シナリス星系 > 西方海域「カレイアス海」次元歪曲観測結果報告



1. 調査エリア情報


外観
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項目 内容
海域名称 カレイアス海(Kareias Sea)
所在惑星 シナリスⅥ・西方大洋域
海域面積 約5.3百万km²(推定)
平均/最大深度 4,200m/11,220m
環境特性 高濃度エーテル層・雷磁嵐発生率89%・重力波撹乱領域あり
解析障害 次元歪曲により通信不安定/時空座標不整合区域複数発生

2. 観測目的と展開構成

  • 海底構造体の起源と機能調査
  • 空間歪曲の物理的・魔術的挙動の記録
  • 自律迎撃機構の有無と危険度評価
  • 観測拠点《ステラ・ノード》設置候補地の選定

探査手段:

  • 高次干渉解析モジュール《フェイズヴェール-II》
  • エーテル干渉耐性観測ドローン×12機(うち2機消失)
  • 魔力フィードバックセンサー《ARG-Δ型》搭載型ホバー艦艇×2機
  • 艦内AI補佐:戦術演算AI《PAX-09》、記録AI《クォル・リンク》


3. 主な調査結果

◉ 海底構造体について


項目 内容
確認数 6基(うち稼働中2基、沈黙3基、崩壊1基)
形状 多脚昇降式ピラミッド型(最大直径1,100m)
材質 判別不能な高密度結晶合金(EM・魔力反射特性あり)
機能 一部から暗号化された高次信号を送信中(AI判定:知性型)
特記事項 1基からドローン迎撃反応確認(エネルギー・波動干渉弾)

◉ 次元歪曲現象


種類 特性と危険度
タイプE(エネルギー型) 高熱・エネルギー放出、装甲溶解性あり/DANGER Lv.2
タイプV(視覚干渉型) 虹状光柱と音波遮断ゾーン、精神干渉報告あり/DANGER Lv.3
タイプD(空間断裂型) 局所ブラックホール状構造、探査機2機失踪/DANGER Lv.5

合計37ヶ所に歪曲点を記録。周期性のある現象も観測され、現在AIにて位相解析中。


◉ 異常エネルギー反応


  • 最大出力:4.92 TΔ(テトラ次元エネルギースケール)
  • 源泉:海底構造体2基と連動の可能性。歪曲増幅との同調性あり
  • 補足:不定期に未確認生命体反応(超次元種と推定)を記録
  • 通信不能区域にて「音楽的パターン」の振動データが検出(解析中)


4.無人観測機記録ログ(観測艦《ツォルマリア》所属)


使用機体:MDC-III型次元干渉対応無人観測機《エアリオット》シリーズ
総投入数:12機(帰還9、消失2、機能停止1)
データ中継AI:サブ演算ノード《リサトラ-II》


◉ MDC-III-02《アルマス》


航路:セクターA3 → 構造体β接近
記録:構造物周囲の**結晶リング構造**、周期振動波(40Hz)を確認
備考:音楽的信号構造をAI《PAX-09》が検出、正常帰還


◉ MDC-III-07《ノクス》


航路:セクターB1 → タイプV歪曲域
記録:虹光柱現象/音波遮断ゾーン**でセンサー沈黙(13秒)
備考:内部演算ログに欠落時間あり。現在オクタリスが復元中


◉ MDC-III-09《デルタ》


航路:セクターD9 → 空間断裂点
記録:人型影体と接触→0.4秒後消失、全座標情報ロスト
備考:反転自己認識ログを最終出力、以後記録途絶


◉ MDC-III-12《ユーフォリア》


航路:セクターC2 → 稼働構造体Aに接近
記録:視界複層化、**空中ルーン文字列**を高精度映像記録
備考:帰還時に冷却エラーにより海底着底、機体回収済


◉ 機体状態一覧


状態 機体数 備考
正常帰還 9機 記録はPAX-09にて解析中
消失(不明) 2機 MDC-03《カントス》、MDC-09《デルタ》
機能停止・回収済 1機 MDC-12《ユーフォリア》整備中


5. 提言および次段階措置


無人型観測施設《ステラ・ノード》の海底埋設試験を推進
艦隊レベルでの次元干渉訓練プロトコルの改訂

構造体内部への限定接触任務を視野に入れた交信型ドローンの開発
艦内にて音波信号の再現と精神接触テストの継続実施
 高リスクのため凍結
「デルタ」および「カントス」の座標追跡に特化した位相捜索網の立案
最終更新:2025年06月30日 15:56

*1 *オープンAI チャットGPT4o image generator