「マハト様に、ソリテール様……?」
名簿に新たに浮かび上がってきた名前を目の当たりにして、魔族の少女・リーニエは動揺していた。
名簿に新たに浮かび上がってきた名前を目の当たりにして、魔族の少女・リーニエは動揺していた。
直属の上司であるアウラと、彼女を更に上回る力を持つ大魔族が2人。
彼らほどの力の持ち主ではないとはいえ、首切り役人筆頭のリュグナー。
更には、先ほど交戦した大魔族にも匹敵する危険人物・クジャもいる。
彼らほどの力の持ち主ではないとはいえ、首切り役人筆頭のリュグナー。
更には、先ほど交戦した大魔族にも匹敵する危険人物・クジャもいる。
自分を遥かに上回る実力者がこれほど多くいるという事実に戦慄する。
策略の一つや二つ練ったところでどうにかなるとは思えない。
その上、自分は先ほどのクジャとの戦いで、決して浅くは無い傷を負ってしまっている。
策略の一つや二つ練ったところでどうにかなるとは思えない。
その上、自分は先ほどのクジャとの戦いで、決して浅くは無い傷を負ってしまっている。
(いやだ。死にたくない。どうすれば生き残れる……?)
焦燥感に駆られるまま当てもなく歩き続け、D-7エリアに足を踏み入れた時、
(誰かいる……?)
感知したのは誰かの魔力。幸い、先ほどのクジャという男よりは大きく劣る。
単純な魔力総量で比較すれば勝てない相手ではない。
だが、消耗した今の状態ではどうなるか分からない。
念の為ザックから"薬"を取り出し、いつでも使えるようにした上で、様子を見るべく近付いていった。
単純な魔力総量で比較すれば勝てない相手ではない。
だが、消耗した今の状態ではどうなるか分からない。
念の為ザックから"薬"を取り出し、いつでも使えるようにした上で、様子を見るべく近付いていった。
◆
「誰か来たみたいだな」
ハノンがそう言って立ち上がったのは、ダブルバトルを応用した連携を行う為に、同行者のタロと互いの戦い方の共有を終えた直後のことだった。
気配を感じた東の方角に目を凝らす。
気配を感じた東の方角に目を凝らす。
「あれは…… 女の子か?」
「えっ! もしかしてアオイさん!? それともネモさんかボタンさんって人じゃ!?」
「いや、違うみたいだ」
「えっ! もしかしてアオイさん!? それともネモさんかボタンさんって人じゃ!?」
「いや、違うみたいだ」
女の子と聞いて、新チャンピオンのアオイかその友人かもしれないと一瞬抱いた期待は即座に外れたが、
来訪者の姿を確認した瞬間、そんな落胆はタロの頭の中から吹き飛んでしまうことになる。
何故なら。
来訪者の姿を確認した瞬間、そんな落胆はタロの頭の中から吹き飛んでしまうことになる。
何故なら。
「いけない! あの子、怪我してます!!」
"彼女"の姿が目に入った瞬間、タロはそう叫んで駆け出していた。
来訪者は、自分よりもう少し年下のように見える少女だった。
しかし、身に纏う衣服はところどころ焼け焦げ、決して浅くはないであろう火傷や打撲の跡が見え隠れしている。
何者かにより攻撃を受けたのは明白であった。
しかし、身に纏う衣服はところどころ焼け焦げ、決して浅くはないであろう火傷や打撲の跡が見え隠れしている。
何者かにより攻撃を受けたのは明白であった。
タロは平和な世界で育った、良識を持った少女だ。
そんな彼女が、"負傷した少女"を目の当たりにして、"巻き込まれた被害者"だと判断するのはある意味必然であろう。
まして、少女が"人食いの化け物"であることなど到底予期すべくもなかった。
そんな彼女が、"負傷した少女"を目の当たりにして、"巻き込まれた被害者"だと判断するのはある意味必然であろう。
まして、少女が"人食いの化け物"であることなど到底予期すべくもなかった。
他方、来訪者リーニエも近づいてくる者の姿を見てわずかに安堵していた。
あの少女には魔力は感じられず、肉体を鍛えた様子も無い。
恐らくはただの村娘の類。捕食して回復の足しにすればいいかな、と判断。
シュタルクに敗北を喫する前、人間を侮っていた頃のリーニエだったなら、
ここでタロに襲い掛かっていたかもしれなかった。
だが―――
あの少女には魔力は感じられず、肉体を鍛えた様子も無い。
恐らくはただの村娘の類。捕食して回復の足しにすればいいかな、と判断。
シュタルクに敗北を喫する前、人間を侮っていた頃のリーニエだったなら、
ここでタロに襲い掛かっていたかもしれなかった。
だが―――
(我慢しないと。もう一人いるはず)
先ほど誰かの魔力を感知していたことをリーニエは忘れてはいない。
目の前の少女が魔力を持たないということは、それとは別に魔力を持つ者がいるということだ。
果たしてその通り、少女の後方からもう一人、小柄な亜人が駆けてきているのを認めた。
目の前の少女が魔力を持たないということは、それとは別に魔力を持つ者がいるということだ。
果たしてその通り、少女の後方からもう一人、小柄な亜人が駆けてきているのを認めた。
大丈夫ですか、と心配げにリーニエに声を掛けるタロとは対照的に、
ハノンはリーニエを見るや表情を緊迫したものに変え、タロの手を取った。
ハノンはリーニエを見るや表情を緊迫したものに変え、タロの手を取った。
「待つんだ、タロ」
その深刻な声色に、タロは思わず振り返る。
そこにはふわふわと愛らしいプクリポの姿は無かった。
ハノンの瞳は既に戦士のそれに変じ、じっとリーニエを見据えていた。
そこにはふわふわと愛らしいプクリポの姿は無かった。
ハノンの瞳は既に戦士のそれに変じ、じっとリーニエを見据えていた。
「離れていてくれ。彼女とは僕が話す」
ハノンとリーニエ、2人の視線がぶつかり合う。
緊迫した空気を感じ取り、タロは戸惑いながらも後ずさりする。
緊迫した空気を感じ取り、タロは戸惑いながらも後ずさりする。
ハノンの警戒心に明確な根拠は無かった。頭に生えた角以外、リーニエの外見は人間の少女と大差ない。
だが、彼女がタロを見る眼には、まるで獲物を見定める肉食獣のような光が宿っていた。
彼女のその眼と異質な気配に対し、数多くの魔物と戦ってきた冒険者としての勘が警告を発していた。
だが、彼女がタロを見る眼には、まるで獲物を見定める肉食獣のような光が宿っていた。
彼女のその眼と異質な気配に対し、数多くの魔物と戦ってきた冒険者としての勘が警告を発していた。
一方、リーニエも初めて見るプクリポという種族に対し、戸惑いながらも分析を行っていた。
(人間の子供、じゃない。ドワーフ……でもない。強そうには見えない。魔力も…… そんなに強くはない)
プクリポという種族の外見は、どう贔屓目に見ても直接戦闘に長けるとはとても思えない可愛らしいものだ。
そして、ハノンの就いている魔物使いという職業は、魔力は有しているもののあくまでも補助の域を出ず、
僧侶や魔法使いといった専門職には及ばない。
単純な魔力量は、アウラ達大魔族や先ほどリーニエが交戦したクジャには全く及ばない。
以上の要素よりリーニエは、ハノンの実力はそれほど高くはない、と判断した。
そして、ハノンの就いている魔物使いという職業は、魔力は有しているもののあくまでも補助の域を出ず、
僧侶や魔法使いといった専門職には及ばない。
単純な魔力量は、アウラ達大魔族や先ほどリーニエが交戦したクジャには全く及ばない。
以上の要素よりリーニエは、ハノンの実力はそれほど高くはない、と判断した。
(警戒されてる。騙し討ちは無理)
そして、ハノンが自分に対し警戒心を持っているには明白だった。
もし魔族(自分たち)がどういった種族か知っている者だとしたら、
あのフリーレン一行のように魔族必殺を旨としている可能性がある。
もし魔族(自分たち)がどういった種族か知っている者だとしたら、
あのフリーレン一行のように魔族必殺を旨としている可能性がある。
―――なら、取る選択肢は一つしかない。
そう判断したリーニエの行動は早かった。
魔力で斧を造り出すや否や、ハノンの頭に向けて振り下ろした。
魔力で斧を造り出すや否や、ハノンの頭に向けて振り下ろした。
「問答無用か!!」
だが、ハノンの反応も早い。
斧を悪魔の爪で打ち払いながら、ハノンは一瞬で戦況を読み取り、同行者のタロに指示を叫んだ。
斧を悪魔の爪で打ち払いながら、ハノンは一瞬で戦況を読み取り、同行者のタロに指示を叫んだ。
「タロ、僕は大丈夫だ! 自分の身を守れ! あと、周りに他の敵がいないか警戒するんだ!!」
「は、はいっ!!」
「は、はいっ!!」
タロは先ほど自分も戦うと言ってくれてはいたが、こんな外見の敵では戦いづらいだろう。
それに、目の前の敵ばかりに気を取られたところを、乱入してきた第三者に襲われるという危険性もあった為、
彼女を後方に下げることを選択した。
それに、目の前の敵ばかりに気を取られたところを、乱入してきた第三者に襲われるという危険性もあった為、
彼女を後方に下げることを選択した。
では、この敵を自分一人で制圧できるか?
