躊躇いを、飲み干して ◆8nn53GQqtY
美樹さやかには、覚悟があった。
大切な少年の才能を守るために、一生を“魔法少女”の道に捧げる覚悟があった。
“魔女”から多くの人を守り戦う為に、己の命を賭ける覚悟があった。
たとえ、誰にも顧みられなかったとしても、決して見返りを求めないという覚悟があった。
己の選んだ道を、決して後悔しないという覚悟があった。
☆ ☆ ☆
「夜神さん、だいじょうぶかな……」
ゲーチスの隣を歩きながらも、美樹さやかは未練がましげに間桐邸の方角を見やった。
先刻から何度もこの動作を繰り返しており、言うか言うまいか迷っていたことがうかがえる。
ゲーチスは、聴衆に演説をする時と同じ、優しげな笑顔を作り上げた。
「月さんは、しっかりと物事を考えられる青年に見えました。
この状況下でただの人間である彼が単独行動するというのは確かに無謀です。
しかし、単にキラを倒すという使命感だけでなく、考えがあってのことでしょう。
危険人物を見抜く目と、すぐにバイクで逃げる算段は整えているはずです」
その言葉を聞いて、分かりやすくほっとした顔をする。
「そうですよね!…………それに夜神さんも、マミさんみたいに頼れる人と合流できてるかもしれないし」
『マミさん』という名前は、夜神月との情報交換でも、何度か登場した名前だ。
そこでの紹介や、事あるごとに口にする様子から、よほど信頼をおいた相手であろうとゲーチスは推測する。
ゲーチスの隣を歩きながらも、美樹さやかは未練がましげに間桐邸の方角を見やった。
先刻から何度もこの動作を繰り返しており、言うか言うまいか迷っていたことがうかがえる。
ゲーチスは、聴衆に演説をする時と同じ、優しげな笑顔を作り上げた。
「月さんは、しっかりと物事を考えられる青年に見えました。
この状況下でただの人間である彼が単独行動するというのは確かに無謀です。
しかし、単にキラを倒すという使命感だけでなく、考えがあってのことでしょう。
危険人物を見抜く目と、すぐにバイクで逃げる算段は整えているはずです」
その言葉を聞いて、分かりやすくほっとした顔をする。
「そうですよね!…………それに夜神さんも、マミさんみたいに頼れる人と合流できてるかもしれないし」
『マミさん』という名前は、夜神月との情報交換でも、何度か登場した名前だ。
そこでの紹介や、事あるごとに口にする様子から、よほど信頼をおいた相手であろうとゲーチスは推測する。
そして、そこまで美樹さやかを心配させるのは、おそらく彼女のいた『世界』が原因であろう。
美樹さやかの世界にいた『魔女』とは一般人に対処はおろか認識さえできない、『魔法少女にしか倒せない存在』だったという。
つまり彼女の世界では、夜神月のような『一般人』とは、『魔女』という超常現象に対して無力な、ただ守られるだけの存在だったのだ
そしてだからこそ、“魔法少女”である己が守らねばと言う責任感が先に立ち、単独行動させたことを後悔する。
美樹さやかの世界にいた『魔女』とは一般人に対処はおろか認識さえできない、『魔法少女にしか倒せない存在』だったという。
つまり彼女の世界では、夜神月のような『一般人』とは、『魔女』という超常現象に対して無力な、ただ守られるだけの存在だったのだ
そしてだからこそ、“魔法少女”である己が守らねばと言う責任感が先に立ち、単独行動させたことを後悔する。
間桐邸で見せた正義感からも、本当にごく善良な性格の少女であることが読み取れる。
だからこそ、二人は現在、間桐邸を出て東方向に歩き続けていた。
だからこそ、二人は現在、間桐邸を出て東方向に歩き続けていた。
美樹さやかは、地図の東にある『鹿目家』と『見滝原中学』が気になる様子だった。
「もしまどかやマミさんが、あたしたちと合流しようと思ったら、この家か学校にいるんじゃないかと思うんです」
なるほど、支給された地図上に己の自宅や通学していた学校があれば、気にならないはずはないだろう。
ゲーチスとしても、その案に異存はなかった。
サザンドラの事を考えると、北のフレンドリーショップでアイテムを入手したいところでもあったが、サザンドラを伏せている現状でその提案をするのも不自然だ。
だいいち、単純に『物資を揃えたい』と希望するのならば、鹿目家や中学校への道中で、もっと品揃えの良さそうな施設がある。
ゲーチスとしても、その案に異存はなかった。
