アルカディオが去って行ったあとイルファリーから憎悪が抜け落ち、ルークとアルフェリーに感情のまま襲い掛かったことを謝罪し和解する。
放送により仲間の死を知って、表情に陰りが出たルークを見て、カードゲーム組が無双の言葉を思い出し、ルークを励ますためにカードゲーム大会を開く。アルフェリーは「血の闘士たち」ではないことに少しがっかりするも楽しくデュエルする。
ルークも楽し気な様子を見て仲間に入りカードゲームをする。ギャング時代の血みどろギャンブルの話をして小学生たちをビビらせるなど、楽しい時間を過ごす。
放送を聞き友人たちの死を悼みながらも凛吾は一つの疑問を抱く。
これだけ広い会場でこれだけ多くの参加者が死んでるのに、断片的な残留思念の一部を残す者が出てくるのは分かる
けれどどうしてただの一人も未練を残した幽霊にはなっていないのかと。
凛吾の考察をニューソンが聞き、「幽霊などと言う存在を大前提とした理論であることはまあ置いておくとしてもだ。
成程、つまりこの空間において死んだ者は死亡直前あるいは直後に抱いた最も強い思いの一部のみを残留思念として残せる。
しかし霊体とやらそのものはこの空間において維持は出来ず何処かへ排斥されるというわけか」と新たに考察を巡らせ、
少しばかり舞台の仕組みが分かって来て面白くなってきたと笑う。
末井さんの死を前にして彼女を悼もうとグソクムシが提案する。それは末井さんの死体を捕食するというものだった。
オオグソクムシという種族にとって仲間の死体を食べることは、仲間の死を無駄にしないことであり、仲間への敬愛の思いである。
しかし恭二は人間であり、あくまで人間の価値観である。
恭二は目の前の捕食行為を見て理解できずに恐怖のあまり逃げ出してしまう。
逃げてしまった恭二を見て、ハエトリグサとグソクムシは何故逃げ出したのか理解できず、「人」について語り合う。
独り逃げてしまった恭二は、恐怖して逃げたことを後悔しながらも、けれど一緒に過ごした時間は決して偽者ではなかったのだからと
二等辺三角形やハエトリグサ、グソクムシのことを理解しようとする。
魔眼狩りは魔眼の持ち主でありターゲットの一人であるアルカディオを見つける。視力を失っているため慟哭の瞳は効力を発揮されず、勝利を確信する。しかしアルカディオの放った殺気を、強力な感知能力で感じ取ってしまい恐怖のあまり逃げ出してしまう。
強者相手には戦わず逃げる姿勢に、弱者からしか魔眼を奪えない所詮紛い物の意志だとブチ切れたアルカディオは魔眼狩りを
R-18G指定の肉塊へと変えてしまう。
ありすを人質にとったマリスだったが、暇つぶしにホットケーキを焼きありすに食べさせたところ、美味しさのあまりマリスに懐く。
人質ということも忘れてお姉ちゃんとよぶありすにマリスは戸惑うが、政府に追われる身として友もなく一人きりで過ごしてきたマリスにとって、ありすといる時間は悪いものではなかった
「ビクトリーマンよぉ、何で俺達は人間なんぞに追いやられたんだ?さっきもよ、葛葉のガキと闘ったんだか、簡単に勝っちまってよぉ。力で俺達より下回る人間どもの強さってのは何なんだ?俺はそれが知りてぇ。」
葛葉麻耶香、轟剛、
荒木夢無、戦ってきた人間どもはどいつもこいつも自分より格下の実力だった。奴らが自分たちに勝てる道理もない。
なのにどうして奴らは決してあきらめた目をしないのか?弱っちろい人間のどこにそんな力がある?
忌影丸はビクトリーマンに問いかける。その答えはまだ出ない。
ひで子を見捨てて逃げてしまった須々木はどうすればよかったのかと思い悩む。現実と会い、今までの自分が体験してきたことを語る。須々木の能力を聞いた現実は何気なく言葉を口にしてしまう。
現実「いや、お前適当な理由つけてHなことしたいだけじゃねえか」
須々木「あ、ああああああ……」
現実が去った後、須々木は自分は所詮薄汚い強姦魔に過ぎないことに絶望し命を絶ってしまう。
亜子を見つけて恋敵を抹殺しようとする葉耶。だが彼女の歪んだ姿を見て「今の貴女なら好きになれそう」と言う。
同時に、怨敵の恭介に対する嫌がらせを思いつく。
鬼と化した由希が去って行った後麻耶香たちはどうすべきなのかを話し合う。
摩耶香「成瀬君はもう私たちの力では止められないわ」
菜乃「でも、ほっとくなんて……」
紅葉「私が……私が止めます。由希さんが鬼なら私も鬼だから……」
荒谷「……紅葉、君は成瀬を止めたいのかい?それとも、戦いたいのかい?」
その言葉に紅葉は言葉を詰まらせてしまう。
友として彼を救うのか、鬼として彼を討つのか、決断の時が迫ってくる。
破損部分を千聖に治してもらい礼を告げるころび3号。酔っぱらいの統香先生がころび3号に絡み、ころび3号のライトを晩酌の灯代わりにする彼女に渋い顔をしながらも、ふと暗い霧に満ちた自分の世界の話をする。
インフラの整備が必要ですねって図案引く千聖とクラゲなら肴によさそうだとかのたまう統香に食えなイ奴ラと苦笑する。
そんなころび3号に、統香先生は「米が食えるなら酒も行けるだろ」と酒を勧める。
放送で疑似学校組の壊滅を知り愕然とするリリーシャ。この地でできた友人を失い、唯一縋り付くことのできる
ナラシューヤを求める
垂蔵がエグザエルウイルスに感染する。ただのブサイクデブニートが、引き締まったボディにグラサン強面剃りこみスタイルに。
奈良羽澄。放送が伝えたその名前を聞いたとき、ナラシューヤは力をなくし崩れ落ちた。
―嘘だ。あいつが死ぬなんて。あいつは、俺の、俺のたった一人のーッ!
