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幽々子4
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「考えてみると、私ってかなり贅沢なのよね」
そう、呟いたのは幽々子さま。
お盆の忙しさも一段落し、
秋の気配の感じられる縁側で、いつものお茶会でぽつり、と。
紅に染まった空には、鴉が2羽、3羽。
「みんな、生きている恋人とはお盆の間しか会えないのよね。
なのに、私はあなたという恋人と、ずっと一緒なのだもの」
全身からクエスチョンマークを発している俺を慮ってか、
言葉を続ける幽々子さま。
――なるほど。
「まあ、そこは管理者の特権ということで。
それに、俺が死んでも冥界に来るとは限りませんし」
軽い気持ちで言っただけだった。
しかし、その言葉は彼女に大きな衝撃を与えたようだ。
ガシャン
幽々子さまの手から、湯飲みが音もなく抜け落ちて割れ、敷石を濡らす。
静寂。
幽々子さまは、目を見開いたまま動かない。
時折、ししおどしの声が聞こえるだけ。
いたたまれなくなって、声を出す俺。
「あの……」
「許さないわ」
ピシャリ、と。
幽々子さまが言い放つ。
「許さないわ。
死んだら、必ず此処へ戻ってきなさい。これは確定事項よ。
他のところへ行くなんて――許さない」
いつになく鋭い語調に、思わず腰を浮かしかける俺を。
幽々子さまは、両手で肩を掴んで自分の方へと向かせた。
視線が絡み合う。
彼女の眼は、今まで見たどんな眼よりも真剣だった。
「あの、すみません。
ちょっと言ってみただけで、別に此処に来たくないとかそんな訳では……」
しどろもどろになりながらも、慌てて言い訳をする。
すると、彼女の顔が、ふっ、と和らいだ。
「びっくりさせないで。心臓が止まるかと思ったじゃない」
そう言って、肩にあった手をそのまま後ろに回し、俺を抱きしめる幽々子さま。
俺の胸元に体を預ける幽々子さまからは、桜匂がひそやかに香る。
……心臓があるのか、なんてここで言うのは野暮、だろうな。
そんなことを思いながら、俺も彼女を抱きしめた。
どれほど時間が経っただろうか。
藍色の静謐を突き破って、声が聞こえてきた。
「幽々子さまー、どこですかー!
ちょっと来てくださーい!」
俺は、顔を近づけ、囁いた。
「幽々子さま、呼んでますよ」
だが、幽々子さまは駄々っ子のように、
いやいやと首を振るばかりで、俺から離れようとしない。
「ほら、幽々子さま」
多少強引かとは思ったが、幽々子さまを二の腕辺りから引き剥がす。
案の定、ぷくーっ、と膨れた顔をしている。
それでも、しぶしぶ動き出すのは、責任感ゆえだろう。
「それじゃ、頑張ってくださいね」
「はいはい。
……妖夢ったら、これでつまらない用事だったら許さないわ」
不機嫌さを押し隠そうともせず、声の方へと歩いていく幽々子さま。
と、2、3歩足を進めたところで不意に振り返ると、
「忘れ物してたわ。えいっ」
いきなり、唇を重ね合わせてきた。
「あなたが、此処へ来る予約よ。
しっかり約束したから、ちゃんと来なさいよね」
それだけ言って、颯爽と向こうへ歩いていく。
俺は、
「参ったな」
何に参ったのかわからないまま呟くと、
冷たくなったお茶を、一啜り。
頬を一つ、秋風が撫でていった。
9スレ目 >>468
───────────────────────────────────────────────────────────
死者の楽園、冥界。
俺はその中の、ある一軒のお屋敷に居候させてもらってる。
といっても主が一方的に俺を殺して住まわせてるだけなのだが。
俺とこたつとみかんとお茶しかない白玉楼のお屋敷の一室。
平和なひとときを心行くまで楽しんでいると、彼女がやってきた。
「予想通り、外はとっても寒いのね」
このバカでかいお屋敷の主の亡霊お嬢様、西行寺幽々子。
「もう帰ってきたんですか」
雪景色を見ながらのお団子もいいわねと言って3分ほど前に旅立ったばかりだというのに。
「やっぱり冬はこたつの中でぬくぬくと過ごすのが快適なのよ」
こたつに身体を突っ込み幸せそうな表情でにこにことこちらを見ながら言う。
俺はそうですかと適当に返事を返すと、今日の夕食の献立を考えながら3個目のみかんのスジをきれいに剥ぎ取り、口に入れようとする。
「あ、私にもちょうだい」
大きな口を開けてくる。
このお嬢様はこたつから手を出す気はそうそう無いらしい。
いつもなら庭師の妖夢さんがこういうことをしていたと思うが、今日は見当たらない。
「やれやれ……」
みかんを1粒もぎ取ると、幽々子さんの口に入れるため手を伸ばす。
「えいっ」
突然彼女が手を出してきて、俺の手首あたりを掴む。
そのままみかんを持った俺の指ごと目的のものへかぶりつく。
「あっ……離してくださいよ!」
柔らかい舌が俺の指をなぞる。
「ひ・ひゃ♪」
これ以上ない笑みを浮かべてこちらを見る。 何がしたいんだか……
色々とたまらないくなって無理矢理口から指を抜き取る。
「んー、しょっぱいわね」
みかんの味か俺の指の味か分からない批評をする。
「余計なお世話ですよ!」
指先を拭かないまま、俺は2粒目のみかんをもぎ取って口に放り込む。
幻想郷についての雑談やニュースなんかを2人で話しながら時間を潰していく。
幽々子さんのマイブームが幽体離脱だなんてことは始めて知った。 ……というより幽霊は幽体離脱するものなのだろうか?
「さて、夕食の買出しに行かなきゃっと」
時計を見て最後の一口を食べようとした時。
「あー、それちょーだい」
さっきと同じおねだりの顔で頼み込まれる。
手を差し出しているならまた指までもっていかれる心配はなさそうだ。
「はいはい、どうぞ」
差し出された小さな手のひらにみかんの1粒を乗せる。
「ありがと」
幽々子さんがそれを口に入れるのを見ると、俺は立ち上がり少し伸びをする。
それと同時に彼女も立ち上がる。
「幽々子さん、どちらへ?」
「このみかん、口移ししない?」
ああ、また厄介なことになった。
「しませんよ! もうすぐ晩御飯なんですから、遊ぶのはほどほどに……」
どんっ
幽々子さんが俺を押し倒す。
ちょうど俺の上に乗っかる感じだ。
「ね……いいでしょ……?」
潤んだ唇が妙に艶かしい。
顔がどんどん俺の口に近づいてくる。
死んでるはずなのに……鼓動がすごい激しい……
「な、何やってるんですかーっ!」
我に戻って声のするほうを見ると、妖夢がこちらをすごい剣幕で睨んでいる。
「あなたって人はこんな破廉恥なことをして……幽々子様も幽々子様ですよ!」
下の世界で買ってきたものを放り投げ、ずんずんと近づいてくる。
「や、こりゃ誤解ですよ妖夢さん……」
「そうなのよ……だって彼がいきなり『このみかんを口移ししてほしい』なんて言い出すから……」
話が烏天狗よろしく改変されまくってる。
妖夢の怒りが最高潮に達してしまったようだ。 あーあ俺もう1回死ぬのかなー?
「あ……な……たって人はぁーっ!!」
切り傷666刺し傷297打撲打ち身捻挫骨折眩暈狂気……どうにか直ったのは幽霊であるお陰とでもしておこう。
>>うpろだ669
───────────────────────────────────────────────────────────
俺の名前は○○、妖怪だ
こう見えても軽く2000年は生きている
そんな俺だが目の前の出来事に少々面を喰らっている
その理由は…………
「あ~~○○だ~、いらっしゃ~い」トテトテ
「幽々子様、着物の丈が合ってないんですから歩くと転びますよ!」
恋人の幽々子が幼女ぐらいの大きさに縮んでいて
こちらに笑いかけながら歩いてきてるからだ
正直可愛い、コロコロと鈴を転がすような声で喋り満面の笑顔まるで曇り空から差す一点の光のようだ
以前外の世界に行った時幼女に興奮する有象無象を見て引いたが
今の自分なら彼らの気持ちが分かるだろう
ああ、このまま持ち帰って自分好みに育ててしまいたい衝動に駆られる
と、いうかもう持ち帰りたい
いいよね?持ち帰っても、答えは聞いてない!!
「○○どうしたの?」
「っ!?いや、なんでもないぞなんで突然ちっさくなったのかなーと思ってな」
「朝私が起こしに来た時には既に小さくなってまして…どうすればいいんでしょうか?」
「大丈夫よ妖夢、きっと時間が経てば元に戻るわよ」
「幽々子様ご自分の事なんですよ、なんでそんなに暢気なんですか?」
あ、危なかったー、幽々子に話しかけられなかったら絶対拉致してたぞ俺
落ち着け、落ち着くんだうろたえてはいけない、ロシア軍人はうろたえない
俺の名は○○、一夜で一国を落とすほどの力を持つ妖怪だ
それが恋人のとはいえたかだが幼女一人の笑顔でどうにかなろうなどt
「ね~○○~抱っこして~」
ああ、堕ちてしまいそうだ…………ん?どこからか視線が
「………………変態」ボソッ
「よ、妖夢!!??」
い、いかん妖夢の俺に対する評価が下がりつつある
これは由々しきことだ、早急に幽々子を元に戻して評価を上げないと変態扱いされてしまう
しっかしどこの誰だ?幽々子を小さくして何か得することでも……はっ!そうか!奴に違いない!!
「今から容疑者の所に行って幽々子を元に戻してもらってくる
妖夢、俺がいない間の幽々子の事、頼んだぞ」
「はい、庭師として責務、果たして見せます」
「いってらっしゃ~い、お土産買ってきてね~」
二人にそう告げると俺は真っ直ぐにあいつのいる場所に飛んで行った
今回の件の犯人はあいつに違いない
~地獄~
カリカリカリ
「ふぅ……あら、もうこんな時間ですか午前の仕事はこれぐらいにして昼食休憩でも取りましょうか」
今日は朝からそれほど霊が来なかった為ほとんどが書類整理ばかりでした
霊を裁くのが私の仕事とはいえ出来ることなら裁きは少ない方がいいです
……小町がサボって連れてこないのなら別ですけど
「四季様ーーーーーーーー!!」
「どうしましたか?そんな大声を出して、それよりも丁度よかった
私は今からお昼にするつもりですがまだだったら一緒に食べませんか小町」
「そ、そそそそそんなことより大変なんですよ」
「何が大変なんですか、サボりすぎて彼岸に霊が溜まりすぎたのですか?」
「そんな事じゃないんですよ!!もっと大変なことです!!」
ここまで小町が慌てるなんて…一体何があったんでしょうか
「それで、何があったんですか?」
「それがですn」
「ウェルカーーーーーム!!!!」
ドンガラガッシャーーーーーーーーーーーーーン!!!
小町が何か言おうとした瞬間、物凄い勢いで何かが執務室に突っ込んできた
「よぉ、久しぶりだな四季・映姫・ヤマザナドゥ」
「貴方は…○○!一体何のようですか?」
「何のようだと?白々しい、幽々子を元に戻すように言いに来たんだよ」
「西行寺幽々子を?何の話ですか?」
彼女に何かする理由は私にはありません
確かに私は閻魔ですけどそれはここに来た霊を裁くのであって冥界の霊を裁くのは領分を越えています
彼は一体何を勘違いしているのでしょう
「幽々子の豊満な体に嫉妬して幽々子の体を幼くしたのはお前だろう!!」
「…………はい?」
人の執務室に突っ込んで来ておいて何を言い出すんでしょうか
だいたい私が彼女の体に嫉妬なんt……………………ウギギギギギ
「う、うううう羨ましくなんかありませんからね!!!」
「四季様、落ち着いて下さい!!」
「兎に角、さっさと幽々子を元に戻せ!」
「だから私はやってないといってるじゃないですか!!あまりしつこいと裁きますよ!!
丁度貴方には100にも上る罪状があるんですから!」
「おもしれぇ!!やってもらうじゃないか!!」
「ちょ!?二人ともやめてくだs」
ドゴーーーーーーーーーン!!!
両者の戦いは熾烈を極めその結果周囲の風景は
まさに地獄と呼ぶに相応しい惨状となっていた
誰が止めようとしても止められず
結局明王の方々が止めに入るまでの約四時間両者は戦い続けてた
by小野塚小町
「いってー、まったく、無駄骨だったな」
結局幽々子を小さくしたのは閻魔ではなかったようだ
「閻魔じゃないとなると心当たりが無くなったな…一体白玉庵に帰るか
妖夢がいるから大丈夫だろうけどちょっと心配だし」
~白玉庵~
「○○お帰り、お土産はないの?」
「お帰りなさい○○さん」
「って元に戻ってるーーーーーーーー!!??」
白玉庵に戻った俺を出迎えたのは元の大きさにまで戻った幽々子と
どこか申し訳なさそうな表情をした妖夢だった
「ど、どうして元に戻ってるんだよ」
「○○は私が元の姿に戻るの嫌だった?」
「いや、そうじゃないけどどうやって元に戻ったんだ?」
「それがですね、今日の昼頃紫様が来て元に戻したんですよ
それで、その……幽々子様を小さくしたのも紫様だったんですよ」
……やられた、考えてみれば紫が第一容疑者に立候補してもおかしくない
と言うかなんで思いうかば無かったんだorz
あいつ絶対俺が空回りしてるとこ見て笑ってるぞ
「あの、大丈夫ですか?○○さん、なんだかお疲れのようですけど」
「ちょっとな、そうだ、風呂沸いてるか?疲れたから風呂入りたいんだけど」
「まだですけどすぐにいれてきますね」
「ああ、頼む」
そう言うと妖夢は浴室の方へ歩いていった
「……ふぅ」
「お疲れ様」
「ああ、本当に疲れたよ、ってか幽々子、お前見てたろ」
「ええ、○○が私の為に頑張ってる姿、ちゃんと見せてもらったわよ
嬉しかったわ、想われてるのが伝わってくるから」
「ったく、そんな風に言われると怒るに怒れないだろう
でも紫は〆る」
「あんまり喧嘩しないでね、紫は大事な友達なんだし○○は大切な恋人なんだから」
にこやかに笑う幽々子を見てると今まで怒こっていた自分がどうでもよく思える
「……分かったよ、精々酒をかっぱらう位にしとくか」
「ありがとう、そうだ、お詫びって言うのも変だけど一緒にお風呂に入りましょう
背中流してあげるから」
「じゃあお願いしようかな」
「そしてお風呂から上がったら、ね?」
にこやかに笑ってたのとはうって変わって艶やかに笑う幽々子
ああ、風呂から上がった後が楽しみだ
11スレ目>>370
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とりあえず、俺は弁当箱にみっちり詰まってみることにする。
味見が出来ないのが痛いが、きっと彼女なら残さず食べてくれることだろう。
味の保障はしないが、愛だけは溢れんばかりに入っているからな。
さて、この俺の愛情弁当を受け取ってください。
幽々子様!
10スレ目>>597
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「ひさしぶりね」
白玉楼の縁側、すっかり寂しくなった桜の木が見える場所。
そこに、座して茶を嗜む少女がいた。
少女は静かに、しかしよく通る透き通った声で呼びかけた。
「ひさしぶりですね」
虚空からの返答。
そしてドロン、とレトロな効果音と共に1人の幽霊が少女の隣に姿を現す。
「ただいま戻りました」
「お帰りなさい」
「妖夢はどこへ?」
「おつかいよ、おつかい」
ふわふわと、どこからか人魂が湯飲みを運んでくる。
「あんまり遅いから、冷めちゃったかもしれないわよ」
「次は、気を付けます」
「次なんて無いわ」
男は湯飲みを受け取り、口をつける。
「・・・あつい」
そう一言だけ言って、湯飲みを脇に置いた。
「猫舌なのは変わってないのね」
そう言って、少女西行寺幽々子は、くすりと笑った。
「そう簡単に治ってはくれませんよ」
少し拗ねたように男○○はそう答えた。
そこで会話が途切れ、2人で桜の木を眺める。
春、あれほど栄華を誇っていた桜は、今はもう見る影も無い。
「いなくなったのは、春のあの時かしら?」
不意に、幽々子が訊く。
「ええ、結界が破れていましたので。・・・社会勉強に、と」
「戻る時は?」
「騒霊たちに手伝ってもらって」
幽々子に「呆れた・・・」とでも言いたげな視線の攻撃を受け、だんだんこえがしどろもどろになってゆく○○。
「・・・・・すみません」
「しょうがない人」
幽々子が立ち上がる。
「今度は、もっとうまくやりますか、ら・・・?」
背後から幽々子が○○を抱いた。吐息が耳にかかるくらいに近い。
「大事な人が急にいなくなったら、心配するでしょう?」
陶器のような白く滑らかな腕が、身体同士の密着をより強くする
「それは・・・すみませんでした」
「罰として、絶対外出禁止よ。えいっ」
「そん・・・うわっ」
そして○○を抱いたまま後ろに倒れる。当然○○も巻き添えだ。
胸に○○の顔を抱え、満ち足りた顔で頭を優しく撫でる。
「今日の晩ごはんはひき肉の小判焼きをお願いね」
「・・・ハンバーグの事ですか?」
「多分それよ。妖夢は作り方知らないのよね」
「それじゃ作り方教えるので僕はまた旅に・・・」
「鶏めしの卵とじ、貴方のじゃないと美味しくないのよ」
「ケチャップなしでオムライスなんてつくるから・・・」
「それと」
幽々子は手を止め、上半身を起こして○○の顔を上から覗き込む
「もう、勝手にいなくなっちゃ嫌よ?」
少し不安そうな顔の幽々子を見て、「当分脱走はしないようにしよう」と○○は長続きしない決心を固めるのだった。
10スレ目>>669
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俺「明日は皿洗い担当か、ハードな一日になりそうだ…」
照明を消し、布団に潜り込む。
俺「…平気かな」
聴覚に全神経を集中させて物音がしないか確認、恐らく誰もいない。
俺「…ゆ、ゆゆ様ぁ!可愛いよぉぉ!ちゅっちゅしたいよぉぉぉ!!一生仕えたいよぉぉぉぉ!!!」
その瞬間ふすまがゆっくりと開き、光が射し込まれ時が止まったように思えた。
幽々子「こんな時間に騒がしいわよ、幽霊かと思ったじゃない。なにしてるの?」
妙な体勢のまま硬直する俺、極めて冷静に対処しなくてはならない危険な状況だ。
俺「あ、いえ…その…そ、そう!柔道の練習です!!」
幽々子「こんな時間に熱心なのね、関心よ。でも寝不足は身体に毒、早く寝なさい?」
俺「は、はい!さ、騒がしかったですかね!?はは、ははは…」
幽々子様はおやすみと言うと部屋を出てゆっくりとふすまを閉め…
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪」
俺「・・・あ、あの!」
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪」
面白いものを見たと言わんばかりにニヤ付いている幽々子、えらい満足気だ。
俺「ち、違うんですよ!?」
幽々子「あら、一生仕えてくれるのでしょう?」
俺「あのあの、あの、それは勿論そのつも」
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪ぷぷぷw」
幽々子様はそのまま一方的にふすまを閉め去っていった。
俺はその日、信じてもいない神を恨んだ。
11スレ目>>160
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「もういいもういい、もうそんなに盛らなくていいよ。
お櫃もうないんだろ。卓袱台に置けないからいいよ。
だからそんなに食い切れないって。
おい、もういいっていってんのに。頂きますするからくれよ。ほら。
なんで盛るんだよ。盛らなくていいって。盛るなよ。
食い切れねえよ、盛り過ぎだって。盛るなって。よこせよほら。
おい、おい、なんでまだ盛るんだよ。すごいことなってるって。
何キロだそれ。やめろって。食いきれるかって。
聞いてんのかよ盛るなって。なんで盛るの。やめろよ、やめろって。
誰が食うんだよそのご飯を。もういいから。いいからさ。
おい、ほんとに食えないって。つーか聞いてんの。ねえ。
もうやめて、盛らないで。やめてって。盛らなくていいって。
やめろって。おいやめろよ。やめろ、盛るのやめろ。盛るな。盛るな。
おまえ何してんだよ。盛るとか盛らないとかの話じゃなくて何やってんだって。
おい、ほんとなにしてんだよ、ご飯あふれるって。おかしいって。
もうやめろよ。やめろよ。やーめーろーよ」
「……幽々子さま、もうお味噌汁が冷めてきていますが」
「あらそう。それじゃ食べましょうか」
「いやその前にこの惨状どうにかしようよ」
○○の目の前にはぐらぐら揺れる白い巨塔が、圧倒的な存在感を放って立っていた。
「よくこんなに盛りましたね、幽々子さま」
「なんでこんなことをしたんだ……」
「だってこうでもしてあなたを鍛えないと、一緒に食べにいけないじゃない」
11スレ目>>865
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冥界の夜は寒い。
冬ともなればなおさらだ。
○○が寝室としてあてがわれている白玉楼の一室は
南寄りなのでさほどでもないが、
それでも布団を厚くして手足がはみ出ないように
丸くなっていなければならない。
「う~ん……ん?」
ようやく寝付いた頃、背後の襖が開く気配がした。
屋敷のあちこちで働く幽霊なら襖を開けて入ってきたりはしない。
となるとほぼ二択だが、この時間に
部屋にやって来るのが妖夢であるとは思えない。
すなわち、導き出される結論は
「○○~……起きてる?」
「ね、寝ています」
「そう、それはちょうど良かったわ」
入って来たのは、やはり幽々子だった。
夜這いかとも思える状況だが、
そういった緊張感は感じられない。
「今晩は寒いから、温かい抱き枕が欲しいと思ったのだけど、
寝ているならわざわざ断りを入れる必要もなさそうね。
ちょっと布団に入れてもらうわ」
断って引き下がる相手ではないが、
はいどうぞとは言い難い。
まさか手を出すわけにもいかないが、
健全な男子である以上冷静でもいられない。
理性と煩悩の境界で一晩を過ごせば、朝には精神が擦り切れてしまいそうだ。
毎朝、部屋まで幽々子を起こしに行くのは妖夢の日課になっている。
部屋にいなかった幽々子が○○の布団の中で発見された場合、どうなるか。
問答無用で斬り捨てられる結末を思い浮かべ、○○は身震いした。
振り向いて目を合わせるといよいよ断れなくなる気がして、
○○は背を向けたまま、何とか状況を打開しようとする。
「あの……湯たんぽとかではだめなんでしょうか?」
「だめよ、お湯を沸かしてる間寒いでしょう?」
「えーと……幽々子さま、俺一応男なんですが」
「そうね、表面積が広くて助かるわ。
妖夢だと細すぎて」
どうやら無駄な抵抗だったらしい。
「それじゃあ、入れてもらうわね~」
布団の端がめくられ、外の冷気が流れ込んできた。
が、それも一瞬のことで
すぐに柔らかな温もりが隙間を満たす。
ひたり、と背中に手が当てられた。
こうなってしまったら、もう逃げられない。
せめて向かい合わせでなければ冷静さを保てると踏み、
何とかそのまま眠りにつこうとしたのだが。
「あらあら、ちゃんとこっちを向いて?
手を回してくれないと背中が寒いじゃないの」
強引に振り向かせられた。
目の前には、何が楽しいのか笑みを浮かべた
幽々子の顔があった。
「ほらほら、しっかり抱きしめてくれなくちゃ」
それにしても、本気を出せば一瞬で片が付くとはいえ、
こんなに危機感がなくて良いのだろうか。
そんなことを考えながら、○○は促されるままに
抱きしめてくる幽々子の背に手を回した。
(あ、いい匂い……)
普段すれ違った時などの涼やかなものとはまた違った、
優美で甘い香りがする。
白檀や伽羅といった種類までは○○にはわからなかったが、
以前着物に香を焚き染めているのを見たことがあった。
おそらくこれは夜着のための香なのだろう。
煩悩に苛まれるかと身構えていた割には、
安らいだ気分でまぶたが重くなってくる。
これでは○○の方が、幽々子を抱き枕にしているようだ。
(それにしても、こうしていると)
ふと、○○は思う。
(抱きしめ合う、っていう感じがするな)
幻想郷に迷い込み、着いたところが冥界で
ずっと白玉楼の世話になっているため
○○の交友関係は広いとは言えない。
その範囲で想像してみる。
例えば妖夢となら、
こちらが「抱きしめる」形になりそうだ。
体格の問題だけではなく、
真面目だが幼さの残る彼女は
こちらが主導権を持ってあげないと固まってしまうだろう。
時折遊びに来る八雲 紫だと、
どうしても「抱きしめられる」というイメージが消せない。
抱きしめているつもりでも、
結局相手の手の内にいそうな
包容力、もしくは得体の知れない奥深さを感じる。
得体の知れない、という意味では
幽々子も紫に近いかもしれない。
彼女の場合は深さ、よりも
つかみどころのなさと言うべきだろうか。
だが、だからこそこうして抱きしめていると、
幽々子を確かな温もりとしてつなぎとめておけるような、
止まり木としてつかまっていてもらえるような、
そんな感覚に陥るのだ。
立場や力、存在そのものの格の違いは承知の上で、
幽々子とは「抱きしめ合える」ように思う。
いや、あるいはそう思いたいのかもしれない。
(ああ)
ぼんやりと考えていて、○○は一つの結論に到達した。
(俺、幽々子さまのことが好きなんだ)
だが悲しいことに、そんなことを考えたところで
向こうにすれば○○は現在ただの抱き枕、
起きれば迷い込んだ居候に過ぎないのだ。
してみるとこの状態は、生殺しだと思っていたさっきよりも
なお辛いものに思えた。
「……○○」
名を呼ばれ、現実に引き戻された。
目の前には、変わらず幽々子がいる。
柔らかな笑顔だが、どこか先ほどまでと違う。
「今、誰か女の人のことを考えていたでしょう?」
確かに、引き合いとして他の女性のことを考えていた。
別に恋人同士の逢瀬ではなし、それが悪いわけではないはずだ。
にもかかわらず心臓がどきりとしたのは、
一つには口に出していないはずの思考を指摘されたから。
もう一つには、幽々子の口ぶりが妙に静かだったからだ。
「○○、私は……こうしていることを
とても幸せだと思っているわ。
―でも、貴方にとってそうでないのなら」
驚く○○に構わず、幽々子は言葉を続ける。
まなざしにが幾分真剣さがこもっている。
「もし誰か―妖夢とか、紫とか―
もう他の誰かのことが好きになったのなら……」
おとなしく身を引く、なのか。
力ずくでも奪い取る、なのか。
その先は口にされなかったし、
聞く必要もなかった。
○○は、黙って幽々子を抱く腕に力を込めた。
「……そう、よかった」
ほっとしたように幽々子は言った。
「おやすみなさい、○○」
目を閉じ、すぐに寝息を立て始める幽々子。
その温もりと幸せを感じながら、○○も眠りに落ちていった。
「……しまった」
夜が明けてしまった。
隣には幽々子が気持ち良さそうに眠っている。
夜明け前に目を覚まし、妖夢が来る前に
幽々子を起こして部屋に戻らせるというのが
最良の手順だったのだが、
今更気づいても後の祭りだ。
○○がやったこともない真剣白刃取りに
挑戦する覚悟を決めようとしているところへ、
足音が聞こえてきた。
「幽々子さま、起きてください、幽々子さま!」
「ん~、○○もう朝?……あれ、ここ私の部屋?」
「俺の部屋です!ああ、早くしないと妖夢が」
ちょうどその時、勢い良く襖が開いた。
「○○さん大変です、
幽々子さまがお部屋にいらっしゃらな……い?」
「あら、妖夢おはよう」
間違いなく斬られると思い身を固くする○○をよそに、
幽々子はゆったりと挨拶している。
妖夢は、視界に入った光景を理解するのに
時間がかかっているらしく、
石になったかのように固まってしまっている。
一瞬、間が空いて
「……おはようございます、幽々子お嬢様。
お召し替えはお部屋に置いてきましたので、
そちらで着替えてくださいね」
「は~い。○○も早く着替えて朝ごはんにしましょう?