サザンドラの事を考えると、北のフレンドリーショップでアイテムを入手したいところでもあったが、サザンドラを伏せている現状でその提案をするのも不自然だ。
だいいち、単純に『物資を揃えたい』と希望するのならば、鹿目家や中学校への道中で、もっと品揃えの良さそうな施設がある。
間桐邸と鹿目邸を結ぶ直線距離の途中には、病院があるのだ。
病院での待ち合わせは第二放送の時間だが、それより先に下見を済ませておくのは悪くない選択だし、
夜神月の件を抜きにしても、病院という施設ならば多くの参加者との接触が期待できる。
夜神月の件を抜きにしても、病院という施設ならば多くの参加者との接触が期待できる。
「さやかさん、黙って歩いていると、余計に不安になるものです。
何より、異世界の方々と交流できる機会など、なかなかあるものではありません。
しばらく、私(ワタクシ)の話相手になっていただけますか?」
「そんなこと、頼まれるまでもないですよ! な~んでも聞いちゃってください」
さやかは少しおどけた様子で得意げに言った。
何より、異世界の方々と交流できる機会など、なかなかあるものではありません。
しばらく、私(ワタクシ)の話相手になっていただけますか?」
「そんなこと、頼まれるまでもないですよ! な~んでも聞いちゃってください」
さやかは少しおどけた様子で得意げに言った。
美樹さやかを気づかっただけではない。
このまま病院に進めば、他の参加者と接触する可能性が大幅に上昇するだろう。
『二人きりでいられる間』に、彼女には確認しておきたいことがある。
このまま病院に進めば、他の参加者と接触する可能性が大幅に上昇するだろう。
『二人きりでいられる間』に、彼女には確認しておきたいことがある。
「……では、さやかさんの『世界』の、『魔女』と『魔法少女』のことを、もっと詳しく話していただけますか?」
既にゲーチスは美樹さやかから充分な信頼を得ている。
彼女が話を渋る理由はなかった。
契約を勧誘するキュゥべえという存在のこと。
魔女が人を襲うやり口と、魔法少女が魔女を倒す方法。
そして、『グリーフシード』という報酬のこと。
報酬をめぐって、魔法少女同士の戦いが起こることもあるということ。
ところどころ、嫌なことを思い出したように考え込むそぶりをしたけれど、美樹さやかは嫌がることなく、己の体験したありのままを話してくれた。
そのわずかな表情の変化をも、ゲーチスは見逃さずに観察していた。
彼女が話を渋る理由はなかった。
契約を勧誘するキュゥべえという存在のこと。
魔女が人を襲うやり口と、魔法少女が魔女を倒す方法。
そして、『グリーフシード』という報酬のこと。
報酬をめぐって、魔法少女同士の戦いが起こることもあるということ。
ところどころ、嫌なことを思い出したように考え込むそぶりをしたけれど、美樹さやかは嫌がることなく、己の体験したありのままを話してくれた。
そのわずかな表情の変化をも、ゲーチスは見逃さずに観察していた。
「なるほど……では、その『魔女』がどのようにして生まれるのか、そこのところは魔法少女にも分からないということですか」
「はい。……やっぱり、驚きます? ほら、アニメにしか出てこないような話だから」
「いえ、それもありますが、どちらかというと『魔女』という生態が興味深い」
「はい。……やっぱり、驚きます? ほら、アニメにしか出てこないような話だから」
「いえ、それもありますが、どちらかというと『魔女』という生態が興味深い」
小首をかしげるさやかに、ゲーチスは朗々と語った。
「先刻の情報交換でもお話しましたが、私(ワタクシ)の世界にも『ポケモン』という生き物がいたものですから。
その世界での『ポケモン』とは、人間以外のその世界で共存する全ての生き物です。
しかし、その生態、派生の起源、力学や物理学を無視した破壊力など、未知のことが余りにも多い。
そして、さやかさんの世界にも『魔女』という人間の常識を越えた生命体がいるという。
同じ『人間外の生物』であるのに、話を聞く限りその両者はずいぶんと違うものですから、詳しくお聞きしたいと思ったのです」
その世界での『ポケモン』とは、人間以外のその世界で共存する全ての生き物です。
しかし、その生態、派生の起源、力学や物理学を無視した破壊力など、未知のことが余りにも多い。
そして、さやかさんの世界にも『魔女』という人間の常識を越えた生命体がいるという。
