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はじめに

 古典古代とは共立世界の始点にあたる時代であり、「神話時代の共立世界」「長い間未発達な文明」をテーマとしています。この時代に属する世界はヒュプノクラシアドゥルーズ時空に包まれており、現代的な時間概念とは異なる「主客の関係性」によって成り立ちます。牙王世界は、このドゥルーズ時空の性質を反映し、無限に存続する幻想世界として位置づけられます。一方、遠古代以降の歴史は責任世界として通常時空の流れに従っており、両者は「史実」として並立採用されます。本ガイドラインは牙王世界での創作を対象とし、SF的な設定よりもファンタジーを志向する創作者に適した指針を提供するものです。国家概念や国際法が確立していない前近代的な設定を趣旨とし、現代とは異なる世界観を構築できる点が特徴となっています。

重要事項

衝突を避けて

 ファンタジー設定は多様性を持った様々な内容が容認されますが、それゆえに他の文明との接触設定を行った際に対立が起こる可能性も高いです。衝突が起こった場合は話し合いによって解決することをお願いします。

最強・最弱設定に関して

 牙王世界では文明共立機構が存在せず、文明接触も確立しないことから、最強・最弱設定に関してはある程度NGのレベルを下げています。しかし、マウンティングや創作者同士の摩擦を避けるため、「ワン・オブ・ザ」ルールを採用しています。これは「最強」や「最弱」が牙王世界に複数存在し、あなたが創った「最強・最弱」はそのうちの一つである(One of the Strongest / Weakest)という考え方を指します。素朴に「最強・最弱は複数存在する」とご理解いただくのが簡単でしょう。観測不可能な世界同士が接触せず分離している場合、それぞれの閉鎖系内で最強・最弱が保証されるという多元宇宙的な解釈も可能ですが、この場合は閉鎖系の定義が必要となります。いずれにせよ「最強・最弱」設定を盾に他者へ設定の強要を迫る行為はお止めください。なお、牙王世界における「最強・最弱」設定は基本的に責任世界へ融通できないことをご承知おきください。

文明レベルの均平化

 牙王世界に属する文明や種族は、宇宙に進出するのに非常な苦労をしているレベルであると見られます。ファンタジー的な魔法などで宇宙に出ることは出来るかもしれませんが、生きて帰ってこられるかは未知数です。接触設定を作る場合は、出来る限りこのような雰囲気に合わせた勢力・種族作りが求められます。接触がない場合は科学技術が進歩していても差し支えありません。

客観的暦の禁止

 牙王世界では責任世界の時代区分(遠古代・近古代・中近代・現代)に基づく客観的暦を用いた創作は禁止されます。ドゥルーズ時空は主客の関係性として現れる時空であり、過去から未来へ一定に流れ行く時間概念を前提としません。色歴史の概念を参照し、牙王世界固有の時間感覚に基づいた創作を心がけてください。

勢力

 牙王世界においては、出来る限り宇宙への進出を困難にしてください。宇宙戦闘艦などによる宙域戦闘はほぼ不可能であり、そうした創作を行いたい場合は責任世界への移行をご検討ください。宙間移動の方法としては、魔法によるものや事象災害によるものが考えられ、「転生」「転移」といった形態もあり得ます。牙王世界では、ある勢力の強さが個人的な能力や地勢的な状況に左右されるため、簡単に決めることができません。このため、他の時代とは異なり勢力の目安を示すことが困難となっています。共立世界はあくまで創作世界であり、世界の覇権を賭けて争うことを目的としていません。勢力の規模に関わらず、世界観を深掘りしたりエピソードの製作に重きを置いて進めていきましょう。

技術

 牙王世界では宇宙への進出が困難であり、科学技術も近世・近代以前という状況になります。イメージとしては、前人類レベル、原始的レベル、ハイファンタジーレベル、スチームパンクレベルの四段階に分けられるでしょう。神話の時代であるため、神秘性や神話性を重視してください。祭祀や祭式を執り行う能力、教典・哲学書を読み解く知識は、牙王世界では技術と捉えられます。代償を払い個人が願うなら、神や精霊、そして世界は答えてくれることでしょう。それゆえ「最強・最弱」は牙王世界に数多く存在し、最強の能力でさえ最弱の意思によって打ち破られかねません。これは最弱が最強であるということではなく、敬虔であり清廉な心が世界を解決したということなのです。

軍事

 宇宙戦闘艦の保持は牙王世界では難しいと考えます。一惑星における軍事力は現実世界を参考にして設定しても良いですが、魔法や信仰で立ち向かえる場合、その考え方は必ずしも通用しないかもしれません。軍事力を持つ勢力が宇宙間を移動し戦闘を行う場合は、必ず時代のコンセプトに反さないよう気をつけてください。他の創作者の領域に関わる場合は必ず許可を取り、牙王世界における戦闘の激化が起こらないよう注意をお願いします。

地理

 牙王世界の宇宙地図は、これまでに挙げた理由に基づき明確なものを作成しません。宇宙地図は曖昧なイメージを創作者たちの脳内で共有することになるでしょう。一惑星における創作に関しては高い自由度を保つことが可能です。責任世界ほどの種族起源の厳密性は必要ありません。

外交

 一惑星内の外交であれば自由に行うことが可能です。しかし、コンセプトに挙げた通り、宇宙間外交は時代のイメージを破壊する可能性があるため難しいです。宇宙間外交を行いたい場合は、出来る限り小規模で単発的なものに限定すると良いでしょう。牙王世界に属する勢力同士の交流を紡ぎたい場合は、それ自体がIF創作の一種として分離するか、全体に影響しない一時的な事象として工夫することも可能です。

責任世界への移行

 牙王世界に属する勢力や人物が責任世界と関わりを持つ場合、それぞれの視点から見た「神々の沈黙」を経ることで移行が可能となります。移行とは神々からの「自立」を果たすことを意味し、一度責任世界へ移った勢力・人物は元のドゥルーズ時空には戻れません。移行後は責任世界側の時代ガイドラインに従い、必要に応じて文明共立機構への加盟や共存努力が求められます。移行先の時代は任意に選択可能ですが、必要事項の擦り合わせが必要となります。牙王世界での「最強・最弱」設定やファンタジー的な技術は、移行に際してある程度の修正が入ることをご了承ください。

あとがき

 以上が牙王世界における創作のガイドラインになります。牙王世界は神話時代のファンタジーをイメージする世界であり、ニュアンスを重要視しています。その代わりに自由度は非常に高く、接触設定をしないのであればほとんど何でもありな世界となっています。しかし、責任世界へ移行する場合は多くの物事が検討し直しになります。「最強・最弱」設定などは検討のし直しが求められますし、「神々の沈黙」への対処も必要となるでしょう。難しいと思うかもしれませんが、設定を共有し楽しむことが共立世界の最大の趣旨ですので、取り敢えず小難しいことは考えずに「こんなことやってみたい!」と時代担当者に訊いていただければ幸いです。

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最終更新:2025年12月09日 23:28