静まり返った闇の中を、ベアトリクスは歩き続けていた。
一片の隙も無い警戒体勢と、速足ながら足音を立てぬ軍式歩行法を維持しながら。
この状態を、おおよそ2時間は継続しているだろうか。新兵ならば既に苦痛が顔に出ていてもおかしくない。
だが、鍛錬によってそれらを身体の底にまで染みつかせた彼女にとっては、ただ息をしているにも等しい。
一片の隙も無い警戒体勢と、速足ながら足音を立てぬ軍式歩行法を維持しながら。
この状態を、おおよそ2時間は継続しているだろうか。新兵ならば既に苦痛が顔に出ていてもおかしくない。
だが、鍛錬によってそれらを身体の底にまで染みつかせた彼女にとっては、ただ息をしているにも等しい。
この間、何が起こることも無く、誰と出会うことも無く、彼女が休息を取ることもなかった。
この殺し合いの場における静穏は、客観的には幸運であるかもしれない。
この殺し合いの場における静穏は、客観的には幸運であるかもしれない。
だが、その静寂こそが、彼女の心を時折かき乱す。
本当に自分は将に徹しようとしているのか。
スタイナーの死によって胸に空いた穴を、姫を護るという義務感だけでごまかしているのではないか。
何も起こらない、何も考える必要が無い状況だからか、そんな下らない考えが突発的に浮かんでは消える。
本当に自分は将に徹しようとしているのか。
スタイナーの死によって胸に空いた穴を、姫を護るという義務感だけでごまかしているのではないか。
何も起こらない、何も考える必要が無い状況だからか、そんな下らない考えが突発的に浮かんでは消える。
「馬鹿なことを……」
邪念を振り払うように頭を振り、脚を速めようとした、その時。
(…………!!)
彼女の脚が止まった。
装備したアイアンソードによって普段以上に研ぎ澄まされた知覚が、自分の向かう先、東の方角からこちらに接近する人物を感知した。
それも1人ではない。2人。
それも1人ではない。2人。
ベアトリクスは瞬間的に考えを巡らせた。
勝ち残れるのは1人のみというルール上、複数で行動しているならゲームに反抗している人間である可能性が高い。
だが、まだゲームは始まったばかり。ひとまず他の参加者を減らすといった名目で、危険人物同士が同盟を組んでいる可能性もゼロとは言えない。
勝ち残れるのは1人のみというルール上、複数で行動しているならゲームに反抗している人間である可能性が高い。
だが、まだゲームは始まったばかり。ひとまず他の参加者を減らすといった名目で、危険人物同士が同盟を組んでいる可能性もゼロとは言えない。
いずれにせよ、まずは様子を伺わねば。
そう判断した彼女は音もなく物陰に身を潜めると、剣の柄に手を掛けながら気配の方向をじっと見据えた。
そう判断した彼女は音もなく物陰に身を潜めると、剣の柄に手を掛けながら気配の方向をじっと見据えた。
朝が近づき始めていた。
先刻まで黒一色だった空は、わずかながら瑠璃色を帯び始めた。
数分後、薄明かりの中に、2つの人影がぼんやりと浮かびあがった。
その一人が誰なのか認めた瞬間、ベアトリクスは思わず立ち上がっていた。
先刻まで黒一色だった空は、わずかながら瑠璃色を帯び始めた。
数分後、薄明かりの中に、2つの人影がぼんやりと浮かびあがった。
その一人が誰なのか認めた瞬間、ベアトリクスは思わず立ち上がっていた。
それは、彼女自身が心から生存を願う人物の一人。
かつて籠の中の鳥であったガーネット姫を広き世界に導いた、姫と最も縁深き少年。
かつて籠の中の鳥であったガーネット姫を広き世界に導いた、姫と最も縁深き少年。
「……ジタン」
◆
「ベアトリクス!」
ベアトリクスの姿を認めたジタンも手を振りながら駆け寄ってきた。
彼の傍らにいる少女・ボタンも、戸惑いながらもジタンの後を追っている。
彼の傍らにいる少女・ボタンも、戸惑いながらもジタンの後を追っている。
ベアトリクスから見ればボタンは全く素性の知れない相手ではあるが、
彼女に敵意が無いのはその挙動から明白であった為、最低限の警戒に留めた。
彼女に敵意が無いのはその挙動から明白であった為、最低限の警戒に留めた。
「無事で何よりです、ジタン」
「ああ、ベアトリクスも……」
「ああ、ベアトリクスも……」
ベアトリクスはかつて、前女王プラネに従う将軍としてジタンらと敵対し、幾度か剣を交えたこともある。
だが、ガーネットの女王即位の後は、ジタンらに同行こそしなかったとはいえ、明らかに彼らの"仲間"であった。
