左田凛

左田 凛(ひだりだ りん、1994年8月31日 - )は、熊本シルフィードに所属するプロ野球選手(内野手)。


概要

所属 熊本シルフィード
背番号 10
国籍 日本
出身 千葉県野田市
生年月日 1994年8月31日
身長 190cm
体重 83kg
投打 左投左打
血液型 O型
プロ入り 2015年ドラフト外
PL 旅人
球歴 幕張女子野球クラブ-広島レッドリーブス(2015-2016)→横浜アクアマリンズ(2017-2020)→熊本シルフィード(2021-)

経歴

 中学までバレーボール選手だったが、スパイクの打ちすぎがたたって怪我をし断念。スポーツ推薦で入学した高校も中退した。その後、野球をはじめ幕張女子野球クラブに入団。達人級のミット捌きとバレー(と千葉ロッテの応援)仕込みのジャンプ力を駆使してあらゆる悪送球を捕球する守備力を武器として、広島レッドリーブスにドラフト外で入団した。

プロ入り後

広島時代

 ルーキーイヤーは、守備機会は少なかった(15回)が無失策と持ち味は発揮。苦手のバッティングも宮内あずさコーチの指導で開花し、少ない打席ながら打率3割、出塁率4割を記録。シーズンオフにはさらなるバッティングの成長を目指して、ハワイへ武者修行に赴いた。
 しかし、レギュラー獲得を目指した2年目のシーズンはキャンプ、オープン戦では結果を残すも、肝心のシーズンは極度の打撃不振に陥った。スタメン出場の機会は増やしたが、レギュラーどころかベンチ入りもままならないまま閉幕。後述のプロ初打点以外はトピックの少ない1年となった。
 オフには出場機会を求めて移籍を志願し、横浜アクアマリンズへ無償トレード。さらに武者修行に赴いた台湾で、コーチ兼任で参加した敷島秋に弟子入りし、左利きながらセカンドに挑戦した。

横浜時代

 移籍1年目(2017年)は、持ち味の守備だけでなく、貴重な左打者として衆生機会を大幅に増やし、交流戦でサヨナラホームランを放つなどまずまずの活躍を見せた。
 翌2018年には「二番・一塁」で開幕スタメンを勝ち取り、打撃不振に陥りながらもオールスター戦以降に調子を上げて全試合に出場。規定打席にも達して優勝に貢献。移籍3年目となる2019年は、開幕戦で四番に抜擢され本塁打を含める猛打賞5打点と活躍し、年間通して打線をけん引。打点と最多安打のタイトルを争いベストナイン、さらに対象が拡張されたプラチナグラブ賞を獲得した。4年目の2020年はプロ初失策を記録するなどシーズン序盤は攻守で精彩を欠いたが、オールスター前後に打棒が爆発。タイトル獲得はならなかったが、打率3割をキープしつつ、本塁打を前年から倍増させるなどスラッガーとしての飛躍を果たした。

熊本時代

 2020年オフ、秋田ゆかり海老名舞里南との交換トレードで、右川優とともに熊本シルフィードに移籍。新天地ではタイトル獲得への願いを込めて背番号を『1』に変更した。移籍初年度は打率を大きく落としたが、武雷蒼に次ぐ得点源として奮闘し打点がキャリアハイをマーク。2年ぶりにプラチナグラブ賞を獲得した。

人物像

 選手としては、プロ入りする決め手となったぐらいの守備の上手さが持ち味で、入団当初は大柄ながら盗塁を決めるほど足も速かった。野球経験が浅かった分、打撃は後れを取っていたが、武者修行の成果か、横浜移籍後はホームランを放つまでに成長。その後も肉体や打撃フォーム改造を経てリーグを代表するスラッガーになった。
 無類のゲーム好きで主にレトロゲームをこよなく愛する。地元のゲームセンターでは、エアホッケーでの無双ぶりなど数々の逸話を残す。横浜移籍後は飲み会にもよく参加するが、すぐに呂律が回らなくなるほど酔いやすい一方で酒量は底なしと意外な強さを持つ。
 選手との親交では高城駿希と仲が良い。ハワイで同じチームでプレーしたことで親交を深め、高城が名前呼びする数少ない存在である。他、ドラフト外の同期である右川優小師陽向らとも親交があり、前述の二塁挑戦は右川のアドバイスによる。横浜移籍後は村雨朋絵高村翔子ら同学年の選手と仲を深めている。
 広島時代の先輩だった白石説子とは、引退試合に立ち会った縁から解説者になってからも気にかけてもらっていた。
 なお、一部の選手をなぜか「くん付け」で呼ぶ。