同じ『人間外の生物』であるのに、話を聞く限りその両者はずいぶんと違うものですから、詳しくお聞きしたいと思ったのです」
ついポケモン解放の演説を思い出し、長くしゃべってしまった。
「『ポケモン』っていうのは、どこにでもいて、普通の人にもちゃんと知られてるんですよね。それなのに分からないんですか?」
「はい、ポケモンというのは、非常に高い知性を持つ生き物です。
しかし我々は、まだ彼らと完全なコミュニケーションを取ることができていない。
ポケモンが持つ未知の可能性を、人間は全く理解できていないと言っていい。
だからこそ人間の中には、始めからポケモンの意思を無視し、彼らを道具のように扱っている者も多いのです」
「はい、ポケモンというのは、非常に高い知性を持つ生き物です。
しかし我々は、まだ彼らと完全なコミュニケーションを取ることができていない。
ポケモンが持つ未知の可能性を、人間は全く理解できていないと言っていい。
だからこそ人間の中には、始めからポケモンの意思を無視し、彼らを道具のように扱っている者も多いのです」
「そんなの……すごく勝手だと思います! 人間じゃないからって道具扱いするなんて」
「もちろん、全てのトレーナーがそうだというわけでもありませんよ。
私はただ、ポケモンの承諾も得ずにモンスターボールに入れて使役するようなやり方をどうかと思っているだけですから。
きちんと、ポケモンの意思疎通を図った上で、ポケモンと共にいるトレーナーもいます」
この点には、一応フォローも入れておく。
この先、ポケモンのいる『世界』から来た参加者と出会わないとも限らなし、
その中にはゲーチスの『ポケモン解放思想』に異を唱える人物もいるかもしれない。
ゲーチスは今のところ、他の参加者と協調するそぶりを見せている。
不信の眼が向けられるような状況は、極力は避けねばならない。
私はただ、ポケモンの承諾も得ずにモンスターボールに入れて使役するようなやり方をどうかと思っているだけですから。
きちんと、ポケモンの意思疎通を図った上で、ポケモンと共にいるトレーナーもいます」
この点には、一応フォローも入れておく。
この先、ポケモンのいる『世界』から来た参加者と出会わないとも限らなし、
その中にはゲーチスの『ポケモン解放思想』に異を唱える人物もいるかもしれない。
ゲーチスは今のところ、他の参加者と協調するそぶりを見せている。
不信の眼が向けられるような状況は、極力は避けねばならない。
「そうなんですか……でも、それならやっぱり『ポケモン』と『魔女』とは全然違うと思います。
だってあいつら、知性の欠片もあるように見えないもの。
『呪い』から生まれてくるっていうから、生き物っていうより災害に近いのかもしれない。
だから、他の人達が襲われる前に、私たちが狩り尽くすしかないんです。
だってあいつら、知性の欠片もあるように見えないもの。
『呪い』から生まれてくるっていうから、生き物っていうより災害に近いのかもしれない。
だから、他の人達が襲われる前に、私たちが狩り尽くすしかないんです。
……本当に、何がどうなったらあんなグロくて醜い化け物が生まれるのか、教えてほしいぐらい」
そういう彼女の顔には、まぎれもなく『魔女』という存在に対する怒りがあった。
もしや、親しい誰かを『魔女』の手によって殺された経験があるのかもしれない。
もしや、親しい誰かを『魔女』の手によって殺された経験があるのかもしれない。
しかし、その言葉は糸口になった。
そう、この少女を『誘導』する糸口だった。
ここまでの会話は、そのきっかけを探す『データ収集』に過ぎない。
そう、この少女を『誘導』する糸口だった。
ここまでの会話は、そのきっかけを探す『データ収集』に過ぎない。
ゲーチスは笑う。
表面上は、にこにこと。
内心では、にやりと。
表面上は、にこにこと。
内心では、にやりと。
――ここからが、『本当の目的』だ。
「そうするとさやかさんは、例えば人間に害をなす害虫と――いえ、害虫よりもより残虐な害獣を相手にするように、
その『魔女』と戦っているということですか?」
その『魔女』と戦っているということですか?」
「え? ――はい。そういうことなのかな。だと思います」
「素晴らしい正義感ですね。誰にも知られることなく、見返りを求めず、無関係の人間をも救う為に命を賭ける。
あなたの覚悟は立派だ。誰にでもできることではないと思います。」