その絶望は世界への憎悪へと変わり、堕ちた勇者は復讐のため、再び剣を握りしめた。
現実らと別れたマルハドールがブルースと出会う。ブルースは彼の兵器開発の才能に目を付け彼と手を組む。
ジョークを口にしながらトランプでもしようと誘うがシャッフルしている途中でトランプを落としてしまう。
心配したマルハドールはブルースから話を聞く。
流浪していた鈴と無双だったが、腹ごしらえのためにハンバーガーショップを訪れる。
先客の雛と出会うが、生存優先だった彼女は毒入りのハンバーガーを残して立ち去る。
無双たちも追いかける気はなかったので、店に残りハンバーガーを食べる。
なお毒については大道芸を駆使して気にせず食う無双、体が丈夫なので大したダメージにならない鈴で効果がなかった
迷子になっていた瞠とコンコルドだったが、ハエトリグサとグソクムシと会い、なんとか森を抜ける。
ようやくお話ができる相手ができて喜ぶ瞠。会話をしながら仲良くなる。
途中で東原学園にたどり着き、二手に分かれて学校で使えそうなものを探しに行く。
コンコルドと一緒に教室に入った瞠。だが目の前にいたのは死臭を纏った二人の男だった。
「子供とペンギンか・・・すまないが・・・俺のために死んでくれ」
腐敗攻撃から庇い、恐怖のあまり動けなかった瞠を背にのせてコンコルドは空へと飛び立った。
自分の背には一人の少女がいる。彼女のために自分は何があっても飛び続けよう。
無数に飛び交う法力の弾幕も、瞠に当たらないようにかわしながら飛び続け、逃げ切ることに成功する。
しかし少女を守り切った代わりにコンコルドの命は尽きようとしていた。
地面に降り立った後、コンコルドは静かに目を閉じた。動かなくなったコンコルドに瞠は縋り付きながら泣き続けた。
空まで届きそうな鳴き声を聞きつけて統香先生達が駆けつけ、泣く少女を先生は優しく抱きしめた。
なお、このとき現実が空飛ぶコンコルドを目にして(空飛ぶペンギンって……しかも、ペンギンとは思えぬ大きさだし)
と思ったが、口に出していないのでセーフ。
悪人を今だ断罪できていないことに焦りを感じる安曇。そこに人外みんな死ねロベルトを見つけ断罪しに行く。
幻痛をロベルトに与えるが、信仰心で痛みをこらえるロベルト。
黒依がロベルトを見て完全におびえ、仕方なく安曇は黒依を抱えて撤退する。
INOSISIから自然の話を聞いた尊大たちが冴島さんと会う。
自給自足の生活を送る冴島に感心して、小屋作りを手伝うことにする。
ほのか「美少女騎士トゥインクル☆ワルキューレ!きらめき☆オンステージ!」
ジャスティス「何それ?喋ってる暇あったら攻撃したほうが良くない?」
ほのか「もー、こういうのは気分なんだよ!」
ジャスティス「そういうもんなのか」
人の心がわからないジャスティスガールだったが、ほのかとの交流で少しずつ影響されていく。
だがそこに自慢の顔を台無しにされ、やけになった東堂が襲い掛かってくる。
そんな東堂を問答無用で殺したジャスティスガール。最期の瞬間、東堂は後悔する。
(きっとこれは、今までの報いなのかもしれない……)
その光景を眼前に見たほのかは正義について思い悩む。
鬼と化して暴走する由希、チャペルが聖杯の槍の槍を持ってその憎悪を祓おうとする。
しかしいくら消滅させても湧き上がる憎しみに逆に槍が汚染されそうになりチャペルは撤退する。
そこへ氷室から連絡を受けたトリスらが現れ、憎悪の種子を由希に埋め込み手駒にする。
獄羅童子の怨念、空笛蛇の呪詛、トリスの憎悪の種子、この世最悪の呪いと化した由希だったが、彼の意思は微かに残っていた…
一日中カラオケしていた吉川。今日もカラオケと思った瞬間、カラオケボックスが爆撃される。
命からがら逃げだし、ヒャッハーしながら弾薬撒き散らすめぐみ先生の姿を目撃し、憎しみを募らせる。
奉仕マーダースライムの襲撃を受けた将軍さま。何時ぞや対峙した魍魎と同じに対峙してくれようと語る将軍様に音無が嘘でしょ!?と突っ込む。
徳川「うむ、このばずぅかという奴で殺し合いに乗った不届きな物の怪を蹴散らしてくれようぞ!」
音無「将軍様! 逆、逆!!」
徳川「……え?」 チュドーン
バズーカを逆方向に向けて3発ぶっ放してしまい、その隙にライムに二人まとめて取り込まれてしまう。
死の間際音無が笑わない少女の姿を見て、(そうだ・・・俺は君をずっと知っていた・・・君の名は・・・)
と思い出すが、その思い出と共にスライムの身の一部となってしまった。