詳細情報

年度別野手成績

年度 所属 規定 試合 打率 打席 打数 安打 塁打 単打 二塁 三塁 本塁 打点 凡打 四球 死球 敬遠 犠打 犠飛 三振 併殺 失策 盗塁 盗失 出率 長率 OPS
2015 広島 × 13 .308 19 13 4 4 4 0 0 0 0 1 4 0 0 2 0 8 0 0 2 0 .471 .308 .778
2016 広島 × 13 .091 25 22 2 2 2 0 0 0 1 10 1 0 0 1 1 9 1 0 0 0 .125 .091 .216
2017 横浜 × 27 .250 17 16 4 7 3 0 0 1 4 7 1 0 0 0 0 7 1 0 1 0 .294 .438 .732
2018 横浜 40 .205 125 117 24 39 15 4 4 1 9 70 8 0 0 0 0 21 2 0 6 0 .256 .333 .589
2019 横浜 40 .300 181 160 48 71 35 8 0 5 25 87 18 2 0 0 1 21 4 0 2 3 .376 .444 .820
2020 横浜 40 .301 150 133 40 77 25 4 0 11 22 66 14 3 0 0 0 21 6 3 0 2 .380 .579 .959
2021 熊本 40 .247 173 158 39 68 24 8 0 7 29 76 13 1 0 0 1 39 4 0 0 0 .306 .430 .737
2022 熊本 × 35 .146 107 96 14 23 9 3 0 2 11 56 10 0 0 1 0 24 2 1 0 0 .226 .240 .466
2023 熊本 40 .256 163 156 40 77 20 11 1 8 24 82 7 0 0 0 0 32 2 7 0 0 .288 .494 .782
2024 熊本 37 .241 158 141 34 71 16 8 1 9 26 80 14 3 0 0 0 20 7 2 0 0 .323 .504 .826
通算:10年 325 .246 1118 1012 249 439 153 46 6 44 151 535 90 9 0 4 3 199 29 13 11 5 .312 .434 .746

表彰

  • ベストナイン(マ・2019年)
  • プラチナグラブ(一塁)(マ・2019、マ・2021、マ・2023、マ・2024)

記録

初記録

節目の記録


背番号

  • 51(2015-16)
  • 12(2017-18)
  • 0(2019-2020)
  • 10(2024-)
  • 1(2021-)

能力推移

年度 パワ ミー 選球 走力 送球 守備 チャ/特1 対左/特2 バン/特3 盗塁/特4 捕手 一塁 二塁 三塁 遊撃 左翼 中堅 右翼 総合
2015 1/G 1/G 15/B 15/B 1/G 20/S 2 2 3 5 20 97/C
2016 12/C 14/C 15/B 15/B 1/G 20/S 3 3 3 5 20 127/B
2017 16/B 12/C 15/B 15/B 9/D 20/S 4 4 4 4 20 17 143/A
2018 16/B 16/B 16/B 16/B 11/D 20/S 4 4 守備職人 走塁○ 20 15 159/S
2019 19/S 14/C 15/B 15/B 10/D 20/S アーチ 守備職人 チャ○ 対左○ 20 11 165/S
2020 20/S 15/B 15/B 15/B 8/E 20/S アーチ 守備職人 チャ○ - 20 11 165/S
2021 20/S 15/B 15/B 15/B 8/E 20/S アーチ 守備職人 チャ○ - 20 11 165/S
2022 15/B 12/C 12/C 7/E 8/E 20/S チャ◎ 20 109/C+
2023 20/S 16/B 16/B 14/C 11/D 20/S 守備職 アーチ - - 20 11 165/S
2024 20/S 16/B 16/B 9/D 8/E 20/S 守職 アーチスト 逆境 対チャ○ 20 9 165/S
2025 20/S 16/B 16/B 9/D 9/D 20/S 守職 アーチスト 逆境 対チャ○ 20 165/S

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最終更新:2025年06月17日 18:25