見た目は少女だが、振るう斧の鋭さは熟練の戦士のそれだ。油断のできる相手ではない。
だが、負った怪我を庇う様子を隠しきれていないし、先ほどの奇襲にもどこか拙速な印象を受けた。
その完成度の高い斧技と比べて、妙なチグハグさを感じる。
プクリポという種族が油断を誘いやすい外見であることと、自分が手傷を負っていることから勝負を焦ったのか。
見た目は少女だが、振るう斧の鋭さは熟練の戦士のそれだ。油断のできる相手ではない。
だが、負った怪我を庇う様子を隠しきれていないし、先ほどの奇襲にもどこか拙速な印象を受けた。
その完成度の高い斧技と比べて、妙なチグハグさを感じる。
プクリポという種族が油断を誘いやすい外見であることと、自分が手傷を負っていることから勝負を焦ったのか。
(なんにせよ、怪我が偽装でないならそこを突かせてもらう。速攻で決めるまでだ)
リーニエの振り回す斧をバックステップで躱し、間合いを外す。
距離を取ると同時に、気(テンション)を瞬時に高めた。
距離を取ると同時に、気(テンション)を瞬時に高めた。
「はあっっっ!!!」
その雄叫びと共に、ハノンの肉体から気が爆ぜた。
黄色い輝きがハノンの体を包む。解放された気が衝撃となって周囲に広がり、砂塵が舞い上がった。
爆発でも起きたかと錯覚するほどの凄まじい圧に、対峙するリーニエは一瞬怯む。
黄色い輝きがハノンの体を包む。解放された気が衝撃となって周囲に広がり、砂塵が舞い上がった。
爆発でも起きたかと錯覚するほどの凄まじい圧に、対峙するリーニエは一瞬怯む。
(魔力、じゃない。闘気!?)
瞬間、闘気を纏ったハノンが地面を蹴り、リーニエに向かって突進した。それを見たリーニエも反射的に斧を振るう。
反撃に転じたハノンと、迎え撃つリーニエ。
両者の得物が交錯し、重い金属音が空気を引き裂くかの如く響き渡った。
反撃に転じたハノンと、迎え撃つリーニエ。
両者の得物が交錯し、重い金属音が空気を引き裂くかの如く響き渡った。
爪はスピードと切れ味を、斧は重さと破壊力を重点に置いた武器だ。両者が正面から激突した場合、単純に重さで勝る斧が有利だ。
だが、押されたのはリーニエの方だった。斧が軋み、腕に痺れが走る。
即座にリーニエは気付いた。ハノンの纏う闘気が、爪の破壊力を大幅に増しているのだ。
しかし、それよりも恐るべきは。
だが、押されたのはリーニエの方だった。斧が軋み、腕に痺れが走る。
即座にリーニエは気付いた。ハノンの纏う闘気が、爪の破壊力を大幅に増しているのだ。
しかし、それよりも恐るべきは。
(――――重い、いやそれよりも、速いっ!?)
崩れた体勢を整える間もなく、有り得ぬ速さで放たれた二撃目が既にリーニエの眼前に迫っていた。
寸前で反応が間に合い、斧の柄で迫りくる刃を受け止めるも、息吐く間もなく三撃目が自分の肩を掠めるや、目の前には放たれた四撃目が迫る。
寸前で反応が間に合い、斧の柄で迫りくる刃を受け止めるも、息吐く間もなく三撃目が自分の肩を掠めるや、目の前には放たれた四撃目が迫る。
(嘘、いくら何でも速すぎる。魔法か何かで加速してるの?)
リーニエは困惑していた。接近戦ならこちらが有利だと予想していた。
"模倣"する戦士アイゼンを上回る技量の持ち主がそういるとは思わなかったし、
手足が長いこちらの方がリーチの面で優位に立っており、
かつての敗死の原因となった攻撃の軽さも、支給品のパワーベルトでカバーできている。
"模倣"する戦士アイゼンを上回る技量の持ち主がそういるとは思わなかったし、
手足が長いこちらの方がリーチの面で優位に立っており、
かつての敗死の原因となった攻撃の軽さも、支給品のパワーベルトでカバーできている。
だが、ハノンの振るう闘気を纏った爪の重さ鋭さは、リーニエの斧と同じかそれ以上。
そして何より、攻撃の回転の速さが尋常ではない。
拳で突くにせよ、剣を振るにせよ、攻撃の後には"戻す"という動作が必要不可欠であり、
いかなる達人であろうとそれによって生じる隙を完全に無くすことは不可能だ。
だが、ハノンはその隙が限りなくゼロに近いのだ。
そして何より、攻撃の回転の速さが尋常ではない。
拳で突くにせよ、剣を振るにせよ、攻撃の後には"戻す"という動作が必要不可欠であり、
いかなる達人であろうとそれによって生じる隙を完全に無くすことは不可能だ。
だが、ハノンはその隙が限りなくゼロに近いのだ。
これこそがハノンの必殺技、ビーストモード。
プクリポ族特有の短い手足という短所を、逆に攻撃の回転の速さに昇華。
更に魔物使いの短所である中途半端な攻撃力と防御力を纏った闘気で底上げし、圧倒的な手数の多さで敵を制圧する。
幾多の敵を打倒してきた、ハノンの得意戦法である。
プクリポ族特有の短い手足という短所を、逆に攻撃の回転の速さに昇華。
更に魔物使いの短所である中途半端な攻撃力と防御力を纏った闘気で底上げし、圧倒的な手数の多さで敵を制圧する。
幾多の敵を打倒してきた、ハノンの得意戦法である。
リーニエは完全に防戦一方に追い込まれていた。
まるで濁流のようにとどまることなく攻撃の波が押し寄せる。
ギリギリで捌ききっているのは戦士アイゼンの防御術を"模倣"しているからこそだ。これがなければ既にやられていただろう。
だが、ただでさえ消耗している身体、いずれ押し切られて敗北するのは目に見えている。
まるで濁流のようにとどまることなく攻撃の波が押し寄せる。
ギリギリで捌ききっているのは戦士アイゼンの防御術を"模倣"しているからこそだ。これがなければ既にやられていただろう。
だが、ただでさえ消耗している身体、いずれ押し切られて敗北するのは目に見えている。
――――今までの自分のままだったなら。
そう、今のリーニエには、たった一つだけこの状況を打開できるかもしれない策があった。
(このままじゃやられる。ぶっつけ本番だけど、試すしかない)
装備した支給品に一瞬目を向けると、リーニエは受けの構えをわずかに変化させた。
その直後に襲い掛かった何度目かの爪撃を斧で受けた瞬間、習得した特技(アビリティ)が発動した。
ビーストモードの十八番を奪う、相手の攻撃を受けたその瞬間に発動する反射攻撃。
装備したパワーベルトの機能と、模倣する戦士アイゼンの技量がそれを可能にする。
その直後に襲い掛かった何度目かの爪撃を斧で受けた瞬間、習得した特技(アビリティ)が発動した。
ビーストモードの十八番を奪う、相手の攻撃を受けたその瞬間に発動する反射攻撃。
装備したパワーベルトの機能と、模倣する戦士アイゼンの技量がそれを可能にする。
放たれるは、起死回生の――――カウンター。
ハノンの表情が変わる。まるで吸い込まれるように斧の一撃がハノンの胴体に迫ってゆく。
「ハノンさんっ!!!!」
タロが思わず叫びを上げたのと、リーニエの斧がハノンの脇腹に炸裂したのは同時だった。
血飛沫が弾け、獣人の毛が舞い散る。
血飛沫が弾け、獣人の毛が舞い散る。
(やった……!?)
