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【ジョン】オリジナルスタンドSSスレ【万】 第十六話

最終更新:

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ドドドドドドドド・・・



大和久「・・・・・・

いづみ「・・・・・

風呂戸「・・・・ふぁ

いづみ「あくびしてないでちゃんと見ろ


風呂戸「へいへい・・・



店内に並べられたモニター群とにらめっこを続ける一同だが、敵らしき人物は全く見あたらない。

時計を見ると、探し始めてから一時間が経とうとしていた。



風呂戸「・・・これは、いねぇんじゃねえの?

いづみ「まだ一時間よ?


大和久「もしかすっと・・・
カメラの無い地区にいるのかもな。


いづみ「え?

風呂戸「そんな場所があんのかよ?

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


すでにこの日本では国中至る所に監視カメラが設置されており、カメラの無い場所がないとも言えるほどである。


いづみ「・・・そんなの聞いた事ないわよ?


大和久「・・・幽霊アーケードの更に奥、不良の溜まり場になってる場所があるんだぜ。
ま、見つけるにはコツがいるが。
そこら辺は俺の見た限りじゃあカメラは無かった。

警察もよほどじゃなきゃ介入しない。・・・危険だからな。


風呂戸「そんな場所が・・・
だけど、俺たちが危険を冒してそこに行くってのは賛成しかねるぜ?


大和久「だな・・・正義感だけで突っ込むにゃあリスクが大きすぎる。

だから、俺一人で行く。


いづみ「は!?礼司が行くなら私も行くわよ!


大和久「ま・・・そう言うだろうな。
だと思って俺はスタンドを既に発動させている・・・!
俺がいなきゃ場所は分からねえからな。

今ここにいる俺が動き出す頃には、俺は既に店から離れた場所にいるさ。



―ウィイーン・・・

その言葉と共に自動ドアの開く音が店内に響く。

風呂戸「開いてない・・・けど出て行ったって事か?
でもドアは開いてないんだが、開いてないように見えるだけで実は開いてて・・・

いづみ「そんな事はどうでもいい!追いかけるわよッ!!


―ダッ!

風呂戸「え!?ちょッ・・!


あわてて自動ドアへ向かう2人


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

だが・・・・


―ドンッ!


いづみ「きゃあッ!?

風呂戸「うおッ!?


自動ドアにたどり着く前に何者かに突き飛ばされ、店内へ押し戻される2人!


ドドドドドド・・・

押し戻したのは、大和久だった。

いづみ「ちょっと礼司!何すモガァ!?


いづみの口を押さえ、人差し指で「静かに」とジェスチャーをする大和久。


風呂戸「・・・?なんだよ・・・


大和久「・・・・・


大和久はクイッと顔で店の外を指す・・・


風呂戸「だから一体なんだって・・・・ゲゲッ!?



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!


店の外にはおびただしい数の怪しげな外国人がたむろしている・・・!


どうやらそれぞれが変装しているつもりらしいが、どう見ても怪しい。

どいつもこいつもTシャツがはちきれんばかりの筋肉を有したイカツい外国人である・・・


外国人「NA!YU!TAAAAAN!

外国人「MOEEEEEEE~!


一同「MOEEEEEE~ッ!!






いづみ「何あれ・・・


風呂戸「魔法少女なゆたんが好きな外人さん達だろ?
見ろよあそこにいる奴のTシャツなんか限定版だぜ?


大和久「怪しすぎるだろ・・・どう考えたって昼間学校に来た奴らの仲間じゃねえかよ。

見ろ、適当に散らばってるように見えるが要所要所はキッチリ押さえてある。



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


風呂戸「・・・本当だ。じゃ、裏口から逃げようぜ?

いづみ「そうね。仮に敵じゃなくても、あんなキモい奴らの近くなんか通りたくないし。


そうして、大和久達は表の出入り口を避けて裏口へ向かう・・・・

―ガチャ・・・


裏口の扉から表へ出る。

すると



?「フハハハハハハッ!
私の部下の変装を見破るとは、なかなかやるな・・さすが一と言ったところかッ!!