鬼である自分に居場所はあるのかと思い悩む紗世鬼姫。彼女を見かねたアリッサが、「この世に受け入れられない存在なんてありませんわ」と優しい言葉をかける。
瞬間、眼前の聖女が狼と化し牙をむく。琴音を庇い攻撃をかわすが、同時にもう一匹人狼が襲い掛かってくる。
デュオがアリッサを囮として襲撃してきたのだ。デュオの襲撃から辛うじて逃げのびるが、デュオは紗世鬼を「お前人間ごっこに興じたいのか?所詮禍しかもたらさん鬼の分際で」と嘲笑う。
その言葉は紗世鬼に重くのしかかり、琴音もいつか鬼である自分を見捨てるのかと昏い考えに囚われる。
亜子と再会し、無事を喜ぶ恭介とオリヴィア。しかしどこか様子がおかしく話しかけると、恭二を自分一人だけのものにするために、恭介たちに襲い掛かってくる。その狂気に満ちた表情を見て、他者に洗脳されていると判断する。
亜子を独りにしたことを悔やみながらも、恭介とオリヴィアは彼女を助けるために戦いに挑む。
葉耶は苦悩に歪む恭介を見て、恭二を奪った報いだと満足げにほほ笑む。
必死に止めようとする恭介だったがその声も届かず、亜子の握りしめたナイフが恭介に迫り―――
199 |
なんということをしてくれたのでしょう |
金本尊大、サービスちゃん、冴島春樹 |
尊大とサービスちゃんの手助けもあり小屋を完成させた冴島さん。
早速小屋に入ろうと思った瞬間、どっかから飛んできたバズーカの砲弾が木っ端みじんに吹き飛ばす。
茫然とする冴島さんだったが、また新しく小屋を作ればいいと思い直し、新たに材料を見つけるために出発する。
尊大とサービスちゃんも一緒についてくる。
200 |
デュエル終了のお知らせ |
ルーク・ヘルディオス、アルフェリー・フォン・クォーツローズ、イルファリー・フォン・クォーツローズ、橙張もみじ、決藤勝利、蓮城有沙、雷刃流斗 |
カードゲームで交流を深める一行。その時、バズーカの砲弾が!
もみじ「危ない!」
流斗と勝利のカードで防壁貼ってガード、ただしカード全焼
流斗&勝利「俺達のカードがァァァァァァァァァ!!」
カードデッキが全滅し、勝利がもみじへの恨みを持ち闇落ちする
わるい男が死んでた。死体からは心臓だけでなく一物も奪われており、第一発見者の苦汁城は吸血鬼の存在を確信し、ポートレイトを描く
戌井が気弱そうな少女、歌月を見つけ、ちょうどいい獲物だと思い、そいつを寄越せと六星先生を脅す
相手が自分の家族の仇である戌井であることに気づき、今までの冴えない仮面を捨て、後ろにいる少女を守るため戦いに挑む。
「教師になるまでの極貧の日々の中、お前に復讐するという意志だけが俺の生きるかてだったんだよ」
復讐のため鍛え上げた格闘術の前には、弱者を甚振るだけの殺人鬼がかなうはずもなく、戌井は完全敗北する。
命乞いをする戌井の惨めな姿に殺す価値もないと気絶・拘束するだけに済ませる。
殺したほうがいいよという歌月に、「軽々しく、死ぬだの殺すだの言っちゃいけないよ歌月ちゃん。生きていれば、陽は必ずさすんだから」と諭す。歌月も先生の寂し気な表情に思うところがあったのか、素直に言うことを聞く。
強くなるために師を探していたミノスが無双と出会う。
その身のこなしを見て一流の剣士だと感じ、弟子入りを頼む。
無双「ふーむ、私に弟子入りか。残念だが剣術も大道芸も短時間で身につくものではない。心構えくらいしか伝授できんぞ」
ミノス「かまいません。知識を得ようとしたことはありましたが、ものを教わるのは初めての体験です」
無双「そうかい?君は気づいていないだけで、これまでの出会いで何かを教わっているのかもしれないよ」
ミノス「………」
無双「いつか君も気が付くだろうさ。男と男の殴り合いは千の授業より人を成長させるんだ」
無双はミノスに「心」を中心に教え、鈴には全力出せば出すほど戦闘力上がるため、『技』を中心に指導する。
リヴェンジャーの死体を埋葬し、お前の復讐も俺が背負ってやると、小さな墓の前で誓う。
アリアを殺して一人きりになってしまったなと黄昏るゆり☆ばら。背後から近付いてきた中前には気づかず強姦される。
結果連鎖同化させられてちんこがもげる。一瞬絶望する中前だったが、開き直って逆レイプ魔になる。
ゆり☆ばらから逃げた後、通りすがった日高を逆レする。
彼の凶行を知り、これ以上新人類を増やさないためにもある決意をする。
206 |
長い旅の終わり |
シルフィード、赤井羽亜兎、青井凛吾、護摩堂暁人 |
