「バァァァン!」
突然ガラスが盛大に割れる音が響き渡る。
目が覚めたものの、ボクは布団に深く潜り込んでいたので、周りが見えない。
次の瞬間、強烈な閃光が部屋を包む。
掛け布団の中からも、その明るさが良く判る。
閃光が止むと、掛け布団が剥がされる。
目の前にあったのは、ヒイラギの背中。
後ろ手で布団を投げ飛ばしている。
ヒイラギの背中越しには、部屋の反対側に居るマコトが見えた。
と、今度は部屋の扉が勢い良く開く。
その先に見えるのは、矢を構えたヨモギ。
弓を引き、何時でも打てる状態だ。
その手には、更に二本の矢が持たれていて、次撃も直ぐ出来る状態だ。
そしてヨモギの前には、抜刀し姿勢を低くしているマサキが居る。
部屋の中に何時でも突入してくることの出来る体勢だ。
だが、各々周りを見るだけで何もしない。
『なんだ、何も居ないじゃん。』
一番先に口を開いたのはヨモギだった。
そのまま、全員が戦闘態勢を解く。
マコトは魔法詠唱をキャンセルし、ヒイラギは構えを解き、ヨモギは矢を下ろした。
マサキは扉の影に消える。
まもなく戻ってくると、鞘に剣を納めていた。
マコトが懐からムーンストーン(だったっけ?)を取り出すと、両手で包み念を込める動作をする。
すると、小屋で発光していたように光りだす。
そうすると、月明かりに照らされない影の部分も明かりが届く。
そして、そこに居たのは一羽の大型の鳥だった。
突然ガラスが盛大に割れる音が響き渡る。
目が覚めたものの、ボクは布団に深く潜り込んでいたので、周りが見えない。
次の瞬間、強烈な閃光が部屋を包む。
掛け布団の中からも、その明るさが良く判る。
閃光が止むと、掛け布団が剥がされる。
目の前にあったのは、ヒイラギの背中。
後ろ手で布団を投げ飛ばしている。
ヒイラギの背中越しには、部屋の反対側に居るマコトが見えた。
と、今度は部屋の扉が勢い良く開く。
その先に見えるのは、矢を構えたヨモギ。
弓を引き、何時でも打てる状態だ。
その手には、更に二本の矢が持たれていて、次撃も直ぐ出来る状態だ。
そしてヨモギの前には、抜刀し姿勢を低くしているマサキが居る。
部屋の中に何時でも突入してくることの出来る体勢だ。
だが、各々周りを見るだけで何もしない。
『なんだ、何も居ないじゃん。』
一番先に口を開いたのはヨモギだった。
そのまま、全員が戦闘態勢を解く。
マコトは魔法詠唱をキャンセルし、ヒイラギは構えを解き、ヨモギは矢を下ろした。
マサキは扉の影に消える。
まもなく戻ってくると、鞘に剣を納めていた。
マコトが懐からムーンストーン(だったっけ?)を取り出すと、両手で包み念を込める動作をする。
すると、小屋で発光していたように光りだす。
そうすると、月明かりに照らされない影の部分も明かりが届く。
そして、そこに居たのは一羽の大型の鳥だった。
『ハヤブサ!』
マコトが叫ぶ。
『なんで戻ってきたんだ!?』
そう、話し掛けるように言い、その鳥に近づく。
だが、その鳥は明らかにおかしな体勢だ。
横たわっていると言うのが正しい言い方だろう。
『まずい、結構酷い怪我を負っているぞ。』
そうマコトが言うと、ヨモギが駆け寄ってくる。
『リカバリをやってみるわ。』
そう言いながらマコトからムーンストーンを奪い取り、押しのける。
『あっと、その前にコレを。』
そう言いながら、鳥の足から何かを取り外してマコトに渡す。
そして、そのまま首から掛けた水晶をかざし、目を瞑り始めた。
鳥の体が発光を始める。
魔法の影響下に入り始めたようだ。