大和久「ッ!?


突如頭上から声を浴びせられる一同。


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!


見上げると、そこには仰々しい王冠をかぶり長髪にスーツを来た男が柱の上に椅子を置きそこへ座っていた。


風呂戸「・・・!何だこいつはッ!


いづみ「あんた誰よッ!?


?「私の名はベン・ハー。

君のお父さんに非道い目に遭わされている国の王様と言ったら分かり易いかな?


いづみ「まさか・・・国王自ら出向いてくるなんてッ!?


ベン「私の目的はただ一つ。
一私設兵団をアラキニウム発掘鉱山から撤退させる事だ・・・!
あそこを手に入れられれば、我が国はますます豊かになり
国民全員に幸福な暮らしをさせてやる事が出来る。

その為に、君には交渉のカードになってもらわねばならない。


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!


大和久「なんだか知らねえが、俺たちが黙って見てるだけだとでも思ってるのか・・?

風呂戸「言っておくが、俺たちは強えぜ?
表の外国人が裏に回るまでに、てめぇをブチノメすなんてのは訳ねえ・・・たった一人で何が出来るってんだよ?


ベン「君は・・・磯野を倒したスタンド使いだな。なかなかやるようだが
ならば、どちらが強いか試してみようか・・・・【ベン・ハー】ッ!!


掛け声と共に柱が崩れ始める。
瓦礫がバラバラと・・・・

バラバラと・・・落ちてこない。


大和久「・・なッ!?


ゴゴゴゴゴゴ・・・・

妙な柱だと思っていたモノは
柱では無く
無数の人型が組み合わさって柱を形作っていたのだ。

その数、ざっと見て20体・・・


―ゴオォッ!


のっぺらぼうのようなそれは
上から大和久たちめがけて降り注ぐッ!!


大和久「・・・ッ!
オラオラオラオラオラオラオラァッ!!

風呂戸「トレンダ・ホーン!!

―ドガドガドガドガドガ・・・!


ベン「何ッ!?


殴り、蹴り、そして焼き払う・・・

数分も経たないうちに20はいた人型は全て打ち倒されていた。


ドドドドドドド・・・・!

風呂戸「はぁ・・・はぁ・・・
ペッ!


血の混じった唾を風呂戸が吐き出す。


大和久「・・・どうした?
もう終わりかよ?


大和久は鼻からでた血を親指で拭いながらベンを睨む。



ドドドドドドドド・・・・!


ベン「フフッ・・・フハハハハハハハッ!!


いづみ「・・・!?
スタンドを倒されてるのに効いてないッ!?


ベン「いや、効いてるさ・・・見てごらん。
ちょいと指の毛が焦げてしまってるだろう?


いづみ「良く見えないけど・・・【大して効いてない】って事ね?


ベン「そうだな。
ひょっとして群体型スタンドと戦うのは初めてなのかな?
教えておくが、一体二体倒したところでダメージは無いぞ・・・!


大和久「・・・!!


ベン「さて、と。

次は500体いってみようか・・・
全部倒せれば私の指にササクレくらい作れるかもな?


【ベン・ハー】ッ!!


―ズゾゾゾゾゾゾ・・・ッ!!


風呂戸「か・・・数が多すぎる・・・ッ!

大和久「くそがッ!!
本体をぶっ叩こうにも、こう多くちゃ辿りつけねぇ・・・


O・C「(マスター。光を遅くして姿を隠しても、これだけの数のスタンドに触られずにたどり着くのは無理です。逃げようにも既に四方を囲まれていますし、大人しく彼女を渡しては?)

大和久「ボケが・・・!
そんなみっともねぇ真似できっかよッ!

行くぞ!腹ぁくくれッ!!!

うおぉおおおっ!



ベン「・・・愚かな。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!






大和久「・・・・・・




風呂戸「・・・う・・・





ベン「・・・なかなか頑張ったじゃあないか?
2人合わせてだが300は倒したな?


