「なるほど…つまりこの子、ドリュウズが仮に瀕死のダメージを受けても、私が肩代わりできるということなんですね」
ピンク髪の少女は、ふんふんと納得したように頷く。
彼女の名はタロ。
ブルーベリー学園という場所で、ポケモンについて学ぶ女の子だ。
彼女の名はタロ。
ブルーベリー学園という場所で、ポケモンについて学ぶ女の子だ。
「ああ、とはいえタロ…君は見た所一般人と変わらない程度の身体みたいだし、あまり当てにはしない方がいい」
そんなタロに対して返答したのは…ぬいぐるみのような小柄な体型をした獣人。
プクリポと呼ばれる種族の彼の名は、ハノン。
可愛らしい容姿をしているがオスであり、勇者の盟友だったり大魔王だったりあちこちで様々な肩書を持つ冒険者である。
ハノンは、冒険の中で様々な職業を経験してきたが、その中でも特にメインで活躍しているのは…まもの使い。
そしてまもの使いには、このバトルロワイアルの舞台にてポケモントレーナーに課された制限…HPリンクを技として習得している。
それ故にHPリンクについてよく知っていたハノンは、最初のクラベルの死を見てもいまいち何が起こったかピンと来ないらしいタロに、どういうものなのかを詳しく解説していたのだ。
プクリポと呼ばれる種族の彼の名は、ハノン。
可愛らしい容姿をしているがオスであり、勇者の盟友だったり大魔王だったりあちこちで様々な肩書を持つ冒険者である。
ハノンは、冒険の中で様々な職業を経験してきたが、その中でも特にメインで活躍しているのは…まもの使い。
そしてまもの使いには、このバトルロワイアルの舞台にてポケモントレーナーに課された制限…HPリンクを技として習得している。
それ故にHPリンクについてよく知っていたハノンは、最初のクラベルの死を見てもいまいち何が起こったかピンと来ないらしいタロに、どういうものなのかを詳しく解説していたのだ。
「…逆に言えば、貧弱な私の方が瀕死…というより致死量のダメージを受けてしまえば、ドリュウズがどれだけ元気でもすぐに死んでしまう、ということなんですよね…クラベル校長と…ラウドボーンのように」
最初の場所での惨劇を思い出したのか、タロの口調は弱弱しい。
自分もああなる可能性があるのだ、怯えるのも無理はなかった。
自分もああなる可能性があるのだ、怯えるのも無理はなかった。
「ああ、飲み込みが早いね。…だからタロ、君はなんとしても敵の攻撃を受けないようにしないといけない」
「………正直、怖いです」
「………正直、怖いです」
顔を伏せて、暗い顔で呟く。
ブルーベリー学園リーグ部の四天王として、多くのトレーナーと切磋琢磨し、勝ち上がってきた。
だけどそれは、決して殺し合いなどという物騒なものではなかった。
ポケモンバトルで、ポケモンの技による流れ弾を受けないように気を付ける必要はあった。
だけどもここでは、偶然などではなく故意に、トレーナーである自分を狙ってくる相手がいるということで。
そんな悪意を前に、自分は抗うことができるのだろうか。
ブルーベリー学園リーグ部の四天王として、多くのトレーナーと切磋琢磨し、勝ち上がってきた。
だけどそれは、決して殺し合いなどという物騒なものではなかった。
ポケモンバトルで、ポケモンの技による流れ弾を受けないように気を付ける必要はあった。
だけどもここでは、偶然などではなく故意に、トレーナーである自分を狙ってくる相手がいるということで。
そんな悪意を前に、自分は抗うことができるのだろうか。
「…僕にも、モンスターが支給されてればよかったんだけどな」
ハノンもまた、悔しそうに呟く。
彼らは知らされていないが、タロ達のようなポケモントレーナーを除いて、いわゆる「意志を持った存在」は支給されない。
故に当然ハノンやタロの荷物にはドリュウズ以外のモンスターなどいないし、他の参加者もHPリンクが施されたポケモントレーナー以外は支給されていない。
自分はまもの使いだというのに魔物…モンスターを使役できないということを、ハノンは非常に残念に思っていた。
ちなみに、ハノンがHPリンクをドリュウズに使うことで、接続先をタロからハノンに変更できないかということも試したが、残念ながらリンクはタロに繋がったままであった。
タロの方にもHPリンクを使ってみたが、やはり既にドリュウズと繋がっている状態だからか、繋がることはできなかった。
