・・・男同士の友情が芽生えた・・・!)
中条「・・・で、それに関して俺もお前に言わなきゃならない事があるんだが。
大和久「・・・何だよ?
中条「備府町のビッグボスな・・・
あれは俺の事だ。
大和久&管尾「・・・・
・・・・・
・・・・え?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「伏せてた理由はお前と同じ・・・
青春エンジョイの為だ。
大和久「あ、あぁ~っと・・
突然どうした?
つか猿田はお前の手下って事か?
中条「いや、何か同じ理由で同じ学校同じクラスってよ・・・
なんか運命的じゃねえか?
そう思ったら、お前に近親感が湧いたっつ~か何て言うか・・・
あぁ、それと俺は奴を知らない。
・・・てことはつまり?
大和久「・・・偽物って事か。
まぁ、お前がマジでビッグボスだとすればの話だけどな?
でも、そういやお前のスタンド【ビックボス】っていうよな。
中条「まぁそういう事だ。
大和久「フフ・・フハハハ!
中条「ハハハハハッ・・・!!
管尾「あ、そういえば彼女助けてあげないといけないよッ!
大和久「いけねぇ・・そうだったぜ
中条「どうやって探す?
管尾「・・・ッ!二人とも見て!
この靴跡ッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田が消えた場所にはくっきりと見覚えのある足跡がついていた・・・
管尾「自販機の靴跡と同じだ・・・
この足跡を使ってワープするんだよ!きっと!!
大和久「これが起動スイッチな訳か。
管尾「だとすればアイス屋さんの前にも・・・
中条「・・・あったぞ!
中条がアイス屋の側に足跡を見つけ、叫ぶ。
大和久「・・・ビンゴだな。
冴えてんじゃねえか、管尾!
管尾「フッ・・・まぁね。
でも、この足跡。
足でこすっても消えないんだ。
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
靴で地面をこすり足跡を消そうとする管尾だが、足跡は消えない・・・
大和久「見せてみろ・・・
―ゴシゴシ・・・
大和久がこすってもやはり消えない・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
大和久「これはアレだな・・・スタンド能力で出来た足跡だな。
だったらこうすりゃあ良いッ!
―ッバガアァッ!!
管尾には見えてはいなかったが、O・Cが地面を強く踏み砕き足跡を破壊するッ!
大和久「中条ッ!スタンドでなら足跡を壊せるぞッ!!
中条「おうよッ!!M・T・B!!
―・・バゴオォッ!!
―――――――――――――
「「ムヒーッ!!
―グググ・・・ッ!
A・MとF・P。大小二匹の猿が互いの手を組みがっぷり構える。
猿田「ぐ・・・ッ!俺のスタンドがパワー負けしているだと!?
JOY「ヘイヘイ・・!!
どうしたどうしたぁッ!?
―ググググ・・・ッ!
猿田「ま・・ずい!
―・・ガクッ!
猿田の膝が圧力に屈し、折れる。
ドドドドドドドドド・・!
京子「・・・(な、何が起こっているか分からないけど、これだけは言えるッ!
例えるなら子供がドラゴンボールごっこをしていての、撃てもしないエネルギー弾での押し合いッ!!
溢れ出る気を口でシュゥンシュゥンって言ってるあの感じッ!!
間違いない!こいつはとんだ茶番だわッ!!
猿田「(くそッ!・・一旦ここは引くしかないか・・・
・・・ッ!?
突然、猿田の足に妙な違和感が走る。
猿田「うおぁッ!?
(これはッ!俺の足跡が破壊されたのかッ!?)
JOY「もらったアァーッ!!
アークティック・モンキーズ!!
A・M「ムッヒイィイイアァアーーッ!!
―ゴシャアァアアアッ!!!
猿田「ぶッべぁああ~~ッ!!?
渾身の一撃を受け吹き飛んた猿田の体は、放物線を描いて地面へ落ちる・・・
―・・・ドシャッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
―ザッ・・・
JOY「俺の勝ちだな・・・!彼女に謝るっつーんなら、これで勘弁してやるぜ?