パワーベルトによって向上した腕力に、更に"MP消費攻撃"を上乗せした渾身の一撃。
これで勝負を決めるつもりだった。斧が亜人の脇腹を捉えるのを見て、魔族の少女は勝利の期待を抱いた。
これで勝負を決めるつもりだった。斧が亜人の脇腹を捉えるのを見て、魔族の少女は勝利の期待を抱いた。
だが、それも束の間のことだった。手応えが浅い。肉は間違いなく割いたが、骨や内臓を断った感触が無い。
相手の纏う闘気によって斧の勢いが殺されたのが、まず一つ。
だがそれ以上に恐るべきは、完全に不意を突いたカウンターであったにも関わらず、目の前の相手があの一瞬で急所を外させていたこと。
頭で判断してからでは到底不可能な反応速度。どれだけ戦い慣れていればそんなことが可能なのか。
相手の纏う闘気によって斧の勢いが殺されたのが、まず一つ。
だがそれ以上に恐るべきは、完全に不意を突いたカウンターであったにも関わらず、目の前の相手があの一瞬で急所を外させていたこと。
頭で判断してからでは到底不可能な反応速度。どれだけ戦い慣れていればそんなことが可能なのか。
そして、この瞳だ。想定外の反撃だったはずだ。一歩間違えれば致命傷だったのは間違いない。
受けたダメージも、決して少なくはないはずだ。未だに血は流れ続けている。
そうであるのに、相手の目には、恐れも動揺もなかった。
その瞳はこう語っていた。"このくらい、いつものことだ"、と。
受けたダメージも、決して少なくはないはずだ。未だに血は流れ続けている。
そうであるのに、相手の目には、恐れも動揺もなかった。
その瞳はこう語っていた。"このくらい、いつものことだ"、と。
(なら、もう一度――――)
気圧されている場合ではない。相手の攻撃の波が止まらない以上、自分に打てる手はこれしかないのだ。
そう何度も防げはしまい、とリーニエは再度のカウンターを試みた。
だが、この期に及んでもまだ、リーニエはハノンという男を見誤っていた。
そう何度も防げはしまい、とリーニエは再度のカウンターを試みた。
だが、この期に及んでもまだ、リーニエはハノンという男を見誤っていた。
ハノンという男の強さの根源は何か。
それは力でも、魔法でも、速さでも、特技でもない。
それは力でも、魔法でも、速さでも、特技でもない。
戦闘経験である。
彼は時に時間を、時に空間を超えて幾つもの世界を渡り歩き、戦い続けてきた。
冥王ネルゲル、大魔王マデサゴーラ、邪竜神ナドラガ、時元神キュロノス、そして異界滅神ジャゴヌバ。
数々の恐るべき強敵に立ち向かい、その全てを打倒してきた、勇者の盟友。
こと踏んだ場数に関しては、全参加者の中でも間違いなく屈指であろう。
その彼が、同じ罠を二度食うことはない。既に反撃の手は打たれていた。
冥王ネルゲル、大魔王マデサゴーラ、邪竜神ナドラガ、時元神キュロノス、そして異界滅神ジャゴヌバ。
数々の恐るべき強敵に立ち向かい、その全てを打倒してきた、勇者の盟友。
こと踏んだ場数に関しては、全参加者の中でも間違いなく屈指であろう。
その彼が、同じ罠を二度食うことはない。既に反撃の手は打たれていた。
「――――スキルクラッシュッ!!!」
「!!!?」
「!!!?」
その爪の一撃が、パワーベルトの機能不全を誘発し、カウンターが不発に終わる。
リーニエに一瞬の動揺が走る。それを見逃すハノンではない。
リーニエに一瞬の動揺が走る。それを見逃すハノンではない。
「はあっ!!」
ハノンの爪がリーニエの手を捉え、手にした斧を弾き飛ばす。
続けざまに放たれた蹴りが無防備となったリーニエの腹に突き刺さり、彼女は受け身も取れず地面に転がった。
続けざまに放たれた蹴りが無防備となったリーニエの腹に突き刺さり、彼女は受け身も取れず地面に転がった。
―――負ける、負けるの? 死にたくないっ!!