だが、ガーネットの女王即位の後は、ジタンらに同行こそしなかったとはいえ、明らかに彼らの"仲間"であった。
信じられる仲間との再会。
にも拘わらず、ジタンの返事は重かった。
笑顔でありながらも、どこかバツが悪げな複雑な表情を浮かべている。
その理由は、恐らく"彼"のことだろうと、ベアトリクスは察する。
更にもう一つ、気になることがあった。
にも拘わらず、ジタンの返事は重かった。
笑顔でありながらも、どこかバツが悪げな複雑な表情を浮かべている。
その理由は、恐らく"彼"のことだろうと、ベアトリクスは察する。
更にもう一つ、気になることがあった。
「しかしジタン。なぜこちらの方向に? 城に向かうのではないのですか?」
「あー、それなんだけど……」
「すいません。うちの我儘に付き合ってもらったんです」
「あー、それなんだけど……」
「すいません。うちの我儘に付き合ってもらったんです」
頭を掻いて言い淀むジタンに代わり、傍らのボタンがおずおずと口を開いた。
◆
「…………そういうことでしたら仕方ありませんね」
ジタン達がアレクサンドリア城を離れるまでの顛末を聞いたベアトリクスは、ひとまず納得をした。
ガーネット姫はアレクサンドリア城に向かうという己の推測も、結局は可能性に過ぎない。
姫が置かれている状況が分からない以上、彼女と合流できるかはどうしても賭けになる。
そういう意味では、人格も実力も信頼できるジタンがテーブルシティへ向かうことは都合が良いとも考えられた。
自分かジタンのどちらかと合流できれば、姫の生存確率は大幅に上がるだろう。
ガーネット姫はアレクサンドリア城に向かうという己の推測も、結局は可能性に過ぎない。
姫が置かれている状況が分からない以上、彼女と合流できるかはどうしても賭けになる。
そういう意味では、人格も実力も信頼できるジタンがテーブルシティへ向かうことは都合が良いとも考えられた。
自分かジタンのどちらかと合流できれば、姫の生存確率は大幅に上がるだろう。
「それとジタン、スタイナーを弔って頂きありがとうございます」
ジタンに対し穏やかな笑顔で礼を言う。
だが、当の彼は快活な彼らしくもない、極めて深刻な表情を浮かべていた。
だが、当の彼は快活な彼らしくもない、極めて深刻な表情を浮かべていた。
「礼なんか言わないでくれ。
むしろ、オレの方から謝らないといけねえ。
あの時、オレはスタイナーのすぐ傍にいたんだ。オレがもっと強く止めてれば……」
むしろ、オレの方から謝らないといけねえ。
あの時、オレはスタイナーのすぐ傍にいたんだ。オレがもっと強く止めてれば……」
ジタンは奥歯を噛みしめながら悔恨の言葉を吐いていた。
ベアトリクスがこんな様子の彼を目にするのは初めてだろうか。
彼女は無言でその言葉を受け止めていた。
その様子から彼女の心情を伺うことは出来ない。
ベアトリクスがこんな様子の彼を目にするのは初めてだろうか。
彼女は無言でその言葉を受け止めていた。
その様子から彼女の心情を伺うことは出来ない。
「…………すまねえ、ベアトリクス」
ジタンはそう言って、頭を下げた。
客観的に見れば、あの時首輪の仕掛けなど知る由もなかったジタンにスタイナーの死の責を問うなど、誤りであろう。
彼の命を奪ったのは紛れもなくあの魔女、古砂夢だ。
そしてジタン自身、アレクサンドリア城でスタイナーの死体を弔った時に、彼の死を受け入れ、この殺し合いに抗う覚悟は決めていた。
そのつもりだった。
彼の命を奪ったのは紛れもなくあの魔女、古砂夢だ。
そしてジタン自身、アレクサンドリア城でスタイナーの死体を弔った時に、彼の死を受け入れ、この殺し合いに抗う覚悟は決めていた。
そのつもりだった。
だが、ジタンは目の前のベアトリクスとスタイナーが深い仲にあることを知っている。
だからこそ、この場でベアトリクスと再会したことで、スタイナーの死に対する責任と後悔を改めて覚えずには得られなかった。
理屈ではないのだ。
だからこそ、この場でベアトリクスと再会したことで、スタイナーの死に対する責任と後悔を改めて覚えずには得られなかった。
理屈ではないのだ。
「…………顔を上げてください、ジタン」
そんな彼に向けて掛けられた、ベアトリクスの言葉は穏やかだった。
ベアトリクスに、スタイナーの死についてジタンを責めるつもりは元よりなかった。
何故なら、スタイナーを止める機会は、彼女にも有ったのだから。