京子「・・・(動きは見てて恥ずかしいけど、言うことは漢なのね・・・)
猿田「・・・ゲホッ!
・・・フヒ・・・・
フヒヒヒヒヒヒッ!!
ドドドドドドドドド・・・
JOY「・・・?
どうした?頭でも打ったか?
猿田「思い出したぜ・・・!
俺にはまだ切り札があったんだ。
馬鹿だなぁ~俺、足跡が壊されるまで忘れてたぜッ!
足跡を・・・解放するッ!!
JOY「は?何を・・・
―ドズン・・ッ
みぞおちの辺りに重い衝撃が走る。
JOY「うぉえッ・・ぷ!
胃からこみ上げる液体を抑えることが出来ず、反射的に体を前屈みにするJOY。
猿田「ウヒヒヒャアァーッ!!
―ドッバアァアーー!!
JOY「ッ!?
JOYの目に映ったのは・・・空中から繰り出される蹴りの雨。
JOY「A・Mッ!!
―バッ!
―ドガガガガガッガガガガガッ!!
A・Mは蹴りの雨を両手で捌くが、捌ききれなかった蹴りはJOYの背中へと降り注ぐッ!
JOY「が・・ッ!
おぁああああッ!!
―ガシィッ!!
猿田「うおッ!?
足を掴まれる猿田。
JOY「捕まえたぜ・・・ッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「・・・捕まえた所で何が出来るってんだぁ~?
自分の体をよく見てみろよ!
JOY「!?これは・・・
足跡!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田「冥土の土産に教えてやるよッ!
その足跡は、一度だけつけた時と同じ衝撃を発生させる事が出来るッ!!
お前にはいくつの足跡が付いてるんだぁ~ッ!?
JOY「・・・・ッ!!
アークティック・モン
猿田「遅いッ!足跡解放ッ!!!
―ズッドガガガガァッッ!!!!
衝撃でJOYを中心に土埃が巻き上がり、JOYの姿が見えなくなる。
京子「・・・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
猿田「フッ・・・!フッ!
フヒヒヒヒヒヒィィアッ!!
思い知ったか金髪チャラオがぁ~ッ!!
土煙がだんだんと薄まり、そこには倒れているJOYの姿が・・・・ある筈だった。
猿田「んなッ!?
野郎ッ!!どこに消えやがったッ!!
JOY「ここだぜ。
「ムヒーッ!!
―ゴツゥッ!
猿田「あ痛ッたぁ!!
どこから・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
JOY「ブチノメすだけならこれが一番手っ取り早い・・・
変な情けをかけずに最初っからこうすりゃあ良かったな・・・!
―ボゴォオッ!!
猿田「ひぶッ!?
ま、また服の中に・・・!?
JOY「正確には【赤色】の中・・・だな。
お前の服には血の赤がベッタリ付いている。
俺はここからお前を一方的にブン殴る事が出来るッ!!
―ドゴォッ!
猿田「うがッ!?
鼻を殴られ血を流す。
流した血は猿田の服や体にべったりと付き、その赤から更に殴られる・・・
―バキイィッ!
―ドカッ!
―ゴスゥッ!!
・・・・・・・・・・
猿田「(やられた・・・!
反撃も出来ねえ・・ッ!
あの時、奴の側には血の跡があった・・
俺と同じ様な能力だとしたら、赤の中に俺の足跡は入れない!
それで攻撃をやり過ごし、そして今ッ!俺をタコ殴りにしてやがる・・・!
JOY「・・・・終わりだッ!
―ゴォオオッ!!
猿田の手のひらからA・Mの腕が現れ顔面に向けて一直線に伸びるッ!
猿田「(ウォオオッ!?F・Pッ!!
―ブオンッ!!
JOY「何ッ!?
―ドサドサドサッ・・・
赤から這い出たJOYは京子の無事を確認すると、猿田が立っていた場所を確認する。
JOY「こいつぁ・・・
逃げられたみたいだな。
京子「え?
何なの・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
―・・・ダンッ
猿田「ぶはァッ!・・ハァッ!
やった・・・やってやったぞッ!!
奴だけ置いてこられた!
フヒヒヒッ!!