あなたの覚悟は立派だ。誰にでもできることではないと思います。」
「え? そんな……そんな立派なものじゃないですよー。
何て言うの? 『やるしかないー!』っていうか、願いごとをする理由があっただけなんですから」
何て言うの? 『やるしかないー!』っていうか、願いごとをする理由があっただけなんですから」
言葉とは裏腹に、美樹さやかの表情は得意げに輝いていた。
そこにあるのは、ゲーチスの言葉に対する感動と、肯定。
そこにあるのは、ゲーチスの言葉に対する感動と、肯定。
『魔女』と『魔法少女』の戦いは、一般人に認知されないと彼女は説明した。
それすなわち、彼女は己の功績を理解され、褒め称えられた経験がほとんどないことを意味している。
いくら心の中で『見返りは要らない』と思っていても、手放しの賛辞を贈られれば心が緩む。
それが人間というものだから。どんなに高潔を保とうとしても、必ず欲を持っている。
そして、己を肯定してくれた人間に、少なからず心を開く。
それすなわち、彼女は己の功績を理解され、褒め称えられた経験がほとんどないことを意味している。
いくら心の中で『見返りは要らない』と思っていても、手放しの賛辞を贈られれば心が緩む。
それが人間というものだから。どんなに高潔を保とうとしても、必ず欲を持っている。
そして、己を肯定してくれた人間に、少なからず心を開く。
――そして、心を無防備にした所に打ちこまれる一撃は、重い。
「いいえ、生半可な覚悟でできることではありませんよ。
己の信じる『正義』の為ならば同胞の『魔法少女殺し』も厭わないのでしょう?」
己の信じる『正義』の為ならば同胞の『魔法少女殺し』も厭わないのでしょう?」
「え? …………殺し?」
ゲーチスは、わざとらしく首をかしげて見せた。
「おや? さやかさんは先ほど、魔法少女同士の縄張りで戦いに発展することもある、と説明なさったではありませんか。
私は、魔法少女の戦いというものを見たことがありません。
しかしさやかさんは先ほど、魔法少女は魔女と戦う為に、無数の重火器を生みだしたり、刃物でコンクリートを切り裂くほどの運動能力を持つとおっしゃいましたね。
いくら魔法少女の体がその『魔法』に守られていたとしても、そんな兵器をぶつけあっていたら、相手を殺してしまう可能性の方が高いのではないですか?」
私は、魔法少女の戦いというものを見たことがありません。
しかしさやかさんは先ほど、魔法少女は魔女と戦う為に、無数の重火器を生みだしたり、刃物でコンクリートを切り裂くほどの運動能力を持つとおっしゃいましたね。
いくら魔法少女の体がその『魔法』に守られていたとしても、そんな兵器をぶつけあっていたら、相手を殺してしまう可能性の方が高いのではないですか?」
少し間をおいて、ゲーチスは言う。
「そうすると魔法少女は、同胞の魔法少女との殺し合いを想定していることになりませんか?」
「え? …………でも、でも、あの時は……」
まるで、それまで人間に優しくされてきた子犬ポケモンが、いきなり蹴り飛ばされたかのような顔をしていた。
『魔法少女同士の戦いも起こり得る』と説明した時、さやかは表情を翳らせていた。
それをゲーチスは見逃さなかった。
そして、『あの時』という言葉に、確信する。
さやかは、実際に他の魔法少女と戦ったことがあるのだ。
それも、単なる女の子同士の喧嘩ではなく、殺し合いといっていいレベルの戦いに発展したのだ。
それをゲーチスは見逃さなかった。
そして、『あの時』という言葉に、確信する。
さやかは、実際に他の魔法少女と戦ったことがあるのだ。
それも、単なる女の子同士の喧嘩ではなく、殺し合いといっていいレベルの戦いに発展したのだ。
「おや? もしかして、自覚がなかったのですか?
それとも、その戦った相手というのは、『無条件で殺されても仕方がない』ほどの、極悪人だったのですか?」
それとも、その戦った相手というのは、『無条件で殺されても仕方がない』ほどの、極悪人だったのですか?」
「それは……ただ、あの時は、殺されそうになって……」
反論しようと口を開くのに、出て来るのはしどろもどろの言葉ばかり。
そこから導き出される答えは、否定。
『決して悪人とは言い難い人間を、短慮から殺そうとした』ということ。
『決して悪人とは言い難い人間を、短慮から殺そうとした』ということ。
夜神月やゲーチスの話を全く疑わなかった、思い込みの強そうな少女だ。