彼らは知らされていないが、タロ達のようなポケモントレーナーを除いて、いわゆる「意志を持った存在」は支給されない。
故に当然ハノンやタロの荷物にはドリュウズ以外のモンスターなどいないし、他の参加者もHPリンクが施されたポケモントレーナー以外は支給されていない。
自分はまもの使いだというのに魔物…モンスターを使役できないということを、ハノンは非常に残念に思っていた。
ちなみに、ハノンがHPリンクをドリュウズに使うことで、接続先をタロからハノンに変更できないかということも試したが、残念ながらリンクはタロに繋がったままであった。
タロの方にもHPリンクを使ってみたが、やはり既にドリュウズと繋がっている状態だからか、繋がることはできなかった。
「ハノンさんは…まもの使い、なんでしたっけ」
「ああ、君達ポケモントレーナーのようにモンスターを使役して戦ってる。…とはいえまあ、僕自身もこれを使って戦えるから自衛に関してはモンスターがいなくてもなんとかなるんだけど」
「ああ、君達ポケモントレーナーのようにモンスターを使役して戦ってる。…とはいえまあ、僕自身もこれを使って戦えるから自衛に関してはモンスターがいなくてもなんとかなるんだけど」
そういってハノンは、両腕に装着した爪装備を見せる。
幸いなことにハノンの支給品には、彼が元の世界で主に使っていた武器種である爪武器が支給されていた。
ハノンはまもの使いという職種ではあるが、彼の世界のまもの使いは、本人も戦う力を十分に持っているのだ。
幸いなことにハノンの支給品には、彼が元の世界で主に使っていた武器種である爪武器が支給されていた。
ハノンはまもの使いという職種ではあるが、彼の世界のまもの使いは、本人も戦う力を十分に持っているのだ。
「タロ、君が怖いようなら、僕が君を守って戦う」
「ハノンさん…」
「なあに、こんな成りだが、これでも世界を何度も救ってきたんだ。タロやドリュウズのことも、この殺し合いのことだって…いつものように、なんとかするだけさ」
「ハノンさん…」
「なあに、こんな成りだが、これでも世界を何度も救ってきたんだ。タロやドリュウズのことも、この殺し合いのことだって…いつものように、なんとかするだけさ」
口調こそ軽いが、しかし不思議とそこに驕りは感じさせない。
確かな実力に裏打ちされた、自信のようなものを感じられた。
その姿はなんとなく、ブルーベリー学園に留学してきて、あっという間に台頭してきてチャンピオンにまでなったあの人を彷彿とさせた。
きっとハノンは、あの人のように強いのだろう。
思わず抱きしめたくなるような可愛さだが、きっとこの人は私を守ってくれる。
だけど…
確かな実力に裏打ちされた、自信のようなものを感じられた。
その姿はなんとなく、ブルーベリー学園に留学してきて、あっという間に台頭してきてチャンピオンにまでなったあの人を彷彿とさせた。
きっとハノンは、あの人のように強いのだろう。
思わず抱きしめたくなるような可愛さだが、きっとこの人は私を守ってくれる。
だけど…
『ただ、後ろで命令しながら見てるだけ、なんて殺し合いのスリルも何もあったもんじゃないよね』
夢と呼ばれた少女の言葉を思い出す。
殺し合いのスリルがどうのというのには全く共感できないが、しかし。
ただ後ろで、命令すらもせずに、見てるだけ。
本当にそれで、いいのか。
殺し合いのスリルがどうのというのには全く共感できないが、しかし。
ただ後ろで、命令すらもせずに、見てるだけ。
本当にそれで、いいのか。
『ラウドボーン、フレアソング!』
クラベル校長の最期を思い出す。
あの人は、HPリンクのことは知らなかったが、逆らえば殺されるということは当然分かっていたし、実際そうなった。
それでも、あの人は抗った。
きっと、それは―
あの人は、HPリンクのことは知らなかったが、逆らえば殺されるということは当然分かっていたし、実際そうなった。
それでも、あの人は抗った。
きっと、それは―
「ハノンさん…私に、教えてくれませんか、あなたの戦い方を」
「タロ?…どういうことだい?」
「私たちブルーベリー学園の生徒は、ダブルバトル…ポケモン2体を同時に使うバトルを主として、教育を受けてきました。ハノンさん、あなたのことをよく知って、ドリュウズとコンビで運用すれば…役に立てると思うんです」
