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  • マリーゴールドの花

望郷ロワ@ ウィキ

マリーゴールドの花

最終更新:2025年02月05日 23:36

rtn9vpakqy

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だれでも歓迎! 編集
「ふざ、けんな…………っ!」

 人が居なくなった荒廃の世界。
 間違いなくあの日あの瞬間魔女が見せた百年後の地球。手入れをする者がいなくなったその地にて少女が一人毒づいた。
 黒髪を靡かせ、ウサギを模した白いパーカーに身を包む端麗な顔立ちの中学生。

 名前を藤波木陰。
 世界で一番優しい〝人類滅亡〟を企てた人間である。

「あんなの、あんなこと…………する子じゃないだろっ!」

 握り締めた拳を灰色の壁に叩きつける。
 ジンジンと痛む手がありありと現実を突きつけてきて、それが余計に木陰の顔を歪ませた。


 魔女────古砂夢と出会ったのはそう昔ではないけど。
 何を考えているかわからない、秘密を教えようとしない子だったけど。
 それでも、一つだけ確かに言えることがある。


「あの子は……! こんな終わらせ方、しないっ!」


 まだ自分やセラを巻き込むのはわかる。
 けれど彼女は、深瀬黒を巻き込んで世界を終わらせるようなことは絶対にしないはずだ。
 古砂夢は深瀬黒(すきなひと)の手によって世界を終わらせることを望んでいたのだから。

(……誰かのibで操られてるのか、それとも別の時間軸の…………?)

 なまじ優れた頭脳はもう真実を求めていない。
 彼女が求めているのは古砂夢がそんなことをするわけがないという願望であり、自分を言い聞かせるための理由だ。

 彼女が本当に古砂夢だとしたらきっと別に黒幕がいるはずだ。いかに強大なibといえどこんな大人数を巻き込む能力はない。
 あの場で反旗を翻した白髪の男性が顕現させた異形を見るに、自分の把握出来ていないibの持ち主が集められているのだろう。
 けれど世界で確認されているibの持ち主は二十人────集められたのは倍以上の人数だ。
 一体何が目的なのか。願いを叶えるというのは果たして本当に可能なのか。


 しばらく考え込んでも明確な答えは見つからない。
 苛立ち交じりにザックから取り出した水に口をつけ、冷静さを取り戻そうとした。

(…………考えてもしかたない。今はとりあえず人を探そう)

 この殺し合い、どうやら自分一人で解決できるささやかな事件とは程遠いらしい。
 深瀬黒を最優先にして人を探す。襲ってきたやつは倒す。ひとまずはそんなシンプルな目的で動くのが安定択だ。


 そうして荒廃の地を歩いていると、人影が見えた。
 小柄な身体、顔立ちを見るに男の子だろうか。恐らくは自分と歳が近いだろう。
 けれど藤波木陰は素直に声をかける気持ちには到底なれなかった。

(────なんだ、こいつ……?)

 〝それ〟が一目で異常だと気付いたから。

 ゆらりと揺れ動く身体はまるでゾンビ映画を彷彿とさせて。
 虚ろな瞳は自分を、どころか世界すら見ていないような印象を与える。
 高鳴る鼓動は人と出会えた興奮によるものではない。危機に直面した緊張からくるものだと即座に理解した。

「──……く」
「え?」
「強く、強く強く……強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く…………!」

 段々と強まる語気に気圧され後ずさる。
 そんな距離を埋めるかのごとく一歩、また一歩と踏み出す少年。幼さの残るあどけない顔とは対極に位置する狂気に喉から空気が漏れた。

「く、来るなっ! それ以上来たら──……殺すぞ!」

 生憎と脅迫に使える道具は持っていない。
 それを理解しているのか否か、歩みを止めない少年は腰に提げたボールに手をかけた。


「──くそっ!」

 瞬間、傍らの大地が砕ける。
 アスファルトの裂け目から生み出された巨大な植物の茎。何層にも折り重なり、強靭な槍と化したそれは少年を狙い澄まして急速に成長を遂げた。

 〝生命〟のib、それが藤波木陰の魔法。
 植物を自由自在に操り、この世に存在しない種子の生成──つまり〝秘薬創造〟をも可能とする能力。
 生命を生み出す、世界で一番優しい魔法だ。

(悪いけど、暫く眠ってもらう……!)