お腹すいたわ~」
「…………あれ?」
何事もなかった。
これはいったいどうしたことだろうか。
釈然としないものを感じながらも
ともかく無事であることに感謝し、
○○は朝食の席に向かうことにした。
「「「ごちそうさまでした」」」
朝食を終え、箸を置く。
幽々子の膳には明らかに○○や妖夢の数倍の量が
載っているし、食べている時も急ぐ様子などないのに、
いつも食べ終わるのは同時で、料理はきれいになくなっている。
○○にはそれが不思議でならなかったが、
最近ではもうあまり考えないようにしている。
「……さて、剣術の稽古の時間ですね」
妖夢がそんなことを言い出すのは本当に久しぶりだった。
○○が白玉楼に来てすぐの頃は、
まだ妖夢が幽々子に剣術の稽古をつけようとしていたのだが、
なんだかんだと言い訳をして幽々子は逃げてしまう。
ついに妖夢もあきらめたのか
(○○が来るずっと前からそれを
繰り返していたと思うとむしろ良く持った方だが)
しばらく稽古のことを言わなくなっていた。
「さ、○○さん行きますよ」
「え、俺?」
思いがけない方向に話が進み、○○は驚いていた。
今までこんなことは一度もなかったのだ。
以前なら、何とか幽々子を説き伏せようとする妖夢と、
のらりくらりとかわし続ける幽々子を
横から眺めているだけだったというのに。
「そうですよ。さあ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。……何で?」
「おわかりではないのですか?」
「うん」
問いかける○○を見る妖夢は、何を今更といった顔つきだ。
一呼吸置いて口を開いたが、
あくまでも説明というより確認のためにそうするようだった。
「私は幽々子さまにお仕えする者ですが、
同時に西行寺家の庭師兼剣術指南役でもあります」
「西行寺家の」というところに力を込めてゆっくりと話す。
「うん。知ってる」
「……まさか幽々子さまを嫁に出してしまうわけにもいきませんので」
さらりと言ってのける妖夢。
「………………え、婿入り決定?」
少なくとも妖夢の中では、今朝の光景が
そういったものとして受け止められたようだ。
○○は既に稽古をつける対象として
認定されているらしかった。
「じゃあ始めましょうか。
正直もう剣術指南なんかすることはないと
思っていたので、嬉しくて……」
「あ、ちょっと、妖夢引っ張らないで、
幽々子さまもなんとか言ってくださ」
「あらあら、がんばってね~」
「……そんな、殺生な」
引きずられていく○○を、
幽々子は穏やかに手を振って見送った。
「……まったく、妖夢ったら気が早いんだから」
食後のお茶を一啜りし、幽々子はため息をついた。
「私だってちゃんと求婚の言葉くらい欲しいのよ?」
なし崩しにことが進んで、いつのまにか夫婦になっていた、
などということになったらどうしてくれるのか。
もう一口お茶を飲み、外を眺めた。
二百由旬の庭は一面の銀世界だ。
冬囲いをした木にも雪が積もり、小山のようになっている。
「今晩も寒くなりそうね
……また○○の布団で寝ようかしら?」
白玉楼の一日が始まる。
騒ぎの種をあれこれと抱えつつも、
今日も冥界は平和であるらしかった。
12スレ目>>852 うpろだ893
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そういえば幽々子も抱き心地よさそうだ
「というわけで抱きしめてみた」
「あら、そんなことしてると妖夢が来ちゃうわよ?」
「その時はその時さ」
「もう、あなたったら…」
ぎゅーっ
「(うむ、やはり抱き心地良い)」
「(○○の匂い~♪)」
「…いかん、我慢できなくなってきた( 可 愛 す ぎ る ぞ )」
「もう、妖夢に怒られちゃうわ(しかしこの幽々子、ノリノリである)」
「かまわん、俺と幽々子の仲だ。口を挟むほうが野暮というもの」
「まだ昼間なのに…んっ…」
(検閲されました。続きを読むには死んで冥界に来てください)
12スレ目>>811
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幽「はい、これ。」
○「これってチョコだよね。今日がバレンタインって知ってたんだ。こっちの人はこういう行事に疎そうだから諦めてたけど」
幽「これくらいの情報なら入るわ。味は保証するから安心。何ていってもこの私がカカオの栽培から始めたのだからマズイわけないわ。」
○「少し苦いかな?」
幽「ビターにしたけど苦手だった?なら--」
○「ん、んうっ」
幽「ぷはっ、どう?」
○「凄くおいしいけど甘すぎかな。」
幽「注文が多いわね。んっ、」
12スレ目>>916
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#ハーレム? の項うpろだ962の続き
前回幽香と幽々子の続きになっています
とりあえず幽々子エンド
○○「幽々子さんだよ。」
幽々子「ほ、本当に私なの!私でいいの?」
○○「本当ですよ。幽々子さんといた時が一番楽しかったですから、それにこれからも一緒に居たいですし…」
幽香「悔しいわ!こうなったら!!」
そういいながら二人に分身しつつこちらに向けて傘を広げた。
「「ダブルスパー「妖夢!「はいっ!」
どこから現れたのか庭師の魂魄妖夢が僕たちの前に現れていた。
いったいどこに隠れていたのだろう?
二人は弾幕を展開していきながら、どこかへ消えていった。
幽々子「妖夢~夜ご飯までには帰ってくるのよ~」
○○「行っちゃいましたね…」
幽々子「じゃあ私たちはもっとここでイチャつきましょうか」
○○「はぁ、しょうがないですね。妖夢が帰ってくるまでですよ」
そう言いつつも木の前で背中合わせに座る二人の姿があったそうな……
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以下オマケ
妖夢「ふぅ、疲れました。幽々子様~帰りますよ」
幽々子&○○「zzz~」
妖夢「しょうがないですね二人とも」
その光景を見て苦笑いする妖夢であった。
妖夢「幽々子様はつれて帰ればいいけど、○○さんはどうしよう…」
13スレ目>>329 うpろだ976
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襖を開けると、こたつの中から靴下を履いた脚が生えていた。
「何やってるんですか幽々子さま」
脚しか見えていないが、
妖夢とはさっき廊下ですれちがったので
消去法で幽々子さまだ。
「あら○○。今過ぎ行く冬を惜しんでいるところよ」
こたつの反対側から声が聞こえる。
亀のように頭と脚だけを外に出し、
うつ伏せでこたつに潜っているらしい。
「妖夢ったら、もう三月だからこたつを片付けるとか言うのよ。
まだまだ寒いのにひどいわ~」
「はあ」
適当に相槌を打ちつつ、俺もこたつに入ろうとする。
手前と対面は幽々子さまが入っているから、
空いているところに回り込まなければ。
「あ、○○」
「……何ですか?」
「こたつに入るんだったら、
脚が寒いから、あっためてくれないかしら?」
……何を言っているのだろうか、このお嬢様は。
「脚の方に座って、抱えててほしいの」
「……こたつの中にしまっておいたらどうですか」
「そうすると肩が寒いのよ~
……だめ?」
そんな風に頼まれると断れない。
抱えやすいように、ということなのか、
幽々子さまはこたつの中で転がって姿勢を仰向けに直したようだ。
仕方なく、俺は幽々子さまの足先を抱えてこたつに入ることにした。
「○○」
「はい」
「みかん取ってくれる?」
一冬食べ続けたみかんは、そろそろ貯蔵分がなくなってきている。
ざるから一つ取って、こたつの中に入れて手渡した。
「どうぞ」
「ありがと」
反対側でみかんを食べ始めた気配がする。
あぐらを組んで座っている俺の脚の間で、
幽々子さまの足がもそもそと動いている。
うーむ、これはこれで幸せなのだが。
「あの、幽々子さま」
「むぐむぐ……ん?なーに、○○?」
「やっぱり何となく寂しいので、顔の方に回っちゃだめですか」
「あら、だめよ」
だめなのか。
なんともつれない返事だ。
「何故ですか?」
「だって……」
幽々子さまは、いたずらっぽく笑った……ような気がした。
見えないのだが、何となくそんな気配が伝わってくる。
「膝枕なんかしてもらって、貴方の顔を見上げてたら
キスしたくなってしまうじゃないの。
……それでもいいの?」
「……ぜひ」
「まだ明るいわよ~?」
「明るくても暗くても、俺は幽々子さまとキスしたいです」
「……そう、じゃあ」
脚がこたつの中に引っ込む。
ややあって方向転換が済み、幽々子さまの顔が出てきた。
頭を支え、膝に乗せる。
顔にかかったふわふわの前髪を指先で分けてあげると、
幽々子さまは目を閉じた。
ちょうどその時だった。
「幽々子さま、○○さん、お茶が入りましたよー!」
妖夢の呼ぶ声が聞こえてきた。
触れ合う寸前まで近づいていた顔を離す。
「お茶だそうですよ」
「ええ」
「もうすぐ妖夢が来ますね」
「そうね」
幽々子さまはこたつから這い出し、
俺の向かいに座った。
「……また後で、ね?」
柔らかく笑う幽々子さまを見ながら俺は、
やっぱりこたつはもう少ししまわずにおいてもらおうかな、
などと考えていた。
13スレ目>>369 うpろだ979
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「なあ幽々子」
「どうしたの○○、そんな怖い顔して。いつもの可愛い顔が台無しよ?」
「どうしたじゃねえよ…どうして僕をつけまわすんだ? もうこれで1週間だぞ」
「言ったはずよ? 貴方が好きだ、って」
「ああ、知ってるさ。僕だってお前が好きだ。…愛してるさ。けど好きだから追い回すってのは…その…なんか違うだろ?」
「……怖いのよ、貴方を失うことが」
「は?」
「…人間は脆く、儚い生き物。些細な事故で即彼岸行き、なんてことになりかねないわ。
けど私がついているなら、仮に貴方が命を落としても白玉楼に連れて来れられるでしょう?
それに、貴方を狙ってる彼岸の閻魔様が何をしでかすか分からない。如何に彼女と言えども、貴方を渡すわけにはいかないもの」
13スレ目>>205
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じー・・・
ゆゆ「どうしたの?」
むにっ
ゆゆ「んむっ!?」
むにむに
ゆゆ「んー?・・・んふふ」
ちゅぱっ
ゆゆ「ん~?」
はなして
ゆゆ「ひゃなひまひぇん」
ゆるして
ゆゆ「ひゃめょ~」
ちゅぱちゅぱ
指があったけぇ・・・
13スレ目>>237
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縁側で日向ぼっこしていて、あまりに気持ちが良いからついウトウトして、気がついたら幽々子様に膝枕されていた。
目があったら微笑みかけられて、恥ずかしいから起きようと思うけど、気持ち良いから。
暫くそのままでいるけど、昼食を告げに来た妖夢の声に気づいて、名残惜しく思いつつも、ゆったりと幽々子様と一緒に起きあがる。
13スレ目>>262
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幽々子「ねーねー」
俺「何だよ」
幽々子「抱っこ。 抱っこして♪」
俺「駄目だ。 今この本いい所なんだから」
幽々子「むぅ……」
やれやれ、幽々子の甘え癖も困ったもんだ。
俺はそう思いながら本の続きのページをめくった。
幽々子「……ねぇ」
俺「もう少し」
幽々子「ねーねー」
そう駄々をこねながら幽々子は座っている俺の膝元へ擦り寄ってくる。
俺「あとちょっと」
幽々子「……もー、こっちからいっちゃうわよ」
俺「うあ」
いきなり俺の後ろから抱きついてきた。
幽々子「……いっつも本ばっかり読んでて……」
俺「……はいはい」
俺は手に持っていた本を置き、幽々子のほうへ向き直る。
そして、幽々子をそっと抱きしめる。
俺「……ごめんな。 構ってやれなくて」
幽々子「いいのいいの」
俺「機嫌の移りが激しいお嬢様だこと」
幽々子「あなたがいてくれるだけで嬉しいのよ、私は」
俺「……俺も、かな」
一瞬も永遠、永遠も一瞬。
こうして俺と幽々子が二人っきりでいられるのも、必然なのかもしれない。
13スレ目>>274
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幽々子様「ねぇ」
「…ん?」
幽々子様「愛してるって言ってみて?」
「…何故急にそんなことを…」
幽々子様「いいからいいから。……それとも、あの時の言葉は嘘だったのかしら?」
「いやいやそんなことはないし…でもやっぱ恥ずかしいっつーか………愛してるよ、幽々子…」
幽々子様「わたしもよ、あなた…。ふふ、やっぱり、この響きはいつ聴いてもいいものよね」
「そうだけどさ……けど、本当にいきなりだな…」
幽々子様「でも、悪くはないでしょう?」
「まぁ、そりゃあ、ね…」
そんな冥界の平和な一時。
13スレ目>>312
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幽々子様と一緒に縁側でお茶を啜りつつ、澄み渡った冬の空を見上げて。
もうすぐ春ですね、と饅頭を頬張る幽々子様に語りかけつつ自分も饅頭を口に運び。
そうね、花見の季節だわ、と和やかに微笑む幽々子様とほのぼのしながら午後を過ごす。
13スレ目>>346
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死ぬ時は白玉楼の縁側で、夜桜を見上げて今までの思い出を幽々子様と語り合いながら静かに幕を下ろしたい。
勿論お茶と饅頭は忘れずに用意して、ちょっとした花見も兼ねて。
最後に安らかに微笑み、必ず此処に帰ってくると言い残してゆっくりと眠りにつきたい。
13スレ目>>367
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「○○、○○」
「ん・・・ん?何ですか?幽々子様、こんな夜中に」
「今は朝の6時よ?」
「夜中の6時ですよ」
「・・・それは新しい解釈ねぇ」
「それよりも、なして僕の布団に入っておられるのでしょうか」
「こうするためよ」
そういうと、幽々子様が顔を寄せてきて・・・
白く滑らかな両腕が、優しく僕を包み込んだ。
胸に押し込むように抱いた僕の頭を、彼女は優しく撫でる。
「・・・あ、あの」
「寝坊する悪い子にはお仕置きが必要ね」
「へ?」
「朝ごはん、お願いね」
「・・・うへぇ、それは酷いです師匠。まだ眠いですよ」
「いいから」
そう笑顔で凄まれてはいく他無い。仕方ない、作りに行くか
・・・それに、こうもせがまれたら悪い気はしないし。
「・・・はい、今行きます」
「お願いね」
さて、何を作るかな・・・
13スレ目>>373
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「命尽きても、貴女の側にいることを誓います」
14スレ目>>46
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俺が幻想郷に着いてから六日目の夜、俺はいつものように嫌な夢にうなされていた。まさに悪夢と言ってもいいほどのリアルな夢だった。
夢の中での俺は、真っ白な空間にただボーっとしているんだ。視界はぼやけていて、ただその空間が白いと言う事だけが認識出来るだけだった。まるで大自
然に放り込まれた赤子のように、何もかもがわからなかった。思考しているしていないというより、できないと言った方が適切かもしれない。
そのまま夢の終わりまでは長い間があるんだ。これが俺にはとても怖かった。『来る』とわかっていながら『いつ来る』かわからないが故の恐怖、っていっ
たら想像がつくだろう? まさにそれだよ。俺は――夢の終わりに死ぬんだ。
もちろん死ぬ事も怖かった。何しろ夢でありながら全身には激痛が奔り、白い空間は真っ赤に変わるんだ。最初の晩にこの夢を見て、起きてみたら俺は胃の
中の物を残らず布団の上に吐いていたよ。幽々子様は笑顔で許してくれたけど、妖夢の目つきが怖かったなあ。『何で私の仕事を増やすんですか!』ってね。
あの時は自分から手伝いを申し出て、何とか妖夢の機嫌を直そうと大変だったなあ。
ああ、ごめん。話がそれたね。それで俺は七日目の朝を迎えた。その日はいつもより早く目覚めちゃったんで、いざ妖夢の手伝いでもしようかと思ったらど
うやらもう食事をつくってたみたいで、『貴方にやれる事はありません!』って言って追い出された。それで手持ちぶたさなものだから、だだっ広い白玉楼の
端っこに座ってボーっとしてると、まるで図ったかのように幽々子様が前から歩いて来たんだ。
俺がお早いですねと声をかけると、幽々子様はそういう気分の日もあるわと扇子で口元を隠しながら笑った。
正直、美しいなと思わされたね。幽々子様にとっては何気ない仕草なのかもしれないけど、それには異性を魅了する十分過ぎる魅力があった。こりゃあ死に
誘われるわけだと納得したよ。
挨拶をした後、やっぱり俺はボーっとしていた。何かを考えるわけでもなかったけれど、ただただボーっとしていたい気分だったんだ。そこまで気分が沈ん
でいたわけでもないんだけどね。ただ、なんていうか、『ああ今日もこの夢か。今日もここで死ぬのか』っていう感じの呆れって言うかなんて言うかねぇ。
まあそんな感じ。
普段なら幽々子様もそのまま俺の隣に座ってボーっと妖夢の朝食を待っているのが普通だったんだけど、その日は珍しく幽々子様から話題が出てきたんだ。
『幻想郷での生活にはもう慣れた?』
俺はボーっとしていたからその質問の旨を計りかねたんだけど、わからなかったから言葉通りの意味でとらえて答えた。
『ええ。まあ、慣れました。幻想郷の人達の価値観っていうのも大体わかってきたし、さすがに一週間あれば環境には慣れますよ』
『そう? 今日もうなされていたみたいだけれど』
『……えーっと……』
何か聞かれていたっていう驚きよりも、どっちかって言うと恥ずかしかったね。やっぱり男としては女にそういうのは知られたくないわけで。
『貴方が見ている夢の内容は知っているわ。貴方が何度も何度も苦しい思いをしているのも知ってる』
『……あー、幽々子様人の夢の中を見る程度の能力も持ってたんですか?』
『私の友人にそういう事のできる人がいるのよ』
『はぁ……』
俺が返答に困っていると、さっきまで笑っていた幽々子様の目が、鋭く細められた。とても、真剣な表情だった。
でもそんな表情ですら俺には魅力的に見えてしまっていた。
『……ここにいる貴方の身体は実体ではないわ。それは幽霊の身体。それは前に教えたわね?』
『ええ。俺はもう生きていないんですよね。そして今は、閻魔様の裁きを受けて転生か成仏を待っていると……あんまり記憶ありませんけど』
『そうね。閻魔の裁きを受けていないのは当然だわ。だって、貴方……実は死んでいないのよ』
幽々子様のその言葉の意味を、俺は数瞬理解できなかった。
『……は、はい? 幽々子様?』
何かの冗談だろうか。そう思って戸惑いの視線を向けた俺に対して幽々子様は真剣な眼差しを以て答えていた。
『そろそろ貴方をあちらの世界に返すべきなのでしょうね。これ以上長引いては、貴方が壊れてしまう。あの夢は貴方が死んだ瞬間に見ていた映像。貴方は死
の瞬間を完全に覚えていない。だから貴方の身体はまだ死を受け入れないでいる。
精神と身体は密接につながり合っている。二つの間に差が生まれ、均衡が崩れればその関係は簡単に壊れてしまうわ。貴方の精神と身体は、既に限界まで来
ている。だからこそ返さなければならないの。貴方を、元の世界へ』
話の意味は俺みたいなのには理解できない高度なものだったが、なんとか『俺は実は死んでいなくて、幽々子様は俺を元の世界に戻そうとしている』という
事まで理解できた。
でも、納得できなかった。
『俺は馬鹿だからよくわかりませんけど……俺は今の生活が好きです。妖夢が居て、幽々子様が居て、毎日三人で楽しく過ごしている。まだたったの六日と少
ししかここにいませんが、向こうで過ごすよりここでの生活は幸せです。それを、帰るなんて……』
『……そこまでこの白玉楼を愛してくれていてありがとう。……でも、ごめんなさい。もうこれは仕様がないことなのよ』
幽々子様のその言葉の直後、俺の身体は妙な浮遊感に襲われた。
とっさに下を見ると、無数の目のようなものがある大きな空間がそこにあった。
『うわ、ちょっと――』
俺の言葉は最後まで続かなかった。
まだお礼を言っていない。妖夢に話していた俺の世界の話はまだ途中のままだ。それにまだ、俺は自分の思いを告白していない。
俺こと○○は、西行寺幽々子が好きだった。たったの六日とちょっとだけど、それは紛れもない愛なんだと思えた。
だっていうのに現実は非情だ。
次に俺の目の前にあったのは、白い天井だった。一瞬夢の中の白い空間の存在が頭を過るが、それはその空間が持つ独特な匂いでかき消された。
そこは病院だった。
俺にとって幻想郷で過ごしていたのは一週間足らずという短い時間だったにも関わらず、元の世界では既に数年が経過していた。
どうやら俺は街中で突然気を失って以来、ずっと原因不明の昏睡状態にあったらしい。
俺が目を覚ましてボーっとしていると、定期でやって来る看護婦が真っ先に驚き、慌てて医者を呼んできた。
男性の医者は『良かったですね』と言い、昏睡状態だった俺の説明をしたが、さっぱり俺の頭の中には入ってこなかった。家族が泣きながら俺の意識が回復
した事を喜んでくれていても、俺はどこか上の空で、俺の心の中はずっと曇っていた。
西行寺幽々子――愛しい人がいない世界とはこんなにも苦しいのか。
それから死ぬまで、俺の心の中には常に西行寺幽々子の存在があった。
心の中の彼女の姿は不変で、その美しさは色褪せる事はなかった。
ただ一つ残念なのは、年を重ねる毎に俺の心が歪んでいく事だった。
歪んだ心は思い出を歪ませる。思い出は美化されると言うけれど、俺の中の西行寺幽々子の姿はどんどん曖昧になっていった。最初のころは身体の細部まで
覚えていたのに。声も吐息も、何もかもが美しく残っていたのに。年月は俺の思い出を劣化させていった。
それでも俺は西行寺幽々子を愛し続けた。最後の方はもう妄信に近かったんだと思う。自分が西行寺幽々子を愛し続けていると信じる――冷静になって考え
るとそれは実に不幸な事だった。だってそれは愛じゃない。愛は不変じゃないんだ。年月は愛すらも歪ませる。俺は西行寺幽々子という存在に執着し続けて、
生きる事の意味や人生の価値を全く考えずにおろそかな一生を終えた。
看取る人が誰一人としていない、孤独な最期だった。
そうして俺は、今度こそ閻魔様の裁きを受ける事となった。
俺の順番は案外早く周ってきた。俺に三途の河の渡り方を教えてくれた死神の少女曰く、何でもここ最近外の世界では様々な形での延命処置が生まれ、俺の
ような平均年齢そこそこでこちら側に来る人間は減少しており、この時期は丁度死者の魂が最も減少する時期だとの事を死神の少女は上司である閻魔様から聞
かされていたらしい。
死神の少女は俺に渡し賃を請求してきた。渡し賃とは何の事だかさっぱり理解できなかったが、適当に自分のズボンのポケットを探るとそこにはパンパンに
膨れ上がったガマ口の財布があった。わけがわからなかったので、とりあえずその財布を丸ごと死神の少女に渡すと、少女は満足げな表情で三途の河の川幅を
かなり縮めてくれた。
どうやら聞く話によると、この渡し賃というのは今生きている俺の周辺で俺を慕ってくれていた人々の財産の合計だと言う。どうしてあそこまでお金があっ
たのかは正直猛進的に生きてきた俺には疑問だった。俺は人に慕われるような存在ではないと自分では思っていたし、だからこそただただ仕事をしてきただけ
だったからだ。
兎にも角にも俺は案外簡単に三途の河を渡る事が出来て、そしてすぐに閻魔様の裁きを受ける事となった。
罪なき人などいない。ましてや俺など、自分自身を騙したという酷い罪を持っている。閻魔様もそこはお見通しだった。
正直言うとあまりその時の事は覚えていない。ただ、歪みながらも一つの愛を貫き通した姿勢は評価してもらった事だけは覚えている。
罪状は『転生か成仏かを選ぶ間、冥界に送る』というものだった。
冥界。俺が恋い焦がれ、想い狂い、愛し続けたただ一人の女性――西行寺幽々子の居る所。
ただそれだけと言ってしまえばそれだけなのだが、それだけの事に俺は浅はかにも心躍った。
俺は馬鹿だった。歪んだ思い出の事を忘れ、ただ『幽々子様』に会える事だけを喜んでいた大馬鹿者だった。
俺は馬鹿だから、『幽々子様』の想いなんて微塵も考えてなかったんだ……。
閻魔様の裁きを受け、俺は冥界に足を踏み入れた。そして真っ先に白玉楼目指して、長い長い階段を駆け上がった。
霊体になった俺の姿は、不思議な事に『幽々子様』に恋い焦がれていたあの当時のままだった。これが想いの力なのかどうかはわからないが、その時ばかり
はそれに感謝した。何しろ想い人に一刻も早く会いたかったからな。
階段を上るのに、まる一日はかかったと思う。これはあくまで俺の焦燥感からの感覚なのかもしれないが、実際にそのぐらいかかったんじゃないかと思う。
そうして俺は再び白玉楼の土を踏んだ。
『……どうしてここにいるの?』
幽々子様の第一声はそれだった。俺は幽々子様の姿を見て、その声を聞いて、満足げにうなずいて見せた。
『ずっと、ここに来たかった。あの時言った事は嘘じゃないって事を証明したかった。俺は、ここが好きです。大好きです。幽々子様に再び会えて、俺はもう
それだけで十分だ。満ち足りた。半生を過ごしただけの価値が、ここにはある。
ずっと、言えなかった。でも今なら言えます。
幽々子様、俺は貴方が好きです。愛して、います』
その言葉に偽りはなかった。俺はその瞬間、半生をかけて願い続けていた想いが実ったんだ。これほどの幸せはなかったさ。
俺の満足げな表情とは対照的に、幽々子様の表情は曇っていた。鈍感な俺でもさすがにそれには気づいて、どうしたのか聞こうと近づいた瞬間――
頬を、はたかれた。
『――馬鹿っ!』
幽々子様は、堪え切れないような表情で泣いていた。子供が泣きじゃくるような大粒の涙を浮かべて。
『私も、貴方の事が好きだった! でもそんな事言われたら、昔貴方を見送った事が一層辛くなるじゃない!』
俺はほとんど反射的に、幽々子様の身体を抱きしめた。ふわっとした感触と共に、幽々子様の持つ心の温もりが俺の身体いっぱいに広がる。
幽々子様はそのまま、俺の胸に顔を埋めて泣いていた。そんな幽々子様に対して、俺は強く抱きしめて一緒に泣いてあげるぐらいしかできなかった。
そして――
『……私は嫉妬深いの。貴方が妖夢と仲良くしているのを見て、イラッとしてしまうぐらい嫉妬深いのよ。そんな私でも良いの?』
『そんな幽々子だからこそ、俺は愛し続けられたんですよ。』
――俺と幽々子は、泣き顔のままキスをした。
はい。これでこの話はお終い。」
「はぁ……予想外にディープというかなんというか、ちょっとしたネタ程度に考えていたんですが、意外にも深い内容で心が動いてしまいました。
一新聞記者としてはもっと冷静にならないといけませんね……」
「いや、むしろ女の子らしくて良いんじゃないかな。俺はそう思うけど。」
「そ、そうですか……」
俺は今、新聞記者である射命丸文に事の全てを話し終えたところだ。もちろん幽々子の了解も取ってある。
今回の話は最近急増している『外界からの迷い人』達の一種の道しるべになれば良いなという考えで、俺から射命丸さんに持ちかけたネタだった。
丁度ネタに困っていた射命丸さんは快く取材を引き受けてくれて、今日に至るというわけである。
「あらー? 私という者がありながら他の娘を口説くなんていけない子ねー。」
「ああ、いやそんなつもりはなかったんだ。ごめん幽々子。恥ずかしいから背中に乗っかるのはやめてほしいんだけど……」
「○○に変な虫がつかないようにしてるのよ。あら、この場合は鳥だったかしら。」
今俺の背中には幽々子が文字通りくっ憑いている。霊同士でありながらこういうのは一体どうなんだろうか……。
「えーっと、○○さんは今もまだ『転生・成仏待ちの霊』との事ですけど、どうするかご予定はあるんでしょうか?」
「どうするって……どうなるんだろうねぇ。」
「そうねぇ、○○は一生――いえ、永遠に『転生・成仏待ちの霊』で決定ね。転生したり成仏したりするのは私が許さないわ。」
「あはははは……。」
俺はついつい困った笑いをしてしまう。でも実際に永遠に『転生・成仏待ちの霊』で決定なんだろう。幽々子の目はマジだ。
「まあ、俺も転生とか成仏とかしたいとは思いませんしね。幽々子が居て、妖夢が居る今の生活で十分です。――あれ? そういえば妖夢は?」
「妖夢には休暇を与えたわ。今頃は例の彼の元にでもいってるんじゃないかしら。
それよりも○○、妖夢がいないから炊事洗濯掃除、よろしくね?」
「あはははは……というわけだから射命丸さん、今日はわざわざどうもありがとう。今度ネタに困ったら妖夢を訪ねてみると良いよ。妖夢のは妖夢ので多分、
面白いネタになるだろうから。」
そう言って、俺は笑って見せる。
「あ、はい。じゃあ私はこれで……」
「ちょっと待って。私の話がまだ終わってないわ。……じゃあ○○、よろしくね。」
「わかったよ、幽々子。」
最後にそう言って、俺はその部屋を離れた。
「○○はああ言ってたけれど、実は○○は貴女に言ってない事があるの。」
西行寺幽々子は突然、私にそう切り出してきた。
私としてはさっきの話で十分つじつまがあっている気がしていたが、そう言われると気になる部分も出てくる。
そう。例えば――
「何故○○さんが冥界に、それも白玉楼に来ていたのか、ですか?」
私がそう言うと、西行寺幽々子は満足げな表情を浮かべた。どうやら当たりらしい。
「そうよ。○○が何故白玉楼に来ていたのか。それはね、私が○○に一目惚れしたからなの。」
「……はい?」
何故それが○○さんが白玉楼に来た事に繋がるのか。私にはさっぱりわからなかった。
だから私は、視線で話の次を促した。
「……前に紫に外の世界を見せてもらった事があったわ。その時丁度、街中を歩く○○が見えたのよ。一目見て好きになったわ。
だから私は――○○を、死に誘った。」
西行寺幽々子の言葉に、私は驚きを隠せなかった。
「……つまり、貴女は○○さんに会いたいがために、○○さんと話したいがために彼を半死状態にまで誘い、冥界に連れて来た、と?」
「ええ、そうよ。」
「それを○○さんはご存知なのですか?」
「当然知ってるわよ。でも、『それでも俺は幽々子が好きなんだ。幽々子、愛してる。』って言ってくれたの。」
「…………」
「あ、今の話はさすがに記事に載せるのはマズイかしら。今のは"おふれこ"という事でお願いするわ。」
「……ええ、構いませんよ。」
西行寺幽々子は笑顔で話していたが、冷静に考えてみればそれはとんでもない事だ。
西行寺幽々子は○○さんを気に入り、半死に誘った上に○○さんは○○さんで西行寺幽々子を半生愛し続けたと言う。一人の亡霊の感情に任せた行動が、一
人の人間の人生を大きく狂わせた事になるのだ。
でも――
「本人達は幸せなのでしょうね。恋は盲目、さしずめ愛は狂気とでも言うべきでしょうか。」
これはあくまで妖怪と人間の間における愛の一つの形である。全てがそうなるとは限らないし、同じような形になる場合もなくはないだろう。
しかし昨今増加し続ける『外界からの迷い人』の増加の中には、このように恋愛に繋がる部分も出てくるだろう。そんな中で恋愛が歪むのは避けられない事
である。
私はただ、この恋愛の形の歪みが幻想郷全体の歪みに繋がらない事を祈るばかりだ。
>>うpろだ1042
───────────────────────────────────────────────────────────
幻想郷…ここは冥界――白玉楼。ここに人間が来ること自体が珍しい。
ここに来るまで大学の課題で付近の山に調査に行っていたが帰り道に遭難してここに来た。
一応課題もやらせてもらっている。とはいえもう1年経っているが。
「今年は蝶が早めに出てる…か。冬も短そうだったからなぁ」
背後からステルスもジャマーも真っ青の幽霊が覗き込んでいる。
「どう?レポートとかいうの…書けた?ちょっと見せて」
西行寺幽々子。ここ白玉楼の主だ。勝手に「ゆゆ様」と呼んでいる。
ちなみに本人曰く「タメ口でいい」らしい。
「今日確認できただけで蝶は4種類…他のは普通かな。」
「いい年になりそう…結構蝶は好きだから。どんな種類?」
「アゲハとキアゲハとキチョウ…あとはモンシロチョウ。メジャーなところしかいないけど」
「凄い…種類まで…」
「もう少し経って初夏から夏くらいにはオオムラサキも見られるはず…カメラでもあればなぁ」
こんな他愛ない会話。それでも興味を持ってくれるだけ嬉しい。
「幽々子様も○○さんもお昼できましたよー?紫様も来てるんで」
「「今行くー」」
庭師の魂魄妖夢の呼ぶ声に返事が思いっきり声が重なった。似てる…のかな。性格。
「やっほー○○ー。幽々子も久しぶりー」
八雲紫。飄々としているがこれでも大妖怪。ゆゆ様の親友だ。「紫姐さん」と呼ばせてもらっている。
「紫姐さんじゃん。いつ見ても変わんないなぁ」
「いい意味でも悪い意味でも後で藍と橙に言っとくからね…なんて冗談冗談」
今…目がマジだった。冗談が冗談に聞こえない。
ある夜――レポートを纏めていると咳に混じって血が出た。ハルゼミとカゲロウが確認できた日だ。
レポート用紙の一部が赤く染まる。
「この厄介な持病がなけりゃなぁ…もっと気が楽になるってのに」
持病の心臓病。今まで数か月に1回程度で済んでいたがまさか今になって再発するとは冗談じゃない。
次の日は問題なく過ごせたが誰にだって限界はある。生きている人間なら尚更だ。
それから一週間後。よりによって真夜中に――ゆゆ様の活動する時間帯に持病が再発した。
確実に周期が早くなっている。数か月から数週間に――数時間確実に縮んだ。
「何だよこの血の量は…尋常じゃないだろ…。冗談じゃない…まだ言ってないってのにさ」
「やっぱり…雲行きが怪しいと思ってたの。○○――今日の丑三つ時には息絶える…酷だけど」
こういう時に出てくるのが紫姐さんだ。でも恐怖に怯えるより気が楽になった。
「酷じゃないって。そろそろ言おうかなって思ってたとこだし。この持病のこと――ゆゆ様にさ」
「そう――――じゃあ邪魔者は退散するから。悔い…残さないようにね」
隙間が消える。ヤバい。また咳が出てきた。悪化しているのは理解できるがこれ以上は――血を失えないのに。
「○○…大丈夫!?ちょっと!冗談でしょ…」
見られた。こんな無様な姿を。石段にもたれかるしかない。
「現実だよ。これが人間の末路で…結末で…限界で…運命で…避けられない最悪のシナリオ」
幽霊が泣いてる。もういっそ「ゆゆ様の能力で殺して」って頼みたいがそれこそ言う勇気がない。
「さっき紫姐さんに言われてさ…今夜で息絶えんだって。持病だから覚悟はあったけど」
まずは持病のことを言えた。
「十数年向こうで生きて…やっとこっちに偶然とはいえ来れたのにこれとはね…まるでセミだよ」
「血…止まった…?どこか痛くない?死なせない…絶対」
人間にそれを言っても「死」という末路は避けられない。それが―――「ヒト」という生物。
「セミの成虫の寿命…は…約一週間…その間に言いたい…こと全部…言って死んでくんだよ」
「この…バカ…何で今まで…」
「言ったら…ゆゆ様…泣くじゃん…っ…命の短さがセミ…なら儚さはカゲロウか…楽しかったよ」
「どうせ…止められないなら…私のこの手で…殺してあげる。それでいい…?」
「本望…。好…きな人に…殺されるなら…普通の死…より受け入…れやす…いし」
視界が霞む。声が掠れる。血が溢れる。でも――――このまま死ぬとしてもタダじゃ散らない。
「来世で生きて…死んで…また会えたら…ここに来て。でも今は――お休み――反魂蝶…」
「好き…だった…よ…本気で。今度は――――セミ…じゃなく…て…もっと…強く――」
やっぱりここが居場所だった。
「○○…お別れは…サヨナラは…言わないでね」
反魂蝶で目を閉じる。反魂蝶どころか極楽蝶に見えた。
自分を「セミ」と例えた奴の意地。力尽きるまで――死ぬまで――生きて。足掻いて。鳴き続けて。
あれからどれだけ時間が経ったか。今は四季映姫ヤマザナドゥの裁判を受けている最中だ。
「判決を言い渡します―――――――――――」
何でもいい。この幻想郷に―――――白玉楼にいられるなら。
「被告人○○――――無罪です。つまらないですけど」
はい?無罪?マジっすか?なんでそんな判決を!?ってか今この人絶対つまらないって言ったし!