「…いいのかい?君の命は、もはや君だけのものじゃない。君が死ねば…」
「分かってます。私が死ねばドリュウズも死ぬ…それでも、私は…!」
「タロ?…どういうことだい?」
「私たちブルーベリー学園の生徒は、ダブルバトル…ポケモン2体を同時に使うバトルを主として、教育を受けてきました。ハノンさん、あなたのことをよく知って、ドリュウズとコンビで運用すれば…役に立てると思うんです」
「…いいのかい?君の命は、もはや君だけのものじゃない。君が死ねば…」
「分かってます。私が死ねばドリュウズも死ぬ…それでも、私は…!」
腕をクロスさせて、バツのポーズをとると、タロは言った。
「ブブーって!殺し合いなんて、そういうのよくないと思いますって!否定する気持ちを捨てちゃ、ダメだって思うから!」
クラベル校長は、グレープアカデミーの校長だ。
ブルーベリー学園と交流があるとはいえ、それほど接点が強いわけでもないし、校長ともそう何度も顔を合わせたことがあるわけではない。
だけど、『生徒』として、『先生』である彼が伝えようとしたことは、なんとなくだが分かっていた。
きっとクラベル校長は、自分が死ぬことになろうとも、その行動によって、伝えようとしたのだ。
理不尽に負けるな、抗う勇気を持て、と。
ブルーベリー学園と交流があるとはいえ、それほど接点が強いわけでもないし、校長ともそう何度も顔を合わせたことがあるわけではない。
だけど、『生徒』として、『先生』である彼が伝えようとしたことは、なんとなくだが分かっていた。
きっとクラベル校長は、自分が死ぬことになろうとも、その行動によって、伝えようとしたのだ。
理不尽に負けるな、抗う勇気を持て、と。
「私は…抗いたい。最初の場所で大人として、先生として道を示してくれたクラベル校長のように…戦いたい、です!」
「…そうか、分かったタロ。それなら僕は君に協力する。共に戦おう!」
「はい!……それでハノンさん、その、ハノンさんのこと教えてもらう前に、ちょっと私のお願い聞いてくれませんか?」
「お願い…僕にできることなら」
「本当ですか!」
「…そうか、分かったタロ。それなら僕は君に協力する。共に戦おう!」
「はい!……それでハノンさん、その、ハノンさんのこと教えてもらう前に、ちょっと私のお願い聞いてくれませんか?」
「お願い…僕にできることなら」
「本当ですか!」
ガバッと顔を上げるタロ。
キラキラと期待に満ちて目を輝かせるタロの姿に、ハノンは自分が安請け合いしたことをちょっとだけ後悔した。
プクリポ姿で街中を歩いていると、ああいう『目』をした人と遭遇することがある。
きっとタロのお願いというのは…
キラキラと期待に満ちて目を輝かせるタロの姿に、ハノンは自分が安請け合いしたことをちょっとだけ後悔した。
プクリポ姿で街中を歩いていると、ああいう『目』をした人と遭遇することがある。
きっとタロのお願いというのは…
「ハノンさん!その可愛らしい姿…モフモフしてもいいですか!?」
やっぱりそういうことだった。
プクリポというのは小柄なぬいぐるみのような容姿から、他の種族…特に可愛いもの好きの女性から愛玩されることがある。
酷い時には、追い回されることもある。
タロはそこまで酷い人間じゃないと信じたいが、ちょっと警戒してしまう。
プクリポというのは小柄なぬいぐるみのような容姿から、他の種族…特に可愛いもの好きの女性から愛玩されることがある。
酷い時には、追い回されることもある。
タロはそこまで酷い人間じゃないと信じたいが、ちょっと警戒してしまう。
「ドリュウ…」
それまで黙って二人の話を聞いていたドリュウズは、ジト目で主人の姿を見ていた。
主人の可愛いもの好きはよく知っていたが、こんな状況でもそれを貫き通す姿に、呆れていた。
主人の可愛いもの好きはよく知っていたが、こんな状況でもそれを貫き通す姿に、呆れていた。
「あっ、ドリュウズもモフモフしたい!?じゃあ親睦を深めるために、3人でモフモフしよっか!」
「あ、あの、タロさん…」
「えへへ…ギュウウ!」
「あ、あの、タロさん…」
「えへへ…ギュウウ!」
満面の笑みで、ハノンとドリュウズは抱きつかれた。
ドリュウズの方は慣れたものだが、ハノンはというと気まずそうに目を逸らしていた。