 口ではああ言ったが殺す気など毛頭ない。
 鎮圧できさえすればいい。相手が少年である以上できれば傷も与えたくはないが、この際そうも言っていられないだろう。
 茎に生えた棘には軽い麻痺毒が含まれている。少しでも皮膚を傷つけてしまえば数分は身動きが取れなくなるはずだ。

「おにさま」

 ぽつり、と。少年の声と共にこぼれ落ちたボールから小さな影が出現する。
 それの色を木陰が認識するよりも早く茎が叩き落とされ、有り余る衝撃に耐えきれず無数の繊維を露出して砕け散った。

「な……っ!? こいつもibかっ!?」

 そこではじめて木陰は〝おにさま〟の姿を視認する。
 赤色の仮面と半纏を身に付けた子供のような背丈のそれはしかし祭事に浮かれているわけではないようで。
 金棒を思わせる得物を振りかざす姿は得も言えぬ風格を漂わせていた。

「俺はもう……二度と、負けない…………。だからおにさま、俺に力…………貸してくれるよな?」
「なにを、っ……ごちゃごちゃ……!」

 おにさま──オーガポンは応えない。
 それはきっと精一杯の抵抗なのだろう。本来持ち主ではないはずの彼に従うということがどういうことなのか、オーガポンにはよく分かっていた。
 アオイに会いたい。もしもオーガポンの思考を言語化できるのであればその望みで埋め尽くされているはずだ。

「おにさま、いけ」
「ちっ……!」

 けれど非情な命令に逆らえない。
 駆け出す小柄な体躯に対して再度植物を展開。今度は一本ではなく二本、しなる鞭の如く標的を迎え撃つ。
 地を這う一本を空中へ跳躍して躱し、残る一本が直撃。確かな手応えに喜ぶ暇もなく体勢を立て直したオーガポンが近接を試みる。

(効いてない……っ!?)

 何度も、何度も。
 オーガポンの体を麻痺毒が含まれた棘が傷つけているはずなのに一向に動きが鈍る気配がなく、どころかまともにダメージを与えられている感覚もない。

 それもそのはず。
 オーガポンのタイプは草。更に身に付けているかまどの面によって炎タイプも追加されている状態。
 木陰のibをタイプに当てはめるならば間違いなく草だ。半減どころではなく四分の一に抑えられた攻撃などまともに通るはずもない。
 最初こそ律儀に対応してくれてはいたが、リスクよりもリターンの重要性に気付いた少年はオーガポンに指令を繰り出した。

「でんこうせっか」
「は────」

 全てが置き去りにされる。
 少女の反射神経など間に合うはずもない。棘の包囲網に自ら身体を突っ込み、幾箇所に傷を作りながら数メートル先まで接近するオーガポン。
 あくまで女子中学生の域を出ない自分が肉弾戦でどうにかなる次元ではない。
 反射的に後方へと飛び退きながら「生命」を発動。生み出された強靭な植物を盾のごとく自身の目の前に集結させた。


 植物とは、進化の象徴だ。
 何億何十億年にも渡って繁栄を繰り返し、変わりゆく地球の中で適応して独自の進化を遂げてきた。
 例えばイネ科の植物は天敵の捕食から身を守るため葉にケイ素を多く含ませた。これにより葉は刃物のような鋭利さを持ち、自然の骨格を作り上げて見事消化を妨げる役割を果たしたのだ。

(これなら、防げるだろ……!)

 今木陰が生み出したものもそれだ。
 パイナップル科のディッキアという植物。これの持つ基部は木質化しており、ロゼット状に展開される葉の刃も相まって〝世界一硬い植物〟と称されている。
 その基部にイネ科の持つケイ素を混じり合わせ、防弾ガラスのように硬質に特化された独自の植物。それはもはや鉱物に近い。

 生命の神秘を、進化を集結させた最強の盾。たかが植物と侮るなかれ。生半可な銃弾や刃など容易く弾き返すだろう。
 これが、これこそが。数十億年の歴史が織り成した進化の集大成だ。


「おにさま、ツタこんぼう」


 そしてそんな数十億年の歴史は。
 あまりに呆気なく打ち砕かれた。



◾︎



「っ……、……は………………ぐ、……!」


 爆撃でもされたのかと思った。
 豪炎を纏った金棒が振り下ろされた瞬間、砕け散った基部とアスファルトの破片が散弾銃のごとく襲いかかった。
 想像を絶する痛みに気を失いかけたものの身体が吹き飛ばされたのは幸いと言えよう。
 もし飛来した基部の破片が木陰を運ばなければ間違いなくその爆撃は脳天に直撃していた。
 藤波木陰という存在は痕跡すら残さずに消えていただろう。

「く、っ…………そ……!」
「おにさま、次は外すなよ」

 死に物狂いで上体を起こした先にはやはり鬼がいた。
 金棒を振り上げる様はまるで死神のようで──死への運命から少しでも離れようと蔦で自身の体を後方へ引っ張る。
 稼げた距離は僅かだ、おそらくは攻撃一手分。
 しかし一手、その一手さえ間違えなければ────!