相手が多少なりとも攻撃的で、誤解を受けそうな性格だったならば『私利私欲の為に魔法少女の力を使う外道』と思い込んで攻撃したとしても、おかしくない。
ただ、実際に殺人までを侵していたのなら、もっとあからさまな反応をしたはずだ。
相手があまりにも強すぎて殺害できなかったか、途中で停戦になる事情が発生したか、とにかく殺害には至らなかった。
いざ停戦してみると、相手はそこまでの悪人ではなかったと悟り、ある程度の和解を得た。
そんなところだろう。
相手が多少なりとも攻撃的で、誤解を受けそうな性格だったならば『私利私欲の為に魔法少女の力を使う外道』と思い込んで攻撃したとしても、おかしくない。
ただ、実際に殺人までを侵していたのなら、もっとあからさまな反応をしたはずだ。
相手があまりにも強すぎて殺害できなかったか、途中で停戦になる事情が発生したか、とにかく殺害には至らなかった。
いざ停戦してみると、相手はそこまでの悪人ではなかったと悟り、ある程度の和解を得た。
そんなところだろう。
「ああ、そんな怖い顔をしないでください。さやかさんを責めているわけではありません。
さやかさんは悪くない。付き合いの浅い私(ワタクシ)にもそれは分かります。
その様子では先に仕掛けてきたのは向こうのようですし、殺さなければ殺される状況で応戦することを、誰も責めはしませんよ」
さやかさんは悪くない。付き合いの浅い私(ワタクシ)にもそれは分かります。
その様子では先に仕掛けてきたのは向こうのようですし、殺さなければ殺される状況で応戦することを、誰も責めはしませんよ」
反発を持たれては意味がない。
ゲーチスの目的はさやかの『糾弾』ではなく『誘導』なのだから。
ゲーチスの目的はさやかの『糾弾』ではなく『誘導』なのだから。
殺し合っている最中は、『殺さなければ殺される』という極限状況で、殺しに対する躊躇いが麻痺していたのだろう。
そして、『魔法少女』という法に問われない存在だからこそ、そこで為したことに向き合わずにここまで来れた。
しかし、法で問われないから殺人未遂ではなくとも、『同胞殺し未遂』には違いない。
そして、『魔法少女』という法に問われない存在だからこそ、そこで為したことに向き合わずにここまで来れた。
しかし、法で問われないから殺人未遂ではなくとも、『同胞殺し未遂』には違いない。
そして、おそらくこの『正義の味方』の少女は、自分が『殺人未遂犯だ』と認めることができるほど強くない。
もし彼女が、『それがどうした』と開き直れるほどに意思の強い魔法少女だったならば。
あるいは自衛の為ならそれも已む無しと、割り切れるほどに経験を積んだ魔法少女だったならば。
ゲーチスも彼女を誘導する必要など感じなかったであろう。
「私(ワタクシ)はただ、さやかさんが心配になったのです。
もしさやかさんに人を手に欠ける覚悟がないのなら、この先のさやかさんは、酷なものを見ることになるのではないかと」
もしさやかさんに人を手に欠ける覚悟がないのなら、この先のさやかさんは、酷なものを見ることになるのではないかと」
「覚、悟……?」
さやかの瞳が、揺れた。
「このバトルロワイアルでは、殺し合いに乗ってしまった人間は数多くいるでしょう。
夜神さんがおっしゃっていた『キラ』の一味のように、殺人を何とも思わない極悪人が確実にいる。
そしてその一方で、『殺し合いなどしたくないけど死にたくない』という強迫観念にかられて、殺し合いにのった善人もいるかもしれない。
しかし、そのどちらの場合にしても、彼らは生きたいが為に、私たちを本気で殺そうと迫って来るでしょう。悪人の度合いに関係なく。
さやかさんはそんな人達相手に、いちいち『この人は殺されても仕方がない極悪人かどうか』と選別をしてから応戦するのですか?
そんな悠長な判断をしていては、いざという時にさやかさんの身を危うくすることは分かりますね」
夜神さんがおっしゃっていた『キラ』の一味のように、殺人を何とも思わない極悪人が確実にいる。
そしてその一方で、『殺し合いなどしたくないけど死にたくない』という強迫観念にかられて、殺し合いにのった善人もいるかもしれない。
しかし、そのどちらの場合にしても、彼らは生きたいが為に、私たちを本気で殺そうと迫って来るでしょう。悪人の度合いに関係なく。
さやかさんはそんな人達相手に、いちいち『この人は殺されても仕方がない極悪人かどうか』と選別をしてから応戦するのですか?