―ガッ・・・
大和久の頭に足を乗せ、胸元から取り出した煙草に火をつける。


ベン「・・・ふーッ。
見たまえ、この指を。ササクレが出来ちまったじゃないか。


いづみ「てめ・・・!離せッ!!
礼司から足をどけないと非道い目に遭わせるわよッ!!


暴れようと力を込めるいづみだったが、全くの無駄な抵抗であった。

彼女の身体、スタンド「キャッツ・グローブ」はベンのスタンド群れにがっちりと押さえ込まれているのだ。


ベン「やれやれだな・・・この状況でもそんな口をきくか。



―・・・ガシッ


ベン「ん?


ドドドドドドド・・・


見れば、頭に乗せた足を大和久がガッシリと掴んでいる。




大和久「・・・臭っせえ足・・・
人の頭に乗っけてんじゃねえ・・・ッ!


ベン「プ・・・

フハハハハハハハハハハハッ!!

ファーハハハハハハハッ!!

こいつは傑作だ!ボロボロのくせに私に向かって命令してるぞッ!

ヒーーッ!ヒーッ!お腹が痛いッ!!ハハハハハハハハッ!!


ハーハハハハハハハハハハッ!!



ざけてんじゃねえぞ!このゴミクズガァアアアアッ!!
汚ったねえ手で触ってんじゃねえぇえッ!!





―ドッゴオォッ!!


大和久「うッ・・・プッ!


スタンドのつま先が腹部に容赦なく突き刺さり、大和久は意識を失ってしまう・・・



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・


ベン「・・・さて、それでは一緒に来てもらおうか?



いづみ「・・・・お、お父さん・・・!

助けて・・・・ッ!!




?「その言葉を待っていたッッ!!


ベン「ッ!

いづみ「・・・え?

―ドバッカアァアーッ!


店舗裏口の扉を蹴り破り、一人の男が乱入するッ!


ドドドドドドド・・・!

ベン「き、貴様は・・・!

いづみ「お父さんッ!?



―バアァアアアンッ!

九十九「一 九十九・・・推ッ参ッ!!



ゴゴゴゴゴゴ・・・・!

ベン「まさかッ!

そんなッ!


表の部隊は何をしているッ!?



九十九「そいつらなら・・・おねんねしてるぜッ!

ベン「・・・ッ!全員腕利きのスタンド使いだぞッ!?


九十九「フッ・・・

ベンちゃんよぉ~、仮に【人の運命を決定づけられる奴】がいたとしたら・・・
そいつを何て呼ぶか知ってるか?



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


ベン「そんな事が出来るのは、この世に唯一!神のみッ!

人間には不可能な業だッ!!



九十九「ふ~ん・・・・そっか。

それじゃあ、ちょっとだけ見せちゃおうかな・・・ッ!


目ぇ開いてよく見とけよ?これが神のスタンドだ。

【G・O・D】ッ!!



―ドッバアァアアアンッ!!



九十九の背中からコートを着込んだスタンドが現れるッ!

そして、それを待っていたかのように数体ののっぺらぼうが九十九へと飛びかかるッ!

いづみ「・・お父さんッ!



―ドヒュドヒュドヒュッ!!


だがその攻撃は、かすりもしない・・・
全く避けた素振りもなく、まるでワザとギリギリで外したかのようであった。


ドドドドドドド・・・!

九十九「次にお前は【そんな馬鹿な・・・ハッ!?】と、言う。

ベン「そんな馬鹿な・・・ハッ!?


九十九「ついでに言えば、次の攻撃は頭上、正面、後ろ・・そして地中からの四方向からの攻撃だが・・・当たらねえぜ?


ベン「・・・・!(こいつ・・・何で地中に潜ませた我がスタンドにまで気付くッ!?)


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!

九十九「・・・・・


―ザッ・・・


かかってきなさいとでも言わんばかりの表情を作り、ベンへ向かって歩き始める九十九・・・

九十九&ベン「上等だッ!避けられるものなら避けてみろッ!!
喰らえ!全方位一斉攻撃ッ!!

