プログラマーがファンタジー世界に召還されますた(非公式まとめ)

灰色のPG04

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pfantasy

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だれでも歓迎! 編集

「確かに、異世界の人じゃのぅ・・・」

 年老いた女の声が背後から聞こえた。彼女が、宮廷魔術師ら
しい・・・。

 宮廷魔術師は、その世界のことを私に話はじめた。
 その世界には多くの種類の魔法が存在する。AWK、Perl、Python。
そして一部の選ばれた人々が、魔法を収得していた。
 人々から魔法使いは『ヲタク』と忌み嫌われているが、大変、
魔法が便利な点、また『バグ』と呼ばれる魔物と戦うために、
魔法は必要であることから、魔法使いは尊敬もされているらしい。

 そして、この国は『パールゥ』と呼ばれる魔法を、公式に採用
しており、そのことから『パーラー』と呼ばれているらしい。
 隣国は『ジャヴァ』と呼ばれている言語を採用しており、『ジャバ
ラー』と宮廷魔術師はよんでいた。
 長年、パーラーとジャバラーは拮抗した関係を保ってきたが、
一月前に、均衡関係を崩す出来事があった。異世界から『再帰』を
用いる魔法使いが現れたのだ。

 宮廷魔術師いわく、『パールゥ』よりも『ジャヴァ』の方が高度な
体系を持つ魔法である。しかし『ジャヴァ』は高度な魔法であるため、
使いこなす魔法使いが限られていた。そこで現実的に『パールゥ』を
使いこなしているパーラーが、ジャバラーに対抗できていたのだ。
 しかし、異世界からの住人がジャバラーに現れたことで地政学的な
均衡は崩れた。

 国王が私を探している理由が、漠然と理解できた。
 その後、私は宮廷魔術師に連れられて、国王に謁見し以下の言葉を
賜る。

「異世界の魔法をわが国に広め、隣国ジャヴァラーに対抗するのじゃ!」

 実は Larry Wall のファンである私は、この話に乗った。
 Perl使いとして身に付けた技術で、この世界を征服する事を決意し
た。

-技術畑からは社長は無理かも知れないが、この世界では魔王になれる!

 ときめく心を、私は抑えられなかった。

 しかし私は、このときにはまだインタープリッタ言語しかそこに
無い事に気づいていなかった。そう、コンパイル言語は封印されて
いたのだ・・・。
 この事が、のちのちの状況に大きく左右していく事になる・・・。

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