そんな悠長な判断をしていては、いざという時にさやかさんの身を危うくすることは分かりますね」
「あ……」
さやかは、何かに初めて思い至ったかのように、口をぽかんと開いた。
もしかしたら、いるのかもしれない。
以前、美樹さやかが殺し合ったらしい『悪人ではないけれど、正義の味方では決してない魔法少女』も。
その彼女が果たして、殺し合いに乗るのかどうかを、考えているのかもしれない。
もしかしたら、いるのかもしれない。
以前、美樹さやかが殺し合ったらしい『悪人ではないけれど、正義の味方では決してない魔法少女』も。
その彼女が果たして、殺し合いに乗るのかどうかを、考えているのかもしれない。
「私は、『ゲームに乗った人間は殺せ』などと物騒なことを言うつもりはありません。
殺さずに無力化するという、困難だが美しい選択もまた存在する。
たとえ己の身を危うくしても不殺を貫き、殺し合いに乗った人々を殺さずに救う。
それもまた一つの考えだ。
ただし、その道を歩くには、殺さずに戦闘を終わらせるだけの力が必要となりますがね。
もっとも、その点は大丈夫でしょう。
“オルフェノク”のような明らかに人間離れした存在がいるとはいえ、さやかさんもまた“魔法少女”なのですから」
殺さずに無力化するという、困難だが美しい選択もまた存在する。
たとえ己の身を危うくしても不殺を貫き、殺し合いに乗った人々を殺さずに救う。
それもまた一つの考えだ。
ただし、その道を歩くには、殺さずに戦闘を終わらせるだけの力が必要となりますがね。
もっとも、その点は大丈夫でしょう。
“オルフェノク”のような明らかに人間離れした存在がいるとはいえ、さやかさんもまた“魔法少女”なのですから」
「困難だが美しい選択……」
さやかは、言葉を覚えたばかりの子どものように、ゲーチスの言葉を繰り返している。
ゲーチスのこの言葉は、ある意味でハッタリだ。
『さやかには、殺し合いに乗った人間を殺さずに救う力がある』という部分。
まず『さやかは、魔法少女になって数日しかたっていない』という事実。
『マミ』という先輩の魔法少女に対する安心感と『マミさんに会えれば大丈夫』という絶対的な期待。
そして、ある魔法少女に対して『殺さなければ殺される』という状況にまで追い詰められたという話。
これらのことから、ゲーチスが勘付いたことは一つ。
さやかは“魔法少女”の中でも“弱い”部類に属しているのではないか。
あるいは、弱い“魔法少女”でなくとも、周囲の魔法少女が才能や経験で上回っていて、コンプレックスを感じているのではないか。
そして、その劣等感を、さやか自身も気づいているのではないか。
『マミ』という先輩の魔法少女に対する安心感と『マミさんに会えれば大丈夫』という絶対的な期待。
そして、ある魔法少女に対して『殺さなければ殺される』という状況にまで追い詰められたという話。
これらのことから、ゲーチスが勘付いたことは一つ。
さやかは“魔法少女”の中でも“弱い”部類に属しているのではないか。
あるいは、弱い“魔法少女”でなくとも、周囲の魔法少女が才能や経験で上回っていて、コンプレックスを感じているのではないか。
そして、その劣等感を、さやか自身も気づいているのではないか。
だからこそ、敢えて『さやかさんなら大丈夫』という言い方をする。
『魔法少女だけでなく、オルフェノクのような未知の異能者もいる』ことを思い出させつつ、プレッシャーを与える。
『魔法少女だけでなく、オルフェノクのような未知の異能者もいる』ことを思い出させつつ、プレッシャーを与える。
「ただ、どちらの道を選ぶにせよ、『覚悟』を決めた上で選択してほしいのです。
半端な状態のまま敵と交戦し、取り返しのつかない結果を招けば、何よりもさやかさんが傷つくことになります。
もし戦う時が来たら、その時は相手に対して殺意を持ってぶつかるのか、
それとも、それが困難な道であることを知りながら会えて不殺を貫くのか、きちんと決めてからぶつかってください」
半端な状態のまま敵と交戦し、取り返しのつかない結果を招けば、何よりもさやかさんが傷つくことになります。
もし戦う時が来たら、その時は相手に対して殺意を持ってぶつかるのか、
それとも、それが困難な道であることを知りながら会えて不殺を貫くのか、きちんと決めてからぶつかってください」
「…………はい」
心ここにあらずという返答。
彼女が、すぐに『選択』をできる状態でないのは明らかだ。
彼女が、すぐに『選択』をできる状態でないのは明らかだ。
しかし、おそらく『殺す道』へ向かうだろうとゲーチスは推測している。
美樹さやかは優しく善良な少女だ。
だからこそ、『殺す道』へ向かうだろうという根拠がある。
美樹さやかは優しく善良な少女だ。
だからこそ、『殺す道』へ向かうだろうという根拠がある。
何故なら、美樹さやかは『ゲーチス』という『守るべき一般人』を抱えているから。
その上で、彼女は正義感にあふれ、ゲーチスを守ろうと強い責任を感じているから。
己の生存率を下げるということは、ゲーチスの生存率もまた、下げてしまうことだから。
その上で、彼女は正義感にあふれ、ゲーチスを守ろうと強い責任を感じているから。
己の生存率を下げるということは、ゲーチスの生存率もまた、下げてしまうことだから。
“魔法少女”として、ゲーチスを守らねばと思っているから。
その上で、己が決して『魔法少女としては強くない』とコンプレックスを抱いているから。
