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世界創暦0年~100000年の期間を想定した古典古代創作に於けるガイドラインです。

はじめに

 この時代は共立世界の始点にあたり、そのテーマとしては「長い間未発達な文明」「神話時代の共立世界」を対象としています。技術的な問題があるために星間の文明は(あったとしても)確立せず、宇宙間での種族同士の接触があったとしても大規模なシステムを構築するには至らないでしょう。
 この時代は、SF的な設定よりもファンタジーをやりたいという方にオススメの時代です。また、国際関係の接触も希薄(そもそも国家概念や国際法が確立していないため)なので現代のファンタジーとはまた違った前近代的ファンタジーの設定をすることが可能です。

重要事項

衝突を避けて

ファンタジー設定は多様性を持った様々な設定が容認されますが、それゆえに他の文明との接触設定を行った対立が起こる可能性が高いです。衝突が起こった際は話し合いによって解決することをお願いします。

最強・最弱設定に関して

この時代では文明共立機構が存在しないこと、また文明接触が確立しないことから、最強・最弱設定に関しては、ある程度NGのレベルを下げています。しかし、マウンティングや創作者同士の摩擦を避けるため、ルールとして「ワン・オブ・ザ」ルールというものを採用しています。これは「最強」や「最弱」はこの時代世界に複数あり、あなたが作った「最強・最弱」はそのうちの一つである(One of the Strongest / Weakest)という考え方です。素朴に考えることも可能ですが、「多元宇宙仮説を抽象化して、観測不可能な世界(惑星や地域)同士が接触せず分離している場合は、閉鎖系であるので閉鎖系それぞれ内の最強・最弱が保証される」という考えからも可能です。しかし、この解釈を厳密に実行する場合は閉鎖系を定義する必要があります。単純に「最強・最弱」は複数この世界に存在しているという風にご理解していただくのが簡単でしょう。
いずれにせよ「最強・最弱」設定を盾に他者に設定の強要を迫るのはお止めください。
また、この時代における「最強・最弱」設定は基本的に他時代に融通できないことをご承知おきください(この点については「技術」における記述もご参照ください)。

文明レベルの均平化

この時代に居る文明や種族は宇宙に進出するのに非常な苦労をしているようなレベルであると見られます。ファンタジー的な魔法などで宇宙に出ることは出来るかもしれませんが、生きて帰ってこられるかは未知数です。
接触設定を作る場合は、出来る限り、このような雰囲気に合わせられるような勢力・種族作りをすることが求められます。接触がない場合は科学技術が進歩していても良いでしょう。

勢力

  • この時代においては、出来る限り宇宙への進出を困難にして下さい。宇宙戦闘艦などによる宙域戦闘はこの時代ではほぼ不可能です。そういった創作を行いたい場合は、旧暦時代以降への移行をご検討下さい。
  • 上記に基づくと、宇宙船の存在は難しいです。ご注意下さい。
  • 宙間移動の方法としては、魔法によるものや事象災害によるものが考えられます。「転生」「転移」といったありかたもこの時代ではあり得るので、ご検討下さい。
  • この時代は、ある勢力の強さは個人的な能力や地勢的な状況に左右されるため、簡単に決めることができません。このため、他の時代とは異なり、勢力の目安を示すことが困難になっています。
  • この世界はあくまで創作世界であり、世界の覇権を賭けて争うような事を目的としていません。勢力の規模に関わらず、世界観を深掘りしたりエピソードの製作に重きを置いて進めていきましょう。

技術

  • 上記で上げた通り、宇宙への進出が困難であり、科学技術も近世・近代以前という状況になります。イメージとしては、年代にも寄りますが、1)前人類レベル、2)原始的レベル、3)ハイファンタジーレベル、4)スチームパンクレベル、の四段階に分けられるでしょう。
  • 一応、神話の時代であるため、神秘性や神話性を重視して下さい。祭祀や祭式のようなものを執り行う能力や教典・哲学書を読み解くような知識はこの時代では技術と捉えられます。代償を払い、個人が願うなら、神(神や神々、精霊、そして世界)は答えてくれることでしょう。
  • それゆえ、「最強・最弱」はこの時代に数多く居ます。そして、最強の能力でさえ、最弱の意思によって打ち破られかねません。それは最弱が最強であるということではなく、敬虔であり、清廉な心が世界を解決したということなのです。
  • この後の時代には、「神の沈黙」が起こります。この後の時代に古典古代ガイドラインが認めるようなファンタジー的な技術は持ち込みにある程度の修正が入ることをご了承下さい。詳しくは、各時代のガイドラインを参照して下さい。

軍事

  • 上記で挙げた通り、宇宙戦闘艦の保持は難しいと考えます。
  • 一惑星における軍事力は、現実世界を参考にして設定しても良いですが、彼らが魔法や信仰で立ち向かえるような場合、その考え方は必ずしも通用しないかもしれません。
  • 軍事力を持つ勢力が宇宙間を移動し、戦闘を行う場合は必ず時代のコンセプトに反さないように気をつけ、また他の創作者の領域に関わる場合は必ず許可を取って、時代における戦闘の激化が起こらないように注意して下さい。

地理

  • この時代の宇宙地図は、これまでに挙げた理由に基づき明確なものを作成しません。この時代の宇宙地図は、曖昧なイメージを創作者たちの脳内で共有することになるでしょう。
  • 一惑星における創作に関しては、高い自由度を保つことが可能です。
  • 後の旧暦時代ほどの種族起源の厳密性は必要ありません。

外交

  • 一惑星内の外交であれば自由に行うことが可能です。しかし、コンセプトに挙げた通り、宇宙間外交は時代のイメージを破壊する可能性があるため、難しいです。
  • 宇宙間外交を行いたい場合は、出来る限り小規模で、単発的なものに限定すると良いでしょう。

あとがき

 以上が古典古代創作のガイドラインになります。この時代は神話時代のファンタジーをイメージする時代であり、ニュアンスを重要視しています。その代わりに自由度は非常に高く、接触設定をしないのであればほとんどなんでもありな時代になっています。しかし、「なんでもあり」を後の時代に持ち込む場合は、もちろん多くの物事が検討し直しになることになります。「最強・最弱」設定などは検討のし直しが求められますし、「神の沈黙」に対しても対処しなければならないでしょう。
 そんな「自由には責任が伴う」的な時代が古典古代創作となっております。
 難しいと思うかも知れませんが、設定を共有し楽しむ事が共立世界の最大の趣旨ですので取り敢えず小難しいことは考えずに「こんなことやってみたい!」と時代担当者に訊いて頂ければ幸いです。

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最終更新:2023年06月03日 00:12