「ほら、っ……! プレゼントだっ!」


 三度アスファルトが崩れて樹木じみた茶色い植物と、鮮やかな緑色の植物が螺旋状に交じり合いオーガポンの元へ襲いかかる。
 それぞれにいびつな形の果実と穂を実らせているそれは本来共生などするはずもないのに、まるで共通の敵を打ち倒さんと意志をもつようで。

 当然そんなもの避けるまでもない。
 だからその指令を下すのになんの躊躇いもなかった。

「ツタこんぼう」

 燃え盛る金棒が植物を打ち砕く。
 結果はこの場にいる全員の予想通り。
 爆撃によって粉砕された生命は役目を果たせぬまま灰燼と化して。



「────引っかかったな、バーカ」


 瞬間、樹木に実る果実が爆発した。
 飛来する種子が破片手榴弾の如くオーガポンに襲いかかり、ダメージなど微々たるものだと頭では理解していても予想だにしない現象が本能的に身を守る体勢へと移させる。

「はっ、…………ご愁傷様っ!」

 しかし本来の目的は攻撃などではない。

 果実とは別に実る穂が夥しいまでの綿毛を生み出し、爆風に乗って煙幕のようにオーガポンの身体を包み込んだ。
 視界を封じ込まれ、更には身体にまとわりつく綿毛によって動きを阻まれるオーガポンは強制的に戦線から離脱させられることとなった。


「甘く見るなよ、〝生命〟を!」


 ──バンクシアの実。
 それが手榴弾の正体だ。

 バンクシアは山火事によって繁殖するという特異な性質を持つ。
 というのも、山火事によって他の植物が燃え尽きた後の大地は灰という栄養が豊富であり太陽の奪い合いも起こらない楽園だからだ。
 その楽園を奪うため、バンクシアは炎に反応して種子を飛ばすという独自の生存方法を得た。
 ほのおタイプのツタこんぼうを浴びて燃える基部。バンクシアはそれを〝山火事〟と認識し、生存競争を勝ち残るため繁殖行為を行ったのだ。


 当然、それだけでは鬼を止められない。

 ゆえにもう一つ忍ばせていた植物はガマと呼ばれるソーセージ状の穂。
 刺激に応じて破裂する穂は綿毛の種子を生み出し、風に乗って数キロ先にまで繁殖を行う。
 自然のものでここまで綿毛が広がることはないが、それこそ木陰のibの真骨頂。
 本来栄養不足によって実るはずのない数の穂は爆風に乗りその効果を数十倍にまで引き上げた。

 不可能を可能にする、それが〝生命〟のibなのだ。

 咄嗟にしてはいい作戦だ。
 動きを封じられる時間は十秒ほどか。それだけあれば申し分ない。

(よし、あとは人間の方を眠らせれば…………!)

 麻痺毒を含む棘の鞭を生成して振り返る。
 と、そこには銃口を向ける少年の姿があった。


「────え、」


 何も言わず、何も思わず。
 なによりも敗北を嫌う少年(スグリ)は引き金に指をかけて、けたたましい銃声を轟かせた。
 こうして世界で一番優しい少女の命は──たった一発の使い捨ての銃弾(インスタントバレット)によって終わりを迎えることとなる。





「────ざっ、……けんなぁぁぁぁああああッ!!」





 もし同じ動きを再現しろと言われたら迷いなく不可能と答えるだろう。
 死を目前にした秀逸な頭脳は百パーセントを越えた働きを促し、最適解を導き出した。

 大きな植物を生み出す時間はない。
 ゆえに木陰が生み出したのは特段成長速度の速いタケノコ。それを己の左足が踏む大地に生成した。
 急速に実るそれに押し上げられて強制的に体勢が傾けられる。植物の力を借りて己の反射速度を越える回避を可能とした。

「ぎ、────っ!?」

 脳を貫くはずだった銃弾が左耳を抉る。
 飛び散る血飛沫が地面を、植物の亡骸を赤く染め上げた。
 悲鳴を上げる暇なんてない。アスファルトを転がりながらポケットから〝とっておき〟を取り出す。
 生きるための必死な抵抗を嘲笑うかのように冷徹な銃口が見下ろしていた。今度こそ回避手段はない。


 間に合え、間に合え──!