あぁ~・・ホッとしたら喉が渇いたぜぇ~。
こんな所に飲みかけのジュースがあんじゃねえか、いただきィ~!
―・・・ゴキュ・・ゴクゴク・・・!
―パシャッ・・・
猿田「・・・・ん?
ふと気が付くと、近くにいる何人かがこちらを見ている・・・
猿田に携帯を向け、好奇の眼差しを浴びせかける。
猿田「てめぇらァ・・・見せモンじゃねえぞッ!何見てんだゴラァッ!!!
猿田の凄みによって蜘蛛の子を散らす様に逃げ出す一般人の中に、一人だけ逃げ出さない男がいる・・・
猿田「・・・ッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
中条「よぉ、変態・・・
靴下は羞恥心の現れか?
ドドドドドドド・・・
猿田「てめぇ、何訳の分からない事を・・・
中条「下・・・見てみろよ。
猿田「あぁ?下が何だってぇ!?
中条に促され猿田は足下に視線を移す・・・・
―――――――
JOY「イチゴ柄ねぇ・・・
なかなか良い趣味してるが、男ならバナナ柄だろうに。
京子「うわ・・・下ネタとかキモい。・・ってか、汚い!
いつまでそんなパンツ持ってんのよ!?
――――――――――
中条「全裸に靴下・・・充分変態だし、見たくもねえが仕方ねぇな。
マーラ・ザ・ビックボスッ!!
―ムワアァア・・・
猿田「ぐ・・・この臭いは・・!
てめぇ~ッ!
チ○コみてえなスタンドしやがって!ぶっ潰
・・・・ひぐッ!?
ドドドドドドドド・・・!
猿田「お、俺の・・・
俺の息子が
エレクトしてやがるッ!?
中条「はぁ・・・とりあえず一枚。
―・・パシャッ
猿田「んなッ!?
お前今、写メ取っただろッ!
消せ!今すぐ消せッ!
―グバアァッ!!
全裸に靴下。そして自身をエレクトさせた変態が中条の携帯を奪おうと飛びかかるッ!
中条「オラァッ!
―ゴシャアァッ!
猿田「うぐぇ・・ッ!?
(痛く・・ないッ?逆に気持ちいいッ!!
ちょ!やばいやばいやばい!出ちまうッ!!
中条「まぁ落ち着けよ、俺の出身も備府町なんだ・・・
当然知り合いだっている。
・・・意味分かるか?
ドドドドドドド・・・
猿田「言うこと聞かなきゃばらまくぞ・・・か。
てめえの望みは何だ?
中条「一つ、お前のボスをこの町に連れてこい。夏休みにな。
二つ、それが終わったら俺たちの前に二度と姿を見せるな。
猿田「・・・あんま調子に乗ってんじゃねえぞッ!
フット・プリントッ!!
F・P「ムヒーーッ!
―バキィッ!
中条「ぐぁッ!
一撃をモロに喰らった中条は、完全に足に来ていた・・
―ガクガクゥ・・・ッ!
猿田「(何だコイツッ!
てんで弱えじゃねえか!!)
フヒヒヒヒッ!雑魚がイキがんじゃねえよ!
さっさと携帯よこしなッ!
中条「・・・・・
ドドドドドドド・・・
猿田「・・・んだよ、その目はッ!?
顔面を殴られたにも関わらず、中条の目に怯えの色は無い・・・
逆に、勝利を確信しているかのようである。
中条「分かってねえな・・・
今殴らせたのは【わざと】だぜ・・!
先に手ェ出したのはお前だからな?
猿田「ハッ!負け惜しみを!!
フット・プリント!もう一発お見舞いしてやれッ!!
F・P「ムッヒッヒィイーッ!
―グンッ!!
猿田「なッ!?
中条「ビックボスは既にお前のスタンドを捕らえている・・・
F・Pの腕にはM・T・Bの触手が絡まり、ガッチリと捕まえている。
そして、その触手らは一本一本がまるで意思があるかの様に猿田の身体をまさぐった・・・!
猿田「・・・は!
はあぁああぁあぁああああんッ!!
―ガクガクゥ・・・ッ!
猿田「は・・・はッ!