プクリポになってからというもの、何度かこういうことはされてきたが、女の子に抱きつかれるのはやはり慣れなかった。
これが同族のナブレット団長とかなら、「……来な?」とかいいながらクールにモフモフされるんだろうな。
助けを求めるように隣のドリュウズを見ると、「諦めろよ坊主」みたいな悟った目で見られた。
ドリュウズの方は慣れたものだが、ハノンはというと気まずそうに目を逸らしていた。
プクリポになってからというもの、何度かこういうことはされてきたが、女の子に抱きつかれるのはやはり慣れなかった。
これが同族のナブレット団長とかなら、「……来な?」とかいいながらクールにモフモフされるんだろうな。
助けを求めるように隣のドリュウズを見ると、「諦めろよ坊主」みたいな悟った目で見られた。
「う~ん、ハノンさんもドリュウズもかわいい~!」
でもまあ、これでタロの気持ちが安らぐなら、いいか。
戦う決意を固めても、やっぱり不安はあるだろうし。
そうしてハノンとドリュウズは、タロが満足するまでモフモフされ続けるのであった。
戦う決意を固めても、やっぱり不安はあるだろうし。
そうしてハノンとドリュウズは、タロが満足するまでモフモフされ続けるのであった。
【D-7/一日目 深夜】
【ハノン(男主人公)@ドラゴンクエストXオンライン】
[状態]:健康
[装備]:あくまのツメ@ドラゴンクエストXオンライン
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:この事件を解決する、いつものように
1.タロとお互いの戦い方について情報を共有する
【ハノン(男主人公)@ドラゴンクエストXオンライン】
[状態]:健康
[装備]:あくまのツメ@ドラゴンクエストXオンライン
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:この事件を解決する、いつものように
1.タロとお互いの戦い方について情報を共有する
※少なくともバージョン5終了以降、種族はプクリポです。
※職業はまもの使いで、少なくとも「まものマスター」「ツメスキル」を200まで覚えています。
※職業はまもの使いで、少なくとも「まものマスター」「ツメスキル」を200まで覚えています。
【タロ@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ドリュウズ)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに抗う、クラベル校長のように
1.ハノンの戦い方を教えてもらい、戦うための戦術を組み立てる
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ドリュウズ)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに抗う、クラベル校長のように
1.ハノンの戦い方を教えてもらい、戦うための戦術を組み立てる
※藍の円盤終了後からの参戦です。
【あくまのツメ@ドラゴンクエストXオンライン】
名前の通りツメに分類される武器。
低確率で相手を毒状態にする。
名前の通りツメに分類される武器。
低確率で相手を毒状態にする。
【モンスターボール(ドリュウズ)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット】
タロに支給された彼女の相棒。
テラスタルオーブのタイプはフェアリー
レベル習得の技に加えて、ゲームで使っていたマシン技「テラバースト」「アイアンヘッド」「がんせきふうじ」「10まんばりき」も使用可能。
タロに支給された彼女の相棒。
テラスタルオーブのタイプはフェアリー
レベル習得の技に加えて、ゲームで使っていたマシン技「テラバースト」「アイアンヘッド」「がんせきふうじ」「10まんばりき」も使用可能。
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001:右肩に紫蝶々 | 時系列順 | 003:平行な信号は特異点に因り交わった |
投下順 | ||
ハノン | 030:魔族が起き上がり仲間になりたそうにこちらを見ている | |
タロ |