―ゴシャアァアアアアァッ!!


ありとあらゆる方向から一斉にスタンドが九十九へ群がり
おしくらまんじゅうかの如く人型が球体を作り出す・・・!


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

いづみ「お父さんッ!?


ベン&九十九「フハハハハハッ!これだけの数の一斉攻撃ッ!蟻一匹の隙間も・・・


ベン「・・・・え?



―ズズ・・・ズズズ・・・・


何事もなかったかのようにスタンド団子の中から九十九が姿を現す・・・!


九十九「運命には決して逆らえない・・・


ベン「く・・・!
そいつをこっちに近寄らせるなぁあ~ッ!!

―グオォッ!・・・スカッ

スタンドが九十九を捕まえようとするが、触れる事が出来ない・・・!


ベン「――――ッ!!??


ドドドドドド・・・!


九十九「運命は、俺がスタンドを使用した瞬間から
【10秒後お前が俺にブチノメされる】
という、ただ一点に向かって動いている・・・・


例えキリストだろうと、ブッダだろうと、運命に決定づけられた俺の行動を邪魔する事は出来ないッ!



ベン「な・・・・!きったねえぞおぉおおッ!!
チートだ!チート!これは垢BANすべきッ!!


九十九「何とでも言え・・・!
俺の娘に手を出した罪は重いぞッ!
【G・O・D】ッ!


―グオッ!!


ベン「クッ・・・スタンドよ!私を守れ!!


―ドバアァアアッ!!


九十九とベンの間に無数ののっぺらぼうが発現し、壁を作る!

九十九「言ったはずだ、誰も邪魔出来ないと・・・!


ベン「・・・ハッ!?


―ドグッシャアァアーッ!!



スタンドをすり抜けて生えてきた拳がベンの顔面を打ち抜くッ!


ベン「う・・・・ぶッ!
(ガードも・・出来ないだとッ!?)


―ドガッシャアァン!



ドドドドドドドド・・・!


九十九「このままぶっ殺したって良いんだが、さすがに外交上マズいよなぁ・・・
大人しく娘を渡せば、勘弁してやらないこともないが?


顎の辺りをポリポリと掻きながら、地面に落ちた王冠を拾う九十九


ベン「・・・そうはいかんのだよ。
貴様があの鉱山から手を引かない限り、我々の戦いは終わらない・・・!




―ズズズズズズ・・・・!


ベンの体から、更に多くのスタンドが現れる。


―ガシッ!

―ガシッ!

―ガシイィッ!


九十九「何ッ!?


―グオォオオオオッ!!


いづみ「きゃあッ!?


キャッツ「た、高いでしぃ~・・・


ベン「フハハハハハハッ!!
スタンドのスカイツリーだッ!

あっと言う間に、いづみの体はベンのスタンド組み体操によって天高く持ち上げられてしまう。


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!


ベン「私を殺せば娘は地面へ叩きつけられるぞッ!!
やれるものならやってみろ・・・!


九十九「そういうことはしない奴だと思っていたが・・・残念だよ。
それが答えか・・・!

【G・O・D】・・・ッ!

―ドバアアァアァーンッッ!!


九十九がスタンドを発現させると同時に、音が消え世界の色調が反転する!

一見すると全てが止まっているかのようであるが、よく見れば非常にゆっくりと・・・僅かずつであるが、残像のような軌跡を残し動いていた。


九十九「(この世界に入ることが出来るのは俺だけだ・・・
そしてこの世界にいる限り、誰も俺に干渉できないッ!)


―グオォ・・・


ゆっくりと、ベンのスタンドが殴りかかってくるが
その攻撃は九十九をすり抜けていく・・・!


いづみが空に昇っていく様子を確認し、九十九が声をかけるが音の無い世界では聞き取る事が出来ない。


九十九「(上手くやれれば良いが・・・ま、俺の娘だ。
たぶん大丈夫だろ)


―ブン・・・!


―ブン・・ッ!


