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CL1-5-4
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■ 4:江戸時代の世襲親王家と『ハードコード化』の予兆 〜四親王家と光格天皇の奇跡〜
前項で、室町時代に本流が断絶した際、「伏見宮」という世襲親王家(バックアップ)が後花園天皇を輩出し、見事にシステムをリストア(復元)した歴史を見ました。
しかし、バックアップ・サーバーが一つしかない状態は、国家の命運を預かるシステムとして依然として脆弱です。江戸時代に入ると、この皇統の防衛システムは、武家政権(徳川幕府)をも巻き込んだ、さらに堅牢な「四親王家」という完成形へと進化を遂げます。
【新サーバー「閑院宮」の増設 〜新井白石の慧眼〜】
江戸時代中期、皇統のスペアとして機能していた世襲親王家は「伏見宮」「有栖川宮(ありすがわのみや)」「桂宮(かつらのみや)」の三家でした。しかし、この三家も後継者不足などで断絶の危機を繰り返していました。
これに強い危機感を抱いたのが、幕府のトップ官僚であった新井白石です。彼は「もし本流が絶え、さらに三親王家まで絶えれば、皇統は完全に滅びる」と幕府に進言し、時の天皇に働きかけて新たな世襲親王家を創設させました。これが1710年に誕生した「閑院宮(かんいんのみや)」です。
武力で日本を支配していた徳川幕府でさえ、皇位を奪うどころか、莫大な資金を投じて「男系継承のバックアップ・サーバー(世襲親王家)」を増設し、国体の防衛に奔走したのです。
これに強い危機感を抱いたのが、幕府のトップ官僚であった新井白石です。彼は「もし本流が絶え、さらに三親王家まで絶えれば、皇統は完全に滅びる」と幕府に進言し、時の天皇に働きかけて新たな世襲親王家を創設させました。これが1710年に誕生した「閑院宮(かんいんのみや)」です。
武力で日本を支配していた徳川幕府でさえ、皇位を奪うどころか、莫大な資金を投じて「男系継承のバックアップ・サーバー(世襲親王家)」を増設し、国体の防衛に奔走したのです。
【光格天皇の奇跡 〜再び機能したバッファ〜】
新井白石のこの「リスク管理」は、見事に的中します。
閑院宮の創設から約70年後の1779年、後桃園天皇がわずか22歳で男子を残さずに崩御し、またしても直系の本流が完全に途絶えてしまいました。この国家存亡の危機において、次期天皇として迎えられたのが、閑院宮家から出た光格天皇(第119代)でした。
後花園天皇の時と同様、本流から遠く離れた傍系(バッファ)が、またしても「男系のパスワード」を繋ぎ、皇統の完全クラッシュを救ったのです。現在の皇室も、すべてこの光格天皇の男系子孫にあたります。
閑院宮の創設から約70年後の1779年、後桃園天皇がわずか22歳で男子を残さずに崩御し、またしても直系の本流が完全に途絶えてしまいました。この国家存亡の危機において、次期天皇として迎えられたのが、閑院宮家から出た光格天皇(第119代)でした。
後花園天皇の時と同様、本流から遠く離れた傍系(バッファ)が、またしても「男系のパスワード」を繋ぎ、皇統の完全クラッシュを救ったのです。現在の皇室も、すべてこの光格天皇の男系子孫にあたります。
【「ルールが曖昧」の嘘 〜究極の冗長化システム〜】
左派は「明治より前は明文化された皇室典範がなく、ルールが曖昧だった(だから直系なら女系でもいい)」と語ります。
しかし、江戸時代の皇室と幕府が構築したこの「四親王家体制」を見れば、それが全くの詭弁であることが分かります。彼らは成文法(明文化された法律)を持っていなかっただけで、「本流が絶えたら、四つの世襲親王家(傍系の男系男子)から必ず補充する」という、現代のITシステム顔負けの完璧な冗長化(多重バックアップ)プロトコルを、国家の「共通認識」として厳格に運用していたのです。
しかし、江戸時代の皇室と幕府が構築したこの「四親王家体制」を見れば、それが全くの詭弁であることが分かります。彼らは成文法(明文化された法律)を持っていなかっただけで、「本流が絶えたら、四つの世襲親王家(傍系の男系男子)から必ず補充する」という、現代のITシステム顔負けの完璧な冗長化(多重バックアップ)プロトコルを、国家の「共通認識」として厳格に運用していたのです。
【近代(ハードコード化)への予兆】
この有機的で完璧な「四親王家システム」は、人間の暗黙の了解や畏敬の念(エーテル的な繋がり)によって機能していました。しかし、時代が幕末から明治へと移り、欧米列強という唯物論的(アーリマン的)な脅威が日本に迫ると、この「目に見えない共通認識」だけでは国体を守りきれない時代がやってきます。
次項「コラム1-5-5(最終回)」では、明治政府がこの有機的なシステムを近代法(皇室典範)として「ハードコード化」したことで何が起きたのか。そして現在の私たちが直面している「宮家」の危機と、左派が仕掛ける「認知戦(サイレント・インベージョン)」の正体を総括し、皇室というシステムがいかに世界で類を見ない奇跡であるかを完全に論証します。
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