「貴方のできる善行は――帰ることです。病は除いておきました」
ヤバい。裁判長が後光纏ってる。何でか知らないが輝かしい。何だこの1万拾ったような感覚。
「それともう一つ……強くなること。頑張りなさい」
そうだ。幼稚園の頃将来の夢に「カブトムシ」って書いたっけ。そのことか。懐かしい。
裁判終了。例えるなら「空蝉」の体に戻る。質量があるとはいえ霊になったわけだ。これでもう死なない。
もう桜は散って――季節的に初夏らしい。白玉楼のこの石段は温度的に物凄くキツいワケだが。
「飛んじゃうかな」
何という横着。でも飛ぶのは最後の1段。それまで必死に登る。
すでに外は夕焼けに染まっていたらしく妙に自分が赤く感じる。
「さてと。行きますか。これがセミの来世…か。今度は何になれるのかね」
扉を叩いてみる。あれ?留守…じゃないはずだ。不法侵入+玉砕覚悟で敷地内に入ってみる。
妖夢はこの時間は買出しに行ってるはずだ。
「ゆゆ様…不貞寝してるよ…」
ここまで不思議な光景は今日まで見たことない。枕元に立って呼んでみる。専売特許強奪だ。
「――――――――――誰…?」
ウソだろー!?寝返りのついでに気取られた!?
「心配してくれてたみたいで。約束通り「来世」が来たんで」
「…」
そりゃ無言にもなる。死んだ人間が霊になって自分の前に現れるわけだ。
「ホントに…○○…?嘘じゃない…?幽霊じゃない…?」
「厳密には幽霊だと思うけど感覚は確かって…どうなんだろ」
泣きながら後ろに腕を回された。いや今自分の目の前にいるのは幽霊だが。
「今度は何になれてる…のか…楽しみじゃない?」
精一杯の泣き笑い。それでも嬉しい。帰って来れただけでもいい。何になろうが今は関係ない。
「何でもいいかな…。自分は自分だし」
自分を何に例えようが別にそれはそれだ。
でも望めるとするならまたセミでいい。コオロギでもいい。鳴いて――叫んで――伝える。
「あ。それとあの一言の過去形は撤回。もうセミは死なないから」
「ふぇ…?」
言うチャンスは今だ。
「好き「だった」んじゃなくて…今でも…好きなんだよね」
「っ…おかえり…○○――――」
終わりがないなら――終焉がないなら――死が来ないなら――まだセミは叫べる。
ゆゆ様にひっ憑かれ…もといひっつかれて数分。
そろそろ夕飯だなぁと2人で居間に向かう。
「盛大に帰還…もとい生還~」
皆盛大に驚くかな。でもこの楽しみは一瞬にして一気に跡形なく木端微塵にまんべんなく粉砕された。
「知ってましたよ?まぁ生還おめでとうございます。最初は驚きましたが」
「妖夢…何で知ってんの!?」
あれ?
「お。○○か。久しぶりだな。一時は心配したんだぞ?ほら座れ」
「へ!?藍さんも知ってたって…何で?」
嘘ォ!?
「だって紫様が教えてくれたから」
「橙…なるほど。お陰でようやく状況が把握できた」
あぁ…そっか…。
「大正解~。裁判からずっと見てました~。見せつけてくれるじゃない?白昼堂々と。ねぇ?」
「静けさの犯人は紫姐さんか…通りで誰も驚かないわけだ。ゆゆ様…判決は?」
「今度ヤツメウナギをおごること。そうしなかった場合…冷蔵庫の中身を明け渡すこと。全てね」
目が本気だ。カリスマオーラがヤバい。使い所間違ってるとは思うが今は敢えてツッコミを入れない。
でもここが一番落ち着ける。
何になれたかはわからないが…また生きられる。
自分の翅で――――――また飛べる。
>>うpろだ1068
───────────────────────────────────────────────────────────
深夜の庭を歩く。
静かに、静かに。
やっと寝入ったみんなを起こさないように……。
そうして、やっと門の前まで来て、男はゆっくり振り返った。
目に入るのは、
辺り一面を染めるかのように、幽雅に咲く桜木。
たかが半年、されど半年、世話になった白玉楼の屋敷。
そして……
「!? ジイさん……」
「行くのか……」
「…………」
「なぜだ!? 何故ここを出ていくっ!!?」
「俺と、……何よりお嬢の為だ」
「お主は幽々子様を好いておったではないか! 幽々子様にしてもお主のことを」
「ジイさん! それ以上は……。
俺だって、お嬢の気持ちはうすうす感付いてはいたさ。」
「ならば尚更! 何故このようなことを、――――!!
在り方、か……?」
「あぁ、そうだ
俺とお嬢では在り方が違いすぎる。それこそ、絶望的なくらいにな」
「――ッ!! お主がっ! 儂にその胸中を語った時にお主は何と言ったか!? よもや忘れた訳ではあるまいな!?」
「俺の想いに種族なんざ関係ねぇ、確かにそう言ったさ。
その気持ちは変わってねぇ。いや、変わる訳ゃねぇ、変えたくもねぇ……。
……けどな、ダメなんだよッ あくまでそれは俺の想いだけじゃなくちゃダメなんだよッ!!
俺はお嬢が好きだ! お嬢も俺を想ってれてるッ! けどッ! それでぇッ!!
……それで一緒になって、一番悲しい思いをするのは誰だ……
結局、一番つらい思いをするのは誰だよ……」
「お主は、其処まで……」
「俺は人間だ。
アンタらみたいな半人半霊でも、幽霊でも亡霊でもましてや妖怪でもねぇ。
俺は人間なんだ……。何の取り柄もねぇただの人間なんだッ!!
死んだって、必ずここに戻ってこれるとは限らねぇ。それに、転生しちまえばなんもかんもまっさらになっちまう。
ずっとお嬢の傍に居てやることができねぇなら、それはお嬢の荷物を増やすだけなんだ……」
「だから、か」
「そ、だから――俺はここを出ていく。
……今なら、まだいい思い出にくらいはできるだろうしな……」
「…………」
「…………」
「……………………」
「……………………」
「ふぅ、もう何を言っても無駄なようだの」
「すまねぇ。
お嬢を頼むぞ、ジイさん」
「ハッ、何をたわけたことを。西行寺家を護るのが我が魂魄家なれば儂が幽々子様を守るのは当然のことよ。しかしッ!」
「?」
「しかし、その御役目を妖夢に引き継いだ暁には真っ先にお主の居所割り出して首に縄つけてでも連れ戻してやるわい!」
「ハハッ、そんときはよろしく頼むよ、ジイさん。
……さて、そろそろ行くわ。」
「そうか、せめて、達者で暮らせよ」
「二人によろしくな」
そう告げて去ってゆく背中を見やりながら、妖忌の胸に湧いてくるのは寂寥感だけだった。
あの若者を往かせて本当に善かったのだろうか。本当にあれ以外の道は無かったのだろうか。
果たして、人と妖(アヤカシ)、共に歩む道は本当に無いのだろうか。
はたして……
「……はたして、これでよかったのかのぅ」
「いいのよ、これで」
「!! 幽々子様……!」
「…………。
“瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の――”」
「“――割れても末に あわむとぞ思う” 信じておられるのですな、あ奴のことを」
「そりゃぁそうよ、だって――
好きになった人のことだもの」
「……」
「……」
「妖忌も、信じてるわよ」
「ふむ、おまかせあれ」
それから暫くして――
妖夢に家督を譲った妖忌はその言葉通り旅に出た。
当てなんて無い、いつ終わるとも知れない旅。
それでも、きっと私は信じている。
二人が揃って、この白玉楼の門をくぐって帰ってくる日を。
……………………
………………
…………
……
「――――――」
「幽々子様~、お茶が入りましたよ~」
「あらあら妖夢、ありがとう。ちょうど欲しかったのよ」
「いえ。それで、先ほどから何を読んでらしたんです?」
「あぁ、これ? 妖忌からの手紙よ」
「え、おじい様からの!? 一体いつ!?」
「ついさっき、あなたがちょうど出かけているときにね」
「みょん!? なんてタイミングで……」
「あなた宛てのもあるから、後で読むといいわ。
さて妖夢、明日の晩御飯はちょっと豪勢なものを用意してくれないかしら?」
「え、それは構いませんが、なぜ突然に?」
「帰ってくるのよ、二人が、ね……」
>>うpろだ1146
───────────────────────────────────────────────────────────
夜、白玉楼に遊びに来た○○
幽「あら、○○じゃない」
○「こんにちは! ……あれ、妖夢お姉ちゃんはいないの?」
幽「そうなのよ~。妖夢ったら私の事ほったらかしにしてどっかに行っちゃったの~」
○「そうなんだ……幽々子お姉ちゃん、可哀想……」
幽「でも、大丈夫よ。今は○○がいるもの(ぎゅっ)」
○「わわっ、ゆ、幽々子お姉ちゃん?」
幽「妖夢の代わりに○○が――あ、そうだわ。○○、これから妖夢の代わりになってくれないかしら?」
○「え?」
幽「大丈夫よ、代わりと言っても○○の世話が私がしてあげるわ。食事に着替え、添い寝までしてあげるわ」
妖「随分と過保護なんですね」
幽「あら、妖夢。いつから居たの?」
妖「最初からいましたよ……それにほったらかしにしてって、お茶持って来いって言ったのは幽々子様じゃありませんか」
幽「あら、そうだったかしら。今は○○の事で頭が一杯だわ」
妖「いつもの事ですね……はい○○くん、お茶ですよ。ここに置いておきますね?」
○「わぁ、妖夢お姉ちゃんありがとう!」
幽「むぅ、こんな事なら私がお茶を持ってくれば良かったわ」
妖「○○くんを抱きしめながら言っても説得力全くないですよ。あと、そろそろ離してあげたらどうですか?」
幽「嫌よ。妖夢に○○は渡せないわ」
妖「取りませんよ」
○「お茶飲めない……」
幽「○○ったらもがいちゃって、可愛いわね。食べちゃいたいくらいだわ」
妖「はいはい、分かりましたから。とりあえず離してあげてください」
幽「この子食べてからでいいかしら?」
妖「洒落になりませんからやめてください!」
○「お茶……」
>>うpろだ1159
───────────────────────────────────────────────────────────
「ゆゆ様~」
「なぁに?」
「いい加減寝てる人の上で漫画読む癖やめません?」
「だってこの漫画、おもしろいんだも~ん」
「それは答えになってませんよ・・・」
俺が布団の上にうつ伏せの状態で漫画を読んでるとき、その上にぴったり覆いかぶさる状態で、ゆゆ様が漫画を読むようになった。
漫画を読んでる時にゆゆ様が上に乗っかって、胸があたるので漫画の中身が頭に入らない。
じゃ、なくて、上に乗っかられると、重くて読みにくいので頭に入らない。
「頭を本置きにされると角が刺さってちょっと痛いんですが」
「ごめんなさいね。面白いんだもん」
「いやいや、ゆゆ様。答えになってませんって」
「○○?次の巻は?」
「あ、これです」
また話をそらされてしまった
「漫画が面白いのも分かるんですが、俺も漫画を読む身でして・・・非常に申し上げにくいのですが、乗っかられてると読みにくいんです・・・」
「じゃあ貴方。読まなきゃいいのよ」
またまたご冗談を。
「あ、幽々子様!また○○さんの上で漫画読んでるんですか!」
ちょうどいいところに来てくれた妖夢。
妖夢が来るといつもゆゆ様を俺の上から無理やり引っぺがしていく
少し惜しい・・・じゃなくてすっきりするのでありがたい。
「ごめん、妖夢。今日も頼むわ」
「分かりました」
「え~?○○ぅ?私の事を裏切るの?」
「いやいや、ゆゆ様。俺の身にもなってください」
「およよ・・・」
泣きまねをされてもその程度じゃあ少し心が痛む。
じゃ無かった。その程度じゃあ動じない。
「では幽々子様。いつもどおり失礼します」
「いやぁ~。今日は○○とくっついて漫画を読むことにしてるの~」
漫画をそこら辺にほおり投げて俺の腹の辺りに手を回してしがみつく。
相変わらず豊満な胸が・・・じゃなくて相変わらず我侭だ。
でもそこが彼女の可愛さでもあると思う。
とか何とか思ってたら妖夢がゆゆ様を引っ張り、ゆゆ様が俺を引っ張る形になっていた。
「幽々子様~。粘らないでください~。漫画なら持って行っても良いですから~」
「い~や~~。今日はここで漫画読むのぉ~」
いやいや妖夢。俺は良くない。いや、まぁ漫画が無いならないでこのまま寝るが。
だがしかしこんな可愛いゆゆ様を、無理やり引っぺがすのも酷なものだ。
「ん~・・・妖夢?」
「はい?」
妖夢がゆゆ様をひっぱる手を止めた。が、ゆゆ様は妖夢を睨んで、まだ警戒しているのか、俺にしがみ付いてる。
「ごめん妖夢。今日はもう良いよ。俺もまぁ・・・そこまで迷惑でもないし、ゆゆ様がこんだけ嫌がってるんだから。な?」
「んー。○○さんがそういうなら・・・しょうがないですかね」
流石妖夢。分かってくれてる。色々と。
「今日もわざわざ連れ戻しに着たのに、我侭言ってすまんな」
「我侭なのは幽々子様ですから」
ズバッと言ってくれて少し助かる。俺に言う勇気は無い。
「あらひどい。ねぇ?○○?」
すいませんゆゆ様。妖夢のおっしゃるとおりです。でもそこがまた好きなんです。
「本当ごめんね妖夢」
「いえいえ。まぁそういうことなら。失礼致します。」
妖夢が一礼して去って行く。
「もう妖夢ったらひどいわねぇ・・・」
「ゆゆ様も少しは妖夢の苦労も分かって、反省してくださいよ。いや、まぁ来てくれるのは本当に嬉しいんですが」
「妖夢も毎回毎回私の事を引っ張りにこなくていいのに~。ねぇ○○?」
俺はなんとも言えん。嬉しいけど、静かな漫画タイムを満喫したいときに、ゆゆ様にはすまないけど少しだけ邪魔だ。
ちょっと邪魔なくらいで全然可愛い彼女だからいいんだが。妖夢の苦労も考えると、そことなく否定をしておいたほうがいい気もする。
「ちなみにゆゆ様。なんで今日は粘ったんですか?いつもならずるずるりと引きずり出されていくのに」
「漫画の続きが気になるのと、今日は○○と一緒にいたいから・・・かしら?」
あ、なんか凄い嬉しい。
こういうところがあるから、ゆゆ様を甘えさせてしまう。
「そうですか・・・有難うございますゆゆ様。今日も、愛してますよ」
「私も○○の事大好きよ~。あとさっき投げちゃった漫画とってくれない?」
もう少し「大好きよ~」の余韻を楽しみたかった。
「はいはい。」
そういって彼女の手に本を置くと、また俺の上に乗っかって頭を撫でてから本を読み始めた。
頭を撫でられたおかげで(?)眠くなった。ゆゆ様のナデナデにはきっと不思議な魔力がある。今も幸せな気分になれた。
「では、すいませんが、俺はもう眠いんで勝手に寝てますよ」
「じゃあ私も寝るわ~。○○。一緒に寝ましょ?」
これは嬉しい。ゆゆ様と一緒に寝られるなんて。じゃ無くて、妖夢に怒られるよ。
「いやいや、妖夢に怒られますよ?」
「妖夢がきたら○○が退治してくれればいいじゃないの~」
「俺も妖夢を追い返すのは心が痛むんですよ・・・」
「いいのいいの。もしここで私が追い返されたら私の心はもっと痛むから」
「少し返しがずれてますよ」
「そんなことはどーでもいいの。私が寝るって言ったら○○も一緒に寝る。妖夢は妖夢の部屋で寝る。常識よ?」
と言ってゆゆ様は俺の布団の中に潜り込んで、わきの下あたりに手を回し、抱きついて眠る形になった。
何か愛しくてたまらない
「じゃあ○○~。お休みぃ~」
俺はすべての愛を込めて、ゆゆ様を抱きしめてからこう言った。
「おやすみなさいゆゆ様。これからも、愛し続けますよ。愛の限り力の限り」
「ふふふ。ありがとう。」
彼女の顔の表情は分からなかったが、きっと彼女も幸せそうな顔をしているだろう。
今日は髪の毛の匂いと俺の胸の下あたりにあたってる胸の感触を楽しみながら寝よう。
じゃ無かった。何事も無いかのように、さっさと寝よう。そして、幸せな夢の国へ。
うpろだ1225
───────────────────────────────────────────────────────────
「妖夢~おなか減った~」
「幽々子様。夕飯までまだ時間がありますよ」
「○○~おなか減った~」
「ゆゆ様。夕飯までまだまだ時間がありますよ」
一般的なおやつの時間まであと10分
ごろごろしてるゆゆ様が、妖夢に、僕に、声を掛けて「おなか減った」アピールをしている。
「○○?おやつの時間まであとどのくらい?」
「あと10分くらいですねぇ。あと少しですよ」
「待~て~な~い~」
頬を膨らませて駄々をこねるように寝転がる。
そしてそのまま僕のほうに転がってくる。
「ゆゆ様。怪我しますよ」
「や~。おなかへったぁ~」
ガッ!
「いったーい!」
ほら。言わんこっちゃ無い。
「大丈夫ですか?」
「・・・お菓子くれたら治る・・・」
涙目で僕に訴えかける。
負けそう。
「我慢してください。妖夢がお菓子を出すまで」
「い~や~。○○ぅ~頂戴~」
さっき体を打った場所からまた転がりながら、僕が座っている前にうつ伏せになった。
そこで僕の顔を眺められる。上目遣いに殺されそうだ。
「だめ?」
「だめです」
良く断った自分。
昔ゆゆ様に甘くしてしまって、妖夢にこっぴどく怒られた記憶がある。
ここに遊びに来過ぎて、妖夢に、何か手伝え!と怒られたので、妖夢の手伝いでもしようかな。と思い、始めたのが妖夢(教育係)補佐。
時間は守るもの。と教えるのも無論、教育の一環らしいので。
僕もまぁ悪魔で、教育係になってしまったので、ゆゆ様を甘えさせてはいけない。らしい。
「そんなにも私にくれないなら、強硬手段に出るまでよ」
「何するんですか・・・」
今までここまで食い下がったことは2回くらいしかない。
1回目も2回目も、妖夢に泣きじゃくりに行ったが、一蹴。
僕に慰めてもらい、おやつまで待っていた。
「くれなきゃ、ちゅーするわよ」
何を言うんだゆゆ様。絶対にお菓子を渡さなくなるよ。
・・・じゃないよ。一瞬理性が無くなってた。
「いえいえ!何を言うんですか!妖夢に怒られますよ!」
「や~。くれないならちゅ~するの~!」
僕のことを押し倒すゆゆ様。
最早抵抗する気はあまり無い。が、一応抵抗しておく。
「やめてくださいって!もうそろそろですよ!」
「待てない~ちゅ~するか、おやつ~」
ゆゆ様の尖らせた口が俺の首くらいまで来たところでふと横を見ると
お盆を持った妖夢が。
「・・・妖夢!いやいやいやいやいや!ちがくてむぅっ!」
あ、普通にキスされた
「あ、妖夢~おやつ~?」
ゆゆ様が何事も無かったかのように妖夢の元に、走る。
目が怖いよ妖夢
「何・・・してるんですか・・・○○さん」
「いやいや、これはちがくてさ、ゆゆ様が無理矢理というか」
「・・・○○さんがそういうなら、きっとそうなんでしょう」
正直に生きてるとこういうときにすぐに信じてくれる人が居ると凄い助かる。
が、ゆゆ様を裏切った気もして、少し心が痛んだ。
「幽々子様?」
その呼びかけに小走りのゆゆ様が足を止める
「なぁに?」
「おやつ抜きです」
「えぇ~!?」
いや、なんかしょうがない気もする。
「○○さん」
「はい」
「後で台所に来てください。○○さんの分のおやつもありますから。渡しても、幽々子様には「絶対に」あげないでください。
量は二人分くらいありますが、気にしないでください」
・・・つまりそれはあげていいって事かな?
「分かった。有難う。妖夢」
「ふえ~ん」
ゆゆ様は泣きながら部屋に戻っていく。
夕飯まで昼寝でもする気かな?