(な、何なんだ・・・コイツの能力は・・・ッ!
このまま受け続けるのはマズいぞッ!!
中条「どうした?
足がガクついて立ってるのもキツいのか・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「だがこのままぶっ飛ばす!
猿田「フ・・フヒヒッ!
だがまだ奥の手が残ってるぜ!
F・P「ムヒー!
―スッパアァッ!!
F・Pの手刀がビックボスの触手を切り裂き、拘束が解かれるッ!
中条「な・・・奥の手だとッ!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
―・・パカァッ
中条「痛・・・!
触手が断たれた事のフィードバックが中条の腕に切り傷を作る・・・
当然、傷からは真っ赤な血が流れ出る。
猿田「・・・ッ!(しまった!赤を作っちまった・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・
中条「・・・?
何だよ。奥の手があんじゃねえのか?
猿田「あ、あぁ・・・奥の手ね。
今見せてやるよッ!!
―ダッ!!
猿田が走り出す!
・・・中条とは反対の方向に。
中条「・・・
・・・・・は?
猿田「逃げるが勝ちって言うだろうがぁ~ッ!!
(あの血からパーマ野郎が出てくる前に身を隠すッ!
ほとぼりが冷めたら服を回収して帰宅だぜぇ~!!
中条「ちょ!ま、待てッ!
しかし猿田ははすでにビックボスの射程外・・・
猿田「待てと言われて、待つ馬鹿がいるかぁ~ッ!!
(あの自販機から林に飛ぶッ!
パーマ野郎は女を連れてるからいつまでも林にはいない筈だッ!!
大和久「大丈夫か?
・・・今どこだ?
・・・トイレ?あぁ、向かってる。
管尾「あ!あそこッ!
大和久「おぅ、見えたから切るぞ・・・
京子「礼司ッ!
大和久「大丈夫か?血が出てるじゃねえか・・・
京子「平気よ、これ位・・・
それより、さっきジュース奢ってくれた人が助けてくれたんだけど・・・
管尾「城島さんが・・・?
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
猿田「たどり着いたッ!俺様の勝ちだぜッ!!
自販機に付けられた足跡に触れるべく猿田は跳躍する!
中条「(FUCKッ!間に合わねぇ・・・!)
猿田「フヒヒヒヒヒッ!あばよ~ッ!
猿田の足裏が、足跡にたどり着くその瞬間
―バギャァーッ!
ドドドドドドドド・・・・
猿田「う・・・べ!?
―ドサッ・・・
中条「・・・・ッ!?
JOY「・・・ここは満席だぜ、他を当たりな。
自販機から身体を半分だけ覗かせ現れたのはJOY・・・
猿田「て、てめぇはッ!?
どうしてここ・・・ってこの自販機ッ!
―・・・ガシッ!
JOY「あぁ、コーラの自販機だよ・・!
自販機の赤から現れたA・Mにより、猿田は自販機に張り付けにされ身動きが取れない。
中条「何だか分からねえがチャンスだぜッ!!
―ダダダダダッ!
猿田の背後に中条が迫る!
猿田「うおぉおおおーッ!?
離せェ~ッ!!
中条「てめえには聞きたいことがあるからな!
特別サービスだぜッ!!
FUCK UP!!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオララァッ!!!
―ドゴドゴドゴドゴドゴ・・・ッ!!
猿田「~~ッ!!
(い、痛・・・くないッ!?
逆に気持ちいいッ!!
まさか、またあの能力・・・?
中条「オラオラオラオラァッ!!
―ドガドゴドゴドゴドゴッ!!
猿田「(あ・・・・駄目だッ!
やめろッ!!・・やめっ!!
き・・・き・・・・!!
んぎいいぃいいんもぢいいいぃいッ!!!??)
あ・・あべぱあぁあ~ッ!!
JOY「え
(な・・・何か手についたぞッ!)
―ガクッ・・・
自販機に拘束されたまま、失神をする猿田・・・
ドドドドドドドドド・・・!
中条「激流を制するは静水・・・これが、魔羅有情拳。
JOY「な・・・何か知らねえが勝ったって事か。
猿田「・・・・(ピクッピク・・)
――――――――――――
――――――
京子「オラッ!起きろ!