ベンの攻撃は、全てすり抜けてしまい当たらない。
何者もこの世界の九十九に干渉する事が出来ないからだ。


ドドドドドドド・・・・


九十九はゆっくりと拳を作り、それをベンに向かって放つ・・・



―ドゴ・・・!

―ッゴ・・!

―・・ドゴガッ!!


数発、顔面を殴りつけると
まっ平らな顔になったベンが血反吐を吐きながら吹っ飛んでいく・・・



九十九「・・(運命は決まったレールの上を走り出す・・・!)





―ドバアァアァアアン・・ッ!

世界が元の色と音を取り戻す





そこには、血反吐を吐きながら吹っ飛んだはずのベンが、何事か叫びながらスタンドを繰り出していた。


九十九「上手くやれよ・・・ッ!

―ドヒュ!ドヒュドヒュッ!!

先ほどと同じ軌跡通りに攻撃を繰り出し、先ほどと同じように九十九がすり抜けるッ!



九十九「いづみッ!!電線を使えッ!!!


いづみ「・・・分かったッ!



ベン「うぉおぉおおッ!
当たれェエエァアッ!!


―ドバドバドバドバドバッ!!!


九十九「当たらねえさ・・・!
そういう運命だからなッ!!


ベン「~~ッ!やめ


九十九「オラオラオラオラァアアアアッ!!!



―ドゴドゴドゴドガァッ!!


ベン「ブッギャアァアアア~~ッ!!?



―ドッゴオォーーンッ!



先ほどと同じように、顔面が平らになったベンが派手に吹き飛ぶッ!

と、同時にいづみを持ち上げていたスタンドが消え去り
いづみの体が自由落下を始める!


九十九「いづみッ!


―ゴゴゴゴゴゴゴ・・!

いづみ「・・・!(私はやれるッ!いや、やってみせるッ!!)
キャッツ・グローブッ!!


キャッツ「でしいぃっ!!


―ガシィッ!


落下の途中、キャッツグローブの尾が電線へかかる。


すると




――・・・・ボンッ!!


キャッツ「うっ・・・ぷッ!?

いづみ「吐くなッ!!
ぜって~吐くんじゃねえぞぉ~ッ!!


すさまじい量の電気をため込んだキャッツの体は水風船のように膨らみ、落下するいづみの体を受け止めるッ!




―ボヨヨ~~ンッ!



九十九「・・・やったッ!
キャッツを太らせてクッション代わりにするなんて・・・!
さすが俺の子だぁああッ!!




―・・・タッ。



軽やかに着地を決めたいづみがゆっくりと振り返る。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・



いづみ「お父さん・・・・いつから近くにいたの?


九十九「ん?
あぁ~、お前達が店を出ようとするちょっと前にな・・・



いづみ「だったら、もっと早くに・・・



九十九「あ、そういう事か。
さてはそこに転がってる役立たず共の事で怒ってるんだなぁ?

パパが一番強くて格好いいって思っただろ?
つまりそういう事さ。



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・




大和久「・・・・う・・・

あ・・・あいつは・・・・?

前に見たことが・・・




風呂戸「・・・・・・
(なんか気が付いたら体動かねえし・・・めっちゃ痛いんだけど・・・)






いづみ「最低・・・!大っ嫌いッ!!


―ガスッ!

いづみはそう言って、つま先で九十九の向こう脛蹴り飛ばす!

九十九「あいたッ!?
おい、待て!



いづみ「ふんッ!


父親に一瞥もくれず、大和久達の側へ近寄り救急車の手配をするいづみ・・・



九十九「・・・やれやれ、反抗期かね?
昔は可愛かったのにな・・・


寂しそうにポツリと呟くと九十九は店の中へと消えていった・・・






いづみ「礼司・・・大丈夫?
今救急車呼んだから。


大和久「・・・あいつは?

いづみ「父よ・・・。
自分が強くて頼りになるのを見せる為に、やられるのを黙って見てたって・・・ホンット最低!