いい加減まともな服がほしいと探すも、見つけたのは旧式スク水。
投げ捨てて民家の中を探索すると競泳スク水。いい加減にしてくれと箪笥を開けると、スパッツ型スク水。
スク水5連チャンに嫌になっていたら、魔法少女赤井が服がほしいんなら魔法で作るよと提案。
ふりふり魔法少女風ワンピだったが、まあスク水以外の服なので良しとするかと思う護摩堂。
しかし衝動は抑えきれず…露出した。そして、赤井に往復ビンタされた。
状態:両の頬に赤い手形
放送を聞いて流れる友人たちの名前を悔やみながら、椿の無念を晴らすため、由希や恭二、麻耶香らの無事を夢無は祈った。
グソクムシから逃げたことを後悔し、戻って謝ろうと恭二は思う。その時、地獄の底から響き渡るような声と共に、一体の鬼が襲ってきた。
なんとか身をかわし攻撃態勢に入ろうとする恭二だったが、鬼の姿を目にして動きが止まってしまう。
まさか。目の前の鬼は。信じたくない。だけど。あの姿は。
恭二「お前・・・成瀬・・・なのか?」
由希「ア゛ア゛ア゛ア゛・・・アリムラ・・・ボクを、ワタシヲ、オれヲ、ぉおおおおおおお・・・」
恭二「は・・・ははははは・・・何だよ、そんなしょぼくれた顔になっちゃってさ・・・ちくしょう・・・」
信じたくない考えがあたってしまった。由希が鬼と成り果ててしまったのか。
涙を流しながら、恭二は呼びかける。だがこの世最悪の呪いと化した由希には友の言葉も届かず、恭二を傷つけていく。
恭二は血を流しながらも、由希を戻すために式を刻もうとする。友達を助けるために。
だが式の発動寸前、由希の顔に浮ぶ涙を見てしまい恭二は一瞬静止してしまう。
ほんの刹那の時間だった。由希の腕が恭二を貫いていた。
血の海に沈み、恭二は自嘲する。
くそ、ふがいないな。
目の前で友達が泣いてるっていうのに、俺は何もできない。
……俺はこの殺し合いで何を為せたんだろうか。
仲間が失って、仲間から逃げて。
そして、友達の手にかかって死ぬ。
ああ、くそ。ほんとに何もしていないじゃないか。
……せめて、俺の体に刻まれた式に、誰かが気づいてくれれば。
……せめて、グソクちゃんに渡したメモが役にたってくれれば。
はは、他の奴に任せっぱなしだな。
なあ、由希。お前が泣いてる理由、俺にはよくわかるぞ。
そうだよな、友達を傷つけることほどつらくて苦しいものないよな。
でもな、安心しろ。俺にとっての恭介さんみたいな人が、お前にもきっと現れる。
数学の天才である俺が言うんだ、間違い、ない、ぜ。
______アリムラ?
恭二の最期の言葉は微かに残っていた由希の意思を呼び戻した。
由希の目に映ったのは、血の海に沈む恭二、そして血に塗れた鬼の自分。
「嘘だ、嘘だよ、こんな、こんな、こんなこと・・・ッ」
だがいくら否定しようとも、目の前の恭二は二度と笑わない。
由希の頭の中で、男が、蛇が、鬼が嗤う。
―そうだ君がその手で友達を殺したんだ。
―闇へ堕ち、全て呪い尽くせ。
―お前は人になりきることさえできぬ只の鬼だ。
「厭だあああああああああああああああ!!!!!!」
由希の最期の意思が黒く塗りつぶされていく。
最後に彼は夢を見た。
友達と仲良く遊ぶ、ほんのささやかな夢を。
209 |
武士道とは―― |
アルカディオ・ヘルディオス、出雲宗達 |
魔眼狩りとの戦いに落胆していたアルカディオであったが、幕末の剣士宗達と出会う。
慟哭の瞳を早速発動するが、常に殺意で頭が満たされている狂人には効果が発揮されなかった。
自らの殺意を上回る殺意の持ち主と出会い、アルカディオは狂喜する。
吸血鬼と幕末の志士、純粋な技と力のぶつかり合い。
腕をもがれようが、目を潰されようが、決して剣を離さず戦う宗達をアルカディオは素晴らしい人間と褒め称える。
血潮舞う闘いの終焉、宗達の最期の一太刀は僅かに届かず、アルカディオの額に傷をつけるに終わった。
しかし太平の世に絶望した侍は、己が望んだ戦場で死ねることに感謝し、その剣と共に死を迎えた。
210 |
いったい誰がこんなひどいことを!? |
苦汁城充城、山田奇太郎 |
苦汁城が新しい絵のモデルと吸血鬼を探していると、新たな死体が目の前に。
奇術師の姿をした男に見覚えを感じた苦汁城は自分の今まで描いた絵を見返す。
そこには惨たらしく殺された奇術師の絵が…
INOSISIの敵の熊を探すみるこがビーミたちと遭遇する。
その外見から森の仲間と思い接触するが、ビーミの威嚇で体液を注入されてしまう。