その上で、己が決して『魔法少女としては強くない』とコンプレックスを抱いているから。
その状況でゲーチスから『さやかさんなら魔法少女だから大丈夫だ』と、重圧を背負わされてしまったから。
このバトルロワイアルに、『殺したくはないが、一度殺し合った相手』が、おそらく殺し合いに乗りかねない人格のまま、参加しているから。
その上で、その相手を殺さずに勝てるという、自信が全くないから。
その上で、その相手を殺さずに勝てるという、自信が全くないから。
それら全てを見越した上で、ゲーチスは彼女に選択肢を与えた。
ゲーチスの目的は、このバトルロワイアルで、最後の一人まで生き残ること。
その為には、常に己の身を安全圏に置き、その上で他の参加者には積極的に数を減らし合ってもらう必要がある。
その為には、常に己の身を安全圏に置き、その上で他の参加者には積極的に数を減らし合ってもらう必要がある。
手元には切り札のサザンドラを隠し持っているが、これは必要な時が来るまで伏せなければならない。
そうするとゲーチスの当面の『戦闘手段』は、この美樹さやかという少女になる。
そうするとゲーチスの当面の『戦闘手段』は、この美樹さやかという少女になる。
その為に、美樹さやかには『あっさりと他人を殺すことのできる人間』であってほしいのだ。
それが『殺し合いにのった人間を殺す』という極端な信念であれ、
『己を壊そうとする人間はうっとうしいから殺す』という暴走であれ、
『殺す』という選択肢を選んでいて欲しい。
壊れる方向が予測できていれば、その行動を操ることも容易い。
また、それは『美樹さやかの絶望が見たい』というゲーチスの趣向とも完全に一致する、趣味と実益を兼ねたものだ。
それが『殺し合いにのった人間を殺す』という極端な信念であれ、
『己を壊そうとする人間はうっとうしいから殺す』という暴走であれ、
『殺す』という選択肢を選んでいて欲しい。
壊れる方向が予測できていれば、その行動を操ることも容易い。
また、それは『美樹さやかの絶望が見たい』というゲーチスの趣向とも完全に一致する、趣味と実益を兼ねたものだ。
その上で、ゲーチスは何も間違ったことを言っていない。
『半端な覚悟で人間を殺すという決断をしては駄目だ』
言葉だけなら、むしろ全くの正論だ。
ゲーチスは何一つ彼女に命令していない。
『さやかは悪くない』と言ったが『さやかは正しい』とは言わなかった。
人殺しを肯定することさえしなかった。
『それも一つの考え方だ』と迂遠な言い回しをしただけだ。
あくまで美樹さやかを心配している素振りをし、『決めるのは美樹さやかだ』と選択肢を与えただけだ。
『さやかは悪くない』と言ったが『さやかは正しい』とは言わなかった。
人殺しを肯定することさえしなかった。
『それも一つの考え方だ』と迂遠な言い回しをしただけだ。
あくまで美樹さやかを心配している素振りをし、『決めるのは美樹さやかだ』と選択肢を与えただけだ。
よって、ゲーチスの悪意は誰にも証明できない。
きっかけは、間桐邸での情報交換。
さやかは、夜神月から『キラの一味』の話を聞いて、その連中を『捕まえなければ』と言った。
つまり美樹さやかの頭には、『敵を傷つける』という選択肢が存在していなかったのだ。
さやかは、夜神月から『キラの一味』の話を聞いて、その連中を『捕まえなければ』と言った。
つまり美樹さやかの頭には、『敵を傷つける』という選択肢が存在していなかったのだ。
ゲーチスは思い出す。
あのイノセントなNでさえ、“己の主張を持って戦うなら、人間を傷つけることが必要だ”ということを知っていた。
その所業は“殺し合い”ではなく“ポケモンの強奪”ではあったが、それでも“闘争をするならば、敵を傷つける覚悟が必要だ”と理解していた。
あのイノセントなNでさえ、“己の主張を持って戦うなら、人間を傷つけることが必要だ”ということを知っていた。
その所業は“殺し合い”ではなく“ポケモンの強奪”ではあったが、それでも“闘争をするならば、敵を傷つける覚悟が必要だ”と理解していた。
にも関わらず、正義の味方として『魔女』と戦ってきたというさやかには、その発想が欠けていると感じた。
だからこそ、ゲーチスは彼女に『魔女と魔法少女の話』を所望したのだ。
だからこそ、ゲーチスは彼女に『魔女と魔法少女の話』を所望したのだ。
『魔女』を一般人に害をなす災害のような存在だと聞いて、ゲーチスは理解した。
――遊び半分だ。
彼女が培ってきた“正義”とは、苛められっ子を助ける為に苛めっ子をとっちめるような
分かりやすい“悪役”がいる次元の正義感でしかないのだ。
もちろん、普通の少女が普通に日常を送るなら、その程度の薄っぺらい正義感でも充分に『正義の味方』でいられただろう。
問題は、その程度の薄っぺらい信念のままで、闘争の世界に飛び込んだことだ。
いくら『命を賭ける覚悟がある』と言われても。
肝心の信念がその程度では『遊び半分で首を突っ込んだ』と思われても仕方がない。
分かりやすい“悪役”がいる次元の正義感でしかないのだ。
もちろん、普通の少女が普通に日常を送るなら、その程度の薄っぺらい正義感でも充分に『正義の味方』でいられただろう。
問題は、その程度の薄っぺらい信念のままで、闘争の世界に飛び込んだことだ。
いくら『命を賭ける覚悟がある』と言われても。
肝心の信念がその程度では『遊び半分で首を突っ込んだ』と思われても仕方がない。
だからゲーチスは、彼女に道を示した。
