数週間後。
ユナと
カナタは、正式に『お付き合いしています』と修復班の仲間たちに報告した。
照れ隠しのように報告した二人に、技術主任が笑って言った。
主任「おう、それなら気兼ねなくペア作業頼めるな。仲良くしろよー」
ユナ「……はい……がんばります……」
カナタ「もちろんです!」
それからの日々は、静かで、でも確かにあたたかかった。
食堂の窓際、ふたりでスープをすすりながら話す日常。
保守点検のあいま、少しだけ手をつなぐ時間。
夜になると、ユナの部屋の前でカナタが「おやすみ」と小さく手を振るのが日課になった。
ユナ「……また、明日も……いっしょに作業……だね」
カナタ「うん。これからも、ずっとね」
ユナ「……ずっと……」
その言葉を口にするだけで、胸の奥がじんわりと温かくなった。
数か月後、技術主任の提案でふたりは共同開発の小型修復ドローン班に任命された。
主任「ユナ、お前の慎重さとカナタの発想力、うまく噛み合ってる。新しい部門、期待してるぞ」
ユナ「……はい。ありがとうございます……」
カナタ「任せてください!」
ふたりは開発室の片隅に並んで腰をかけ、未完成のドローンを見つめた。
カナタ「これも、未来の一歩だね」
ユナ「……うん……ふたりで、一歩ずつ……」
そしてふたりは、そっと指を絡め合った。
これまでの傷も、これからの不安も、ふたりで抱えて進んでいける。
ユナ「……わたし……もう、こわくないよ」
カナタ「僕も。ユナとなら、大丈夫」
宇宙の片隅で、ふたりの心は静かに、確かに結ばれていった。
最終更新:2025年07月26日 09:32