食欲を異常に促進されたみるこは自分自身もまた人肉であることに気づいてしまう。
必死に抑えようとするも、腹から湧きたつ食欲を抑えることはできなかった。
一口、二口、自分の肉を齧るごとに、理性が掻き消えて、舌を肥え太らせる。
残ったのは自分の肉や腸を口に詰めこんで、臓物を撒き散らして死んだ少女だけだった。
212 |
ゴールデンタイム・ラブ |
「国騙り」のブルース、マルハドール |
ブルースはマルハドールに、今までのロワでの経緯を語る。
捨てたくなかったカードを切り捨てて俺は生き延びちまったと顔を伏せるブルースに、マルハドールは
生き延びたんだったら捨てたカードを無駄にしないためにも新たなゲームに挑め。
最期に逆転すれば、切り捨てたカードだって無駄にはならないはずだと慰める。
その言葉を聞いて、もう一度チップを賭けて戦いに挑むことをブルースは決意する。
二人は廃屋を探索するが、その中で一冊の本を見つけた。
本のタイトルは『数年前に起こったロワに関する記録by
月ノ輪』
凌辱相手を逃したローズは、次の獲物を求めレイカと宝城を襲撃する。
処刑姫と対面し危険だと感じた二人は、対主催のために再起不能にしようとする。
卓越したローズの魔法の前に、二人は圧倒されてしまうが、その魔法が自分たちを痛めつけることを優先していることに
気づき、宝城が囮となることで魔法をひきつけ、その隙に空間転移でローズの正面にとんだレイカが風魔法を叩き込み大ダメージを与えた。
ローズは逃がしたものの、二人の協力で得た成果だと互いを認め合う。
214 |
悲しみへのサレンダー |
ルーク・ヘルディオス、アルフェリー・フォン・クォーツローズ、イルファリー・フォン・クォーツローズ、橙張もみじ、決藤勝利、蓮城有沙、雷刃流斗、壱階雛、ロベルト・エヴァン |
勝利と流斗のデッキを燃やしてしまったことに罪悪感を感じたもみじは彼らに謝りたくて代わりのカードを探す。
そのことを知らない勝利は、もみじに対して怒りを募らせていく。
その時、前に同行していたロベルトがルークたちに襲撃をしかける。
狂った神父に対処するルーク、アルフェリー、イルファリー。
もみじは勝利達をロベルトから逃がそうとするが、勝利はルークたちが離れた今なら殺せるとふと思ってしまった。
ナイフを片手に勝利はもみじに迫る。
その切っ先は、彼のライバルであり、友でもあった流斗の胸に深く突き刺さった。
ロベルトを撤退させて戻ったルークたちが見たのは、勝利が流斗を刺してしまった惨劇であった。
「勝利、お前それでもデュエリストか!?」
友の最期の言葉も届かず、後戻りできなくなった勝利は仲間たちに凶刃を向ける。
遠くから聴こえる狂騒を、雛はどこか他人事のように聞いていた。
215 |
正義の騎士は大いに悩む |
夜乃黒依、安曇兵護、ジャスティス★ガール、四十物ほのか |
ジャスティスガールの掲げる正義を目の当たりにして、自分の正義は何なのか悩むほのか。
彼女は断罪を胸にする安曇と出会ったとき、正義とは何かと問いかける。
「正義についてなど、考えなくても良い。必要なのは、悪人を断罪することだけだ」
安曇の言葉に、悪人さえ倒せばそれは正義なのかとさらに悩みを加速させる。
216 |
モツたっぷりフレンチ風中華スープスライム仕立て |
ツン・ポウロ、ライム・ラティス |
参加者の腹と心を満たすため料理の支度を進めるポウロ。
スープの味見をして、会心の出来だと満足する。
そのとき、鍋の中のスープが蠢いてポウロの口に侵入する。
ポウロの腹が大きく膨れたかと思うと、腹が破裂して臓物を撒き散らす。
ポウロの中からライムが現れる。鍋の中にライムが潜んでいたのだ。
新しいカードスポーツ、パルクールカードを満喫する博士と日和。
汗を流しながらデュエルをする、まさに青春。
第2ステルスミッション。
▼会場にあるメモやアイテムを回収しながら、誰にも見つからないように探索せよ
219 |
世にも最悪な出来事 |
粉弁垂蔵、白羽剣弥、ゆり☆ばら、中前亮 |
新人類を増やすために中前が垂蔵を逆レしようとする。
挿入まで至りかけるが、先っちょだけだったのでセーフの判定に。
最悪の
モンスターになることを免れた垂蔵だったが、このままでは戦いきれないことを悟る。
同じく敗北から逃走していた剣弥と会い、合体することを持ち掛け了承を得る。
ここに無敵時間付きのレイプ魔が誕生。最悪だ。