「○○さん?」
「はいよ?」
「幽々子様はああいう方なんです。なるべくきっちり今度からは断るように。お願いします」
「分かったわ。じゃあゆゆ様には「絶対にあげない」二人分のお菓子貰っていくよ」
「はい。どうぞ」
妖夢はフフフと笑い僕にお菓子を渡してくれる。
「どうも。今度なんか妖夢用のお菓子でも買ってくるわ」
「あ、お願いします」
そう言って僕はゆゆ様の部屋の前にお盆を持って行く。
「ゆゆ様?」
「グスン。なぁに?」
ちょっと涙声だ。
「ちょっとよろしいでしょうか?」
「いいわよ・・・」
「失礼します」
スススと片手で障子を開け、様子を見る。
布団の中にうずくまっている。
「私のエネルギーが切れる前に、用事を済ませて頂戴」
「妖夢には「内緒で」お菓子、もって来ましたよ」
そういいながらゆゆ様の寝室にある机の上にお盆を置く。
と同時くらいに布団が宙を舞いゆゆ様が飛び起きる。
さっきの涙声が嘘だったかの用な笑顔だ。
「○○ぅ!有難う!大好きよ!大好き!」
僕を敷き布団の上に引き込んでほお擦りをする。
もう可愛すぎる
「ゆゆ様。そんなことよりお菓子を」
「あ、そうだったわ」
そういうとすぐに僕の元を離れてお菓子のところに飛びつく。
「今日は柏餅だったのね」
「どうぞお召し上がりください」
「いただきます」
モニモニと柏餅をほおばるゆゆ様。
「○○は食べないの?」
笑顔で食べているゆゆ様を見ているだけで十分だ
が、お言葉に甘えよう。
なんだかんだで妖夢のお菓子は手伝いの楽しみの内のひとつだ。
「では、いただきます」
そう言って一口齧る。
相変わらず妖夢の手作りお菓子は美味い。
「お腹も減ってるせいか、○○と一緒に食べてるせいか、おいしく感じるわ。きっと両方ね」
そう笑顔で言いながらもうひとつの柏餅に手を伸ばす。
「有難うございます。僕もゆゆ様と食べる時間が幸せです」
とかなんとか言ってると、4つ、あった柏餅が何故かもう1つしかない。
もうゆゆ様は2つ食べたのか。
「あんまり急いで食べると喉を詰まらせますよ」
「大丈夫大丈夫。それより○○。何個食べたの?」
「あ、僕ですか?1つですが、僕はもういいんで、ゆゆ様が食べてください」
ゆゆ様が幸せそうに食べている姿を見るだけで十分だ。ゆゆ様も幸せになるし。
「悪いわよ。私はもう2つ食べたの。○○は1つしか食べてないのね?」
「いや、そうですが・・・僕はもういいんで」
「遠慮しないでいいから」
「いえいえ。いいですよ。ゆゆ様が召し上がってください」
このままだと埒が明かない。と思っていたらゆゆ様の案
「う~ん。じゃあ半分個しない?」
お、無難。二人とも幸せな案。
「じゃあちょっと包丁取ってきます」
「あ、ちょっと待って」
とゆゆ様が言うと突然口に柏餅を半分くらいほおり込む。
「あら?全部たべるんですか?」
「ん~んーんん~」
ゆゆ様が口から半分くらい出てる柏餅を指差しながら何かを言ってる。
つまりその口から半分でてる柏餅を食えと。そういうことですかゆゆ様。
「いやいやいや。それはダメですって。もう僕はいいんで食べちゃってください」
「んー!」
ちょっと怒った表情を見せて僕を抱き寄せる。
はぁ。もう食べるしかなさそうだ
「・・・では、いただきます」
そう言って唇に触れないように、一口齧るとゆゆ様は、齧った残りの柏餅を口に詰め込んで、頬を膨らましたまま僕にキスをした。
唇に触れないようにした努力が無駄になった。が、努力が無駄になったのに、初めてプラスに物事が動いた。
「んんん~んん~んん」
なんだか良く分からないが、笑顔で柏餅をモグモグしてるゆゆ様は微笑ましすぎる。
「飲み込んでから喋ってください」
僕がそういうと喉を鳴らしながら飲み込む。
お茶をゆゆ様の手に渡すとそれも結構豪快に飲み干した。
そして一息つく。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。○○。大好きよ」
「僕も、大好きですよ。ゆゆ様」
ゆゆ様がお盆に湯飲みを置く
そしてもう一度僕にキスをした。
僕はお盆を持って部屋から出る。
「では、お昼寝中、失礼しました。夕飯時になったら起こすので、ごゆっくりお眠りください。」
うpろだ1243
───────────────────────────────────────────────────────────
「暑いわ~」
「奇遇ですね。僕も暑いと思います・・・」
「それは奇遇っていうのかしら?」
そんなくだらないやり取りを延々と続ける、真夏の昼下がり。
妖夢が少しダルそうに庭の手入れを行ってる間にゆゆ様の暇を潰している。
「○○~暑いわ」
最近彼女は「暑い」という言葉を一日に15回は言う。
「ちょっとタオルでも濡らして持ってきます」
「そんなの一時しのぎにしかならないわよ~」
「その一時しのぎを繰り返したら、いつまでもしのぎになりますよね。つまりそういうことです。」
「・・・それもそうね?」
適当に返してパパッと台所に行く。僕もタオルでも無いといい加減熱中症になりそうだ。
水を流し、タオルを濡らす。冷たい水が手を流れ落ちる。暖かい手が目を塞ぐ。
「だ~れだ?」
「・・・ゆゆ様。あんまり動くとなおさら暑くなりますよ」
「○○。残念。妖夢でした~」
「・・・はぁ。幽々子様。こんなくだらないことで、私の仕事の邪魔をしないでください」
こんなくだらないことのために妖夢を連れてきたのか。夏の暑さはくだらなさ促進効果もあるようだ。
「ゆゆ様?妖夢も仕事中です。あんまりくだらない事で止めないであげてください」
「私も暇なんだもん」
「幽々子様は暇でも、私は暇じゃないんですよ」
「妖夢。また仕事戻っていいぞ。あと、このタオル、お前にやるわ」
ぽいと冷えたタオルを妖夢に投げる。
「あ、冷た。ありがとうございます」
妖夢はタオルで顔を拭きながら、また庭に戻っていった。
あの庭師も大変でしょうに。
「○○~。最近冷たくないかしら?」
「暑いですよ」
「それが冷たいって言ってるのよぉ」
「暑い時に熱いことやるのも、なんじゃないですか」
「そうかしら?何でもやってみるもんよ?」
彼女が言うならばしょうがない。そして手を拱いている。
「ハァ。では、ゆゆ様、失礼します」
と、言ってゆゆ様の頭を撫でる
「暑いわ」
「でしょう?じゃあ今日は、大人しく冷タオルとでも熱くなってましょう。お互い」
棚からタオルを出して濡らし始める
「○○?」
「はい」
「今度いつ雨降る予定なの?」
「あ、でも確か今夜から降り始めるらしいですよ」
タオルを絞りながら答える
「じゃあ少しは涼しくなるわね」
「そうですね。流石にそろそろ雨でも降らないと、タオルが、常時必要になるでしょう」
ゆゆ様にタオルを渡す。顔を拭いて、冷たさに、クゥと唸りながらゆゆ様は言う。
「じゃあ今夜からはまた熱くなってもいいのね?」
「それにしても暑いですよ。いや、でも、お願いしますが」
「じゃあタオルで少し冷えたことだし、少し位熱いのに慣れておく?」
と、彼女が言って、俺に抱きつく
「暑いわ」
すぐに離れる
「・・・夜まで保留ですね」
「そうねぇ。冬に(○○暖かい~って)言ってたみたいに抱きついても、大丈夫かしら?」
「それにしても、夏なんだから暑いでしょう」
「そうかしら?私は大丈夫よ?」
なにが大丈夫なんだか。
「じゃあ夜までまたダラダラしてますか?」
「そうね。一時的なタオルもあるし」
「一時したらまた冷やしに行きますよ」
「じゃあその時はまたついて行って熱くなるわね」
「勘弁してください」
「勘弁しないわ」
これ以上暑くなるのは勘弁だ。これ以上熱くなるのは目を瞑ろう。
うpろだ1269
───────────────────────────────────────────────────────────
「よしよし…順調に種類は増えてるな」
ここは幻想郷の白玉楼。一度死んでもう自分は厳密に言えば幽霊だ。生態学の昆虫レポートを今でも書いてるワケだが。
「頑張るわねぇ…これ紫ん家から持って…じゃなくて。貰ってきた差し入れのお団子」
「ゆゆ様…それパクったんだ…まぁいっか。あざーす」
団子を口に入れた次の瞬間。狙ったかのように聞き慣れた声。
「幽々子ぉー!私のお団子パクったでしょ!?スキマ妖怪を敵に回したことを後悔させてやるわ!」
「あらあら~…バレちゃった?その足の速さは女郎蜘蛛ってとこかしらね。私はもちろん蝶だけど」
むしろハナカマキリだと思ったのは秘密だ。もちろん夜雀の捕食者的な意味で。
「紫姐さん久し振りー。結構美味いよコレ」
「○○も元気してた?って…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!私の…ゆかりんのお団子をよくも…!」
八雲紫。でも再会がピチューンの予感で埋め尽くされてるんだが。ネクロファンタジアがどこからともなく聞こえてきそうな威圧感だ。
「紫姐さん…ゴメン。今度外界のいい店紹介するから許したげて」
「うーん…じゃあそのお団子は譲るわ。残り持って来るから」
「さすが○○…白玉楼の策士ね」
この状況で中立の立場を保つのはキツい。どっちに味方しても後が恐怖の2文字で埋まる。そして3秒後。
「お待たせ~☆ゆかりん、参上!!」
「こんなに隠し持ってるなら少しくらい分けてくれても…ねぇ?」
「そだね」
それ何て仮面ライダーだ?知ってたのか。
「「「ゆかりん、参上じゃないですよ!!!」」」
妖夢と橙と藍さんがシンクロして登場。これはすげぇ。
「藍さんも橙も久しぶり。元気ですかー!?」
「元気でーす!」
「あぁ。久しぶりだな。変わらなさそうで安心したよ」
その隣ではゆゆ様が妖夢のスーパーお説教タイムに突入。ゆゆ様涙目。むしろ泣いてるぞ!?
「全く…これだからカリスマが減少するんですよ!拾い食いするわつまみ食いするわ他人ん家のお団子掠め取るわ!何でも吸い込む桃色の球体ですか!」
「だって美味しそうなんだもん…」
「言い訳になってないです!罰としてこれから1週間のおやつは梅干し1つだけ!悪化した場合1日1食に減らします。反省の色が見られるまで無制限に」
「妖夢の人でなしー!!ケチー!!うつけぇー!!」
「はい?私は半人半霊ですから少なくとも人であって人じゃないですよ?今の文句で3食のお代わり禁止にします。いいですね!?幽々子様ぁ!?」
「○○~…妖夢がいじめるぅ~」
うわぁ…妖夢が謀反だ。キレてる。「白玉楼の明智光秀」の称号を贈呈したい。しかも梅干しはおやつに入らない気がするんだが。
そんなこんなで解散。さっきゆゆ様にヤケ酒に連れて来られて今はゆゆ様の部屋にいるわけだ。
「っく…うぇぇ…妖夢のバカぁー…○○は裏切らない…?」
「むしろ裏切れない性格なんで」
泣き上戸かとツッコミを入れたくなるがここは耐える。
「幽々子様ー…います?」
来た。白玉楼の明智光秀こと魂魄妖夢。ちょっと外に出る。
「いるんだけどさぁ…今行ったら確実に反魂蝶かまされるぞ?」
「それでも行きます」
コイツ…忠臣だ。
「さっきのは演技です…おつまみ持って来たんで」
「ふぇ?」
「ご飯もありますよ?」
「食べる!さっきのも許すから」
「小腹減ったから軽く1杯頼む」
ちょっと遅い夕食(?)を済ませる。部屋に戻ってレポート用紙を整理中だ。
「今週の分はこれで終わり…痛ぇ!指切った!」
「だーれだ?」
「紫姐さん…色っぽい声出してもバレてるって」
「えー?脅かし甲斐ないわねぇ…ゆかりんつまんないなー」
「んで…何かあった?」
「ちょっとね。はいコレ。プレゼント」
何か物々しい箱が出てきたぞ…?
「ダブルホーネット…?」
「そ。ガラクタは外の世界から貰ってきてあの河童にオーダーしたの。命名は河童だけど」
「ハンドガン系の銃剣じゃん!ちょ…マジにくれんの!?サンキュ!」
そういえばこの幻想郷に来てから丸腰のままで何か護身用の物が欲しかったところだ。
「ちょっと!こっち向けないでよ!ゆかりんが撃たれるじゃない!」
「あ。ごめん」
「じゃまたねー」
すげぇブツ貰った。とりあえず大事に持っておこう。次の朝。
「あ。○○さんおはようございます」
「妖夢って早ぇなぁ…あれ?ゆゆ様は?」
「後ろにいるんだけど」
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
声が重なったぢゃないか。うーん…相変わらずのステルス性だ。
「今日も暑くなりそうだな…こりゃ」
取扱説明書つきとは本格的な。弾丸は専用のもの以外に通常の弾丸も発射できるとのことだ。
「妖夢ーちょっといいか?」
「はい?どうかしましたか?」
「一回だけ手合わせしてほしくてさ。武器ならあるし」
「銃剣ですか…怪我しても知りませんよ?」
試合開始。今回は弾丸じゃなく銃剣の刃の方の慣れが目的だ。
「これ使い勝手いいなぁ…。紫姐さんから貰ったんだけどさ」
「そうですね。ここまで善戦するとは紫様に感謝しないと。――――隙あり!」
もちろん黒星だ。さすがに無理があった。それからしばらく練習。ちなみに炎天下でだ。
「おいおい…マジ…かよ…」
3時間後にダウン。帽子被らなかったのが原因だな。
「生きてますかー?」
「虫の息だけどなんとか」
布団の中で目が覚めた。というか毛布はやめてくれ。凄まじく暑い。
「復・活!」
夜には調子が戻った。でもたまーにこういう時は…やっぱ来たか。
「霧雨魔理沙!ここから先は今度こそ通さない!魂魄妖夢、行きます!」
「まーた厄介なヤツが…今回は何も盗もうってワケじゃ…」
「問答無用ぉ!」
「人の話を聞かないヤツだぜ…ほい。マスタースパーク」
全く騒がしいな…。
「うわぁぁぁぁ…!」
「一丁上がりだぜ」
妖夢が眼前に落下してきた。ちょっと焦げてる。
「おーい…大丈夫かー?」
「ダメ…みたいです…あの白黒…を…止め…」
「ぅおい!気絶にはまだ早いぞ!?」
まぁ相手が相手なこの状況だ。どうしようもないが一応足掻くか。
「例のブツは…と――――うぉぉ!?弾幕!?」
「そこでストップだ。ゆゆ様の所には行かせたくないんでね」
「お前も話を聞かないヤツだな…私はレポートってヤツを見に来たんだぜ?」
「じゃ要件を先に言えっつーの」
「後から要件を言うのが霧雨クオリティだぜ」
何じゃそりゃ。
「ちょい待っててな」
――3分後――
「ほい」
「これ…全部お前が書いたのか?」
「白玉楼で見られた蝶を中心にグループ分けしたからざっと50枚くらい?」
「ちょっと借りてくぜ」
行っちゃったよ。バックアップに1枚ずつ複製しといてよかった。
「またバックアップ作るか」
「魔理沙がいたみたいだけど?」
ゆゆ様登場。ちょっとビビった。
「ゆゆ様じゃなくてレポート貸してってさ」
「つまんないなー」
「喉乾いたしお茶でも淹れるかな」
「賛成~」
「お茶菓子の在り処は把握してメモってあるのだよ」
「さすがは私の策士ね」
「どーも」
イチャつくこと1時間弱。
「んー…ところで○○。妖夢は?」
「確か中庭で気絶してたはず…ちょっと行ってくる」
お茶菓子全滅。でも殺気っぽいオーラが中庭から湧いてるんだが。
「大丈夫ですよ。自分で手当てしたので」
「「――――――――!!!!!」」
目が笑ってない。こ れ は ヤ バ い 。
「お茶菓子全部食べましたね…?○○さん?幽々子様ぁ!?」
「とりあえず逃げるしかない…あぁなった妖夢は止められないもの」
「分散しかないじゃん!」
二手に分かれて逃走。
「逃がしませんよ」
「う…ぁ…○○…ごめん…ね」
「峰打ちです」
嘘だぁ!?速すぎやしないか!?
「本体だけじゃないですよ」
「無念…」
「同じく峰打ちです」
気がついたらゆゆ様と正座させられた。これは…まさかスーパーお説教タイムか!?
「お茶菓子全部なんてまた太りますよ幽々子様!しかも○○さん!あれ高かったんですよ!レア物ですよ!?」
「「はい…」」
突き付けられたパッケージには「期間限定」の4文字。
「あ。これ賞味期限切れてますね。今から新しいの買ってきます」
…何ですと?賞味期限切れとな!?
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」
大当たり。(食当たり的な意味で)
「はい。薬も買って来たんで」
「「ごめん」」
「気にしないでください。お茶入りましたよ」
これからお茶菓子は取らないでおこう。
うpろだ1282
───────────────────────────────────────────────────────────
白玉楼――前のお茶菓子争奪戦から1週間が過ぎたある日。
「暑ぃ…」
ヤバい。溶ける。夜は涼しいんだけどなぁ…。まさにそんな時。
「ねぇ~○○~レミリアから面白いお誘い来たんだけど」
「ゆゆ様に?どんなん?」
その手紙にはこう書かれていた。
『最近夜も寝れやしないじゃない?夏らしく座興を考えてみたから一声かけてみようと思って。
2日後の夜に博麗神社の近くの森でサバイバルゲームなんてどう?6対6で総当たりの水鉄砲大会。
大会が終わった後はヤツメウナギでも食べてパーっと騒ぐのも悪くはないと思うんだけど?
もちろん強制はしないから。都合がよかったらでいいし。ちなみにGRAZEはセーフよ。
チーム名もできれば決めておいてくれると助かるわ。用件だけで悪いわね。
P.S.進行役はあの烏天狗に任せてあるから。
byレミリア・スカーレット』
「面白そうじゃん…ってか吸血鬼って水はダメなんじゃ…」
「細かいことは気にしないの。ヤツメウナギ食べたいし。妖夢は普通に許してくれたから後は…」
「ちょっとー?仲間外れは酷いんじゃない?」
ほい来た。もはや言うまでもない。
「紫?背後から脅かすのはやめてって言ってるでしょ。寿命が20年は縮んだじゃない」
「右に同じく」
「アンタ達はもう1回死んでるんだし寿命も何もないでしょうが」
「「妖怪に言われたくない」」
「うっ…」
声が珍しく重なった。多分今はシンクロ率が尋常じゃないかもしれない。
「でもまぁ人数揃ったかな。紫姐さんと橙と藍さんで」
「ヤツメウナギ!」
「藍!橙!おいで!2日後の夜は派手にやるから準備しときなさい」
「「イエッサー!」」
2日後。博霊神社付近の森。水鉄砲サバゲーの会場に足を運ぶが好戦的な空気が充満してるのは気のせいか?
「咲夜。フラン。パチェ。美鈴。こぁ。そろそろ開幕といこうじゃない」
「お嬢様…水はタブーなんじゃ…」
「背水の陣ですね!」
「あははは…早く来ないかなぁ…」
「はぁ…もう疲れたんだけど…レミィ?聞いてる?」
「何だか咬ませ犬になりそうな予感が…」
うわぁ。勝ち目薄そーだな。
「ヤツメウナギ!蒲焼き!串焼き!」
「幽々子…アンタはヤツメウナギしか考えてないわけね」
「とりあえず楼観剣と白楼剣持ってきたんですけど…」
「これは気が抜けないな。橙。しっかり頼むぞ」
「はい!藍様!」
「こりゃ勝てたら快挙だな…」
何だこの2名を除いてチームワークのなさは。特にゆゆ様は思考がカー○ィみたいになってるぞ?
「それじゃ…開始!確実に水が当たった人は離脱!」
射命丸の号令で開戦。蟷螂の斧ってこういう事か。白玉楼ソウルハンターズVS紅魔館ナハトエンペラーズが始まった。水鉄砲だが。
前半戦BGM:御柱の墓場~Grave of Being
「とは言っても向こうにはヤバいのが2人いるじゃない?」
「あのメイドと妹の方?まぁなんとかなるでしょ」
「紫様が弱気になるなんて珍しい…それと幽々子様はもう少し緊張感を持ってください」
「藍様がいれば大丈夫だと思います!」
「ちぇーん♪」
「だから策は準備してあるのだよ」
とりあえず策を説明してみる。後は実行に移すのみ。
森の東側――妖夢。
「隠れるよりも一騎打ちの方が合ってるのに…」
森の西側――藍さん&橙。
「橙…いけるな?」
「いつでも!」
後方支援――ゆゆ様&紫姐さん。
「えー?暇なんだけど」
「ウナギ食べたいんでしょ」
遊撃部隊――○○。
「ミッション開始ィ!」
森の東側はもはや戦闘状態らしい。
「図書館の司書さんですか…恨みはないですけど覚悟してもらいます!」
「やっぱり咬ませ犬!?」
ピチューン!
「敵将、魂魄妖夢が討ち取りました!」
小悪魔脱落。
遊撃って名目だしその辺をぶらつく。
「あ。獲物発見…心理戦で行くか!」
あの帽子…パチュリーか。こういう時の策も用意しておいてよかった。
「――――っ!誰!?」
「パチュリーじゃん。さっき魔理沙が探してたぞ?」
「嘘ぉ!?魔理沙ぁー!どこー!?」
もちろん嘘だ。これはやりすぎか?まぁいっか。勝てば官軍、負ければ賊軍だ。
「確か向こうに走ってったな」
「ありがと!」
水鉄砲放り投げて走ってったよ…。それから3分後。
「むきゅぅぅぅぅぅぅぅ…」
「お疲れ。計画通りだな」
「謀られた…!?私が!?あ…あれ?水鉄砲は?」
「これ?」
「あ…ぁ…魔理沙ぁ…助…け…」
ピチューン!
パチュリー脱落。
――その頃の霧雨邸――
「ぶぇっくし!あー…。この本パチュリーに返してなかったな…また今度でいーや」
さて…そろそろ紫姐さん達も動いてるはずだ。場所は変わって森の西側。
「美鈴!失敗したらナイフ投げるから覚悟して行きなさい!」
「は…はいぃっ!咲夜さんのナイフだけは喰らいたくないんで頑張ります!」
2対2の状況らしい。しかも同時に撃ってきてるし!
「あ…危ない藍しゃまぁぁぁぁぁ!」
「橙!?」
ピチューン!
「ごめんなさい…藍様ぁ…」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
橙脱落。
「門番…お前がぁぁぁぁ!橙をよくもぉぉぉ!」
「ふぇ?私が何か――――ふぎゃぁ!?」
ピチューン!
中g…違った。美鈴脱落。
「橙…仇は討ったからな」
「私を忘れてもらっちゃ困るわね」
「なっ…メイド長!?うわぁぁ!?」
ピチューン!
藍さん脱落。
「状況を報告しまーす!小悪魔さん、パチュリーさん、橙ちゃん、藍さん、美鈴さん脱落でーす」
それぞれ一時撤退して作戦会議。それにしてもこの脱落者の多さは酷くないか?
「ウチの門番は何してんの…咲夜。帰ったらクロックコープスでも見舞ってあげなさい」
「はい。しかし美鈴は別としてもパチュリー様がこうも簡単に…」
「フランが遊びたいー!」
うわぁ。門番涙目だぞそれは。
「藍と橙が…!?この水鉄砲大会…レミリアに集中砲火ね」
「じゃあ妹の方は私に任せてもらっていい?」
「先陣は任せてください」
「んじゃ後は各個に撃破でおk?」
「休憩終わりまーす」
後半戦開始。
後半戦BGM:妖々跋扈
先陣は妖夢で左が紫姐さん。右でゆゆ様と共同戦線だ。
「じゃあ散開!」
先陣を切った妖夢が一番ヤバい人物と出くわしたらしい。
「ねぇ…遊んでよ…ね?禁忌『フォーオブアカインド』!」
「分身!?これじゃどれが本物かなんて…」
「「「「あははははは」」」」
スペカは…どうなんだろう。反則かな?かな?
「止まれ!止まれぇ!」
「当たらないよ?――――バイバイ」
「幽々子様…すみません…」
ピチューン!
妖夢脱落。
「妖夢さん脱落でーす」
咲夜さんとレミリアは分散してるはずだ。フランはゆゆ様の方向に猛ダッシュ。
「妖…夢!?――○○…私はここに残るから。ふふふ…さぁ…来なさい。西行寺幽々子が一緒に遊んであげる」
ゆゆ様怖ぇよ!それから数分後。レミリアを捕捉した。よりによって単体かよ。トラップの匂いが充満してるんだがどーするよコレ。
「奇襲で行こうかね」
「面白そうじゃない?スキマ妖怪の本領ね」
よし。ゲリラ戦開始だ。
「レミリア覚悟ォー!紫姐さんいけそう!?」
「いつでもどうぞ」
「う…うー!うー!助けてさくやぁぁぁぁぁぁぁ!」
だから水鉄砲落とすなって。とんでもないカリスマブレイクだ。これは「さく」で腕上げて「や」で下げればいいのか?次の瞬間。
「お嬢様ァ――――!!」
咲夜さん襲来。(使徒的な意味で)
「レミリアは頼む!」
「妖怪使いの荒いことで」
カリスマブレイク状態のレミリアだけあって咲夜さんが回りを気にしないで突っ走ってくるんだが。バーゲンセールに殺到するおばちゃんみたいな迫力だ。
「ほい。発射ー」
「はうっ…お嬢様ぁ…どうか…勝利…を――」
ピチューン!
咲夜さん脱落。
「咲夜さん脱落でーす」
これでリード。瀟洒じゃない…。
「さ…さくやぁ…」
「油断はよくないわねぇ…落ちた水鉄砲は貰ったから。藍と橙の仇は取らせてもらうわ」
「う…うー…!!」
「ファイアー(はぁと」
ピチューン!ピチューン!ピチューン!ピチューン!ピチューン!
レミリア脱落。
「レミリアさん脱落でーす」
うっわ…紫姐さん酷ぇな…。もうレミリアの残機は0だってのに未だに水鉄砲連射してるよ。これに過剰反応するヤツが1名。
「さくや…!?お姉様…!?ふぇぇぇぇ…」
「チャーンス☆ゆかりん参上ー」
いつの間にか紫姐さんいないし。ってことは…まさか…!?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!咲夜とお姉様の仇ィ――――――!!!」
「仕留めてあげ…ぶっ!?ゲホっ…ちょ…気管支と鼻に水が…水…が…」
ピチューン!
紫姐さん脱落。
「紫さん脱落でーす」
おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!何してんだよスキマぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
「紫ぃー!!」
「え…!?嘘だッ!!」
「次ぃッ!!お前だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
猛ダッシュで戻っても間に合うか…!?
――その頃のゆゆ様VSフラン――
「フランちゃーん?飴玉あげるから仲直りしよ?」
「へ…?いいの…?」
「もちろん」
「ありがと…ゆゆ様」
「と見せかけて」
「ぶっ…!?」
ピチューン!
フラン脱落。
「フランちゃん脱落でーす」
ダッシュしなくてもなんとか勝てたみたいだ。ゆゆ様すげぇ!すーげぇ!何だいこのボムは!?
1時間後。みすちーが紅魔館に来た。ちなみにバーベキュー。
「幽々子…ちょっと食べすぎじゃなくて?」
「そうですよ…また太っても知りませんよ?」
「妖夢。後でゴーストバタフライかますから覚悟してね…あっちに美味しそうな鶏肉があるじゃない」
「まさか…捕食すんの!?」
「どうだー?橙?美味いだろ?」
「はい!藍様ぁー…これ今度作ってくれますか?」
一方の紅魔館組。
「あそこでカリスマブレイクなんか…!」
「頭脳戦で負けるなんて認めたくない…」
「出会い頭にアウトって…」
「この咲夜…一生の不覚です」
「ナイフ怖いナイフ怖いナイフ怖い…!!」
「楽しかったんだしいーじゃん」
暗っ!でもこの雰囲気をブレイクしたヤツが。
「まるまる⑨~っとチルノっと♪湖に降りたフェーアリー♪」
チルノ接近。しかしこの曲どっかで聴いたようなデジャヴが…。
「参上!氷の救世主♪もっと!ちゃんと!称えなさい!認めなさい!」
次の瞬間。
「「黙りなさーい!」」
「あべし!」
ピチューン!
スワローテイルバタフライ&光と闇の網目でチルノ墜落。あーぁ。一言で表すなら「ちょwwおまww」だ。
「むきー!混ぜてくれてもいーじゃんケチー!」
「ちょっといい?」
お。パチュリーが接近したぞ?