「────ルーラ!」


 パンッ、と。
 無慈悲に放たれた銃弾が標的を撃ち抜く。
 誰もいなくなった大地という標的を。



◾︎



 少年、スグリは弾痕を刻む地面を見下ろす。
 そして自身の手に握られた拳銃に視線を移し、焦点の定まらない瞳孔は行き場を求めて夜空へと移された。

「おにさま、おまえなにやってんだ?」

 そうして絞り出されたか細い声。
 低く、鋭く。疑問ではなく咎めるための口調。
 凍りつくようなそれを投げられたオーガポンは顔を俯かせ、悲しげな鳴き声とともに身体を震わせる。
 一般的なトレーナーであれば同情を誘うであろうその姿を見てもスグリはなんの感慨も湧かない。

「おまえが弱かったら────意味ないだろ?」

 キュッと締まる虚ろな瞳孔。
 射抜かれたオーガポンは恐怖に後ずさり、仮面の向こうの素顔は今にも泣きそうなほど歪んでいた。


 スグリが拳銃を手にしたのは無意識だった。
 トレーナーが人を傷つけるという禁忌は田舎者の彼と言えど幼少の頃から教え込まれている。
 それでも、〝敗北〟の二文字が頭をよぎった瞬間────驚くほど躊躇いなくそれを手にしていた。

「俺は、…………俺はもう……負けられないんだよ」

 オーガポンをアオイに奪われたあの日から毎日気が遠くなるような努力を重ねてきた。
 吐くほど勉強して、情など捨ててポケモンを強くして。
 そうして迎えたブルベリーグでの再戦。全てを捨てる覚悟で望んだ勝負でスグリは──完膚なきまでに敗北した。

 あの瞬間が頭から離れない。
 全てが無駄になったという残酷すぎる現実に目眩を起こして。
 どんなに目を、耳を塞いでも突き刺さる失望の視線と心無い声に頭が真っ白になる感覚。
 地面が足に付いていないような浮遊感と込み上がる吐き気に現実と非現実の境界線を行ったり来たりして、地獄というものがあるのならばこういう感覚が無限に続く場所なのだろうなと思った。


 そうして、この場所へ連れてこられた。
 人の命が奪われるのは確かによくないことで、本来なら恐怖して身が竦むべきなのに。
 あの会場でスグリはずっとひとつの感情に囚われていた。


「……負けたくない、…………負けたく、ない………………っ!」


 もう二度とあの感覚を味わいたくない。
 殺すとか殺されるとか、そんなノイズは思考の端に追いやって。
 敗北をなによりも恐れる少年は目に入るもの全てを〝敵〟と認識した。


 生きたいから殺すんじゃない
 殺したいから殺すんじゃない。
 勝ちたいから殺すんじゃない。


 負けたくないから殺すんだ。


「おにさま、次は…………俺に恥をかかすなよ」


 そして、おにさまを。
 主催者の興味本位で与えられた、欲しくて欲しくて堪らなかったポケモンを。
 いまのようにお情けで従わせるのではなくて本当の実力で従わせる。
 本当に従うべきなのは自分だったのだとオーガポンに知らしめること。


 その最終目標こそ、アオイへの勝利。


 覚束無い足取りのままその場を去る。
 後をついて行く鬼の背中はとても物悲しそうで、とても人々に畏れられる対象とは程遠く。
 前を歩く少年の方が────よっぽど〝鬼〟に近かった。



【B-7/一日目 深夜】
【スグリ@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:健康
[装備]:ワンハンドガン@クロノ・トリガー
[道具]:基本支給品、モンスターボール(オーガポン)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット、不明支給品×1
[思考・状況]
基本行動方針:負けたくない。
1.もう二度と負けない。どんな手を使っても。
2.準備が整ったらアオイと再戦し、今度こそ勝つ。

※藍の円盤、アオイに負けた直後からの参戦です。

【ポケモン状態表】
【オーガポン@ポケットモンスター バイオレット】
[状態]:ダメージ(極小)
[特性]:かたやぶり
[持ち物]:かまどのめん@ポケットモンスター バイオレット
[思考・状況]
基本行動方針:アオイに会いたい。
1.スグリが怖い。

※かまどのめんを装備しているためほのお、くさタイプとなっています。
※本来の持ち主はアオイですが、現在のボールの持ち主はスグリのためスグリの命令に従います。仮にアオイと出会ってもアオイの命令は聞けません。





