雹堂影虎

雹堂影虎(ひょうどう かげとら)


その風貌どおりヤクザである。サイレン世界の事は知らないが、生粋のサイキッカーである。
元は関東衆英会に所属していたが、現在は裏の世界でPSI使いによる揉め事を処理するトラブルバスターを担っている。
全身に刻まれた傷は伊達でなく、数々の死線を潜り抜けてきている。
自分がヤクザである事は隠している(が、周知である)。強面な風貌とは裏腹に、猫とモンブランが大好きであると語っている。
八雲祭とは、自身がヤクザ間の抗争で重傷を負った際に命を救われた(傷の治療を行ったのは祭に頼まれたイアンであるが)事が縁で親交を持つようになったらしい。
命の恩人である祭の事を「姐さん」と呼び慕い、初登場の時点までで22回もプロポーズしているが、当然のごとく全敗に終わっているようだ。
同じく祭に好意を寄せているイアンとは犬猿の仲である。
祭の頼みで夜科アゲハ達の ライズ の特訓を請け負う事になり、その際に彼らと知り合う。
性格は熱血単純バカだが、やむにやまれぬ事情で罪を犯した東雲嵐夢路晴彦のために体を張るなど、漢気に溢れた一面も持つ。(彼らがサイキッカーであった事も一因か?)

ライズ特化型の天才で、自称「関東最強のライズ使い」。
その高言に違わずストレングス、センス共に抜群の才能に恵まれており、晴彦の100%電磁'nをまともに受けても死なず、
犬居清忠に金属棒で常人なら46回は死ぬほどに殴られても生きているという、異常なタフネスの持ち主。
またその経験以降、更に能力が向上したと語り、グリゴリ実験体であったジュナスと互角以上に渡り合う程のライズを披露しており、
一振りで雑木林を切り刻んでしまった彼の刃を額で受け止める(流石に無傷とはいかず僅かに流血した)、
ライズの切れたジュナスを豆粒大に見える程遠くに蹴り飛ばすなど攻防共に隙が無い。
スピード、スタミナ面でも秀でており、尾行されていた嵐がなりふり構わず必死に逃げ出しても平然と追跡を続けたり、
ジュナスとの戦闘では晴彦に「尋常じゃねえ」と言わしめる戦闘速度で打ち合い、
逃走するジュナスを三日三晩追い回してもわずかに息があがるだけで済むなどやはり人外じみた力を持つ。

その異常なレベルの身体能力ゆえに、彼についてこられる者がおらず、その分孤独だった面も描写されている。
そのためか、スピード重視型のライズを使えるアゲハのことを高く買っているらしい。

5thゲームにおけるW.I.S.E本部潜入作戦の当日、祭からテレホンカードを渡され、再びサイレンに行く権利を得た祭とともに共に参戦。
第二星将ジュナスと再会、戦闘に突入したが、ミスラが本性を現した際に、ジュナスが戦闘不能になったため、祭のもとに向かう。
サイレン世界の大気によって引き上げられた彼のライズは既に不死身化の域にまで達しており、生命融和を得たをして「もはや殺すことは不可能」とさえ言わしめた。

サイレン世界の影虎

4thゲームの歴史では、嵐や晴彦と共に天戯弥勒を探し続けていたが、唯一繋がりのあった犬居の死により手掛かりが掴めない状態だった。
そんな中、「宣戦の儀」の前日に、天戯の罠で返り討ちに遭った祭が見つかり、影虎は様々な怒りを抱えながら彼女の介抱を続け、結局は宣戦の儀に行かずに終わる。
祭が発見されてから1ヶ月後、目覚めた彼女やイアン、嵐達と共に地上にいる生存者の救助活動を行っていたが、その最中にグラナシャイナに遭遇。
イアン達を逃がし、自身は祭と共にグラナ達に立ち向かうも、命を落としたとされている。

5thゲームでは、2008年夏に祭とともに謎の失踪をしている。

小説第1巻「闘う侠」は彼と祭が出会うまでが描かれており、三好の孫を巡る組織との戦いが描かれている。
上下関係の非常に厳しいやくざ社会で組長である三好に認められ全面的に頼りにされ、さらに貸しまで作っていたことから、
もしも衆英会の一員として留まっていたのであれば彼は間違いなく次期組長(若頭)の地位にいたことだろう。

ちなみにこの地点で暴走トラックを片手に止めてしまう、小銃や短機関銃を避けられる、あるいは弾ける自信があるということから、
やはり人外じみたライズを使う素質に恵まれていたということがうかがえる。

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最終更新:2023年08月09日 13:14