「何さ!?紫もやし!」
「ふーん?そういう事言うんだ?日符『ロイヤルフレア』…まだ終わらないから。火符『アグニシャイン』。トドメ…火&土符『ラーヴァクロムレク』」
チルノ…無茶しやがって…。
「アッ――――――――――――――――!!」
ピチューン!(2回目)
「これでよし…と」
「ナイス!パチェ!それでこそ私の親友!」
何気に酷いぞ?夜が明けるな。ってことは…。
「熱っ…ちょ…日光が…!目が!目がぁぁぁぁぁぁぁぁ!うー!うー!」
「お姉様ー!熱い!熱いよぉぉぉぉぉぉぉ!さくやぁー!」
「はい」
姉妹揃ってカリスマブレイク発動。咲夜さん苦労してるなぁ…。
「「「「「「じゃお疲れ様~」」」」」」
場所が変わって白玉楼。さっき妖夢がゆゆ様に呼ばれたらしい。
「じゃあ…華霊『ゴーストバタフライ』!」
「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あー…言ってたなぁ…。まさかホントにやるとは。
「今夜は結構涼しいかな」
その夜。
「お化け怖いから一緒に寝ていい…?」
「それをゆゆ様が言うと説得力ないんだよなぁ…ま、いっか」
それ以来3日間この状況が続いたのはまた別の話。
うpろだ1286
───────────────────────────────────────────────────────────
そう、呟いたのは幽々子さま。
お盆の忙しさも一段落し、
秋の気配の感じられる縁側で、いつものお茶会でぽつり、と。
紅に染まった空には、鴉が2羽、3羽。
「みんな、生きている恋人とはお盆の間しか会えないのよね。
なのに、私はあなたという恋人と、ずっと一緒なのだもの」
全身からクエスチョンマークを発している俺を慮ってか、
言葉を続ける幽々子さま。
――なるほど。
「まあ、そこは管理者の特権ということで。
それに、俺が死んでも冥界に来るとは限りませんし」
軽い気持ちで言っただけだった。
しかし、その言葉は彼女に大きな衝撃を与えたようだ。
ガシャン
幽々子さまの手から、湯飲みが音もなく抜け落ちて割れ、敷石を濡らす。
静寂。
幽々子さまは、目を見開いたまま動かない。
時折、ししおどしの声が聞こえるだけ。
いたたまれなくなって、声を出す俺。
「あの……」
「許さないわ」
ピシャリ、と。
幽々子さまが言い放つ。
「許さないわ。
死んだら、必ず此処へ戻ってきなさい。これは確定事項よ。
他のところへ行くなんて――許さない」
いつになく鋭い語調に、思わず腰を浮かしかける俺を。
幽々子さまは、両手で肩を掴んで自分の方へと向かせた。
視線が絡み合う。
彼女の眼は、今まで見たどんな眼よりも真剣だった。
「あの、すみません。
ちょっと言ってみただけで、別に此処に来たくないとかそんな訳では……」
しどろもどろになりながらも、慌てて言い訳をする。
すると、彼女の顔が、ふっ、と和らいだ。
「びっくりさせないで。心臓が止まるかと思ったじゃない」
そう言って、肩にあった手をそのまま後ろに回し、俺を抱きしめる幽々子さま。
俺の胸元に体を預ける幽々子さまからは、桜匂がひそやかに香る。
……心臓があるのか、なんてここで言うのは野暮、だろうな。
そんなことを思いながら、俺も彼女を抱きしめた。
どれほど時間が経っただろうか。
藍色の静謐を突き破って、声が聞こえてきた。
「幽々子さまー、どこですかー!
ちょっと来てくださーい!」
俺は、顔を近づけ、囁いた。
「幽々子さま、呼んでますよ」
だが、幽々子さまは駄々っ子のように、
いやいやと首を振るばかりで、俺から離れようとしない。
「ほら、幽々子さま」
多少強引かとは思ったが、幽々子さまを二の腕辺りから引き剥がす。
案の定、ぷくーっ、と膨れた顔をしている。
それでも、しぶしぶ動き出すのは、責任感ゆえだろう。
「それじゃ、頑張ってくださいね」
「はいはい。
……妖夢ったら、これでつまらない用事だったら許さないわ」
不機嫌さを押し隠そうともせず、声の方へと歩いていく幽々子さま。
と、2、3歩足を進めたところで不意に振り返ると、
「忘れ物してたわ。えいっ」
いきなり、唇を重ね合わせてきた。
「あなたが、此処へ来る予約よ。
しっかり約束したから、ちゃんと来なさいよね」
それだけ言って、颯爽と向こうへ歩いていく。
俺は、
「参ったな」
何に参ったのかわからないまま呟くと、
冷たくなったお茶を、一啜り。
頬を一つ、秋風が撫でていった。
9スレ目 >>468
───────────────────────────────────────────────────────────
死者の楽園、冥界。
俺はその中の、ある一軒のお屋敷に居候させてもらってる。
といっても主が一方的に俺を殺して住まわせてるだけなのだが。
俺とこたつとみかんとお茶しかない白玉楼のお屋敷の一室。
平和なひとときを心行くまで楽しんでいると、彼女がやってきた。
「予想通り、外はとっても寒いのね」
このバカでかいお屋敷の主の亡霊お嬢様、西行寺幽々子。
「もう帰ってきたんですか」
雪景色を見ながらのお団子もいいわねと言って3分ほど前に旅立ったばかりだというのに。
「やっぱり冬はこたつの中でぬくぬくと過ごすのが快適なのよ」
こたつに身体を突っ込み幸せそうな表情でにこにことこちらを見ながら言う。
俺はそうですかと適当に返事を返すと、今日の夕食の献立を考えながら3個目のみかんのスジをきれいに剥ぎ取り、口に入れようとする。
「あ、私にもちょうだい」
大きな口を開けてくる。
このお嬢様はこたつから手を出す気はそうそう無いらしい。
いつもなら庭師の妖夢さんがこういうことをしていたと思うが、今日は見当たらない。
「やれやれ……」
みかんを1粒もぎ取ると、幽々子さんの口に入れるため手を伸ばす。
「えいっ」
突然彼女が手を出してきて、俺の手首あたりを掴む。
そのままみかんを持った俺の指ごと目的のものへかぶりつく。
「あっ……離してくださいよ!」
柔らかい舌が俺の指をなぞる。
「ひ・ひゃ♪」
これ以上ない笑みを浮かべてこちらを見る。 何がしたいんだか……
色々とたまらないくなって無理矢理口から指を抜き取る。
「んー、しょっぱいわね」
みかんの味か俺の指の味か分からない批評をする。
「余計なお世話ですよ!」
指先を拭かないまま、俺は2粒目のみかんをもぎ取って口に放り込む。
幻想郷についての雑談やニュースなんかを2人で話しながら時間を潰していく。
幽々子さんのマイブームが幽体離脱だなんてことは始めて知った。 ……というより幽霊は幽体離脱するものなのだろうか?
「さて、夕食の買出しに行かなきゃっと」
時計を見て最後の一口を食べようとした時。
「あー、それちょーだい」
さっきと同じおねだりの顔で頼み込まれる。
手を差し出しているならまた指までもっていかれる心配はなさそうだ。
「はいはい、どうぞ」
差し出された小さな手のひらにみかんの1粒を乗せる。
「ありがと」
幽々子さんがそれを口に入れるのを見ると、俺は立ち上がり少し伸びをする。
それと同時に彼女も立ち上がる。
「幽々子さん、どちらへ?」
「このみかん、口移ししない?」
ああ、また厄介なことになった。
「しませんよ! もうすぐ晩御飯なんですから、遊ぶのはほどほどに……」
どんっ
幽々子さんが俺を押し倒す。
ちょうど俺の上に乗っかる感じだ。
「ね……いいでしょ……?」
潤んだ唇が妙に艶かしい。
顔がどんどん俺の口に近づいてくる。
死んでるはずなのに……鼓動がすごい激しい……
「な、何やってるんですかーっ!」
我に戻って声のするほうを見ると、妖夢がこちらをすごい剣幕で睨んでいる。
「あなたって人はこんな破廉恥なことをして……幽々子様も幽々子様ですよ!」
下の世界で買ってきたものを放り投げ、ずんずんと近づいてくる。
「や、こりゃ誤解ですよ妖夢さん……」
「そうなのよ……だって彼がいきなり『このみかんを口移ししてほしい』なんて言い出すから……」
話が烏天狗よろしく改変されまくってる。
妖夢の怒りが最高潮に達してしまったようだ。 あーあ俺もう1回死ぬのかなー?
「あ……な……たって人はぁーっ!!」
切り傷666刺し傷297打撲打ち身捻挫骨折眩暈狂気……どうにか直ったのは幽霊であるお陰とでもしておこう。
>>うpろだ669
───────────────────────────────────────────────────────────
俺の名前は○○、妖怪だ
こう見えても軽く2000年は生きている
そんな俺だが目の前の出来事に少々面を喰らっている
その理由は…………
「あ~~○○だ~、いらっしゃ~い」トテトテ
「幽々子様、着物の丈が合ってないんですから歩くと転びますよ!」
恋人の幽々子が幼女ぐらいの大きさに縮んでいて
こちらに笑いかけながら歩いてきてるからだ
正直可愛い、コロコロと鈴を転がすような声で喋り満面の笑顔まるで曇り空から差す一点の光のようだ
以前外の世界に行った時幼女に興奮する有象無象を見て引いたが
今の自分なら彼らの気持ちが分かるだろう
ああ、このまま持ち帰って自分好みに育ててしまいたい衝動に駆られる
と、いうかもう持ち帰りたい
いいよね?持ち帰っても、答えは聞いてない!!
「○○どうしたの?」
「っ!?いや、なんでもないぞなんで突然ちっさくなったのかなーと思ってな」
「朝私が起こしに来た時には既に小さくなってまして…どうすればいいんでしょうか?」
「大丈夫よ妖夢、きっと時間が経てば元に戻るわよ」
「幽々子様ご自分の事なんですよ、なんでそんなに暢気なんですか?」
あ、危なかったー、幽々子に話しかけられなかったら絶対拉致してたぞ俺
落ち着け、落ち着くんだうろたえてはいけない、ロシア軍人はうろたえない
俺の名は○○、一夜で一国を落とすほどの力を持つ妖怪だ
それが恋人のとはいえたかだが幼女一人の笑顔でどうにかなろうなどt
「ね~○○~抱っこして~」
ああ、堕ちてしまいそうだ…………ん?どこからか視線が
「………………変態」ボソッ
「よ、妖夢!!??」
い、いかん妖夢の俺に対する評価が下がりつつある
これは由々しきことだ、早急に幽々子を元に戻して評価を上げないと変態扱いされてしまう
しっかしどこの誰だ?幽々子を小さくして何か得することでも……はっ!そうか!奴に違いない!!
「今から容疑者の所に行って幽々子を元に戻してもらってくる
妖夢、俺がいない間の幽々子の事、頼んだぞ」
「はい、庭師として責務、果たして見せます」
「いってらっしゃ~い、お土産買ってきてね~」
二人にそう告げると俺は真っ直ぐにあいつのいる場所に飛んで行った
今回の件の犯人はあいつに違いない
~地獄~
カリカリカリ
「ふぅ……あら、もうこんな時間ですか午前の仕事はこれぐらいにして昼食休憩でも取りましょうか」
今日は朝からそれほど霊が来なかった為ほとんどが書類整理ばかりでした
霊を裁くのが私の仕事とはいえ出来ることなら裁きは少ない方がいいです
……小町がサボって連れてこないのなら別ですけど
「四季様ーーーーーーーー!!」
「どうしましたか?そんな大声を出して、それよりも丁度よかった
私は今からお昼にするつもりですがまだだったら一緒に食べませんか小町」
「そ、そそそそそんなことより大変なんですよ」
「何が大変なんですか、サボりすぎて彼岸に霊が溜まりすぎたのですか?」
「そんな事じゃないんですよ!!もっと大変なことです!!」
ここまで小町が慌てるなんて…一体何があったんでしょうか
「それで、何があったんですか?」
「それがですn」
「ウェルカーーーーーム!!!!」
ドンガラガッシャーーーーーーーーーーーーーン!!!
小町が何か言おうとした瞬間、物凄い勢いで何かが執務室に突っ込んできた
「よぉ、久しぶりだな四季・映姫・ヤマザナドゥ」
「貴方は…○○!一体何のようですか?」
「何のようだと?白々しい、幽々子を元に戻すように言いに来たんだよ」
「西行寺幽々子を?何の話ですか?」
彼女に何かする理由は私にはありません
確かに私は閻魔ですけどそれはここに来た霊を裁くのであって冥界の霊を裁くのは領分を越えています
彼は一体何を勘違いしているのでしょう
「幽々子の豊満な体に嫉妬して幽々子の体を幼くしたのはお前だろう!!」
「…………はい?」
人の執務室に突っ込んで来ておいて何を言い出すんでしょうか
だいたい私が彼女の体に嫉妬なんt……………………ウギギギギギ
「う、うううう羨ましくなんかありませんからね!!!」
「四季様、落ち着いて下さい!!」
「兎に角、さっさと幽々子を元に戻せ!」
「だから私はやってないといってるじゃないですか!!あまりしつこいと裁きますよ!!
丁度貴方には100にも上る罪状があるんですから!」
「おもしれぇ!!やってもらうじゃないか!!」
「ちょ!?二人ともやめてくだs」
ドゴーーーーーーーーーン!!!
両者の戦いは熾烈を極めその結果周囲の風景は
まさに地獄と呼ぶに相応しい惨状となっていた
誰が止めようとしても止められず
結局明王の方々が止めに入るまでの約四時間両者は戦い続けてた
by小野塚小町
「いってー、まったく、無駄骨だったな」
結局幽々子を小さくしたのは閻魔ではなかったようだ
「閻魔じゃないとなると心当たりが無くなったな…一体白玉庵に帰るか
妖夢がいるから大丈夫だろうけどちょっと心配だし」
~白玉庵~
「○○お帰り、お土産はないの?」
「お帰りなさい○○さん」
「って元に戻ってるーーーーーーーー!!??」
白玉庵に戻った俺を出迎えたのは元の大きさにまで戻った幽々子と
どこか申し訳なさそうな表情をした妖夢だった
「ど、どうして元に戻ってるんだよ」
「○○は私が元の姿に戻るの嫌だった?」
「いや、そうじゃないけどどうやって元に戻ったんだ?」
「それがですね、今日の昼頃紫様が来て元に戻したんですよ
それで、その……幽々子様を小さくしたのも紫様だったんですよ」
……やられた、考えてみれば紫が第一容疑者に立候補してもおかしくない
と言うかなんで思いうかば無かったんだorz
あいつ絶対俺が空回りしてるとこ見て笑ってるぞ
「あの、大丈夫ですか?○○さん、なんだかお疲れのようですけど」
「ちょっとな、そうだ、風呂沸いてるか?疲れたから風呂入りたいんだけど」
「まだですけどすぐにいれてきますね」
「ああ、頼む」
そう言うと妖夢は浴室の方へ歩いていった
「……ふぅ」
「お疲れ様」
「ああ、本当に疲れたよ、ってか幽々子、お前見てたろ」
「ええ、○○が私の為に頑張ってる姿、ちゃんと見せてもらったわよ
嬉しかったわ、想われてるのが伝わってくるから」
「ったく、そんな風に言われると怒るに怒れないだろう
でも紫は〆る」
「あんまり喧嘩しないでね、紫は大事な友達なんだし○○は大切な恋人なんだから」
にこやかに笑う幽々子を見てると今まで怒こっていた自分がどうでもよく思える
「……分かったよ、精々酒をかっぱらう位にしとくか」
「ありがとう、そうだ、お詫びって言うのも変だけど一緒にお風呂に入りましょう
背中流してあげるから」
「じゃあお願いしようかな」
「そしてお風呂から上がったら、ね?」
にこやかに笑ってたのとはうって変わって艶やかに笑う幽々子
ああ、風呂から上がった後が楽しみだ
11スレ目>>370
───────────────────────────────────────────────────────────
とりあえず、俺は弁当箱にみっちり詰まってみることにする。
味見が出来ないのが痛いが、きっと彼女なら残さず食べてくれることだろう。
味の保障はしないが、愛だけは溢れんばかりに入っているからな。
さて、この俺の愛情弁当を受け取ってください。
幽々子様!
10スレ目>>597
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「ひさしぶりね」
白玉楼の縁側、すっかり寂しくなった桜の木が見える場所。
そこに、座して茶を嗜む少女がいた。
少女は静かに、しかしよく通る透き通った声で呼びかけた。
「ひさしぶりですね」
虚空からの返答。
そしてドロン、とレトロな効果音と共に1人の幽霊が少女の隣に姿を現す。
「ただいま戻りました」
「お帰りなさい」
「妖夢はどこへ?」
「おつかいよ、おつかい」
ふわふわと、どこからか人魂が湯飲みを運んでくる。
「あんまり遅いから、冷めちゃったかもしれないわよ」
「次は、気を付けます」
「次なんて無いわ」
男は湯飲みを受け取り、口をつける。
「・・・あつい」
そう一言だけ言って、湯飲みを脇に置いた。
「猫舌なのは変わってないのね」
そう言って、少女西行寺幽々子は、くすりと笑った。
「そう簡単に治ってはくれませんよ」
少し拗ねたように男○○はそう答えた。
そこで会話が途切れ、2人で桜の木を眺める。
春、あれほど栄華を誇っていた桜は、今はもう見る影も無い。
「いなくなったのは、春のあの時かしら?」
不意に、幽々子が訊く。
「ええ、結界が破れていましたので。・・・社会勉強に、と」
「戻る時は?」
「騒霊たちに手伝ってもらって」
幽々子に「呆れた・・・」とでも言いたげな視線の攻撃を受け、だんだんこえがしどろもどろになってゆく○○。
「・・・・・すみません」
「しょうがない人」
幽々子が立ち上がる。
「今度は、もっとうまくやりますか、ら・・・?」
背後から幽々子が○○を抱いた。吐息が耳にかかるくらいに近い。
「大事な人が急にいなくなったら、心配するでしょう?」
陶器のような白く滑らかな腕が、身体同士の密着をより強くする
「それは・・・すみませんでした」
「罰として、絶対外出禁止よ。えいっ」
「そん・・・うわっ」
そして○○を抱いたまま後ろに倒れる。当然○○も巻き添えだ。
胸に○○の顔を抱え、満ち足りた顔で頭を優しく撫でる。
「今日の晩ごはんはひき肉の小判焼きをお願いね」
「・・・ハンバーグの事ですか?」
「多分それよ。妖夢は作り方知らないのよね」
「それじゃ作り方教えるので僕はまた旅に・・・」
「鶏めしの卵とじ、貴方のじゃないと美味しくないのよ」
「ケチャップなしでオムライスなんてつくるから・・・」
「それと」
幽々子は手を止め、上半身を起こして○○の顔を上から覗き込む
「もう、勝手にいなくなっちゃ嫌よ?」
少し不安そうな顔の幽々子を見て、「当分脱走はしないようにしよう」と○○は長続きしない決心を固めるのだった。
10スレ目>>669
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俺「明日は皿洗い担当か、ハードな一日になりそうだ…」
照明を消し、布団に潜り込む。
俺「…平気かな」
聴覚に全神経を集中させて物音がしないか確認、恐らく誰もいない。
俺「…ゆ、ゆゆ様ぁ!可愛いよぉぉ!ちゅっちゅしたいよぉぉぉ!!一生仕えたいよぉぉぉぉ!!!」
その瞬間ふすまがゆっくりと開き、光が射し込まれ時が止まったように思えた。
幽々子「こんな時間に騒がしいわよ、幽霊かと思ったじゃない。なにしてるの?」
妙な体勢のまま硬直する俺、極めて冷静に対処しなくてはならない危険な状況だ。
俺「あ、いえ…その…そ、そう!柔道の練習です!!」
幽々子「こんな時間に熱心なのね、関心よ。でも寝不足は身体に毒、早く寝なさい?」
俺「は、はい!さ、騒がしかったですかね!?はは、ははは…」
幽々子様はおやすみと言うと部屋を出てゆっくりとふすまを閉め…
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪」
俺「・・・あ、あの!」
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪」
面白いものを見たと言わんばかりにニヤ付いている幽々子、えらい満足気だ。
俺「ち、違うんですよ!?」
幽々子「あら、一生仕えてくれるのでしょう?」
俺「あのあの、あの、それは勿論そのつも」
幽々子「可愛いよ~♪ちゅっちゅしたいよ~♪ぷぷぷw」
幽々子様はそのまま一方的にふすまを閉め去っていった。
俺はその日、信じてもいない神を恨んだ。
11スレ目>>160
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「もういいもういい、もうそんなに盛らなくていいよ。
お櫃もうないんだろ。卓袱台に置けないからいいよ。
だからそんなに食い切れないって。
おい、もういいっていってんのに。頂きますするからくれよ。ほら。
なんで盛るんだよ。盛らなくていいって。盛るなよ。
食い切れねえよ、盛り過ぎだって。盛るなって。よこせよほら。
おい、おい、なんでまだ盛るんだよ。すごいことなってるって。
何キロだそれ。やめろって。食いきれるかって。
聞いてんのかよ盛るなって。なんで盛るの。やめろよ、やめろって。
誰が食うんだよそのご飯を。もういいから。いいからさ。
おい、ほんとに食えないって。つーか聞いてんの。ねえ。
もうやめて、盛らないで。やめてって。盛らなくていいって。
やめろって。おいやめろよ。やめろ、盛るのやめろ。盛るな。盛るな。
おまえ何してんだよ。盛るとか盛らないとかの話じゃなくて何やってんだって。
おい、ほんとなにしてんだよ、ご飯あふれるって。おかしいって。
もうやめろよ。やめろよ。やーめーろーよ」
「……幽々子さま、もうお味噌汁が冷めてきていますが」
「あらそう。それじゃ食べましょうか」
「いやその前にこの惨状どうにかしようよ」
○○の目の前にはぐらぐら揺れる白い巨塔が、圧倒的な存在感を放って立っていた。
「よくこんなに盛りましたね、幽々子さま」
「なんでこんなことをしたんだ……」
「だってこうでもしてあなたを鍛えないと、一緒に食べにいけないじゃない」
11スレ目>>865
───────────────────────────────────────────────────────────
冥界の夜は寒い。
冬ともなればなおさらだ。
○○が寝室としてあてがわれている白玉楼の一室は
南寄りなのでさほどでもないが、
それでも布団を厚くして手足がはみ出ないように
丸くなっていなければならない。
「う~ん……ん?」
ようやく寝付いた頃、背後の襖が開く気配がした。
屋敷のあちこちで働く幽霊なら襖を開けて入ってきたりはしない。
となるとほぼ二択だが、この時間に
部屋にやって来るのが妖夢であるとは思えない。
すなわち、導き出される結論は
「○○~……起きてる?」
「ね、寝ています」
「そう、それはちょうど良かったわ」
入って来たのは、やはり幽々子だった。
夜這いかとも思える状況だが、
そういった緊張感は感じられない。
「今晩は寒いから、温かい抱き枕が欲しいと思ったのだけど、
寝ているならわざわざ断りを入れる必要もなさそうね。
ちょっと布団に入れてもらうわ」
断って引き下がる相手ではないが、
はいどうぞとは言い難い。
まさか手を出すわけにもいかないが、
健全な男子である以上冷静でもいられない。
理性と煩悩の境界で一晩を過ごせば、朝には精神が擦り切れてしまいそうだ。
毎朝、部屋まで幽々子を起こしに行くのは妖夢の日課になっている。
部屋にいなかった幽々子が○○の布団の中で発見された場合、どうなるか。
問答無用で斬り捨てられる結末を思い浮かべ、○○は身震いした。
振り向いて目を合わせるといよいよ断れなくなる気がして、
○○は背を向けたまま、何とか状況を打開しようとする。
「あの……湯たんぽとかではだめなんでしょうか?」
「だめよ、お湯を沸かしてる間寒いでしょう?」
「えーと……幽々子さま、俺一応男なんですが」
「そうね、表面積が広くて助かるわ。
妖夢だと細すぎて」
どうやら無駄な抵抗だったらしい。
「それじゃあ、入れてもらうわね~」
布団の端がめくられ、外の冷気が流れ込んできた。
が、それも一瞬のことで
すぐに柔らかな温もりが隙間を満たす。
ひたり、と背中に手が当てられた。
こうなってしまったら、もう逃げられない。
せめて向かい合わせでなければ冷静さを保てると踏み、
何とかそのまま眠りにつこうとしたのだが。
「あらあら、ちゃんとこっちを向いて?
手を回してくれないと背中が寒いじゃないの」
強引に振り向かせられた。
目の前には、何が楽しいのか笑みを浮かべた
幽々子の顔があった。
「ほらほら、しっかり抱きしめてくれなくちゃ」
それにしても、本気を出せば一瞬で片が付くとはいえ、
こんなに危機感がなくて良いのだろうか。
そんなことを考えながら、○○は促されるままに
抱きしめてくる幽々子の背に手を回した。
(あ、いい匂い……)
普段すれ違った時などの涼やかなものとはまた違った、
優美で甘い香りがする。
白檀や伽羅といった種類までは○○にはわからなかったが、
以前着物に香を焚き染めているのを見たことがあった。
おそらくこれは夜着のための香なのだろう。
煩悩に苛まれるかと身構えていた割には、
安らいだ気分でまぶたが重くなってくる。
これでは○○の方が、幽々子を抱き枕にしているようだ。
(それにしても、こうしていると)
ふと、○○は思う。
(抱きしめ合う、っていう感じがするな)
幻想郷に迷い込み、着いたところが冥界で
ずっと白玉楼の世話になっているため
○○の交友関係は広いとは言えない。
その範囲で想像してみる。
例えば妖夢となら、
こちらが「抱きしめる」形になりそうだ。
体格の問題だけではなく、
真面目だが幼さの残る彼女は
こちらが主導権を持ってあげないと固まってしまうだろう。
時折遊びに来る八雲 紫だと、
どうしても「抱きしめられる」というイメージが消せない。
抱きしめているつもりでも、
結局相手の手の内にいそうな
包容力、もしくは得体の知れない奥深さを感じる。
得体の知れない、という意味では
幽々子も紫に近いかもしれない。
彼女の場合は深さ、よりも
つかみどころのなさと言うべきだろうか。
だが、だからこそこうして抱きしめていると、
幽々子を確かな温もりとしてつなぎとめておけるような、
止まり木としてつかまっていてもらえるような、
そんな感覚に陥るのだ。
立場や力、存在そのものの格の違いは承知の上で、
幽々子とは「抱きしめ合える」ように思う。
いや、あるいはそう思いたいのかもしれない。
(ああ)
ぼんやりと考えていて、○○は一つの結論に到達した。
(俺、幽々子さまのことが好きなんだ)
だが悲しいことに、そんなことを考えたところで
向こうにすれば○○は現在ただの抱き枕、
起きれば迷い込んだ居候に過ぎないのだ。
してみるとこの状態は、生殺しだと思っていたさっきよりも
なお辛いものに思えた。
「……○○」
名を呼ばれ、現実に引き戻された。
目の前には、変わらず幽々子がいる。
柔らかな笑顔だが、どこか先ほどまでと違う。
「今、誰か女の人のことを考えていたでしょう?」
確かに、引き合いとして他の女性のことを考えていた。
別に恋人同士の逢瀬ではなし、それが悪いわけではないはずだ。
にもかかわらず心臓がどきりとしたのは、
一つには口に出していないはずの思考を指摘されたから。
もう一つには、幽々子の口ぶりが妙に静かだったからだ。
「○○、私は……こうしていることを
とても幸せだと思っているわ。
―でも、貴方にとってそうでないのなら」
驚く○○に構わず、幽々子は言葉を続ける。
まなざしにが幾分真剣さがこもっている。
「もし誰か―妖夢とか、紫とか―
もう他の誰かのことが好きになったのなら……」
おとなしく身を引く、なのか。
力ずくでも奪い取る、なのか。
その先は口にされなかったし、
聞く必要もなかった。
○○は、黙って幽々子を抱く腕に力を込めた。
「……そう、よかった」
ほっとしたように幽々子は言った。
「おやすみなさい、○○」
目を閉じ、すぐに寝息を立て始める幽々子。
その温もりと幸せを感じながら、○○も眠りに落ちていった。
「……しまった」
夜が明けてしまった。
隣には幽々子が気持ち良さそうに眠っている。
夜明け前に目を覚まし、妖夢が来る前に
幽々子を起こして部屋に戻らせるというのが
最良の手順だったのだが、
今更気づいても後の祭りだ。
○○がやったこともない真剣白刃取りに
挑戦する覚悟を決めようとしているところへ、
足音が聞こえてきた。
「幽々子さま、起きてください、幽々子さま!」
「ん~、○○もう朝?……あれ、ここ私の部屋?」
「俺の部屋です!ああ、早くしないと妖夢が」
ちょうどその時、勢い良く襖が開いた。
「○○さん大変です、
幽々子さまがお部屋にいらっしゃらな……い?」
「あら、妖夢おはよう」
間違いなく斬られると思い身を固くする○○をよそに、
幽々子はゆったりと挨拶している。
妖夢は、視界に入った光景を理解するのに
時間がかかっているらしく、
石になったかのように固まってしまっている。
一瞬、間が空いて
「……おはようございます、幽々子お嬢様。
お召し替えはお部屋に置いてきましたので、
そちらで着替えてくださいね」
「は~い。○○も早く着替えて朝ごはんにしましょう?