大和久「ま・・・結果助けてもらったんだから、良しとしとけよ。
・・・それより、お前の親父・・・俺、多分会った事あるわ。


いづみ「・・・え?



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

―ガバアァアッ!!


いづみ「ッ!?

大和久「ッ!!


―ガシッ!!


ベン「ふハハハハハハハハッ!!馬鹿めがッ!!


倒されたと思われたベンが、いづみを後ろから抱え込むッ!


大和久「てめ・・・!


いづみ「は、放せッ!・・この!


ベン「死に損ない2人と女1人で何が出来るッ!!



風呂戸「う、ぐ・・・おぉおおおぉおッ!!!!


―グォオッ!



満身創痍ながら風呂戸が立ち上がり、スタンドを発現させる・・・!


大和久「風呂・・戸ッ!



ドドドドドド・・・


ベン「まさか立ち上がるとは大した根性だが・・!
そんな体で何が出来るッ!?


風呂戸「・・・こちとら、学費がかかってっからな・・・!
報酬分は・・働かなきゃよ・・・

トレンダ・ホー


―グシャアァッ!!



風呂戸が動き始めるよりも早くベンのスタンドが一撃を加える・・・


―バギャッ!

―ゴガッ!

―ドゴオッ!


続けざまに、複数のスタンドに殴られ風呂戸は手も足も出ない・・・!


風呂戸「ぐッ・・・!は・・・


ベン「どうしたどうしたッ!?
サンドバッグの物真似かぁあ~!?


―バチッ!


ベン「痛ッ!?な、何だ?


突然、鋭い痛みがベンの体を襲いいづみの体を放す・・・


ゴゴゴゴゴゴ・・・・!



―バチチ・・・ッ!

―バチィッ!



ベン「こ・・・これは?




いづみの体が青白く光り「帯電」している



ドドドドドドド・・・・!

いづみ「久々・・・・
久々に本気でドタマに来たぜ・・・ッ!


ベン「な・・・何なんだ?
一体何が・・・!?



いづみ「さっき、あたしがキャッツにため込んだ多量の電気・・・!
そいつが怒りによってあふれてるのよ・・・


ドドドドドドド・・・・!


いづみの体は帯電しており、その電気によって全ての髪の毛が逆立ち、周辺の大気には放電によるプラズマが発生していた。


ベン「小癪な・・・!
やれッ!我がスタンド達ッ!!

―バヂィッ!

ベン「ッ・・!



―ブズブズ・・・・

いづみに触れた指先に水膨れが出来る。


ベン「まさか・・・スタンドに電気を通せるのかッ!?




超いづみ「・・・・・
触れるものなら・・・触ってごらんなさい?


ゴゴゴゴゴゴ・・・・!




ベン「くッ・・・触れないのでは連れて行くのは無理か・・
ここは一旦引かせてもらう。

―ガシィ!ガシィッ!!


―ガッシィイッ!!


スタンドが梯子となりベンはそれをよじのぼって行く。


超いづみ「・・・また組体操。
芸がないわね。


ベン「何とでも言えッ!これは戦略的撤退だ!
次は貴様のスタンドの対策を練ってくるぞッ!!


―ゴオォオォオ・・・・


今まで一体どこに隠れていたのか・・・
ベンの捨て台詞と同時に、最新鋭の小型戦闘機が頭上に現れるッ!


ベン「フハハハハッ!
アラキニウムを結晶化させたこの機体は
軽く!強く!耐熱性も抜群!
推進力を得るのにエンジンをを使わないので静かであり、レーダーにもひっかからないッ!
更に【電気も通さない】未来の機体だッ!!

何とか出来るっつーならやってみやがれ!このビッチがッ!!
アーハハハハハハッ!!




超いづみ「やれやれ・・・
キャッツ・・・やりなさい。


キャッツ「まかせるでごわすでしッ!

―ドッギュウゥーンッ!!


キャッツの尾が一際長く伸び、電柱に接続されるッ!

ベン「・・・間抜けが!電撃などこの機体には効かな・・・

ん?



―ブヂブヂブチィ~・・・ッ!