ベアトリクスに、スタイナーの死についてジタンを責めるつもりは元よりなかった。
何故なら、スタイナーを止める機会は、彼女にも有ったのだから。
このゲームの始まりの時。あの大広間で目を覚ました直後。
スタイナーは、良くも悪くも彼らしい大声と大げさな挙動によって一際注目を集めていた。
当然、ベアトリクスも早々に彼の存在は認識しており、
その後ジタンとスタイナーが何か言い争っていたことまで把握できていた。
彼女がその気になっていたなら、2人の元に向かうことも充分に可能だったろう。
スタイナーは、良くも悪くも彼らしい大声と大げさな挙動によって一際注目を集めていた。
当然、ベアトリクスも早々に彼の存在は認識しており、
その後ジタンとスタイナーが何か言い争っていたことまで把握できていた。
彼女がその気になっていたなら、2人の元に向かうことも充分に可能だったろう。
しかし、ベアトリクスは将であった。
最優先の守護対象であるガーネット姫の所在と状況の確認を優先し、冷静に周囲の様子を窺おうと努めていた。
それは将軍としては全く正しい行動であっただろう。
最優先の守護対象であるガーネット姫の所在と状況の確認を優先し、冷静に周囲の様子を窺おうと努めていた。
それは将軍としては全く正しい行動であっただろう。
だが、それ故に彼女は後れを取り、目の前でスタイナーを失う結果となった。
かつて、霧の根源にスタイナー達が向かったと聞いた時、
慌てふためいてレッドローズ号を発進させた自分は何処へ行ったのかと、
そう自問しても、もう意味はない。
慌てふためいてレッドローズ号を発進させた自分は何処へ行ったのかと、
そう自問しても、もう意味はない。
スタイナーの死という現実を前に、ベアトリクスという人間が心の奥底で何を望んでいるのか、もう自分でも分からない。
…………だから。
…………だから。
「…………彼の死を受け入れた、と言えば嘘になります」
そう。ベアトリクスという個人を捨てて、
「ですが、かつて彼は、自分と共に姫様をお守りして欲しいと、そう言ってくれました。
ならば、私はその遺志を継いで姫様を護る、それだけです。
……それはジタン、貴方も同じではないですか?」
ならば、私はその遺志を継いで姫様を護る、それだけです。
……それはジタン、貴方も同じではないですか?」
今は、正論を語ろう。
胸に抱く感情を、将という名の仮面に隠して。
胸に抱く感情を、将という名の仮面に隠して。
その言葉を聞いたジタンは、思わず天を仰いでいた。
"落ち込んでいる暇があるなら、姫様や他の者を助ける為に動くのである!!!"
ベアトリクスの言葉に、そう自分を怒鳴りつけるスタイナーの姿が重なった。
「………すまねえ、おっさん」
ただ、そう呟くしかできなかった。
◆
ジタンとベアトリクスの会話を少し離れて見守っていたボタンは、
胸に針が指すような痛みを感じていた。
胸に針が指すような痛みを感じていた。
ここに来るまでの途中に、ジタンの口から彼の仲間について簡単な紹介を受けてはいたが、そこまで深い話は聞いていない。
それでも、最初に殺されたスタイナーという人と、目の前のベアトリクスが何か特別な関係にあったらしいことは、
そういう機微には疎い自分でも何となく分かる。
それでも、最初に殺されたスタイナーという人と、目の前のベアトリクスが何か特別な関係にあったらしいことは、
そういう機微には疎い自分でも何となく分かる。
スタイナーの死を巡る2人の会話は、ボタンにクラベル校長の最期の姿を思い起こさせた。
校長に望みがあるとすれば、生徒である自分やアオイ達が無事に生きて帰ることなのは間違いない。
校長に望みがあるとすれば、生徒である自分やアオイ達が無事に生きて帰ることなのは間違いない。
でも、ただ守られるだけでいいのか。
クラベルの、そしてスタイナーの死を無駄にしない為に。
自分だけでなく、自分に付き合ってくれたジタンや、彼の仲間のベアトリクスの為に、
何か自分もできることはあるんじゃないのか。
そういったことを考えているうちに、自然と握られた手に力が込められていく。
クラベルの、そしてスタイナーの死を無駄にしない為に。
自分だけでなく、自分に付き合ってくれたジタンや、彼の仲間のベアトリクスの為に、
何か自分もできることはあるんじゃないのか。
そういったことを考えているうちに、自然と握られた手に力が込められていく。
「じゃあ、ベアトリクスはこのまま城に行くんだな?