敗北の影が迫り、リーニエの脳裏に死への恐怖が蘇る。
死にたくない、その一念で最後の力を振り絞って立ち上がろうとするも。
死にたくない、その一念で最後の力を振り絞って立ち上がろうとするも。
「――――うぁっ」
腕が痙攣し、地面に突っ伏す。
ただでさえクジャとの戦いで大きなダメージを負っていた上に、
ビーストモードの連続攻撃を受け続けた結果、限界を迎えた肉体が遂に悲鳴を上げたのだ。
ただでさえクジャとの戦いで大きなダメージを負っていた上に、
ビーストモードの連続攻撃を受け続けた結果、限界を迎えた肉体が遂に悲鳴を上げたのだ。
その直後、彼女の眼前に爪が突き付けられた。
「諦めろ。そんな身体じゃこれ以上は無理だ」
ハノンの決着を告げる言葉が響き、平原に静寂が戻った。
◆
「ハノンさん! 大丈夫ですか!?」
「大丈夫だ」
「大丈夫だ」
駆けよるタロと倒れ伏したリーニエに交互に目を向けながら、ハノンはリーニエの処遇を思案していた。
リーニエは、自分が殺されると思い込んでいるようだ。
小刻みに震え、その眼からは生気が失われている。
リーニエは、自分が殺されると思い込んでいるようだ。
小刻みに震え、その眼からは生気が失われている。
タロは、恐らく自分が彼女を殺す可能性を予期しているのであろう、緊張した面持ちでこちらを見ていた。
(……仕方ないな)
ハノンは、もう一度タロの顔を見た後、リーニエに突き付けた爪を下ろした。
「一度だけだ。一度だけ見逃す。この期に及んで他の参加者を襲ったりするのなら、その時は分かっているな」
それは慈悲というよりも、同行者であるタロを気に掛けた判断だった。
彼女は平和な世界に暮らしてきた少女だ。日常的にポケモンを使役した戦いはしていても、それはあくまで競技に過ぎない。
クラベル校長の死を目の当たりにし、彼の死を無駄にしないという覚悟を持っているのは確かだろう。
だが、本当に殺し、殺される覚悟が出来ているかと言えば、ハノンから見て不安が残った。
今の彼女が、見た目は人間の少女ほぼそのままであるリーニエの死を目の当たりにすれば、強い精神的ショックを受ける恐れがあった。
彼女は平和な世界に暮らしてきた少女だ。日常的にポケモンを使役した戦いはしていても、それはあくまで競技に過ぎない。
クラベル校長の死を目の当たりにし、彼の死を無駄にしないという覚悟を持っているのは確かだろう。
だが、本当に殺し、殺される覚悟が出来ているかと言えば、ハノンから見て不安が残った。
今の彼女が、見た目は人間の少女ほぼそのままであるリーニエの死を目の当たりにすれば、強い精神的ショックを受ける恐れがあった。
そして、リーニエの心はほぼ折れている。
それに、万が一再度襲撃を受けたとしても返り討ちにできる自信があった。実力差があるからこその温情。
それに、万が一再度襲撃を受けたとしても返り討ちにできる自信があった。実力差があるからこその温情。
ハノンは、敗北した少女の返事を待った。
"一度だけ見逃す"
それはリーニエにとって予想外の言葉だった。
殺されると思い込んでいた矢先に掛けられた思いもよらぬ救いの言葉に、喜ぶよりも困惑を覚える。
その直後、湧き上がってきたのは、敗北感だった。
殺されると思い込んでいた矢先に掛けられた思いもよらぬ救いの言葉に、喜ぶよりも困惑を覚える。
その直後、湧き上がってきたのは、敗北感だった。
シュタルク、クジャ、そして目の前の亜人と、立て続けに喫した3度の敗北。
完全に思い知らされた。
自分は、弱者だと。
完全に思い知らされた。
自分は、弱者だと。
だが、それでも。
どうしようなく自分が弱いとしても、死にたくない。
どんな手を使ってでも生きたい。リーニエの望みはただそれだけだった。
どうしようなく自分が弱いとしても、死にたくない。
どんな手を使ってでも生きたい。リーニエの望みはただそれだけだった。
生き延びる策を必死になって考える。
理由は分からないが、この亜人は自分を見逃すと言っている。
殺すつもりなら今殺せばいいだけの話だし、多分、嘘ではないと思う。
理由は分からないが、この亜人は自分を見逃すと言っている。
殺すつもりなら今殺せばいいだけの話だし、多分、嘘ではないと思う。
だが、その後はどうする?
アウラ達大魔族を頼って、この亜人とぶつけてみるか?
いや、身体が万全ならともかく、深手を負った今では、情報だけ聞き出された後に
足手まといとしてその場で処分されることすら考えられる。
いや、身体が万全ならともかく、深手を負った今では、情報だけ聞き出された後に
足手まといとしてその場で処分されることすら考えられる。
では、どこか他の集団に紛れ込むか?
それでも、目の前の2人は行く先々でリーニエという魔族は危険だ、と触れ回るだろう。
時間が経てば経つ程、潜り込むことが難しくなっていく。
最悪、そのまま詰みの状態に追い込まれる。
それでも、目の前の2人は行く先々でリーニエという魔族は危険だ、と触れ回るだろう。
時間が経てば経つ程、潜り込むことが難しくなっていく。
最悪、そのまま詰みの状態に追い込まれる。
考えても考えても、逃げたところで先は無かった。
であれば、いっそ――――
であれば、いっそ――――
リーニエは腹を括った。
「…………ごめんなさい」
リーニエは頭を下げながら、ぽつりと呟いた。
「さっき、クジャという男に殺されかけて、怖かったんです。
あなた達が敵で、襲われたら殺されるかもしれない、殺されるくらいなら殺すしかないって考えてしまって。
謝ってすまないことは知ってるけど、許してください」
あなた達が敵で、襲われたら殺されるかもしれない、殺されるくらいなら殺すしかないって考えてしまって。
謝ってすまないことは知ってるけど、許してください」
予想外の謝罪の言葉に、ハノンとタロは思わず目を合わせた。
少しの思案の後、ハノンは答える。
少しの思案の後、ハノンは答える。
「本当に悪いと思っているのなら、どこかに隠れているといい。
僕達は何とかこの殺し合い自体を終わらせたいと思っている。
具体的な策を聞かれたら、これから探すところだ、としか言えないけど」
僕達は何とかこの殺し合い自体を終わらせたいと思っている。
具体的な策を聞かれたら、これから探すところだ、としか言えないけど」
「でも、私は弱いから。あなたみたいに強い人に襲われたら今度こそ死ぬ。だから、助けて。死にたくないんです」
「……僕らと一緒に来たいってことか?」
「はい。どうか、お願いします」
リーニエのその"同行"の申し入れに、ハノンとタロは互いに困惑の表情を浮かべ、再び目を見合わせた。
ハノンは当然、相手の意図はおおよそ看破している。
生き延びるために自分達を利用する気であり、チャンスが有れば後ろから刺してくることもあり得た。
生き延びるために自分達を利用する気であり、チャンスが有れば後ろから刺してくることもあり得た。
ハノンは幾多の世界を股に掛けた冒険者であり、魔物使いだ。
他人に害を成そうとする者の恐ろしさは知り尽くしている。
自分一人だけならともかく、今は同行者のタロもいるのだ。彼女の安全も考えると、簡単に首を縦には振れない。
他人に害を成そうとする者の恐ろしさは知り尽くしている。
自分一人だけならともかく、今は同行者のタロもいるのだ。彼女の安全も考えると、簡単に首を縦には振れない。