至る所で電線が切断され、芯線が剥き出しになっていく・・・

―ギュルルルルルッ!!


そして、その線は生き物かのように動き出し、近くにある街灯やアンテナ・・・金属に巻き付くッ!


ベン「・・・・まさか


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


ベン「【電磁石】を作って
機体を引き寄せるつもりかッ!?


超いずみ「キャッツ・グローブッ!最大放電ッ!!


キャッツ「で・・・しぃいいいぃい~~ッ!!!!



―バリバリバリバリバリッ!!



コイルに大量の電気が流れると、そこかしこに置いてある商品運搬カートや従業員の車やらが鉄柱に引き寄せられて行く!


―ドガシャァアッ!!



ドドドドドドド・・・・!



―ブチブチ・・・!

大和久たちの服に付いている金属製のボタンまでもが服から引き剥がされるほど強力な磁力であるにも関わらず、戦闘機が落ちてくる気配は無い・・・


ベン「フハハハハッ!アラキニウムは金属と言うよりも土の様な性質であるッ!
ちょいとばかし計器に異常が出るが・・・磁力なんぞで落とせると思うなッ!

さぁ、行け!上昇しろッ!


機体に乗り込んだベンが操縦士に命令を下す


操縦士「はッ!


―シュゴオォオ・・・!


ゆっくりと上昇しはじめる戦闘機・・・


大和久「逃げられちまうか・・・

風呂戸「逃がすかよ!ヒート・・・ウェイブッ!!


―カッッ!!


T・Hの放った熱波が直撃するも、効いている様子もない。

ベン「間抜けがッ!熱にも強いと言ったろうが!


風呂戸「くそ・・・駄目・・・か・・・



ゴゴゴゴゴゴ・・・・

超いづみ「・・・・大丈夫。

逃がしはしないわ。


風呂戸「・・・んな事言ったってどうやって・・・


ドドドドドドドド・・・・!


超いづみ「キャッツ・グローブの攻撃は未だ完了していない。

風呂戸「え?



―バゴオォオオッ!!


ベン「なッ!?何だ!?

操縦士「わ・・・分かりませんッ!
何かが尾翼を破壊していきましたッ!!



ゴゴゴゴゴ・・・・

尾翼から炎を上げながらも上昇を続ける戦闘機・・・


いづみ「しぶといわね・・・
これならどうかしら?

風呂戸「い・・一体何をしたってんだ?


―ドゴォオオオンッ!!!


頭上には胴体に穴が空いた機体が見え、機体に穴を空けた何かが炎を纏いながらいづみに向かって猛スピードで来たかと思えば
直前で燃え尽き、消え去る。


ベン「い、今のは・・・まさかッ!?


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


いづみ「・・・地球の周りには数え切れない程の小惑星が存在している・・・!

その中で金属を含んでいて、かつ地表に到達する直前で燃え尽きる大きさの小惑星を引き寄せたのよッ!!


―バアァアアアンッ!!


ベン「そんな・・・!出鱈目な・・・
うおぉおおおぉ~ッ!?


操縦士「駄目です!制御不能!!爆発しま


―ドッゴォオオオンッ!!!




―パラパラ・・・・ガシャッ!

降り注ぐ破片の中に立ついづみの帯電は解除され、いつも通りのいづみに戻っていた・・
傍らには電気を使い果たし、やせ細ったキャッツ・グローブがプルプルと震えていた。

いづみ「てめーの敗因はたった一つ・・・
凄くシンプルな事
てめぇは私を怒らせた・・ッ!

ドドドドドドドド・・・・













ベン・ハー
【スタンド】ベン・ハー
―奇跡的に一命はとりとめるが再起不能(リタイア)




今回新しく使わせていただいたスタンド
No.1705
【スタンド名】ベン・ハー
考案者:ID:9I.1Y.Q0様
絵:ID:I3IfreNAO様

No.2098
【スタンド名】G・O・D・ピュア
考案者:ID:dbY7kb4lO様
絵:ID:exXxHMAO様
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