さっきも言ったけど、俺達が出発するまでは誰もいなかったぜ?」
「ええ。私のように到着が遅れているだけかもしれませんし」
さっきも言ったけど、俺達が出発するまでは誰もいなかったぜ?」
「ええ。私のように到着が遅れているだけかもしれませんし」
いつの間にかジタンとベアトリクスの会話が再開されていたが、
お互いにまだ落ち着いてはいないのであろう、当たり障りのない事務的な内容に終始している。
お互いにまだ落ち着いてはいないのであろう、当たり障りのない事務的な内容に終始している。
その時だった。
ボタンの眼に、ふと2人に付けられた首輪が映った。
瞬間、彼女は悟った。自分にできるかもしれないことを。
反射的に体が動き、ジタンとベアトリクスの間に割り込んでいた。
ボタンの眼に、ふと2人に付けられた首輪が映った。
瞬間、彼女は悟った。自分にできるかもしれないことを。
反射的に体が動き、ジタンとベアトリクスの間に割り込んでいた。
「ちょ、ちょっといいですか」
「おっ!? ど、どうしたんだよ、ボタン」
「うん、聞いてほしいことが」
「落ち着いて下さい。何か話したいことでも?」
「おっ!? ど、どうしたんだよ、ボタン」
「うん、聞いてほしいことが」
「落ち着いて下さい。何か話したいことでも?」
ベアトリクスに促され、深呼吸をして一旦心を落ち着けた後、
ボタンは語り出した。自分の決意を。
ボタンは語り出した。自分の決意を。
「テーブルシティに、うちの住んでた部屋があるの。
もしうちが使ってたのそのままで、パソコンとかがあったなら、この首輪を解析してみようと思う」
「解析……? そんなことできんのか?」
「ん。うち、そういうことは得意なんよ」
もしうちが使ってたのそのままで、パソコンとかがあったなら、この首輪を解析してみようと思う」
「解析……? そんなことできんのか?」
「ん。うち、そういうことは得意なんよ」
ボタンは強い瞳で言い切った。
事実、ハッキング能力には自信があった。
ポケモンリーグのリーグペイシステムにハッキングを行ったことがあり、
現在ではオモダカらの依頼を受け、システムの脆弱性改善の仕事も任されているのだ。
事実、ハッキング能力には自信があった。
ポケモンリーグのリーグペイシステムにハッキングを行ったことがあり、
現在ではオモダカらの依頼を受け、システムの脆弱性改善の仕事も任されているのだ。
「ですが、そのパソコンという道具が、あらかじめ撤去されている可能性もありますが……」
「いや、オレの見た限り、この世界のアレクサンドリア城はオレ達の世界とほとんど変わりなかったぜ。
それならテーブルシティの方も、元の世界そのままかもしれない」
「いや、オレの見た限り、この世界のアレクサンドリア城はオレ達の世界とほとんど変わりなかったぜ。
それならテーブルシティの方も、元の世界そのままかもしれない」
懸念を示すベアトリクスに対し、可能性を示したのはジタンだ。
ジタンは盗賊だ。故に周囲の観察力に長けている。
最初の出発地であるアレクサンドリア城の様子も抜け目なく確認しており、
自分の記憶にある城とほぼ同じであるという結論を出していた。
ベアトリクスも、彼が言うなら信憑性は高いと判断し、なるほどと呟いた。
ジタンは盗賊だ。故に周囲の観察力に長けている。
最初の出発地であるアレクサンドリア城の様子も抜け目なく確認しており、
自分の記憶にある城とほぼ同じであるという結論を出していた。
ベアトリクスも、彼が言うなら信憑性は高いと判断し、なるほどと呟いた。
「可能性は決して低くはない、ということですか。
それなら、確かめる価値は充分にありますね」
それなら、確かめる価値は充分にありますね」
無論、ジタンもベアトリクスも楽観的には受け止めていない。
こんな殺し合いを開くことのできるほどの主催者が、
学生一人で解析できるような代物で自分達を縛ろうとしているとは思えないし、
ボタン自身もそれは承知の上だろう。
こんな殺し合いを開くことのできるほどの主催者が、
学生一人で解析できるような代物で自分達を縛ろうとしているとは思えないし、
ボタン自身もそれは承知の上だろう。
だがそれでも、この殺し合いの打破に繋がるかもしれない第一歩だ。
「ではボタンさん。もし設備が残っていれば解析をお願いします。我々にはそういうことはまるで分かりませんから。
ジタン、彼女のことをお願いします」
「ああ、任せとけ」
「それとボタンさん、お聞きしたいのですが、貴女の他にそういうことのできそうな、機械に強い人物に心当たりはありませんか?」
「うちの他に……?」
ジタン、彼女のことをお願いします」
「ああ、任せとけ」
「それとボタンさん、お聞きしたいのですが、貴女の他にそういうことのできそうな、機械に強い人物に心当たりはありませんか?」
「うちの他に……?」
言われて、そっか、とボタンはその問いの意図を察した。
別に自分一人だけで全てを解決する必要はないのだ。
最終的に目的を達成出来れば、それでいい。
そして、識者が多いほど可能性が高まるのは道理だ。
別に自分一人だけで全てを解決する必要はないのだ。
最終的に目的を達成出来れば、それでいい。
そして、識者が多いほど可能性が高まるのは道理だ。
では、その機械に強い人物とは?