警戒しているのはタロも同じだ。
彼女は人並み以上の優しさの持ち主ではあるが、
先ほどの戦いを見たうえ、リーニエのこの命乞いの言葉の中にもどこか薄ら寒さのようなものを感じており、
同行の申し入れに対し即座に返答することは出来なかった。
彼女は人並み以上の優しさの持ち主ではあるが、
先ほどの戦いを見たうえ、リーニエのこの命乞いの言葉の中にもどこか薄ら寒さのようなものを感じており、
同行の申し入れに対し即座に返答することは出来なかった。
だが。
ハノンには少し思うところがあり、リーニエに対しこう尋ねた。
ハノンには少し思うところがあり、リーニエに対しこう尋ねた。
「聞きたいんだけど、もしかして君は魔族か?」
「はい」
「君の同族もこの場に呼ばれてるのか?」
「はい。私より、ずっと強い人達が何人も」
「はい」
「君の同族もこの場に呼ばれてるのか?」
「はい。私より、ずっと強い人達が何人も」
―――やはり、魔族か。
ハノンは心中で独りごちた。
ハノンは心中で独りごちた。
ハノンという男には、魔族とは数奇な縁があった。
彼は潜り抜けてきた冒険の中で多くの称号を手に入れているが、
この殺し合いの場に招かれる直前の冒険、大魔瘴期を巡る争いの中で、とある重大な肩書きを手に入れている。
故に、この少女が魔族だとするなら、彼女について何も知らぬままではいられぬ理由があった。
ハノンは決断を下した。
彼は潜り抜けてきた冒険の中で多くの称号を手に入れているが、
この殺し合いの場に招かれる直前の冒険、大魔瘴期を巡る争いの中で、とある重大な肩書きを手に入れている。
故に、この少女が魔族だとするなら、彼女について何も知らぬままではいられぬ理由があった。
ハノンは決断を下した。
「余計なことをしないよう手は縛らせてもらうし、支給品も僕達で預かる。それでもいいか」
ハノンのその言葉に、隣にいるタロの瞳が驚きに見開かれる。
一方、同行の許可を受けたリーニエはこくり、と頷いた。
これも敗者の務めとばかりに装備していたパワーベルトとザックをハノンに渡し、
自分の両手が縛られるのを大人しく受け入れた。
一方、同行の許可を受けたリーニエはこくり、と頷いた。
これも敗者の務めとばかりに装備していたパワーベルトとザックをハノンに渡し、
自分の両手が縛られるのを大人しく受け入れた。
「ハノンさん、いいんですか?」
タロにとってハノンの返答は意外なものだった。
ハノンは自分よりももっとシビアに物事を判断すると思っていた。
逃がすだけならともかく、同行させるリスクの高さはタロにも分かる。
そんな彼女に、ハノンは真剣な顔つきで応えた。
ハノンは自分よりももっとシビアに物事を判断すると思っていた。
逃がすだけならともかく、同行させるリスクの高さはタロにも分かる。
そんな彼女に、ハノンは真剣な顔つきで応えた。
「詳しいことは後で話すよ。だけど、今は少し彼女と話をさせてほしいんだ」
そこまで言って、ハノンは痛てて、と脇腹に受けた傷を抑え、腰を下ろした。
「それよりタロ、傷の手当をするから手伝ってくれ。いい加減痛いや。彼女にも応急処置くらいはしてあげよう」
◆
タロから傷の手当てを受けながら、ハノンはリーニエに声を掛けていた。
「君の名前は?」
「リーニエ」
「リーニエ」
「そうか。僕はハノンで、彼女はタロだ」
「ハノンにタロ…… 分かった」
「ハノンにタロ…… 分かった」
「確認になるけど、君は魔族で、同族も何人かいるってことで間違いないかな?」
「うん」
「うん」
2人の口調は穏やかだった。
だがその実、弱者であることを受け入れたリーニエが、
良くも悪くも聞かれたことをそのまま答えているだけだ。
それを確認したハノンは、一息つくと、その眼差しを真剣なものに変えてこう言った。
だがその実、弱者であることを受け入れたリーニエが、
良くも悪くも聞かれたことをそのまま答えているだけだ。
それを確認したハノンは、一息つくと、その眼差しを真剣なものに変えてこう言った。
「じゃあリーニエ。答えてほしい。
もし僕が"大魔王"だとしたら、君や、君の仲間は僕に従ってくれるのか?」
もし僕が"大魔王"だとしたら、君や、君の仲間は僕に従ってくれるのか?」
その言葉に、リーニエは思わず顔を上げていた。
聞き違いかと耳を疑った。だが確かに目の前の男は言った。
自分は、魔王だと。
聞き違いかと耳を疑った。だが確かに目の前の男は言った。
自分は、魔王だと。
「……それは、"冗談"という言葉?」
「冗談じゃない。僕は魔族の住む魔界という世界で大魔王に選ばれたんだ」
「信じられない。そもそもあなたは魔族じゃないし」
「まあ、信じられないのも無理は無いな。長くなるけど聞いてくれ」
「冗談じゃない。僕は魔族の住む魔界という世界で大魔王に選ばれたんだ」
「信じられない。そもそもあなたは魔族じゃないし」
「まあ、信じられないのも無理は無いな。長くなるけど聞いてくれ」
ハノンは、大魔王の座に就くまでの経緯を語り出した。
魔族によるアストルティアへの侵攻と、血の盟約による自身の魔族化。
魔界とアストルティア、2つの世界を滅ぼすと云われた大魔障期という名の災害。
大魔王の座を争う三人の魔王の間で勃発した魔界大戦。
そして行われた大魔王の戴冠式。
魔族によるアストルティアへの侵攻と、血の盟約による自身の魔族化。
魔界とアストルティア、2つの世界を滅ぼすと云われた大魔障期という名の災害。
大魔王の座を争う三人の魔王の間で勃発した魔界大戦。
そして行われた大魔王の戴冠式。
リーニエも、傍らで話を聞いていたタロも、全く言葉が出なかった。
リーニエにとって信じ難いのは、むしろハノンが大魔王に就任した後の話だった。
魔界とアストルティア双方の共通の敵・異界滅神ジャゴヌバを倒す為、勇者と魔王が手を取り合い、
遂には打倒せしめたという。有り得ない。夢物語にも程がある。
リーニエにとって信じ難いのは、むしろハノンが大魔王に就任した後の話だった。
魔界とアストルティア双方の共通の敵・異界滅神ジャゴヌバを倒す為、勇者と魔王が手を取り合い、
遂には打倒せしめたという。有り得ない。夢物語にも程がある。
ハノンの話を嘘と断じるのは簡単だ。だが話の内容が真に迫りすぎていた。
明らかに混乱し始めたリーニエを見てハノンは苦笑する。
明らかに混乱し始めたリーニエを見てハノンは苦笑する。
「まあ、その辺りは今の僕達にはあまり関係の無い話だし、信じられないなら信じないで構わないよ。
じゃ、話を戻すけど、僕が仮に大魔王だとしたら、君や他の魔族はどうするのか教えてほしい」
じゃ、話を戻すけど、僕が仮に大魔王だとしたら、君や他の魔族はどうするのか教えてほしい」
ハノンの問いに、リーニエは少し考えた後、こう応えた。
「あなたが本当に魔王なら…… 他の魔族の誰よりも強いなら、誰であろうと従うしかない」
「強いから従う、か。なるほど。もし、王なのに強くなかったら?」
「そんなのは王じゃない」
「……そうか。参考になったよ、ありがとう」
「強いから従う、か。なるほど。もし、王なのに強くなかったら?」
「そんなのは王じゃない」
「……そうか。参考になったよ、ありがとう」
複雑な表情を浮かべながら、ハノンはもう一つ言葉を付け加えた。
「一つだけ言っておくよ、リーニエ。