お腹すいたわ~」
「…………あれ?」
何事もなかった。
これはいったいどうしたことだろうか。
釈然としないものを感じながらも
ともかく無事であることに感謝し、
○○は朝食の席に向かうことにした。
「「「ごちそうさまでした」」」
朝食を終え、箸を置く。
幽々子の膳には明らかに○○や妖夢の数倍の量が
載っているし、食べている時も急ぐ様子などないのに、
いつも食べ終わるのは同時で、料理はきれいになくなっている。
○○にはそれが不思議でならなかったが、
最近ではもうあまり考えないようにしている。
「……さて、剣術の稽古の時間ですね」
妖夢がそんなことを言い出すのは本当に久しぶりだった。
○○が白玉楼に来てすぐの頃は、
まだ妖夢が幽々子に剣術の稽古をつけようとしていたのだが、
なんだかんだと言い訳をして幽々子は逃げてしまう。
ついに妖夢もあきらめたのか
(○○が来るずっと前からそれを
繰り返していたと思うとむしろ良く持った方だが)
しばらく稽古のことを言わなくなっていた。
「さ、○○さん行きますよ」
「え、俺?」
思いがけない方向に話が進み、○○は驚いていた。
今までこんなことは一度もなかったのだ。
以前なら、何とか幽々子を説き伏せようとする妖夢と、
のらりくらりとかわし続ける幽々子を
横から眺めているだけだったというのに。
「そうですよ。さあ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。……何で?」
「おわかりではないのですか?」
「うん」
問いかける○○を見る妖夢は、何を今更といった顔つきだ。
一呼吸置いて口を開いたが、
あくまでも説明というより確認のためにそうするようだった。
「私は幽々子さまにお仕えする者ですが、
同時に西行寺家の庭師兼剣術指南役でもあります」
「西行寺家の」というところに力を込めてゆっくりと話す。
「うん。知ってる」
「……まさか幽々子さまを嫁に出してしまうわけにもいきませんので」
さらりと言ってのける妖夢。
「………………え、婿入り決定?」
少なくとも妖夢の中では、今朝の光景が
そういったものとして受け止められたようだ。
○○は既に稽古をつける対象として
認定されているらしかった。
「じゃあ始めましょうか。
正直もう剣術指南なんかすることはないと
思っていたので、嬉しくて……」
「あ、ちょっと、妖夢引っ張らないで、
幽々子さまもなんとか言ってくださ」
「あらあら、がんばってね~」
「……そんな、殺生な」
引きずられていく○○を、
幽々子は穏やかに手を振って見送った。
「……まったく、妖夢ったら気が早いんだから」
食後のお茶を一啜りし、幽々子はため息をついた。
「私だってちゃんと求婚の言葉くらい欲しいのよ?」
なし崩しにことが進んで、いつのまにか夫婦になっていた、
などということになったらどうしてくれるのか。
もう一口お茶を飲み、外を眺めた。
二百由旬の庭は一面の銀世界だ。
冬囲いをした木にも雪が積もり、小山のようになっている。
「今晩も寒くなりそうね
……また○○の布団で寝ようかしら?」
白玉楼の一日が始まる。
騒ぎの種をあれこれと抱えつつも、
今日も冥界は平和であるらしかった。
12スレ目>>852 うpろだ893
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そういえば幽々子も抱き心地よさそうだ
「というわけで抱きしめてみた」
「あら、そんなことしてると妖夢が来ちゃうわよ?」
「その時はその時さ」
「もう、あなたったら…」
ぎゅーっ
「(うむ、やはり抱き心地良い)」
「(○○の匂い~♪)」
「…いかん、我慢できなくなってきた( 可 愛 す ぎ る ぞ )」
「もう、妖夢に怒られちゃうわ(しかしこの幽々子、ノリノリである)」
「かまわん、俺と幽々子の仲だ。口を挟むほうが野暮というもの」
「まだ昼間なのに…んっ…」
(検閲されました。続きを読むには死んで冥界に来てください)
12スレ目>>811
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幽「はい、これ。」
○「これってチョコだよね。今日がバレンタインって知ってたんだ。こっちの人はこういう行事に疎そうだから諦めてたけど」
幽「これくらいの情報なら入るわ。味は保証するから安心。何ていってもこの私がカカオの栽培から始めたのだからマズイわけないわ。」
○「少し苦いかな?」
幽「ビターにしたけど苦手だった?なら--」
○「ん、んうっ」
幽「ぷはっ、どう?」
○「凄くおいしいけど甘すぎかな。」
幽「注文が多いわね。んっ、」
12スレ目>>916
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#ハーレム? の項うpろだ962の続き
前回幽香と幽々子の続きになっています
とりあえず幽々子エンド
○○「幽々子さんだよ。」
幽々子「ほ、本当に私なの!私でいいの?」
○○「本当ですよ。幽々子さんといた時が一番楽しかったですから、それにこれからも一緒に居たいですし…」
幽香「悔しいわ!こうなったら!!」
そういいながら二人に分身しつつこちらに向けて傘を広げた。
「「ダブルスパー「妖夢!「はいっ!」
どこから現れたのか庭師の魂魄妖夢が僕たちの前に現れていた。
いったいどこに隠れていたのだろう?
二人は弾幕を展開していきながら、どこかへ消えていった。
幽々子「妖夢~夜ご飯までには帰ってくるのよ~」
○○「行っちゃいましたね…」
幽々子「じゃあ私たちはもっとここでイチャつきましょうか」
○○「はぁ、しょうがないですね。妖夢が帰ってくるまでですよ」
そう言いつつも木の前で背中合わせに座る二人の姿があったそうな……
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以下オマケ
妖夢「ふぅ、疲れました。幽々子様~帰りますよ」
幽々子&○○「zzz~」
妖夢「しょうがないですね二人とも」
その光景を見て苦笑いする妖夢であった。
妖夢「幽々子様はつれて帰ればいいけど、○○さんはどうしよう…」
13スレ目>>329 うpろだ976
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襖を開けると、こたつの中から靴下を履いた脚が生えていた。
「何やってるんですか幽々子さま」
脚しか見えていないが、
妖夢とはさっき廊下ですれちがったので
消去法で幽々子さまだ。
「あら○○。今過ぎ行く冬を惜しんでいるところよ」
こたつの反対側から声が聞こえる。
亀のように頭と脚だけを外に出し、
うつ伏せでこたつに潜っているらしい。
「妖夢ったら、もう三月だからこたつを片付けるとか言うのよ。
まだまだ寒いのにひどいわ~」
「はあ」
適当に相槌を打ちつつ、俺もこたつに入ろうとする。
手前と対面は幽々子さまが入っているから、
空いているところに回り込まなければ。
「あ、○○」
「……何ですか?」
「こたつに入るんだったら、
脚が寒いから、あっためてくれないかしら?」
……何を言っているのだろうか、このお嬢様は。
「脚の方に座って、抱えててほしいの」
「……こたつの中にしまっておいたらどうですか」
「そうすると肩が寒いのよ~
……だめ?」
そんな風に頼まれると断れない。
抱えやすいように、ということなのか、
幽々子さまはこたつの中で転がって姿勢を仰向けに直したようだ。
仕方なく、俺は幽々子さまの足先を抱えてこたつに入ることにした。
「○○」
「はい」
「みかん取ってくれる?」
一冬食べ続けたみかんは、そろそろ貯蔵分がなくなってきている。
ざるから一つ取って、こたつの中に入れて手渡した。
「どうぞ」
「ありがと」
反対側でみかんを食べ始めた気配がする。
あぐらを組んで座っている俺の脚の間で、
幽々子さまの足がもそもそと動いている。
うーむ、これはこれで幸せなのだが。
「あの、幽々子さま」
「むぐむぐ……ん?なーに、○○?」
「やっぱり何となく寂しいので、顔の方に回っちゃだめですか」
「あら、だめよ」
だめなのか。
なんともつれない返事だ。
「何故ですか?」
「だって……」
幽々子さまは、いたずらっぽく笑った……ような気がした。
見えないのだが、何となくそんな気配が伝わってくる。
「膝枕なんかしてもらって、貴方の顔を見上げてたら
キスしたくなってしまうじゃないの。
……それでもいいの?」
「……ぜひ」
「まだ明るいわよ~?」
「明るくても暗くても、俺は幽々子さまとキスしたいです」
「……そう、じゃあ」
脚がこたつの中に引っ込む。
ややあって方向転換が済み、幽々子さまの顔が出てきた。
頭を支え、膝に乗せる。
顔にかかったふわふわの前髪を指先で分けてあげると、
幽々子さまは目を閉じた。
ちょうどその時だった。
「幽々子さま、○○さん、お茶が入りましたよー!」
妖夢の呼ぶ声が聞こえてきた。
触れ合う寸前まで近づいていた顔を離す。
「お茶だそうですよ」
「ええ」
「もうすぐ妖夢が来ますね」
「そうね」
幽々子さまはこたつから這い出し、
俺の向かいに座った。
「……また後で、ね?」
柔らかく笑う幽々子さまを見ながら俺は、
やっぱりこたつはもう少ししまわずにおいてもらおうかな、
などと考えていた。
13スレ目>>369 うpろだ979
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「なあ幽々子」
「どうしたの○○、そんな怖い顔して。いつもの可愛い顔が台無しよ?」
「どうしたじゃねえよ…どうして僕をつけまわすんだ? もうこれで1週間だぞ」
「言ったはずよ? 貴方が好きだ、って」
「ああ、知ってるさ。僕だってお前が好きだ。…愛してるさ。けど好きだから追い回すってのは…その…なんか違うだろ?」
「……怖いのよ、貴方を失うことが」
「は?」
「…人間は脆く、儚い生き物。些細な事故で即彼岸行き、なんてことになりかねないわ。
けど私がついているなら、仮に貴方が命を落としても白玉楼に連れて来れられるでしょう?
それに、貴方を狙ってる彼岸の閻魔様が何をしでかすか分からない。如何に彼女と言えども、貴方を渡すわけにはいかないもの」
13スレ目>>205
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じー・・・
ゆゆ「どうしたの?」
むにっ
ゆゆ「んむっ!?」
むにむに
ゆゆ「んー?・・・んふふ」
ちゅぱっ
ゆゆ「ん~?」
はなして
ゆゆ「ひゃなひまひぇん」
ゆるして
ゆゆ「ひゃめょ~」
ちゅぱちゅぱ
指があったけぇ・・・
13スレ目>>237
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縁側で日向ぼっこしていて、あまりに気持ちが良いからついウトウトして、気がついたら幽々子様に膝枕されていた。
目があったら微笑みかけられて、恥ずかしいから起きようと思うけど、気持ち良いから。
暫くそのままでいるけど、昼食を告げに来た妖夢の声に気づいて、名残惜しく思いつつも、ゆったりと幽々子様と一緒に起きあがる。
13スレ目>>262
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幽々子「ねーねー」
俺「何だよ」
幽々子「抱っこ。 抱っこして♪」
俺「駄目だ。 今この本いい所なんだから」
幽々子「むぅ……」
やれやれ、幽々子の甘え癖も困ったもんだ。
俺はそう思いながら本の続きのページをめくった。
幽々子「……ねぇ」
俺「もう少し」
幽々子「ねーねー」
そう駄々をこねながら幽々子は座っている俺の膝元へ擦り寄ってくる。
俺「あとちょっと」
幽々子「……もー、こっちからいっちゃうわよ」
俺「うあ」
いきなり俺の後ろから抱きついてきた。
幽々子「……いっつも本ばっかり読んでて……」
俺「……はいはい」
俺は手に持っていた本を置き、幽々子のほうへ向き直る。
そして、幽々子をそっと抱きしめる。
俺「……ごめんな。 構ってやれなくて」
幽々子「いいのいいの」
俺「機嫌の移りが激しいお嬢様だこと」
幽々子「あなたがいてくれるだけで嬉しいのよ、私は」
俺「……俺も、かな」
一瞬も永遠、永遠も一瞬。
こうして俺と幽々子が二人っきりでいられるのも、必然なのかもしれない。
13スレ目>>274
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幽々子様「ねぇ」
「…ん?」
幽々子様「愛してるって言ってみて?」
「…何故急にそんなことを…」
幽々子様「いいからいいから。……それとも、あの時の言葉は嘘だったのかしら?」
「いやいやそんなことはないし…でもやっぱ恥ずかしいっつーか………愛してるよ、幽々子…」
幽々子様「わたしもよ、あなた…。ふふ、やっぱり、この響きはいつ聴いてもいいものよね」
「そうだけどさ……けど、本当にいきなりだな…」
幽々子様「でも、悪くはないでしょう?」
「まぁ、そりゃあ、ね…」
そんな冥界の平和な一時。
13スレ目>>312
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幽々子様と一緒に縁側でお茶を啜りつつ、澄み渡った冬の空を見上げて。
もうすぐ春ですね、と饅頭を頬張る幽々子様に語りかけつつ自分も饅頭を口に運び。
そうね、花見の季節だわ、と和やかに微笑む幽々子様とほのぼのしながら午後を過ごす。
13スレ目>>346
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死ぬ時は白玉楼の縁側で、夜桜を見上げて今までの思い出を幽々子様と語り合いながら静かに幕を下ろしたい。
勿論お茶と饅頭は忘れずに用意して、ちょっとした花見も兼ねて。
最後に安らかに微笑み、必ず此処に帰ってくると言い残してゆっくりと眠りにつきたい。
13スレ目>>367
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「○○、○○」
「ん・・・ん?何ですか?幽々子様、こんな夜中に」
「今は朝の6時よ?」
「夜中の6時ですよ」
「・・・それは新しい解釈ねぇ」
「それよりも、なして僕の布団に入っておられるのでしょうか」
「こうするためよ」
そういうと、幽々子様が顔を寄せてきて・・・
白く滑らかな両腕が、優しく僕を包み込んだ。
胸に押し込むように抱いた僕の頭を、彼女は優しく撫でる。
「・・・あ、あの」
「寝坊する悪い子にはお仕置きが必要ね」
「へ?」
「朝ごはん、お願いね」
「・・・うへぇ、それは酷いです師匠。まだ眠いですよ」
「いいから」
そう笑顔で凄まれてはいく他無い。仕方ない、作りに行くか
・・・それに、こうもせがまれたら悪い気はしないし。
「・・・はい、今行きます」
「お願いね」
さて、何を作るかな・・・
13スレ目>>373
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「命尽きても、貴女の側にいることを誓います」
14スレ目>>46
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俺が幻想郷に着いてから六日目の夜、俺はいつものように嫌な夢にうなされていた。まさに悪夢と言ってもいいほどのリアルな夢だった。
夢の中での俺は、真っ白な空間にただボーっとしているんだ。視界はぼやけていて、ただその空間が白いと言う事だけが認識出来るだけだった。まるで大自
然に放り込まれた赤子のように、何もかもがわからなかった。思考しているしていないというより、できないと言った方が適切かもしれない。
そのまま夢の終わりまでは長い間があるんだ。これが俺にはとても怖かった。『来る』とわかっていながら『いつ来る』かわからないが故の恐怖、っていっ
たら想像がつくだろう? まさにそれだよ。俺は――夢の終わりに死ぬんだ。
もちろん死ぬ事も怖かった。何しろ夢でありながら全身には激痛が奔り、白い空間は真っ赤に変わるんだ。最初の晩にこの夢を見て、起きてみたら俺は胃の
中の物を残らず布団の上に吐いていたよ。幽々子様は笑顔で許してくれたけど、妖夢の目つきが怖かったなあ。『何で私の仕事を増やすんですか!』ってね。
あの時は自分から手伝いを申し出て、何とか妖夢の機嫌を直そうと大変だったなあ。
ああ、ごめん。話がそれたね。それで俺は七日目の朝を迎えた。その日はいつもより早く目覚めちゃったんで、いざ妖夢の手伝いでもしようかと思ったらど
うやらもう食事をつくってたみたいで、『貴方にやれる事はありません!』って言って追い出された。それで手持ちぶたさなものだから、だだっ広い白玉楼の
端っこに座ってボーっとしてると、まるで図ったかのように幽々子様が前から歩いて来たんだ。
俺がお早いですねと声をかけると、幽々子様はそういう気分の日もあるわと扇子で口元を隠しながら笑った。
正直、美しいなと思わされたね。幽々子様にとっては何気ない仕草なのかもしれないけど、それには異性を魅了する十分過ぎる魅力があった。こりゃあ死に
誘われるわけだと納得したよ。
挨拶をした後、やっぱり俺はボーっとしていた。何かを考えるわけでもなかったけれど、ただただボーっとしていたい気分だったんだ。そこまで気分が沈ん
でいたわけでもないんだけどね。ただ、なんていうか、『ああ今日もこの夢か。今日もここで死ぬのか』っていう感じの呆れって言うかなんて言うかねぇ。
まあそんな感じ。
普段なら幽々子様もそのまま俺の隣に座ってボーっと妖夢の朝食を待っているのが普通だったんだけど、その日は珍しく幽々子様から話題が出てきたんだ。
『幻想郷での生活にはもう慣れた?』
俺はボーっとしていたからその質問の旨を計りかねたんだけど、わからなかったから言葉通りの意味でとらえて答えた。
『ええ。まあ、慣れました。幻想郷の人達の価値観っていうのも大体わかってきたし、さすがに一週間あれば環境には慣れますよ』
『そう? 今日もうなされていたみたいだけれど』
『……えーっと……』
何か聞かれていたっていう驚きよりも、どっちかって言うと恥ずかしかったね。やっぱり男としては女にそういうのは知られたくないわけで。
『貴方が見ている夢の内容は知っているわ。貴方が何度も何度も苦しい思いをしているのも知ってる』
『……あー、幽々子様人の夢の中を見る程度の能力も持ってたんですか?』
『私の友人にそういう事のできる人がいるのよ』
『はぁ……』
俺が返答に困っていると、さっきまで笑っていた幽々子様の目が、鋭く細められた。とても、真剣な表情だった。
でもそんな表情ですら俺には魅力的に見えてしまっていた。
『……ここにいる貴方の身体は実体ではないわ。それは幽霊の身体。それは前に教えたわね?』
『ええ。俺はもう生きていないんですよね。そして今は、閻魔様の裁きを受けて転生か成仏を待っていると……あんまり記憶ありませんけど』
『そうね。閻魔の裁きを受けていないのは当然だわ。だって、貴方……実は死んでいないのよ』
幽々子様のその言葉の意味を、俺は数瞬理解できなかった。
『……は、はい? 幽々子様?』
何かの冗談だろうか。そう思って戸惑いの視線を向けた俺に対して幽々子様は真剣な眼差しを以て答えていた。
『そろそろ貴方をあちらの世界に返すべきなのでしょうね。これ以上長引いては、貴方が壊れてしまう。あの夢は貴方が死んだ瞬間に見ていた映像。貴方は死
の瞬間を完全に覚えていない。だから貴方の身体はまだ死を受け入れないでいる。
精神と身体は密接につながり合っている。二つの間に差が生まれ、均衡が崩れればその関係は簡単に壊れてしまうわ。貴方の精神と身体は、既に限界まで来
ている。だからこそ返さなければならないの。貴方を、元の世界へ』
話の意味は俺みたいなのには理解できない高度なものだったが、なんとか『俺は実は死んでいなくて、幽々子様は俺を元の世界に戻そうとしている』という
事まで理解できた。
でも、納得できなかった。
『俺は馬鹿だからよくわかりませんけど……俺は今の生活が好きです。妖夢が居て、幽々子様が居て、毎日三人で楽しく過ごしている。まだたったの六日と少
ししかここにいませんが、向こうで過ごすよりここでの生活は幸せです。それを、帰るなんて……』
『……そこまでこの白玉楼を愛してくれていてありがとう。……でも、ごめんなさい。もうこれは仕様がないことなのよ』
幽々子様のその言葉の直後、俺の身体は妙な浮遊感に襲われた。
とっさに下を見ると、無数の目のようなものがある大きな空間がそこにあった。
『うわ、ちょっと――』
俺の言葉は最後まで続かなかった。
まだお礼を言っていない。妖夢に話していた俺の世界の話はまだ途中のままだ。それにまだ、俺は自分の思いを告白していない。
俺こと○○は、西行寺幽々子が好きだった。たったの六日とちょっとだけど、それは紛れもない愛なんだと思えた。
だっていうのに現実は非情だ。
次に俺の目の前にあったのは、白い天井だった。一瞬夢の中の白い空間の存在が頭を過るが、それはその空間が持つ独特な匂いでかき消された。
そこは病院だった。
俺にとって幻想郷で過ごしていたのは一週間足らずという短い時間だったにも関わらず、元の世界では既に数年が経過していた。
どうやら俺は街中で突然気を失って以来、ずっと原因不明の昏睡状態にあったらしい。
俺が目を覚ましてボーっとしていると、定期でやって来る看護婦が真っ先に驚き、慌てて医者を呼んできた。
男性の医者は『良かったですね』と言い、昏睡状態だった俺の説明をしたが、さっぱり俺の頭の中には入ってこなかった。家族が泣きながら俺の意識が回復
した事を喜んでくれていても、俺はどこか上の空で、俺の心の中はずっと曇っていた。
西行寺幽々子――愛しい人がいない世界とはこんなにも苦しいのか。
それから死ぬまで、俺の心の中には常に西行寺幽々子の存在があった。
心の中の彼女の姿は不変で、その美しさは色褪せる事はなかった。
ただ一つ残念なのは、年を重ねる毎に俺の心が歪んでいく事だった。
歪んだ心は思い出を歪ませる。思い出は美化されると言うけれど、俺の中の西行寺幽々子の姿はどんどん曖昧になっていった。最初のころは身体の細部まで
覚えていたのに。声も吐息も、何もかもが美しく残っていたのに。年月は俺の思い出を劣化させていった。
それでも俺は西行寺幽々子を愛し続けた。最後の方はもう妄信に近かったんだと思う。自分が西行寺幽々子を愛し続けていると信じる――冷静になって考え
るとそれは実に不幸な事だった。だってそれは愛じゃない。愛は不変じゃないんだ。年月は愛すらも歪ませる。俺は西行寺幽々子という存在に執着し続けて、
生きる事の意味や人生の価値を全く考えずにおろそかな一生を終えた。
看取る人が誰一人としていない、孤独な最期だった。
そうして俺は、今度こそ閻魔様の裁きを受ける事となった。
俺の順番は案外早く周ってきた。俺に三途の河の渡り方を教えてくれた死神の少女曰く、何でもここ最近外の世界では様々な形での延命処置が生まれ、俺の
ような平均年齢そこそこでこちら側に来る人間は減少しており、この時期は丁度死者の魂が最も減少する時期だとの事を死神の少女は上司である閻魔様から聞
かされていたらしい。
死神の少女は俺に渡し賃を請求してきた。渡し賃とは何の事だかさっぱり理解できなかったが、適当に自分のズボンのポケットを探るとそこにはパンパンに
膨れ上がったガマ口の財布があった。わけがわからなかったので、とりあえずその財布を丸ごと死神の少女に渡すと、少女は満足げな表情で三途の河の川幅を
かなり縮めてくれた。
どうやら聞く話によると、この渡し賃というのは今生きている俺の周辺で俺を慕ってくれていた人々の財産の合計だと言う。どうしてあそこまでお金があっ
たのかは正直猛進的に生きてきた俺には疑問だった。俺は人に慕われるような存在ではないと自分では思っていたし、だからこそただただ仕事をしてきただけ
だったからだ。
兎にも角にも俺は案外簡単に三途の河を渡る事が出来て、そしてすぐに閻魔様の裁きを受ける事となった。
罪なき人などいない。ましてや俺など、自分自身を騙したという酷い罪を持っている。閻魔様もそこはお見通しだった。
正直言うとあまりその時の事は覚えていない。ただ、歪みながらも一つの愛を貫き通した姿勢は評価してもらった事だけは覚えている。
罪状は『転生か成仏かを選ぶ間、冥界に送る』というものだった。
冥界。俺が恋い焦がれ、想い狂い、愛し続けたただ一人の女性――西行寺幽々子の居る所。
ただそれだけと言ってしまえばそれだけなのだが、それだけの事に俺は浅はかにも心躍った。
俺は馬鹿だった。歪んだ思い出の事を忘れ、ただ『幽々子様』に会える事だけを喜んでいた大馬鹿者だった。
俺は馬鹿だから、『幽々子様』の想いなんて微塵も考えてなかったんだ……。
閻魔様の裁きを受け、俺は冥界に足を踏み入れた。そして真っ先に白玉楼目指して、長い長い階段を駆け上がった。
霊体になった俺の姿は、不思議な事に『幽々子様』に恋い焦がれていたあの当時のままだった。これが想いの力なのかどうかはわからないが、その時ばかり
はそれに感謝した。何しろ想い人に一刻も早く会いたかったからな。
階段を上るのに、まる一日はかかったと思う。これはあくまで俺の焦燥感からの感覚なのかもしれないが、実際にそのぐらいかかったんじゃないかと思う。
そうして俺は再び白玉楼の土を踏んだ。
『……どうしてここにいるの?』
幽々子様の第一声はそれだった。俺は幽々子様の姿を見て、その声を聞いて、満足げにうなずいて見せた。
『ずっと、ここに来たかった。あの時言った事は嘘じゃないって事を証明したかった。俺は、ここが好きです。大好きです。幽々子様に再び会えて、俺はもう
それだけで十分だ。満ち足りた。半生を過ごしただけの価値が、ここにはある。
ずっと、言えなかった。でも今なら言えます。
幽々子様、俺は貴方が好きです。愛して、います』
その言葉に偽りはなかった。俺はその瞬間、半生をかけて願い続けていた想いが実ったんだ。これほどの幸せはなかったさ。
俺の満足げな表情とは対照的に、幽々子様の表情は曇っていた。鈍感な俺でもさすがにそれには気づいて、どうしたのか聞こうと近づいた瞬間――
頬を、はたかれた。
『――馬鹿っ!』
幽々子様は、堪え切れないような表情で泣いていた。子供が泣きじゃくるような大粒の涙を浮かべて。
『私も、貴方の事が好きだった! でもそんな事言われたら、昔貴方を見送った事が一層辛くなるじゃない!』
俺はほとんど反射的に、幽々子様の身体を抱きしめた。ふわっとした感触と共に、幽々子様の持つ心の温もりが俺の身体いっぱいに広がる。
幽々子様はそのまま、俺の胸に顔を埋めて泣いていた。そんな幽々子様に対して、俺は強く抱きしめて一緒に泣いてあげるぐらいしかできなかった。
そして――
『……私は嫉妬深いの。貴方が妖夢と仲良くしているのを見て、イラッとしてしまうぐらい嫉妬深いのよ。そんな私でも良いの?』
『そんな幽々子だからこそ、俺は愛し続けられたんですよ。』
――俺と幽々子は、泣き顔のままキスをした。
はい。これでこの話はお終い。」
「はぁ……予想外にディープというかなんというか、ちょっとしたネタ程度に考えていたんですが、意外にも深い内容で心が動いてしまいました。
一新聞記者としてはもっと冷静にならないといけませんね……」
「いや、むしろ女の子らしくて良いんじゃないかな。俺はそう思うけど。」
「そ、そうですか……」
俺は今、新聞記者である射命丸文に事の全てを話し終えたところだ。もちろん幽々子の了解も取ってある。
今回の話は最近急増している『外界からの迷い人』達の一種の道しるべになれば良いなという考えで、俺から射命丸さんに持ちかけたネタだった。
丁度ネタに困っていた射命丸さんは快く取材を引き受けてくれて、今日に至るというわけである。
「あらー? 私という者がありながら他の娘を口説くなんていけない子ねー。」
「ああ、いやそんなつもりはなかったんだ。ごめん幽々子。恥ずかしいから背中に乗っかるのはやめてほしいんだけど……」
「○○に変な虫がつかないようにしてるのよ。あら、この場合は鳥だったかしら。」
今俺の背中には幽々子が文字通りくっ憑いている。霊同士でありながらこういうのは一体どうなんだろうか……。
「えーっと、○○さんは今もまだ『転生・成仏待ちの霊』との事ですけど、どうするかご予定はあるんでしょうか?」
「どうするって……どうなるんだろうねぇ。」
「そうねぇ、○○は一生――いえ、永遠に『転生・成仏待ちの霊』で決定ね。転生したり成仏したりするのは私が許さないわ。」
「あはははは……。」
俺はついつい困った笑いをしてしまう。でも実際に永遠に『転生・成仏待ちの霊』で決定なんだろう。幽々子の目はマジだ。
「まあ、俺も転生とか成仏とかしたいとは思いませんしね。幽々子が居て、妖夢が居る今の生活で十分です。――あれ? そういえば妖夢は?」
「妖夢には休暇を与えたわ。今頃は例の彼の元にでもいってるんじゃないかしら。
それよりも○○、妖夢がいないから炊事洗濯掃除、よろしくね?」
「あはははは……というわけだから射命丸さん、今日はわざわざどうもありがとう。今度ネタに困ったら妖夢を訪ねてみると良いよ。妖夢のは妖夢ので多分、
面白いネタになるだろうから。」
そう言って、俺は笑って見せる。
「あ、はい。じゃあ私はこれで……」
「ちょっと待って。私の話がまだ終わってないわ。……じゃあ○○、よろしくね。」
「わかったよ、幽々子。」
最後にそう言って、俺はその部屋を離れた。
「○○はああ言ってたけれど、実は○○は貴女に言ってない事があるの。」
西行寺幽々子は突然、私にそう切り出してきた。
私としてはさっきの話で十分つじつまがあっている気がしていたが、そう言われると気になる部分も出てくる。
そう。例えば――
「何故○○さんが冥界に、それも白玉楼に来ていたのか、ですか?」
私がそう言うと、西行寺幽々子は満足げな表情を浮かべた。どうやら当たりらしい。
「そうよ。○○が何故白玉楼に来ていたのか。それはね、私が○○に一目惚れしたからなの。」
「……はい?」
何故それが○○さんが白玉楼に来た事に繋がるのか。私にはさっぱりわからなかった。
だから私は、視線で話の次を促した。
「……前に紫に外の世界を見せてもらった事があったわ。その時丁度、街中を歩く○○が見えたのよ。一目見て好きになったわ。
だから私は――○○を、死に誘った。」
西行寺幽々子の言葉に、私は驚きを隠せなかった。
「……つまり、貴女は○○さんに会いたいがために、○○さんと話したいがために彼を半死状態にまで誘い、冥界に連れて来た、と?」
「ええ、そうよ。」
「それを○○さんはご存知なのですか?」
「当然知ってるわよ。でも、『それでも俺は幽々子が好きなんだ。幽々子、愛してる。』って言ってくれたの。」
「…………」
「あ、今の話はさすがに記事に載せるのはマズイかしら。今のは"おふれこ"という事でお願いするわ。」
「……ええ、構いませんよ。」
西行寺幽々子は笑顔で話していたが、冷静に考えてみればそれはとんでもない事だ。
西行寺幽々子は○○さんを気に入り、半死に誘った上に○○さんは○○さんで西行寺幽々子を半生愛し続けたと言う。一人の亡霊の感情に任せた行動が、一
人の人間の人生を大きく狂わせた事になるのだ。
でも――
「本人達は幸せなのでしょうね。恋は盲目、さしずめ愛は狂気とでも言うべきでしょうか。」
これはあくまで妖怪と人間の間における愛の一つの形である。全てがそうなるとは限らないし、同じような形になる場合もなくはないだろう。
しかし昨今増加し続ける『外界からの迷い人』の増加の中には、このように恋愛に繋がる部分も出てくるだろう。そんな中で恋愛が歪むのは避けられない事
である。
私はただ、この恋愛の形の歪みが幻想郷全体の歪みに繋がらない事を祈るばかりだ。
>>うpろだ1042
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幻想郷…ここは冥界――白玉楼。ここに人間が来ること自体が珍しい。
ここに来るまで大学の課題で付近の山に調査に行っていたが帰り道に遭難してここに来た。
一応課題もやらせてもらっている。とはいえもう1年経っているが。
「今年は蝶が早めに出てる…か。冬も短そうだったからなぁ」
背後からステルスもジャマーも真っ青の幽霊が覗き込んでいる。
「どう?レポートとかいうの…書けた?ちょっと見せて」
西行寺幽々子。ここ白玉楼の主だ。勝手に「ゆゆ様」と呼んでいる。
ちなみに本人曰く「タメ口でいい」らしい。
「今日確認できただけで蝶は4種類…他のは普通かな。」
「いい年になりそう…結構蝶は好きだから。どんな種類?」
「アゲハとキアゲハとキチョウ…あとはモンシロチョウ。メジャーなところしかいないけど」
「凄い…種類まで…」
「もう少し経って初夏から夏くらいにはオオムラサキも見られるはず…カメラでもあればなぁ」
こんな他愛ない会話。それでも興味を持ってくれるだけ嬉しい。
「幽々子様も○○さんもお昼できましたよー?紫様も来てるんで」
「「今行くー」」
庭師の魂魄妖夢の呼ぶ声に返事が思いっきり声が重なった。似てる…のかな。性格。
「やっほー○○ー。幽々子も久しぶりー」
八雲紫。飄々としているがこれでも大妖怪。ゆゆ様の親友だ。「紫姐さん」と呼ばせてもらっている。
「紫姐さんじゃん。いつ見ても変わんないなぁ」
「いい意味でも悪い意味でも後で藍と橙に言っとくからね…なんて冗談冗談」
今…目がマジだった。冗談が冗談に聞こえない。
ある夜――レポートを纏めていると咳に混じって血が出た。ハルゼミとカゲロウが確認できた日だ。
レポート用紙の一部が赤く染まる。
「この厄介な持病がなけりゃなぁ…もっと気が楽になるってのに」
持病の心臓病。今まで数か月に1回程度で済んでいたがまさか今になって再発するとは冗談じゃない。
次の日は問題なく過ごせたが誰にだって限界はある。生きている人間なら尚更だ。
それから一週間後。よりによって真夜中に――ゆゆ様の活動する時間帯に持病が再発した。
確実に周期が早くなっている。数か月から数週間に――数時間確実に縮んだ。
「何だよこの血の量は…尋常じゃないだろ…。冗談じゃない…まだ言ってないってのにさ」
「やっぱり…雲行きが怪しいと思ってたの。○○――今日の丑三つ時には息絶える…酷だけど」
こういう時に出てくるのが紫姐さんだ。でも恐怖に怯えるより気が楽になった。
「酷じゃないって。そろそろ言おうかなって思ってたとこだし。この持病のこと――ゆゆ様にさ」
「そう――――じゃあ邪魔者は退散するから。悔い…残さないようにね」
隙間が消える。ヤバい。また咳が出てきた。悪化しているのは理解できるがこれ以上は――血を失えないのに。
「○○…大丈夫!?ちょっと!冗談でしょ…」
見られた。こんな無様な姿を。石段にもたれかるしかない。
「現実だよ。これが人間の末路で…結末で…限界で…運命で…避けられない最悪のシナリオ」
幽霊が泣いてる。もういっそ「ゆゆ様の能力で殺して」って頼みたいがそれこそ言う勇気がない。
「さっき紫姐さんに言われてさ…今夜で息絶えんだって。持病だから覚悟はあったけど」
まずは持病のことを言えた。
「十数年向こうで生きて…やっとこっちに偶然とはいえ来れたのにこれとはね…まるでセミだよ」
「血…止まった…?どこか痛くない?死なせない…絶対」
人間にそれを言っても「死」という末路は避けられない。それが―――「ヒト」という生物。
「セミの成虫の寿命…は…約一週間…その間に言いたい…こと全部…言って死んでくんだよ」
「この…バカ…何で今まで…」
「言ったら…ゆゆ様…泣くじゃん…っ…命の短さがセミ…なら儚さはカゲロウか…楽しかったよ」
「どうせ…止められないなら…私のこの手で…殺してあげる。それでいい…?」
「本望…。好…きな人に…殺されるなら…普通の死…より受け入…れやす…いし」
視界が霞む。声が掠れる。血が溢れる。でも――――このまま死ぬとしてもタダじゃ散らない。
「来世で生きて…死んで…また会えたら…ここに来て。でも今は――お休み――反魂蝶…」
「好き…だった…よ…本気で。今度は――――セミ…じゃなく…て…もっと…強く――」
やっぱりここが居場所だった。
「○○…お別れは…サヨナラは…言わないでね」
反魂蝶で目を閉じる。反魂蝶どころか極楽蝶に見えた。
自分を「セミ」と例えた奴の意地。力尽きるまで――死ぬまで――生きて。足掻いて。鳴き続けて。
あれからどれだけ時間が経ったか。今は四季映姫ヤマザナドゥの裁判を受けている最中だ。
「判決を言い渡します―――――――――――」
何でもいい。この幻想郷に―――――白玉楼にいられるなら。
「被告人○○――――無罪です。つまらないですけど」
はい?無罪?マジっすか?なんでそんな判決を!?ってか今この人絶対つまらないって言ったし!