ボタンの頭に、すぐ一人の人物が思い当たった。
恐らく、自分より遥かに優れた技術力の持ち主が、この会場のどこかにいる筈だった。
ボタンの頭に、すぐ一人の人物が思い当たった。
恐らく、自分より遥かに優れた技術力の持ち主が、この会場のどこかにいる筈だった。
「……フトゥー博士って人がいる」
「名簿の、このフトゥーAIって人か? 変わった名前だな」
「ん。この人は科学者で…… タイムマシンを作った人なんよ」
「タイム……マシン?」
「そう。信じられないかもしれないけど、"現在"と"未来"を繋げる機械」
「名簿の、このフトゥーAIって人か? 変わった名前だな」
「ん。この人は科学者で…… タイムマシンを作った人なんよ」
「タイム……マシン?」
「そう。信じられないかもしれないけど、"現在"と"未来"を繋げる機械」
それからボタンは自分の知るタイムマシンについて説明したが、
それはジタンとベアトリクスにとっても驚くべき内容だった。
ジタン達はかつて、インビンシブル号を初めとしたテラの超科学を目にしており、
ヘイストやストップといった局所的に時間の流れを操作する魔法も知っている。
だが、純粋な科学技術によって時間を超越する機械を製作し、
実際に現在と未来の世界を繋げてみせたという話には驚愕を禁じ得なかった。
それはジタンとベアトリクスにとっても驚くべき内容だった。
ジタン達はかつて、インビンシブル号を初めとしたテラの超科学を目にしており、
ヘイストやストップといった局所的に時間の流れを操作する魔法も知っている。
だが、純粋な科学技術によって時間を超越する機械を製作し、
実際に現在と未来の世界を繋げてみせたという話には驚愕を禁じ得なかった。
「とても信じられませんが…… それ程の科学者なら、何としても保護して協力を仰がねばなりません」
驚嘆しながらベアトリクスはそう呟いていた。
この場でタイムマシンを作ることなど流石に出来はしないだろうが、
その技術力が脱出の大きな力となるのは間違いないだろう。
この場でタイムマシンを作ることなど流石に出来はしないだろうが、
その技術力が脱出の大きな力となるのは間違いないだろう。
だが、当のボタンはどこか不安げな表情を浮かべていた。
「うん。確かに味方なら、めっちゃ頼りになる人だとは思うんよ。
知識も技術もうちとは比べものにならんだろうし。
ただ……」
知識も技術もうちとは比べものにならんだろうし。
ただ……」
「ただ?」
「……あの人、一回操られたんよ」
操られた。
ボタンの口から出たその不穏な単語に、2人は眉を顰める。
ボタンの口から出たその不穏な単語に、2人は眉を顰める。
「それは、悪人に上手く利用されたという意味ですか? それとも、何か洗脳の類を受けたと?」
「ん、2人には分かりづらいかもしれんけど……」
「ん、2人には分かりづらいかもしれんけど……」
ボタンは、自分の知るフトゥー博士……… 否、フトゥーAIについて語った。
彼は人間ではなく、オリジナルのフトゥー博士の人格をコピーしたAIである。
パルデアの大穴の冒険において、彼は暴走するタイムマシンを止める為に、ボタン達の手助けを行ってくれた。
彼は人間ではなく、オリジナルのフトゥー博士の人格をコピーしたAIである。
パルデアの大穴の冒険において、彼は暴走するタイムマシンを止める為に、ボタン達の手助けを行ってくれた。
だが彼には、オリジナルの博士の手によって、タイムマシンを護る為の戦闘プログラムと、
AI自身すら知らなかった最終防衛プログラム『楽園防衛プログラム』が与えられていた。
そして、冒険の最終局面において、彼は楽園防衛プログラムによってその人格を塗り替えられ、最後の障害としてボタン達の前に立ち塞がった。
AI自身すら知らなかった最終防衛プログラム『楽園防衛プログラム』が与えられていた。
そして、冒険の最終局面において、彼は楽園防衛プログラムによってその人格を塗り替えられ、最後の障害としてボタン達の前に立ち塞がった。
プログラムによる影響の無い、彼本来の人格なら、味方として考えていい。だが。
「なんとなく気になんのよ。
下手すっとこのゲームも壊せるかもしれない人を、そのまま連れてくるかなって。
機械なら、中身いじることもできるし」
下手すっとこのゲームも壊せるかもしれない人を、そのまま連れてくるかなって。
機械なら、中身いじることもできるし」
アオイやネモ、ペパーなら、彼に対してここまでの警戒は抱かなかったかもしれない。
ボタンがその発想に至ったのは、元から多少ひねた性格をしていることもあるが、
何よりも機械とプログラムの関係性について深く理解していることが大きい。
ボタンがその発想に至ったのは、元から多少ひねた性格をしていることもあるが、
何よりも機械とプログラムの関係性について深く理解していることが大きい。
「…………」
ジタンは神妙な面持ちで、ボタンの話を反芻していた。
AIやプログラムといった単語についてはさっぱり分からないが、
機械という"肉体"に、プログラムという"魂"が移るものだろうか、と理解した。