僕は、無駄な殺しをするつもりはない。
だから、他の参加者に危害を加えないなら、敢えて君を殺すつもりはない」
僕は、無駄な殺しをするつもりはない。
だから、他の参加者に危害を加えないなら、敢えて君を殺すつもりはない」
逆に言うなら、危害を加えるなら容赦はしないぞ、と言外に含ませる。
「死にたくないなら、どうすればいいか分かるだろう。
よく考えておいてくれ。早まった真似をしないことを祈るよ」
よく考えておいてくれ。早まった真似をしないことを祈るよ」
そこまで言って、話は終わりとばかりにハノンは腰を上げた。
その時だった。
その時だった。
「待って」
徹底して受け身だったリーニエが、初めて自分から口を開いた。
「ハノン、タロ。私の知ってる危険人物を教える。その代わり、彼らから私を守って」
「……分かった。教えてくれ」
「……分かった。教えてくれ」
まるで予期していたかのようにハノンは答えた。彼の瞳には、どこか悲しげな光が映っていた。
ハノンとタロは、リーニエの語る危険人物を名簿を見ながら確認した。
魔王直属の大魔族・七崩賢の一角、アウラとマハト。特にマハトは七崩賢最強と言われた実力者だという。
そのマハトにも匹敵する無銘の大魔族・ソリテール。
リーニエと同じ"首切り役人"の魔族・リュグナー。
先刻、リーニエと交戦し彼女を追い詰めた謎の男、クジャ。
そして、最後に。
魔王直属の大魔族・七崩賢の一角、アウラとマハト。特にマハトは七崩賢最強と言われた実力者だという。
そのマハトにも匹敵する無銘の大魔族・ソリテール。
リーニエと同じ"首切り役人"の魔族・リュグナー。
先刻、リーニエと交戦し彼女を追い詰めた謎の男、クジャ。
そして、最後に。
「フリーレン、フェルン、シュタルク。この3人は、魔族なら容赦なく殺そうとしてくる。
"魔王"のあなたも殺そうとするかもしれない。気を付けて」
"魔王"のあなたも殺そうとするかもしれない。気を付けて」
それを以て、リーニエの話は終わった。
話を聞き終えたハノンは、神妙な面持ちでこう呟いた。
話を聞き終えたハノンは、神妙な面持ちでこう呟いた。
「少しタロと話してくる。置いて行ったりはしないから、我慢して待っててくれ」
そう言ってハノンはリーニエを木に縛り付けると、傍らのタロに顔を向けた。
「タロ、来てくれ。これからのことについて話しておきたい」
◆
「同行を許した僕が言うのもなんだけど、彼女には気を許さないでほしい。
彼女は、僕の世界の魔族より数段危険なように思える。力よりも、精神的な方向でだ」
彼女は、僕の世界の魔族より数段危険なように思える。力よりも、精神的な方向でだ」
話を聞かれないようリーニエから距離を取ると、ハノンは深刻な表情でタロに話しかけた。
知性の有る魔族なら、利害による契約や力による均衡で休戦協定を取ることもできるだろう。
獣性の強い魔物なら、力の差を示し、立場の上下を知らしめて従わせたり、
餌や寝床を用意して、"こいつに付いていけば楽だし安全だ"と思わせ飼いならす、という手もある。
しかしリーニエという魔族は、いわば知性の狡猾さと獣性の話の通じなさという、双方の厄介な部分を兼ね備えているように感じられた。
獣性の強い魔物なら、力の差を示し、立場の上下を知らしめて従わせたり、
餌や寝床を用意して、"こいつに付いていけば楽だし安全だ"と思わせ飼いならす、という手もある。
しかしリーニエという魔族は、いわば知性の狡猾さと獣性の話の通じなさという、双方の厄介な部分を兼ね備えているように感じられた。
だが、タロには、ハノンが先ほどその性質を逆に利用していたように思えた。
「ハノンさん、聞きたいんですけど、さっきのリーニエさんの話って」
「……ああ、そうだ。そう話すように誘導した。でも、あそこまでペラペラ喋られると、逆にこっちが悲しくなるよな」
「……ああ、そうだ。そう話すように誘導した。でも、あそこまでペラペラ喋られると、逆にこっちが悲しくなるよな」
ハノンはリーニエの言動から、同族に対する仲間意識や情の欠如を読み取っていた。
そこで、"自分のところで大人しくしていなければ殺さない"というエサを目の前にぶら下げたのだ。
その結果、魔族に関する情報を手に入れることはできたが、
それは取りも直さずリーニエやその同族が情を持たないという証明でもあった。
そこで、"自分のところで大人しくしていなければ殺さない"というエサを目の前にぶら下げたのだ。
その結果、魔族に関する情報を手に入れることはできたが、
それは取りも直さずリーニエやその同族が情を持たないという証明でもあった。
「……最後に言ってた、フリーレンさん? って人達についてはどう思いますか?
魔族をみんな殺すつもりだって言ってましたよね。
写真を見る限り、普通の人達に見えますけど」
魔族をみんな殺すつもりだって言ってましたよね。
写真を見る限り、普通の人達に見えますけど」
「会ってみないと、何とも言えないな。
魔族や魔物の中には、人に害を与えるものもいる。
例えば身内が殺されたりして、そういう考えに至る人がいても不思議じゃない。
僕だって、出会った魔族や魔物全員と分かり合えたわけじゃない。他人に害を成した者は何人も倒してきた」
魔族や魔物の中には、人に害を与えるものもいる。
例えば身内が殺されたりして、そういう考えに至る人がいても不思議じゃない。
僕だって、出会った魔族や魔物全員と分かり合えたわけじゃない。他人に害を成した者は何人も倒してきた」
その理屈は、タロにも分かる。だが。
「……それでもやっぱり、魔族はみんな死んでしまえばいいってのは、受け入れにくいです」
それでもタロは、そう答えた。
タロは良識的な少女であるが、
同じ人間の中にもどうしようもない悪人がいるくらいは分かっている。
だが、そうであるからといって人間全てを悪と断じるのは別の話だ、と思う。
タロは良識的な少女であるが、
同じ人間の中にもどうしようもない悪人がいるくらいは分かっている。
だが、そうであるからといって人間全てを悪と断じるのは別の話だ、と思う。
"ポケモンは怖い生き物です"
今よりずっと昔に、ポケモンがそう言われていた時代があったと、タロは歴史の授業で学んだ。
実際、ポケモンの中にはギャラドスやサザンドラといった町一つ滅ぼしかねない凶暴な種もいる。
ゴーストポケモンの中には、人を苦しめ、死に至らしめるものすらいるという。
今よりずっと昔に、ポケモンがそう言われていた時代があったと、タロは歴史の授業で学んだ。
実際、ポケモンの中にはギャラドスやサザンドラといった町一つ滅ぼしかねない凶暴な種もいる。
ゴーストポケモンの中には、人を苦しめ、死に至らしめるものすらいるという。
だが、ポケモントレーナーの中には、そういったポケモンとすら心を通わせ、
己のパートナーとする者もいるということを、タロという少女は知っている。
種族全体を一切の和解の余地なしとして断じることは、
ポケモントレーナーとして簡単に受け入れられるものではなかった。
己のパートナーとする者もいるということを、タロという少女は知っている。
種族全体を一切の和解の余地なしとして断じることは、
ポケモントレーナーとして簡単に受け入れられるものではなかった。
「すみません、何もやってないのに勝手なこと言って」