「貴方のできる善行は――帰ることです。病は除いておきました」
ヤバい。裁判長が後光纏ってる。何でか知らないが輝かしい。何だこの1万拾ったような感覚。
「それともう一つ……強くなること。頑張りなさい」
そうだ。幼稚園の頃将来の夢に「カブトムシ」って書いたっけ。そのことか。懐かしい。
裁判終了。例えるなら「空蝉」の体に戻る。質量があるとはいえ霊になったわけだ。これでもう死なない。
もう桜は散って――季節的に初夏らしい。白玉楼のこの石段は温度的に物凄くキツいワケだが。
「飛んじゃうかな」
何という横着。でも飛ぶのは最後の1段。それまで必死に登る。
すでに外は夕焼けに染まっていたらしく妙に自分が赤く感じる。
「さてと。行きますか。これがセミの来世…か。今度は何になれるのかね」
扉を叩いてみる。あれ?留守…じゃないはずだ。不法侵入+玉砕覚悟で敷地内に入ってみる。
妖夢はこの時間は買出しに行ってるはずだ。
「ゆゆ様…不貞寝してるよ…」
ここまで不思議な光景は今日まで見たことない。枕元に立って呼んでみる。専売特許強奪だ。
「――――――――――誰…?」
ウソだろー!?寝返りのついでに気取られた!?
「心配してくれてたみたいで。約束通り「来世」が来たんで」
「…」
そりゃ無言にもなる。死んだ人間が霊になって自分の前に現れるわけだ。
「ホントに…○○…?嘘じゃない…?幽霊じゃない…?」
「厳密には幽霊だと思うけど感覚は確かって…どうなんだろ」
泣きながら後ろに腕を回された。いや今自分の目の前にいるのは幽霊だが。
「今度は何になれてる…のか…楽しみじゃない?」
精一杯の泣き笑い。それでも嬉しい。帰って来れただけでもいい。何になろうが今は関係ない。
「何でもいいかな…。自分は自分だし」
自分を何に例えようが別にそれはそれだ。
でも望めるとするならまたセミでいい。コオロギでもいい。鳴いて――叫んで――伝える。
「あ。それとあの一言の過去形は撤回。もうセミは死なないから」
「ふぇ…?」
言うチャンスは今だ。
「好き「だった」んじゃなくて…今でも…好きなんだよね」
「っ…おかえり…○○――――」
終わりがないなら――終焉がないなら――死が来ないなら――まだセミは叫べる。
ゆゆ様にひっ憑かれ…もといひっつかれて数分。
そろそろ夕飯だなぁと2人で居間に向かう。
「盛大に帰還…もとい生還~」
皆盛大に驚くかな。でもこの楽しみは一瞬にして一気に跡形なく木端微塵にまんべんなく粉砕された。
「知ってましたよ?まぁ生還おめでとうございます。最初は驚きましたが」
「妖夢…何で知ってんの!?」
あれ?
「お。○○か。久しぶりだな。一時は心配したんだぞ?ほら座れ」
「へ!?藍さんも知ってたって…何で?」
嘘ォ!?
「だって紫様が教えてくれたから」
「橙…なるほど。お陰でようやく状況が把握できた」
あぁ…そっか…。
「大正解~。裁判からずっと見てました~。見せつけてくれるじゃない?白昼堂々と。ねぇ?」
「静けさの犯人は紫姐さんか…通りで誰も驚かないわけだ。ゆゆ様…判決は?」
「今度ヤツメウナギをおごること。そうしなかった場合…冷蔵庫の中身を明け渡すこと。全てね」
目が本気だ。カリスマオーラがヤバい。使い所間違ってるとは思うが今は敢えてツッコミを入れない。
でもここが一番落ち着ける。
何になれたかはわからないが…また生きられる。
自分の翅で――――――また飛べる。
>>うpろだ1068
───────────────────────────────────────────────────────────
深夜の庭を歩く。
静かに、静かに。
やっと寝入ったみんなを起こさないように……。
そうして、やっと門の前まで来て、男はゆっくり振り返った。
目に入るのは、
辺り一面を染めるかのように、幽雅に咲く桜木。
たかが半年、されど半年、世話になった白玉楼の屋敷。
そして……
「!? ジイさん……」
「行くのか……」
「…………」
「なぜだ!? 何故ここを出ていくっ!!?」
「俺と、……何よりお嬢の為だ」
「お主は幽々子様を好いておったではないか! 幽々子様にしてもお主のことを」
「ジイさん! それ以上は……。
俺だって、お嬢の気持ちはうすうす感付いてはいたさ。」
「ならば尚更! 何故このようなことを、――――!!
在り方、か……?」
「あぁ、そうだ
俺とお嬢では在り方が違いすぎる。それこそ、絶望的なくらいにな」
「――ッ!! お主がっ! 儂にその胸中を語った時にお主は何と言ったか!? よもや忘れた訳ではあるまいな!?」
「俺の想いに種族なんざ関係ねぇ、確かにそう言ったさ。
その気持ちは変わってねぇ。いや、変わる訳ゃねぇ、変えたくもねぇ……。
……けどな、ダメなんだよッ あくまでそれは俺の想いだけじゃなくちゃダメなんだよッ!!
俺はお嬢が好きだ! お嬢も俺を想ってれてるッ! けどッ! それでぇッ!!
……それで一緒になって、一番悲しい思いをするのは誰だ……
結局、一番つらい思いをするのは誰だよ……」
「お主は、其処まで……」
「俺は人間だ。
アンタらみたいな半人半霊でも、幽霊でも亡霊でもましてや妖怪でもねぇ。
俺は人間なんだ……。何の取り柄もねぇただの人間なんだッ!!
死んだって、必ずここに戻ってこれるとは限らねぇ。それに、転生しちまえばなんもかんもまっさらになっちまう。
ずっとお嬢の傍に居てやることができねぇなら、それはお嬢の荷物を増やすだけなんだ……」
「だから、か」
「そ、だから――俺はここを出ていく。
……今なら、まだいい思い出にくらいはできるだろうしな……」
「…………」
「…………」
「……………………」
「……………………」
「ふぅ、もう何を言っても無駄なようだの」
「すまねぇ。
お嬢を頼むぞ、ジイさん」
「ハッ、何をたわけたことを。西行寺家を護るのが我が魂魄家なれば儂が幽々子様を守るのは当然のことよ。しかしッ!」
「?」
「しかし、その御役目を妖夢に引き継いだ暁には真っ先にお主の居所割り出して首に縄つけてでも連れ戻してやるわい!」
「ハハッ、そんときはよろしく頼むよ、ジイさん。
……さて、そろそろ行くわ。」
「そうか、せめて、達者で暮らせよ」
「二人によろしくな」
そう告げて去ってゆく背中を見やりながら、妖忌の胸に湧いてくるのは寂寥感だけだった。
あの若者を往かせて本当に善かったのだろうか。本当にあれ以外の道は無かったのだろうか。
果たして、人と妖(アヤカシ)、共に歩む道は本当に無いのだろうか。
はたして……
「……はたして、これでよかったのかのぅ」
「いいのよ、これで」
「!! 幽々子様……!」
「…………。
“瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の――”」
「“――割れても末に あわむとぞ思う” 信じておられるのですな、あ奴のことを」
「そりゃぁそうよ、だって――
好きになった人のことだもの」
「……」
「……」
「妖忌も、信じてるわよ」
「ふむ、おまかせあれ」
それから暫くして――
妖夢に家督を譲った妖忌はその言葉通り旅に出た。
当てなんて無い、いつ終わるとも知れない旅。
それでも、きっと私は信じている。
二人が揃って、この白玉楼の門をくぐって帰ってくる日を。
……………………
………………
…………
……
「――――――」
「幽々子様~、お茶が入りましたよ~」
「あらあら妖夢、ありがとう。ちょうど欲しかったのよ」
「いえ。それで、先ほどから何を読んでらしたんです?」
「あぁ、これ? 妖忌からの手紙よ」
「え、おじい様からの!? 一体いつ!?」
「ついさっき、あなたがちょうど出かけているときにね」
「みょん!? なんてタイミングで……」
「あなた宛てのもあるから、後で読むといいわ。
さて妖夢、明日の晩御飯はちょっと豪勢なものを用意してくれないかしら?」
「え、それは構いませんが、なぜ突然に?」
「帰ってくるのよ、二人が、ね……」
>>うpろだ1146
───────────────────────────────────────────────────────────
夜、白玉楼に遊びに来た○○
幽「あら、○○じゃない」
○「こんにちは! ……あれ、妖夢お姉ちゃんはいないの?」
幽「そうなのよ~。妖夢ったら私の事ほったらかしにしてどっかに行っちゃったの~」
○「そうなんだ……幽々子お姉ちゃん、可哀想……」
幽「でも、大丈夫よ。今は○○がいるもの(ぎゅっ)」
○「わわっ、ゆ、幽々子お姉ちゃん?」
幽「妖夢の代わりに○○が――あ、そうだわ。○○、これから妖夢の代わりになってくれないかしら?」
○「え?」
幽「大丈夫よ、代わりと言っても○○の世話が私がしてあげるわ。食事に着替え、添い寝までしてあげるわ」
妖「随分と過保護なんですね」
幽「あら、妖夢。いつから居たの?」
妖「最初からいましたよ……それにほったらかしにしてって、お茶持って来いって言ったのは幽々子様じゃありませんか」
幽「あら、そうだったかしら。今は○○の事で頭が一杯だわ」
妖「いつもの事ですね……はい○○くん、お茶ですよ。ここに置いておきますね?」
○「わぁ、妖夢お姉ちゃんありがとう!」
幽「むぅ、こんな事なら私がお茶を持ってくれば良かったわ」
妖「○○くんを抱きしめながら言っても説得力全くないですよ。あと、そろそろ離してあげたらどうですか?」
幽「嫌よ。妖夢に○○は渡せないわ」
妖「取りませんよ」
○「お茶飲めない……」
幽「○○ったらもがいちゃって、可愛いわね。食べちゃいたいくらいだわ」
妖「はいはい、分かりましたから。とりあえず離してあげてください」
幽「この子食べてからでいいかしら?」
妖「洒落になりませんからやめてください!」
○「お茶……」
>>うpろだ1159
───────────────────────────────────────────────────────────
「ゆゆ様~」
「なぁに?」
「いい加減寝てる人の上で漫画読む癖やめません?」
「だってこの漫画、おもしろいんだも~ん」
「それは答えになってませんよ・・・」
俺が布団の上にうつ伏せの状態で漫画を読んでるとき、その上にぴったり覆いかぶさる状態で、ゆゆ様が漫画を読むようになった。
漫画を読んでる時にゆゆ様が上に乗っかって、胸があたるので漫画の中身が頭に入らない。
じゃ、なくて、上に乗っかられると、重くて読みにくいので頭に入らない。
「頭を本置きにされると角が刺さってちょっと痛いんですが」
「ごめんなさいね。面白いんだもん」
「いやいや、ゆゆ様。答えになってませんって」
「○○?次の巻は?」
「あ、これです」
また話をそらされてしまった
「漫画が面白いのも分かるんですが、俺も漫画を読む身でして・・・非常に申し上げにくいのですが、乗っかられてると読みにくいんです・・・」
「じゃあ貴方。読まなきゃいいのよ」
またまたご冗談を。
「あ、幽々子様!また○○さんの上で漫画読んでるんですか!」
ちょうどいいところに来てくれた妖夢。
妖夢が来るといつもゆゆ様を俺の上から無理やり引っぺがしていく
少し惜しい・・・じゃなくてすっきりするのでありがたい。
「ごめん、妖夢。今日も頼むわ」
「分かりました」
「え~?○○ぅ?私の事を裏切るの?」
「いやいや、ゆゆ様。俺の身にもなってください」
「およよ・・・」
泣きまねをされてもその程度じゃあ少し心が痛む。
じゃ無かった。その程度じゃあ動じない。
「では幽々子様。いつもどおり失礼します」
「いやぁ~。今日は○○とくっついて漫画を読むことにしてるの~」
漫画をそこら辺にほおり投げて俺の腹の辺りに手を回してしがみつく。
相変わらず豊満な胸が・・・じゃなくて相変わらず我侭だ。
でもそこが彼女の可愛さでもあると思う。
とか何とか思ってたら妖夢がゆゆ様を引っ張り、ゆゆ様が俺を引っ張る形になっていた。
「幽々子様~。粘らないでください~。漫画なら持って行っても良いですから~」
「い~や~~。今日はここで漫画読むのぉ~」
いやいや妖夢。俺は良くない。いや、まぁ漫画が無いならないでこのまま寝るが。
だがしかしこんな可愛いゆゆ様を、無理やり引っぺがすのも酷なものだ。
「ん~・・・妖夢?」
「はい?」
妖夢がゆゆ様をひっぱる手を止めた。が、ゆゆ様は妖夢を睨んで、まだ警戒しているのか、俺にしがみ付いてる。
「ごめん妖夢。今日はもう良いよ。俺もまぁ・・・そこまで迷惑でもないし、ゆゆ様がこんだけ嫌がってるんだから。な?」
「んー。○○さんがそういうなら・・・しょうがないですかね」
流石妖夢。分かってくれてる。色々と。
「今日もわざわざ連れ戻しに着たのに、我侭言ってすまんな」
「我侭なのは幽々子様ですから」
ズバッと言ってくれて少し助かる。俺に言う勇気は無い。
「あらひどい。ねぇ?○○?」
すいませんゆゆ様。妖夢のおっしゃるとおりです。でもそこがまた好きなんです。
「本当ごめんね妖夢」
「いえいえ。まぁそういうことなら。失礼致します。」
妖夢が一礼して去って行く。
「もう妖夢ったらひどいわねぇ・・・」
「ゆゆ様も少しは妖夢の苦労も分かって、反省してくださいよ。いや、まぁ来てくれるのは本当に嬉しいんですが」
「妖夢も毎回毎回私の事を引っ張りにこなくていいのに~。ねぇ○○?」
俺はなんとも言えん。嬉しいけど、静かな漫画タイムを満喫したいときに、ゆゆ様にはすまないけど少しだけ邪魔だ。
ちょっと邪魔なくらいで全然可愛い彼女だからいいんだが。妖夢の苦労も考えると、そことなく否定をしておいたほうがいい気もする。
「ちなみにゆゆ様。なんで今日は粘ったんですか?いつもならずるずるりと引きずり出されていくのに」
「漫画の続きが気になるのと、今日は○○と一緒にいたいから・・・かしら?」
あ、なんか凄い嬉しい。
こういうところがあるから、ゆゆ様を甘えさせてしまう。
「そうですか・・・有難うございますゆゆ様。今日も、愛してますよ」
「私も○○の事大好きよ~。あとさっき投げちゃった漫画とってくれない?」
もう少し「大好きよ~」の余韻を楽しみたかった。
「はいはい。」
そういって彼女の手に本を置くと、また俺の上に乗っかって頭を撫でてから本を読み始めた。
頭を撫でられたおかげで(?)眠くなった。ゆゆ様のナデナデにはきっと不思議な魔力がある。今も幸せな気分になれた。
「では、すいませんが、俺はもう眠いんで勝手に寝てますよ」
「じゃあ私も寝るわ~。○○。一緒に寝ましょ?」
これは嬉しい。ゆゆ様と一緒に寝られるなんて。じゃ無くて、妖夢に怒られるよ。
「いやいや、妖夢に怒られますよ?」
「妖夢がきたら○○が退治してくれればいいじゃないの~」
「俺も妖夢を追い返すのは心が痛むんですよ・・・」
「いいのいいの。もしここで私が追い返されたら私の心はもっと痛むから」
「少し返しがずれてますよ」
「そんなことはどーでもいいの。私が寝るって言ったら○○も一緒に寝る。妖夢は妖夢の部屋で寝る。常識よ?」
と言ってゆゆ様は俺の布団の中に潜り込んで、わきの下あたりに手を回し、抱きついて眠る形になった。
何か愛しくてたまらない
「じゃあ○○~。お休みぃ~」
俺はすべての愛を込めて、ゆゆ様を抱きしめてからこう言った。
「おやすみなさいゆゆ様。これからも、愛し続けますよ。愛の限り力の限り」
「ふふふ。ありがとう。」
彼女の顔の表情は分からなかったが、きっと彼女も幸せそうな顔をしているだろう。
今日は髪の毛の匂いと俺の胸の下あたりにあたってる胸の感触を楽しみながら寝よう。
じゃ無かった。何事も無いかのように、さっさと寝よう。そして、幸せな夢の国へ。
うpろだ1225
───────────────────────────────────────────────────────────
「妖夢~おなか減った~」
「幽々子様。夕飯までまだ時間がありますよ」
「○○~おなか減った~」
「ゆゆ様。夕飯までまだまだ時間がありますよ」
一般的なおやつの時間まであと10分
ごろごろしてるゆゆ様が、妖夢に、僕に、声を掛けて「おなか減った」アピールをしている。
「○○?おやつの時間まであとどのくらい?」
「あと10分くらいですねぇ。あと少しですよ」
「待~て~な~い~」
頬を膨らませて駄々をこねるように寝転がる。
そしてそのまま僕のほうに転がってくる。
「ゆゆ様。怪我しますよ」
「や~。おなかへったぁ~」
ガッ!
「いったーい!」
ほら。言わんこっちゃ無い。
「大丈夫ですか?」
「・・・お菓子くれたら治る・・・」
涙目で僕に訴えかける。
負けそう。
「我慢してください。妖夢がお菓子を出すまで」
「い~や~。○○ぅ~頂戴~」
さっき体を打った場所からまた転がりながら、僕が座っている前にうつ伏せになった。
そこで僕の顔を眺められる。上目遣いに殺されそうだ。
「だめ?」
「だめです」
良く断った自分。
昔ゆゆ様に甘くしてしまって、妖夢にこっぴどく怒られた記憶がある。
ここに遊びに来過ぎて、妖夢に、何か手伝え!と怒られたので、妖夢の手伝いでもしようかな。と思い、始めたのが妖夢(教育係)補佐。
時間は守るもの。と教えるのも無論、教育の一環らしいので。
僕もまぁ悪魔で、教育係になってしまったので、ゆゆ様を甘えさせてはいけない。らしい。
「そんなにも私にくれないなら、強硬手段に出るまでよ」
「何するんですか・・・」
今までここまで食い下がったことは2回くらいしかない。
1回目も2回目も、妖夢に泣きじゃくりに行ったが、一蹴。
僕に慰めてもらい、おやつまで待っていた。
「くれなきゃ、ちゅーするわよ」
何を言うんだゆゆ様。絶対にお菓子を渡さなくなるよ。
・・・じゃないよ。一瞬理性が無くなってた。
「いえいえ!何を言うんですか!妖夢に怒られますよ!」
「や~。くれないならちゅ~するの~!」
僕のことを押し倒すゆゆ様。
最早抵抗する気はあまり無い。が、一応抵抗しておく。
「やめてくださいって!もうそろそろですよ!」
「待てない~ちゅ~するか、おやつ~」
ゆゆ様の尖らせた口が俺の首くらいまで来たところでふと横を見ると
お盆を持った妖夢が。
「・・・妖夢!いやいやいやいやいや!ちがくてむぅっ!」
あ、普通にキスされた
「あ、妖夢~おやつ~?」
ゆゆ様が何事も無かったかのように妖夢の元に、走る。
目が怖いよ妖夢
「何・・・してるんですか・・・○○さん」
「いやいや、これはちがくてさ、ゆゆ様が無理矢理というか」
「・・・○○さんがそういうなら、きっとそうなんでしょう」
正直に生きてるとこういうときにすぐに信じてくれる人が居ると凄い助かる。
が、ゆゆ様を裏切った気もして、少し心が痛んだ。
「幽々子様?」
その呼びかけに小走りのゆゆ様が足を止める
「なぁに?」
「おやつ抜きです」
「えぇ~!?」
いや、なんかしょうがない気もする。
「○○さん」
「はい」
「後で台所に来てください。○○さんの分のおやつもありますから。渡しても、幽々子様には「絶対に」あげないでください。
量は二人分くらいありますが、気にしないでください」
・・・つまりそれはあげていいって事かな?
「分かった。有難う。妖夢」
「ふえ~ん」
ゆゆ様は泣きながら部屋に戻っていく。
夕飯まで昼寝でもする気かな?