そして、自分の意志ではそのプログラムには逆らうことはできない。
そういった要素は、"魂の器"ジェノムの持つ負の面を思い起こさせる。
AIやプログラムといった単語についてはさっぱり分からないが、
機械という"肉体"に、プログラムという"魂"が移るものだろうか、と理解した。
そして、自分の意志ではそのプログラムには逆らうことはできない。
そういった要素は、"魂の器"ジェノムの持つ負の面を思い起こさせる。
「―――好きじゃねえな、そういうの」
ジタンのその呟きを聞いて我に返ったボタンは、慌てて両手を振ってフォローする。
「ああ、もしかしたらそういうことがあるかもってだけよ。
普通に味方で、うちが気にしすぎてただけってオチかもしれんし!」
普通に味方で、うちが気にしすぎてただけってオチかもしれんし!」
話し方が悪かったかと胸中で悔やむ。
味方の可能性も充分にある人物なのだから、ジタンやベアトリクスに過度に警戒されても困る。
味方の可能性も充分にある人物なのだから、ジタンやベアトリクスに過度に警戒されても困る。
「とにかく、優秀な科学者であることは間違いないが、万一があるということですね。
ボタンさん。極めて有意義なお話しをありがとうございました。心より御礼申し上げます」
「…………お、おうっす」
ボタンさん。極めて有意義なお話しをありがとうございました。心より御礼申し上げます」
「…………お、おうっす」
ベアトリクスは完璧な敬礼姿勢を取り謝意を表した。
その威風堂々たる姿に気圧されてたじろぐボタンの姿に穏やかな微笑みを向けた後、
ベアトリクスはあらためてジタンに顔を向けた。
その威風堂々たる姿に気圧されてたじろぐボタンの姿に穏やかな微笑みを向けた後、
ベアトリクスはあらためてジタンに顔を向けた。
「おかげで我々の戦略も見えてきました。
ジタン。ボタンさんの話を踏まえて、我々はこう動くべきだと思いますが、でしょうか」
ジタン。ボタンさんの話を踏まえて、我々はこう動くべきだと思いますが、でしょうか」
ベアトリクスの語った戦略はこうだった。
テーブルシティとアレクサンドリア城を拠点にそれぞれの仲間と合流して戦力を整えると共に、
フトゥー博士のように首輪解除の力となり得る参加者を可能な限り集める。
最終的には設備のあるグレープアカデミーで首輪の分析を行い、解除方法を見つけ出す。
テーブルシティとアレクサンドリア城を拠点にそれぞれの仲間と合流して戦力を整えると共に、
フトゥー博士のように首輪解除の力となり得る参加者を可能な限り集める。
最終的には設備のあるグレープアカデミーで首輪の分析を行い、解除方法を見つけ出す。
それを聞いたジタンもボタンも、現状で考えられる方策としては妥当と判断した。
情報が足りず、計画の詳細を詰めることはできない以上、
いわば叩き台のレベルに過ぎず、粗は幾らでもあることはその場の全員が理解している。
情報が足りず、計画の詳細を詰めることはできない以上、
いわば叩き台のレベルに過ぎず、粗は幾らでもあることはその場の全員が理解している。
だがそれでも、事態解決への道筋が立てられたことは大きい。
先の見通しが全く立たないのと、わずかでも脱出の希望があるのでは、心理的な負担が違う。
更に、検討に値する脱出計画があるという事実は、他の参加者に協力を求める上で大きな武器となるだろう。
先の見通しが全く立たないのと、わずかでも脱出の希望があるのでは、心理的な負担が違う。
更に、検討に値する脱出計画があるという事実は、他の参加者に協力を求める上で大きな武器となるだろう。
そしてベアトリクスの戦略に従い、3人はそれぞれの目的地へ向かうことに決まった。
ジタンとボタンは北のテーブルシティへ。ベアトリクスは東のアレクサンドリア城へ。
ジタンとボタンは北のテーブルシティへ。ベアトリクスは東のアレクサンドリア城へ。
その別れ際。
「じゃあ、この中の誰かと会ったら、うちがテーブルシティに行ったと伝えてください」
「了解しました。しかし、こんな子供達まで巻き込むとは許せませんね。外道め……」
「ベアトリクス。余計なお世話かもしんないけど、一つだけいいか?」
「了解しました。しかし、こんな子供達まで巻き込むとは許せませんね。外道め……」
「ベアトリクス。余計なお世話かもしんないけど、一つだけいいか?」
ボタンがベアトリクスに仲間達の紹介を終えたのを見計らって、ジタンが声を掛けた。
真剣な表情だった。
真剣な表情だった。
「簡単に命を捨てないでくれ。そんなことしても、ダガーもスタイナーも喜ばねえよ」
ベアトリクスは、まるでそう言われるのを予期していたかのように、
動揺を見せることなく、こう応えた。
動揺を見せることなく、こう応えた。
「ご忠告感謝します。貴方も生き延びてください。姫様を悲しませることなきよう」
その言葉を残して、ベアトリクスはアレクサンドリア城に向かい、足早に去っていった。
感謝するとは言ったが、命を捨てない、とは言わなかった。
それに何の意味が込められているのかは、ジタンには分からなかった。
感謝するとは言ったが、命を捨てない、とは言わなかった。