頭を下げるタロ。先ほどの戦いでも安全圏にいた自分が言えたことではないという自覚はあった。
そんな彼女に対し、ハノンは穏やかな微笑みを向けた。
タロの姿に、この場にいない"相棒"達を重ねながら。
そんな彼女に対し、ハノンは穏やかな微笑みを向けた。
タロの姿に、この場にいない"相棒"達を重ねながら。
「僕も魔物使いだ。その気持ちは分かるよ。
彼女に対しても、全く諦めてるわけじゃない。僕なりにやれることはやってみるつもりだ」
彼女に対しても、全く諦めてるわけじゃない。僕なりにやれることはやってみるつもりだ」
"大魔王"として。"魔物使い"として。それは紛れもなくハノンの本心の一つであった。
だが、魔族や魔物と戦い続けてきた一人の戦士として、どうしても彼はもう一つ付け加えざるを得なかった。
だが、魔族や魔物と戦い続けてきた一人の戦士として、どうしても彼はもう一つ付け加えざるを得なかった。
「だけど、最優先なのは君と僕の命だ。もしもの時は覚悟してほしい」
そう告げるハノンの真剣な瞳を、タロは真っ直ぐに見つめ返した。
ハノンは先ほどの戦いで傷を受けた。自分を気遣って、一人で戦った為に。
一つ間違えれば重症だったことはタロ自身にもわかる。
もし、あの時自分も共に戦っていれば、ハノンは傷を負わずに済んだだろうか。
そして、この殺し合いの場で最初に目にした、鎧のおじさんとクラベル校長の死を改めて思い出す。
一つ間違えれば重症だったことはタロ自身にもわかる。
もし、あの時自分も共に戦っていれば、ハノンは傷を負わずに済んだだろうか。
そして、この殺し合いの場で最初に目にした、鎧のおじさんとクラベル校長の死を改めて思い出す。
これ以上、ハノンに頼るわけにはいかない。タロは決意した。
「ハノンさん。次からは私も戦います。女の子じゃなくて、仲間として扱ってください。お願いします!」
タロの真剣な瞳がハノンを貫く。ハノンもそれに正面から応えた。
「敢えて聞かせてもらうよ。
君も、君のパートナーも死ぬかもしれない。あるいは、自分の手を血で汚すことになるかもしれない。
それがどういうことか、本当に分かっているのか? いざという時、足を踏み出せないということはないか?」
君も、君のパートナーも死ぬかもしれない。あるいは、自分の手を血で汚すことになるかもしれない。
それがどういうことか、本当に分かっているのか? いざという時、足を踏み出せないということはないか?」
「正直言って、怖いです。本当の殺し合いがどんなことかも、理解できてないかもしれません。
でも、私が戦わないことで、ハノンさんや他のみんなが傷つくのはもっと、」
でも、私が戦わないことで、ハノンさんや他のみんなが傷つくのはもっと、」
お馴染みの×ポーズ。
「ブブーッ! ですから!!」
ハノンはその姿を見て、強くうなずいた。
出会って以降、戦い方の共有を行ったりはしたが、ハノンは彼女をまだ保護対象として見ていた。
出会って以降、戦い方の共有を行ったりはしたが、ハノンは彼女をまだ保護対象として見ていた。
だが、今の彼女なら大丈夫だろう。
彼女は、自分と共に戦う仲間だ。
この先に待ち受けるどんな困難にも共に立ち向かおう。対等な運命共同体として。
彼女は、自分と共に戦う仲間だ。
この先に待ち受けるどんな困難にも共に立ち向かおう。対等な運命共同体として。
「分かった。よろしく頼むよ、タロ」
「よろしくお願いします、ハノンさん!」
「よろしくお願いします、ハノンさん!」
この殺し合いに抗う仲間として。あらためて2人は手を握った。
◆
その頃。
一人残されたリーニエは、今後の己の立ち回りと、大魔王と称する男・ハノンについて考えていた。
彼は大魔族やあのクジャという男のように、相対しただけで相手を戦慄させるような威圧感は無いし、
魔力も際立って高いというほどでもないが、どこか底の知れないところがある。
仮にも魔王を名乗るなら、クジャやアウラ様達大魔族をも倒してくれるかもしれない。
自分を殺さないというのも嘘ではない、と思う。少なくとも、状況が大きく変わらない限りは。
一人残されたリーニエは、今後の己の立ち回りと、大魔王と称する男・ハノンについて考えていた。
彼は大魔族やあのクジャという男のように、相対しただけで相手を戦慄させるような威圧感は無いし、
魔力も際立って高いというほどでもないが、どこか底の知れないところがある。
仮にも魔王を名乗るなら、クジャやアウラ様達大魔族をも倒してくれるかもしれない。
自分を殺さないというのも嘘ではない、と思う。少なくとも、状況が大きく変わらない限りは。
だから、アウラ様達の情報を渡した。
ハノンが自分を"役に立つ同行者"として認識することと、あわよくば彼が大魔族を排除してくれることを期待して。
それは紛れもなく大魔族への反逆行為だ。だが、それがどうしたというのか。
"最後には間違いなく自分を殺す相手"と"万が一殺さないで貰えるかもしれない相手"なら、後者に付くのが当然。そう考えるのが"魔族"なのだから。
ハノンが自分を"役に立つ同行者"として認識することと、あわよくば彼が大魔族を排除してくれることを期待して。
それは紛れもなく大魔族への反逆行為だ。だが、それがどうしたというのか。
"最後には間違いなく自分を殺す相手"と"万が一殺さないで貰えるかもしれない相手"なら、後者に付くのが当然。そう考えるのが"魔族"なのだから。
それに、先ほどの戦いで得られたものもあった。
"模倣する魔法(エアファーゼン)"。
力よりも技や速さを重視したハノンの戦い方は、戦士アイゼンのそれよりも自分と相性がいいはずだ。
先ほど一戦交えたことで、表面的な動きなら模倣できるようになったと思う。
"模倣する魔法(エアファーゼン)"。
力よりも技や速さを重視したハノンの戦い方は、戦士アイゼンのそれよりも自分と相性がいいはずだ。
先ほど一戦交えたことで、表面的な動きなら模倣できるようになったと思う。
だが、あの闘気を利用した技まで使えるか、というと微妙なところだ。
彼の技を自分のものにしないといけない。だからもっと彼の戦いを観察する。
今は無理でも、戦いを2度3度と見続けていれば、あるいは。
彼の技を自分のものにしないといけない。だからもっと彼の戦いを観察する。
今は無理でも、戦いを2度3度と見続けていれば、あるいは。
最後に、もう一つ。
ハノンとタロは自分の支給品を全部奪ったつもりだろうけど、一つだけ隠し通すことができていた。
リーニエの握りしめた手の中にある一錠の薬剤――マリアドラッグ。
効果も分からない薬だけど、今の自分に残された数少ない手札だ。
ハノンとタロは自分の支給品を全部奪ったつもりだろうけど、一つだけ隠し通すことができていた。
リーニエの握りしめた手の中にある一錠の薬剤――マリアドラッグ。
効果も分からない薬だけど、今の自分に残された数少ない手札だ。
自分の治療に使うか。あるいはハノンかタロが負傷したときに渡して恩を売るか。
何にせよ、使いどきを誤らないようにしないと。
そう考えていた魔族の少女の耳に、不意打ちのようにこんな会話が届いた。
何にせよ、使いどきを誤らないようにしないと。
そう考えていた魔族の少女の耳に、不意打ちのようにこんな会話が届いた。
「―――そう言えばハノンさん。あの薬、マリアドラッグでしたっけ?