一方獲物を取り逃がした中前だったが、ゆり☆ばらと再会する。
協力して参加者を逆レしつくして新人類が世界をとってかわるんだと持ち掛けるが、突然ゆり☆ばらに首を絞められ、訳も分からず絶命する。
中前の死体の前でゆり☆ばらは泣きながら謝り続けていた。
これ以上、新人類の魔の手が及ばないためにも、同族を殺さなければならなかった。
また一人きりとなったことに寂しさを感じながらも、自分のような怪物を生まないためにも仲間を増やしてはいけないことを誓った。
220 |
絡み合う謎 |
マリス・ミラーワルド、内藤ありす |
とある倉庫に篭城してパワードスーツの整備をしながら、放送でクロスフォードの名前が出ることを待ち望むマリス。
その最中にマリスは奇妙なことに気づく。
これまでは目元まで隠れる髪型なので気付かなかったが、自分とありすの顔が、親子もしくは姉妹でも通じるほど共通点が多く似通っていることに。
これが指し示す符号は何か、この時点ではマリスにはわからず、気のせいだと思い込んでパワードスーツの整備に戻った。
ゲーセンから逃げ出した後、勝利達を探して歩くグリーン・ベールとhole。
しかしアスカとシルヴァンに遭遇し攻撃されてしまう。
holeを物陰に逃がした後、一人立ち向かうグリーン・ベールであったが、相手は元化物狩りのプロ。
奮戦するも、最後は力足りず殺されてしまう。
アスカとシルヴァンが立ち去り、holeはグリーン・ベールに駆け寄るも、目の前に横たわるグリーン・ベールの眼を見て、
涙を流してしまう。また一人になれたのにちっとも嬉しくないことに気づき、自分は彼と一緒にいるのが好きだったことを知る。
だがいまやそんなことを知っても遅かった。
222 |
僕の罪悪感すら飲み込んでしまうように |
赤星桐緒、ライム・ラティス |
消火もせず、火事から逃げ出したことに罪悪感を覚える赤星。
そこに一体のスライムが現れた。皆無性能力を使おうとしても、罪悪感からうまく扱うことができずにスライムに飲み込まれてしまう。
ニューソンがエグザエルウイルスのサンプルを手にする。
エグザイルウィルスや憎悪の種子、宇宙人の死体、その他諸々とサンプルを確保し、あるものを作り始める。
224 |
「だから阪神関係ないやろ!」 |
シルフィード、赤井羽亜兎、青井凛吾 |
いろいろ大変な目にあい休憩がてら支給されたDVDを鑑賞する赤青組。
だがDVDの内容が2005年の日本シリーズ(ロッテ×阪神)の全試合DVDだったためシルフィードががちぎれする。
ぷっつんしてなんJ語でクダをまきつつ、ミルクで酔っぱらうシルフィードネキに赤青コンビはただただ茫然とするばかりだった
踊りまわる阪口を眺めている羽原だったが、出会ったときなぜ歌で呼びかけていたのか尋ねる。
阪口は、暴力で止めんのは簡単だけど心までは救えねえ。その点、歌だったら相手を傷つけず、心だって救えるんだぜと語る。
もっともいざというときにぶん殴る覚悟はできてるけどなと照れ臭そうに笑い、また踊り始める。
羽原はこいつの歌だったら自分の死の恐怖を消してくれるかもしれないと希望を仄かに抱く
由希を追いかけてきた麻耶香たち。目にしたのは、血の海に沈む恭二。漆黒の鬼。変わり果てた友の姿だった。
もう彼を救えることはできない。
その事実を突きつけられ絶望するも、せめて友人として由希にこれ以上殺戮をさせて罪を背負わせたくないと倒すことを決意する。
氷室はそんな彼女たちを冷やかに見つめていた。
しかし、京最強と謂われた獄羅童子の圧倒的な力の前に一人、また一人と倒されていく。
荒谷は何もできない悔しさで精神が追いつめられていくが、由希の顔に涙が浮かんでいることに気づく。
まだ由希の心が残っていることを知り、麻耶香が、菜乃が、荒谷が、紅葉が泣きながら呼びかける。
その涙に、鬼は慟哭するだけであった。
トリスたちは嘲笑しながら、麻耶香たちを眺めていた。
一方ゲイズと黄金も、漁夫の利を狙い、観察していた。
227 |
唄 |
葛城恭介、オリヴィア・アンツィーノ、夢見亜子、比良坂葉耶 |
ナイフが恭介に刺さるかと思われた瞬間、亜子の動きが急に止まった。
疑問に思ったオリヴィアの耳に聞こえたのは、どこか懐かしさを感じさせる唄。
その唄の名は風鳴の子守唄。歌うのは恭介だった。
正式な継承者ではないため、完全な効果は発揮されなかったが、恭介の亜子を救いたいという気持ちが子守唄から伝わってきた。