―ガッ
猿田「う・・・うぅ~ん・・・
こ、ここは・・・!?
中条「さて、お前のボスの事を、洗いざらい吐いてもらうぜ・・・!
大和久「言わなきゃどうなるか分かってんだろうな・・・!!
猿田「うわ何をするやめ・・・!
や、やめてッ!
やめてぇ~~ッ!!
――――――――――――
――――――
JOY「・・・成る程ねぇ。俺の爺ちゃんがコイツの世話を・・・
管尾「・・・やっぱり、ご迷惑でしたか?
JOY「いや?
なかなか可愛い猿だし、気に入ってるよ。
管尾「それなら良いんですけど・・・
JOY「まぁ、また何かあれば遊びに来てくれよな。
これ携帯の番号。事前に連絡くれればタダで入れるから。
管尾「え?良いんですか?
JOY「おうよ!何か今の話切いて、この動物園に運命感じたから、このまま社員になろうかな~なんて。
社員の奴らはタダで友達連れて来てるんだからOKだろ。
そのうち偉くなって彼女にプロポーズしてやるぜッ!
管尾「・・・・・
(偉くなって・・・?
噂だと飼育員・・・・・偉くなると飼育員じゃなくなっちゃうから・・・・
これは・・・黙っておこう。
JOY「ん?どうかしたかい?
管尾「あ、いや・・・何でもないです!
(・・・今度、越智先輩に相談してみよう)
中条「管尾ッ!きゅ、救急車呼んでくれッ!!
突然、猿田を連れた三人が管尾達の元へ駆け寄ってくる。
管尾「な、何ッ?どうしたのッ!?
中条「それが・・・
大和久「何つーかよぉ・・・
潰しちまったんだよ・・・片っぽ。
管尾「片っぽ・・?
中条「今はM・T・Bの能力で痛みを抑えちゃいるが病院に行かなきゃマズいんだよ・・・
打撲や切り傷、骨折なんて目じゃねぇ位の大ダメージ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
―・・ピクッ
大和久の背中で何かが動く・・・
それは、蒼白い顔をした猿田であった。
管尾「あ・・・(気が付かなかったけど、大和久君がさっきの人を背負ってる・・・!
潰した・・・って、まさか!!
アレですかぁ~ッ!?
猿田「せ・・・聖人の遺体を集め・・るんだ・・・!
大和久「おいおいおいッ!何かおかしな事口走ってやがるぞ!!
猿田「レースを・・開け。
出走者に遺体を探させるんだ・・・!
中条「マズい!意識が混濁してるぞッ!!
猿田「そのレースの名前は・・・
ゴールデン・ボール・ラ
―ガシィイィッ!!
京子「じゃっかあしぃわあぁッ!!
口から訳の分からない糞垂れてんじゃねえぞッ!!
残った片方も潰したろうか!?あ゛ぁッ!!?
管尾「でぃいふぉーしぃいいいぃッ!!?(いともたやすく行われるえげつない行為ッ!?)
大和久「おいやめろ!
中条「ひぃ・・・ッ!
京子「うらがあぁああぁああッ!!!
園内に女の怒声と男達の悲鳴がこだまする・・・
―・・・カチッ
JOY「・・・フー・・。
(やっぱりコイツらには遊びに来ないで欲しいな・・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
猿田 弥彦
【スタンド】 フット・プリント
――再起不能。(残った片方はなんとか再起可能)
今回使用させていただいたスタンド
No.229
【スタンド名】キャッツ・グローブ
考案者:ID:NgGp9gIn0様
絵:ID:gT1wZmr4O様
No.3020
【スタンド名】ダウン・タウン
考案者:ID:1eMMD.AO様
絵:ID:ncWb1Jgo様
No.113
【スタンド名】アークティック・モンキーズ
考案者:ID:7ECIZcHjO様
絵:ID:xaqPc3h30様
絵:ID:J/HVswa20様
No.1197
【スタンド名】フット・プリント
考案者:ID:zHqnj5co様
絵:ID:Igyl2Nld0様