あれを飲めば傷が早く治ったりとかしませんか?」
「効果が分からないから辞めとくよ。使うなら、本当にどうしようもなくなった時だな」
あれを飲めば傷が早く治ったりとかしませんか?」
「効果が分からないから辞めとくよ。使うなら、本当にどうしようもなくなった時だな」
心臓が跳ね上がるかと思った。
まさか気付かないうちに取られていたのか、と青ざめて己の手の平を探る。
だが薬は間違いなく自分の手の中にあった。
よく見れば、ハノンもタロもこちらに全く注意を払っていない。
ハノンのザックを開けて何やら話し込んでいる。
そこでようやく、冷静になって気付いた。
だが薬は間違いなく自分の手の中にあった。
よく見れば、ハノンもタロもこちらに全く注意を払っていない。
ハノンのザックを開けて何やら話し込んでいる。
そこでようやく、冷静になって気付いた。
(同じのが支給されていただけか。びっくりした……)
魔族の少女は安堵しながら、自分の運命を左右するかもしれない薬の感触を確かめた。
◆
大魔王、ポケモントレーナー、そして魔族の少女の話は、ここで一つの区切りを迎える。
以下はマリアドラッグという支給品についての蛇足である。
以下はマリアドラッグという支給品についての蛇足である。
藤波木陰という少女によって創造されたその薬は、"普通の優しい人間"には何の効果も無いが、
服用した者が"優しくなれない人間"だったなら、その者を"優しい人間"に変えるという効果を持つ。
だが、この薬は飽くまでも化学薬品であり、その薬効は脳に対する化学的・物理的な作用に起因する。
よって、人間とは精神構造が異なる魔族や宇宙人といった異種族に対しては、本来効果を発揮しないと推測される。
服用した者が"優しくなれない人間"だったなら、その者を"優しい人間"に変えるという効果を持つ。
だが、この薬は飽くまでも化学薬品であり、その薬効は脳に対する化学的・物理的な作用に起因する。
よって、人間とは精神構造が異なる魔族や宇宙人といった異種族に対しては、本来効果を発揮しないと推測される。
だが、今この場にあるマリアドラッグは、この世界再生の儀における支給品として
種族を問わず確実に効果を発揮するよう、主催者によって調整が施されていた。
すなわち、人間であろうと、黒魔導士兵であろうと、魔族であろうと、宇宙人であろうと、
その者が"優しくない"のであれば、"優しくなれて"しまうのだ。
種族を問わず確実に効果を発揮するよう、主催者によって調整が施されていた。
すなわち、人間であろうと、黒魔導士兵であろうと、魔族であろうと、宇宙人であろうと、
その者が"優しくない"のであれば、"優しくなれて"しまうのだ。
では、根本的に"優しさを知らない"魔族が、本来持ち得ぬ"優しさ”という感情を知ってしまった時、一体、何が起こるのか。
聖母の名を冠する2つの薬は何も語ることなく、"魔族の少女"と"大魔王"の手の中に眠っていた。
【D-7/一日目 黎明】
【ハノン(男主人公)@ドラゴンクエストXオンライン】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(小)、左脇腹に裂傷(処置済み)
[装備]:あくまのツメ@ドラゴンクエストXオンライン
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1、マリアドラッグ@ib-インスタントバレット-、パワーベルト@FINAL FANTASY IX、リーニエの不明支給品1(確認済)、リーニエの基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:この事件を解決する、いつものように
1.事態解決の方法を探る
2.リーニエへの警戒
3."大魔王"として、リーニエ達がどんな魔族なのか知る必要がある
4.アウラ、マハト、ソリテール、リュグナー、クジャへの警戒
5.フリーレン、フェルン、シュタルクについては本当に彼らが危険人物なのかまず見極める
【ハノン(男主人公)@ドラゴンクエストXオンライン】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(小)、左脇腹に裂傷(処置済み)
[装備]:あくまのツメ@ドラゴンクエストXオンライン
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1、マリアドラッグ@ib-インスタントバレット-、パワーベルト@FINAL FANTASY IX、リーニエの不明支給品1(確認済)、リーニエの基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:この事件を解決する、いつものように
1.事態解決の方法を探る
2.リーニエへの警戒
3."大魔王"として、リーニエ達がどんな魔族なのか知る必要がある
4.アウラ、マハト、ソリテール、リュグナー、クジャへの警戒
5.フリーレン、フェルン、シュタルクについては本当に彼らが危険人物なのかまず見極める
※少なくともバージョン5終了以降、種族はプクリポです。
※職業はまもの使いで、少なくとも「まものマスター」「ツメスキル」を200まで覚えています。
※タロと戦い方を共有しました
※支給品のマリアドラッグの説明書に具体的な効果は書かれていません
※リーニエから、魔族の参加者およびフリーレン、フェルン、シュタルクについて情報を得ました。
※リーニエがマリアドラッグを隠し持っていることには気づいていません
※職業はまもの使いで、少なくとも「まものマスター」「ツメスキル」を200まで覚えています。
※タロと戦い方を共有しました
※支給品のマリアドラッグの説明書に具体的な効果は書かれていません
※リーニエから、魔族の参加者およびフリーレン、フェルン、シュタルクについて情報を得ました。
※リーニエがマリアドラッグを隠し持っていることには気づいていません
【タロ@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ドリュウズ)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品1〜3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに抗う、クラベル校長のように
1.ハノンと共に殺し合いの打破を目指す
2.リーニエには警戒しているが、殺すことには抵抗がある
3.アウラ、マハト、ソリテール、リュグナー、クジャへの警戒
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、モンスターボール(ドリュウズ)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品1〜3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに抗う、クラベル校長のように
1.ハノンと共に殺し合いの打破を目指す
2.リーニエには警戒しているが、殺すことには抵抗がある
3.アウラ、マハト、ソリテール、リュグナー、クジャへの警戒
※藍の円盤終了後からの参戦です。
※ハノンと戦い方を共有しました
※リーニエから、魔族の参加者およびフリーレン、フェルン、シュタルクについて情報を得ました。
※リーニエがマリアドラッグを隠し持っていることには気づいていません
※ハノンと戦い方を共有しました
※リーニエから、魔族の参加者およびフリーレン、フェルン、シュタルクについて情報を得ました。
※リーニエがマリアドラッグを隠し持っていることには気づいていません
【リーニエ@葬送のフリーレン】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、死やクジャへの恐怖(中~大)、クジャやフリーレン、フェルンやシュタルクへの警戒(中)、生きるという気持ち(大)、両手を拘束
[装備]:なし
[道具]:マリアドラッグ@ib-インスタントバレット-
基本行動方針:生きる為に、死にたくない為に優勝を狙う。
1.しばらくは大人しくするしかない
2.このハノンって人、本当に魔王なのかな? そうなら、クジャ達も倒してほしい
3.ハノンの技も"模倣"できるようにしないと。
4.このドラッグをどうするか。説明文くらい書いて欲しい。
5.…名簿のクジャと出会ったクジャが結びつかない。
6.格上も首輪を狙えば或いは…??
※参戦時期は死亡後から。
※制限により魔力探知は一エリア内分のみ有効となっています。
※パワーベルトを装備した場合、サポートアビリティである「MP消費攻撃」「カウンター」を修得しています。「ファイラ」を使用・修得可能かは後続にお任せします。
※首輪の破損が参加者の脱落に繋がるのでは?と考えています。正しいかどうかは後続にお任せします。
※ドラゴンクエストXの世界における魔界と魔族についてハノンから話を聞きました。
※ハノンが自分に支給されたのは別のマリアドラッグを所有していることを認識しました。
※"模倣する魔法"でハノンの動きを模倣できるようになりましたが、特技はまだ使用できません。
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、死やクジャへの恐怖(中~大)、クジャやフリーレン、フェルンやシュタルクへの警戒(中)、生きるという気持ち(大)、両手を拘束
[装備]:なし
[道具]:マリアドラッグ@ib-インスタントバレット-
基本行動方針:生きる為に、死にたくない為に優勝を狙う。
1.しばらくは大人しくするしかない
2.このハノンって人、本当に魔王なのかな? そうなら、クジャ達も倒してほしい
3.ハノンの技も"模倣"できるようにしないと。
4.このドラッグをどうするか。説明文くらい書いて欲しい。
5.…名簿のクジャと出会ったクジャが結びつかない。
6.格上も首輪を狙えば或いは…??
※参戦時期は死亡後から。
※制限により魔力探知は一エリア内分のみ有効となっています。
※パワーベルトを装備した場合、サポートアビリティである「MP消費攻撃」「カウンター」を修得しています。「ファイラ」を使用・修得可能かは後続にお任せします。
※首輪の破損が参加者の脱落に繋がるのでは?と考えています。正しいかどうかは後続にお任せします。
※ドラゴンクエストXの世界における魔界と魔族についてハノンから話を聞きました。
※ハノンが自分に支給されたのは別のマリアドラッグを所有していることを認識しました。
※"模倣する魔法"でハノンの動きを模倣できるようになりましたが、特技はまだ使用できません。
| Back← | 030 | →Next |
| 029:鎮魂の城にて | 時系列順 | 031:追想のラグナロク |
| 投下順 | ||
| 003:使役するものたち | ハノン | |
| タロ | ||
| 017:行き場無き泡沫の夢 | リーニエ |