亜子の瞳の中の憎しみが色褪せ、涙を流しながら恭介たちへと寄り添おうとしたとき、一発の銃声が。
もう使えないと判断した葉耶が亜子を撃ったのだ。
亜子は恭介とオリヴィアに謝り、最期に恭二への愛を呟きながら死んでいった。
恭介とオリヴィアは葉耶に銃口を向け、亜子の敵を取ると宣戦布告する。
228 |
瞠の決意とパワードスーツ |
半井瞠、音恋千聖、紫宮院統香、ころび3号、I・ヒンデンブルグ |
コンコルドの遺体を抱きかかえ、ころび3号は海鳥を送るやり方があると語り丁寧に埋葬する。
コンコルドのペンダントを握りしめ、瞠は千聖に自分もコンコルドのように誰かを守れる力がほしいとパワードスーツの制作を頼む。
統香先生は幼い少女を戦わせたくなかったためやめさせようとするが、瞠の気持ちに遂に折れて、千聖はパワードスーツ制作に乗り出す。
そこにヒンデンブルグも通りすがり、自分の分のパワードスーツを作ってもらう代わりにスーツ制作を手伝うことを提案する。
お礼をいう瞠に、ヒンデンブルグはあの時の幼女を思い出してしまい顔を背ける。
現実と宇宙騎士が合う回。宇宙騎士なんて現実的にありえないと否定しようとするが、
現実「宇宙騎士なんて(ry」
クロスフォード「私の生きている未来の世界では宇宙騎士もサイボーグ馬も存在してだね」
現実「ちょっ(ry」
クロスフォード「君も勇気さえあるならば誇り高き宇宙騎士にならないか?」
現実「喋らせてく(ry」
クロスフォード「ああ、それからクローンやパワードスーツ、宇宙にはエイリアンも存在するぞ。
どうだい? 楽しそうだろう?」
現実「・・・・・・もういい」
現実にしゃべる暇を与えない卑劣な回避方法をみせる宇宙騎士。
230 |
The End of Card Battle |
ルーク・ヘルディオス、アルフェリー・フォン・クォーツローズ、イルファリー・フォン・クォーツローズ、橙張もみじ、決藤勝利、蓮城有沙 |
流斗を殺し後に引けなくなった勝利は、仲間たちと袂を切ることを決断する。
もはや勝利を引きもどせないことを確信したルークは、苦渋の末に勝利を殺すことを決める。
有沙は死を覚悟し、ナイフで突き刺されながらも自分ごと重力魔法で勝利を足止めする。
ルークは有沙の覚悟を汲み、レーザーで勝利を貫く。
「カードバトル、向こうでもまた教えなさいよね……」
寄り添いながら言った有沙の言葉に、勝利は自分がカードバトルを始めたのは友達と楽しくデュエルをしたかったからだと思い出す。
それなのにデッキを燃やされたことで自分勝手に怒って、友達を傷つけてしまった。
もみじを我がままで殺そうとしたことを謝りながら、もう一度みんなとカードバトルしたかったなと最後に思い、勝利は有紗と共に息を引き取った。
231 |
舞い散るは紅葉、悪夢より覚めし鬼の瞳 |
紅葉、荒谷将俊、葛葉摩耶香、氷風菜乃、氷室帝門、成瀬由希、トリスメギストス、デッドエンド、ノヴァ |
由希の涙を見て再び立ち上がる麻耶香たち。
その圧倒的な力に再びうち伏せられかけるが、菜乃がわずかに出来た隙を見つけ、氷能力で動きを止めた。
氷らされても動こうとする由希に、荒谷は叫ぶ。
「お前は身体は鬼でもよ、俺たちを守ってくれてただろ!?
例えお前が鬼に成り果てても俺たちは友達でいるからよ、いい加減戻って来いよ成瀬ぇええええ!!!」
涙を流しながらの拳は確かに残されていた由希の心を揺さぶり動きを止める。
摩耶香は最期のチャンスに全てを賭け、恭二が由希に刻んだ方程式を発動させる。
力を奪われても殺戮をつづけようとする由希の前に紅葉が立った。
二人の鬼が会い見え、そして同時に動いた。
両者の腕は共に互いの胸を貫いていた。
うめき声をあげる由希を紅葉は優しく抱き留めた。
あなたがどんな姿になってもわたしたちは絶対離れたりしない。由希さん、最期まであなたのそばに・・・
紅葉のやさしさが閉ざされていた由希の心を呼び覚ました。
「ア゛・・・あ゛あ゛・・・、ゴメン、ミンナ・・・」
由希は泣き虫で優しい子鬼を抱きしめて、静かに逝った。
最期に見た彼の眼は、いつもの優しげで温かい瞳だった。
救いのない結末に力をなくして座り込む麻耶香、荒谷、菜乃。
その時だった。
「危ないッ!荒谷くん!!!」
放たれた銃弾から荒谷を庇い、菜乃が血の海に沈む。
愕然とする麻耶香と荒谷の前にトリスメギストスらが現れた。
232 |
嘲笑うは闇黒、流れ堕ちるは絶望の涙 |