それに何の意味が込められているのかは、ジタンには分からなかった。
◆
(ボタンさん。今の私に目的を与えて頂きありがとうございます)
独り歩き出したベアトリクスは、改めて心の中でボタンに感謝の意を示した。
目下の目的が出来たことは、今のベアトリクスにとって大きな救いであった。
成すべき事があれば、己の胸に空いた穴に目を向けなくて済む。
目下の目的が出来たことは、今のベアトリクスにとって大きな救いであった。
成すべき事があれば、己の胸に空いた穴に目を向けなくて済む。
続いて脳裏をかすめたのはジタンの別れ際の一言。
―――簡単に命を捨てないでくれよ。
(見透かされていたか。だが、無理もないか)
迷いを隠し切れなかった己の未熟さと、それを見逃さず声を掛けたジタンの優しさに、思わず苦笑する。
今の自分はアレクサンドリアの将軍として、ガーネット姫を護るために全てを尽くす覚悟だ。
己の命も駒の一つとして、姫の剣に徹するのみ。
己の命も駒の一つとして、姫の剣に徹するのみ。
それはいい。だが。
その実、無意識の内に死に急いでいるのではないか、
姫への献身やスタイナーの死を言い訳にして自己犠牲に身を任せているのではないかと問われれば、否定できる自信がなかった。
ジタンは、そんな自分の迷いを感じ取っていたのだろう。
姫への献身やスタイナーの死を言い訳にして自己犠牲に身を任せているのではないかと問われれば、否定できる自信がなかった。
ジタンは、そんな自分の迷いを感じ取っていたのだろう。
かつての己は、騎士として生き、そして死ぬものと決めていた。
だが、スタイナーらとの出会いで、自分は変わった。
あるいはこの先、かつて思いもしなかった、ただ一人の人間としての生き方を知ることが出来たかもしれなかった。
だが、スタイナーらとの出会いで、自分は変わった。
あるいはこの先、かつて思いもしなかった、ただ一人の人間としての生き方を知ることが出来たかもしれなかった。
しかし、その機会は永遠に失われた。
彼の死と共に。
(だがジタン。多分、それには答えられない。
今の私には、もう、この生き方しか残っていないのだから)
今の私には、もう、この生き方しか残っていないのだから)
そう心中で詫びると、アレクサンドリアの女将軍は、主君がいるかもしれない城に向けて脚を速めた。
◆
「えっと、ジタン。ベアトリクスさん、一人で行かせて良かったの?」
「ああ。いろいろ考えたけど、あの人強いし、ダガーとビビのことも考えると仕方ねえかなって」
「ああ。いろいろ考えたけど、あの人強いし、ダガーとビビのことも考えると仕方ねえかなって」
再びテーブルシティに向けて歩きながらジタン達は、一人城に向かったベアトリクスについて話をしていた。
ジタンが彼女に対し、どこか生き急ぐような危うさを感じたのは事実だ。
だが、他の仲間達が生き延びるために彼女の力に頼りたいのもまた事実だった。
もしベアトリクスが首尾よくダガーやビビと合流できたなら、
彼らの生存率が大きく上がることは間違いないのだ。
ジタンが彼女に対し、どこか生き急ぐような危うさを感じたのは事実だ。
だが、他の仲間達が生き延びるために彼女の力に頼りたいのもまた事実だった。
もしベアトリクスが首尾よくダガーやビビと合流できたなら、
彼らの生存率が大きく上がることは間違いないのだ。
「でも、最後に決めたのは、お前が首輪調べるって言ってくれたから、かな」
「え? そうなん?」
「そのこと言ったらさ、ベアトリクスはちゃちゃっと作戦立ててくれたじゃないか。
それをいい加減に放り出したりはしないと思ってさ」
「え? そうなん?」
「そのこと言ったらさ、ベアトリクスはちゃちゃっと作戦立ててくれたじゃないか。
それをいい加減に放り出したりはしないと思ってさ」
彼女にまだ迷いが残っていることは感じ取れていたが、
スタイナーの遺志を継ぐという彼女の言葉に嘘はない、と信じたかった。
ジタンに最終的な決断を下させたのはそれだった。
スタイナーの遺志を継ぐという彼女の言葉に嘘はない、と信じたかった。
ジタンに最終的な決断を下させたのはそれだった。
「……でも、うまく行くかは分からんよ? ヒントの一つでも見つかれば、ってレベルだと思う」
「考えすぎんなって。どうなろうが責めたりなんかしねえから。少なくともオレはな」
「考えすぎんなって。どうなろうが責めたりなんかしねえから。少なくともオレはな」
そう言ってジタンはボタンに対し、にかりと屈託のない笑顔を向けた。
どこか気恥ずかしくなり少し顔をそむけるボタンの眼に、目的地のテーブルシティが映る。
同時に、早朝の到来を示すがごとく、東の空がわずかに白じみ始めた。
どこか気恥ずかしくなり少し顔をそむけるボタンの眼に、目的地のテーブルシティが映る。
同時に、早朝の到来を示すがごとく、東の空がわずかに白じみ始めた。
その光は希望なのか。
それとも自分達を火の中に呼び込もうとする誘蛾灯なのか。
2人にはまだ分からなかった。
それとも自分達を火の中に呼び込もうとする誘蛾灯なのか。
2人にはまだ分からなかった。
【D-3/一日目 黎明】