(子どもを導いてやるのは、やはり良いものです)
まぶたを閉じれば、まるで昨日のことのように、幼き日の息子のことが思い出される。
――例えば、施錠された息子の部屋から聞こえる、荒れ狂う震動と騒音。
――例えば、騒音に混じって聞こえる、凶暴なポケモンの唸り声。
――例えば、ドアの向こうから聞こえる、幼い息子の泣き叫ぶ声。
(純粋で、思い込みが激しく、その上、簡単に思い通りになる……)
さやかは、ゲーチスの隣を歩く。
俯き、その表情を伏せ、先刻までの元気は嘘のように、ぎこちなく歩く。
☆ ☆ ☆
美樹さやかには、覚悟がなかった。
生き物というより、災害に等しい魔女に対して“殺す”という罪の意識など、備わろうはずがない。
命を賭ける覚悟はあっても、敵の命を奪い取る覚悟はなかった。
結局のところ、美樹さやかには、その程度の覚悟しか、なかった。
【D-5/病院近辺/一日目 黎明】
【外道親父と不遇少女】
【ゲーチス@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:健康
[装備]:普段着、きんのたま@ポケットモンスター(ゲーム)、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(サザンドラ)@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:組織の再建の為、優勝を狙う
1:表向きは「善良な人間」として行動する
2:病院を目指す。
3:切り札(サザンドラ)の存在は出来るだけ隠蔽する
4:美樹さやかが絶望する瞬間が楽しみ
※本編終了後からの参戦
※「DEATH NOTE(漫画)」と「魔法少女まどか☆マギカ」の世界の情報を入手しました
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
※「まどか☆マギカ」の世界の情報を、美樹さやかの知っている範囲でさらに詳しく聞きだしました。
(ただし、魔法少女の魂がソウルジェムにされていることなど、さやかが話したくないと思ったことは聞かされていません)
[状態]:健康
[装備]:普段着、きんのたま@ポケットモンスター(ゲーム)、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(サザンドラ)@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:組織の再建の為、優勝を狙う
1:表向きは「善良な人間」として行動する
2:病院を目指す。
3:切り札(サザンドラ)の存在は出来るだけ隠蔽する
4:美樹さやかが絶望する瞬間が楽しみ
※本編終了後からの参戦
※「DEATH NOTE(漫画)」と「魔法少女まどか☆マギカ」の世界の情報を入手しました
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
※「まどか☆マギカ」の世界の情報を、美樹さやかの知っている範囲でさらに詳しく聞きだしました。
(ただし、魔法少女の魂がソウルジェムにされていることなど、さやかが話したくないと思ったことは聞かされていません)
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康
[装備]:見滝原中学校の制服、ソウルジェム(濁り無し)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。主催者を倒す
1: ………………。
2:ゲーチスさんと一緒に行動する
3:ひとまず病院を目指す。その後、鹿目家や見滝原中学にも行ってみたい。
4:まどか、マミさんと合流したい
5:月さんが言っていた「悪人」を捕まえる
6:月さんとゲーチスさんは良い人だ
※第7話、杏子の過去を聞いた後からの参戦
※「DEATH NOTE(漫画)」と「ポケットモンスター(ゲーム)」の世界の情報を聞きました
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
[状態]:健康
[装備]:見滝原中学校の制服、ソウルジェム(濁り無し)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。主催者を倒す
1: ………………。
2:ゲーチスさんと一緒に行動する
3:ひとまず病院を目指す。その後、鹿目家や見滝原中学にも行ってみたい。
4:まどか、マミさんと合流したい
5:月さんが言っていた「悪人」を捕まえる
6:月さんとゲーチスさんは良い人だ
※第7話、杏子の過去を聞いた後からの参戦
※「DEATH NOTE(漫画)」と「ポケットモンスター(ゲーム)」の世界の情報を聞きました
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
[備考]
※時間帯は「黎明」ですが、時刻はスマートブレイン社での“だいばくはつ”よりも前の時間です。
※時間帯は「黎明」ですが、時刻はスマートブレイン社での“だいばくはつ”よりも前の時間です。
| 040:片手に幼女、唇にチョコレート、心に…… | 投下順に読む | 042:三者三様の準備期間 |
| 時系列順に読む | ||
| 019:「復活祭」 | ゲーチス | 047:後悔しない生き方が知りたい |
| 美樹さやか |