「○○さん?」
「はいよ?」
「幽々子様はああいう方なんです。なるべくきっちり今度からは断るように。お願いします」
「分かったわ。じゃあゆゆ様には「絶対にあげない」二人分のお菓子貰っていくよ」
「はい。どうぞ」
妖夢はフフフと笑い僕にお菓子を渡してくれる。
「どうも。今度なんか妖夢用のお菓子でも買ってくるわ」
「あ、お願いします」
そう言って僕はゆゆ様の部屋の前にお盆を持って行く。
「ゆゆ様?」
「グスン。なぁに?」
ちょっと涙声だ。
「ちょっとよろしいでしょうか?」
「いいわよ・・・」
「失礼します」
スススと片手で障子を開け、様子を見る。
布団の中にうずくまっている。
「私のエネルギーが切れる前に、用事を済ませて頂戴」
「妖夢には「内緒で」お菓子、もって来ましたよ」
そういいながらゆゆ様の寝室にある机の上にお盆を置く。
と同時くらいに布団が宙を舞いゆゆ様が飛び起きる。
さっきの涙声が嘘だったかの用な笑顔だ。
「○○ぅ!有難う!大好きよ!大好き!」
僕を敷き布団の上に引き込んでほお擦りをする。
もう可愛すぎる
「ゆゆ様。そんなことよりお菓子を」
「あ、そうだったわ」
そういうとすぐに僕の元を離れてお菓子のところに飛びつく。
「今日は柏餅だったのね」
「どうぞお召し上がりください」
「いただきます」
モニモニと柏餅をほおばるゆゆ様。
「○○は食べないの?」
笑顔で食べているゆゆ様を見ているだけで十分だ
が、お言葉に甘えよう。
なんだかんだで妖夢のお菓子は手伝いの楽しみの内のひとつだ。
「では、いただきます」
そう言って一口齧る。
相変わらず妖夢の手作りお菓子は美味い。
「お腹も減ってるせいか、○○と一緒に食べてるせいか、おいしく感じるわ。きっと両方ね」
そう笑顔で言いながらもうひとつの柏餅に手を伸ばす。
「有難うございます。僕もゆゆ様と食べる時間が幸せです」
とかなんとか言ってると、4つ、あった柏餅が何故かもう1つしかない。
もうゆゆ様は2つ食べたのか。
「あんまり急いで食べると喉を詰まらせますよ」
「大丈夫大丈夫。それより○○。何個食べたの?」
「あ、僕ですか?1つですが、僕はもういいんで、ゆゆ様が食べてください」
ゆゆ様が幸せそうに食べている姿を見るだけで十分だ。ゆゆ様も幸せになるし。
「悪いわよ。私はもう2つ食べたの。○○は1つしか食べてないのね?」
「いや、そうですが・・・僕はもういいんで」
「遠慮しないでいいから」
「いえいえ。いいですよ。ゆゆ様が召し上がってください」
このままだと埒が明かない。と思っていたらゆゆ様の案
「う~ん。じゃあ半分個しない?」
お、無難。二人とも幸せな案。
「じゃあちょっと包丁取ってきます」
「あ、ちょっと待って」
とゆゆ様が言うと突然口に柏餅を半分くらいほおり込む。
「あら?全部たべるんですか?」
「ん~んーんん~」
ゆゆ様が口から半分くらい出てる柏餅を指差しながら何かを言ってる。
つまりその口から半分でてる柏餅を食えと。そういうことですかゆゆ様。
「いやいやいや。それはダメですって。もう僕はいいんで食べちゃってください」
「んー!」
ちょっと怒った表情を見せて僕を抱き寄せる。
はぁ。もう食べるしかなさそうだ
「・・・では、いただきます」
そう言って唇に触れないように、一口齧るとゆゆ様は、齧った残りの柏餅を口に詰め込んで、頬を膨らましたまま僕にキスをした。
唇に触れないようにした努力が無駄になった。が、努力が無駄になったのに、初めてプラスに物事が動いた。
「んんん~んん~んん」
なんだか良く分からないが、笑顔で柏餅をモグモグしてるゆゆ様は微笑ましすぎる。
「飲み込んでから喋ってください」
僕がそういうと喉を鳴らしながら飲み込む。
お茶をゆゆ様の手に渡すとそれも結構豪快に飲み干した。
そして一息つく。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。○○。大好きよ」
「僕も、大好きですよ。ゆゆ様」
ゆゆ様がお盆に湯飲みを置く
そしてもう一度僕にキスをした。
僕はお盆を持って部屋から出る。
「では、お昼寝中、失礼しました。夕飯時になったら起こすので、ごゆっくりお眠りください。」
うpろだ1243
───────────────────────────────────────────────────────────
「暑いわ~」
「奇遇ですね。僕も暑いと思います・・・」
「それは奇遇っていうのかしら?」
そんなくだらないやり取りを延々と続ける、真夏の昼下がり。
妖夢が少しダルそうに庭の手入れを行ってる間にゆゆ様の暇を潰している。
「○○~暑いわ」
最近彼女は「暑い」という言葉を一日に15回は言う。
「ちょっとタオルでも濡らして持ってきます」
「そんなの一時しのぎにしかならないわよ~」
「その一時しのぎを繰り返したら、いつまでもしのぎになりますよね。つまりそういうことです。」
「・・・それもそうね?」
適当に返してパパッと台所に行く。僕もタオルでも無いといい加減熱中症になりそうだ。
水を流し、タオルを濡らす。冷たい水が手を流れ落ちる。暖かい手が目を塞ぐ。
「だ~れだ?」
「・・・ゆゆ様。あんまり動くとなおさら暑くなりますよ」
「○○。残念。妖夢でした~」
「・・・はぁ。幽々子様。こんなくだらないことで、私の仕事の邪魔をしないでください」
こんなくだらないことのために妖夢を連れてきたのか。夏の暑さはくだらなさ促進効果もあるようだ。
「ゆゆ様?妖夢も仕事中です。あんまりくだらない事で止めないであげてください」
「私も暇なんだもん」
「幽々子様は暇でも、私は暇じゃないんですよ」
「妖夢。また仕事戻っていいぞ。あと、このタオル、お前にやるわ」
ぽいと冷えたタオルを妖夢に投げる。
「あ、冷た。ありがとうございます」
妖夢はタオルで顔を拭きながら、また庭に戻っていった。
あの庭師も大変でしょうに。
「○○~。最近冷たくないかしら?」
「暑いですよ」
「それが冷たいって言ってるのよぉ」
「暑い時に熱いことやるのも、なんじゃないですか」
「そうかしら?何でもやってみるもんよ?」
彼女が言うならばしょうがない。そして手を拱いている。
「ハァ。では、ゆゆ様、失礼します」
と、言ってゆゆ様の頭を撫でる
「暑いわ」
「でしょう?じゃあ今日は、大人しく冷タオルとでも熱くなってましょう。お互い」
棚からタオルを出して濡らし始める
「○○?」
「はい」
「今度いつ雨降る予定なの?」
「あ、でも確か今夜から降り始めるらしいですよ」
タオルを絞りながら答える
「じゃあ少しは涼しくなるわね」
「そうですね。流石にそろそろ雨でも降らないと、タオルが、常時必要になるでしょう」
ゆゆ様にタオルを渡す。顔を拭いて、冷たさに、クゥと唸りながらゆゆ様は言う。
「じゃあ今夜からはまた熱くなってもいいのね?」
「それにしても暑いですよ。いや、でも、お願いしますが」
「じゃあタオルで少し冷えたことだし、少し位熱いのに慣れておく?」
と、彼女が言って、俺に抱きつく
「暑いわ」
すぐに離れる
「・・・夜まで保留ですね」
「そうねぇ。冬に(○○暖かい~って)言ってたみたいに抱きついても、大丈夫かしら?」
「それにしても、夏なんだから暑いでしょう」
「そうかしら?私は大丈夫よ?」
なにが大丈夫なんだか。
「じゃあ夜までまたダラダラしてますか?」
「そうね。一時的なタオルもあるし」
「一時したらまた冷やしに行きますよ」
「じゃあその時はまたついて行って熱くなるわね」
「勘弁してください」
「勘弁しないわ」
これ以上暑くなるのは勘弁だ。これ以上熱くなるのは目を瞑ろう。
うpろだ1269
───────────────────────────────────────────────────────────
「よしよし…順調に種類は増えてるな」
ここは幻想郷の白玉楼。一度死んでもう自分は厳密に言えば幽霊だ。生態学の昆虫レポートを今でも書いてるワケだが。
「頑張るわねぇ…これ紫ん家から持って…じゃなくて。貰ってきた差し入れのお団子」
「ゆゆ様…それパクったんだ…まぁいっか。あざーす」
団子を口に入れた次の瞬間。狙ったかのように聞き慣れた声。
「幽々子ぉー!私のお団子パクったでしょ!?スキマ妖怪を敵に回したことを後悔させてやるわ!」
「あらあら~…バレちゃった?その足の速さは女郎蜘蛛ってとこかしらね。私はもちろん蝶だけど」
むしろハナカマキリだと思ったのは秘密だ。もちろん夜雀の捕食者的な意味で。
「紫姐さん久し振りー。結構美味いよコレ」
「○○も元気してた?って…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!私の…ゆかりんのお団子をよくも…!」
八雲紫。でも再会がピチューンの予感で埋め尽くされてるんだが。ネクロファンタジアがどこからともなく聞こえてきそうな威圧感だ。
「紫姐さん…ゴメン。今度外界のいい店紹介するから許したげて」
「うーん…じゃあそのお団子は譲るわ。残り持って来るから」
「さすが○○…白玉楼の策士ね」
この状況で中立の立場を保つのはキツい。どっちに味方しても後が恐怖の2文字で埋まる。そして3秒後。
「お待たせ~☆ゆかりん、参上!!」
「こんなに隠し持ってるなら少しくらい分けてくれても…ねぇ?」
「そだね」
それ何て仮面ライダーだ?知ってたのか。
「「「ゆかりん、参上じゃないですよ!!!」」」
妖夢と橙と藍さんがシンクロして登場。これはすげぇ。
「藍さんも橙も久しぶり。元気ですかー!?」
「元気でーす!」
「あぁ。久しぶりだな。変わらなさそうで安心したよ」
その隣ではゆゆ様が妖夢のスーパーお説教タイムに突入。ゆゆ様涙目。むしろ泣いてるぞ!?
「全く…これだからカリスマが減少するんですよ!拾い食いするわつまみ食いするわ他人ん家のお団子掠め取るわ!何でも吸い込む桃色の球体ですか!」
「だって美味しそうなんだもん…」
「言い訳になってないです!罰としてこれから1週間のおやつは梅干し1つだけ!悪化した場合1日1食に減らします。反省の色が見られるまで無制限に」
「妖夢の人でなしー!!ケチー!!うつけぇー!!」
「はい?私は半人半霊ですから少なくとも人であって人じゃないですよ?今の文句で3食のお代わり禁止にします。いいですね!?幽々子様ぁ!?」
「○○~…妖夢がいじめるぅ~」
うわぁ…妖夢が謀反だ。キレてる。「白玉楼の明智光秀」の称号を贈呈したい。しかも梅干しはおやつに入らない気がするんだが。
そんなこんなで解散。さっきゆゆ様にヤケ酒に連れて来られて今はゆゆ様の部屋にいるわけだ。
「っく…うぇぇ…妖夢のバカぁー…○○は裏切らない…?」
「むしろ裏切れない性格なんで」
泣き上戸かとツッコミを入れたくなるがここは耐える。
「幽々子様ー…います?」
来た。白玉楼の明智光秀こと魂魄妖夢。ちょっと外に出る。
「いるんだけどさぁ…今行ったら確実に反魂蝶かまされるぞ?」
「それでも行きます」
コイツ…忠臣だ。
「さっきのは演技です…おつまみ持って来たんで」
「ふぇ?」
「ご飯もありますよ?」
「食べる!さっきのも許すから」
「小腹減ったから軽く1杯頼む」
ちょっと遅い夕食(?)を済ませる。部屋に戻ってレポート用紙を整理中だ。
「今週の分はこれで終わり…痛ぇ!指切った!」
「だーれだ?」
「紫姐さん…色っぽい声出してもバレてるって」
「えー?脅かし甲斐ないわねぇ…ゆかりんつまんないなー」
「んで…何かあった?」
「ちょっとね。はいコレ。プレゼント」
何か物々しい箱が出てきたぞ…?
「ダブルホーネット…?」
「そ。ガラクタは外の世界から貰ってきてあの河童にオーダーしたの。命名は河童だけど」
「ハンドガン系の銃剣じゃん!ちょ…マジにくれんの!?サンキュ!」
そういえばこの幻想郷に来てから丸腰のままで何か護身用の物が欲しかったところだ。
「ちょっと!こっち向けないでよ!ゆかりんが撃たれるじゃない!」
「あ。ごめん」
「じゃまたねー」
すげぇブツ貰った。とりあえず大事に持っておこう。次の朝。
「あ。○○さんおはようございます」
「妖夢って早ぇなぁ…あれ?ゆゆ様は?」
「後ろにいるんだけど」
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
声が重なったぢゃないか。うーん…相変わらずのステルス性だ。
「今日も暑くなりそうだな…こりゃ」
取扱説明書つきとは本格的な。弾丸は専用のもの以外に通常の弾丸も発射できるとのことだ。
「妖夢ーちょっといいか?」
「はい?どうかしましたか?」
「一回だけ手合わせしてほしくてさ。武器ならあるし」
「銃剣ですか…怪我しても知りませんよ?」
試合開始。今回は弾丸じゃなく銃剣の刃の方の慣れが目的だ。
「これ使い勝手いいなぁ…。紫姐さんから貰ったんだけどさ」
「そうですね。ここまで善戦するとは紫様に感謝しないと。――――隙あり!」
もちろん黒星だ。さすがに無理があった。それからしばらく練習。ちなみに炎天下でだ。
「おいおい…マジ…かよ…」
3時間後にダウン。帽子被らなかったのが原因だな。
「生きてますかー?」
「虫の息だけどなんとか」
布団の中で目が覚めた。というか毛布はやめてくれ。凄まじく暑い。
「復・活!」
夜には調子が戻った。でもたまーにこういう時は…やっぱ来たか。
「霧雨魔理沙!ここから先は今度こそ通さない!魂魄妖夢、行きます!」
「まーた厄介なヤツが…今回は何も盗もうってワケじゃ…」
「問答無用ぉ!」
「人の話を聞かないヤツだぜ…ほい。マスタースパーク」
全く騒がしいな…。
「うわぁぁぁぁ…!」
「一丁上がりだぜ」
妖夢が眼前に落下してきた。ちょっと焦げてる。
「おーい…大丈夫かー?」
「ダメ…みたいです…あの白黒…を…止め…」
「ぅおい!気絶にはまだ早いぞ!?」
まぁ相手が相手なこの状況だ。どうしようもないが一応足掻くか。
「例のブツは…と――――うぉぉ!?弾幕!?」
「そこでストップだ。ゆゆ様の所には行かせたくないんでね」
「お前も話を聞かないヤツだな…私はレポートってヤツを見に来たんだぜ?」
「じゃ要件を先に言えっつーの」
「後から要件を言うのが霧雨クオリティだぜ」
何じゃそりゃ。
「ちょい待っててな」
――3分後――
「ほい」
「これ…全部お前が書いたのか?」
「白玉楼で見られた蝶を中心にグループ分けしたからざっと50枚くらい?」
「ちょっと借りてくぜ」
行っちゃったよ。バックアップに1枚ずつ複製しといてよかった。
「またバックアップ作るか」
「魔理沙がいたみたいだけど?」
ゆゆ様登場。ちょっとビビった。
「ゆゆ様じゃなくてレポート貸してってさ」
「つまんないなー」
「喉乾いたしお茶でも淹れるかな」
「賛成~」
「お茶菓子の在り処は把握してメモってあるのだよ」
「さすがは私の策士ね」
「どーも」
イチャつくこと1時間弱。
「んー…ところで○○。妖夢は?」
「確か中庭で気絶してたはず…ちょっと行ってくる」
お茶菓子全滅。でも殺気っぽいオーラが中庭から湧いてるんだが。
「大丈夫ですよ。自分で手当てしたので」
「「――――――――!!!!!」」
目が笑ってない。こ れ は ヤ バ い 。
「お茶菓子全部食べましたね…?○○さん?幽々子様ぁ!?」
「とりあえず逃げるしかない…あぁなった妖夢は止められないもの」
「分散しかないじゃん!」
二手に分かれて逃走。
「逃がしませんよ」
「う…ぁ…○○…ごめん…ね」
「峰打ちです」
嘘だぁ!?速すぎやしないか!?
「本体だけじゃないですよ」
「無念…」
「同じく峰打ちです」
気がついたらゆゆ様と正座させられた。これは…まさかスーパーお説教タイムか!?
「お茶菓子全部なんてまた太りますよ幽々子様!しかも○○さん!あれ高かったんですよ!レア物ですよ!?」
「「はい…」」
突き付けられたパッケージには「期間限定」の4文字。
「あ。これ賞味期限切れてますね。今から新しいの買ってきます」
…何ですと?賞味期限切れとな!?
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」
大当たり。(食当たり的な意味で)
「はい。薬も買って来たんで」
「「ごめん」」
「気にしないでください。お茶入りましたよ」
これからお茶菓子は取らないでおこう。
うpろだ1282
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白玉楼――前のお茶菓子争奪戦から1週間が過ぎたある日。
「暑ぃ…」
ヤバい。溶ける。夜は涼しいんだけどなぁ…。まさにそんな時。
「ねぇ~○○~レミリアから面白いお誘い来たんだけど」
「ゆゆ様に?どんなん?」
その手紙にはこう書かれていた。
『最近夜も寝れやしないじゃない?夏らしく座興を考えてみたから一声かけてみようと思って。
2日後の夜に博麗神社の近くの森でサバイバルゲームなんてどう?6対6で総当たりの水鉄砲大会。
大会が終わった後はヤツメウナギでも食べてパーっと騒ぐのも悪くはないと思うんだけど?
もちろん強制はしないから。都合がよかったらでいいし。ちなみにGRAZEはセーフよ。
チーム名もできれば決めておいてくれると助かるわ。用件だけで悪いわね。
P.S.進行役はあの烏天狗に任せてあるから。
byレミリア・スカーレット』
「面白そうじゃん…ってか吸血鬼って水はダメなんじゃ…」
「細かいことは気にしないの。ヤツメウナギ食べたいし。妖夢は普通に許してくれたから後は…」
「ちょっとー?仲間外れは酷いんじゃない?」
ほい来た。もはや言うまでもない。
「紫?背後から脅かすのはやめてって言ってるでしょ。寿命が20年は縮んだじゃない」
「右に同じく」
「アンタ達はもう1回死んでるんだし寿命も何もないでしょうが」
「「妖怪に言われたくない」」
「うっ…」
声が珍しく重なった。多分今はシンクロ率が尋常じゃないかもしれない。
「でもまぁ人数揃ったかな。紫姐さんと橙と藍さんで」
「ヤツメウナギ!」
「藍!橙!おいで!2日後の夜は派手にやるから準備しときなさい」
「「イエッサー!」」
2日後。博霊神社付近の森。水鉄砲サバゲーの会場に足を運ぶが好戦的な空気が充満してるのは気のせいか?
「咲夜。フラン。パチェ。美鈴。こぁ。そろそろ開幕といこうじゃない」
「お嬢様…水はタブーなんじゃ…」
「背水の陣ですね!」
「あははは…早く来ないかなぁ…」
「はぁ…もう疲れたんだけど…レミィ?聞いてる?」
「何だか咬ませ犬になりそうな予感が…」
うわぁ。勝ち目薄そーだな。
「ヤツメウナギ!蒲焼き!串焼き!」
「幽々子…アンタはヤツメウナギしか考えてないわけね」
「とりあえず楼観剣と白楼剣持ってきたんですけど…」
「これは気が抜けないな。橙。しっかり頼むぞ」
「はい!藍様!」
「こりゃ勝てたら快挙だな…」
何だこの2名を除いてチームワークのなさは。特にゆゆ様は思考がカー○ィみたいになってるぞ?
「それじゃ…開始!確実に水が当たった人は離脱!」
射命丸の号令で開戦。蟷螂の斧ってこういう事か。白玉楼ソウルハンターズVS紅魔館ナハトエンペラーズが始まった。水鉄砲だが。
前半戦BGM:御柱の墓場~Grave of Being
「とは言っても向こうにはヤバいのが2人いるじゃない?」
「あのメイドと妹の方?まぁなんとかなるでしょ」
「紫様が弱気になるなんて珍しい…それと幽々子様はもう少し緊張感を持ってください」
「藍様がいれば大丈夫だと思います!」
「ちぇーん♪」
「だから策は準備してあるのだよ」
とりあえず策を説明してみる。後は実行に移すのみ。
森の東側――妖夢。
「隠れるよりも一騎打ちの方が合ってるのに…」
森の西側――藍さん&橙。
「橙…いけるな?」
「いつでも!」
後方支援――ゆゆ様&紫姐さん。
「えー?暇なんだけど」
「ウナギ食べたいんでしょ」
遊撃部隊――○○。
「ミッション開始ィ!」
森の東側はもはや戦闘状態らしい。
「図書館の司書さんですか…恨みはないですけど覚悟してもらいます!」
「やっぱり咬ませ犬!?」
ピチューン!
「敵将、魂魄妖夢が討ち取りました!」
小悪魔脱落。
遊撃って名目だしその辺をぶらつく。
「あ。獲物発見…心理戦で行くか!」
あの帽子…パチュリーか。こういう時の策も用意しておいてよかった。
「――――っ!誰!?」
「パチュリーじゃん。さっき魔理沙が探してたぞ?」
「嘘ぉ!?魔理沙ぁー!どこー!?」
もちろん嘘だ。これはやりすぎか?まぁいっか。勝てば官軍、負ければ賊軍だ。
「確か向こうに走ってったな」
「ありがと!」
水鉄砲放り投げて走ってったよ…。それから3分後。
「むきゅぅぅぅぅぅぅぅ…」
「お疲れ。計画通りだな」
「謀られた…!?私が!?あ…あれ?水鉄砲は?」
「これ?」
「あ…ぁ…魔理沙ぁ…助…け…」
ピチューン!
パチュリー脱落。
――その頃の霧雨邸――
「ぶぇっくし!あー…。この本パチュリーに返してなかったな…また今度でいーや」
さて…そろそろ紫姐さん達も動いてるはずだ。場所は変わって森の西側。
「美鈴!失敗したらナイフ投げるから覚悟して行きなさい!」
「は…はいぃっ!咲夜さんのナイフだけは喰らいたくないんで頑張ります!」
2対2の状況らしい。しかも同時に撃ってきてるし!
「あ…危ない藍しゃまぁぁぁぁぁ!」
「橙!?」
ピチューン!
「ごめんなさい…藍様ぁ…」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
橙脱落。
「門番…お前がぁぁぁぁ!橙をよくもぉぉぉ!」
「ふぇ?私が何か――――ふぎゃぁ!?」
ピチューン!
中g…違った。美鈴脱落。
「橙…仇は討ったからな」
「私を忘れてもらっちゃ困るわね」
「なっ…メイド長!?うわぁぁ!?」
ピチューン!
藍さん脱落。
「状況を報告しまーす!小悪魔さん、パチュリーさん、橙ちゃん、藍さん、美鈴さん脱落でーす」
それぞれ一時撤退して作戦会議。それにしてもこの脱落者の多さは酷くないか?
「ウチの門番は何してんの…咲夜。帰ったらクロックコープスでも見舞ってあげなさい」
「はい。しかし美鈴は別としてもパチュリー様がこうも簡単に…」
「フランが遊びたいー!」
うわぁ。門番涙目だぞそれは。
「藍と橙が…!?この水鉄砲大会…レミリアに集中砲火ね」
「じゃあ妹の方は私に任せてもらっていい?」
「先陣は任せてください」
「んじゃ後は各個に撃破でおk?」
「休憩終わりまーす」
後半戦開始。
後半戦BGM:妖々跋扈
先陣は妖夢で左が紫姐さん。右でゆゆ様と共同戦線だ。
「じゃあ散開!」
先陣を切った妖夢が一番ヤバい人物と出くわしたらしい。
「ねぇ…遊んでよ…ね?禁忌『フォーオブアカインド』!」
「分身!?これじゃどれが本物かなんて…」
「「「「あははははは」」」」
スペカは…どうなんだろう。反則かな?かな?
「止まれ!止まれぇ!」
「当たらないよ?――――バイバイ」
「幽々子様…すみません…」
ピチューン!
妖夢脱落。
「妖夢さん脱落でーす」
咲夜さんとレミリアは分散してるはずだ。フランはゆゆ様の方向に猛ダッシュ。
「妖…夢!?――○○…私はここに残るから。ふふふ…さぁ…来なさい。西行寺幽々子が一緒に遊んであげる」
ゆゆ様怖ぇよ!それから数分後。レミリアを捕捉した。よりによって単体かよ。トラップの匂いが充満してるんだがどーするよコレ。
「奇襲で行こうかね」
「面白そうじゃない?スキマ妖怪の本領ね」
よし。ゲリラ戦開始だ。
「レミリア覚悟ォー!紫姐さんいけそう!?」
「いつでもどうぞ」
「う…うー!うー!助けてさくやぁぁぁぁぁぁぁ!」
だから水鉄砲落とすなって。とんでもないカリスマブレイクだ。これは「さく」で腕上げて「や」で下げればいいのか?次の瞬間。
「お嬢様ァ――――!!」
咲夜さん襲来。(使徒的な意味で)
「レミリアは頼む!」
「妖怪使いの荒いことで」
カリスマブレイク状態のレミリアだけあって咲夜さんが回りを気にしないで突っ走ってくるんだが。バーゲンセールに殺到するおばちゃんみたいな迫力だ。
「ほい。発射ー」
「はうっ…お嬢様ぁ…どうか…勝利…を――」
ピチューン!
咲夜さん脱落。
「咲夜さん脱落でーす」
これでリード。瀟洒じゃない…。
「さ…さくやぁ…」
「油断はよくないわねぇ…落ちた水鉄砲は貰ったから。藍と橙の仇は取らせてもらうわ」
「う…うー…!!」
「ファイアー(はぁと」
ピチューン!ピチューン!ピチューン!ピチューン!ピチューン!
レミリア脱落。
「レミリアさん脱落でーす」
うっわ…紫姐さん酷ぇな…。もうレミリアの残機は0だってのに未だに水鉄砲連射してるよ。これに過剰反応するヤツが1名。
「さくや…!?お姉様…!?ふぇぇぇぇ…」
「チャーンス☆ゆかりん参上ー」
いつの間にか紫姐さんいないし。ってことは…まさか…!?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!咲夜とお姉様の仇ィ――――――!!!」
「仕留めてあげ…ぶっ!?ゲホっ…ちょ…気管支と鼻に水が…水…が…」
ピチューン!
紫姐さん脱落。
「紫さん脱落でーす」
おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!何してんだよスキマぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
「紫ぃー!!」
「え…!?嘘だッ!!」
「次ぃッ!!お前だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
猛ダッシュで戻っても間に合うか…!?
――その頃のゆゆ様VSフラン――
「フランちゃーん?飴玉あげるから仲直りしよ?」
「へ…?いいの…?」
「もちろん」
「ありがと…ゆゆ様」
「と見せかけて」
「ぶっ…!?」
ピチューン!
フラン脱落。
「フランちゃん脱落でーす」
ダッシュしなくてもなんとか勝てたみたいだ。ゆゆ様すげぇ!すーげぇ!何だいこのボムは!?
1時間後。みすちーが紅魔館に来た。ちなみにバーベキュー。
「幽々子…ちょっと食べすぎじゃなくて?」
「そうですよ…また太っても知りませんよ?」
「妖夢。後でゴーストバタフライかますから覚悟してね…あっちに美味しそうな鶏肉があるじゃない」
「まさか…捕食すんの!?」
「どうだー?橙?美味いだろ?」
「はい!藍様ぁー…これ今度作ってくれますか?」
一方の紅魔館組。
「あそこでカリスマブレイクなんか…!」
「頭脳戦で負けるなんて認めたくない…」
「出会い頭にアウトって…」
「この咲夜…一生の不覚です」
「ナイフ怖いナイフ怖いナイフ怖い…!!」
「楽しかったんだしいーじゃん」
暗っ!でもこの雰囲気をブレイクしたヤツが。
「まるまる⑨~っとチルノっと♪湖に降りたフェーアリー♪」
チルノ接近。しかしこの曲どっかで聴いたようなデジャヴが…。
「参上!氷の救世主♪もっと!ちゃんと!称えなさい!認めなさい!」
次の瞬間。
「「黙りなさーい!」」
「あべし!」
ピチューン!
スワローテイルバタフライ&光と闇の網目でチルノ墜落。あーぁ。一言で表すなら「ちょwwおまww」だ。
「むきー!混ぜてくれてもいーじゃんケチー!」
「ちょっといい?」
お。パチュリーが接近したぞ?
「何さ!?紫もやし!」
「ふーん?そういう事言うんだ?日符『ロイヤルフレア』…まだ終わらないから。火符『アグニシャイン』。トドメ…火&土符『ラーヴァクロムレク』」
チルノ…無茶しやがって…。
「アッ――――――――――――――――!!」
ピチューン!(2回目)
「これでよし…と」
「ナイス!パチェ!それでこそ私の親友!」
何気に酷いぞ?夜が明けるな。ってことは…。
「熱っ…ちょ…日光が…!目が!目がぁぁぁぁぁぁぁぁ!うー!うー!」
「お姉様ー!熱い!熱いよぉぉぉぉぉぉぉ!さくやぁー!」
「はい」
姉妹揃ってカリスマブレイク発動。咲夜さん苦労してるなぁ…。
「「「「「「じゃお疲れ様~」」」」」」
場所が変わって白玉楼。さっき妖夢がゆゆ様に呼ばれたらしい。
「じゃあ…華霊『ゴーストバタフライ』!」
「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あー…言ってたなぁ…。まさかホントにやるとは。
「今夜は結構涼しいかな」
その夜。
「お化け怖いから一緒に寝ていい…?」
「それをゆゆ様が言うと説得力ないんだよなぁ…ま、いっか」
それ以来3日間この状況が続いたのはまた別の話。
うpろだ1286
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