【ジタン@FINAL FANTASY IX】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品(確認済み、1~3)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止める。ダガーを守る。
1.ボタンとテーブルシティへ向かう。
2.ダガーやビビと合流したい。
3.クジャのことは気にかかる。
【ジタン@FINAL FANTASY IX】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品(確認済み、1~3)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止める。ダガーを守る。
1.ボタンとテーブルシティへ向かう。
2.ダガーやビビと合流したい。
3.クジャのことは気にかかる。
※参戦時期は少なくともクジャと対面して以降です。
【ボタン@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:健康
[装備]:イーブイのバッグ@ポケットモンスター バイオレット
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ニンフィア)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品(確認済み、0~2)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いから脱出する。
1.ジタンとテーブルシティへ向かう。
2.グレープアカデミーの自室で首輪の解析を試みる。
3.アオイをはじめとする知り合いとの合流を目指す。
4.フトゥーAIのプログラムが改変されている可能性を気に掛けている。
[状態]:健康
[装備]:イーブイのバッグ@ポケットモンスター バイオレット
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ニンフィア)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品(確認済み、0~2)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いから脱出する。
1.ジタンとテーブルシティへ向かう。
2.グレープアカデミーの自室で首輪の解析を試みる。
3.アオイをはじめとする知り合いとの合流を目指す。
4.フトゥーAIのプログラムが改変されている可能性を気に掛けている。
※参戦時期は本編終了以降です。
【D-4/一日目 黎明】
【ベアトリクス@FINAL FANTASY Ⅸ】
[状態]:健康、失意、冷静
[装備]:アイアンソード@FF9、サポートアビリティ「警戒」「マンイーター」
[道具]:基本支給品、不明支給品(確認済み、0~2)
[思考・状況]
基本行動方針:ガーネット様をお守りする。そのためなら手段は問わない。
1.まずはアレクサンドリア城を目指す。
2.スタイナー……。
3.フトゥーAIが味方なら事態解決への協力を仰ぐ。
4.首輪解除の力になりそうな人物を探す。
【ベアトリクス@FINAL FANTASY Ⅸ】
[状態]:健康、失意、冷静
[装備]:アイアンソード@FF9、サポートアビリティ「警戒」「マンイーター」
[道具]:基本支給品、不明支給品(確認済み、0~2)
[思考・状況]
基本行動方針:ガーネット様をお守りする。そのためなら手段は問わない。
1.まずはアレクサンドリア城を目指す。
2.スタイナー……。
3.フトゥーAIが味方なら事態解決への協力を仰ぐ。
4.首輪解除の力になりそうな人物を探す。
※参戦時期はエンディング後です。
※自分はトランスができないと認識しています。
※原作ではベアトリクスはサポートアビリティを習得できませんが、本ロワにおいては習得しているものとします。
今話で登場したもの以外の習得状況については、今後の書き手さんにお任せします。
※ボタンが首輪の解析を試みようとしていることを知りました。
※ボタンからアオイ、ネモ、ペパー、フトゥーAIについての情報を得ました。
※自分はトランスができないと認識しています。
※原作ではベアトリクスはサポートアビリティを習得できませんが、本ロワにおいては習得しているものとします。
今話で登場したもの以外の習得状況については、今後の書き手さんにお任せします。
※ボタンが首輪の解析を試みようとしていることを知りました。
※ボタンからアオイ、ネモ、ペパー、フトゥーAIについての情報を得ました。
| Back← | 034 | →Next |
| 033:策謀の学園 | 時系列順 | 035:雨と風と魔物と呪われし魔法少女 |
| 投下順 | ||
| 024:tan1°は有理数か | ジタン | |
| ボタン | ||
| 020:迷いの剣 | ベアトリクス |