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本項では、ロフィルナ語中央方言の文法について解説する。


形態変化に共通する文法要素

語幹変化パラダイム

¨が付いている変化は語幹変化パラダイムに沿って語幹が変化する。
a i u e o y
e ie o ai au i

例えば、tetという語に-¨isという接辞が付く場合は、taitisというふうに変化する。
変化するのは語幹であるため、動詞など接辞が付いている語に接辞が更につくときは注意が必要である。
例えば、galという語に-atという接辞がついた語galatに-¨isという接辞が付く場合は、gelatisになる。

動詞

動詞とは動作や状態を表す語であり、文章の中心となる。ロフィルナ語においては-(e)reの語尾(動詞語尾)が付いている語は動詞の原形であり、動詞の原形から-(e)reを取り除いた部分を動詞の語幹と言う。

matre(動詞の原形) → √mat(動詞の語幹)

動詞変化

動詞の語幹に様々な語尾を付けることによって変化する。

人称変化

 人称変化とは動詞が表す行動や状態の主体を規定する変化である。一人称は「私」が、二人称は「あなた」が、三人称は「彼、彼女、それ、など」が主体であることを表す。
 例えば、matre(会議をまとめる)の一人称変化metres, metesは「私が会議をまとめる」という意味になる。

 人称変化には長語尾形と短語尾形がある。長語尾形は動詞語尾の上から人称語尾が付くが、短語尾形は動詞語尾を除いて語幹に直接付く。長語尾形は単純な人称変化形として用いられ、短語尾形はその他の動詞の変化型の原型として用いられる。

  • 長語尾形
原形:matre「会議をまとめる」 単数 複数
一人称 metres / -¨s
私は会議をまとめる
metresse / -¨sse
私たちは会議をまとめる
二人称 matreum / -um
あなたは会議をまとめる
metreil / -¨il
あなた達は会議をまとめる
三人称 matrei / -i
彼/彼女/それは会議をまとめる
matreim / -im
彼/彼女たち/それらは会議をまとめる
  • 短語尾形
原形:matre「会議をまとめる」 単数 複数
一人称 metes / -¨(V)s
私は会議をまとめる
metesse / -¨(V)sse
私たちは会議をまとめる
二人称 matum / -(u)m
あなたは会議をまとめる
metil / -¨(i)l
あなた達は会議をまとめる
三人称 matil / -il
彼/彼女/それは会議をまとめる
matim / -(i)m
彼/彼女たち/それらは会議をまとめる

形容分詞

形容分詞とは、1)「~する~」というふうに体言を修飾する、2)その他構文の要素に用いられて特別の意味を成す、動詞の変化系の一つである。動詞の人称変化の短語尾形に-d/t(ir)という語尾をつけることで作られる。()内のirは丁寧な表現の際に付けられるが一般的な会話では用いられず、ニュースや公式的な発言などで用いられる。tかdかはその直前が有声音かで使い分けられている。音素配列論的な制約によって人称変化に一部変化が生じている場合がある。

原形:matre「会議をまとめる」 単数 複数
一人称 metest(ir) / -¨(V)st(ir)
私は会議をまとめる~
metessed(ir) / -¨(V)ssed(ir)
私たちは会議をまとめる~
二人称 matund(ir) / -(u)nd(ir)
あなたは会議をまとめる~
metild(ir) / -¨(i)ld(ir)
あなた達は会議をまとめる~
三人称 matild(ir) / -ild(ir)
彼/彼女/それは会議をまとめる~
matind(ir) / -(i)nd(ir)
彼/彼女たち/それらは会議をまとめる~

受動分詞

受動分詞は形容分詞の受動態版である。受動態は「~される」という意味を持つ。-ir込みの形容分詞の語尾に-eを付けることで形成される。

原形:matre「会議をまとめる」 単数 複数
一人称 metestire / -¨(V)stire
私は会議をまとめられる~
metessedire / -¨(V)ssedire
私たちは会議をまとめられる~
二人称 matundire / -(u)ndire
あなたは会議をまとめられる~
metildire / -¨(i)ldire
あなた達は会議をまとめられる~
三人称 matildire / -ildire
彼/彼女/それは会議をまとめられる~
matindire / -(i)ndire
彼/彼女たち/それらは会議をまとめられる~

時相表現

時相表現とは、動詞で表される動作がいつ(時制)・どれくらいの進み具合(相)で行われたのかを表す表現である。
 時相表現は以上の変化を経た形態に、以下の語尾を付けることで形成される。

未来 非未来
完了 -(e)n -(e)t
非完了 -(e)g -(e)v

matindiret 「彼/彼女たち/それらは会議をまとめられた~」

 なお、単純人称変化形の時相変化は短語尾形を用いる

meteseg 「私は会議をまとめているだろう」

名詞

複数

名詞形 複数語尾 変化方法
-er型名詞 -e 語尾付与
-a型名詞 語尾置換
-i -a
-en型名詞
それ以外 単複同形

複数形の例外

単数形 複数形 意味 例外の理由
toor toore toerと解釈されるため
kl kere, kle プリンス kerと解釈されるため
barka barke, barkae 部隊 フリートン・ソース、古い複数形に由来する

格変化

 格は名詞の文章内での役割を示す。
 ロフィルナ語では名詞の語尾が格によって変化する。
用途 語尾 例(alba「目」) 例(toor「国」)
主格 文の主語 alba「目」 toor「国」
属格 名詞を修飾する -m(a) albam「目の」 toorma「国の」

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最終更新:2022年02月26日 06:34