荒谷将俊、葛葉摩耶香、氷風菜乃、氷室帝門、トリスメギストス、デッドエンド、ノヴァ、ゲイズ・フランケンシュタイン、紅黄金 |
「何故だ、何故だ、何故だァァァぁぁァぁぁァァァァァァぁァ!!!?」
「アハハハハッ! なるほど、実に愉快なものを見せてくれたよ!!」
「後もう少しだったのに……もう少しで僕が死ねる状況が整ったのに!!」
「数年前と同じく、あの学園の連中はいつもいつも僕の邪魔をする!!」
余りにも自分勝手な理由で菜乃を撃ったトリスに荒谷と摩耶香は茫然とする。
氷室に助けを求めるも、トリスに馴れ馴れしく話しかける彼を見て、裏切りを知らされる。
菜乃は血反吐を吐きながらも麻耶香たちを守るために立ち向かうも、幸運を全て使い果たしてしまった彼女は麻耶香らの目の前で惨殺される。
摩耶香は激高し、荒谷を逃がした後菜乃たちの敵を取るため、トリスへと特攻する。
しかし怒りで我を失った麻耶香は逆に憎悪の種子を埋め込まれ暴走する。
暴走した麻耶香をデッドエンドは片腕で叩き潰す。
そして軽口を叩きあうトリスを睨みつける。
「お前が撒いた火種は、全て己の終幕の為の茶番だったという訳か」
「そうまでして生を手放したいか?死を望むか?演者で在り続けることを放棄したいか?」
「――――恥を知れ、道化が」
人間の生を何よりも尊ぶデッドエンドにとって、自殺願望で他者を害すトリスは何よりも許せない悪であった。
その気迫の前にトリスは己が待ち焦がれた死を目の前にし、感じるはずのなかった死の恐怖に飲み込まれた。
一方、一人逃がされた荒谷は麻耶香を助けるため救いの手を求め叫んでいた。
ゲイズと黄金を見つけ、助けてほしいと願う荒谷だったが、瞬間別の空間に飛ばされた。
飛ばされた先で荒谷は由希と再会する。血まみれになって涙を流す由希と。
「荒谷、なんで僕を助けてくれなかったの?僕は友達じゃなかったの?この…嘘つき」
嘘つき。口ばかり。偽善者。恩知らず。屑。人でなし。卑怯者。
なんでお前だけ生きてるの。死んでわびろよ。麻耶香も菜乃も紅葉も見捨てて逃げた卑怯者のくせに。お前なんか友達じゃない。
罵りながら荒谷の四肢を捥ぐ由希に、荒谷は泣き叫びながら死んでいった。
黄金の悪夢にゲイズが由希の声真似をして荒谷の精神を追い詰めて殺した。
愉悦を覚えながら別の騒乱を聞きつけた二人は、新たな娯楽を求めて走って行った。
233 |
慟哭するは蒼眼、地に堕ちるは闇の種 |
葛葉摩耶香、氷室帝門、トリスメギストス、デッドエンド、ノヴァ、ゲイズ・フランケンシュタイン、紅黄金、月ノ輪、空蛇 |
トリスに失望したデッドエンドは彼を裁こうとしていた。ノヴァはデッドエンドの側につき、氷室も状況の悪さからトリスを置いて逃げていた。
絶体絶命のなかにトリスは陥っていたその時、突如月ノ輪が乱入し憎しみのままにトリスへと特攻した。生徒を弄ぶトリスを、誰一人生徒を救えていない自分を、月ノ輪は許せなかったのだ。どさくさでデッドエンドの攻撃が防がれ、そこにゲイズと黄金が乱入する。
自分を裏切ったゲイズをトリスは許せなかったが、デッドエンドから逃れるために一時的に手を組む。
ミサイルの弾幕で行く手を阻み、トリスはデッドエンドから逃れることに成功する。
無事に逃げられたことにほっとするトリスにゲイズは話しかけた。
「トリス、覚えてっか?オレが好きなのは幸せな奴を頂点から蹴り落とすことだって…
たとえばやばい敵から無事に逃げられてハッピー!そんな…お前みたいなやつをよぉ」
突きつけられた銃口を目にし、再びトリスは絶望に突き落とされた。
弾丸がトリスを蜂の巣にし、無様な悲鳴と共にトリスは最期を迎えたのであった。
空蛇は一連の惨劇を影から観察し、生まれた悲劇と憎悪を喰らい、満足げに嗤った。
デッドエンドは落胆し、ノヴァと共に立ち去ってしばらくしたのち、麻耶香は意識を取り戻した。
這いずりながら荒谷の元にたどり着くがそこにあったのは、涙を流して絶望に彩られた荒谷の惨殺死体だけだった。
恭二、紅葉、由希、菜乃、荒谷。友を失い、麻耶香は一人涙を流して叫んだ。
第三回放送。呼ばれたのは、
魔眼狩り、須々木誠一郎、コンコルド、東堂あゆみ、徳川家平、音無静司、わるい男、有村恭二、出雲宗達、山田奇太郎、
甘味みるこ、雷刃流斗、
ツン・ポウロ、中前亮、グリーン・ベール、赤星桐緒、夢見亜子、蓮城有紗、決藤勝利、
成瀬由希、紅葉、氷風菜乃、荒谷将俊、トリスメギストス
以上24名。残り83/138名。
最終更新:2015年04月27日 20:01