『そりゃ、ヴィシーからの返信じゃねぇか。 なんで返信なんかして来るんだよ。 馬鹿じゃねぇのか!?』
マコトがヨモギから渡されたモノを受け取り開くと、ソレを見たヒイラギが悪態をつく。
その声に、マコトの方を見る。
確かに手紙のようだ。
『げぇーマズイなぁ。 そう来たかぁ。』
マコトは手紙を読み終わると、そう短くもらした。
そのまま手紙をヒイラギに渡す。
ヒイラギは、マコトの横からその手紙を読んでいたらしく、そのままマサキに手紙を回した。
マサキが手紙に目を通す。
マコトが叫ぶ。
『なんで戻ってきたんだ!?』
そう、話し掛けるように言い、その鳥に近づく。
だが、その鳥は明らかにおかしな体勢だ。
横たわっていると言うのが正しい言い方だろう。
『まずい、結構酷い怪我を負っているぞ。』
そうマコトが言うと、ヨモギが駆け寄ってくる。
『リカバリをやってみるわ。』
そう言いながらマコトからムーンストーンを奪い取り、押しのける。
『あっと、その前にコレを。』
そう言いながら、鳥の足から何かを取り外してマコトに渡す。
そして、そのまま首から掛けた水晶をかざし、目を瞑り始めた。
鳥の体が発光を始める。
魔法の影響下に入り始めたようだ。
『そりゃ、ヴィシーからの返信じゃねぇか。 なんで返信なんかして来るんだよ。 馬鹿じゃねぇのか!?』
マコトがヨモギから渡されたモノを受け取り開くと、ソレを見たヒイラギが悪態をつく。
その声に、マコトの方を見る。
確かに手紙のようだ。
『げぇーマズイなぁ。 そう来たかぁ。』
マコトは手紙を読み終わると、そう短くもらした。
そのまま手紙をヒイラギに渡す。
ヒイラギは、マコトの横からその手紙を読んでいたらしく、そのままマサキに手紙を回した。
マサキが手紙に目を通す。
『もう間もなく、ヴィシーが封鎖されちゃうよ。 まさか、ココまで警戒するとは思っても見なかったなぁ。』
マコトはそう言いながら、腕を組み何かを考える仕草をする。
ヒイラギは、マサキと何か一言二言言葉を交わしている。
ボクはヨモギの隣に屈み込んで、鳥の状況を見やった。
回復の状況は、あまり芳しくないようだ。
『傷が酷くて、この水晶に込められた魔法力では厳しいわ。』
ヨモギが横から状況を説明してくれる。
(確か、リカバリは状態を元に戻すと言っていたなぁ。)
少し考えてみる。
そして、ヨモギを真似て鳥に手をかざし、目を瞑る。
そうすると、目の前に見慣れたエディタ画面が開いた気がした。
かざした手を思わず引っ込める。
目の前には傷ついた鳥。
さっきと状況は同じだ。
『なんだ・・・?』
言葉が漏れる。
隣のヨモギは再び集中し始めたらしく、ボクの言葉が届いていないようだ。
ボクは再び鳥に手をかざし、目を瞑る。
やはりエディタ画面が見える。
マコトはそう言いながら、腕を組み何かを考える仕草をする。
ヒイラギは、マサキと何か一言二言言葉を交わしている。
ボクはヨモギの隣に屈み込んで、鳥の状況を見やった。
回復の状況は、あまり芳しくないようだ。
『傷が酷くて、この水晶に込められた魔法力では厳しいわ。』
ヨモギが横から状況を説明してくれる。
(確か、リカバリは状態を元に戻すと言っていたなぁ。)
少し考えてみる。
そして、ヨモギを真似て鳥に手をかざし、目を瞑る。
そうすると、目の前に見慣れたエディタ画面が開いた気がした。
かざした手を思わず引っ込める。
目の前には傷ついた鳥。
さっきと状況は同じだ。
『なんだ・・・?』
言葉が漏れる。
隣のヨモギは再び集中し始めたらしく、ボクの言葉が届いていないようだ。
ボクは再び鳥に手をかざし、目を瞑る。
やはりエディタ画面が見える。