◆   ◆   ◆




「はぁ……っ! は、ぁ……はぁ…………!」


 どくどくと左耳から流れる血に蓬(よもぎ)の葉をすり潰した粉末を塗り、簡易的な止血を施しながら息を整える。
 ここがどこか考える余裕などない。ルーラストーンにより転移された場所で真っ先に物陰へと飛び込み、息を殺した。

「なん、っ……だよ! あいつ…………本気で、殺す気だった…………!」

 蘇る数分前の記憶。
 感情の籠らない瞳で自分を見つめ、躊躇いなく銃を撃った少年の姿。
 戦いに慣れていないわけじゃない。カラフルとの戦闘は何度かこなしているし、銃を向けられたのも一度や二度じゃない。

 なのに。
 そのどれもがお遊戯に見えるほどの恐怖心が藤波木陰を支配した。

(あいつは……あいつは、普通じゃない…………! あんなのがいるなんて、聞いてない……っ!)

 まるで太刀打ちできなかった。
 死力を尽くし、最善手を打ったのに蹂躙された挙句殺されかけた。
 無敵だと思っていたibが真っ向から打ち破られて、芯から絶望を味わった少女の心は容易に立ち直れない。
 当初の人を探すという目標が途端に遠のいて、人と出会うことがとてつもなく怖くなった。

「だめ、だ……! こんなんじゃ、だめなのに…………! 死ぬのなんて、怖くないって……思ってた、はずなのに……っ、…………!」

 欠損した左耳の激痛が死の恐怖を加速させる。
 マリアドラッグの件で自分は死んだ方がいい人間だと思ってたのに、死ねなかった臆病で優しい少女にとってこの状況は──あまりにも辛い。
 死の恐怖から逃れるように芍薬(シャクヤク)の根から作り出された鎮痛剤を服用。
 痛みとともに興奮が引いていく。冷静さを取り戻してしまった脳は、現状の絶望感を一気に叩きつけることとなった。

「…………私、……死にたくない…………こんな形で、終わりたくない……っ!」

 わけも分からないまま殺されるなんて嫌だ。
 知りたい、真実を知りたい。
 けれどきっと自分なんかじゃ無理だ。深瀬が、諸木がいない自分なんてこんな程度なんだ。

 涙があふれる。
 拭いきれないそれを隠すように体育座りのまま顔を膝に埋めて、懇願する。
 いつも自分たちの前を行っていた背中を思い出して、焦がれるように名を呼んだ。


「なぁ、なんとかしてくれよ…………深瀬……っ!」


 あの時と違って手は差し伸べられない。
 孤独のまま震える少女は刻一刻、押し潰されそうな不安に導かれるまま選択を迫られた。


【???/一日目 深夜】
【藤波木陰@ib-インスタントバレット-】
[状態]:ダメージ(中)、身体中に切り傷、左耳欠損(処置済み)、恐怖心(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品×1(確認済み)
[思考・状況]
基本行動方針:この殺し合いの真実を求める。
1.殺されたく、ない……!
2.深瀬を筆頭に殺し合いに乗らない人間を探す、はずだったけど……。
3.あの子供(スグリ)にはもう会いたくない。

※少なくとも古砂夢死亡後からの参戦です。

【支給品紹介】
【ワンハンドガン@クロノ・トリガー】
スグリに支給された拳銃。
攻撃力は大したことないが、普通の人間にとっては十分致命傷になり得る。
詳細は不明なので現実の一般的なハンドガンとして認識して構わない。なお弾数は無限とする。

【ルーラストーン@ドラゴンクエストXオンライン】
藤波木陰に支給された石。
原作では教会で祈りを捧げることで行先の登録が出来る無限使用可能の移動アイテムだが、本ロワでは使い捨てとなっている。
また、どこに登録されているかは支給された本人にも分からず飛ばされる先は完全なランダムとなっている。

【モンスターボール(オーガポン)&テラスタルオーブ@ポケットモンスター バイオレット】
スグリに支給されたオーガポンとテラスタルオーブ。
本来の持ち主はアオイだが、主催側の興味本位でスグリに支給された。
テラスタルタイプはおめんによって変わり、かまどのめんをつけている場合はほのお固定となる。

【かまどのめん@ポケットモンスター バイオレット】
スグリに支給されたオーガポン専用のおめん。
これを身に付けているとオーガポンのタイプはくさ、ほのおとなる。
加えてテラスタルするとオーガポンの特性が「おもかげやどし」となり、攻撃が一段階上昇する。

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005:終点の先が在るとするならば。 時系列順 007:今はまだ分からないことばかりだけど
投下順
スグリ
藤波木陰 025:優しくしたいから、僕らは繋がれない。それでも

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